JPH1065159A - 回路シミュレーション用モデルパラメータ最適化装置 - Google Patents

回路シミュレーション用モデルパラメータ最適化装置

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JPH1065159A
JPH1065159A JP8220900A JP22090096A JPH1065159A JP H1065159 A JPH1065159 A JP H1065159A JP 8220900 A JP8220900 A JP 8220900A JP 22090096 A JP22090096 A JP 22090096A JP H1065159 A JPH1065159 A JP H1065159A
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mos transistor
gate channel
parameter
model parameter
dependence characteristic
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JP8220900A
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Shigeji Suzuki
成次 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSトランジスタの各L/W領域に対する
最適なモデルパラメータを得る。 【解決手段】 Ids、VthのL、W形状依存特性に
対して、実測値とモデルパラメータより求めた計算値の
比較を行い、両者の間の誤差が所定値以下となるまで、
モデルパラメータの更新を行い、その最適化を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路シミュレーショ
ン用モデルパラメータの最適化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路に要求される設計仕様も
複雑となっており、各設計仕様を満たすため、電気的特
性の異なる複数の能動素子、受動素子を組み合わせるこ
とにより回路設計を行なう。特に、集積回路では、能動
素子であるMOSトランジスタのL/Wの寸法の組み合
わせを変えた多数のMOSトランジスタを使用する
(L:ゲートチャネル長、W:ゲートチャネル幅)。
【0003】集積回路設計では各機能の回路動作検証の
ために回路シミュレーションが用いられ、予め用意した
MOSトランジスタのモデルパラメータを使用すること
によりMOSトランジスタ回路の電気特性のシミュレー
ションを行なう。MOSトランジスタの直流電気特性は
L/W寸法に依存して変化するため、本来は、回路設計
で用いるL/W寸法全ての組み合わせのモデルパラメー
タを用意することが必要である。しかし、回路設計で用
いるL/W寸法全ての組み合わせのMOSトランジスタ
を測定し、個別にパラメータ抽出を行なうことは非常に
手間がかかるため、通常は、何種類かのモデルパラメー
タセットを用意し、回路設計で使用する個々のトランジ
スタのL/W寸法に対して、最も適切と考えられるモデ
ルパラメータセットを選択することで回路シミュレーシ
ョンを行なう。
【0004】次に、回路シミュレーション用モデルパラ
メータ抽出手順について説明する。モデルパラメータ抽
出用MOSトランジスタは、L/W寸法の異なるMOS
トランジスタが多数取り揃えてあり、回路設計の必要に
応じて選択したL/W寸法のMOSトランジスタのId
s−Vds特性、Ids−Vgs特性、Ids−Vbs
特性等の直流電気特性を測定する(Ids:ドレイン電
流、Vds:ドレイン電圧(ソース電圧基準)、Vg
s:ゲート電圧(ソース電圧基準)、Vbs:基板電圧
(ソース電圧基準))。そして、各L/W寸法のトラン
ジスタごとに、測定データに基づき、モデルパラメータ
を抽出する。モデルパラメータを用いた回路シミュレー
ション値と、MOSトランジスタのIds−Vds特
性、Ids−Vgs特性、Ids−Vbs特性の測定デ
ータを比較し、予め設定した許容誤差範囲におさまれば
抽出作業を終了する。
【0005】シミュレーション値と測定データの比較結
果が許容誤差範囲に収まらない場合は、モデルパラメー
タを用いたシミュレーション値と測定データが許容誤差
範囲内に収まるまで、モデルパラメータ値の最適化を行
なう。
【0006】例として、以下にMOSモデルレベル3の
パラメータ抽出手順を示す。・ (1)L、Wの異なる複数のMOSトランジスタのId
s−Vds特性、Ids−Vgs特性、Ids−Vbs
特性等の直流電気特性を測定する。
【0007】(2)トランジスタの形状やプロセスより
決定したパラメータである、ゲート酸化膜厚(TO
X)、ドレイン・ソース拡散領域からのチャネルへの横
拡散(2LD)、ドレイン・ソース拡散深さ(XJ)、
基板表面不純物濃度(NSUB)、拡散シート抵抗(R
SH)等をまず決定し、次にVth(しきい値電圧)−
W特性より狭チャネル係数(DELTA)、Vth−V
ds特性より静的フィードバック効果係数(ETA)、
Vth−Vbs特性より零バイアス時のスレッショルド
電圧(VTO)、基板バイアス効果係数(GAMM
A)、表面反転電位(PHI)を抽出する。Ids−V
gs特性よりキャリア移動度(UO)、移動度低下係数
(THETA)を抽出する。Ids−Vds特性よりキ
ャリアの最大ドリフト速度(VMAX)、飽和電界係数
(KAPPA)を抽出する。LOG(Ids)−Vgs
特性より速い表面準位密度(NFS)等のパラメータ抽
出を行なう。
【0008】(3)(2)にて決定したモデルパラメー
タを用いてMOSトランジスタ単体の直流電流解析を行
ない、測定データであるIds−Vds特性、Ids−
Vgs特性、Ids−Vbs特性と比較を行ない、予め
設定された誤差範囲内で一致すればパラメータ抽出作業
を終了し、パラメータ抽出装置より、各モデルパラメー
タを出力する。
【0009】(4)(3)にて両者が一致しなかった場
合、許容誤差範囲内で両者が一致するまでMOSモデル
パラメータの最適化を行ない、前記両者が許容誤差範囲
に収まると、パラメータ抽出装置より各モデルパラメー
タを出力する。
【0010】そして、回路設計で使用するMOSトラン
ジスタのL、Wの寸法に基づいて決定された、個々のL
/W寸法のMOSトランジスタについて(2)〜(4)
の操作を行ないモデルパラメータセットデータとして保
存する。回路シミュレーションでは、回路中の各MOS
トランジスタのL/W寸法に応じて、モデルパラメータ
セットを選択する。図2にパラメータ抽出装置から出力
したモデルパラメータセットのL/W領域区分の例を示
す。図2に示すように、1um<=L<50um、1u
m<=W<50umの領域を4つのサブ領域に分割し、
それぞれ、パラメータセットa、b、c、dと、4つの
パラメータセットでMOSトランジスタの特性を代表し
ている。パラメータセットaは(10um<=L<50
um)、(10um<=W<50um)の領域を代表し
ており、L/W=25um/25umのMOSトランジ
スタの測定データよりパラメータ抽出を行なった。以下
同様にパラメータセットb、c、dが実線で区分された
L/W領域に対するパラメータセットである。
【0011】形状依存パラメータを持たないMOSモデ
ルでは、一つのパラメータセットで広範囲のL、Wの領
域をカバーすることが困難である。このため、モデルパ
ラメータの電気的特性の近似精度向上を目的としてL、
Wの領域を多数のサブ領域に分割し、各サブ領域ごとに
パラメータセットを抽出する。
【0012】更に、各L/W領域の分割境界線では、図
3の例で示すように、L/Wを変数と見なし回路シミュ
レーションを行なったときの電気特性が不連続となる問
題が発生する。図2のパラメータセットa、パラメータ
セットbはそれぞれ、L/W=25um/25um、L
/W=2um/25umのMOSトランジスタ測定より
抽出を行なったパラメータセットである。ここでは、L
/W領域の分割境界線をL=10umとして、10um
<=L<50umの時、パラメータセットa、1um<
=L<10umの時、パラメータセットbでMOSトラ
ンジスタの電気特性を代表させるようにした。すると、
L/W=9um/25umのIdsは、図3に示すよう
に、シミュレーション上、L/W=11um/25um
のIdsよりも小さな値をとり、分割境界線上で不連続
になっていることがわかる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術には、
以下に示す解決課題があった。
【0014】(1)モデルのカバーする領域を多数のサ
ブ領域に分割することにより各領域ごとにモデルパラメ
ータを用意しなければならず、モデルパラメータ抽出効
率が悪くなる。
【0015】(2)各サブ領域間の分割境界線上で、I
ds、Vth等の電気特性のシミュレーション値が不連
続になる問題が発生し、従来の手法では、L/Wに対す
るMOSトランジスタの電気特性について最適化を行な
っていないため、シミュレーション値の不連続の改善に
手間がかかる。
【0016】本発明は、上記の問題を改善するためのも
のである。
【0017】L/Wの異なる複数のMOSトランジスタ
の電気的特性に対して1種類のL/W寸法のMOSトラ
ンジスタのモデルパラメータの最適化を行なうことで、
従来技術の問題である(1)、(2)を解決する装置を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、MOSトランジスタの電気特性を測定する手段と、
該手段による測定結果からMOSモデルパラメータを初
期抽出する手段と、MOSトランジスタのゲートチャネ
ル長(L)又はゲートチャネル幅(W)の変化に対し
て、上記モデルパラメータを最適化するための手段とを
備えたことを特徴とする回路シミュレーション用モデル
パラメータ最適化装置である。
【0019】また、請求項2に係る本発明は、上記請求
項1のものに於いて、上記モデルパラメータの変更指示
情報入力手段と、MOSトランジスタの直流電気特性の
測定データにより定まる、ゲートチャネル長又はゲート
チャネル幅を変数としたときの、MOSトランジスタの
ドレイン電流(Ids)の依存特性及びしきい値電圧
(Vth)の依存特性を保存する手段と、初期抽出され
た、又は上記モデルパラメータ変更指示情報入力手段よ
り入力された情報により変更されたモデルパラメータよ
りMOSトランジスタの直流電気特性をシミュレーショ
ンし、ゲートチャネル長又はゲートチャネル幅を変数と
したときの、MOSトランジスタのドレイン電流(Id
s)の依存特性及びしきい値電圧(Vth)の依存特性
を保存する手段と、上記測定データにより定まる、MO
Sトランジスタの両依存特性と、上記モデルパラメータ
より求められた、MOSトランジスタの両依存特性とを
表示する手段とを備えたことを特徴とする回路シミュレ
ーション用モデルパラメータ最適化装置である。
【0020】更に、請求項3に係る本発明は、上記請求
項1のものに於いて、上記モデルパラメータの変更指示
情報入力手段と、MOSトランジスタの直流電気特性の
測定データにより定まる、ゲートチャネル長又はゲート
チャネル幅を変数としたときの、MOSトランジスタの
ドレイン電流(Ids)の依存特性及びしきい値電圧
(Vth)の依存特性を保存する手段と、初期抽出され
た、又は上記モデルパラメータ変更指示情報入力手段よ
り入力された情報により変更されたモデルパラメータよ
りMOSトランジスタの直流電気特性をシミュレーショ
ンし、ゲートチャネル長又はゲートチャネル幅を変数と
したときの、MOSトランジスタのドレイン電流(Id
s)の依存特性及びしきい値電圧(Vth)の依存特性
を保存する手段と、上記測定データにより定まる、MO
Sトランジスタの両依存特性に対する、上記モデルパラ
メータより求められた、MOSトランジスタの両依存特
性の誤差を計算し、その結果を表示する手段とを備えた
ことを特徴とする回路シミュレーション用モデルパラメ
ータ最適化装置である。
【0021】また請求項4に係る本発明は、上記請求項
1のものに於いて、所定の変更規則に従って、上記モデ
ルパラメータを変更する手段と、MOSトランジスタの
直流電気特性の測定データにより定まる、ゲートチャネ
ル長又はゲートチャネル幅を変数としたときの、MOS
トランジスタのドレイン電流(Ids)の依存特性及び
しきい値電圧(Vth)の依存特性を保存する手段と、
初期抽出された、又は上記モデルパラメータ変更指示情
報入力手段より入力された情報により変更されたモデル
パラメータよりMOSトランジスタの直流電気特性をシ
ミュレーションし、ゲートチャネル長又はゲートチャネ
ル幅を変数としたときの、MOSトランジスタのドレイ
ン電流(Ids)の依存特性及びしきい値電圧(Vt
h)の依存特性を保存する手段と、上記測定データによ
り定まる、MOSトランジスタの両依存特性に対する、
上記モデルパラメータより求められた、MOSトランジ
スタの両依存特性の誤差を計算する手段と、上記誤差が
所定値以下となるまで、上記モデルパラメータ変更手段
による変更を実行させる手段とを備えたことを特徴とす
る回路シミュレーション用モデルパラメータ最適化装置
である。
【0022】本発明は回路シミュレーション用モデルパ
ラメータの最適化装置であり、図1に示されるように、
MOSトランジスタ直流電流測定装置1と、測定制御装
置2と外部記憶装置3とから成るMOSトランジスタ電
気特性測定手段4と、MOSトランジスタの測定データ
よりMOSモデルパラメータを初期抽出する手段5と、
モデルパラメータを最適化する手段6と、MOSトラン
ジスタの電気特性等を表示する表示手段7と、キーボー
ド8とを有する。
【0023】図4にモデルパラメータ最適化の流れ図を
示す。まず、回路シミュレーション用MOSモデルパラ
メータの初期抽出を行なうため、任意のL、W寸法のM
OSトランジスタを一つ選び、測定システムS1にてM
OSトランジスタの直流電気特性の測定を行なう。そし
て、前記測定システムS1にて測定したモデルパラメー
タ初期抽出用の測定データ1(S2)に対して初期パラ
メータ抽出(S4)を行ない直流電流解析用パラメータ
ファイル(S5)を作成する。
【0024】次に、回路シミュレーション用MOSモデ
ルパラメータを最適化するために、Wを固定し、複数の
LをもつMOSトランジスタ素子群に対して、測定シス
テムS1にて各直流電気特性を測定する。MOSトラン
ジスタに与えるバイアス条件Vds、Vgs、Vbsを
固定した時に得られるIds−L特性、Vds、Vbs
を固定した時に得られるVth−L特性を測定データ2
(S3)にそれぞれ保管しておく。同様にして、Lを固
定し、複数のWをもつMOSトランジスタ素子群に対し
て、各直流電気的特性を測定する。MOSトランジスタ
に与えるバイアス条件Vds、Vgs、Vbsを固定し
た時に得られるIds−W特性、Vds、Vbsを固定
した時に得られるVth−W特性を測定データ2(S
3)にそれぞれ保管しておく。
【0025】次に、前記パラメータファイル(S5)を
用いて、前記測定を行なったIds、VthのL、Wサ
イズに対応した直流電気的特性の計算を行なう(S
6)。そして、L、Wを変数と見なした時のIdsの依
存特性、Vthの依存特性について、測定データ、シミ
ュレーション値の比較を行ない(S7)、両者間の2乗
誤差が小さくなるようにMOSモデルパラメータを更新
する(S8)。同様に、更新されたMOSモデルパラメ
ータファイル(S5)を用いて、直流電気的特性の計算
を行ない(S6)、測定データ、シミュレーション値の
比較を行ない(S7)、両者の2乗誤差が小さくなるよ
うにMOSモデルパラメータを更新する(S8)という
反復計算をおこなう。
【0026】前記両者の誤差が、予め設定した許容誤差
範囲に収まれば、反復解析は終了する(S9)。
【0027】上記のように構成されたモデルパラメータ
最適化装置では、MOSトランジスタ測定システムより
得られた直流電気特性データに基づきMOSトランジス
タパラメータ抽出装置によりモデルパラメータの初期抽
出を行ない、表示装置によりMOSトランジスタの電気
的特性と回路シミュレータの出力である回路シミュレー
ション結果の特性グラフを表示し、パラメータ最適化装
置にて測定データである直流電気特性のL、W依存性と
の比較を行ない、初期抽出パラメータ値をマニュアルも
しくは自動的に変更してパラメータの最適化をすること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のパラメータ最適
化装置について詳細に説明する。図1に示すように、M
OSトランジスタ測定手段4は、MOSトランジスタの
直流電流測定装置1と測定装置制御プログラムを内蔵し
た制御装置2と測定データを保持する外部記憶装置3よ
り構成している。そして、外部記憶装置3はネットワー
クを介して、パラメータ抽出プログラムを内蔵したパラ
メータ抽出装置5と結合し、MOSトランジスタの電気
特性データに基づいてパラメータ抽出を行ない、初期抽
出パラメータを得る。
【0029】図4に示したパラメータ最適化の流れ図に
従い、(S1)でIds、Vthデータを測定し、L、
Wを変数と見なした時のIdsの依存特性、Vthの依
存特性を測定データ2(S3)に保管する。
【0030】まず、初期抽出パラメータファイル(S
5)を用いて直流電流解析(S6)を行ない、得られた
シミュレーション結果と前記測定データ2(S3)を比
較し(S7)、前記両者の誤差が予め設定した、許容誤
差範囲に収まらなければ、両者の2乗誤差が小さくなる
ようにモデルパラメータを更新する(S8)。同様に、
更新されたMOSモデルパラメータファイル(S5)を
用いて、直流電気的特性の計算を行ない(S6)、測定
データ、シミュレーション値の比較を行ない(S7)、
両者の2乗誤差が小さくなるようにモデルパラメータを
更新する(S8)という反復計算を行なう。
【0031】モデルパラメータの変更は、予め変更の規
則を定めて装置に記憶させておき、上記両者の誤差が予
め設定した値以上であれば、上記規則に従ってパラメー
タの変更を装置内部で自動的に実行させる。
【0032】尚、モデルパラメータの変更を装置使用者
が指示するようにしてもよく、この場合は、上記誤差を
表示装置にて表示させ、この値が許容範囲を超えている
ものであるときは、使用者は、変更指示情報をキーボー
ドより入力する。この入力情報によりモデルパラメータ
が変更され、この変更後のものによるシミュレーション
結果と実測値とが比較される。
【0033】また、実測値とシミュレーション値の誤差
を計算して、これを表示させる代わりに、データ(特
性)そのものを表示装置で同時表示させ、この表示結果
を使用者が確認して、許容範囲内のものでなければ、変
更指示情報を入力する構成であってもよい。
【0034】レベル3モデルを例にとると、S8でVt
h−L特性よりパラメータETA、GAMMA、VTO
の最適化を行ない、Vth−W特性より、パラメータD
ELTAの最適化を行ない、Ids−L特性に対してパ
ラメータLD、XJ、NSUB、VMAX、KAPPA
の最適化を行ない、Ids−W特性よりWの実行長We
ffの計算を行なう。そして、パラメータの最適化後、
実測値とシミュレーション値を表示装置7により比較
し、電気特性を確認する。
【0035】以下にMOSレベル3モデルについて、パ
ラメータ最適化の実施例を述べる。
【0036】L/W=25um/25umにて初期抽出
したパラメータセットaのシミュレーション値と実測値
を比較した。図5はパラメータセットaを用いたL/W
=2um/25umのトランジスタのIds−Vds特
性、図6はVth−L特性である。グラフ内の実線がシ
ミュレーション値、黒点が実測値である。
【0037】図5、図6より明らかにパラメータセット
aではL/W=2.0um/25umのトランジスタ特
性を近似できないことがわかる。
【0038】L/W=25um/25umにて初期抽出
したパラメータセットN1をL={25,2.0,1.
0,0.8um}、W=25umの実測値より算出され
たVthに対して最適化する。このときの、バイアス条
件はVds={0.05,3.0,4.0,5.0
v}、Vbs=0.0vである。測定データと最適化後
のシミュレーション値を図7、図8にて比較した。図7
は最適化後のパラメータセットa1を用いたL/W=2
um/25umのトランジスタのIds−Vds特性、
図8はVth−L特性である。グラフ内の実線がシミュ
レーション値、黒点が実測値である。前記図と比較して
明らかに改善されていることがわかる。
【0039】従来の手法では精度向上のため、L/W領
域を多数のサブ領域に分割し、パラメータ抽出を行なっ
ていたが、本発明では精度を劣化させずにL/W領域の
分割箇所を減らすことが可能である。更に、図9に最適
化後のパラメータセットa1、b1を用いたIds−L
特性のシミュレーション例を示した。図2と同様に、L
/W領域の分割境界線をL=10umとし、実線はシミ
ュレーション値、黒点は実測値とする。
【0040】図2の例に比べ、分割境界線上にIdsの
不連続性が抑えられていることがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明による回路シミュレ
ーション用モデルパラメータ最適化装置では多数のL/
Wトランジスタについてモデルパラメータ抽出する必要
がなく、Ids、VthのL、W形状依存特性に対し
て、パラメータの最適化を行なうことでL/W領域に対
する最適なパラメータを容易に得ることができる。更
に、各サブ領域間の分割境界線上で、Ids、Vth等
の電気特性のシミュレーション値の不連続が容易に改善
できる。以上の理由よりパラメータの抽出作業効率が良
くなる。
【0042】さらに、Ids、VthなどのL、W依存
特性を実測、シミュレーション結果と同時に重ね合わせ
て表示することにより、プロセス特性とシミュレーショ
ン精度が視覚的に同時確認できるため作業効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパラメータ最適化装置の構成図で
ある。
【図2】従来のパラメータ抽出装置により抽出されたモ
デルパラメータセットの領域区分の例を示す図である。
【図3】サブ領域間の分割境界線上のシミュレーション
値の不連続の例を示す図である。
【図4】本発明に基づくパラメータ最適化装置の処理の
流れ図である。
【図5】初期抽出したパラメータセットのシミュレーシ
ョン値と実測値の比較例(Ids−Vds特性)を示す
図である。
【図6】初期抽出したパラメータセットのシミュレーシ
ョン値と実測値の比較例(Vth−L特性)を示す図で
ある。
【図7】パラメータ最適化後のシミュレーション値と実
測値の比較例(Ids−Vds特性)を示す図である。
【図8】パラメータ最適化後のシミュレーション値と実
測値の比較例(Vth−L特性)を示す図である。
【図9】パラメータ最適化後のシミュレーション値と実
測値の比較例(Ids−L特性)を示す図である。
【符号の説明】
1 MOSトランジスタ直流電流測定装置 2 測定制御装置 3 外部記憶装置 4 MOSトランジスタ測定手段 5 パラメータ初期抽出手段 6 パラメータ最適化手段 7 表示手段 8 キーボード
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSトランジスタの電気特性を測定す
    る手段と、該手段による測定結果からMOSモデルパラ
    メータを初期抽出する手段と、MOSトランジスタのゲ
    ートチャネル長(L)又はゲートチャネル幅(W)の変
    化に対して、上記モデルパラメータを最適化するための
    手段とを備えたことを特徴とする回路シミュレーション
    用モデルパラメータ最適化装置。
  2. 【請求項2】 上記モデルパラメータの変更指示情報入
    力手段と、 MOSトランジスタの直流電気特性の測定データにより
    定まる、ゲートチャネル長又はゲートチャネル幅を変数
    としたときの、MOSトランジスタのドレイン電流(I
    ds)の依存特性及びしきい値電圧(Vth)の依存特
    性を保存する手段と、 初期抽出された、又は上記モデルパラメータ変更指示情
    報入力手段より入力された情報により変更されたモデル
    パラメータよりMOSトランジスタの直流電気特性をシ
    ミュレーションし、ゲートチャネル長又はゲートチャネ
    ル幅を変数としたときの、MOSトランジスタのドレイ
    ン電流(Ids)の依存特性及びしきい値電圧(Vt
    h)の依存特性を保存する手段と、 上記測定データにより定まる、MOSトランジスタの両
    依存特性と、上記モデルパラメータより求められた、M
    OSトランジスタの両依存特性とを表示する手段とを備
    えたことを特徴とする、請求項1に記載の回路シミュレ
    ーション用モデルパラメータ最適化装置。
  3. 【請求項3】 上記モデルパラメータの変更指示情報入
    力手段と、 MOSトランジスタの直流電気特性の測定データにより
    定まる、ゲートチャネル長又はゲートチャネル幅を変数
    としたときの、MOSトランジスタのドレイン電流(I
    ds)の依存特性及びしきい値電圧(Vth)の依存特
    性を保存する手段と、 初期抽出された、又は上記モデルパラメータ変更指示情
    報入力手段より入力された情報により変更されたモデル
    パラメータよりMOSトランジスタの直流電気特性をシ
    ミュレーションし、ゲートチャネル長又はゲートチャネ
    ル幅を変数としたときの、MOSトランジスタのドレイ
    ン電流(Ids)の依存特性及びしきい値電圧(Vt
    h)の依存特性を保存する手段と、 上記測定データにより定まる、MOSトランジスタの両
    依存特性に対する、上記モデルパラメータより求められ
    た、MOSトランジスタの両依存特性の誤差を計算し、
    その結果を表示する手段とを備えたことを特徴とする、
    請求項1に記載の回路シミュレーション用モデルパラメ
    ータ最適化装置。
  4. 【請求項4】 所定の変更規則に従って、上記モデルパ
    ラメータを変更する手段と、 MOSトランジスタの直流電気特性の測定データにより
    定まる、ゲートチャネル長又はゲートチャネル幅を変数
    としたときの、MOSトランジスタのドレイン電流(I
    ds)の依存特性及びしきい値電圧(Vth)の依存特
    性を保存する手段と、 初期抽出された、又は上記モデルパラメータ変更指示情
    報入力手段より入力された情報により変更されたモデル
    パラメータよりMOSトランジスタの直流電気特性をシ
    ミュレーションし、ゲートチャネル長又はゲートチャネ
    ル幅を変数としたときの、MOSトランジスタのドレイ
    ン電流(Ids)の依存特性及びしきい値電圧(Vt
    h)の依存特性を保存する手段と、 上記測定データにより定まる、MOSトランジスタの両
    依存特性に対する、上記モデルパラメータより求められ
    た、MOSトランジスタの両依存特性の誤差を計算する
    手段と、 上記誤差が所定値以下となるまで、上記モデルパラメー
    タ変更手段による変更を実行させる手段とを備えたこと
    を特徴とする、請求項1に記載の回路シミュレーション
    用モデルパラメータ最適化装置。
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