JPH1064798A - 基板端縁洗浄装置 - Google Patents

基板端縁洗浄装置

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JPH1064798A
JPH1064798A JP22273096A JP22273096A JPH1064798A JP H1064798 A JPH1064798 A JP H1064798A JP 22273096 A JP22273096 A JP 22273096A JP 22273096 A JP22273096 A JP 22273096A JP H1064798 A JPH1064798 A JP H1064798A
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JP
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substrate
edge
suction
rectangular substrate
rectangular
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JP22273096A
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Yoshio Taniguchi
由雄 谷口
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液残りを抑えることで薄膜の有効領域の破壊
や生産性の低下を防止して、角形基板の端縁に形成され
た不要薄膜を良好に除去する。 【解決手段】 角形基板1の角部付近の端面に液残りが
発生したとしても、吸引口が基板端縁に対向して配設さ
れた上下の吸引ノズル26,31で、角形基板1の角部
付近の端面に付着した液残りを吸引するので、従来のよ
うに角形基板1の主面に形成された薄膜の有効領域を液
残りが破壊することはなく、角形基板1の端縁に形成さ
れた不要薄膜を良好に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
装置および液晶表示基板製造装置などに用いられ、特
に、フォトレジスト塗布液、感光性ポリイミド樹脂、カ
ラーフィルタ用染色剤などの薄膜が表面に形成された液
晶表示器用ガラス基板やフォトマスク用ガラス基板など
の端縁に所定の洗浄液を供給して上記薄膜を部分的に除
去する基板端縁洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置や液晶表示装置の製造
工程においては、液晶表示器用ガラス基板などの基板上
に、例えば所定のレジスト液を塗布して薄膜を形成した
薄膜形成工程の後、基板の端縁部に付着した不要な薄膜
を洗浄液で除去する端縁処理が行われている。さらに、
この基板に乾燥処理を施した乾燥工程の後に露光する露
光工程を経て、さらに現像液を供給する現像処理で薄膜
に所定形状のパターンを形成させるパターニングが行わ
れている。
【0003】このような端縁処理を行う基板端縁洗浄装
置は、特開平7−140453号公報に開示されている
ように、基板保持部に保持された基板端縁に沿って、溶
剤ノズルおよびガスノズルを備えた基板端縁洗浄部材を
移動させつつ、溶剤ノズルから溶剤を基板端縁に向けて
吐出して不要な薄膜を溶解すると共に、この基板端縁洗
浄部材が角形基板の角部近傍の所定範囲内に移動したと
きにのみガスノズルから気体を基板端縁から外側に向け
て噴射して、溶剤により溶解された溶解物を基板端縁か
ら外側に吹き飛ばして角形基板の端縁を洗浄するもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、図11(a)お
よび図11(b)に示すように角形基板51の角部付近
の端面に溶剤を含む溶解物52が残る液残りが発生す
る。これを防止するために、基板端縁洗浄部材が角形基
板の角部近傍の所定範囲内に移動したときにガスノズル
から窒素ガスによるスポットブローを噴射していた。と
ころが、上記従来の構成では、ガスノズルから噴射され
たスポットブローによって、角形基板51の角部付近の
端面に付着した溶剤を含む溶解物52が、図11(c)
に示すように角形基板51の主面に形成された薄膜の有
効領域53の方向に押しやられて拡がって溶解物52a
となり、その有効領域53の角部のレジスト膜に対して
にじみ込むことで、その有効領域53を破壊してしま
い、その有効領域53の角部のレジスト膜が洗浄境界面
で盛り上がったり、図11(d)に示すようにレジスト
と洗浄液が混じり合って、乾燥後に汚れ52bとなって
しまうという問題があった。
【0005】また、この液残りを抑えるために、角形基
板51の端縁に沿って繰り返し吸引スキャンを行うこと
も考えられるが、基板1枚当たりの処理時間が長くなっ
て生産性が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、液残りを抑えることで薄膜の有効領域の破壊や生産
性の低下を防止して、角形基板の端縁に形成された不要
薄膜を良好に除去することができる基板端縁洗浄装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の基板端縁洗浄装
置は、基板の端縁に付着した不要な薄膜を除去する基板
端縁洗浄装置において、主面に薄膜が形成された角形基
板を保持する保持手段と、この保持手段で保持された角
形基板の端縁に向けて洗浄液を供給する洗浄液供給手段
と、吸引口が角形基板の端縁に対向して配設され、角形
基板の端縁に付着した不要物を吸引する吸引手段と、洗
浄液供給手段および吸引手段を角形基板の端縁に沿うよ
うに、洗浄液供給手段および吸引手段と角形基板とを相
対的に移動させる移動手段とを有することを特徴とする
ものである。この吸引手段は、特に、角形基板の上側端
面に付着した不要物を吸引する。
【0008】この構成により、角形基板の角部付近の端
面に液残りが発生したとしても、吸引口が基板端縁に対
向して配設された吸引手段で、角形基板の角部付近の端
面に付着した液残りを吸引することができるので、従来
のように角形基板の主面に形成された薄膜の有効領域を
液残りが破壊するようなことはなくなり、角形基板の端
縁に形成された不要薄膜が良好に除去されることにな
る。また、このようにして、基板角部の液残りを抑える
ことで、不要薄膜を除去するためのスキャンとは別の吸
引スキャンを行う必要もなくなり、生産性の低下も防止
される。
【0009】また、本発明の基板端縁洗浄装置は、基板
の端縁に付着した不要な薄膜を除去する基板端縁洗浄装
置において、主面に薄膜が形成された角形基板を保持す
る保持手段と、この保持手段で保持された角形基板の端
縁に向けてノズル部から洗浄液を供給する洗浄液供給手
段と、排気口を介して周辺雰囲気を排気する排気手段
と、ノズル口が角形基板の端縁に対向して配設され、角
形基板の端縁に付着した不要物を吸引する吸引手段と、
洗浄液供給手段および吸引手段を角形基板の端縁に沿う
ように、洗浄液供給手段および吸引手段と角形基板とを
相対的に移動させる移動手段とを有し、洗浄液供給手段
および吸引手段のノズル部のうち洗浄液供給手段のノズ
ル部のみその側部が排気口に対向して配設され、吸引手
段のノズル部は移動手段による移動方向に対して洗浄液
供給手段のノズル部の両側に配設されていることを特徴
とするものである。
【0010】この構成により、吸引手段のノズル部を排
気手段の排気口に対向した位置から外れた位置に配設し
ているので、排気口からの吸引力に大きく影響されて吸
引手段の吸引効率が低下するようなことがない。
【0011】さらに、好ましくは、本発明の基板端縁洗
浄装置における吸引手段は、角形基板の角部近傍位置に
移動したときにのみ吸引動作を行うものである。
【0012】この構成により、液残りが発生し易い角形
基板の角部付近の端面でのみ吸引手段による吸引動作を
行うので、基板角部の液残りに照準を合わせてこれを確
実に取り除くことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板端縁洗浄
装置の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態における基板端
縁洗浄装置を含む基板処理装置の概略構成を示す正面図
であり、図2は図1の基板処理装置の平面図である。
【0015】図1および図2において、この基板処理装
置は、角形基板1の表面にフォトレジスト液の薄膜を均
一に形成するスピンコータ2と、このスピンコータ2で
薄膜が形成された角形基板1の端縁から不要薄膜を除去
する基板端縁洗浄装置3と、この基板端縁洗浄装置3に
よる処理の後に角形基板1を乾燥させるオーブン4とを
有している。これらのスピンコータ2と基板端縁洗浄装
置3との間および、基板端縁洗浄装置3とオーブン4と
の間には、角形基板1を保持してこれらの間を搬送する
ための搬送ロボット5,6がそれぞれ配設されている。
【0016】この基板端縁洗浄装置3は、図3および図
4に示すように、表面に薄膜が形成された角形基板1を
載置して真空吸着する基板保持部7と、この基板保持部
7の周囲にそれぞれ4個所に配置された基板端縁洗浄部
8と、各基板端縁洗浄部8を水平移動自在に支持する固
定フレーム9と、各基板端縁洗浄部8を水平方向に同期
して移動させる水平駆動機構10とを有している。
【0017】この基板保持部7は、角形基板1よりも周
囲が若干小さい4角形状であり、角形基板1の端縁近傍
位置まで下方から水平に支持している。また、基板端縁
洗浄部8は、L型支持アーム11に支持されている。こ
のL型支持アーム11は、上下一対のガイドレール12
に移動自在に支持されている。これらのガイドレール1
2は、固定フレーム9の内壁に配設され水平方向に延設
されている。
【0018】また、基板端縁洗浄部8は、図5に示すよ
うに、角形基板1の端面に対して接近または離間させて
調整可能なように支持アーム11上に締結されたノズル
取付ブラケット13と、このノズル取付ブラケット13
に上下方向に調整可能に締結された排気ブロック14
と、この排気ブロック14の基板側上部に取り付けられ
た上側ノズルブロック15と、排気ブロック14の基板
側下部の側面に取り付けられ、上側ノズルブロック15
と対向して締結された下側ノズルブロック16とを有し
ている。
【0019】このノズル取付ブラケット13はL字状に
構成され、その基板側と反対側には中継マニホールド1
7が取り付けられている。また、排気ブロック14は、
内部に排気孔18が上下に延びて形成された略直方体形
状のブロック本体19と、このブロック本体19の上部
を封止すると共に排気口20の上部を形成する蓋部材2
1とを有している。このブロック本体19の基板側には
排気口20の下部が形成されており、この下部と蓋部材
21によって排気口20が形成されている。この排気口
20は、基板保持部7に保持された角形基板1の端面に
対向し得るように開口しており、ブロック本体19の排
気孔18に連通している。
【0020】また、図6〜図8に示すように、上側ノズ
ルブロック15は、蓋部材21の上部の基板端縁側に締
結されている。この上側ノズルブロック15の下面部に
は、角形基板1の表面側の端縁に向けて処理液としての
溶剤などの洗浄液を吐出する8本の溶剤吐出ノズル22
が一列に等間隔毎に並んで配設されている。この溶剤吐
出ノズル22は、溶剤供給管23さらに中継マニホール
ド17を介して溶剤タンク(図示せず)に接続されてい
る。また、下側ノズルブロック16は、ブロック本体1
9の基板側の側面部に締結されている。この下側ノズル
ブロック16の場合にも上側ノズルブロック15と同様
に、下側ノズルブロック16の上面部には、角形基板1
の裏面側の端縁に向けて溶剤などの洗浄液を吐出する8
本の溶剤吐出ノズル24が一列に等間隔毎に並んで配設
されている。これらの溶剤吐出ノズル24は、溶剤供給
管25さらに中継マニホールド17を介して溶剤タンク
(図示せず)に接続されている。これらの下側の各溶剤
吐出ノズル24はそれぞれ移動方向に沿って一列に並ん
でおり、上側の各溶剤吐出ノズル22とそれぞれ対向す
るように配設されている。以上により洗浄液供給手段が
構成され、基板保持部7で保持された角形基板1の表裏
面の端縁にそれぞれ向けて溶剤吐出ノズル22,24か
らそれぞれ溶剤などの洗浄液を供給する構成である。
【0021】また、この上側ノズルブロック15の側面
両端部には、吸引ノズル26が配設された上側ノズルブ
ロック33がそれぞれ設けられており、吸引ノズル26
のノズル口(吸引口)は角形基板1の端縁に対向するよ
うに配設され、このノズル口を介して角形基板1の端縁
に付着した溶剤を含む溶解物などの不要物を吸引するも
のである。この吸引ノズル26は、吸引管27さらに中
継マニホールド17を介して、図9に示すエアー弁2
8、エゼクタ29さらにドレインボックス30に接続さ
れている。また、この下側ノズルブロック16の側面両
端部には、吸引ノズル31が配設された下側ノズルブロ
ック34がそれぞれ設けられており、吸引ノズル31の
ノズル口(吸引口)は角形基板1の端縁に対向するよう
に配設され、このノズル口を介して角形基板1の端縁に
付着した不要物を吸引するものである。この吸引ノズル
31は、吸引管32さらに中継マニホールド17を介し
て、図9に示すエアー弁28、エゼクタ29さらにドレ
インボックス30に接続されている。以上により吸引手
段が構成され、吸引ノズル26,31の吸引口がそれぞ
れ角形基板1の表裏面の端縁に対向してそれぞれ配設さ
れ、角形基板1の端縁に付着した不要物を吸引ノズル2
6,31の吸引口を介してそれぞれ吸引する構成であ
る。
【0022】以上の吸引ノズル26,31の吸引口と角
形基板1の主面との距離は0.2mm〜1mmの範囲内
であり、吸引口と角形基板1の主面との距離が0.2m
m以下になると吸引口と角形基板1の主面と当たる可能
性が生じ、吸引口と角形基板1の主面との距離が1mm
以上になると、吸引効果が大幅に低下することになる。
また、その吸引口は角形基板1の主面に平行な円形(円
形の他に角形などがある)であってその直径は0.1m
m〜5mmの範囲内であり、その直径が0.1mm以下
であれば基板角部の液残りを良好に吸引することができ
ず、薄膜の有効領域との関係上その直径が5mm以下と
なっている。また、吸引手段は、角形基板1の角部近傍
位置にその吸引口が移動したときにのみ吸引動作を行っ
て、移動しつつ基板角部の液残りを吸引するように構成
されている。
【0023】さらに、ブロック本体19の排気孔18
は、図3および図4に示す接続チューブ40の上端部が
接続されている。これらの接続チューブ40の下端はそ
れぞれドレインタンク(図示せず)を介して真空発生源
(図示せず)に接続されており、排気口20から吸引し
た溶剤および溶解物をドレインタンク(図示せず)に回
収可能である。以上により排気手段が構成され、排気口
20を介してその周辺雰囲気を排気する構成である。ま
た、この排気口20は、角形基板1の端面側に開口して
おり、溶剤吐出ノズル22,24の側部と対向して配設
されているが、溶剤吐出ノズル22,24の両側の吸引
ノズル26,31の側部とはその対向位置が外れている
ので、排気口20からの吸引力に大きく影響されて吸引
ノズル26,31からの吸引効率が低下するようなこと
がない。
【0024】さらに、水平駆動機構10は固定フレーム
9の1つの角部側に配置された電動モータ41を有して
いる。この電動モータ41はブラケット42に固定され
ている。この電動モータ41の駆動軸には駆動プーリ4
3が連結されている。この電動モータ41の設置位置側
の固定フレーム9には1個の従動プーリ44が、他の3
個所の角部に対応する固定フレーム9には2個ずつ従動
プーリ44がそれぞれ設けられている。これらの駆動プ
ーリ43と従動プーリ44には、上下一対の環状ワイヤ
45が巻き架けられている。この環状ワイヤ45の所定
の4個所には、支持アーム11がそれぞれ連結されてお
り、電動モータ41の正逆転により、支持アーム11が
ガイドレール12に沿って往復移動し、基板端縁洗浄部
8がそれぞれ角形基板1の端縁に沿って水平にそれぞれ
同一速度で同期して往復移動するように構成されてい
る。
【0025】上記構成により、まず、スピンコータ2で
フォトレジスト液が角形基板1の表面に塗布され、角形
基板1上にフォトレジストの薄膜が形成される。このと
き、角形基板1の表面から裏面にフォトレジスト液が流
れて裏面側端縁にも不要薄膜が形成されることになる。
【0026】次に、このフォトレジストの薄膜が形成さ
れた角形基板1は、基板搬送ロボット5により基板端縁
洗浄装置3の基板保持部7に載置され、真空吸着されて
固定される。その後、駆動モータ41が回転駆動を開始
する。このとき、基板端縁洗浄装置3の基板端縁洗浄部
8は、図10(a)に示す位置に予めそれぞれ配置され
ている。なお、図10(b)〜図10(d)において、
基板端縁洗浄部8の所定ブロックを黒塗りにしているの
は、黒塗りしたブロックが駆動している場合であり、例
えば溶剤吐出ノズル22,24から溶剤が吐出されてい
る場合や、吸引ノズル26,31による吸引がなされて
いる場合である。
【0027】さらに、駆動モータ41の回転駆動力は環
状ワイヤ45に伝えられ、この環状ワイヤ45に取り付
けられた支持アーム11がガイドレール12に沿って移
動し、4個の基板端縁洗浄部8がそれぞれ同期して各矢
印方向B1〜B4に水平に移動する。このとき、基板端
縁洗浄部8の溶剤吐出ノズル22,24が角形基板1の
長辺部を挾んで上下に配置される直前で溶剤吐出ノズル
22,24から溶剤が吐出されると共に、排気孔18内
を負圧にして排気口20を介して排気を開始し、図10
(b)に示すように、角形基板1の端縁部がそれぞれス
キャンされることになる。このようにして、上下の溶剤
吐出ノズル22,24から吐出された溶剤が基板端縁の
表裏面に形成された不要なフォトレジストの薄膜を溶解
する。この溶解物と溶剤とは排気口20から排気孔18
側に吸引される。
【0028】さらに、図10(c)に示すように、角形
基板1の短辺側端縁部をスキャンしていた前後の基板端
縁洗浄部8はそれぞれ薄膜溶解動作を続けた後に角形基
板1の角部にさしかかり、基板端縁洗浄部8の溶剤吐出
ノズル22,24が角形基板1の端縁角部端を通過した
直後に、溶剤吐出ノズル22,24からの溶剤の吐出が
停止されると共に、排気口20を介して行う排気も停止
され、かつ、角形基板1の端縁を挾み込んだ、後方にあ
る上下の吸引ノズル26,31の吸引口を介して角形基
板1の端縁角部上の液残りを吸引する。
【0029】さらに、図10(d)に示すように、角形
基板1の長辺側縁部をスキャンしていた左右の基板端縁
洗浄部8もそれぞれ薄膜溶解動作を続けた後に角形基板
1の角部にさしかかり、基板端縁洗浄部8の溶剤吐出ノ
ズル22,24が角形基板1の端縁角部端を通過した直
後に、溶剤吐出ノズル22,24からの溶剤の吐出が停
止されると共に、排気口20を介して行う排気も停止さ
れ、かつ、角形基板1の端縁を挾み込んだ、後方にある
上下の吸引ノズル26,31の吸引口を介して角形基板
1の端縁角部上の液残りを吸引する。このとき、角形基
板1の短辺側端縁部のスキャンを完了した前後の基板端
縁洗浄部8はそれぞれ、そのままその方向に移動した
後、所定の折り返し位置で待機状態となり、さらに、角
形基板1の長辺側端縁部のスキャンを完了した左右の基
板端縁洗浄部8もそれぞれ、そのままその方向に移動し
た後、所定の折り返し位置に達することになる。
【0030】この後、前後および左右の基板端縁洗浄部
8はそれぞれ、所定の折り返し位置から、上記図10
(a)〜図10(d)とは逆方向に駆動されて角形基板
1の端縁部をそれぞれスキャンすることになって、上記
図10(a)〜図10(d)と同様の処理がなされて、
上記図10(a)に示す基板端縁洗浄部8の配置状態に
戻ることになる。
【0031】さらに、基板保持部7による角形基板1の
真空吸着を解除し、基板搬送ロボット6により角形基板
1をオーブン4に搬送する。このオーブン4にて加熱処
理をして薄膜を乾燥させて次工程に搬送する。
【0032】したがって、角形基板1の角部付近の端面
に液残りが発生したとしても、吸引口が基板端縁に対向
して配設された上下の吸引ノズル26,31で、角形基
板1の角部付近の端面に付着した液残りを吸引するの
で、基板角部での液残りを完全になくすことができ、角
形基板1の主面に形成された薄膜の有効領域が破壊され
ることなく、角形基板1の端縁に形成された不要薄膜を
良好に除去することができる。また、吸引スキャン動作
のスキャン回数を少なくすることができ、1枚の角形基
板1に対する処理時間を短縮させることができて生産性
を向上させることができる。さらに、排気口20の手前
両側の排気口20から外れた位置において、基板コーナ
部に残る洗浄液を吸引する吸引ノズル26,31を設け
たので、排気口20からの吸引力に大きく影響されるこ
となく吸引手段の吸引効率が低下することがない。
【0033】なお、本実施形態では、液残りなどの不要
物を吹き飛ばすガスノズルを設けなかったがガスノズル
を設けてもよく、例えば、上側の吸引ノズル26のさら
に両側にガスノズルをそれぞれその下端部が角形基板の
外方に向けて設け、また、下側の吸引ノズル32のさら
に両側にガスノズルをそれぞれその下端部が角形基板の
外方に向けて設けることができる。これらのガスノズル
から、基板端縁に向けて窒素ガスなどの気体をスポット
状に噴出することで、溶剤および溶解物などの液残りを
基板端縁側から外方に吹き飛ばすことができる。
【0034】また、本実施形態では、吸引ノズル26,
31の円形の吸引口は角形基板1の主面と平行になるよ
うにカットした構成であるが、この吸引口は傾斜したカ
ットとしてもよい。
【0035】さらに、本実施形態では、吸引ノズル2
6,31の吸引口が角形基板1の角部近傍位置に移動し
たときにのみ吸引動作を行うように構成したが、溶剤を
供給するノズルスキャン動作時に常時、吸引動作を行う
ように構成してもよい。
【0036】さらに、本実施形態では、吸引ノズル26
を角形基板1の表面の端縁に対向させ、吸引ノズル31
を角形基板1の裏面の端縁に対向させるように構成した
が、吸引ノズル26を角形基板1の表面の端縁に対向さ
せるだけの構成としてもよい。
【0037】さらに、本実施形態では、上下の吸引ノズ
ル26,31を4辺同時スキャン装置に用いたが、これ
に限らず、これらの吸引ノズル26,31を2辺同時ス
キャン装置に用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ノズル口
である吸引口が基板端縁に対向して配設された吸引手段
で、角形基板の角部付近の端面に付着した液残りを吸引
するため、従来のように角形基板の主面に形成された薄
膜の有効領域を液残りが破壊することはなく、角形基板
の端縁に形成された不要薄膜を良好に除去することがで
きる。
【0039】また、この吸引手段を排気手段の排気口に
対向した位置に配設していないため、排気口からの吸引
力に大きく影響されることなく吸引手段の吸引効率が低
下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における基板端縁洗浄装置
を含む基板処理装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1の基板処理装置の平面図である。
【図3】図1の基板端縁洗浄装置の縦断面図である。
【図4】図1の基板端縁洗浄装置の平面図である。
【図5】図4の基板端縁洗浄部の一部縦断面図である。
【図6】図4の基板端縁洗浄部の一部拡大側面図であ
る。
【図7】図6の基板端縁洗浄部の正面図である。
【図8】図7の基板端縁洗浄部における上側ノズルブロ
ックの裏面図である。
【図9】図4の基板端縁洗浄部における吸引手段の制御
構成図である。
【図10】図4の基板端縁洗浄部のスキャン動作を示す
模式図であって、(a)は動作開始時点の図、(b)は
基板短辺側および長辺側のスキャン動作時点の図、
(c)は短辺側のスキャン動作終了時点の図、(d)は
長辺側のスキャン動作終了時点の図である。
【図11】従来の角形基板の主面に形成された薄膜の有
効範囲を示すと共に角部の液残りを示す平面図であっ
て、(a)は全体図、(b)は(a)のA部拡大図、
(c)は液残りが拡がったことを示す図、(d)は
(c)の状態で乾燥したときの図である。
【符号の説明】
1 角形基板 3 基板端縁洗浄装置 7 基板保持部 8 基板端縁洗浄部 10 水平駆動機構 15,33 上側ノズルブロック 16,34 下側ノズルブロック 20 排気口 22,24 溶剤吐出ノズル 26,31 吸引ノズル 41 電動モータ 43 駆動プーリ 44 従動プーリ 45 環状ワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の端縁に付着した不要な薄膜を除去
    する基板端縁洗浄装置において、 主面に薄膜が形成された角形基板を保持する保持手段
    と、この保持手段で保持された角形基板の端縁に向けて
    洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、吸引口が前記角形
    基板の端縁に対向して配設され、前記角形基板の端縁に
    付着した不要物を吸引する吸引手段と、前記洗浄液供給
    手段および吸引手段を前記角形基板の端縁に沿うよう
    に、前記洗浄液供給手段および吸引手段と前記角形基板
    とを相対的に移動させる移動手段とを有することを特徴
    とする基板端縁洗浄装置。
  2. 【請求項2】 基板の端縁に付着した不要な薄膜を除去
    する基板端縁洗浄装置において、 主面に薄膜が形成された角形基板を保持する保持手段
    と、この保持手段で保持された角形基板の端縁に向けて
    ノズル部から洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、排気
    口を介して周辺雰囲気を排気する排気手段と、ノズル口
    が前記角形基板の端縁に対向して配設され、前記角形基
    板の端縁に付着した不要物を吸引する吸引手段と、前記
    洗浄液供給手段および吸引手段を前記角形基板の端縁に
    沿うように、前記洗浄液供給手段および吸引手段と前記
    角形基板とを相対的に移動させる移動手段とを有し、 前記洗浄液供給手段および吸引手段のノズル部のうち前
    記洗浄液供給手段のノズル部のみその側部が前記排気口
    に対向して配設され、前記吸引手段のノズル部は前記移
    動手段による移動方向に対して前記洗浄液供給手段のノ
    ズル部の両側に配設されていることを特徴とする基板端
    縁洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引手段は、前記角形基板の角部近
    傍位置に移動したときにのみ吸引動作を行うことを特徴
    とする請求項1または2記載の基板端縁洗浄装置。
JP22273096A 1996-08-23 1996-08-23 基板端縁洗浄装置 Withdrawn JPH1064798A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008034768A (ja) * 2006-08-01 2008-02-14 Tokyo Electron Ltd 薄膜除去装置及び薄膜除去方法

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