JPH1064469A - 走査電子顕微鏡における像表示方法 - Google Patents

走査電子顕微鏡における像表示方法

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JPH1064469A
JPH1064469A JP8219833A JP21983396A JPH1064469A JP H1064469 A JPH1064469 A JP H1064469A JP 8219833 A JP8219833 A JP 8219833A JP 21983396 A JP21983396 A JP 21983396A JP H1064469 A JPH1064469 A JP H1064469A
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JP8219833A
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Mitsugi Yamada
貢 山田
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、大きなコントラスト差を除去
し、小さなコントラスト差の模様を最適に観察すること
ができる走査電子顕微鏡における像表示方法を実現す
る。 【解決手段】 ビーム走査制御器6によって走査信号発
生器7が制御され、試料4上の1ラインの走査が行われ
る。ビーム走査制御器7は、フォーカス切換器9を制御
し、1ラインの走査ごとに、フォーカス切換器9から対
物レンズ3にジャストフォーカスの状態からある量だけ
ずれたフォーカス信号と、ジャストフォーカスの信号と
を供給する。各状態での1ライン走査によって2次電子
検出器14によって検出された信号は、乗算器17に供
給され、乗算係数発生器18から異なった乗算係数と乗
算される。2種の像信号は、加減算器19によって差が
求められ、この差信号に基づいて陰極線管22上に像が
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視野中の大きなコント
ラスト差がある中の小さなコントラスト差の模様を最適
に観察することができる走査電子顕微鏡における像表示
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡では、試料へ一次電子ビ
ームを細く集束して照射すると共に、一次電子ビームを
試料上で2次元的に走査し、この走査に伴って試料から
発生した2次電子を検出している。この検出された2次
電子信号は、一次電子ビームの走査と同期した陰極線管
に供給され、陰極線管上には試料の2次電子像が表示さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記した走査電
子顕微鏡で像を得た場合、時として観察視野の中に極端
に輝度の異なる領域が存在することがある。すなわち、
視野の中で大きなコントラストが存在する。図1(a)
はこのような走査電子顕微鏡で得られた像Iを示してお
り、像I中の斜線を施した領域I1 は輝度が低い部分、
その他の領域I2は輝度が高い部分である。
【0004】図1(b)は図1(a)の像信号の内、1
水平走査Sに基づく像信号の波形Ijを示している。こ
のような像が得られた場合、低い空間周波数成分の大き
なコントラスト差がある中で、小さなコントラスト差の
模様を観察しようとすると、高い空間周波数成分である
小さなコントラスト差の模様の観察は困難となる。
【0005】この場合、低い空間周波数成分の大きなコ
ントラスト差を除去する必要がある。そのための手法と
しては、像信号を微分またはハイパスフィルタを通す
か、フレームメモリー上で2次元のフィルタ演算を行う
ことが考えられている。しかしながら、前者はラスター
スキャンしている像の水平方向のみしか作用しないし、
後者は、ディジタル演算の時間が掛かり過ぎる欠点を有
している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、簡単な構成で、大きなコントラス
ト差を除去し、小さなコントラスト差の模様を最適に観
察することができる走査電子顕微鏡における像表示方法
を実現するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に基づく
走査電子顕微鏡における像表示方法は、電子ビームを試
料上で2次元的に走査し、この走査に伴って試料から得
られた信号に基づいて試料の走査像を表示するようにし
た走査電子顕微鏡において、電子ビームのフォーカスを
ジャストフォーカスの状態にして像信号を得るステップ
と、電子ビームのフォーカスをジャストフォーカスから
ずれた状態にして像信号を得るステップと、2種の像信
号の差を求め、この差信号によって像を表示するステッ
プより成ることを特徴としている。
【0008】請求項1の発明に基づく走査電子顕微鏡に
おける像表示方法は、電子ビームのフォーカスをジャス
トフォーカスの状態にして得られた像信号と、電子ビー
ムのフォーカスをジャストフォーカスからずれた状態に
して得られた像信号の差信号によって像を表示する。
【0009】請求項2の発明に基づく走査電子顕微鏡に
おける像表示方法は、電子ビームのフォーカスをジャス
トフォーカスの状態にして得られた像信号と第1の係数
を乗算し、電子ビームのフォーカスをジャストフォーカ
スからずれた状態にして得られた像信号と第2の係数を
乗算し、それぞれ乗算された信号の差信号を得るように
したことを特徴としている。
【0010】請求項2の発明に基づく走査電子顕微鏡に
おける像表示方法は、異なったフォーカスの状態で得ら
れた各信号に係数を乗じる。請求項3の発明に基づく走
査電子顕微鏡における像表示方法は、電子ビームのフォ
ーカスをジャストフォーカスの状態にして得られた像信
号と第1の係数を乗算し、電子ビームのフォーカスをジ
ャストフォーカスからずれた状態にして得られた像信号
と第2の係数を乗算し、それぞれ乗算された信号の差信
号を得ると共に、差信号に第3の係数を乗じたことを特
徴としている。
【0011】請求項3の発明に基づく走査電子顕微鏡に
おける像表示方法は、異なったフォーカスの状態で得ら
れた各信号に係数を乗じると共に、それぞれの信号の差
信号にも係数を乗じる。
【0012】
【実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形
態を詳細に説明する。図2は本発明に基づく像表示方法
を実施する走査電子顕微鏡の一例を示しており、図中1
は電子銃である。電子銃1から発生した一次電子ビーム
EBは、集束レンズ2と対物レンズ3によって試料4上
に細く集束される。また、電子ビームEBは、走査コイ
ル5によって偏向され、試料4上の電子ビームの照射位
置は走査される。
【0013】走査コイル5にはビーム走査制御器6によ
って制御される走査信号発生器7から発生し、増幅器8
によって増幅された2次元的な走査信号が供給される。
また、対物レンズ3にはフォーカス切換器9から発生
し、増幅器10によって増幅されたフォーカス信号が供
給される。フォーカス切換器9は、ビーム走査制御器6
によってフォーカス信号が切り換えられる。
【0014】試料4は試料ステージ制御器11によって
駆動されるモータ12により、X,Yの2次元方向に移
動させられる移動ステージ13上に載せられている。試
料4への一次電子ビームEBの照射によって発生した2
次電子は、2次電子検出器14によって検出される。検
出器14の検出信号は、増幅器15によって増幅された
後、AD変換器16によってディジタル信号に変換され
る。
【0015】AD変換器16からの信号は、乗算器17
に供給される。この乗算器17には、ビーム走査制御器
6によって制御される乗算係数発生器18から乗算係数
が供給される。乗算器17の出力信号は加減算器19に
供給され、更に、加減算器19の出力信号はフレームメ
モリー20に供給される。
【0016】フレームメモリー20に記憶された2次電
子検出信号は、読み出されてDA変換器21に供給され
た後、陰極線管22に輝度変調信号として供給される。
なお、加減算器19にはフレームメモリー20に記憶さ
れた信号が読み出されて供給される。このような構成の
動作を次に説明する。
【0017】通常の像観察時には、電子ビームは集束レ
ンズ2,対物レンズ3によって試料4上に補足集束さ
れ、更に、走査コイル5によって試料上の所定の2次元
領域が走査される。この走査に伴って発生した2次電子
は、2次電子検出器14によって検出され、この検出信
号は、AD変換器16によってディジタル信号に変換さ
れた後、直接フレームメモリー20に供給されて記憶さ
れる。なお、この通常の像観察時には乗算器17と加減
算器19の動作は停止されている。フレームメモリー2
0に記憶された像信号は読み出されて陰極線管22に供
給されることから、陰極線管22には試料4の所望領域
の2次電子像が表示される。
【0018】さて、試料像に大きなコントラスト差が存
在する場合、図2に示した構成が用いられる。まず、ビ
ーム走査制御器6によって走査信号発生器7が制御さ
れ、試料4上の1ラインの走査が行われる。この時、ビ
ーム走査制御器7は、フォーカス切換器9を制御し、フ
ォーカス切換器9から対物レンズ3にジャストフォーカ
スの状態からある量だけずれたフォーカス信号を供給す
る。
【0019】この状態での1ライン走査によって2次電
子検出器14によって検出された信号は、乗算器17に
供給される。この時、ビーム走査制御器6は乗算係数発
生器18を制御し、乗算係数発生器18から乗算係数K
1 を乗算器17に供給する。なお、この時、加減算器1
9の動作は停止されている。
【0020】ここで、1ライン走査によって得られた像
信号をIdとすると、乗算器17の出力信号、すなわ
ち、フレームメモリー20に取り込まれる信号Y1 は、 Y1 =K1 ・Id となる。この信号Y1 は、試料4に照射される電子ビー
ムがジャストフォーカスからずれているので、ボケの生
じた信号となり、高い空間周波数成分が除かれた水平と
垂直の両方向に対して低い空間周波数成分のみの像であ
る。図3は各信号波形を示しており、図3(a)は電子
ビームがジャストフォーカスの状態の像信号Ij(実
線)と、電子ビームがジャストフォーカスからずれた状
態の像信号Id(点線)を示している。
【0021】試料4上の1ラインの走査に基づく上記乗
算器17の出力信号Y1 は、フレームメモリー20に供
給されて記憶される。次に、ビーム走査制御器6によっ
て走査信号発生器7が制御され、試料4上の同一の1ラ
インの走査が再び行われる。この時、ビーム走査制御器
7は、フォーカス切換器9を制御し、フォーカス切換器
9から対物レンズ3にジャストフォーカスのフォーカス
信号を供給する。
【0022】この状態での1ライン走査によって2次電
子検出器14によって検出された信号は、乗算器17に
供給される。この時、ビーム走査制御器6は乗算係数発
生器18を制御し、乗算係数発生器18から乗算係数K
2 を乗算器17に供給する。この時、加減算器19の動
作はオンの状態に切り換えられており、加減算器19は
乗算器17からの信号と、フレームメモリー20から読
み出された信号Y1 との減算を行う。
【0023】この加減算器19における減算動作は、試
料上の同一走査位置ごとに行われる。加減算器19の出
力信号をY2 とし、ジャストフォーカスの状態で検出さ
れた信号をIjとすると、Y2 は次のように表される。
【0024】Y2 =K2 ・Ij−Y1 この加減算器19の出力信号は、フレームメモリー20
に供給され、信号Y1に代えて記憶される。図3(b)
はこの加減算器19の出力信号波形を示しており、像信
号の内、低い空間周波数成分である大きなコントラスト
成分は除かれ、高い空間周波数成分のみが残った信号と
なっている。
【0025】次に、ビーム走査制御器6によって走査信
号発生器7が制御され、試料4上の電子ビームの走査が
停止される。この状態で、フレームメモリー20に記憶
された信号Y2 は読み出されて乗算器17に供給され
る。この時、ビーム走査制御器6は乗算係数発生器18
を制御し、乗算係数発生器18から乗算係数K3 を乗算
器17に供給する。この時、加減算器19は無演算モー
ドとされている。この乗算器17で演算され、フレーム
メモリー20に供給される信号Y3 は、次のように表さ
れる。
【0026】Y3 =K3 ・Y2 この信号Y3 は、フレームメモリー20に供給され、信
号Y2 に代えて記憶される。図3(c)はこの信号Y3
の波形を示しており、K3 を適宜選ぶことにより、演算
系の有効ビット幅いっぱいに像上の小さなコントラスト
差の模様が増幅される。
【0027】上記した演算処理は各試料上の1走査ライ
ンごとに行われ、所定の2次元領域全てについて上記演
算処理が行われると、フレームメモリー20には試料の
所定の2次元領域について、Y3 の信号が記憶される。
フレームメモリー20に記憶されたY3 の信号は読み出
され、DA変換器21によってアナログ信号に変換され
た後、陰極線管22に供給される。この結果、陰極線管
22には、大きなコントラスト差の成分が除去され、小
さなコントラスト差の模様が増幅された像が表示され
る。
【0028】なお、フレームメモリー20から像信号を
読みだし、陰極線管22に像を表示する動作は、全ての
信号演算処理が終了した後に行うことなく、演算途中で
あっても常にフレームメモリー20からの像信号を読み
出して表示するようにしても良い。また、各乗算と加減
算処理を1ライン走査ごとに行ったが、1フレームごと
に行っても良く、また、各画素単位で行っても良い。
【0029】図4は本発明の他の実施の形態を示してお
り、図2の形態と同一ないしは類似の構成要素には同一
番号が付されている。この実施の形態では、図2におけ
る乗算器17、加減算器19に代え、乗算器23,加減
算器24,アキュムレータ25より成る乗累算器26が
用いられている。
【0030】この構成で、1ライン走査によって2次電
子検出器14によって検出された信号は、乗算器23に
供給される。この時、ビーム走査制御器6は乗算係数発
生器18を制御し、乗算係数発生器18から乗算係数K
1 を乗算器23に供給する。また、電子ビームはジャス
トフォーカスからずれた状態とされている。なお、この
時、加減算器24とアキュムレータ25の動作は停止さ
れている。
【0031】ここで、1ライン走査によって得られた像
信号をIdとすると、乗算器23の出力信号、すなわ
ち、フレームメモリー20に取り込まれる信号Y1 は、 Y1 =K1 ・Id となる。この信号Y1 は、試料4に照射される電子ビー
ムがジャストフォーカスからずれているので、ボケの生
じた信号となり、高い空間周波数成分が除かれた水平と
垂直の両方向に対して低い空間周波数成分のみの像であ
る。
【0032】試料4上の1ラインの走査に基づく上記乗
算器23の出力信号Y1 は、フレームメモリー20に供
給されて記憶される。次に、ビーム走査制御器6によっ
て走査信号発生器7が制御され、試料4上の同一の1ラ
インの走査が再び行われる。この時、ビーム走査制御器
7は、フォーカス切換器9を制御し、フォーカス切換器
9から対物レンズ3にジャストフォーカスのフォーカス
信号を供給する。
【0033】この状態での1ライン走査によって2次電
子検出器14によって検出された信号Ijは、乗算器2
3に供給される。この時、ビーム走査制御器6は乗算係
数発生器18を制御し、乗算係数発生器18から乗算係
数K2 を乗算器23に供給する。この時、加減算器24
は無演算モードとされているが、アキュムレータ25の
動作はオンの状態に切り換えられている。この結果、ア
キュムレータ25には、乗算器23の出力であるK2
Ijが記憶される。
【0034】次に、試料上の電子ビームの走査を停止
し、乗算器23を無演算モードとし、加減算器24を演
算モードとして、アキュムレータ25に記憶された信号
と、フレームメモリー20から読み出された信号Y1
の減算を行う。加減算器24の出力信号をY2 とする
と、Y2 は次のように表される。
【0035】Y2 =K2 ・Ij−Y1 この加減算器24の出力信号は、フレームメモリー20
に供給され、信号Y1に代えて記憶される。次に、ビー
ム走査制御器6によって走査信号発生器7が制御され、
試料4上の電子ビームの走査が停止される。この状態
で、フレームメモリー20に記憶された信号Y2 は読み
出されて乗算器23に供給される。この時、ビーム走査
制御器6は乗算係数発生器18を制御し、乗算係数発生
器18から乗算係数K3 を乗算器23に供給する。この
時、加減算器24とアキュムレータ25の動作は停止さ
れている。この乗算器23で演算され、フレームメモリ
ー20に供給される信号Y3 は、次のように表される。
【0036】Y3 =K3 ・Y2 この信号Y3 は、フレームメモリー20に供給され、信
号Y2 に代えて記憶される。演算係数K3 を適宜選ぶこ
とにより、演算系の有効ビット幅いっぱいに像上の小さ
なコントラスト差の模様が増幅される。
【0037】上記した演算処理は各試料上の1走査ライ
ンごとに行われ、所定の2次元領域全てについて上記演
算処理が行われると、フレームメモリー20には試料の
所定の2次元領域について、Y3 の信号が記憶される。
フレームメモリー20に記憶されたY3 の信号は読み出
され、DA変換器21によってアナログ信号に変換され
た後、陰極線管22に供給される。この結果、陰極線管
22には、大きなコントラスト差の成分が除去され、小
さなコントラスト差の模様が増幅された像が表示され
る。
【0038】以上本発明の実施の形態を詳述したが、本
発明はこれらの実施の形態に限定されない。例えば、2
次電子を検出したが、反射電子を検出してもよい。ま
た、電子ビームのフォーカスの切り換えを対物レンズを
用いて行ったが、補助レンズを用いてフォーカスの切り
換えを行っても良い。更に、最初にフォーカスのずれた
状態での信号を得、その後フォーカスのあった状態での
信号を得て両信号の差を求めたが、逆に最初にフォーカ
スのあった状態での信号を得、その後、フォーカスのず
れた状態での信号を得るようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
基づく走査電子顕微鏡における像表示方法は、電子ビー
ムのフォーカスをジャストフォーカスの状態にして得ら
れた像信号と、電子ビームのフォーカスをジャストフォ
ーカスからずれた状態にして得られた像信号の差信号に
よって像を表示するようにしたので、低い空間周波数成
分の大きなコントラスト差の中の高い空間周波数成分の
小さなコントラストの模様を強調して観察することがで
きる。また、この方法では、像の水平、垂直の両方向に
同様に作用する。
【0040】また、請求項2の発明に基づく走査電子顕
微鏡における像表示方法は、異なったフォーカスの状態
で得られた各信号に係数を乗じるようにしたので、係数
を適宜選択することにより、高い空間周波数成分の小さ
なコントラストの模様を最適に強調して観察することが
できる。
【0041】更に、請求項3の発明に基づく走査電子顕
微鏡における像表示方法は、異なったフォーカスの状態
で得られた各信号に係数を乗じると共に、それぞれの信
号の差信号にも係数を乗じるようにしたので、係数を適
宜選択することにより、高い空間周波数成分の小さなコ
ントラストの模様を最適に強調して観察することができ
ると共に、演算系の有効ビット幅いっぱいに、像上の小
さなコントラスト差の模様を増幅することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走査電子顕微鏡で得られた像の一例と像の内の
1水平走査に基づく像信号を示す図である。
【図2】本発明の方法を実施するための走査電子顕微鏡
の一例を示す図である。
【図3】本発明の方法を説明するための信号波形を示す
図である。
【図4】本発明の方法を実施するための走査電子顕微鏡
の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 集束レンズ 3 対物レンズ 4 試料 5 走査コイル 6 ビーム走査制御器 7 走査信号発生器 9 フォーカス切換器 11 ステージ制御器 12 モータ 13 移動ステージ 14 検出器 16 AD変換器 17 乗算器 18 乗算係数発生器 19 加減算器 20 フレームメモリー 21 DA変換器 22 陰極線管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを試料上で2次元的に走査
    し、この走査に伴って試料から得られた信号に基づいて
    試料の走査像を表示するようにした走査電子顕微鏡にお
    いて、電子ビームのフォーカスをジャストフォーカスの
    状態にして像信号を得るステップと、電子ビームのフォ
    ーカスをジャストフォーカスからずれた状態にして像信
    号を得るステップと、2種の像信号の差を求め、この差
    信号によって像を表示するステップより成る走査電子顕
    微鏡における像表示方法。
  2. 【請求項2】 電子ビームのフォーカスをジャストフォ
    ーカスの状態にして得られた像信号と第1の係数を乗算
    し、電子ビームのフォーカスをジャストフォーカスから
    ずれた状態にして得られた像信号と第2の係数を乗算
    し、それぞれ乗算された信号の差信号を得るようにした
    請求項1記載の走査電子顕微鏡における像表示方法。
  3. 【請求項3】 電子ビームのフォーカスをジャストフォ
    ーカスの状態にして得られた像信号と第1の係数を乗算
    し、電子ビームのフォーカスをジャストフォーカスから
    ずれた状態にして得られた像信号と第2の係数を乗算
    し、それぞれ乗算された信号の差信号を得ると共に、差
    信号に第3の係数を乗じた請求項1記載の走査電子顕微
    鏡における像表示方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011099490A1 (ja) * 2010-02-09 2011-08-18 株式会社日立ハイテクノロジーズ パターン検査方法、パターン検査プログラム、電子デバイス検査システム

Cited By (3)

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JP2011165479A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Hitachi High-Technologies Corp パターン検査方法、パターン検査プログラム、電子デバイス検査システム
US8653456B2 (en) 2010-02-09 2014-02-18 Hitachi High-Technologies Corporation Pattern inspection method, pattern inspection program, and electronic device inspection system

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