JPH1063405A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH1063405A
JPH1063405A JP21951096A JP21951096A JPH1063405A JP H1063405 A JPH1063405 A JP H1063405A JP 21951096 A JP21951096 A JP 21951096A JP 21951096 A JP21951096 A JP 21951096A JP H1063405 A JPH1063405 A JP H1063405A
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JP
Japan
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coordinate
correction
temperature
input device
coordinate input
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JP21951096A
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English (en)
Inventor
Katsumi Hirano
勝己 平野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座標入力装置において、精度の良好な座標入
力を保証する。 【解決手段】 表示一体型タブレットと該タブレットの
所望の座標位置を指示する指示手段とを具備する座標入
力装置において、装置周辺の環境温度を検知する手段
と、環境温度を数℃毎にブロック分けして各々のブロッ
クに対応する座標補正量を入力したテーブルとを有し、
検知された環境温度に従い前記テーブルに対応した座標
補正量を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標入力装置に関
し、詳しくは、パーソナルコンピュータやワードプロセ
ッサ等の入力手段として、表示装置の表示画面に設けた
タブレットに手書き文字や図形を入力する座標入力装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置の表示画面に設けた座標入力装
置として、表示一体型タブレット装置が開示されてい
る。
【0003】その表示一体型タブレット装置およびその
周辺制御回路の特性によって、実際に指示されている座
標と検出ペンにより検出された座標との間にはズレが生
じるものであり、この座標のズレを補正する必要があ
る。
【0004】図7は表示一体型タブレット装置のブロッ
ク図である。
【0005】101は液晶パネル、102はバックライ
ト、103は検出ペン、104は増幅器、105は表示
一体型タブレット制御部、106は表示制御部、107
は処理部、108は記憶部、109はX座標検出回路、
110はY座標検出回路、111は座標補正部、112
は座標補正データ記憶部である。
【0006】図8は表示一体型タブレット装置の座標系
を説明するための図である。
【0007】図8を参照して座標入力装置は横方向中央
および縦方向中央の点を原点とし、左方向をX座標のプ
ラス方向、下方向をY座標のプラス方向として座標系が
設定されている。
【0008】図9は表示一体型タブレット装置において
座標の補正を行う領域を説明するための図である。
【0009】表示一体型タブレット装置では表示パネル
の上下に取り付けられているドライバーIC付近の電極
分布の粗密による影響を大きく受けるため、この部分を
領域分割し、それぞれの領域で異なる補正を行うよう設
定している。
【0010】図10は座標補正データ記憶部の領域別補
正データの格納のされ方を示している。
【0011】検出された座標の含まれる領域のY方向の
位置により、対応する先頭アドレスを設定し、検出され
た座標の含まれる領域のX方向の位置により、該先頭ア
ドレス内の相対アドレスを設定することにより、所望の
領域別補正データを呼び出すことができる。
【0012】図11は従来のX座標補正のフローチャー
トである。
【0013】ステップS101において、検出座標が表
示領域のどの補正領域内であるかを判定するため、Y軸
方向にN分割された領域の中で検出ペンが指示している
領域を判定するためのカウンタP1に数値Nが代入され
る。
【0014】ステップS102において、y<−Y(P
1)の関係を満たすか判定され、YESのとき検出座標
は−Y(P1)より上側の補正領域であるのでステップ
S103に進む。
【0015】ステップS103において、カウンタP1
は1デクリメントされる。
【0016】ステップS104において、y>−Y(P
1)の関係を満たされるか判定され、YESとなるまで
ステップS103からの処理が繰り返される。
【0017】ステップS104で、YESであればP1
の値は分割された領域の上側のY方向の何番目の領域で
あるか示すデータとなるので、ステップS105におい
て、その領域の補正を行う補正式が格納されている記憶
部の先頭アドレスAYが設定される。
【0018】ステップS106において、検出座標がX
軸方向にM分割された領域の中で検出ペンが指示してい
る領域を判定するためのカウンタP2に数値Mが代入さ
れる。
【0019】ステップS107において、カウンタP2
は1デクリメントされる。
【0020】ステップS108において、x<X
(P1)の関係が満たされるかを判定され、YESとな
るまでステップS107からの処理が繰り返される。
【0021】ステップS108で、YESであれば、ス
テップS109でカウンタP2の値からX方向の領域が
識別され、その領域の補正を行う補正式が格納されてい
る記憶部の相対アドレスAXが設定される。
【0022】ステップS110において、ステップS1
05で設定されたAYとステップS109で設定された
Xとを足し合わせる演算が行われ、補正式の格納アド
レスAが計算される。
【0023】ステップS111において、アドレスAに
格納されている補正式f(x)が呼び出される。
【0024】ステップS112において、f(x)を用
いて検出座標xの補正演算処理が行われる。
【0025】ステップS113において、ステップS1
12で求められた補正座標(x,y)は表示用座標デー
タとして記憶部に格納される。
【0026】ステップS102でNOのときは、ステッ
プS114において、y>Y(P1)の関係が満たされ
るか判定され、YESのとき検出座標はY(P1)より
下側の補正領域であるのでステップS115に進む。
【0027】ステップS115において、カウンタP1
は1デクリメントされる。
【0028】ステップS116において、y<Y
(P1)の関係が満たされるか判定され、YESのとき
はステップS105からの処理が行われる。
【0029】ステップS116でNOのときは、ステッ
プS115からの処理が繰り返される。
【0030】ステップS114でNOのときは、検出座
標がX座標補正の対象外であることを示すのでステップ
S113において、座標(x,y)は表示用座標データ
として記憶部に格納される。
【0031】X座標補正の補正式は式(1a)により示
される。
【0032】 f(x)=A*x+B+C*y ・・・(1a) つまりそれぞれの補正領域に対して定数A,B,Cが設
定されている。
【0033】Y座標補正についても同様に検出された座
標が表示領域のどの補正領域内であるかを判定し、補正
式f(y)を呼び出し、検出座標yの補正演算処理を行
う。Y座標補正の補正式は式(1b)により示される。
【0034】 f(y)=A2*y+B2+C2*x ・・・(1b) つまりそれぞれの補正領域に対して定数A2,B2,C2
が設定されている。
【0035】例えば標準温度のときに図8のP0
(3.4)を指示したとする。その場合、検出される座
標はP1点(2,2)であり、X座標については、X座
標補正演算処理の式(1a)にて、A=2,B=−0.
8,C=−0.1を設定しておけば、 f(2)=2*2+(−0.8)+(−0.1)*2=
3 検出座標P1点(2,y)のX座標は指示したP0
(3,y)の座標に補正される。
【0036】Y座標については、Y座標補正演算処理の
式(1b)にて、A2=2.5,B2=−0.6,C2
−0.2を設定しておけば、 f(2)=2.5*2+(−0.6)+(−0.2)*
2=4 検出座標P1点(x,2)のY座標は指示したP0
(x,4)の座標に補正される。
【0037】以上のように従来の座標入力装置はその特
性により常に生じる座標のズレに対しては補正処理を行
っているが、環境温度や使用者の視差による座標のズレ
に対しては特に考慮されていない。
【0038】例えば環境温度が10℃上昇した場合、X
座標が左に1dotシフトする特性をもっている座標入
力装置において、図8のP0点(3,4)を指示したと
する。その場合、検出される座標はPt点(3,2)と
なる。
【0039】これを上述の補正演算により補正を行った
場合、X座標については、X座標補正演算処理の式(1
a)にて、 f(3)=2*3+(−0.8)+(−0.1)*2=
5 Y座標については、Y座標補正演算処理の式(1b)に
て、 f(2)=2.5*2+(−0.6)+(−0.2)*
2=4 検出座標Pt点(3,2)の補正演算処理後の座標は
t′点(5,4)となり指示点のP0点(3,4)から
はX座標が左に2dotズレた位置となる。
【0040】座標入力装置の温度特性については、増幅
器104,X座標検出回路109,Y座標検出回路11
0を構成するコンデンサや抵抗の温度特性に影響される
ものである。
【0041】具体的な例としては以下の3件がある。
【0042】特開平5−80920号公報では、環境温
度の変化によって座標検出回路の遅延時間が変化する
が、これを相殺するような動作をする回路をコンデンサ
と抵抗を用いた温度補正回路により構成させて座標補正
を行うものである。
【0043】しかしながら、環境温度による座標補正の
方法や手段については全く異なっているものである。
【0044】特開平6−35597号公報では、本体の
底面と座標入力装置および表示装置とが成す角度の検出
と右手または左手による操作の判定を行い、それぞれに
対応した座標補正を行うものである。
【0045】しかしながら、環境温度への対応について
は全く言及されていない。
【0046】実開平5−64930号公報では、座標入
力装置および表示装置と使用者の視線にあわせて、使用
者自らが視差座標補正モードにて座標入力装置の使用前
または使用中に視差座標補正を行うものである。
【0047】しかしながら、環境温度への対応や座標入
力装置および表示装置の傾き検出については全く言及さ
れていない。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】図7の表示一体型タブ
レット装置のブロック図において、検出ペン103、増
幅器104、X座標検出回路,Y座標検出回路はアナロ
グ回路であり、環境温度の変化による特性変化があり、
温度変化により検出ペン103により指示した位置より
右または左,上または下に座標ズレを起こすこととな
る。
【0049】また、使用者が本体を机などの水平面に置
き表示が見やすい角度に表示位置を設定し座標入力装置
を使用する。
【0050】この場合本体の底面と座標入力装置および
表示装置とが成す角度により、使用者の視線と座標入力
装置および表示位置とが成す角度が異なる。
【0051】図12(A),(B),(C)は、使用者
の視線と座標入力装置および表示装置とが成す角度およ
び底面と座標入力装置および表示装置とが成す角度を示
す。
【0052】(A)は、通常使用時のポジションであ
り、キー入力とペン入力の両方の操作が可能であり、直
角に近い視線となるため、検出ペンにて指示した位置と
ほぼ同じ位置に表示される。
【0053】(B)は、通常使用時から表示装置を前へ
倒したポジションであり、上から見下ろすような視線と
なるため、検出ペンにて指示した位置より上に表示され
るように見える。
【0054】(C)は、ペン入力のみ使用時のポジショ
ンであり、下から見上げるような視線となるため、検出
ペンにて指示した位置より下に表示されるように見え
る。
【0055】また、検出ペンを座標入力装置に対して直
角にして使用する使用者は少なく、通常操作する手の方
向に傾けて使用する。
【0056】この角度の違いにより検出ペンと座標入力
装置の関係が変わり検出座標に影響をあたえる。右手で
検出ペンを操作する場合は、座標入力装置に対して右に
傾けて使用することになり、指示した位置より検出され
る座標値は左にシフトされることになる。
【0057】また、通常使用者と対向する使用者とが同
じ座標入力装置を使用して情報の交換を行う場合、通常
使用者と対向する使用者の視線と座標入力装置および表
示装置とが成す角度がそれぞれ異なるため、同じ座標補
正では精度確保できず誤入力となる。
【0058】そこで本発明は、これらの問題を解決し、
座標検出の精度を向上させた座標入力装置を提供するこ
とを目的とする。
【0059】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の座標入力
装置は、表示一体型タブレットと該タブレットの所望の
座標位置を指示する指示手段とを具備する座標入力装置
において、装置周辺の環境温度を検知する手段と、環境
温度を数℃毎にブロック分けして各々のブロックに対応
する座標補正量を入力したテーブルとを有し、検知され
た環境温度に従い前記テーブルに対応した座標補正量を
決定することを特徴とする座標入力装置である。
【0060】請求項2記載の座標入力装置は、前記テー
ブルに替えて、環境温度によって生じる座標ズレの特徴
に基づいて設定された温度係数を含む座標補正計算式に
より、座標補正量を決定することを特徴とする請求項1
記載の座標入力装置である。
【0061】請求項3記載の座標入力装置は、請求項1
または請求項2記載の座標入力装置において、座標入力
部が任意の角度に調整できる調整手段と、該座標入力部
の角度を検出する手段とを有し、検出された角度データ
と環境温度データとの双方により座標補正量を決定する
ことを特徴とする座標入力装置である。
【0062】請求項4記載の座標入力装置は、請求項1
または請求項2記載の座標入力装置において、座標入力
部を操作者が右手または左手のどちらで使用するのかを
情報として入力する手段を有し、該情報と環境温度デー
タとの双方により座標補正量を決定することを特徴とす
る座標入力装置である。
【0063】請求項5記載の座標入力装置は、請求項1
または請求項2記載の座標入力装置において、座標入力
部は対向して同時に使用可能なものであると共に現在使
用している入力部が通常使用側か対向側かを検知する手
段を有し、該検知手段により検知された内容と環境温度
データとの双方により座標補正量を決定することを特徴
とする座標入力装置である。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図6に基
づいて以下に説明する。
【0065】本発明は実施例1〜5より成り立ってお
り、要約を下記する。
【0066】実施例1では、温度センサを設け環境温度
を測定する。この温度データをもとに補正テーブルから
温度補正量を呼び出し温度座標補正を行う。
【0067】実施例2では、請求項1と同じく温度セン
サを設け環境温度を測定する。この温度データと温度係
数を含む補正式により従来の座標補正と同時に温度座標
補正を行う。
【0068】実施例3では、本体底面と表示部の角度を
検出する角度センサを設けることで視差を予測し、その
角度データと角度係数により従来の座標補正,温度座標
補正と同時に視差座標補正を行う。
【0069】実施例4では、検出ペンを操作する手、そ
れぞれ専用の接続コネクタを設けることにより、どちら
の手て操作中か判別することができる。
【0070】この左右データと左右係数により従来の座
標補正,温度座標補正と同時に操作手座標補正を行う。
【0071】実施例5では、検出ペンを操作する方向が
通常方向からか、対抗する方向からかそれぞれ専用ペン
を設けることにより判別できる。
【0072】この対向データと対向係数により従来の座
標補正,温度座標補正と同時に操作方向座標補正を行
う。
【0073】以下、実施例の詳細を説明する。
【0074】(実施例1)図1は実施例1の基本構成を
示すブロック図である。
【0075】1は液晶パネル,2はバックライト,3は
検出ペン,4は増幅器,5は表示一体型タブレット制御
部,6は表示制御部,7は処理部,8は記憶部,9はX
座標検出回路,10はT座標検出回路,11は座標補正
部,12は座標補正データ記憶部,13は温度センサ,
14は温度座標補正テーブル,15は座標温度補正部で
ある。
【0076】本ブロック図が従来技術である図7に示さ
れるブロック図と異なるのは、温度センサ13、温度座
標補正テーブル14、座標温度補正部15が設けられて
いる点である。
【0077】従来の座標補正部111での演算処理の前
に、座標温度補正15での温度補正演算処理が行われ
る。
【0078】図2(A)は、環境温度と検出された座標
のズレを示すグラフであり、これは実験により得られた
データである。
【0079】例えば座標入力装置が図8の座標系で、図
2(A)のような特性をもっている座標入力装置の場
合、10℃の温度上昇により左に1dotシフトすると
いうことは検出座標値がプラス1されて検出されている
ということであり、正しい座標値とするためには、検出
座標値からマイナス1してやればよい。
【0080】図2(B)は、実験による座標のズレ量か
ら得られた温度座標補正の補正量を示す図であり、温度
センサ13により測定された環境温度が25℃の場合に
温度補正量がゼロになるよう設定されている。
【0081】通常座標入力装置の使用が予想される環境
温度を5つのブロックに分けて10℃以下,10〜20
℃,20〜30℃,30〜40℃,40℃以上と設定す
る。
【0082】標準温度の25℃は20〜30℃のブロッ
クの中心であり上述のように補正量はゼロに設定されて
いる。以下10℃の変化量毎に1dot座標補正を行う
よう設定されており、環境温度に応じた補正テーブルが
呼び出され温度座標補正が正しく行われる。
【0083】その後の座標補正は従来技術と同じである
(図11のフローチャートに従う)。
【0084】(実施例2)図3は、実施例2の基本構成
を示すブロック図である。
【0085】本ブロック図が実施例2の図1に示される
ブロック図と異なるのは、14のテーブルと15の座標
温度補正部を省略していることと、座標補正部11での
補正演算の変わりに温度係数を含む補正式を用いて座標
補正演算を行う座標補正部11aとなっている点であ
る。
【0086】他の構成は全て実施例1と同様である。
【0087】座標補正部11aの補正演算式は式(2)
により示される。
【0088】 f(x)=A*x+B+C*y+D1*(t−D2) ・・・(2) それぞれの補正領域に対して定数A,B,Cが設定され
ており、環境温度tに温度係数D1を乗じることにより
温度補正を行っている。
【0089】以下に温度補正部分 D1*(t−D2
について詳しく説明する。
【0090】図2(A),(B)のような温度特性をも
っている座標入力装置で、環境温度がそのままで温度デ
ータtとなっている場合、D1=−0.1,D2=25と
することにより、環境温度が25℃の場合はt=25と
なるため、 (−0.1)*(25−25)=0 となり、図2(B)の35℃の座標補正量の±0と一致
する また、環境温度が35℃の場合はt=35となるため、 (−0.1)*(35−25)=−1 となり、図2(B)の35℃の座標補正量の−1と一致
する。
【0091】領域別座標補正の順序は実施例1と同じで
ある。
【0092】(実施例3)図4は、実施例3の基本構成
を示すブロック図である。
【0093】本ブロック図が実施例2の図3に示される
ブロック図と異なるのは、角度センサ16が設けられて
いることと、座標補正部11aでの補正演算の変わりに
温度係数および角度係数を含む補正式を用いて座標補正
演算を行う座標補正部11bとなっている点である。
【0094】他の構成は全て実施例2と同一である。
【0095】座標補正部11bの補正演算式は式(3)
により示される。
【0096】 f(x)=A*x+B+C*y+D1*(t−D2)+E*θ ・・・(3) それぞれの補正領域に対して定数A,B,Cが設定され
ており、環境温度tに温度係数D1を乗じることにより
温度補正を行っている。
【0097】また、座標入力部の角度θに角度係数Eを
乗じることにより視差の補正を行っている。
【0098】温度補正部分は上述の実施例2と同じであ
る。
【0099】視差補正部分は、座標入力装置および表示
装置と本体の底面とが成す角度θを検出することによ
り、使用者の視線と座標入力装置および表示装置とが成
す角度、すなわち視差を機器の構造から予測でき、その
角度θに応じた角度係数Eを設定しておけば視差分を補
正することができる。
【0100】(実施例4)図5は、実施例4の基本構成
を示すブロック図である。
【0101】本ブロック図が実施例3の図4に示される
ブロック図と異なるのは、表示部角度センサ16を省略
し、検出ペン接続コネクタ17a,17b、左右検出器
18が設けられていることと、座標補正部11bでの補
正演算の変わりに温度係数および左右係数を含む補正式
を用いて座標補正演算を行う座標補正部11cとなって
いる点である。
【0102】他の構成は全て実施例3と同一である。
【0103】座標補正部11cの補正演算式は式(4)
により示される。
【0104】 f(x)=A*x+B+C*y+D1*(t−D2)+F*h ・・・(4) それぞれの補正領域に対して定数A,B,Cが設定され
ており、環境温度tに温度係数D1を乗じることにより
温度補正を行っている。
【0105】また、右手操作,左手操作を示す左右デー
タhに左右係数Fを乗じることにより座標ズレの補正を
行っている。
【0106】温度補正部分は上述の実施例2と同じであ
るため説明は省略する。
【0107】右手操作,左手操作の違いによる座標ズレ
の補正は、検出ペンを右手操作ならば、右手操作用コネ
クタに接続し、左手操作ならば、左手操作用コネクタに
接続することで左右データhの検出が可能であり、この
左右データhは左手操作がh=+1,右手操作がh=−
1のように符号を反転させることで、左右係数Fの働く
向きをコントロールしている。
【0108】(実施例5)図6は、実施例5の基本構成
を示すブロック図である。
【0109】本ブロック図が実施例4の図5に示される
ブロック図と異なるのは、左右検出器18を省略し、検
出ペン3を3aとし、検出ペン3b、対向センサ19が
設けられていることと、座標補正部11cでの補正演算
の変わりに温度係数および左右係数を含む補正式を用い
て座標補正演算を行う座標補正部11dとなっている点
である。
【0110】他の構成は全て実施例4と同一である。
【0111】座標補正部11dの補正演算式は式(5)
により示される。
【0112】 f(x)=A*x+B+C*y+D1*(t−D2)+G*u ・・・(5) それぞれの補正領域に対して定数A,B,Cが設定され
ており、環境温度tに温度係数D1を乗じることにより
温度補正を行っている。
【0113】また、対向する使用者のどちらが使用中か
を示す対向データuに対向係数Gを乗じることにより座
標ズレの補正を行っている。
【0114】温度補正部分は上述の実施例2と同じであ
る。
【0115】対向する使用者の違いによる座標ズレの補
正は、それぞれに設けられた検出ペンのどちらの検出ペ
ンが使用中であるかを判定することにより対向データu
を設定する。
【0116】例えば通常使用側をu=+1、対向側をu
=−1にように符号を反転させることで、対向係数Gの
働く向きをコントロールしている。
【0117】以上、X座標補正をf(x)の式(1a)
を基本に用いて説明を行っているが、Y座標補正につい
ても同様にf(x)の式(1a)の基本部分をf(y)
の式(1b)に置き換えて考えればよい。
【0118】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、環境温度
によって生じる座標ズレを従来の座標補正の前に行うこ
とで、従来の補正プログラム,補正係数がそのまま使用
できる。
【0119】温度座標補正については、温度のブロック
分けにより設計段階での温度座標補正テーブルの設計が
容易に行え、また、補正テーブルを書き換え可能な記憶
装置に配置すれば書き換えも容易に行える。
【0120】請求項2記載の発明によれば、環境温度に
よって生じる座標ズレの補正を従来の座標補正式に含ま
せることで、温度に対する座標補正がリニアに行える。
また、補正領域別に温度係数が設定可能である。
【0121】請求項3記載の発明によれば、温度座標補
正に加えて、座標入力装置および表示装置の角度を検出
することにより、視差の補正が行える。
【0122】請求項4記載の発明によれば、温度座標補
正に加えて、右手操作,左手操作によって生じる検出ペ
ンの傾きによる座標ズレの補正が行える。
【0123】請求項5記載の発明によれば、温度座標補
正に加えて、使用されている検出ペンが通常使用者側か
対向する使用者側かを判別することにより使用の視差の
補正が行える。
【0124】なお、温度座標補正および使用環境座標補
正の全てが自動で行われるため、座標入力装置の使用者
がそれぞれの使用環境にあわせて、座標補正モードなど
で補正操作を行う煩わしさがなく、精度のよい座標入力
装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の基本構成を示すブロック図である。
【図2】(A)環境温度と検出された座標のズレを示す
グラフである。 (B)実施例1の温度座標補正の補正量を示す図であ
る。
【図3】実施例2の基本構成を示すブロック図である。
【図4】実施例3の基本構成を示すブロック図である。
【図5】実施例4の基本構成を示すブロック図である。
【図6】実施例5の基本構成を示すブロック図である。
【図7】従来の表示一体型タブレット装置の構成の一例
を示すブロック図である。
【図8】従来の表示一体型タブレット装置の座標系を示
す図である。
【図9】従来の表示一体型タブレット装置の座標補正領
域を示す図である。
【図10】従来の表示一体型タブレット装置の座標補正
データの領域別補正データ格納状態を示す図である。
【図11】従来の表示一体型タブレット装置のX座標補
正処理の演算方法を示すフローチャートである。
【図12】使用の視線と座標入力装置および表示装置の
角度,視差を示す図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 バックライト 3 検出ペン 3a 検出ペン/通常使用者用 3b 検出ペン/対向使用者用 4 増幅器 5 表示一体型タブレット制御部 6 表示制御部 7 処理部 8 記憶部 9 X座標検出回路 10 Y座標検出回路 11 座標補正部 11a 座標補正部/温度係数を含む補正式 11b 座標補正部/角度係数および温度係数を含む補
正式 11c 座標補正部/左右係数および温度係数を含む補
正式 11d 座標補正部/対向係数および温度係数を含む補
正式 12 座標補正データ記憶部 13 温度センサ 14 温度による座標補正テーブル 15 座標温度補正部 16 表示部角度センサ 17a ペン接続コネクタ/右手操作用 17b ペン接続コネクタ/左手操作用 18 左右検出器 19 対向センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示一体型タブレットと該タブレットの
    所望の座標位置を指示する指示手段とを具備する座標入
    力装置において、装置周辺の環境温度を検知する手段
    と、環境温度を数℃毎にブロック分けして各々のブロッ
    クに対応する座標補正量を入力したテーブルとを有し、
    検知された環境温度に従い前記テーブルに対応した座標
    補正量を決定することを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルに替えて、環境温度によっ
    て生じる座標ズレの特徴に基づいて設定された温度係数
    を含む座標補正計算式により、座標補正量を決定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の座標入力
    装置において、座標入力部が任意の角度に調整できる調
    整手段と、該座標入力部の角度を検出する手段とを有
    し、検出された角度データと環境温度データとの双方に
    より座標補正量を決定することを特徴とする座標入力装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の座標入力
    装置において、座標入力部を操作者が右手または左手の
    どちらで使用するのかを情報として入力する手段を有
    し、該情報と環境温度データとの双方により座標補正量
    を決定することを特徴とする座標入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の座標入力
    装置において、座標入力部は対向して同時に使用可能な
    ものであると共に現在使用している入力部が通常使用側
    か対向側かを検知する手段を有し、該検知手段により検
    知された内容と環境温度データとの双方により座標補正
    量を決定することを特徴とする座標入力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006285518A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Sony Corp 接触位置座標検出方法および装置
JP2014013434A (ja) * 2012-07-03 2014-01-23 Ntt Docomo Inc 表示装置、処理方法及びプログラム

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