JPH1063250A - 文字処理装置 - Google Patents

文字処理装置

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JPH1063250A
JPH1063250A JP8222921A JP22292196A JPH1063250A JP H1063250 A JPH1063250 A JP H1063250A JP 8222921 A JP8222921 A JP 8222921A JP 22292196 A JP22292196 A JP 22292196A JP H1063250 A JPH1063250 A JP H1063250A
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JP8222921A
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English (en)
Inventor
Yozo Kashima
洋三 鹿島
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各文字の順次関係を保証しつつ、複数の文字
を並列に変換することができ、変換処理を高速化するこ
とができるようにする。 【解決手段】 複数の描画手段21a,21b,21c
は、各々、読み込み制御手段24を介して記憶手段20
に記憶されている描画情報を読み込み、その情報に基づ
いて属性設定処理または描画処理を行う。このとき、第
1の検知手段22は、現在処理中の描画情報と、次に読
み込まれる描画情報による描画属性の変更とを検知す
る。また、第2の検知手段23は、上記複数の描画手段
の状態を検知する。そして、読み込み制御手段24は、
第1の検知手段22による描画属性の変更情報と第2の
検知手段23による複数の描画手段の状態とに基づい
て、記憶手段20に記憶されている描画情報に対する読
み込みの許可または禁止を設定する。したがって、文字
の描画属性が変化する場合には、現在処理中の文字に対
する処理が終了した後、次の文字に対する処理へ移行す
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、文字を描画する
複数の文字描画手段を備え、それらを並列に動作させて
文字を描画する文字処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビジネス文書、マニュアル等の作
成をコンピュータ上で行い、必要な部数だけプリンタで
出力するという、デスクトップバブリッシング(DT
P)の分野が注目されている。DTPシステムでは、コ
ンピュータ上でDTPソフトと呼ばれるアプリケーショ
ンソフトウェアが動作しており、ユーザは、該ソフトウ
ェアを用いて、文字や三角形、四角形等の図形を文書内
の所望する位置に描画したり、スキャナ等により写真等
のイメージを読み込み、文書に張り付けることができ
る。また、描画する図形、文字、画像は、簡単に色付け
したり、色の変更を行うことも可能である。DTPソフ
トは、作成された文書をプリンタに出力する場合、DT
Pソフトが内部で管理している文書データをページ記述
言語(以下、PDLという)で記述したデータに変換
し、プリンタに送出する。プリンタは、PDLで記述さ
れたデータを解釈し、ビットマップデータに変換するた
めのソフトウェアを備えており、該ソフトウェアによっ
て変換したビットマップデータを、プリンタのエンジン
(印字機構)に送信し、用紙やOHPシート等のメディ
アに印刷する。
【0003】ところで、PDLで記述された文書は、解
像度、カラー特性等のプリンタ固有の特性に依存しない
ように、抽象的な表現で記述されているため、汎用性は
よいが、その分、プリンタ側でビットマップデータに変
換する必要があり、プリンタ側の負担が大きく、印刷に
時間がかかる。プリンタエンジンは、年々、高速化され
ており、例えば、モノクロプリンタで180PPM(ペ
ージ/分)、カラープリンタで35PPM〜40PPM
の性能を有するものが提供されるようになっている。し
かしながら、現状では、PDLデータをビットマップデ
ータに変換するための時間がプリンタエンジンの速度に
追従できず、プリンタエンジンの能力を十分に発揮でき
ない。
【0004】PDLデータの変換に時間がかかる理由の
1つとして、プリンタ側のフォントの生成能力の低さが
挙げられる。DTP分野では、一般に、アウトラインフ
ォントを用いる場合が多い。アウトラインフォントは、
任意の大きさ、任意の解像度で文字を生成できるため、
PDLデータとの相性がよく、高画質が求められる分野
では不可欠である。しかしながら、アウトラインフォン
トは、ビットマップデータに変換する際、非常に時間が
かかるという問題がある。この問題を解決するため、フ
ォントキャッシュと呼ばれるキャッシュメモリに、一度
変換したビットマップデータを記憶しておき、同じ文字
の出力要求が生じた場合には、変換処理を省略し、フォ
ントキャッシュ中のビットマップデータを出力すること
により、文字出力を高速化する技術がある。フォントキ
ャッシュを用いると、フォントキャッシュに多くの文字
が登録された状態においては、高速な出力が可能となる
が、例えば、複数ページからなる文書データの前半のペ
ージ等、フォントキャッシュに文字があまり登録されて
いない状態においては、効果が少ない。このため、フォ
ントキャッシュだけでは、高速なプリンタエンジンに追
従することは困難である。
【0005】また、プリンタエンジンの解像度の向上に
伴い、1文字のビットマップデータのサイズも大きくな
ってきているため、フォントキャッシュに登録する文字
の数の制限が厳しくなっている。解像度の向上に応じ
て、フォントキャッシュを大きくすれば、問題はない
が、フォントキャッシュは、一般に、RAM等のメモリ
から構成されており、フォントキャッシュのサイズを大
きくすると、コストアップにつながる。例えば、400
DPI(Dot Per Inch)の解像度において、12ポイン
トの日本語の文字のビットマップデータは、500〜6
00バイトであるが、600DPIでは、1000〜1
200バイト、1200DPIでは、4000〜500
0バイトの容量が必要となる。したがって、同一サイズ
のフォントキャッシュに登録できる文字は、400DP
Iを100%とした場合、600DPIで50%、12
00DPIで12%程度になってしまい、解像度が高い
ほどフォントキャッシュのヒット率が大幅に低下し、複
数ページからなる文書を変換する場合、1ページ目以降
でも変換が低速になってしまうことは避けられない。
【0006】そこで、上述した問題を解決するために、
互いに並列に動作する複数個の文字生成用の処理装置
(以下、文字生成手段という)を用いて、同時に複数の
文字のビットマップデータを生成することにより、文字
変換処理を高速化することが考えられる。しかしなが
ら、複数の文字生成手段によって複数の文字のビットマ
ップデータを生成する場合、これら文字のビットマップ
データをフレームバッファに描画する順序を保証しなく
てはならない。
【0007】ここで、図16(a)、(b)は、各々、
「L」、「E」、「V」という文字を、各々、「赤」、
「緑」、「青」で「LEV」の順に描画した場合を示す
概念図である。上記「LEV」の文字をシーケンシャル
に描画した場合には、すなわち正しい順序で描画した場
合には、図16(a)に示すように描画される。これに
対して、これらの文字を、例えば3つの文字生成手段を
用いて描画する場合、3つの文字生成手段で同時に各文
字の描画処理が行われることになる。このとき、各文字
生成手段における各文字の描画速度は、文字の複雑さに
より一定ではないため、各文字生成手段が文字の描画を
終了するタイミングは同一ではない。そのため、例え
ば、図16(b)に示すように、「V」、「E」、
「L」の順で描画されてしまい、各文字が意図しない重
なりで描画されてしまう。
【0008】上記問題を解決するため、例えば、特開平
4−327966号公報では、フレームバッファへの描
画に対するアクセス権を制御する手段を設けることによ
り、図形、画像の描画と、文字の描画の順序を保証しつ
つ、図形、画像の描画と文字の描画を並列に行う技術が
開示されている。ここで、図17は、上記従来技術によ
る文字処理装置の構成を示すブロック図である。主処理
部1は、コマンドを受け取ると、該コマンドに基づいて
図形、画像を形成し、フレームバッファである出力メモ
リ3をアクセスして記憶させるとともに、文字に関する
情報を別途出力する。アクセス権管理手段2は、主処理
部1によって出力メモリ3に対する図形、画像の記憶が
行われると、以降、アクセス拒否設定を行うことによ
り、出力メモリ3の一部または全部に対するアクセスを
禁止する。文字データ管理手段4は、第1の記憶手段
5、変換手段6および第2の記憶手段7を制御し、出力
用のデータ形式に変換された、文字に対するデータを取
得した後、アクセス権管理手段2によるアクセス拒否設
定を解除し、出力メモリ3に記憶させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の文字処理装置では、フレームバッファである出力メ
モリ3に対して、形成された図形、画像を記憶するとき
には、必ず出力メモリ3へのアクセス拒否設定が行われ
るので、例えば、図18に示すように、同じ色で文字を
描画する場合でも、必ずアクセス拒否設定が行われるこ
とになる。図18において、「L」、「E」、「V」
は、全て同じ色で描画されているので、どのような順序
で描画しても、重なり領域11,12は同じ結果になる
にも拘らず、従来の文字処理装置では、各文字をフレー
ムバッファである出力メモリ3に描画する前に、出力メ
モリ3の一部に対してアクセス拒否設定を行うために、
各文字に対して、出力メモリ3上における描画領域を知
る必要があり、全体のスループットが低下するという問
題がある。
【0010】また、文字データの中には、一般に、図1
9に示すように、その文字の描画後の形状を囲む四角形
(一般にバウンディングボックスと呼ばれる)13が含
まれている。したがって、上記文字に対して、予め描画
領域を求めることは可能であるが、バウンディングボッ
クス13は、文字の形状を設計したときの座標系で記述
されているので、実際にフレームバッファ上での描画領
域を求めるためには、座標変換を行わなくてはならず、
やはり全体のスループットが低下するという問題があ
る。
【0011】また、DTPソフトには、日本語の処理の
場合、一文字ずつ描画する位置を計算し、微妙な文字の
配置を行うものがある。このような場合、図19に示す
ように、各文字のバウンディングボックス13が少しだ
け重なるような場合が発生する。このため、従来の文字
処理装置では、全ての文字のバウンディングボックス1
3の座標計算、およびアクセス拒否設定を行うためのオ
ーバヘッドが発生する上、バウンディングボックス13
の重なりが発生するので、全ての文字をシーケンシャル
にしか描画できなくなり、結局、変換処理が低下すると
いう問題があった。
【0012】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、文字を描画するときの描画属性の変化に注目す
ることにより、各文字の順次関係を保証しつつ、複数の
文字を並列に変換することができ、変換処理を高速化す
ることができる文字処理装置を提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、この発明では、文字の描画属性の設定および
文字の描画の指定を行う描画情報を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶されている描画情報を読み込
み、該描画情報に基づいて、文字の属性を設定するとと
もに文字を描画する複数の描画手段と、前記複数の描画
手段により処理されている描画情報と、次に読み込まれ
る描画情報の実行による描画属性の変更を検知する第1
の検知手段と、前記複数の描画手段の状態を検知する第
2の検知手段と、前記第1の検知手段によって検知され
た描画属性の変更情報と前記第2の検知手段によって検
知された前記複数の描画手段の状態とに基づいて、前記
記憶手段への読み込みを許可または禁止する読み込み制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、図1に示すように、記
憶手段20は、文字の描画属性の設定および文字の描画
の指定を行う画像情報を記憶する。複数の描画手段21
a,21b,21cは、読み込み制御手段24を介し
て、記憶手段20に記憶されている描画情報を読み込
み、その情報に基づいて、属性設定処理または描画処理
を行う。第1の検知手段22は、複数の描画手段21
a,21b,21cにより処理されている描画情報と、
記憶手段20に記憶されている、次に読み込まれる描画
情報の実行による描画属性の変更とを検知する。第2の
検知手段23は、上記複数の描画手段の状態を検知す
る。読み込み制御手段24は、第1の検知手段22によ
って検知された描画属性の変更情報と、第2の検知手段
23によって検知された、複数の描画手段の状態とに基
づいて、記憶手段20に記憶されている描画情報に対す
る読み込みの許可または禁止を設定する。このように、
文字を描画するときの描画属性の変化に注目することに
より、各文字の順次関係を保証しつつ、複数の文字を並
列に変換することが可能となり、変換処理を高速化する
ことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。
【0016】A.第1実施形態の構成 A−1.カラープリンタ装置 図2は、本発明の第1実施形態による文字処理装置を適
用したカラープリンタ装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、CPU25は、ROM26に記憶され
ているプログラムに従って、プリンタ装置全体の制御を
行うものであり、以下のように動作する。 1.ブートプログラム27を実行し、プリンタ装置の初期
化を行う。 2.ホストインターフェース(以下、ホストI/Fとい
う)36を介してホストワークステーション(以下、ホ
ストW/Sという)35から印字すべき文書データを受
信する。 3.文書展開プログラム28を実行し、文書データに基づ
いてフレームバッファ31に1ページ分のビットマップ
イメージを生成する。 4.印字制御プログラム29を実行し、プリンタインター
フェース(以下、プリンタI/Fという)33を介して
プリンタエンジン34を起動し、DMAC(Direct Mem
ory Access Controller)41を用いて、フレームバッ
ファ31のビットマップイメージを転送する。 5.上記2に戻る。
【0017】ROM26には、プリンタ装置の立ち上げ
時にCPU25によって実行される上記ブートプログラ
ム27、CPU25が文書データをビットマップイメー
ジに展開するときに実行される文書展開プログラム2
8、およびCPU25がプリンタエンジン34を制御
し、用紙に文書イメージを印字するときに実行される印
字制御プログラム29等が記憶されている。RAM30
は、フレームバッファ31およびCPU25の実行に伴
って生じるデータ等を格納するワークメモリ32等に用
いられる。RAM30の初期化およびフレームバッファ
31のアロケートは、プリンタ装置の立ち上げ時に行わ
れる。上記フレームバッファ31には、CPU25がR
OM26に格納された文書展開プログラム28を実行す
ることにより、ビットマップイメージに変換された1ペ
ージ分の文書データが格納される。ワークメモリ32
は、CPU25が展開処理を行うときのテンポラリ領域
として、また、後述するラスタライザ39a〜39cが
文字の展開時に用いるベクトルフォントデータを一時的
に保存するために用いられる。
【0018】プリンタI/F33は、プリンタエンジン
34とシステムバス42との間に設けられたインターフ
ェースであり、CPU25によって印字制御プログラム
29が実行されたとき、CPU25から供給される、プ
リンタエンジン34を操作するための命令をプリンタエ
ンジン34に送出する。プリンタエンジン34は、文書
展開プログラム28によってフレームバッファ31上に
生成された、プリンタI/F33を介して供給されるビ
ットマップイメージを用紙に印字する。ホストW/S3
5は、文書データを作成し、プリント時にPDLで記述
された文書データとして送信する。ホストI/F36
は、ホストW/S35とシステムバス42との間に設け
られたインターフェースであり、具体的には、ホストW
/S35とホストI/F36は、同一のネットワークに
接続されている。ホストI/F36は、ホストW/S3
5との間のネットワークプロトコルを処理するため、C
PU25からはプロトコルは見えないようになってい
る。
【0019】ハードディスク37は、主にベクトルフォ
ントデータを記憶し、ベクトルフォントデータを全て保
存しても、空き領域がある場合には、文書データ、ビッ
トマップデータも記憶する。ベクトルフォントデータ
は、ASCII、JIS第1、第2水準の文字セットに
規定される文字コードに対応する文字のベクトルデータ
である。
【0020】次に、ラスタライザ制御部38は、後述す
る所定の処理に従って、ラスタライザ39a,39b,
39cを制御する。なお、詳細については後述する。ラ
スタライザ39a,39b,39cは、各々、次に述べ
る一連の処理を行う。 1.文字描画命令を受信した場合、展開すべきフォントデ
ータがアウトライン形式またはASCIIでエンコード
されたドット形式であるか否かを判定する。 1.1.アウトライン形式の場合には以下の処理を行う。 1.1.1.アウトラインデータを座標変換する。 1.1.2.補正処理を施す。 1.1.3.文字の輪郭を描画する。 1.1.4.輪郭で囲まれた領域を色指定命令により指定され
る色で塗りつぶす。 1.1.5.生成されたビットマップデータをフレームバッフ
ァ31に転送する。 1.2.ASCIIでエンコードされたドット形式の場合に
は以下の処理を行う。 1.2.1.エンコードされたドットデータから2バイトづつ
読み込み、色指定命令により設定された色でのバイナリ
形式のビットマップデータに変換する。 1.2.2.生成されたビットマップデータをフレームバッフ
ァに転送する。 2.色指定命令を受信した場合には指定された色情報を共
有メモリ40に記憶する。
【0021】共有メモリ40は、ラスタライザ39a〜
39cが共有して使用するためのメモリであり、CPU
25からはアクセスできないようになっている。次に、
DMAC41は、フレームバッファ31に生成された文
書のビットマップイメージをプリンタI/F33を介し
てプリンタエンジン34にDMA転送する。システムバ
ス42は、上述したCPU25、ROM26、RAM3
0、プリンタI/F33、ホストI/F36、ハードデ
ィスク37、ラスタライザ制御部38、DMAC41を
物理的に接続し、データ授受するためのバスである。
【0022】A−2.ラスタライザ制御部の構成 図3は、上述したラスタライザ制御部38の構成を示す
ブロック図である。図において、命令FIFO50は、
CPU25がラスタライザ39a〜39cに対し、文字
描画命令および色指定を送信するためのFIFOであ
る。命令FIFO50への書き込みは、システムバス4
2を介してCPU25によって行われ、読み込みは、バ
スコントローラ51を介してラスタライザ39a〜39
cにより行われる。先頭命令デコーダ52は、命令FI
FO50の先頭の命令(次に読み込まれる命令)の命令
コードをデコードし、属性変更ならばLow、文字描画
命令ならばHighを出力する。該先頭命令デコーダの
出力は、AND回路59の一方の入力端に供給される。
【0023】次に、カウント信号生成回路53は、FI
FOリードイネーブル信号RE*およびFIFOリード
信号R*に従って、属性変更カウンタ55および文字描
画カウンタ56に対して、以下の場合にup信号を供給
する。なお、リードイネーブル信号RE*およびリード
信号R*はアクティブLow信号である。 1.リードイネーブル信号RE*がLow(読み込み可能
状態)の場合。 2.リード信号R*がLow(読み込み要求あり)の場
合。
【0024】割り込み制御回路54は、ラスタライザ3
9a〜39cが命令処理を終了したときに、該ラスタラ
イザ39a〜39cから終了割り込みを受け付け、属性
変更カウンタ55および文字描画カウンタ56に対し
て、Low信号を供給する。該割り込み制御回路54
は、ラスタライザ39a〜39cから同時に終了割り込
みが発生したときには内部で割り込みの排他制御を行
う。
【0025】属性変更カウンタ55は、ラスタライザ3
9a〜39cのいずれかが、色指定命令を処理している
か否かを示すカウンタであり、色指定命令を処理してい
るときには「1」、処理していないときには「0」とな
る。具体的には、属性変更カウンタ55は、命令FIF
O50から色指定命令が読み出されたときに、カウント
信号生成回路53からのup信号によりインクメントさ
れ、ラスタライザ39a〜39cのいずれかが色指定命
令の処理を終了したときに、ラスタライザ39a〜39
cからの割り込み信号を受信した割り込み制御回路54
によりデクリメントされてゼロになる。該属性変更カウ
ンタ55は、内部でup/downの信号の排他制御を
行っており、up/down信号が同時に発生しても問
題が生じないよう動作する。
【0026】次に、文字描画カウンタ56は、ラスタラ
イザ39a〜39cが処理している文字描画命令の数を
保持する。具体的には、文字描画カウンタ56は、命令
FIFO50から文字描画命令が読み出されたときに、
後述するカウント信号生成回路53からのup信号によ
りインクリメントされ、ラスタライザ39a〜39cの
いずれかが文字描画命令の処理を終了したときに、ラス
タライザ39a〜39cからの割り込み信号を受信した
割り込み制御回路54によりデクリメントされる。
【0027】属性変更カウンタデコーダ57は、上記属
性変更カウンタ55の値が「0」ならば、Lowをデコ
ードし、「1」ならばHighをデコードする。該属性
変更カウンタデコーダ57の出力は、AND回路59の
他方の入力端およびAND回路60の一方の入力端に供
給される。また、文字描画カウンタデコーダ58は、文
字描画カウンタ56の値が「0」ならば、Lowをデコ
ードし、「1」以上ならばHighをデコードする。該
文字描画カウンタデコーダ58の出力は、上記AND回
路60の他方の入力端に供給される。
【0028】AND回路59,60とOR回路61は、
先頭命令デコーダ52、属性変更カウンタデコーダ5
7、および文字描画カウンタデコーダ58の出力に従っ
て、FIFOリードイネーブル信号RE*を生成する。
上記AND回路59,60とOR回路61からなる論理
回路は、以下の場合に、命令FIFO50およびカウン
ト信号生成回路53に供給するリードイネーブル信号R
*をLow(アクティブ)にする。
【0029】1.命令FIFO50の先頭の命令が属性変
更命令であり、かつ属性変更命令と文字描画命令のどち
らも処理中でない場合。 2.命令FIFO50の先頭の命令が文字描画命令であ
り、かつ属性変更命令が処理中でない場合。
【0030】A−3.命令のデータ構造 図4は、本第1実施形態による命令FIFOに記憶され
る命令のデータ構造を示す概念図である。図において、
各命令は、命令識別名と引数とからなる。本第1実施形
態では、描画属性指定命令としての色指定命令70と文
字描画命令71の2つの命令を使用する。色指定命令7
0は、文字をフレームバッファ31に描画するときの色
を指定するための命令である。本第1実施形態では、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブ
ラック)の4色を各々8ビット使用して色の指定を行
う。また、本第1実施形態では、解像度は、400DP
I(Dot Per Inch)に固定されており、文字に関しては
クリッピングを行わないので、これらの画像属性を指定
する命令は使用しない。
【0031】文字描画命令71は、文字の描画を指定す
るための命令である。本第1実施形態では、引数とし
て、フォントID、文字コード、変換行列、およびフレ
ームバッファ上のビットマップデータを転送すべきアド
レスX,Yを持つ。本第1実施形態では、フォント属性
の指定も文字描画命令71で行っている。また、本第1
実施形態では、ストロークタイプのフォントを使用しな
いため、フォント属性の1つである線幅を指定する引数
や命令を持っていない。
【0032】上述したCPU25は、文書展開プログラ
ム28を実行し、PDLで記述された文書データをビッ
トマップイメージに展開する。このとき、文字の描画記
述がページ記述の中に現れると、まず、文字が描画され
るときの色情報を指定する色指定命令70を生成した
後、命令FIFO50に書き込み、次に、対応する文字
描画命令71を生成した後、命令FIFO50に書き込
む。
【0033】B.第1実施形態の動作 次に、本第1実施形態による文字処理装置の動作につい
て説明する。図5ないし図7は、命令FIFOの状態遷
移を示す概念図である。81〜91は、時刻t1から時
刻t11までの間の命令FIFO50に記憶されている
命令のスナップショットを示している。各命令には、説
明のために命令の種類毎に通し番号が付けられている。
wpおよびrpは、各々、次に書き込みを行う命令、次
に読み込みを行う命令を示すポインタである。また、細
枠で背景が白で示される命令は、書き込みは行われた
が、読み込みが行われていないことを示し、太枠で背景
が白で示される命令は、読み込みが終了し、ラスタライ
ザ39a〜39cのいずれかにより、現在処理されてい
る途中であることを示し、背景がハッチングされた命令
は、処理が終了し、未使用状態であることを示してい
る。
【0034】92〜102は、時刻t1から時刻t11
までの間の、文字描画カウンタ56および属性変更カウ
ンタ55の値と、命令FIFO50の先頭命令の種類か
ら決定されるFIFO状態とを示す。FIFO状態がE
(Enable)のときは、命令FIFO50への読み込みが
可能であることを意味し、D(Disable)のときは、読
み込みが不可能であることを意味する。
【0035】ここで、図8は、命令FIFO50が図5
に示す81の状態になるよう命令が書き込まれたとき
(時刻t1)から、ラスタライザ39a〜39cによっ
て描画処理が行われ、時刻t11の91に示す状態にな
るまでのタイムチャートである。図において、太線の矢
印La1〜La5は、ラスタライザ39a〜39c上で
命令処理のタスクが動作していることを示し、点線の矢
印Lb1〜Lb9は、アイドルタスクが動作しているこ
とを示している。
【0036】時刻t1において、命令FIFO50に対
し、81に示す命令群が書き込まれた直後には、92に
示すように、文字描画カウンタ56および属性変更カウ
ンタ55の値は、共にゼロであり、読み込み可能状態で
ある。
【0037】これに対して、ラスタライザ39a〜39
cは、図9に示すフローチャートを実行する。ラスタラ
イザ39a〜39cは、ステップSa1で、命令FIF
O50から命令の読み込みを試み、ステップSa2で、
読み込みが成功したか否かを判定し、読み込みに失敗し
た場合には、ステップSa1に戻り、読み込みが成功す
るまで繰り返し試みる。
【0038】命令FIFO50の読み込みは、一度に1
つのラスタライザでしか行うことができないため、複数
のラスタライザが同時に読み込みを行おうとした場合に
は、調停がなされるようになっている。この例の場合、
ラスタライザ39aの優先度が最も高く、ラスタライザ
39cの優先度が最も低く設定されている。そのため、
図8に示すタイムチャートのように、最初の色指定1の
読み込みは、ラスタライザ39aによって行われる。
【0039】ラスタライザ制御部38は、ラスタライザ
39aが命令FIFO50から命令の読み出しを試みる
と、図10に示すフローチャートを実行する。まず、ス
テップSb1で、命令FIFO50の先頭に記憶されて
いる命令の種類を調べ、ステップSb2で、色指定命令
であるか否かを判断する。この処理は、図3に示す先頭
命令デコーダ52による動作に対応する。この場合、図
5に示すように、先頭の命令は、色指定1であるので、
ステップSb7に進み、文字描画カウンタ56の値が
「0」でり、かつ属性変更カウンタ55の値が「0」で
あるか否かを判断する。この処理は、図3に示す属性カ
ウンタデコーダ57と文字描画カウンタデコーダ58の
出力結果をAND回路60で比較する部分に対応する。
この場合、図5に示すように、文字描画カウンタ56お
よび属性変更カウンタ55の値は、「0」であるので、
ステップSb8に進み、属性変更カウンタ55をインク
リメントする。これにより、時刻t2では、属性変更カ
ウンタ55の値は「1」となる。
【0040】次に、ステップSb5に進み、命令FIF
O50から命令を1つ読み込む。命令の読み込みは、図
3に示すラスタライザ39aがリード信号R*をLow
にすることで行われる。この動作により、図5の82に
示すように、rpが色指定1から文字描画1を示すよう
に変わる。次に、ステップSb6で、戻り値を読み込ん
で成功コードに設定し、メインルーチンに戻る。これ
は、図2では示されていないが、ラスタライザ制御部3
8からラスタライザ39aに読み込み成功の信号を発行
することに相当する。
【0041】このようにして、図9に示すステップSa
2では、ラスタライザ39aの読み込みが成功したと判
定され、ステップSa3に進む。ステップSa3では、
読み込んだ命令が色指定命令であるか否かを判断する。
この場合、ラスタライザ39aが読み込んだ命令は色指
定命令であるので、ステップSa5に進み、色指定命令
を処理する。ここで、色指定命令の処理では、引数で渡
されるY,M,CおよびKの値を共有メモリ40に記憶
する。
【0042】ここで、ラスタライザ39aが色指定命令
を処理している間におけるラスタライザ39bの読み込
み動作について説明する。ラスタライザ39bもラスタ
ライザ39aと同様に、図9および図10に示すフロー
チャートで示される動作を行う。図10のステップSb
1で、命令FIFO50の先頭に記憶されている命令の
種類を調べ、ステップSb2で、色指定命令であるか否
かを判断する。この場合、色指定1は、ラスタライザ3
9aによって読み込みが終了しており、図5の82に示
すように、先頭の命令が文字描画1であるので、ステッ
プSb3に進む。ステップSb3では、属性変更カウン
タ55の値は「1」であるので、ステップSb9に進
み、当該サブルーチンの戻り値を、読み込み失敗コード
に設定し、メインルーチンに戻る。このように、ラスタ
ライザ39bは、ラスタライザ39aが色指定命令の処
理を完了するまで、命令FIFO50の読み込みを行こ
とができない。
【0043】次に、ラスタライザ39aの動作の説明に
戻る。ラスタライザ39aは、図9のステップSa5に
おいて、色指定命令の処理が完了すると、ステップSa
6に進み、終了割り込みを送出することで、処理が終了
したことを割り込み制御回路54に通知する。割り込み
制御回路54は、終了通知を受信すると、図11に示す
割り込み処理を実行する。ここで、割り込み処理につい
て説明する。まず、ステップSc1で、終了割り込みを
起こした命令の種類を調べ、ステップSc2で、この命
令が色指定命令であるか否かを判断する。この場合、ラ
スタライザ39aは、色指定1の処理を終了したので、
ステップSc3に進む。ステップSc3では、割り込み
制御回路54が属性変更カウンタ55に対してdown
信号を供給することにより、属性変更カウンタ55をデ
クリメントし、当該割り込み処理を終了する。この結
果、図5の94に示すように、命令FIFO50は読み
込み可能状態となる。
【0044】ラスタライザ39aは、色指定1の処理が
終了すると、さらに、次の命令を読み込む。時刻t3で
は、全てのラスタライザ39a〜39cが命令FIFO
50を読み込むことが可能であるが、上述した優先度に
より、再び、ラスタライザ39aが命令を読み込む。こ
れにより、図5の95に示すように、時刻t4では、文
字描画カウンタ56の値が「1」となり、rpは文字描
画2を指示するようになる。
【0045】この状態になって、初めてラスタライザ3
9bの命令の読み込みが成功する。以下では、時刻t4
におけるラスタライザ39bの動作について説明する。
図9に示すステップSa1で、命令FIFO50の読み
込みを行おうとすると、ラスタライザ制御部38は、図
10に示すステップSb1で、命令FIFO50の先頭
の命令の種類を調べ、ステップSb2で、この命令が色
指定であるか否かを判断する。時刻t4では、先頭の命
令は、文字描画2であるので、ステップSb3に進み、
属性変更カウンタの値が「0」であるか否かを調べる。
この場合、この判定は「YES」となり、ステップSb
4に進み、文字描画カウンタ56の値をインクリメント
する。時刻t4では、ラスタライザ39aが文字描画1
を処理しているので、文字描画カウンタ56の値は
「1」となっている。この値がラスタライザ39bによ
りインクリメントされることにより、「2」となる。こ
の結果、時刻t5では、図6の85および96で示す状
態となる。
【0046】次に、ステップSb5に進み、先頭の命
令、この場合、文字描画2を読み込む。ステップSb6
では、このサブルーチンの戻り値を成功コードに設定
し、図9のステップSa2に戻る。この場合、文字描画
命令の読み込みに成功したので、ステップSa2で「Y
ES」、ステップSa3で「NO」となり、ステップS
a4に進む。ステップSa4では、文字描画命令、この
場合、文字描画2の処理を行う。ラスタライザ39b
は、図9のステップSa4において、文字描画命令の処
理が完了すると、ステップSa6に進み、終了割り込み
を送出することで、処理が終了したことを割り込み制御
回路54に通知する。
【0047】割り込み制御回路54は、終了通知を受信
すると、前述したように、図11に示す割り込み処理を
実行する。まず、ステップSc1で、終了割り込みを起
こした命令の種類を調べ、ステップSc2で、この命令
が色指定命令であるか否かを判断する。この場合、ラス
タライザ59bは、文字描画2の処理を終了したので、
ステップSc4に進む。ステップSc4では、割り込み
制御回路54が文字描画カウンタ56に対してdown
信号を供給することにより、文字描画カウンタ56をデ
クリメントし、当該割り込み処理を終了する。以下、後
続の処理も同様に進み、図8に示すように処理が進む。
【0048】C.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2
実施形態は、本発明の2値データを扱うモノクロプリン
タ装置への応用であり、基本構成は図1と同じである
が、命令FIFO50に記憶される命令のデータ構造と
ラスタライザ制御部38の構成およびラスタライザ39
a〜39cの動作が異なる。
【0049】図12は、第2実施形態における命令FI
FO50に記憶される命令のデータ構造を示す概念図で
ある。第1実施形態と同様に、各命令は、命令識別名と
引数とからなる。本第2実施形態では、描画属性指定命
令として、グレイレベル指定命令100、ハーフトーン
指定命令101、クリップ指定命令102、フォント指
定命令103、および変換行列指定命令104を持ち、
さらに、文字描画命令105を使用する。ここで、グレ
イレベル指定命令100、ハーフトーン指定命令102
およびクリップ指定命令102は、描画属性のうち、画
像属性を指定するための命令であり、フォント指定命令
103と変換行列指定命令104は、フォント属性を指
定するための命令であり、共にラスタライザが共有して
使用できるデータを与えるものである。また、本第2実
施形態においても、解像度は400DPI固定であるの
で、解像度指定命令は持たない。また、フォントは、ア
ウトラインフォントを用いるので、線幅指定命令も使用
しない。
【0050】グレイレベル指定命令100は、文字をフ
レームバッファに描画するときのグレイレベルを指定す
るための命令である。本第2実施形態のプリンタでは、
2値のデータのみを扱うので、グレイ階調をハーフトー
ンパターンで表現する。
【0051】ハーフトーン指定命令101は、特定のグ
レイ階調を表現するためのビットパターンを生成する手
続きを指定する。ラスタライザ39a〜39cは、グレ
イレベル指定命令100により指定されたグレイレベル
を入力して、ハーフトーン指定命令101により指定さ
れた手続きを実行し、ビットパターンを生成する。
【0052】クリップ指定命令102は、フレームバッ
ファ31上で描画するときにクリップ領域を指定するた
めの命令である。クリップ命令で指定された領域以外で
は、文字が描画されないようになる。本第2実施形態で
は、クリップ領域をワークメモリ32に生成しておき、
メモリ上のクリップ領域のアドレスをクリップ指定命令
102の引数として渡している。ここで、クリップ領域
について説明する。クリップ領域とは、ある矩形で囲ま
れた領域であり、本第2実施形態によるクリップ指定命
令102は、クリップ領域内に収まる部分だけに文字を
描画することを要求するものである。
【0053】クリップ指定命令102以降に現れる文字
描画命令105は、設定されたクリップ領域内にのみ文
字を描画することになる。図13(a)〜(c)は、
「L」、「E」、「V」という文字をクリップして描画
したときの状態を示す模式図である。図13(a)にお
いて、110は文字「L」、「E」、「V」とクリップ
領域111,112の位置を示している。文字を「LE
V」の順で、「LE」にはクリップ領域111を適用
し、「V」にはクリップ領域112を適用して描画した
場合、図13(b)に示す画像が生成される。しかしな
がら、「LEV」の順で、「L」にクリップ領域111
を、「EV」にはクリップ領域112を適用して描画す
ると、図13(c)に示す画像が得られてしまう。した
がって、クリップ領域の指定と文字の描画順序も重要で
あることが分かる。
【0054】フォント指定命令103は、文字を描画す
るときのフォントを指定するための命令である。本第2
実施形態では、引数としてフォントIDを渡し、ラスタ
ライザ39a〜39cのいずれかがフォントIDに基づ
いてフォントデータを検索し、フォントの実体のアドレ
スを取得し、共有メモリ40にそのアドレスを保存す
る。
【0055】変換行列指定命令104は、変換行列を指
定するための命令である。本第2実施形態では、アウト
ラインフォントを用いるため、文字の拡大、縮小、回転
は全て変換行列で指定する。本第2実施形態では、引数
として変換行列を渡し、ラスタライザのいずれかが本命
令を実行し、得られた変換行列を共有メモリ40に保存
する。本命令が実行された後、文字描画命令105は、
本命令の引数で指定された変換行列を用いてアウトライ
ンフォントの座標変換を行う。
【0056】文字描画命令105は、文字の描画を指定
するための命令である。本第2実施形態では、フォント
IDと変換行列を指定する描画属性指定命令とを備えて
いるので、文字コードとフレームバッファ31上のビッ
トマップデータとを転送すべきアドレスだけを持たせて
いる。
【0057】本第2実施形態によるラスタライザ制御部
38の構成は、第1実施形態と同じ構成であるが、属性
変更カウンタ55の設定とゼロクリアが行われる場合が
増加する。すなわち、描画属性指定命令100〜104
のいずれかが、ラスタライザ39a〜39cのいずれか
によって読み込まれると、属性変更カウンタ55には
「1」が設定され、ラスタライザ39a〜39cによる
描画属性指定命令100〜104のいずれかの処理が終
了すると、属性変更カウンタ55がゼロクリアされる。
【0058】このように、第2実施形態では、描画属性
指定命令として、グレイレベル指定命令100、ハーフ
トーン指定命令101、クリップ指定命令102、フォ
ント指定命令103、および変換行列指定命令104を
持つことにより、色だけでなく、他の描画属性の変化に
も対応できる。
【0059】D.第3実施形態 次に、本発明による第3実施形態について説明する。本
第3実施形態は、前述した第1実施形態と同様に、カラ
ープリンタへの適用であり、基本構成は、図1と同じで
あるが、ラスタライザ制御部38の構成と命令のデータ
構造とが異なる。ここで、図14は、本第3実施形態に
よるラスタライザ制御部の構成を示すブロック図であ
る。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて
説明を省略する。図において、属性ヒストリレジスタ1
20は、読み込みによって、命令FIFO50から取り
出された最新の命令の属性を保持するレジスタである。
属性比較回路121は、属性ヒストリレジスタ120に
保持されている命令の描画属性と、先頭属性デコーダ1
22によりデコードされた描画属性とを比較し、描画属
性が異なるときは、Lowを出力し、描画属性が同じと
きは、Highを出力する。AND回路59,60およ
びOR回路61は、属性比較回路121、属性変更カウ
ンタデコーダ57および文字描画カウンタデコーダ58
の出力に基づいて、FIFOリードイネーブル信号RE
*を生成し、命令FIFO50およびカウント信号生成
回路53に供給する。
【0060】上記論理回路は、以下の場合にリードイネ
ーブル信号RE*を(アクティブ)Lowにする。 1.ラスタライザ39a〜39cが命令を処理していない
場合。 2.命令FIFO50の先頭の命令が描画属性を変更しな
いものであり、かつ描画属性を変更する命令が処理中で
ない場合。 このようにして、描画属性の変化を検知することによ
り、命令FIFO50の読み込みを制御する。
【0061】第3実施形態による命令は、描画命令だけ
であり、そのデータ構造は、図15に示される。文字描
画命令130は、引数としてフォントID、文字コー
ド、変換行列、フレームバッファ31上の座標を示すX
とY、およびC,M,Y,Kで示される色情報を持つ。
また、解像度は、第1実施形態と同様に、400DPI
固定であり、文字に関するクリッピングは行わない。
【0062】なお、上述した第1および第2実施形態で
は、解像度を固定としたが、解像度を変更できるプリン
タエンジンを備えるプリンタに適用する場合には、画像
属性指定命令に解像度設定命令を加え、他の属性指定命
令と同様に扱えばよい。また、ストロークフォントを使
用するプリンタに適用する場合には、フォント属性指定
命令に線幅指定命令を加え、他の属性指定命令と同様に
扱えばよい。
【0063】また、上述した第1、第2および第3実施
形態では、ラスタライザ制御部およびラスタライザは、
ハードウェアによって構成されていたが、これに限定さ
れることなく、CPUを複数備えるマルチプロセッサに
よって構成し、ラスタライザ制御部およびラスタライザ
の処理をソフトウェアによって実現するようにしてもよ
い。
【0064】また、第1、第2および第3実施形態で
は、複数のラスタライザは、描画命令を完全に終了して
から終了割り込み信号を送出しているが、ラスタライザ
内部の処理で属性に依存する処理が終了したらすぐに終
了信号を送出してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、文字の描画属性の設定および文字の描画の指定を行
う描画情報を記憶手段に記憶し、該記憶手段に記憶され
ている描画情報を、複数の描画手段によって読み込み、
該描画情報に基づいて、文字の属性を設定するとともに
文字を描画する際、第1の検知手段によって、複数の描
画手段により処理されている描画情報と、次に読み込ま
れる描画情報の実行による描画属性の変更を検知すると
ともに、第2の検知手段によって、複数の描画手段の状
態を検知し、第1の検知手段によって検知された描画属
性の変更情報と第2の検知手段によって検知された前記
複数の描画手段の状態とに基づいて、読み込み制御手段
によって、記憶手段への読み込みを許可または禁止する
ようにしたので、文字を描画するときの描画属性の変化
に注目することにより、各文字の順次関係を保証しつ
つ、複数の文字を並列に変換することができ、変換処理
を高速化することができるという利点が得られる。ま
た、複数の描画手段のうち、少なくとも1つ描画手段が
動作すれば、描画が行えるため、複数の描画手段を用い
たシステムでありながら、信頼性およびスケーラビリテ
ィを向上できるという利点が得られる。また、複数の描
画手段に描画以外の処理を割り当てても、他の描画手段
が文字の描画処理を行うため、柔軟なスケジューリング
を実現することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による文字処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明の第1実施形態による文字処理装置を
適用したカラープリンタ装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 ラスタライザ制御部の構成を示すブロック図
である。
【図4】 本第1実施形態による命令FIFOに記憶さ
れる命令のデータ構造を示す概念図である。
【図5】 命令FIFOの状態遷移を示す概念図であ
る。
【図6】 命令FIFOの状態遷移を示す概念図であ
る。
【図7】 命令FIFOの状態遷移を示す概念図であ
る。
【図8】 FIFOが図5の時刻t1おける状態になる
よう命令が書き込まれたときから、ラスタライザによっ
て描画処理が行われ、時刻t11における状態になるま
でのタイムチャートである。
【図9】 ラスタライザの動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図10】 ラスタライザ制御部の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図11】 割り込み制御回路によって実行される示す
割り込み処理の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図12】 本発明の第2実施形態における命令FIF
Oに記憶される命令のデータ構造を示す概念図である。
【図13】 「L」、「E」、「V」という文字をクリ
ップして描画したときの状態を示す模式図である。
【図14】 本発明の第3実施形態によるラスタライザ
制御部の構成を示すブロック図である。
【図15】 第3実施形態による命令のデータ構造を示
す概念図である。
【図16】 「L」、「E」、「V」という文字を、各
々、「赤」、「緑」、「青」で「LEV」の順に描画し
た場合を示す概念図である。
【図17】 従来技術による文字処理装置の略構成を示
すブロック図である。
【図18】 「L」、「E」、「V」という文字を、各
々、同じ色で描画した場合を示す概念図である。
【図19】 日本語の処理において、各文字のバウンデ
ィングボックスが少しだけ重なるような状況を説明する
ための概念図である。
【符号の説明】
20 記憶手段 21a,21b,21c 複数の描画手段 22 第1の検知手段 23 第2の検知手段 24 読み込み制御手段 39a,39b,39c ラスタライザ(複数の描画手
段) 50 命令FIFO(記憶手段) 52 先頭命令デコーダ 53 カウント信号生成回路 54 割り込み制御回路(第2の検知手段) 55 属性変更カウンタ(第1の検知手段) 56 文字描画カウンタ(第1の検知手段) 57 属性変更カウンタデコーダ(読み込み制御手段) 58 文字描画カウンタデコーダ(読み込み制御手段) 59 AND回路(読み込み制御手段) 60 AND回路(読み込み制御手段) 61 OR回路(読み込み制御手段) 120 保持手段 121 比較手段 122 先頭属性デコーダ(抽出手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字の描画属性の設定および文字の描画
    の指定を行う描画情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている描画情報を読み込み、該
    描画情報に基づいて、文字の属性を設定するとともに文
    字を描画する複数の描画手段と、 前記複数の描画手段により処理されている描画情報と、
    次に読み込まれる描画情報の実行による描画属性の変更
    を検知する第1の検知手段と、 前記複数の描画手段の状態を検知する第2の検知手段
    と、 前記第1の検知手段によって検知された描画属性の変更
    情報と前記第2の検知手段によって検知された前記複数
    の描画手段の状態とに基づいて、前記記憶手段への読み
    込みを許可または禁止する読み込み制御手段とを具備す
    ることを特徴とする文字処理装置。
  2. 【請求項2】 前記読み込み制御手段は、 前記複数の描画手段のうち、少なくとも1つが描画属性
    の変更を伴う処理を行っている状態である場合、または
    次に読み込まれる描画情報が描画属性の変更を伴う情報
    であり、かつ前記複数の描画手段が処理を行っている状
    態である場合に、前記記憶手段への読み込みを禁止し、 前記複数の描画手段が処理を行っていない状態である場
    合、または次に読み込まれる描画情報が描画属性の変更
    を伴わない情報であり、かつ前記複数の描画手段が描画
    属性の変更を伴う処理を行っていない状態である場合
    に、前記記憶手段への読み込みを許可することを特徴と
    する請求項1記載の文字処理装置。
  3. 【請求項3】 前記描画情報は、文字の属性設定を指定
    する属性設定命令と文字の描画を指定する描画指定命令
    とからなり、前記属性設定命令は描画属性の変更を伴う
    命令であり、前記描画指定命令は描画属性の変更を伴わ
    ない命令であることを特徴とする請求項2記載の文字処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記描画情報は、描画属性とともに文字
    の描画を指定する描画指定命令からなり、前記記憶手段
    から読み込んだ描画情報の描画属性と描画指定命令が、
    直前に読み込まれた描画情報の描画指定命令と描画属性
    と異なる場合には描画属性の変更を伴い、直前に読み込
    まれた描画情報の描画指定命令と描画属性と同じである
    場合には描画属性の変更を伴わないことを特徴とする請
    求項3記載の文字処理装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、先入れ、先出しの順で
    書き込みおよび読み込みが行われることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の文字処理装置。
  6. 【請求項6】 直前に読み込まれた描画情報の描画属性
    を保持する保持手段と、 前記記憶手段から読み込まれる描画情報の描画属性を取
    り出す抽出手段と、 前記保持手段によって保持されている描画属性と前記抽
    出手段によって取り出された描画属性とを比較する比較
    手段とを具備し、 前記読み込み制御手段は、前記第1の検知手段によって
    検知された描画属性の変更情報、前記第2の検知手段に
    よって検知された前記複数の描画手段の状態、および前
    記比較手段による比較結果に基づいて、前記記憶手段へ
    の読み込みを許可または禁止することを特徴とする請求
    項1記載の文字処理装置。
  7. 【請求項7】 前記描画属性は、文字を描画するときの
    画像属性であることを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の文字処理装置。
  8. 【請求項8】 前記描画属性は、文字を描画するときの
    フォント属性であることを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれかに記載の文字処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像属性は、文字を描画するときの
    色情報、グレイレベル情報、ハーフトーン情報、解像
    度、クリップ領域のうち、少なくとも、いずれか1つで
    あることを特徴とする請求項7記載の文字処理装置。
  10. 【請求項10】 前記フォント属性は、文字を描画する
    ときのフォント識別子、座標変換行列、線幅のうち、少
    なくとも、いずれか1つであることを特徴とする請求項
    8記載の文字処理装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の描画手段は、ベクトル形式
    で表されたデータを用いて文字を描画することを特徴と
    する請求項1ないし10のいずれかに記載の文字処理装
    置。
  12. 【請求項12】 前記複数の描画手段は、特定のコード
    系を用いてエンコードされたドット形式のデータを用い
    て文字を描画することを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかに記載の文字処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007264043A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Fujitsu Ltd 文字表示装置、文字表示方法およびそのためのプログラム
JP2011194859A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Kyocera Mita Corp 画像出力装置及び画像出力プログラム

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