JPH1063212A - 無線通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機等に必要な都度新しい広告を表示
することができ、また自動販売機等の管理データを都度
吸い上げることで機会損失を未然に防ぎ且つ乗務員の感
に頼らない正確なデータによる生産性の向上を図ること
ができる無線通信システムを提供するものである。 【解決手段】 情報基地局（１６）と複数の移動局（１
５）との間でデータを送受信する無線通信システムであ
って、前記情報基地局（１６）に、表示データ記憶手段
（２）と、管理データ記憶手段（１２）と、送受信制御
手段（１７）と、無線手段（４）を備え、前記移動局
（１５）に、表示手段（８）と、管理データ検出手段
（１０）と、無線手段（７）を備えた無線通信システム
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報基地局から自
動販売機などの移動局に、広告情報などを無線伝送して
各移動局に搭載した表示装置で表示する無線通信システ
ムと、また各移動局の管理データなどを情報基地局に無
線伝送して情報収集する無線通信システムと、更に前記
両方の機能を有する無線通信システムに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、自動販売機に掲載する広告・宣
伝は現在メディア（紙面、プラスチック等へのプリン
ト）が使用されていて、一度広告宣伝したものは半永久
的に変化しないで運用されている。すなわち、自動販売
機への宣伝・広告は、メディアの特性からその時点での
最新情報が打ち出される場合が最も多く、その情報（内
容）は、その自動販売機が撤去されるまで変更されない
ことが殆どである。

【０００３】また、自動販売機の業態において、当該自
動販売機の各種データの収集には何種類かの方法があ
り、最も歴史のある方法は、商品の補充に行くルート乗
務員がその販売機に補充したデータを控えたり、機器の
状況を調べて、そのデータを本部に持ち帰る仕組みであ
る。

【０００４】次の方法は、自動販売機の内部状況（欠品
・各残量・釣銭・機器のメンテナンス等）が予め、デジ
タルデータとして保有されている自動化の進んだ機器の
場合であるが、そのうちの一つは、機器に付帯している
表示装置から各種データを読み取り、そのデータを小型
電算機（ハンディーターミナルなど）へ入力して、本部
へ持ち帰る方法である。

【０００５】最も進んでいる方法は、自動化の進んでい
る機器の内部状況のデータを、小型電算機にシリアルイ
ンターフェースを通じて一括で吸い上げて本部へデータ
を持ち帰る方法である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動販売機への広告方法にあっては、従来型のメディア
（紙・プラスチック）の性格から、一度作成すると変更
することが極めて難しいため、自動販売機の広告を一定
期間ごとに最新なものへ頻繁に変化させることができ
ず、広告媒体としての自動販売機の価値に限界が生じて
いた。

【０００７】また、従来の自動販売機の管理方法につい
ては、ルートを担当する乗務員の記憶と感にたよってお
り、毎日決まったルートで、商品の補充を行っているた
め、その乗務員が病気や休暇などで休んだ場合には、交
代の乗務員が臨時にルート廻りをすることになるが、そ
のルートの機器状況（管理データ）を認識していないた
め、機会損失が生じるなどの支障を来している。

【０００８】本発明はこのような従来の課題に着目して
なされたものであり、自動販売機等に必要な都度新しい
広告を表示することができ、また自動販売機等の管理デ
ータを都度吸い上げることで機会損失を未然に防ぎ且つ
乗務員の感に頼らない正確なデータによる生産性の向上
を図ることができる無線通信システムを提供するもので
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
情報基地局から複数の移動局に表示データを送信する無
線通信システムであって、前記情報基地局に、各移動局
ごとに設定された表示データを対応させて記憶する表示
データ記憶手段と、該表示データ記憶手段の記憶内容の
中から対応する移動局の表示データを読み出す送信制御
手段と、該送信制御手段より読み出した表示データを移
動局に送信する無線手段を備え、前記移動局に、情報基
地局から送信された表示データを受信する無線手段と、
該表示データに基づいた表示内容を表示する表示手段を
備えたものである。

【００１０】請求項１記載の発明によれば、情報基地局
の表示データ記憶手段に、表示データ（画像・文字）を
入力し、その最新の表示データを移動局（自動販売機）
に送信して、その表示データに基づいた表示内容を移動
局の表示手段に自由に表示させることができるため、そ
の表示を広告として利用した場合には、広告の変更が容
易で、常に最新の広告を表示することができる。従っ
て、移動局を広告媒体とした広告効果を高めることがで
きる。

【００１１】請求項２記載の発明は、情報基地局で複数
の移動局からの管理データを受信する無線通信システム
であって、前記情報基地局に、各移動局からの管理デー
タを記憶する管理データ記憶手段と、各移動局からの管
理データを対応する移動局ごとに管理データ記憶手段に
収納する受信制御手段と、各移動局からの管理データを
受信する無線手段を備え、前記移動局に、管理データを
検出する管理データ検出手段と、該管理データ検出手段
にて検出された管理データを情報基地局に送信する無線
手段を備えたものである。

【００１２】請求項２記載の発明によれば、移動局から
の管理データを情報基地局で受信して保管するため、移
動局の管理状態を常に正確に把握することができ、機会
損失を未然に防ぐことができる。

【００１３】請求項３記載の発明は、情報基地局と複数
の移動局との間でデータを送受信する無線通信システム
であって、前記情報基地局に、各移動局ごとに設定され
た表示データを対応させて記憶する表示データ記憶手段
と、各移動局からの管理データを記憶する管理データ記
憶手段と、該表示データ記憶手段の記憶内容の中から対
応する移動局の表示データを読み出し且つ各移動局から
の管理データを対応する移動局ごとに管理データ記憶手
段に収納する送受信制御手段と、該送受信制御手段より
読み出した表示データを移動局に送信し且つ各移動局か
らの管理データを受信する無線手段を備え、前記移動局
に、表示データに基づいた表示内容を表示する表示手段
と、管理データを検出する管理データ検出手段と、情報
基地局から送信された表示データを受信し且つ管理デー
タ検出手段にて検出された管理データを情報基地局に送
信する無線手段を備えたものである。

【００１４】請求項３記載の発明によれば、移動局への
表示データの送信と、移動局からの管理データの受信の
両方を行うことができる。

【００１５】移動局としては、自動販売機（請求項４）
が好適であるが、これに限定されるものではない。

【００１６】無線手段として、デジタル通信機能を有す
るＰＨＳ（請求項５）を利用すればコストの面で有利で
あるが、これに限定されるものではない。

【００１７】表示データが文字情報及び／又は画像情報
を含む広告データであれば、移動局の広告効果が高まる
（請求項６）。少なくとも文字情報及び／又は画像情報
を含んでいれば良く、音や光を伴う情報にしても良い。
尚、表示データは広告データに限定されるものでなく、
それ以外のデータであっても良い。

【００１８】前記移動局のみも本発明の対象である（請
求項７）。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、本発明による無線通信シス
テムが実際上どのように具体化されるかを実施形態で説
明する。

【００２０】図１は本発明の第１実施形態を示す図であ
る。この第１実施形態は、移動局として自動販売機を選
定し、そこに広告を自由に表示させることができるシス
テムを実現するものである。

【００２１】情報基地局１は、表示データ記憶手段２
と、送信制御手段３と、無線手段４を備えており、ひと
つのコンピュータシステムとして実現されている。

【００２２】表示データ記憶手段２は、広告データ（画
像・文字）を入力Ｉ／Ｆを通じて記憶している。この際
の入力手段は、画像の直接入力方式やコンピュータグラ
フィックによるものや、また一般のコンピュータ処理を
施したデータ等多くの種類が存在する。

【００２３】表示データ記憶手段２に記憶された各種の
広告データは、送信制御手段３により移動局データ５を
参照して読み出される。送信制御手段３にて読み出され
た広告データは無線手段４を通じて送信される。この第
１実施形態の無線手段４はデジタル通信機能を有したＰ
ＨＳをこの装置用に改良して内蔵したものである。この
際、データの種類によっては、圧縮の技術を使用して、
送信の効率を向上させることもある。

【００２４】移動局６としての自動販売機は、情報基地
局１から送信された広告データを受信する無線手段７
（情報基地局１の無線手段４と同じ構造のもの）と、受
信された広告データに基づいた広告内容を表示する表示
手段８とを備えている。表示手段８は、ＬＣＤ、ＬＥ
Ｄ、ＣＲＴ等によって構成されている。この表示手段８
自体にも、ｉ／ｏ、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ等が備えら
れており、情報基地局１から無線手段４、７を通じて送
信された各種広告データはいったん表示手段８のＲＡＭ
に蓄えられる。そして、ＲＡＭに蓄えられた広告データ
を、ＣＰＵの制御により表示手段８のディスプレイに表
示するようになっている。

【００２５】この第１実施形態によれば、情報基地局１
にて選択された広告データに基づいて、移動局６の表示
手段８に自由に広告を表示させることができるため、広
告の変更が容易で、常に最新の広告を表示することがで
きる。つまり、移動局６ごとに個別の広告内容を表示す
ることもできるし、広告内容を一定時間ごとに変化させ
ることもできる。従って、移動局６を広告媒体とした広
告効果が高まることとなり、一般顧客の購買意欲を高め
ることができる。尚、場合によっては広告以外のメッセ
ージ（例えば、「現在販売中止」、「午後○時まで冷却
中」など）を表示することもできし、クジやゲームを表
示させることもできる。

【００２６】図２は本発明の第２実施形態を示す図であ
る。この第２実施形態は、移動局としての自動販売機の
各種データを無線により管理するようにしたものであ
る。尚、以下の説明において、前記第１実施形態と共通
する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。

【００２７】移動局９は、それぞれの管理データ（欠品
・残量の把握・釣銭の把握・機器のメンテナンス状況
等）を検出する管理データ検出手段１０と、該管理デー
タ検出手段１０にて検出された管理データを情報基地局
１１に送信する無線手段７を備えている。この管理デー
タ検出手１０自体にも、ｉ／ｏ、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯ
Ｍ等が備えられており、前記管理データをいったんＲＡ
Ｍに取り込んだ後に、無線手段７を通じて情報基地局１
１に向けて送信する。

【００２８】情報基地局１１には、受信用の無線手段４
と、該無線手段４を通じて受信した各移動局９からの管
理データを記憶する管理データ記憶手段１２と、各移動
局９からの管理データを移動局データ５を参照して移動
局９ごとに管理データ記憶手段１２に収納する受信制御
手段１３が備えられている。

【００２９】管理データ記憶手段１２に蓄えられた管理
データは、通常のコンピュータ通信により、各移動局９
からの管理データを管理している企業の管理システム
（コンピュータシステム）１４へ送信される。

【００３０】各管理データを管理している企業では、受
信した各種管理データを、各々の企業がもつ、独自のコ
ンピュータシステムに取り入れることで、各企業の生産
性や効率の向上が図られる。

【００３１】この第２実施形態によれば、移動局９から
の管理データを情報基地局１１で受信して保管するた
め、移動局９の管理状態を常に把握することができ、機
会損失を未然に防ぐことができる。

【００３２】図３は本発明の第３実施形態を示す図であ
る。この第３実施形態は、前記第１実施形態と第２実施
形態の両方を行えるシステムである。移動局１５には、
無線手段７の他に、表示手段８と管理データ検出手段１
０の両方が備えられている。一方、情報基地局１６に
も、無線手段４の他に、表示データ記憶手段２と管理デ
ータ記憶手段１２の両方が備えられている。また、表示
データ記憶手段２と管理データ記憶手段１２の両方を制
御する送受信制御手段１７も備えてある。この第３実施
形態における作用は先の各実施形態と同様のため重複説
明を省略する。

【００３３】尚、以上の各実施形態において、移動局
６、９、１５として自動販売機を想定し、各種情報の送
受信を行う場合について説明したが、他の分野において
も、移動局（有線化がされていない、或いは有線化でき
ない機器等）との情報、データ（文字・画像・音など）
を送受信するような業務の全てに本発明を適用すること
ができる。

【００３４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、各移動局
へ向けて、各情報が送信できることから、各企業の宣伝
・広告が画一的なものでなく、必要の都度各移動局で表
示することで、宣伝効果を拡げることができる。このよ
うに、情報が個別に送信できることは、一般顧客の購買
意欲を盛り上げる仕組みを作ることも容易になる。ま
た、将来には、一般向けてのニュースや情報の提供や各
種情報の提供もできることになり、不特定多数の人々へ
の一斉情報伝達（災害情報・非難連絡・台風・地震等の
注意情報）も実現することができる。

【００３５】また、定期的に巡回して商品を補充した
り、各管理データを収集してくる乗務員が都合で交代し
た場合でも、事前に機器の管理状況を把握することがで
きることから、機会損失を生じさせることなく、生産性
も向上させることができる。あるいは、また必要な都度
移動局の管理データが入手できることから、巡回の仕組
み自体も、改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態に係る無線通信システム
を示すブロック図。

【図２】本発明の第２実施形態に係る無線通信システム
を示すブロック図。

【図３】本発明の第３実施形態に係る無線通信システム
を示すブロック図。

【符号の説明】

１、１１、１６ 情報基地局 ２ 表示データ記憶手段 ３ 送信制御手段 ４、７ 無線手段 ５ 移動局データ ６、９、１５ 移動局 ８ 表示手段 １０ 管理データ検出手段 １２ 管理データ記憶手段 １３ 受信制御手段 １４ 管理システム １７ 送受信制御手段

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報基地局（１）から複数の移動局
   （６）に表示データを送信する無線通信システムであっ
   て、 前記情報基地局（１）に、各移動局（６）ごとに設定さ
   れた表示データを対応させて記憶する表示データ記憶手
   段（２）と、該表示データ記憶手段（２）の記憶内容の
   中から対応する移動局（６）の表示データを読み出す送
   信制御手段（３）と、該送信制御手段（３）より読み出
   した表示データを移動局（６）に送信する無線手段
   （４）を備え、 前記移動局（６）に、情報基地局（１）から送信された
   表示データを受信する無線手段（７）と、該表示データ
   に基づいた表示内容を表示する表示手段（８）を備えた
   ことを特徴とする無線通信システム。
2. 【請求項２】 情報基地局（１１）で複数の移動局
   （９）からの管理データを受信する無線通信システムで
   あって、 前記情報基地局（１１）に、各移動局（９）からの管理
   データを記憶する管理データ記憶手段（１２）と、各移
   動局（９）からの管理データを対応する移動局（９）ご
   とに管理データ記憶手段（１２）に収納する受信制御手
   段（１３）と、各移動局（９）からの管理データを受信
   する無線手段（４）を備え、 前記移動局（９）に、管理データを検出する管理データ
   検出手段（１０）と、該管理データ検出手段（１０）に
   て検出された管理データを情報基地局（１１）に送信す
   る無線手段（７）を備えたことを特徴とする無線通信シ
   ステム。
3. 【請求項３】 情報基地局（１６）と複数の移動局（１
   ５）との間でデータを送受信する無線通信システムであ
   って、 前記情報基地局（１６）に、各移動局（１５）ごとに設
   定された表示データを対応させて記憶する表示データ記
   憶手段（２）と、各移動局（１５）からの管理データを
   記憶する管理データ記憶手段（１２）と、該表示データ
   記憶手段（２）の記憶内容の中から対応する移動局（１
   ５）の表示データを読み出し且つ各移動局（１５）から
   の管理データを対応する移動局（１５）ごとに管理デー
   タ記憶手段（１２）に収納する送受信制御手段（１７）
   と、該送受信制御手段（１７）より読み出した表示デー
   タを移動局（１５）に送信し且つ各移動局（１５）から
   の管理データを受信する無線手段（４）を備え、 前記移動局（１５）に、表示データに基づいた表示内容
   を表示する表示手段（８）と、管理データを検出する管
   理データ検出手段（１０）と、情報基地局（１６）から
   送信された表示データを受信し且つ管理データ検出手段
   （１０）にて検出された管理データを情報基地局（１
   ６）に送信する無線手段（７）を備えたことを特徴とす
   る無線通信システム。
4. 【請求項４】 移動局が自動販売機である請求項１〜３
   のいずれか１項に記載の無線通信システム。
5. 【請求項５】 無線手段が、デジタル通信機能を有する
   ＰＨＳである請求項１〜４のいずれか１項に記載の無線
   通信システム。
6. 【請求項６】 表示データが、文字情報及び／又は画像
   情報を含む広告データである請求項１又は請求項３記載
   の無線通信システム。
7. 【請求項７】 請求項１〜６のいずれか１項に記載の移
   動局。