JPH1063152A - トナー補給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】予期せぬタイミングでのプリント動作の中止を
未然に防ぎ、信頼性の高いトナー補給装置を提供する。 【解決手段】所定量のトナーを収容するトナー収容部(1
0)と、トナー収容部内のトナーを外部へ送り出すトナー
送り出し部材(9)と、トナー送り出し部材の動作回数を
カウントするカウント手段(11)と、トナー送り出し部材
の動作回数が予め設定された基準回数に達した際にトナ
ー回収部材(8)の交換時期を知らせる制御手段(12)とを
有するトナー補給装置において、前記制御手段に、前記
基準回数よりも少ない回数となるプレアラーム用基準回
数を設定し、トナー回収部材の交換時期に先立ち交換時
期を予告する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
などの電子写真装置の現像装置へトナーを補給するトナ
ー補給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真装置には、一般に感光体に形成
された静電潜像にトナーを供給して静電潜像を可視像と
する現像装置と、前記可視像を用紙等へ転写後、感光体
表面に残留したトナーを感光体表面から除去回収する清
掃装置が備えられている。

【０００３】そして、特開平３−１３６０８４号公報に
よれば、この種の電子写真装置において、清掃装置に回
収されたトナー量を、現像装置にトナーを補給するトナ
ー補給装置の動作回数に基づき検出するようにした構成
が提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平３−
１３６０８４号公報に記載の構成においては、トナー補
給装置の動作回数に基づきトナー回収タンクの満杯状態
しか検出していなかったので、満杯状態検出に対応する
信号出力により、プリント動作が予期せぬタイミングで
突然中止されてしまうという欠点があった。特に電子写
真装置が遠隔または夜間などで無人運転されている際
に、上記のようなプリント中止状態が発生してしまった
場合には、印刷業務に多大な影響を及ぼしてしまう。

【０００５】本発明の目的は、予期せぬタイミングでの
プリント動作の中止を未然に防ぎ、信頼性の高いトナー
補給装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、所定量のト
ナーを収容するトナー収容部と、該トナー収容部内のト
ナーを外部へ送り出すトナー送り出し部材と、該トナー
送り出し部材の動作回数をカウントするカウント手段
と、前記トナー送り出し部材の動作回数が予め設定され
た基準回数に達した際にトナー回収部材の交換時期を知
らせる制御手段とを有するトナー補給装置において、前
記制御手段に、前記基準回数よりも少ない回数となるプ
レアラーム用基準回数を設定し、前記トナー回収部材の
交換時期に先立ち交換時期を予告することにより達成さ
れる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１を用
いて説明する。感光体１は矢印方向に一定速度で回転可
能に設けられ、感光体１の周囲には、帯電器２、光学装
置３、現像装置４、転写器５、清掃装置６、現像装置４
にトナーを補給するトナー補給装置７、清掃装置６から
排出されたトナーを回収するトナー回収部材８（以下、
「トナーバック」と称する。）が設けられている。

【０００８】トナー補給装置７は、トナー送り出し部材
９、トナー収容部１０（以下、「トナータンク」と称す
る。）、トナー送り出し部材９の動作回数をカウントす
るカウンタ１１と、カウンタ１１のカウント値が予め設
定された基準値に達した際にトナーバック交換信号を出
力する制御装置１２から構成される。

【０００９】次に、本装置の動作仕様について説明す
る。感光体１は矢印方向に一定速度で回転することによ
って、まず、帯電器２により均一に帯電される。帯電し
た感光体領域は光学装置３によって露光され、静電潜像
が形成される。静電潜像は現像装置４から供給されるト
ナーにより現像され、可視化される。このようにして感
光体１表面に形成されたトナーによる可視像は、用紙１
３の裏面側に設けられた転写器５により静電的に吸引さ
れ、用紙１３上に転写される。その後、用紙１３上に転
写された可視像は、図示されていない定着装置に送り込
まれることにより用紙１３上に定着される。また、感光
体１から用紙１３に転写されずに感光体１表面に残留し
てしまったトナーは、清掃装置６で感光体１表面から除
去され、トナーバック８に回収される。このプロセスを
繰り返すことにより連続的にプリント動作が行われる。

【００１０】次に、本発明となるトナー補給装置の動作
仕様について説明する。トナー送り出し部材９は、現像
装置４内に設けられたトナー濃度センサ（図示せず）の
出力に応じて駆動され、トナータンク１０内のトナーを
現像装置４に補給する。トナー送り出し部材９は一定量
のトナーを補給するように予め設定されており、トナー
送り出し部材９の動作回数または動作時間をカウンタ１
１でカウントすることによりトナータンク１０内のトナ
ーをどの程度消費したか計算される。

【００１１】本実施例においては、トナー送り出し部材
９が１回動作する毎に０.５ｇのトナーを現像装置４内
に補給するように設定し、残留トナーの比率は、感光体
表面に現像されたトナーの約２０％を占め、トナーバッ
ク８には、トナーを４００ｇ収容できるものを用いた。
従って、２.０ｋｇのトナーを消費する際、トナー送り
出し部材９が４,０００回動作するとトナーバック８が
満杯となり交換時期に達する。

【００１２】このようにして、トナーバック８交換後、
トナー送り出し部材９が何回動作したかによってトナー
バック８におけるトナー回収残量を把握することが可能
となる。

【００１３】さらに、本発明においては、トナー送り出
し部材９の動作回数が３,８００回に達したらプレアラ
ームを出力するようにプレアラーム用基準値を設定して
いる。このプレアラーム出力段階を設けることにより、
予期せぬタイミングでのプリント動作の中止が未然に防
止される。

【００１４】トナータンク１０内のトナー残量の検出
は、トナータンク１０内にトナーの有無を検知するトナ
ーエンプティセンサ１４を設けることにより行われる。
即ち、トナー量がトナーエンプティセンサ１４の位置を
下回り、トナーなしを検出した時点からトナー送り出し
部材９が何回転するとトナータンク１０が空になるかで
決定される。従って、トナーエンプティセンサ１４がト
ナーなしを検出してからのトナー送り出し部材９の動作
回数によりトナータンク１０内のトナー残量とトナーが
なくなりトナーを供給しなければならない時期を検出す
ることができる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、所定量のトナーを収容
するトナー収容部と、該トナー収容部内のトナーを外部
へ送り出すトナー送り出し部材と、該トナー送り出し部
材の動作回数をカウントするカウント手段と、前記トナ
ー送り出し部材の動作回数が予め設定された基準回数に
達した際にトナー回収部材の交換時期を知らせる制御手
段とを有するトナー補給装置において、前記制御手段
に、前記基準回数よりも少ない回数となるプレアラーム
用基準回数を設定し、前記トナー回収部材の交換時期に
先立ち交換時期を予告するようにしたので、予期せぬタ
イミングでのプリント動作の中止を未然に防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のトナー補給装置を適用した電子写真装
置の概略図。

【符号の説明】

４…現像装置、６…清掃装置、７…トナー補給装置、８
…トナーバック、９…トナー送り出し部材、１０…トナ
ータンク、１１…カウンタ、１２…制御装置、１４…ト
ナーエンプティセンサ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定量のトナーを収容するトナー収容部
   と、該トナー収容部内のトナーを外部へ送り出すトナー
   送り出し部材と、該トナー送り出し部材の動作回数をカ
   ウントするカウント手段と、前記トナー送り出し部材の
   動作回数が予め設定された基準回数に達した際にトナー
   回収部材の交換時期を知らせる制御手段とを有するトナ
   ー補給装置において、 前記制御手段に、前記基準回数よりも少ない回数となる
   プレアラーム用基準回数を設定し、前記トナー回収部材
   の交換時期に先立ち交換時期を予告することを特徴とす
   るトナー補給装置。