JPH1062558A - 雨滴検出装置 - Google Patents

雨滴検出装置

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JPH1062558A
JPH1062558A JP8218364A JP21836496A JPH1062558A JP H1062558 A JPH1062558 A JP H1062558A JP 8218364 A JP8218364 A JP 8218364A JP 21836496 A JP21836496 A JP 21836496A JP H1062558 A JPH1062558 A JP H1062558A
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JP
Japan
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air
light
raindrops
raindrop
detecting device
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JP8218364A
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Inventor
Toshiyuki Amagasa
俊之 天笠
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Mitsuba Corp
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Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨滴の付着による誤認識のない雨滴検出装置
を提供する。 【解決手段】 発光素子2と受光素子3をそれぞれ収容
した状態で離間対向して配設され、それらの間に車両の
走行に伴って生じる気流が通過しその断面積が空気流入
口7から中央の狭隘部8に向かって漸次減少する流路6
が形成された一対のカバー4、5を有する。また、カバ
ー4、5内に、空気取り入れ口25、26を介して外気
と連通しかつ流路6内において狭隘部8よりも下流側に
て空気吹き出し孔10、11により開口して形成される
と共に、空気吹き出し孔10、11に臨んで発光素子2
と受光素子3がそれぞれ対向して配設される空気流通路
12、13を有する。そして、気流が狭隘部8を通過す
るときに生じる負圧によって、空気流通路12、13を
介して空気吹き出し孔10、11から流路6内に気流を
吹き出させ、空気流通路12、13への雨滴の侵入を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨滴検出装置に関
し、特に、車両用のオートワイパシステムに用いる通過
物認識型の雨滴検出装置に適用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車載設備の自動化の一貫として、
気象状況を感知して自動的にワイパーを作動させたり、
その動作速度を変化させたりする、いわゆるオートワイ
パシステムを装備した車両が増加している。このオート
ワイパシステムでは、降雨状況の感知のため、例えば自
動車にあっては、その前面のラジエターグリルやフロン
トバンパー等に、雨滴の存在を感知する雨滴検出装置が
設けられている。
【0003】ここで、この雨滴検出装置は、受光素子と
発光素子を対向させ、雨滴がその光束を遮ることにより
生ずる受光量の変化を電気信号に変換して雨滴の存在を
検出する。その一例を示したものが図6の雨滴検出装置
50である。そこでは、発光部51と受光部52が、対
向する側壁部53、54にそれぞれ配置されており、そ
の間に形成される凹部空間55を車両の進行に伴って生
ずる気流(矢印)が流れるようになっている。そして、
この気流と共に運ばれる雨滴56によって生じる受光部
52における受光量の変化を検出回路(図示せず)によ
って検知し、その値に基づきワイパーの動作制御が行わ
れる。
【0004】ところでこの場合、発光部51や受光部5
2に泥や虫等の異物が付着すると光束が遮られたままの
状態となり、雨滴の存在を正確に検出できない。そのた
め、図7のように、側壁部53、54を外方に広がるよ
うに互いに傾斜させ、車両走行中にこの側壁部53、5
4に吹き付ける雨滴によって異物を洗い流すように構成
された実公平4−35797号公報のような装置も提案
されている。なお、実公平4−35797号公報では、
図6のものとは異なり、側壁部53、54を車両前方に
向けて取り付け、傾斜面が車両正面を向くように配置さ
れる。
【0005】また、降雨検知装置としては、特開平4−
194657号公報の降雨センサーのように、電極板上
に付着した水滴による電極間の短絡を検知して雨滴の存
在を検出するものもある。この場合、特開平4−194
657号公報では、電極板の腐蝕防止のため、電極板上
面に向かって空気を吹き出す穴を設け、これより圧縮空
気を吹き出し電極板を乾燥させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の雨滴検出装置にあっては、図8のように、発
光部51や受光部52に雨滴56が付着した状態で車両
が走行すると、付着した雨滴が風圧や車両の振動によっ
て揺れて光束を遮り、これを雨滴の通過と誤認識すると
いう問題があった。また、その揺れにより、受光部から
発せられる電気信号の出力が変動し、雨滴量を正確に検
出できないという問題もあった。
【0007】この場合、特開平4−194657号公報
のように雨滴を圧縮空気によって強制的に吹き飛ばす構
成も可能である。しかしながら、かかる構成のために
は、さらに空気圧縮機やそのための周辺回路等が必要と
なり、装置が大掛かりとなると共に車両の重量も増加す
るという問題があった。
【0008】本発明の目的は、簡易な構成でありながら
雨滴の付着による誤認識のない雨滴検出装置を提供する
ことにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の雨滴検出装置は、発光
素子と受光素子を離間対向して設け、これらの間を通過
する雨滴が発光素子から受光素子に向かう光束を遮るこ
とによって生じる受光量の変化に基づき雨滴の存在を検
出する車両用の雨滴検出装置であって、発光素子と受光
素子をそれぞれ収容した状態で離間対向して配設され、
それらの間に車両の走行に伴って生じる気流が通過しそ
の断面積が入口側から中央の狭隘部に向かって漸次減少
する流路が形成された一対の素子収容部を有する。ま
た、この素子収容部内に、空気取り入れ口を介して外気
と連通しかつ流路内において狭隘部よりも下流側に開口
して形成されると共に、開口部に臨んで発光素子と受光
素子がそれぞれ対向して配設される空気流通路を有する
ことを特徴としている。そして、気流が狭隘部を通過す
るときに生じる負圧によって、空気流通路を介して開口
部から流路内に気流を吹き出させ、この吹き出し気流に
より、空気流通路への雨滴の侵入を防止している。
【0012】この場合、前記開口部の上部に開口部の上
側を覆うフード部を設けて車両停止時における空気流通
路への雨滴の侵入を防止したり、前記空気流通路の空気
取り入れ口側にラビリンスを形成して空気取り入れ口側
からの雨滴の侵入を防止したりすることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1
である雨滴検出装置の全体構成を示す斜視図、図2は、
その要部を示す断面図である。
【0014】当該実施の形態1の雨滴検出装置は、図
1、2に示すように、筐体1内に、発光素子2と受光素
子3をそれぞれ収容した同一構造のカバー(素子収容
部)4、5を離間対向して設けた構成となっており、ワ
イパーの動作速度の制御に用いられる。また、カバー
4、5の間には、車両の走行により生じた気流が通過す
る流路6が形成されており、この気流に含まれる雨滴が
発光素子2から受光素子3に向かう光束を遮ることによ
る受光量の変化を捉えて雨滴の存在を検出する。なお、
筐体1やカバー4、5は、合成樹脂によって形成され、
例えば自動車のボンネットやラジエターグリル等、車両
の前面側に、図1における後側、図2における左側を正
面にして取り付けられる。
【0015】ここでカバー4、5は、図2に示すよう
に、全体として飛行機の翼の断面のような形となってい
る。このため流路6は、空気流入口7側(入口側)より
中央に向かって徐々に狭まり、カバー4、5の先端部4
a、5aにおいて狭隘部8を形成し、再び空気排出口9
に向かって広がっている。このように当該雨滴検出装置
においては、流路6の断面積が空気流入口7から中央の
狭隘部8に向かって漸次減少するようになっている。
【0016】一方、カバー4、5の先端部4a、5aの
若干下流側(図2中右側)には、空気吹き出し孔10、
11が対向して形成されている。また、その奥には空気
吹き出し孔(開口部)10、11と連通して空気流通路
12、13が形成されている。そして、この空気流通路
12、13の最奥部には、発光素子2、受光素子3が配
設されており、その前面に設けられた透過板14、15
と共に、それぞれ発光部16と受光部17を形成してい
る。この場合、発光部16と受光部17は、図2に示し
たように、空気吹き出し孔10、11に臨んで、空気流
通路12、13を介して直接見通せる位置関係にあり、
空気流通路12、13は発光部16から受光部17に至
る光束の光路となっている。そして、流路6中の雨滴1
8がこの光束27を遮ることにより雨滴の存在が検出さ
れる。なお、空気吹き出し孔10、11の大きさは、光
束27の径よりも若干大きいものであれば良いが、大き
すぎるものは雨滴侵入の面から好ましくない。また、発
光部16と受光部17との距離は約90mm程度を想定
しているが、この値に限られないことは言うまでもな
い。
【0017】ここで、カバー4、5の先端部4a、5a
には、空気流通路12、13を覆って空気吹き出し孔1
0、11を形成する鍔部19、20が形成されている。
また、この鍔部19、20と空気吹き出し孔10、11
を挟んで対向する開口縁21、22は、一点鎖線にて示
した鍔部19、20の延長線上よりも一段下がった位置
に形成されている。これにより、当該雨滴検出装置で
は、雨滴が先端部4a、5aに付着した場合であって
も、付着した雨滴は鍔部19、20の先端から開口縁2
1、22を越して空気排出口9側に飛び、空気流通路1
2、13内にこの雨滴が流れ込まないようになってい
る。
【0018】また、カバー4、5の空気流通路12、1
3は、発光部16と受光部17の前面で直角に曲がり、
ラビリンス23、24を形成しつつ空気取り入れ口2
5、26へと延びている。従って、このラビリンス2
3、24により、空気取り入れ口25、26から雨滴が
侵入した場合でも、この雨滴は発光部16や受光部17
には到達できない。なお、ラビリンス23、24は、カ
バー本体4b、5bとラビリンスブロック4c、5cと
を組み合わせることによって形成されており、それぞれ
は別個に射出成形等により作成される。
【0019】ところでこのような構成のカバー4、5を
有する雨滴検出装置においては、空気流入口7より流路
6内に流れ込んだ気流は、流速を増しつつ狭隘部8に至
る。このため、狭隘部8の近傍においては、いわゆるベ
ンチュリー管と同様、ベルヌーイの定理により、狭隘部
8における圧力が低下して負圧が発生する。
【0020】ここで、ベンチュリー管とは、ベルヌーイ
の定理に基づき管内の流体の流量を測定するものであ
り、基本的には図3のような構成となっている。この場
合、(1)、(2)点における断面積A1、A2と、静
圧P1、P2と、管内の流量Qとの間には次のような関
係がある。なお式中γは、流体の比重量である。
【0021】
【数1】
【0022】これをP2について解くと、
【0023】
【数2】
【0024】すなわち、この式(2)から分かるよう
に、断面積が小さくなる(2)地点では、(1)地点よ
りその静圧が低下することになる。これを当該雨滴検出
装置に当てはめて考えると、(2)地点たる狭隘部8で
は、(1)地点たる空気流入口7より圧力が低下してい
ることになる。従って、狭隘部8に近い空気吹き出し孔
10、11でも流路6の気流によって負圧が発生する。
このため、空気流通路12、13には空気取り入れ口2
5、26を介して外気が導入され、それが空気吹き出し
孔10、11から流路6内に吹き出すことになる。すな
わち、発光部16や受光部17の近傍や空気吹き出し孔
10、11には、流路6方向に流れる、いわゆるエアー
カーテン状の気流が発生する。そしてこれにより、空気
流通路12、13への雨滴の侵入、付着が防止され、発
光部16や受光部17への雨滴の侵入、付着も防止され
る。このように、発光部16や受光部17は、空気吹き
出し孔10、11側および空気取り入れ口25、26側
の何れの側からも雨滴が侵入しないようになっている。
【0025】一方、当該雨滴検出装置では、筐体1の上
面側にはフード部1aが形成されており、上からの雨滴
の侵入も防止できるようになっている。すなわち、車両
停止時には、前記のベンチュリー管の原理による吹き出
し気流が存在しないため、空気吹き出し孔10、11の
上面を覆わないと雨滴が空気流通路12、13に侵入す
るおそれがある。そこで当該雨滴検出装置では、空気吹
き出し孔10、11の上部を覆うように筐体1の上面側
にフード部1aを形成して空気流通路12、13への雨
滴の侵入を防止している。なお、図1ではフード部1a
を筐体1の上面全体に形成した例を示したが、フード部
1aは必ずしも筐体1全体を覆う必要はなく、停止時に
おける雨滴の侵入を防止できる範囲であれば、空気吹き
出し孔10、11の上部近傍のみを覆うものでも良く、
その大きさは任意である。
【0026】次にかかる構成からなる雨滴検出装置にお
いては、次のようにして雨滴が検出される。なお、当該
雨滴検出装置は、ワイパーのON・OFFは車両運転者
が行い、ワイパーの動作速度の制御を雨滴検出装置を用
いて自動的に行うタイプのワイパーシステムを対象とし
ている。
【0027】まず、当該雨滴検出装置では、車両の走行
に伴って空気流入口7から流路6に対し、図1、2中の
矢印30の方向から外気が流入する。このとき、車両が
降雨の中を走行している場合には、この気流中に雨滴1
8が含まれることになる。次に、この気流は前述のベン
チュリー管と同様に、流路6内を次第に流速を上げなが
ら狭隘部8に至る。そして、空気吹き出し孔10、11
の前を通過して再び流速を落としつつ空気排出口9に抜
ける。このとき、狭隘部8では前述のように負圧が発生
し、これにより空気取り入れ口25、26および空気流
通路12、13を介して、空気吹き出し孔10、11か
ら流路6に向かって気流が吹き出す。このため流路6中
を通過する雨滴18は、この気流に妨げられて空気流通
路12、13には入り込まない上に、鍔部19、20か
ら吹き飛ばされる。すなわち、発光部16や受光部17
に雨滴18が付着することがなく、これを雨滴の通過と
誤認する事態も防止される。
【0028】一方、気流中に雨滴18が含まれている場
合には、この雨滴18が発光部16から受光部17に向
かう光束27を遮断し、受光部17では受光量が減少す
る。この場合、光束27を遮断する雨滴18の数が多い
程、すなわち降雨量が多い程受光部17における受光量
が減少する。そして、この変化を電気信号に変換して雨
滴検出回路(図示せず)に送り、そこで雨量が判断され
てワイパーの動作速度が適宜制御される。
【0029】なお、当該雨滴検出装置では、車両停止時
にはフード部1aにより雨滴が流路6内に侵入すること
が妨げられるため、雨滴が空気吹き出し孔10、11の
前面を通過することがなく、雨が降っていないときと同
じ状況となる。このため、ワイパー作動スイッチがON
の時に雨滴を検出しなくなった場合には、例えば信号待
ちや渋滞等により車両が停止したと判断し、ワイパーを
所定間隔の間欠運転に自動的に切り替え視界を確保する
ようにしている。
【0030】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2である雨滴検出装置について説明する。図4は、そ
の全体構成を示す斜視図である。当該雨滴検出装置は、
ワイパーのON・OFFをも自動的に制御するフルオー
トワイパーに対応したものであり、実施の形態1ではフ
ード部1aを筐体1の上面全体に形成していたのに対
し、それをカバー4、5の上縁に庇状に形成したことを
特徴としている。なお、フード部1a以外の構成は実施
の形態1と同様であるのでその詳細は省略する。
【0031】当該雨滴検出装置では、筐体1の上面が切
り欠かれていることから、車両停止時においても雨滴の
検出を行うことができる。すなわち、フード部1a間の
切れ目28から、雨滴が流路6内に入り空気吹き出し孔
10、11の前面を通り、光束27を横切ることが可能
な構成となっている。従って、この雨滴検出装置によれ
ば、車両停止時と非降雨時との区別を行うことができ、
雨滴の検出に伴いワイパーを自動的に作動させたり、雨
滴を検出しなくなったときに自動的にワイパーを止めた
りすることが可能となる。
【0032】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3である雨滴検出装置の全体構成を示す斜視図であ
る。当該雨滴検出装置もフルオートワイパーに対応した
ものであり、ここでは、フード部1aを形成する代わり
に、空気吹き出し孔10、11の形状を雨滴が侵入でき
ない形状に形成したことを特徴としている。なお、フー
ド部1aがない点および空気吹き出し孔10、11の形
状に特徴がある点以外の構成は実施の形態1と同様であ
るのでその詳細は省略する。
【0033】ここで、当該雨滴検出装置の空気吹き出し
孔10、11は、図5に示したように、その上縁29が
下流方向に向かってテーパー状に形成されている。すな
わち、空気吹き出し孔10、11の上縁29に付着した
雨滴は自然に後方へと流れ落ちるようになっている。従
って、雨滴が空気吹き出し孔10、11の上縁29に滴
となって垂れ下がったり、空気吹き出し孔10、11内
に侵入したりすることを防止できる。なお、空気吹き出
し孔10、11から吹き出す気流も後部側ほど絞られて
流速が増すため、後部側に流れ落ちた雨滴も車両走行に
伴い迅速に吹き飛ばされる。
【0034】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0035】たとえば、空気取り入れ口25、26は、
必ずしも図2のように車両進行方向に沿って延在させる
必要はなく、例えば、筐体1の下面側に延在させ、空気
取り入れ口25、26を筐体1の下面に開口させるよう
にしても良い。この場合、空気排出口9から飛散した雨
滴が空気取り入れ口25、26に侵入しにくくなり、よ
り効果的に雨滴の侵入を防止できると共に、万一雨滴が
侵入しても車両停止時にそこから雨滴を排出することも
可能である。
【0036】また、雨滴の侵入を有効に防止できれば、
特にラビリンス23、24を形成する必要はなく、例え
ば空気は流通するが水分子は透過させない通気性の膜を
空気取り入れ口25、26に設け、空気流通路12、1
3はストレート孔とすることも可能である。
【0037】さらに、前記の実施の形態では、カバー
3、4をカバー本体4bとラビリンスブロック4cを組
み合わせて形成した例を示したが、例えば、図2に示し
たような断面を有するブロックを上下に組み合わせる
等、カバー内に空気流通路12、13とラビリンス2
3、24を形成し得る形態であればその構成は前記の例
に限られない。
【0038】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である車両用の雨滴検出装
置に適用した場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、たとえば、オフィスビルやホテル等に
おける天気情報の提供等にも適用できる。
【0039】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0040】(1)ベンチュリー管の原理を応用して、
雨滴検出装置の流路断面積を変化させて負圧を発生さ
せ、流路内に光路を兼ねる空気吹き出し孔を設けてそこ
から流路に気流を吹き出させたことにより、発光部や受
光部に雨滴が付着するのを防止できる。従って、付着し
た雨滴による光束遮断を雨滴の通過と誤認識してしまう
ことを防止でき、雨滴検出の精度を向上できるという効
果がある。
【0041】(2)空気吹き出し孔の上部にフード部を
形成したことにより、車両停止によってベンチュリー管
の原理による気流が発生しない場合でも、発光部や受光
部に雨滴が侵入しないという効果がある。
【0042】(3)空気流通路にラビリンスを形成した
ことにより、空気流通路への雨滴の侵入を防止すること
ができる。従って、空気流通路の空気取り入れ口側から
発光部や受光部に雨滴が侵入するのを防止できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である雨滴検出装置の全
体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の雨滴検出装置の要部を示す断面図であ
る。
【図3】ベンチュリー管の原理を説明する説明図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態2である雨滴検出装置の全
体構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態3である雨滴検出装置の全
体構成を示す斜視図である。
【図6】従来の雨滴検出装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の他の雨滴検出装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図8】従来の雨滴検出装置に雨滴が付着した状況を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体 1a フード部 2 発光素子 3 受光素子 4 カバー(素子収容部) 4a 先端部 4b カバー本体 4c ラビリンスブロック 5 カバー(素子収容部) 5a 先端部 5b カバー本体 5c ラビリンスブロック 6 流路 7 空気流入口 8 狭隘部 9 空気排出口 10 空気吹き出し孔(開口部) 11 空気吹き出し孔(開口部) 12 空気流通路 13 空気流通路 14 透過板 15 透過板 16 発光部 17 受光部 18 雨滴 19 鍔部 20 鍔部 21 開口縁 22 開口縁 23 ラビリンス 24 ラビリンス 25 空気取り入れ口 26 空気取り入れ口 27 光束 28 切れ目 29 上縁 30 矢印 50 雨滴検出装置 51 発光部 52 受光部 53 側壁部 54 側壁部 55 凹部空間 56 雨滴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子を離間対向して設
    け、これらの間を通過する雨滴が前記発光素子から前記
    受光素子に向かう光束を遮ることによって生じる受光量
    の変化に基づき雨滴の存在を検出する車両用の雨滴検出
    装置であって、 前記発光素子と前記受光素子をそれぞれ収容した状態で
    離間対向して配設され、それらの間に、車両の走行に伴
    って生じる気流が通過しその断面積が入口側から中央の
    狭隘部に向かって漸次減少する流路が形成された一対の
    素子収容部と、 前記素子収容部内に、空気取り入れ口を介して外気と連
    通しかつ前記流路内において前記狭隘部よりも下流側に
    開口して形成されると共に、前記開口部に臨んで前記発
    光素子と前記受光素子がそれぞれ対向して配設される空
    気流通路を有することを特徴とする雨滴検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の雨滴検出装置であって、
    前記開口部の上部に前記開口部の上側を覆うフード部を
    設けたことを特徴とする雨滴検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の雨滴検出装置で
    あって、前記空気流通路の前記空気取り入れ口側にラビ
    リンスを形成したことを特徴とする雨滴検出装置。
JP8218364A 1996-08-20 1996-08-20 雨滴検出装置 Pending JPH1062558A (ja)

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JP8218364A Pending JPH1062558A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 雨滴検出装置

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JP (1) JPH1062558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114811339A (zh) * 2022-03-14 2022-07-29 柳州工学院 一种计算机视觉识别装置

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CN114811339A (zh) * 2022-03-14 2022-07-29 柳州工学院 一种计算机视觉识别装置

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