JPH1062488A - ベアチップの位置決め構造、およびこれを用いたベアチップキャリア、バーンイン装置 - Google Patents

ベアチップの位置決め構造、およびこれを用いたベアチップキャリア、バーンイン装置

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JPH1062488A
JPH1062488A JP8213374A JP21337496A JPH1062488A JP H1062488 A JPH1062488 A JP H1062488A JP 8213374 A JP8213374 A JP 8213374A JP 21337496 A JP21337496 A JP 21337496A JP H1062488 A JPH1062488 A JP H1062488A
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JP
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bare chip
burn
holes
carrier
positioning structure
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JP8213374A
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English (en)
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義之 ▲角▼
Yoshiyuki Sumi
Tetsuya Hayashida
哲哉 林田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔サイズに関係のない加工方法による2枚の
フィルムテープを対称的に貼り合わせて用いることで、
ベアチップをキャリア基板またはソケット基板に搭載さ
れるフィルムテープ上の電極に簡単に精度良く位置合わ
せできるベアチップの位置決め構造、ベアチップキャリ
ア、バーンイン装置を提供する。 【解決手段】 ベアチップがチップホルダーを介在して
キャリア基板上に搭載されるベアチップキャリアであっ
て、チップホルダーを構成する一方のフィルムテープ8
には、ベアチップのバンプの直径とほぼ同じ長さだけ角
孔を互い違いにずらして一体形で孔16を開孔し、他方
のフィルムテープ9には、前記フィルムテープ8を18
0度回転させたように、同様に角孔を互い違いにずらし
て一体形で孔17を開孔し、この開孔された2枚のフィ
ルムテープ8,9は孔16,17が対称となるように貼
り合わされて用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアチップのテス
ト技術に関し、特にベアチップを装着するキャリアまた
はこれをバーンインソケットに搭載して行うスクリーニ
ング試験などにおいて、ベアチップの位置合わせに好適
なベアチップの位置決め構造、およびこれを用いたベア
チップキャリア、バーンイン装置に適用して有効な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、発明者が検討したところによ
れば、LSIの高集積化・高密度化に伴って、パッケー
ジ品を使った実装に比べて実装密度が大幅に上がるベア
チップLSI、すなわち良品であることを保証したベア
チップ(KGD:Known Good Die)を実装したLSIを
用いる技術などが採用されてきている。
【0003】このベアチップにおいては、近年、パッケ
ージ品と同等の信頼性が保証されてきている。たとえ
ば、固有欠陥および潜在的不良要因を持ったベアチップ
を除去するためのスクリーニング試験を行うバーンイン
技術としては、テスト用のベアチップキャリアとバーン
インソケットを用いてバーンインボードに搭載し、この
バーンインボードをチャンバ内に収納することによりス
クリーニング試験が行われるようになっている。
【0004】なお、このようなベアチップのバーンイン
技術に関しては、たとえば日経BP社、1995年6月
19日発行「日経エレクトロニクス 1995 6−1
9no.638」P159〜P173などの文献に記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なベアチップのバーンイン技術においては、キャリア基
板に開孔された孔にベアチップのバンプを落し込むこと
により、ベアチップ上のバンプとキャリア基板上の電極
とが電気的に接続される構造が用いられており、このキ
ャリア基板の孔は、LSIの高集積化・高密度化に伴っ
て微細ピッチ化されてきている。
【0006】よって、このキャリア基板の孔の加工方法
は、微細加工が可能なレーザおよびエッチングによる孔
あけが主流となってきており、この加工方法では加工コ
ストが高くなる上に生産性が低くなるということが考え
られる。さらに、孔加工に伴うベアチップとベアチップ
キャリアとの位置決め精度の問題も考えられる。
【0007】そこで、本発明者は、その対策として以前
に特願平8−58667号において、キャリア基板を構
成するフィルムテープ上の電極の位置に、孔のサイズに
関係のない加工方法を用いてベアチップ上のバンプの配
列方向に沿って交互に変位される孔を開孔し、この開孔
された孔にベアチップのバンプを落し込むことによりベ
アチップ上のバンプとフィルムテープ上の電極とを電気
的に接続する技術を提案している。
【0008】ところで、この特願平8−58667号の
技術のように変位される孔が開孔されたフィルムテープ
を用いた場合でも、開孔された孔にベアチップのバンプ
を落し込んだ状態において、ベアチップ上のバンプに対
して、それぞれの孔の一辺のみでしか位置合わせを拘束
することができず、さらなる位置合わせ精度の向上が望
まれている。
【0009】そこで、本発明の目的は、微細な孔あけを
するのではなく、孔のサイズに関係のない加工方法を用
いて2枚のフィルムテープに孔あけし、互いのフィルム
テープを対称に貼り合わせて用いることで、ベアチップ
をキャリア基板またはソケット基板に搭載されるフィル
ムテープ上の電極に簡単に精度良く位置合わせすること
ができるベアチップの位置決め構造、およびこれを用い
たベアチップキャリア、バーンイン装置を提供すること
にある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明のベアチップの位置決め
構造は、ベアチップ上に形成されたバンプのフィルムテ
ープ上に形成された電極に対する位置合わせにおいて、
ベアチップ上に形成してある一列上に配列した、または
並んでいるバンプに対して、レーザおよびエッチングで
バンプ径の孔を微細加工するのではなく、加工孔のサイ
ズに関係なく、ベアチップ上のバンプの配列方向に沿っ
て互い違いにずらして2枚のフィルムテープに孔あけ
し、この2枚のフィルムテープを孔が対称になるように
貼り合わせ、この対称な孔にベアチップのバンプを落し
込むことにより位置決めしてベアチップ上のバンプとフ
ィルムテープ上の電極とを電気的に接続するものであ
る。
【0013】この場合に、互い違いにずらしてあける孔
を、ベアチップ上のバンプ径とほぼ同じ長さだけずらし
てあけるようにし、さらにこの孔を一体形の孔とした
り、または3つ以上の孔として、この孔の寸法に関係な
く、金型などで一括してあけるようにしたものである。
【0014】これにより、互い違いにずらしている孔が
開孔されたフィルムテープを対称にすることで、ベアチ
ップのバンプとフィルムテープ上の電極との位置合わせ
を簡単に精度良く行うことができる。また、微細な孔あ
けをするのではなく、孔のサイズに関係のない加工方法
を用いることができるので、ベアチップキャリアの作
成、たとえばTAB作成プロセスでベアチップキャリア
を低コストで簡単に作ることができる。
【0015】また、本発明のベアチップキャリアは、前
記電極が貼り合わされた2枚のフィルムテープを、ベア
チップを搭載するベアチップキャリアの基板上に搭載
し、ベアチップのバンプをフィルムテープの電極を介し
て外部接続端子を通じて外部に接続可能とするものであ
る。
【0016】これにより、ベアチップとベアチップキャ
リアを簡単に精度良く位置合わせすることができるの
で、ベアチップのバンプとベアチップキャリアの外部接
続端子との接続信頼性を向上させることができる。
【0017】さらに、本発明のバーンイン装置は、前記
電極が貼り合わされた2枚のフィルムテープを、ベアチ
ップを搭載するベアチップキャリアの基板上、ベアチッ
プのスクリーニング試験などを行うバーンインソケット
の基板上、またはベアチップをスクリーニング試験など
を行うためのチャンバ内に収納されるバーンインボード
にベアチップキャリアを介して搭載し、ベアチップのバ
ンプをフィルムテープの電極を介してベアチップキャリ
アの基板上、バーンインソケットの基板上、またはバー
ンインボードの外部接続端子を通じて外部に接続可能と
するものである。
【0018】これにより、スクリーニング試験などのバ
ーンインの際に、フィルムテープをベアチップキャリア
の基板上、またはバーンインソケットの基板上に搭載す
ることで、ベアチップとベアチップキャリア、バーンイ
ンソケットを簡単に精度良く位置合わせすることができ
るので、位置合わせ精度の向上によって信頼性の高いバ
ーンイン試験を行うことができる。さらに、フィルムテ
ープを代えるだけでベアチップキャリアおよびバーンイ
ンソケットが共用でき、コストの低減を図ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】(実施の形態1)図1および図2は本発明
の実施の形態1であるベアチップキャリアのY方向、X
方向における切断断面図、図3は本実施の形態1である
ベアチップキャリアのチップホルダーへの孔加工を示す
概略平面図、図4はチップホルダーのフィルムテープへ
の孔加工を示す概略平面図、図5はベアチップをバーン
インボードに実装した状態を示す断面図、図6はバーン
イン方法を説明するためのフロー図である。
【0021】まず、図1および図2により本実施の形態
1のベアチップキャリアの構成を説明する。
【0022】本実施の形態1のベアチップキャリアは、
たとえばベアチップのスクリーニング試験などを行う場
合に、バーンイン装置のバーンインソケットに装着され
るベアチップキャリアとされ、ベアチップ1が搭載され
るキャリア基板2と、このキャリア基板2にベアチップ
1を位置合わせするために介在されるフィルムテープ状
のチップホルダー3と、このチップホルダー3を介在し
てキャリア基板2にベアチップ1が搭載された状態で加
圧する蓋4とから構成され、ベアチップ1上のバンプと
チップホルダー3上の電極とが加圧接触により電気的に
接続される構造となっている。
【0023】ベアチップ1には、たとえば図3に一点鎖
線で示すように、表面側のほぼ中心部に一列状に複数の
バンプ5が形成され、これらのバンプ5はそれぞれの間
隔が一様ではなく不均一に配列されている。なお、この
バンプ5の配列については、これに限定されるものでは
ない。
【0024】また、ベアチップ1には、このベアチップ
1の状態における製品化に対応して、たとえば選別での
自然酸化、バーンインによる高温時での酸化などを防ぐ
ことができる金によるスタッド形状のバンプ5が形成さ
れ、このバンプ5はボールボンディング法を用いて形成
される。
【0025】キャリア基板2は、たとえばエポキシ樹脂
などの材料から形成され、このキャリア基板2上にチッ
プホルダー3が搭載され、その上にアライメントプレー
ト6がねじ7によりキャリア基板2に固定され、このア
ライメントプレート6の中心開孔部にベアチップ1が実
装されて蓋4により加圧される構造となっている。
【0026】チップホルダー3は、たとえばポリイミド
などからなる2枚のフィルムテープ8,9と、配線パタ
ーン10とからなり、2枚のフィルムテープ8,9が接
着材11を介して貼り合わされ、この貼り合わされたフ
ィルムテープ8,9が配線パターン10の表面に接着材
12を介して被着されている。この配線パターン10
は、図3に破線で示すように、電極13から交互にフィ
ルムテープ8,9の両端に位置する外部電極14まで電
極配線15が延設して形成されている。
【0027】これらのフィルムテープ8,9には、たと
えば図4に示すように、それぞれに対称的に電極13の
位置に孔16,17が開孔され、この孔16,17はベ
アチップ1上のバンプ5の配列方向に沿って角孔の中心
が互い違いにずらされた一体形で孔あけされ、互いに貼
り合わされたフィルムテープ8,9の対称的な孔16,
17にベアチップ1のバンプ5を落し込むことによりベ
アチップ1上のバンプ5とチップホルダー3上の電極1
3とが電気的に接続される構造となっている。
【0028】蓋4は、キャリア基板2にチップホルダー
3を介在してベアチップ1が搭載された状態で、ベアチ
ップ1のバンプ5とチップホルダー3の配線パターン1
0による電極13との接触抵抗を安定させて保持するた
めに、チップホルダー3の裏面に配設されるキャリア基
板2に対してベアチップ1の裏面を加圧するための部材
となっている。
【0029】次に、本実施の形態1の作用について、始
めに図4によりチップホルダー3への孔加工について説
明する。
【0030】このチップホルダー3への孔16,17の
加工においては、ベアチップ1上に形成してある一列状
に配列されているバンプ5に対して、バンプ5を落し込
むチップホルダー3のそれぞれのフィルムテープ8,9
への孔16,17をレーザによる微細な孔あけをするの
ではなく、孔16,17のサイズに関係なく、角孔の中
心が互い違いにずらされている一体形の孔16,17を
金型などで一括であける。
【0031】すなわち、図4に示すように、一方のフィ
ルムテープ8には、図4(a) において右側、左側、右側
に角孔を互い違いにずらして一体形で孔16を開孔し、
他方のフィルムテープ9には、図4(a) のフィルムテー
プ8を180度回転させたように、図4(b) において左
側、右側、左側に角孔を互い違いにずらして一体形で孔
17を開孔し、この右側にずらされた開孔の左辺と、左
側にずらされた開孔の右辺との間のずらし量はバンプ5
の直径Dとほぼ同じ100μm程度の長さLだけ互い違
いにずらして孔あけする。
【0032】これにより、チップホルダー3のそれぞれ
のフィルムテープ8,9に対して、ベアチップ1上に一
列状に配列されているバンプ5の相対位置に、このバン
プ5の直径Dとほぼ同じ長さLだけ互い違いにずらした
一体形の孔16,17が対称的に金型により一括して開
孔される。そして、この開孔された2枚のフィルムテー
プ8,9は、図4(c) のように開孔された孔16,17
が対称となるように貼り合わされる。
【0033】次に、孔加工が行われ、対称的に貼り合わ
されたフィルムテープ8,9などからなるチップホルダ
ー3に対するベアチップ1のコンタクト方法の概略を図
1および図2により説明する。
【0034】このベアチップ1とチップホルダー3との
コンタクト方法は、ベアチップ1上に形成したバンプ5
を、孔加工をして対称的に貼り合わせたフィルムテープ
8,9によるチップホルダー3の孔16,17に落し込
み、ベアチップ1の裏面を蓋4により加圧してバンプ5
とチップホルダー3の電極13とを接触させる。
【0035】このとき、互い違いになっている孔16,
17のずれの長さLがバンプ5の直径Dとほぼ同じ長さ
となっているので、ベアチップ1のバンプ5とチップホ
ルダー3の電極13との位置合わせが、バンプ5に対し
て孔16,17の両辺で拘束するので位置ずれすること
なく行われる。これにより、バンプ5の直径Dとほぼ同
じ長さLだけのずれによりキャリア基板2上のチップホ
ルダー3に対するベアチップ1の位置決めを簡単に行う
ことができる。
【0036】次に、ベアチップ1のバーンイン方法の概
要を、図5のベアチップ1のバーンインボードへの実装
図、および図6の選別・バーンインテスト方法のフロー
図により説明する。
【0037】まず、ベアチップ1のベアチップキャリア
への実装において、孔加工をしたチップホルダー3をキ
ャリア基板2上に搭載し、対称的に貼り合わされたフィ
ルムテープ8,9の孔16,17にベアチップ1のバン
プ5を落し込み、フィルムテープ8,9の孔16,17
の下にある電極13に対してベアチップ1のバンプ5
を、このベアチップ1の裏面を蓋4によって加圧して接
触させる。
【0038】これにより、ベアチップ1とベアチップキ
ャリアとの電気的な接続において、ベアチップ1のバン
プ5からチップホルダー3を構成するフィルムテープ
8,9の下の電極13、電極配線15を介して、このフ
ィルムテープ8,9の両端に位置する外部電極14まで
電気的に接続される。
【0039】そして、このベアチップキャリアを、図5
に示すようにバーンインボード18に搭載されたバーン
インソケット19に装着し、バーンイン装置のチャンバ
内に収納する。なお、このバーンインボード18のバー
ンインソケット19については、ベアチップキャリアの
構造から従来のPLCCタイプのパッケージと同一構造
のソケットを使用することができる。
【0040】これにより、ベアチップ1とベアチップキ
ャリア、バーンインソケット19、バーンインボード1
8との電気的な接続において、ベアチップ1のバンプ5
より接続されたチップホルダー3の外部電極14に、バ
ーンインソケット19のソケット端子20が接触して接
続され、さらに各種信号印加用の信号バー21、各種電
源印加用の電源バー22にそれぞれバーンインボード1
8内の配線を介して接続されている。
【0041】この状態において、ベアチップ1の選別・
バーンインテストが図6のフローに基づいて行われる。
まず、ステップ601の1次選別テストにおいて、常
温、高温または低温状態でDC、AC特性試験を行い、
ステップ602でベアチップ1のOK(良品)、NG
(不良品)の判別を行う。
【0042】この判別において、ベアチップ1が良品で
ある場合については、次のステップ603において、実
動作などの所定の温度条件で、定格もしくはそれを超え
る電源電圧を印加し、温度および電圧ストレスをベアチ
ップ1に加える1次バーンインを行う。一方、NGのベ
アチップ1については不良品と判断して選別する。
【0043】さらに、ステップ604において、1次バ
ーンイン後の2次選別テストを行い、ステップ601と
同様に常温、高温または低温状態でDC、AC特性試験
を行う。そして、ステップ605でベアチップ1のOK
(良品)、NG(不良品)の判別を行い、不良品につい
ては、次のステップ606〜608においてn次バーン
イン、n次選別テストを行う。
【0044】ここで、たとえば5回の所定の回数(n)
だけバーンイン、選別テストを繰り返して行い、ステッ
プ608においてベアチップ1のOK(良品)、NG
(不良品)を判別し、不良品を繰り返し判別してベアチ
ップ1の特性信頼性を高める。なお、ステップ605,
608においてOKの場合は、良品のベアチップ1と判
断して選別する。
【0045】以上により、バーンイン装置のチャンバ内
における所定の温度条件で、定格もしくはそれを超える
電源電圧を印加し、温度および電圧ストレスをベアチッ
プ1に加えることによって、固有欠陥および潜在的不良
要因を持ったベアチップ1を除去するためのスクリーニ
ング試験などを行うことができる。
【0046】従って、本実施の形態1のベアチップキャ
リアによれば、チップホルダー3のフィルムテープ8,
9に、ベアチップ1上のバンプ5の配列方向に沿って互
い違いにずらされている孔16,17が金型などで一括
して孔あけされることにより、この孔16,17のサイ
ズは微細加工を必要としないので、簡単で安価にチップ
ホルダー3を作成でき、かつ孔16,17のずれの長さ
Lがバンプ5の直径Dとほぼ同じ長さとなっているの
で、ベアチップ1を落し込むだけでベアチップ1のバン
プ5とチップホルダー3の電極13との位置合わせを簡
単に行うことができる。
【0047】特に、互い違いにずれされて孔16,17
が開孔されたフィルムテープ8,9を対称的に貼り合わ
せて用いることで、開孔された孔16,17にベアチッ
プ1のバンプ5を落し込んだ状態において、ベアチップ
1上のバンプ5に対して、それぞれの孔16,17の両
辺で位置合わせを拘束することができるので、一層、位
置合わせ精度を向上させることができる。
【0048】さらに、フィルムテープ8,9に配線パタ
ーン10による電極13が被着されたチップホルダー3
がキャリア基板2から分離されて形成されることで、キ
ャリア基板2、チップホルダー3の作成を容易に行うこ
とができ、またチップホルダー3を代えることによって
異なるバンプ配列のベアチップ1などにも適用でき、さ
らにバーンインソケット19の同一構造によってバーン
インボード18なども共用することができる。
【0049】また、ベアチップ1のバンプ5が金スタッ
ドバンプとされることで、たとえばアルミニウムによる
バンプ5に比べて選別での自然酸化、バーンインによる
高温時での酸化などがないので、ベアチップ1のバンプ
5とチップホルダー3上の電極13との接触を安定させ
ることができる。
【0050】(実施の形態2)図7は本発明の実施の形
態2であるベアチップキャリアを示す断面図である。
【0051】本実施の形態2のベアチップキャリアは、
前記実施の形態1と異なり、ベアチップのスクリーニン
グ試験などを行うバーンイン装置のバーンインソケット
と共用とされ、たとえば図7に示すように、ベアチップ
キャリアおよびバーンインソケットとして共用されるソ
ケットキャリア23の中心部が凹状に形成され、この凹
状部分に前記実施の形態1と同様の構造のチップホルダ
ー3aが搭載され、さらにベアチップ1aが搭載されて
収納される構造となっている。
【0052】そして、本実施の形態2において、ベアチ
ップ1aのバンプ5aを、孔加工をして対称的に貼り合
わされたフィルムテープ8a,9aの孔16a,17a
に落し込む方法は、ベアチップ1aをソケットキャリア
23に入れ、このソケットキャリア23を左右に振るこ
とにより、ベアチップ1aをソケットキャリア23の側
壁にぶつけてベアチップ1aのバンプ5aをフィルムテ
ープ8a,9aの孔16a,17aに落し込むことがで
きる。
【0053】つまり、ソケットキャリア23にベアチッ
プ1aを入れ、ソケットキャリア23に振動を与えるこ
とにより簡単にベアチップ1aのバンプ5aとチップホ
ルダー3aの電極13aの位置合わせができ(セルフア
ライメント)、ベアチップ1aの裏面を蓋4aなどで加
圧することにより、ベアチップ1aのバンプ5aとチッ
プホルダー3a上の電極13aとの電気的な導通をとる
ことができる。
【0054】従って、本実施の形態2によれば、前記実
施の形態1と同様の効果が得られるとともに、単にベア
チップ1aを入れてソケットキャリア23を左右に振る
ことで位置合わせができるので、ベアチップ1a上のバ
ンプ5aの位置決めを簡単に行うことができ、さらにベ
アチップ1aを収納するキャリアとバーンインのための
ソケットを共用してソケットキャリア23として用いる
ことで、部品点数を削減してコストを低減することがで
きる。
【0055】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態1および2に基づき具体的に説明した
が、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0056】たとえば、前記実施の形態のチップホルダ
ーについては、フィルムテープに角孔の中心が互い違い
にずらされている一体形の孔を金型などで一括であける
場合について説明したが、本発明は前記実施の形態に限
定されるものではなく、図8に示すように、2枚のフィ
ルムテープ8b,9bに少なくとも3つ以上の孔16
b,17bをバンプの直径とほぼ同じ長さLだけ互い違
いにずらして金型により一括してあけ、2枚のフィルム
テープ8b,9bを対称的に貼り合わせて用いる場合な
どについても適用することができる。
【0057】また、前記実施の形態のベアチップについ
ては、バンプがベアチップのほぼ中心部に一列状に不均
一な間隔で配列されている場合について説明したが、こ
れに限られるものではなく、ベアチップの仕様に応じ
て、均一間隔で配置されているような場合などについて
も広く適用可能である。
【0058】さらに、このベアチップのバンプの配列に
応じて、キャリア基板への孔加工についても種々の寸法
の角孔を任意の数だけあけることができ、またこれらの
角孔の間隔も種々の変形が可能であり、さらに角孔のず
れもバンプの直径に対応させて決定することが望まし
い。
【0059】また、前記実施の形態においては、ベアチ
ップのバンプをボールボンディング法を用いたスタッド
バンプとしたが、たとえばめっき法を用いてスタッドの
ない球形とすることも可能であり、さらに金バンプの他
に、銅、ニッケル、錫、白金、パラジウムなどの材料に
よる突起電極についても広くて適用可能である。
【0060】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその属する技術分野であるバーンイン
装置に用いられるベアチップキャリアに適用した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、こ
のベアチップキャリアとしては他のテスト装置や製造装
置などについても広く適用可能であり、さらにベアチッ
プの位置決め技術としては半導体製造技術における種々
の製造装置に適用することができる。
【0061】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0062】(1).一体形の孔または少なくとも3つ以上
の孔がベアチップ上のバンプ径とほぼ同じ長さだけ互い
違いにずらされて開孔されたフィルムテープを対称的に
貼り合わせ、この貼り合わされたフィルムテープの孔に
ベアチップのバンプを落し込むことで、ベアチップのバ
ンプとフィルムテープの電極との位置合わせを簡単に行
うことが可能となる。
【0063】(2).フィルムテープへの孔あけにおいて、
微細加工をするのではなく、加工孔のサイズに関係な
く、一体形の孔または少なくとも3つ以上の孔を金型な
どで一括して開孔することで、フィルムテープの作成を
低コストで簡単に作ることが可能となる。
【0064】(3).フィルムテープをベアチップキャリア
に用いる場合には、フィルムテープをベアチップキャリ
アの基板上に搭載することで、ベアチップとベアチップ
キャリアを簡単に精度良く位置合わせすることができる
ので、ベアチップのバンプとベアチップキャリアの外部
接続端子との接続信頼性の向上が可能となる。
【0065】(4).ベアチップのバーンイン試験の際に
も、フィルムテープをベアチップキャリアまたはバーン
インソケットの基板上に搭載することで、ベアチップと
ベアチップキャリアまたはバーンインソケットとの位置
合わせ精度の向上によって信頼性の高いバーンイン試験
を行うことができ、さらにベアチップの種類に対応して
フィルムテープを代えるだけでベアチップキャリアおよ
びバーンインソケットが共用できるので、ベアチップキ
ャリア、バーンインソケットの作成コストを低減し、ベ
アチップの製造工程、試験工程などの低価格化が可能と
なる。
【0066】(5).前記(1) 〜(4) により、ベアチップの
位置決め構造、ベアチップキャリア、さらにこのベアチ
ップのバーンイン装置において、フィルムテープへの孔
加工を簡単かつ安価に行うことができるとともに、位置
合わせ精度の向上によって信頼性の高いバーンイン試験
を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるベアチップキャリ
アのY方向における切断断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1であるベアチップキャリ
アのX方向における切断断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1であるベアチップキャリ
アのチップホルダーへの孔加工を示す概略平面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1において、チップホルダ
ーのフィルムテープへの孔加工を示す概略平面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態1において、ベアチップを
バーンインボードに実装した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1において、バーンイン方
法を説明するためのフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態2であるベアチップキャリ
アを示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態において、チップホルダー
のフィルムテープへの孔加工の変形例を示す概略平面図
である。
【符号の説明】
1,1a ベアチップ 2 キャリア基板 3,3a チップホルダー 4,4a 蓋 5,5a バンプ 6 アライメントプレート 7 ねじ 8,8a,8b フィルムテープ 9,9a,9b フィルムテープ 10 配線パターン 11 接着材 12 接着材 13,13a 電極 14 外部電極 15 電極配線 16,16a,16b 孔 17,17a,17b 孔 18 バーンインボード 19 バーンインソケット 20 ソケット端子 21 信号バー 22 電源バー 23 ソケットキャリア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアチップ上に形成されたバンプとフィ
    ルムテープ上に形成された電極との位置決め構造であっ
    て、前記ベアチップ上のバンプの配列方向に沿って交互
    に変位される孔が開孔された2枚のフィルムテープを有
    し、この2枚のフィルムテープを前記変位されて開孔さ
    れた孔が対称になるように貼り合わせ、かつこの貼り合
    わされた2枚のフィルムテープに前記ベアチップ上のバ
    ンプに対応する位置に電極を貼り合わせ、この電極が貼
    り合わされた2枚のフィルムテープの対称な孔に前記ベ
    アチップのバンプを落し込むことにより位置決めし、前
    記ベアチップ上のバンプと前記フィルムテープ上の電極
    とを電気的に接続することを特徴とするベアチップの位
    置決め構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベアチップの位置決め構
    造であって、前記交互に変位させて開孔される孔を、前
    記ベアチップ上のバンプ径とほぼ同じ長さだけ変位させ
    て開孔することを特徴とするベアチップの位置決め構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のベアチップの位置決め構
    造であって、前記交互に変位させて開孔される孔を一体
    形の孔とし、この孔の寸法に関係なく、金型などで一括
    して開孔することを特徴とするベアチップの位置決め構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のベアチップの位置決め構
    造であって、前記交互に変位させて開孔される孔を少な
    くとも3つ以上の孔とし、この孔の寸法に関係なく、金
    型などで一括して開孔することを特徴とするベアチップ
    の位置決め構造。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載のベアチ
    ップの位置決め構造を用いたベアチップキャリアであっ
    て、前記電極が貼り合わされた2枚のフィルムテープ
    を、前記ベアチップを搭載するベアチップキャリアの基
    板上に搭載し、前記ベアチップのバンプを前記フィルム
    テープの電極を介して外部接続端子を通じて外部に接続
    可能とすることを特徴とするベアチップキャリア。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3または4記載のベアチ
    ップの位置決め構造を用いたバーンイン装置であって、
    前記電極が貼り合わされた2枚のフィルムテープを、前
    記ベアチップを搭載するベアチップキャリアの基板上、
    前記ベアチップのスクリーニング試験などを行うバーン
    インソケットの基板上、または前記ベアチップをスクリ
    ーニング試験などを行うためのチャンバ内に収納される
    バーンインボードにベアチップキャリアを介して搭載
    し、前記ベアチップのバンプを前記フィルムテープの電
    極を介して前記ベアチップキャリアの基板上、前記バー
    ンインソケットの基板上、または前記バーンインボード
    の外部接続端子を通じて外部に接続可能とすることを特
    徴とするバーンイン装置。
JP8213374A 1996-08-13 1996-08-13 ベアチップの位置決め構造、およびこれを用いたベアチップキャリア、バーンイン装置 Pending JPH1062488A (ja)

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