JPH1062430A - 生化学自動分析装置における撹拌装置 - Google Patents

生化学自動分析装置における撹拌装置

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JPH1062430A
JPH1062430A JP8219742A JP21974296A JPH1062430A JP H1062430 A JPH1062430 A JP H1062430A JP 8219742 A JP8219742 A JP 8219742A JP 21974296 A JP21974296 A JP 21974296A JP H1062430 A JPH1062430 A JP H1062430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撹拌作業の作業時間をできるだけ短くして、試
料の反応の検出に要する時間を短縮し、所定時間内によ
り多くの異なる試料の検出を行う。 【解決手段】撹拌を要するサンプルの入っている反応容
器11が撹拌位置にくると、撹拌棒40が反応容器11
内に進入し、その後前後運動用モータの駆動によりカム
ディスク32が回転し、このカムディスク32の回転
が、回転−直進変換カム機構32,33,36aにより第
2モータ支持ブラケット36の直進往復運動に変換され
る。これにより、撹拌棒40は反応容器11内で直進往
復運動を行う。同時に、回転運動用モータ37の駆動に
より、撹拌棒40は反応容器11内で回転運動も行う。
撹拌棒40が反応容器11内で直進往復運動と回転運動
とを同時に行うことにより、サンプルと試薬とが効率よ
く撹拌される。したがって、サンプルと試薬との撹拌が
迅速に均一となり、撹拌時間が大幅に短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば血液や尿の
ような生体試料について、複数項目についての分析を行
うようにした生化学自動分析装置の技術分野に属し、特
に試薬や希釈液が混入された試料をこれらの試薬や希釈
液が試料に均一に混ざるように撹拌する撹拌装置の技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】このような生体試料の分析を行う従来の
生化学自動分析装置としては、例えば、サンプルディス
クにセットされた各試料容器からサンプルピペットによ
り反応ディスクの各反応管に試料を分注し、これに複数
の試薬ディスクから試薬ピペットにより吸い込んだ試薬
を添加して複数項目について分析する際、分析処理に要
する時間を考慮して分析項目の配列順序を決定して分析
処理時間を短縮するようにしたものが知られている(特
開平5ー2024号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
生化学自動分析装置においては、例えば反応ターンテー
ブルの反応容器に試料が収容された後、反応ターンテー
ブルの所定位置で所定量の試薬が注入されると、これら
の試料と試薬が均一に混ざるようにするため、一般に試
料と試薬とを撹拌することが行われている。その場合、
反応ターンテーブルの周縁部の各所定位置では、他の反
応容器への他の試料の注入作業、他の反応容器内の他の
試料への他の試薬の注入作業、他の反応容器内の他の試
料と他の試薬との撹拌作業、あるいは測定が終了した他
の反応容器の洗浄作業等が同時に行われている。このた
め、これらの作業のために、ターンテーブルを所定時間
停止させている。一方、試料に試薬を入れて撹拌した
後、ターンテーブルの検出位置でこの試料の反応を検出
するためにターンテーブルをほぼ1周囲以上回転させて
いる。
【0004】このように従来の生化学自動分析装置にお
いては、試料の測定を行うにあたって、反応ターンテー
ブルの停止および回転が繰り返し行われている。しか
し、多くの異なる試料を反応ターンテーブルの各反応容
器内に順次入れ、前述のような作業を繰り返し行ってそ
れらの試料の反応を順次検出するにあたり、このように
反応ターンテーブルの停止および回転が繰り返し行われ
た場合、時間がきわめて多くかかってしまう。したがっ
て、多くの異なる試料の反応の検出作業をできるだけ短
い時間内で行うようにするためには、前述の各作業に要
する時間をできるだけ短くすることが望まれる。
【0005】そこで、前述の各作業がターンテーブルの
停止時に同時に行われることから、前述の各作業の作業
時間を検討すると、撹拌作業の作業時間が最も長い。こ
のため、従来の生化学自動分析装置においては、撹拌作
業の作業時間をできるだけ短くすることが求められてい
る。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、撹拌作業の作業時間をで
きるだけ短くして、試料の反応の検出に要する時間を短
縮し、所定時間内により多くの異なる試料の検出を行う
ことのできる生化学自動分析装置における撹拌装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、サンプルを収容するサンプル
容器が配列されたサンプルターンテーブルと、反応容器
が配列された反応ターンテーブルと、前記サンプル容器
から前記サンプルを吸引し前記反応容器に吐出するサン
プリングピペットと、試薬を収容する試薬容器が配列さ
れた試薬ターンテーブルと、前記試薬容器から前記試薬
を吸引し前記反応容器に吐出する試薬ピペットと、前記
反応容器内の前記サンプルと前記試薬とを撹拌する撹拌
装置と、前記サンプルと前記試薬との撹拌後に前記サン
プルの反応を検出する検出器と、前記サンプルの反応の
検出終了後に前記反応容器を洗浄する洗浄装置とを備
え、所定量のサンプルと所定量の試薬とを混合撹拌した
後、前記サンプルの反応を検出することにより前記サン
プルを分析する生化学自動分析装置において、前記撹拌
装置が、前記反応容器内に進退可能に設けられた撹拌棒
と、この撹拌棒を直進往復運動させる直進往復運動手段
と、前記撹拌棒を回転運動させる回転運動手段とを備
え、前記反応容器内で前記撹拌棒に直進往復運動と回転
運動とを同時に行わせることにより、前記反応容器内の
前記サンプルと前記試薬とを撹拌するようにしたことを
特徴としている。
【0008】また請求項2の発明は、原サンプルを収容
するサンプル容器が配列されたサンプルターンテーブル
と、希釈容器が配列された希釈ターンテーブルと、前記
サンプル容器から前記原サンプルを吸引し、前記希釈液
とともに前記希釈容器に吐出する希釈ピペットと、希釈
サンプルを作成するために前記希釈容器内の前記原サン
プルと前記希釈液とを撹拌する希釈撹拌装置と、反応容
器が配列された反応ターンテーブルと、前記希釈容器か
ら希釈サンプルを吸引し前記反応容器に吐出するサンプ
リングピペットと、試薬を収容する試薬容器が配列され
た試薬ターンテーブルと、前記試薬容器から前記試薬を
吸引し前記反応容器に吐出する試薬ピペットと、前記反
応容器内の前記希釈サンプルと前記試薬とを撹拌する反
応撹拌装置と、前記希釈サンプルと前記試薬との撹拌後
に前記希釈サンプルの反応を検出する検出器と、前記希
釈サンプルの反応の検出終了後に前記反応容器を洗浄す
る洗浄装置とを備え、所定量の前記希釈サンプルと所定
量の前記試薬とを混合撹拌した後、前記希釈サンプルの
反応を検出することにより前記サンプルを分析する生化
学自動分析装置において、前記希釈撹拌装置および前記
反応撹拌装置のうち、少なくとも前記反応撹拌装置が、
前記反応容器内に進退可能に設けられた撹拌棒と、この
撹拌棒を直進往復運動させる直進往復運動手段と、前記
撹拌棒を回転運動させる回転運動手段とを備え、前記反
応容器内で前記撹拌棒に直進往復運動と回転運動とを同
時に行わせることにより、前記反応容器内の前記希釈サ
ンプルと前記試薬とを撹拌するようにしたことを特徴と
している。
【0009】
【作用】このように構成された本発明の撹拌装置におい
ては、撹拌棒は反応容器内に進入した状態で直進往復運
動手段により直進往復運動すると同時に、回転運動手段
により回転運動するようになる。これにより、少なくと
もサンプルまたは希釈サンプルと試薬とが、この撹拌棒
の直進往復運動と回転運動とにより撹拌される。したが
って、少なくともサンプルまたは希釈サンプルと試薬と
が効率よく撹拌されるようになり、少なくともサンプル
または希釈サンプルと試薬との撹拌が迅速に均一にさ
れ、撹拌時間が大幅に短縮されるようになる。
【0010】これにより、サンプルの撹拌が短時間で確
実に行われるようになるので、所定時間内により多くの
異なる生体試料の分析がより正確に行われるようにな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の撹拌装置を備えた生化学
自動分析装置の全体構成を示す図である。
【0012】本発明の生化学自動分析装置1は、生体試
料を入れた所定数のサンプル容器2,2,…および通常の
希釈液である生理食塩水以外の特別な希釈液を入れた希
釈液容器3,3,…がセットされるサンプルターンテーブ
ル4、サンプル容器2から吸引され、希釈されたサンプ
ルを入れる希釈容器5,5,…がセットされる希釈ターン
テーブル6、第1試薬を入れた所定数の第1試薬容器
7,7,…がセットされる第1試薬ターンテーブル8、第
2試薬を入れた所定数の第2試薬容器9,9,…がセット
される第2試薬ターンテーブル10、希釈ターンテーブ
ル6の希釈容器5からサンプリングした希釈サンプル
と、第1試薬ターンテーブル8の第1試薬容器7からサ
ンプリングした第1試薬および第2試薬ターンテーブル
10の第2試薬容器9からサンプリングした第2試薬を
それぞれ入れて反応させる所定数の反応容器11,11,
…がセットされる反応ターンテーブル12からなってい
る。
【0013】サンプルターンテーブル4においては、外
側にサンプル容器2,2,…が2列配置されているととも
に、内側に希釈液容器3,3,…が2列配置され、これら
の容器2,2,…;3,3,…はそれぞれ所定本数セットさ
れている。そして、このサンプルターンテーブル4は所
定速度でステップ送りされている。
【0014】サンプルターンテーブル4の周囲には、サ
ンプル希釈ピペット13が配置されている。このサンプ
ル希釈ピペット13は、図示しないサンプル希釈ピペッ
ト左右・上下駆動機構により左右、上下に駆動されて、
サンプルターンテーブル4と希釈ターンテーブル6との
間で、図示しない洗浄装置を通って左右の回動により往
復動する。そして、サンプル希釈ピペット13がサンプ
ルターンテーブル4の所定位置においてサンプル容器2
に上下動によるアクセスしたとき、図示しないサンプル
用ポンプが作動してサンプルを所定量吸引し、希釈ター
ンテーブル6の所定位置において希釈容器5にアクセス
したとき、このサンプルとともにサンプル希釈ピペット
13自体から供給される所定量の希釈液(通常は生理食
塩水)を吐出し、その結果、サンプルが希釈容器5内で
所定倍数に希釈されるようにしている。その後、サンプ
ル希釈ピペット13は図示しない希釈洗浄装置により洗
浄されるようになっている。
【0015】希釈ターンテーブル6の周囲には、サンプ
ル希釈ピペット13の他に、サンプリングピペット1
4、希釈撹拌装置15、洗い壷と呼ばれている希釈洗浄
装置16が配置されている。希釈容器5内の希釈サンプ
ルは希釈撹拌装置15により撹拌されて、試料が均一に
希釈される。これらの各装置13,14,15,16の配
置の自由度を確保するために、希釈ターンテーブル6
は、この希釈ターンテーブル6上の円周上に配置された
希釈容器5の総数と共通の因数を持たない数を1ステッ
プの送り数としてステップ送りされるようになってい
る。
【0016】サンプリングピペット14は、図示しない
サンプリングピペット左右・上下駆動機構により左右、
上下に駆動されて、希釈ターンテーブル6と反応ターン
テーブル12との間で希釈洗浄装置16を通って左右の
回動により往復動するようになっている。そして、サン
プリングピペット14は希釈ターンテーブル6の所定位
置において上下動により希釈容器5にアクセスしたと
き、図示しない希釈サンプル用ポンプが作動して所定量
の希釈サンプルを吸引し、反応ターンテーブル12の所
定位置において上下動により反応容器11にアクセスし
たとき吸引した希釈サンプルをその反応容器11に吐出
するようにしている。
【0017】希釈撹拌装置15は図示しない撹拌装置上
下駆動機構により上下に駆動されるとともに、図示しな
い撹拌棒が前後運動(希釈ターンテーブル6の径に沿う
方向の直進往復運動)されるようになっている。そし
て、希釈ターンテーブル6の所定の希釈容器5の希釈サ
ンプル内に撹拌棒が進入しかつ前後運動することにより
サンプルの希釈が均一に行われるようにしている。希釈
洗浄装置16は、希釈サンプルを反応容器11に吐出し
た後、サンプリングピペット14を洗浄するようになっ
ている。
【0018】反応ターンテーブル12の周囲には、サン
プリングサンプルピペット14の他に、第1試薬ピペッ
ト17、第2試薬ピペット18、第1反応撹拌装置1
9、第2反応撹拌装置20、検出器である多波長光度計
21、恒温槽22および反応容器洗浄装置23が配置さ
れている。
【0019】第1試薬ピペット17は、図示しない第1
試薬ピペット左右・上下駆動機構により左右、上下に駆
動されて、反応ターンテーブル12と第1試薬ターンテ
ーブル8との間で左右の回動による往復動するようにな
っている。そして、第1試薬ピペット17は第1試薬タ
ーンテーブル8の所定位置において上下動により第1試
薬容器7にアクセスしたとき、図示しない第1試薬用ポ
ンプが作動して所定量の第1試薬を吸引し、反応ターン
テーブル12の所定位置において上下動により反応容器
11にアクセスしたとき吸引した第1試薬をその反応容
器11に吐出するようにしている。
【0020】第1反応撹拌装置19は図示しない撹拌装
置上下駆動機構により上下に駆動されるとともに、後述
するように撹拌棒が回転運動かつ前後方向の往復動をさ
れるようになっている。そして、反応ターンテーブル1
2の所定の反応容器11の希釈サンプルと第1試薬内に
撹拌棒が進入した後、回転かつ前後運動(反応ターンテ
ーブル12の径に沿う方向の直進往復運動)することに
より、希釈サンプルの反応が均一にかつ確実に行われる
ようにしている。
【0021】第2試薬ピペット18は、図示しない第2
試薬ピペット左右・上下駆動機構により左右、上下に駆
動されて、反応ターンテーブル12と第2試薬ターンテ
ーブル10との間で左右の回動による往復動するように
なっている。そして、第2試薬ピペット18は第2試薬
ターンテーブル10の所定位置において上下動により第
2試薬容器9にアクセスしたとき、図示しない第2試薬
用ポンプが作動して所定量の第2試薬を吸引し、反応タ
ーンテーブル12の所定位置において上下動により反応
容器11にアクセスしたとき吸引した第2試薬をその反
応容器11に吐出するようにしている。
【0022】第2反応撹拌装置20は第1反応撹拌装置
19とまったく同じ構成を有しており、図示しない撹拌
装置上下駆動機構により上下に駆動されるとともに、後
述する撹拌棒が回転運動かつ前後方向の往復動をされる
ようになっている。そして、反応ターンテーブル12の
所定の反応容器11の希釈サンプルと第2試薬内に撹拌
棒が進入した後、回転かつ前後運動することにより、希
釈サンプルの反応が均一にかつ確実に行われるようにし
ている。
【0023】多波長光度計21は、反応容器11内の希
釈サンプルの吸光度等を測定して反応容器11内での希
釈サンプルの反応状態を検出するようにしている。
【0024】恒温槽22は、反応ターンテーブル12の
反応容器11を常時一定の温度に保持するようになって
いる。
【0025】反応容器洗浄装置23は、図示しない廃液
ポンプにより反応容器11に入っている検出の終了した
希釈サンプルを吸入しかつこれを廃液タンクに排出した
後、図示しない洗浄液ポンプにより洗浄液をこの反応容
器11内に供給してこの洗浄液により反応容器11内を
洗浄し、その後洗浄液を廃液タンクに排出するようにな
っている。
【0026】これらの各装置14,17,18,19,2
0,21,22,23の配置の自由度を確保するために、
反応ターンテーブル12もこの反応ターンテーブル12
上の円周上に配置された反応容器11の総数と共通の因
数を持たない数を1ステップの送り数としてステップ送
りされるようになっている。その場合、反応ターンテー
ブル12は1ステップにつき半周以上回転するようにさ
れている。
【0027】図2は本例の第1および第2反応撹拌装置
19,20(以下、図2および図3による説明において
は、単に反応撹拌装置と表記する)を部分的にかつ一部
断面をとって示す正面図、図3は図2におけるIII−III
線に沿う断面図である。
【0028】図2および図3に示すように、反応撹拌装
置は、上下方向に移動可能に延設されたフレーム24を
備えており、このフレーム24の上部の反応容器11側
と反対側には第1モータ支持ブラケット25が固定され
ている。この第1モータ支持ブラケット25には、前後
運動用モータ26が取り付けられている。また、フレー
ム24と第1モータ支持ブラケット25との間にはプー
リ回転軸27が回動可能に支持されており、このプーリ
回転軸27はフレーム24の貫通孔28を貫通して、フ
レーム24の反応容器11側に突出されている。そし
て、前後運動用モータ26の回転軸に固定された駆動側
プーリ29とプーリ回転軸27に固定された従動側プー
リ30とが、動力伝達ベルト31によって連結されてい
る。
【0029】フレーム24の反応容器11側に突出して
いるプーリ回転軸27の端部には、カムディスク32が
固定されており、このカムディスク32の回転中心から
偏心した位置に、カムローラ33が取付ピン34によっ
て回動可能に設けられている。
【0030】また、フレーム24の反応容器11側に
は、ガイドレール35が図2において左右方向(フレー
ム24に対しては前後方向)に固定されている。このガ
イドレール35には、第2モータ支持ブラケット36が
前後方向(図2において左右方向)に移動可能に支持さ
れている。この第2モータ支持ブラケット36には、回
転運動用モータ37が取り付けられているとともに、回
転運動用モータ37の回転軸38と同軸に、筒状の回転
軸ガイド39が上下方向に固定されている。この回転軸
ガイド39には、回転運動用モータ37の回転軸38が
回動可能に嵌挿されている。そして、この回転軸38
の、回転軸ガイド39から下方に突出した端部に撹拌棒
40が連結されている。図3に示すように、この撹拌棒
40は細長い平たい形状にされており、反応容器11内
に進入し回動かつ直進運動可能な大きさとされている。
【0031】更に、第2モータ支持ブラケット36の図
2において右端部には、U字状のカム溝41が形成され
ており、このカム溝41にカムローラ33が摺動可能に
嵌合されている。すなわち、第2モータ支持ブラケット
36のこのカム溝41を含む部分はカムフォロワ部36
aとされている。したがって、カムディスク32が回転
してカムローラ33が偏心回転すると、このカムフォロ
ワ部36aはカムローラ33の前後移動のみに追従し
て、前後方向に往復直進運動するようになっている。こ
のように、カムディスク32、カムローラ33およびカ
ムフォロワ部36aにより、回転運動を直進運動に変換
する回転−直進変換カム機構を構成している。
【0032】なお、各テーブル4、各ピペット13,1
4,17,18の動作の制御、各撹拌装置15,19,2
0、各洗浄装置16,23、検出器、各モータ26,37
等の動作の制御は図示しないコンピュータ等からなる制
御装置により行っている。
【0033】このように構成された本例の反応撹拌装置
は、試薬が入れられて撹拌を要するサンプルの入ってい
る反応容器11が撹拌位置にくると、制御装置がフレー
ム24を下降する。すると、撹拌棒40も下降してその
反応容器11内に進入するようになる。制御装置は、反
応容器11に対する撹拌棒40の所定の下降位置(すな
わちフレーム24の所定の下降量)で、フレーム24の
下降を停止する。次いで、制御装置は前後運動用モータ
26と回転運動用モータ37とを駆動する。
【0034】前後運動用モータ26の駆動により、駆動
側プーリ29、動力伝達ベルト31、従動側プーリ30
およびプーリ回転軸27を介してカムディスク32が回
転する。前述の回転−直進変換カム機構により、このカ
ムディスク32の回転が第2モータ支持ブラケット36
の直進往復運動に変換され、第2モータ支持ブラケット
36はガイドレール35に案内されて前後方向に往復運
動する。この第2モータ支持ブラケット36の前後方向
の往復運動により、撹拌棒40も同様に反応容器11内
で前後方向の往復運動をするようになる。一方、回転運
動用モータ37の駆動により、撹拌棒40が反応容器1
1内で回転運動も同時にするようになる。
【0035】このように本例の撹拌装置によれば、撹拌
棒40が反応容器11内で前後運動と回転運動とを同時
に行うことにより、サンプルと試薬とは効率よく撹拌さ
れる。しかも、撹拌棒40がへらのように平たくなって
いるので、サンプルと試薬とはより一層効率よく撹拌さ
れる。したがって、サンプルと試薬との撹拌が迅速に均
一となり、撹拌時間が大幅に短縮されるようになる。
【0036】なお、本発明の撹拌装置を希釈サンプルと
試薬との撹拌に適用した場合について説明しているが、
もし必要であれば、サンプルと希釈液との撹拌にも適用
できることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の洗浄装置によれば、少なくともサンプルまたは希釈サ
ンプルと試薬とを、撹拌棒の直進往復運動と回転運動と
を同時に行うことにより撹拌するようにしているので、
少なくともサンプルまたは希釈サンプルと試薬とを効率
よく撹拌することができるようになる。したがって、少
なくともサンプルまたは希釈サンプルと試薬との撹拌を
迅速に均一にすることができ、撹拌時間を大幅に短縮す
ることができる。
【0038】これにより、サンプルの撹拌を短時間で確
実に行うことができるので、所定時間内により多くの異
なる生体試料の分析をより正確に行うことができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗浄装置を備えた生化学自動分析装
置の全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の反応撹拌装置を部分的にかつ一部断
面をとって示す正面図である。
【図3】 図2におけるIII−III線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1…生化学自動分析装置、2…サンプル容器、3…希釈
液容器、4…サンプルターンテーブル、5…希釈容器、
6…希釈ターンテーブル、7…第1試薬容器、8…第1
試薬ターンテーブル、9…第2試薬容器、10…第2試
薬ターンテーブル 10、11…反応容器、12…反応ターンテーブル、1
3…サンプル希釈ピペット、14…サンプリングピペッ
ト、15…希釈撹拌装置、16…希釈洗浄装置、17…
第1試薬ピペット、18…第2試薬ピペット、19…第
1反応撹拌装置、20…第2反応撹拌装置、21…多波
長光度計、22…恒温槽、23…反応容器洗浄装置、2
4…フレーム、25…第1モータ支持ブラケット、26
…前後運動用モータ、27…プーリ回転軸、29…駆動
側プーリ、30…従動側プーリ、31…動力伝達ベル
ト、32…カムディスク、33…カムローラ、34…取
付ピン、35…ガイドレール、36…第2モータ支持ブ
ラケット、36a…カムフォロワ部、37…回転運動用
モータ、38…回転軸、39…回転軸ガイド、40…撹
拌棒、41…カム溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 進 東京都昭島市武蔵野三丁目1番2号 日本 電子株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルを収容するサンプル容器が配列
    されたサンプルターンテーブルと、反応容器が配列され
    た反応ターンテーブルと、前記サンプル容器から前記サ
    ンプルを吸引し前記反応容器に吐出するサンプリングピ
    ペットと、試薬を収容する試薬容器が配列された試薬タ
    ーンテーブルと、前記試薬容器から前記試薬を吸引し前
    記反応容器に吐出する試薬ピペットと、前記反応容器内
    の前記サンプルと前記試薬とを撹拌する撹拌装置と、前
    記サンプルと前記試薬との撹拌後に前記サンプルの反応
    を検出する検出器と、前記サンプルの反応の検出終了後
    に前記反応容器を洗浄する洗浄装置とを備え、所定量の
    サンプルと所定量の試薬とを混合撹拌した後、前記サン
    プルの反応を検出することにより前記サンプルを分析す
    る生化学自動分析装置において、 前記撹拌装置は、前記反応容器内に進退可能に設けられ
    た撹拌棒と、この撹拌棒を直進往復運動させる直進往復
    運動手段と、前記撹拌棒を回転運動させる回転運動手段
    とを備え、前記反応容器内で前記撹拌棒に直進往復運動
    と回転運動とを同時に行わせることにより、前記反応容
    器内の前記サンプルと前記試薬とを撹拌するようにした
    ことを特徴とする生化学自動分析装置における撹拌装
    置。
  2. 【請求項2】 原サンプルを収容するサンプル容器が配
    列されたサンプルターンテーブルと、希釈容器が配列さ
    れた希釈ターンテーブルと、前記サンプル容器から前記
    原サンプルを吸引し、前記希釈液とともに前記希釈容器
    に吐出する希釈ピペットと、希釈サンプルを作成するた
    めに前記希釈容器内の前記原サンプルと前記希釈液とを
    撹拌する希釈撹拌装置と、反応容器が配列された反応タ
    ーンテーブルと、前記希釈容器から希釈サンプルを吸引
    し前記反応容器に吐出するサンプリングピペットと、試
    薬を収容する試薬容器が配列された試薬ターンテーブル
    と、前記試薬容器から前記試薬を吸引し前記反応容器に
    吐出する試薬ピペットと、前記反応容器内の前記希釈サ
    ンプルと前記試薬とを撹拌する反応撹拌装置と、前記希
    釈サンプルと前記試薬との撹拌後に前記希釈サンプルの
    反応を検出する検出器と、前記希釈サンプルの反応の検
    出終了後に前記反応容器を洗浄する洗浄装置とを備え、
    所定量の前記希釈サンプルと所定量の前記試薬とを混合
    撹拌した後、前記希釈サンプルの反応を検出することに
    より前記サンプルを分析する生化学自動分析装置におい
    て、 前記希釈撹拌装置および前記反応撹拌装置のうち、少な
    くとも前記反応撹拌装置は、前記反応容器内に進退可能
    に設けられた撹拌棒と、この撹拌棒を直進往復運動させ
    る直進往復運動手段と、前記撹拌棒を回転運動させる回
    転運動手段とを備え、前記反応容器内で前記撹拌棒に直
    進往復運動と回転運動とを同時に行わせることにより、
    前記反応容器内の前記希釈サンプルと前記試薬とを撹拌
    するようにしたことを特徴とする生化学自動分析装置に
    おける撹拌装置。
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