JPH1062332A - レーザトラッピング装置及びこれを利用したマイクロマ ニピュレータ - Google Patents

レーザトラッピング装置及びこれを利用したマイクロマ ニピュレータ

Info

Publication number
JPH1062332A
JPH1062332A JP8223358A JP22335896A JPH1062332A JP H1062332 A JPH1062332 A JP H1062332A JP 8223358 A JP8223358 A JP 8223358A JP 22335896 A JP22335896 A JP 22335896A JP H1062332 A JPH1062332 A JP H1062332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
laser
light
minute
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8223358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3688820B2 (ja
Inventor
Shuji Kano
野 修 司 鹿
Chie Nishioka
岡 千 恵 西
Koji Horio
尾 浩 司 堀
Yuko Morito
戸 祐 幸 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moritex Corp
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Moritex Corp
Research Development Corp of Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Moritex Corp, Research Development Corp of Japan filed Critical Moritex Corp
Priority to JP22335896A priority Critical patent/JP3688820B2/ja
Priority to US08/872,177 priority patent/US5952651A/en
Priority to DE1997636650 priority patent/DE69736650T2/de
Priority to EP03019328A priority patent/EP1367868A1/en
Priority to EP19970111099 priority patent/EP0827371B1/en
Publication of JPH1062332A publication Critical patent/JPH1062332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3688820B2 publication Critical patent/JP3688820B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H3/00Production or acceleration of neutral particle beams, e.g. molecular or atomic beams
    • H05H3/04Acceleration by electromagnetic wave pressure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
    • G01N15/1468Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry with spatial resolution of the texture or inner structure of the particle
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/32Micromanipulators structurally combined with microscopes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/40Concentrating samples
    • G01N1/4077Concentrating samples by other techniques involving separation of suspended solids

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可視光領域の波長のレーザ光を用いて生物粒子
を生物損傷を起こすことなく光学トラップすることがで
きるようにする。 【解決手段】 微小検体を光学トラップするために照射
するレーザ光の波長を、600nm以上の可視光にし
た。その波長は、生物粒子を構成する蛋白質や核酸に吸
収される150〜300nmの範囲外であり、また、2
光子吸収により吸収される300〜600nmの範囲外
でもあるため、色素を持たない生物粒子を光学トラップ
する場合に、生物損傷が生ずることがない。また、可視
光を使用しているため、その光路を視認することがで
き、光軸合わせが簡単で、安全性も高い。さらに、色素
を有する生物粒子を光学トラップするために照射するレ
ーザ光の波長が、600nm以上の可視光で、且つ、そ
の色素により吸収しない光の波長に選定されているの
で、やはり、生物損傷を生ずることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を集光光
学系によりその焦点上に集光させて微小検体が浮遊する
媒質中に照射し、その焦点位置にある微小検体を光学的
にトラップするレーザトラッピング装置とこれを利用し
たマイクロマニピュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、赤外光の波長のレーザ光を光
源として生物粒子を光学トラップすることが行われてい
る(特公平5−6136号公報参照)。これは、可視光
レーザ(Arレーザ:波長514nm)を光源として生
物粒子をトラップしたときは光による生物損傷が観察さ
れたのに対し、赤外光レーザ(YAGレーザ:波長10
64nm)を光源として生物粒子をトラップしたときに
は光による生物損傷が観察されなかったというAshk
inらの実験結果に基づくものである。
【0003】しかしながら、赤外光レーザを用いた光学
トラップは、可視光を用いた光学トラップと比べると以
下のような問題点がある。第一に、可視光は目に見える
ので目に入ったときには瞼を閉じたり光線を遮ることで
危険を回避できるのに対し、赤外光は目に見えないため
目に入ったことに気付かず目を損傷しやすい。第二に、
可視光は視認できるので装置をセットしたときに光学系
の調整が容易であるのに対し、赤外光は視認できないの
で光学系の調整が困難である。第三に、一般に波長が長
いほどトラップ力が弱く、例えば、粒径3μmのポリス
チレンラテックス粒子の場合、YAGレーザ(赤外光:
波長1064nm)のトラップ力は、赤色光(可視光:
波長600nm)のトラップ力より25%小さく、粒径
1μmの場合は、YAGレーザのトラップ力は赤色光の
トラップ力に比して45%も小さい。第四に、光学トラ
ップは対物レンズ(集光光学系)の焦点位置で行われ、
この焦点位置のビームスポット径は波長に比例し、波長
が長い程ビームスポット系は大きくなるので、可視光に
比して赤外光の方が小さい検体をトラップしにくくな
る。第五に、レーザトラッピング装置に使用するレン
ズ,ミラーその他の光学要素は、低コストに抑えるため
に一般顕微鏡用の汎用品を使用しており、これらは、可
視光領域の光を対象として設計されているため、赤外線
領域の光を使用した場合には、光の透過率が低下してレ
ーザ光の利用効率が下がるだけでなく、収差が増えて集
光性が低下してしまう。例えば、100倍の対物レンズ
の場合、赤色光(可視光:波長600nm)の透過率は
90%以上あるが、YAGレーザ(赤外光:波長106
4nm)の光透過率は30%以下まで下がるため、同じ
強度の光を照射しようとすれば赤外光は可視光の三倍程
度の出力の光源を使用しなければならない。また、赤外
光を使用した場合には、レンズの収差が大きくなること
により、焦点位置におけるビームスポット系が大きくな
り、小さい検体のトラップ力が低下してしまう。ただ
し、これらはいずれもレンズ設計の問題であり、赤外線
の透過率を向上させたり、収差を低く抑えるように設計
することはもちろん技術的に可能であり、そのような赤
外線専用の光学レンズを使用すれば、光の透過率や収差
の問題は解消されるが、専用品を設計製作した場合には
コストが嵩み、装置全体の価格が高くなるという別の問
題を生ずる。
【0004】このように赤外光は可視光に比して多くの
欠点があるにもかかわらず、生物粒子の光学トラップに
用いられているのは、生きた状態で一つの個体を分離す
る要望が高いからである。例えば、微小検体となる大腸
菌は遺伝子操作を行うために頻繁に使用されるが、この
場合に、所定の媒質液中に分散させて遺伝子操作を行っ
た後、媒質液中に分散する大腸菌を媒質液ごとマイクロ
ピペット等で吸入し、これを培養槽に移植して培養し、
大量のDNAを複製させるようにしている。しかし、媒
質液中に分散している大腸菌は、個体差により、その全
てが遺伝子操作されているわけではなく、これをマイク
ロピペットで吸入するときには同時に多数の大腸菌を吸
入してしまうため、培養された大腸菌は遺伝子操作され
たものとされないものが混合した状態になり、遺伝子操
作されたものの収率が低い。したがって、1個の大腸菌
から培養することができればこれを純粋培養することが
できるので、その大腸菌が遺伝子操作されていれば、遺
伝子操作された大腸菌だけを収率100%で得ることが
可能になる。
【0005】ここで、1個の大腸菌を取り出すために光
学トラップの技術を用いる場合、大腸菌を生きた状態の
まま取り出すことが前提になるが、前述したAshki
nの他、坂野らの研究(静電気学会論文集/1991年
10月)によっても、大腸菌にArレーザ光を0.64mW
/μm2 で照射した場合、約7秒で動きが停止している
のに対し、YAGレーザーを倍の強度の1.28mW/μm
2 で2時間以上照射しても動きは止まっていないと報告
されており、波長514nmと波長1064nmとで光
損傷を比較し、赤外光領域の波長が可視光領域の波長に
比して生物の光損傷に対して安全であると結論付けてい
ることから、可視光領域の波長の光による生物粒子の光
学トラップの可能性は否定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可視光
領域の波長の光を用いて生きたまま大腸菌をトラップす
ることができれば、上述したように、赤外線領域の光を
使用する場合に比して、数多くの利点がある。そこで、
本発明者らは、生物に照射されるレーザ光の波長とその
生物の光損傷の関係を研究した。まず、F.Bryan
tの研究 ( Archives of biochemistry and biophysics
Vol.135 / 1969 : Absolute optical cross sections o
f cellsand chloropla-sts)によれば、大腸菌やイース
ト菌の分光吸光度は可視光領域で変化するが、この原因
は菌の光の吸収によるものではなく光の散乱によるもの
であることが報告されている。また、本発明者らが積分
球を用いた分光光度計を用いてより広い波長範囲200
〜1100nmの光で同様の実験を行ったところ、図4
に実線で示すように分光吸光度は波長に応じて変化し、
これより、大腸菌やイースト菌は波長300nm以下の
光に対して光吸収が大きく、それ以上の光に対しては1
100nmまでの波長領域で光吸収は非常に小さく、し
かも、波長による吸収の差はほとんどないことが確認さ
れた。したがって、Ashkinらや坂野らの報告で生
物損傷が観察されたArレーザ(可視光:波長514n
m)のレーザ光の波長は、大腸菌などに照射しても光吸
収のない300〜1100nmの領域内であり生物損傷
はない筈であるが、現実には生物損傷が観察されている
ことから、この生物損傷は通常の光吸収によるものでは
ない非線形なものであることが推定される。一方、坂野
らが実験で用いた光パワー密度0.64mW/μm2 (=6
4万kW/m2 )は、晴天時の地上で受ける太陽の光パ
ワー密度1kW/m2 の64万倍もある。このような高
密度の光の場では、光とそれを照射された物質間にさま
ざまな非線形な相互作用が起こり、その中でも最も起こ
りやすいのが2光子吸収である。この2光子吸収は、光
強度の2乗に比例して起こる吸収であって、通常の光強
度では起こらない。そして、D.Dinkelらは、イ
ースト菌に580nmの光を照射したことろ、2光子吸
収が観察されたと報告している ( Analytica chimica a
cta 236/1992, Remote two-photon excited fluorescen
ce sensing in a simulated ferme-ntation broth)。こ
の実験では、イースト菌の蛋白質を構成する必須アミノ
酸の一種であるトリプトファンが580nmの2個の光
子を吸収し、あたかも580nmの半波長の290nm
の紫外線を照射されたと同じ励起状態になったのであ
る。すなわち、Ashkinらや坂野らの報告におい
て、Arレーザ(可視光:波長514nm)で生物損傷
が観察されたのは、その波長が可視光領域によるものだ
からではなく、2光子吸収現象により514nmの半波
長の257nmの光が照射されたと同じ状態になったか
らと考えることができる。
【0007】このことより、本発明者らは、大腸菌やイ
ースト菌などの生物粒子をレーザ光で光学トラップする
場合、これらを構成する蛋白質や核酸が吸収するとされ
ている150nm以上,300nm未満の波長( 図4:
実線参照)と、2光子吸収により吸収される300nm
以上,600nm未満の波長(図4:破線参照)のレー
ザ光を用いた場合には、生物損傷が生ずるという結論に
至った。なお、生物粒子には、色素を持つものと持たな
いものがあり、大腸菌,イースト菌,ゾウリムシなどの
ように色素を持たないものは、色素による光の吸収は生
じないが、ミドリムシ,赤血球,光合成細菌などのよう
に色素を有するものは、その色素により特定の色の光を
吸収し、この場合、従来の実験により生物損傷がないと
されていた赤外光でも生物損傷を起こす場合がある。
【0008】そこで本発明は、これらの考察に基づき、
色素を持たない生物粒子については、可視光領域の波長
のレーザ光を用いて生物損傷を起こすことなく光学トラ
ップすることができ、色素を持つ生物粒子についても生
物損傷を起こすことなく確実に光学トラップできるよう
にすることを技術的課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明に係るレーザトラッピング装置は、微小検体
が浮遊する媒質中に焦点位置を有する集光光学系を通し
て前記媒質中にレーザ光を照射し、当該レーザ光を前記
集光光学系の焦点位置に集光させてその焦点位置にある
微小検体を光学的にトラップするレーザトラッピング装
置において、前記レーザ光の波長が、可視光領域に含ま
れ、且つ、600nm以上に選定されていることを特徴
とする。
【0010】本発明によれば、微小検体を光学トラップ
するために照射するレーザ光の波長が、600nm以上
であるから、その波長は、生物粒子を構成する蛋白質や
核酸に吸収される150〜300nmの範囲外であり、
また、2光子吸収により吸収される300〜600nm
の範囲外でもあるため、微小検体として色素を持たない
生物粒子を光学トラップする場合に、生物損傷が生ずる
ことがない。しかも、その波長は可視光領域に含まれ、
視認することができるので、目に入ったときの危険を回
避でき、装置をセットしたときに光学系の調整も容易に
行うことができる。また、赤外光に比して波長が短いの
で、同じ出力の光であれば、トラップ力が強く、さら
に、焦点位置のビームスポット径は波長に比例するの
で、赤外光に比してビームスポット系は小さくなり、赤
外光に比して小さい検体をトラップしやすくなる。そし
て、レーザトラッピング装置に使用するレンズ,ミラー
その他の光学要素は、低コストに抑えるために一般顕微
鏡用の汎用品を使用しても、透過率や収差などの光学性
能を低下させることがなく、装置全体のコストを低減で
きる。
【0011】また、本発明に係る他のレーザートラッピ
ング装置は、前記微小検体として色素を有する生物粒子
を用いる場合に、前記レーザ光の波長が、600nm以
上で、且つ、その微小検体の色素が吸収しない波長に選
定されていることを特徴とする。この発明によれば、微
小検体を光学トラップするために照射するレーザ光の波
長が、600nm以上であるから、その波長は、生物粒
子を構成する蛋白質や核酸に吸収される150〜300
nmの範囲外であり、また、2光子吸収により吸収され
る300〜600nmの範囲外でもあり、さらに、微小
検体の色素により吸収しない光の波長に選定されている
ので、微小検体として色素を持つ生物粒子を光学トラッ
プする場合に、生物損傷が生ずることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係るレー
ザートラッピング装置を用いたマイクロマニピュレータ
を示すフローシート、図2はそれに使用するセルプレー
ト、図3(a)〜(e)はその操作手順を示す説明図で
ある。
【0013】図中1は、セルプレート2に保持させた媒
質液に分散浮遊している微生物 (微小検体) から選んだ
一の微生物3を取り出すマイクロマニピュレータであっ
て、前記セルプレート2が倒立顕微鏡4のステージ5上
に置かれている。このマイクロマニピュレータ1は、顕
微鏡4の視野下で、媒質液に分散浮遊した微生物中から
選んだ微生物3にレーザ光を照射してその照射位置にあ
る微生物3をトラップするレーザトラッピング手段7
と、微生物3をトラップした状態で、セルプレート2を
移動させるか、又は、レーザ光を走査させて、当該微生
物3を他の微生物から分離させる検体分離手段8とを備
えている。
【0014】媒質液を保持するセルプレート2は、倒立
顕微鏡4のカバーガラスとなる0.17mmのプレート本体
10の上に、多数の微生物が分散浮遊している媒質液を
貯留する第一セル11Aと、微生物が浮遊していない媒
質液を貯留する第二セル11Bが、その上面を開口して
所定間隔離れて形成されると共に、微生物の自由移動を
阻止する狭小な誘導路12で連通されている。
【0015】したがって、誘導路12は、その底面が倒
立顕微鏡4のカバーガラスとなる光学平面で形成される
と共に、その途中には、微生物が浮遊しない媒質液を貯
留するバッファセル11Cがその上面を開口して形成さ
れ、これにより、誘導路12が、第一セル11Aとバッ
ファセル11Cとを連通する第一の誘導路12aと、バ
ッファセル11Cと第二セル11Bとを連通する第二の
誘導路12bとから形成される。
【0016】そして、前記各セル11A〜11Cは、プ
レート本体10の表面に形成された媒質液注入口となる
大径の凹部13A〜13C内に形成され、各セル11A
〜11Cの上面開口部が、凹部13A〜13Cの底面を
水平方向にスライドされる蓋体14A〜14Cによって
開閉されるようになされている。この場合に、凹部13
A〜13Bと各蓋体14A〜14Cが互いに接する面
は、光の波長オーダーの隙間で摺接するように光学研磨
されている。これにより、蓋体14A〜14Cをスライ
ドさせても、誘導路12内に流れを作らずに各セルを開
閉することができる。
【0017】なお、大腸菌を分離するセルプレート2に
おいて、各凹部13A〜13Cは直径9mm×深さ2m
m程度、各セル11A〜11Cは直径2mm×深さ1.8
mm程度、セル11A,11C間及びセル11C,11
B間を連通する誘導路12a及び12bの長さは夫々約
9mm程度、誘導路12a,12bの断面は縦横各 0.1
mm程度に形成されている。
【0018】倒立顕微鏡4は、ステージ移動装置15に
よりX−Y方向に移動可能に配設されたステージ5の下
方に対物レンズ16が配設されると共に、その光軸上に
セルプレート2内を撮影するCCDカメラ17がセット
され、当該CCDカメラ17で撮影された像がディスブ
レイ装置18に表示される。なお、対物レンズ16とし
ては例えば倍率 100倍,NA=1.30の液浸対物レンズが
使用されている。
【0019】そして、前記レーザトラッピング手段7
は、倒立型顕微鏡4の対物レンズ16を透過するレーザ
光により第一セル11A内の微生物3をトラップするよ
うになされ、レーザ光源19から出力されるレーザ光の
光路中には、レーザ光の照射位置をX方向及びY方向に
移動させるスキャニングミラー20x,20yを有する
スキャニング装置21及びダイクロイックミラー22が
介装され、当該ダイクロイックミラー22で反射された
反射されたレーザ光が対物レンズ16を透過し、第一セ
ル11A内に集光されるように成されている。また、微
小検体として大腸菌などのように色素を持たない生物粒
子を光学トラップする場合、前記レーザ光源19から出
射されるレーザ光の波長は、可視光領域に含まれ、且
つ、600nm以上に選定されており、本例では波長6
90nmの半導体レーザを使用している。
【0020】また、前記検体分離手段8では、前記レー
ザトラッピング手段7で特定の微生物3をトラップした
状態で、ステージ移動装置15によりセルプレート2を
移動させたり、スキャニング装置21によりレーザ光を
走査することにより、当該微生物3を前記第一セル11
Aから誘導路12を通って第二セル11Bに移動させて
第一セル11A内の他の微生物から分離させるようにな
されている。なお、30は、マイクロマニピュレータ1
を制御する制御装置であって、その入力側には、CCD
カメラ17,キーボード31,マウス32が接続され、
その出力側には、ディスプレイ装置18,レーザ光源1
9の駆動装置33,レーザスキャニング装置21のドラ
イバ34,ステージ移動装置15が接続されている。
【0021】以上が本発明装置の一例であって、次に、
その作用について図3(a)〜(f)を伴って説明す
る。まず、セルプレート2をステージ5にセットし、図
3(a)に示すように、微生物の存在しない清浄な媒質
液を、第二セル11Bが形成された凹部13Bに注ぎ込
み、蓋体14Bが媒質液に浸漬されたところで当該蓋体
14Bをスライドさせて第二セル11Bの上面開口部を
塞ぐ。なお、このとき、第二セル11B内の媒質液は毛
管現象により誘導路12b内を流れてバッファセル11
C内に流出する。
【0022】次いで、図3(b)に示すように、微生物
の存在しない清浄な媒質液を、バッファセル11Cが形
成された凹部13Cに注ぎ込み、蓋体14Cが媒質液に
浸漬されたところで当該蓋体14Cをスライドさせてバ
ッファセル11Cの上面開口部を塞ぐ。なお、このと
き、バッファセル11C内の媒質液は毛管現象により誘
導路12a内を流れて第一セル11A内に流出する。
【0023】そして、図3(c)に示すように、多数の
微生物が分散浮遊する媒質液を、第一セル11Aが形成
された凹部13Aに注ぎ込み、蓋体14Aが媒質液に浸
漬されたところで当該蓋体14Aをスライドさせて第一
セル11Aの上面開口部を塞ぐ。このとき、蓋体14A
と凹部13Bとの摺接面は光学研磨されているので、蓋
体14Aをスライドすることによって、第一セル11A
内の媒質液が誘導路12a,12bを通って、バッファ
セル11Cや第二セル11B内に流出することはない。
また、各セル11A〜11Cの上面開口部は全て蓋体1
4A〜14Cにより閉鎖されており、しかも各蓋体14
A〜14Cは媒質液に浸漬されているので、媒質液が蒸
発したとしても、蓋体14A〜14Cで塞がれた各セル
11A〜11Cの外側の凹部13A〜13C内に貯留さ
れている媒質液が蒸発することとなり、各セル11A〜
11C内にはその影響が及ばない。したがって、セル1
1A〜11C内の媒質液は停止された状態に維持され、
誘導路12内に流れが形成されることもない。
【0024】この状態で、第一セル11A内をディスプ
レイ装置14で観察しながら、任意の微生物3に対し、
スキャニング装置22によりレーザ光を照射すれば、図
3(d)に示すようにその位置で微生物3がトラップさ
れる。このとき、レーザ光の波長は690nmに選定さ
れているので、微生物3が光吸収及び2光子吸収を起こ
す波長150〜600nmから外れているので、微生物
3を損傷することなく光学トラップを行うことができ
る。
【0025】この状態で、図3(e)に示すように、ス
テージ移動装置15によりステージ5を移動させること
により、レーザ光でトラップした特定の微生物3を第一
セル11Aから誘導路12aを通りバッファセル11C
に移動し、さらに、誘導路12bを通り第二セル11B
まで移動する。このとき、第一セル11Aと第二セル1
1Bを連通する誘導路12が、微生物の自由移動を阻止
し得る程度に狭小に形成されているのて、第一セル11
A内の他の微生物が誘導路12を泳いで第二セル11B
に達する確率は極めて低く、したがって、第二セル11
Bにはレーザ光でトラップした特別の微生物3のみが存
在することになる。
【0026】また、本例では、誘導路12の途中にバッ
ファセル11Cが形成されているので、万一、微生物が
泳いで第一セル11Aから誘導路12aを通りバッファ
セル11Cに達したとしても、再びバッファセル11C
から誘導路12bを通って第二セル11Bに達すること
は皆無に等しく、したがって、第二セル11B内には、
レーザ光でトラップした特定の微生物3のみが存在し、
他の微生物は存在しない。したがって、このセルプレー
ト2を用いて第二セル11Bの微生物を培養すれば、ま
たは、マイクロピペットなどにより当該微生物を移植し
て培養すれば、例えば遺伝子操作した大腸菌を1個の菌
から100%の収率で純粋培養することがきる。
【0027】なお、バッファセル11Cは、誘導路12
の途中に一つだけ形成する場合に限らず、必要に応じて
任意の数だけ形成することができ、場合によっては、設
けなくてもよい。また、微小検体としては、大腸菌のよ
うな微生物に限らず、微粒子などであってもよい。さら
に、本例では、セルプレートに第一セル11Aと第二セ
ル11Bを一つずつ形成した場合について説明したが、
本発明はこれに限らず、第二セル11Bを複数形成し
て、夫々を誘導路12を介して第一セル11Aと連通さ
せるようにしてもよい。なお、この場合に、全ての第二
セル11Bに微生物の浮遊してない媒質液を注入して、
夫々の上面開口部を蓋体14Bで閉じた後、最後に、微
生物の分散浮遊している媒質液を第一セル11Aに注入
させて、その上面開口部を蓋体14Aで閉じればよい。
【0028】このように、本例によれば、微小検体3を
光学トラップするために照射するレーザ光の波長が69
0nmであるから、その波長は、生物粒子を構成する蛋
白質や核酸に吸収される150〜300nmの範囲外で
あり、また、2光子吸収により吸収される300〜60
0nmの範囲外でもあるため、微小検体として色素を持
たない生物粒子を光学トラップする場合に、生物損傷が
生ずることがない。しかも、その波長は可視光領域に含
まれ、視認することができるので、目に入ったときの危
険を回避でき、マイクロマニピュレータ1を組み立てる
ときなどに光学系の調整も容易に行うことができる。ま
た、赤外光に比して波長が短いので、同じ出力の光であ
れば、トラップ力が強く、さらに、焦点位置のビームス
ポット径は波長に比例するので、赤外光に比してビーム
スポット系は小さくなり、赤外光に比して小さい検体を
トラップしやすくなる。そして、マイクロマニピュレー
タ1に使用するレンズ,ミラーその他の光学要素とし
て、比較的安価な一般顕微鏡用の汎用品を使用しても、
透過率や収差などの光学性能を低下させることがない。
【0029】なお、上述の説明では、微小検体として大
腸菌などの色素を持たない微生物を光学トラップする場
合について説明したが、微小検体として色素を持つ微生
物を光学トラップする場合は、前記レーザトラッピング
手段7のレーザ光源19として、そのレーザ光の波長
が、600nm以上で、且つ、その微小検体の色素によ
り吸収されない波長に選定されている。例えば、ミドリ
ムシを微小検体とする場合、その色素となるクロロフィ
ルは、400〜700nmの光を吸収をするので、これ
をトラップする場合には波長が700nm以上のレーザ
光を照射しなけれぱならない。また、光合成細菌を微小
検体とする場合、その色素となるバクテリオクロロフィ
ルは、400〜1100nmの光を吸収をするので、こ
れをトラップする場合には、波長が1100nm以上の
レーザ光を照射しなければならない。すなわち、微小検
体として色素を持つ微生物を光学トラップする場合は、
照射する光の波長が可視光であると赤外光であるとに関
係なく、従来生物損傷がないとされていた赤外線領域の
光を用いても光損傷を生ずることがある。この原因は、
その微生物が有する色素により光吸収によるものであ
る。したがって、本発明のように、微生物を構成する蛋
白質や核酸による光吸収及び2光子吸収される波長領域
150〜600nmの範囲外の波長で、且つ、その微生
物の色素により吸収されない波長に選定されていれば、
光による生物損傷を起こすことなく光学トラップを行う
ことができる。この場合において、微生物の色素により
吸収されない波長として、可視光領域の波長が含まれて
いれば、その波長の光を用いれば、赤外光を用いる場合
に比して前述したような利点があるのは同様である。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
学トラップを行うレーザ光の波長が、600nm以上の
可視光に選定されているので、生物粒子の光吸収及び2
光子吸収を生ずる光の波長150〜600nmの範囲外
であるため、微小検体として色素を持たない生物粒子を
光学トラップする場合に生物損傷が生ずることがなく、
また、その波長は可視光領域に含まれ視認することがで
きるので、目に入ったときの危険を回避できるだけでな
く、装置をセットしたときに光学系の調整も容易に行う
ことができるという効果を有し、赤外光に比して波長が
短いので同じ出力の光であればトラップ力が強く、焦点
位置のビームスポット径が赤外光に比して小さいので赤
外光に比して小さい検体をトラップすることができ、さ
らに、レーザトラッピング装置に使用するレンズ,ミラ
ーその他の光学要素は、低コストに抑えるために一般顕
微鏡用の汎用品を使用しても、透過率や収差などの光学
性能を低下させることがなく、装置全体のコストを低減
できるという大変優れた効果を有する。また、微小検体
として色素を有する生物粒子を用いる場合に、前記レー
ザ光の波長が、600nm以上で、且つ、その微小検体
の色素が吸収しない波長に選定されているので、従来生
物損傷がないとされていた赤外光により光学トラップし
たときに生物損傷を生ずるものであっても、生物損傷を
起こさずに確実にトラップすることができるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザートラッピング装置を用い
たマイクロマニピュレータを示すフローシート。
【図2】それに使用するセルプレートを示す斜視図。
【図3】(a)〜(e)はその操作手順を示す説明図。
【図4】大腸菌の吸光度を示すグラフ。
【符号の説明】
1・・・・・マイクロマニピュレータ 2・・・・・セルプレート 3・・・・・微生物(生物粒子) 4・・・・・倒立顕微鏡 5・・・・・ステージ 7・・・・・レーザトラッピング手段 8・・・・・検体分離手段 10・・・・・プレート本体 11A・・・・第一セル 11B・・・・第二セル 12・・・・・誘導路 14A〜14C・・・・蓋体 16・・・・・対物レンズ(集光光学系) 19・・・・・レーザ光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 岡 千 恵 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎東三丁目6番 32号 株式会社モリテックス港北技術セン ター内 (72)発明者 堀 尾 浩 司 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎東三丁目6番 32号 株式会社モリテックス港北技術セン ター内 (72)発明者 森 戸 祐 幸 東京都渋谷区神宮前三丁目1番14号 株式 会社モリテックス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小検体が浮遊する媒質中に焦点位置を
    有する集光光学系(16)を通して前記媒質中にレーザ光
    を照射し、当該レーザ光を前記集光光学系(16)の焦点
    位置に集光させてその焦点位置にある微小検体(3)を
    光学的にトラップするレーザトラッピング装置におい
    て、前記レーザ光の波長が、可視光領域に含まれ、且
    つ、600nm以上に選定されていることを特徴とする
    レーザトラッピング装置。
  2. 【請求項2】 微小検体が浮遊する媒質中に焦点位置を
    有する集光光学系(16)を通して前記媒質中にレーザ光
    を照射し、当該レーザ光を前記集光光学系(16)の焦点
    位置に集光させてその焦点位置にある微小検体(3)を
    光学的にトラップするレーザトラッピング装置におい
    て、前記微小検体として色素を有する生物粒子を光学的
    にトラップする場合に、前記レーザ光の波長が、600
    nm以上で、且つ、その微小検体の色素により吸収され
    ない波長に選定されていることを特徴とするレーザトラ
    ッピング装置。
  3. 【請求項3】 セルプレート(2)に保持させた媒質液
    に分散浮遊している微小検体中から任意の微小検体
    (3)を分離するマイクロマニピュレータであって、 前記セルプレート(2)は、そのプレート本体 (10)
    に、多数の微小検体が分散浮遊した媒質液を貯留する第
    一セル(11A) と、微小検体が浮遊しない媒質液を貯留す
    る第二セル(11B) が、夫々その上面を開口して所定間隔
    離れて形成されると共に、微小検体の自由移動を阻止す
    る狭小な誘導路(12)を介して互いに連通され、 当該セルプレート(2)の第一セル(11A) に貯留された
    媒質液中に焦点位置を有する集光光学系(16)を通し
    て、波長が可視光領域に含まれ、且つ、600nm以上
    に選定されたレーザ光を照射し、当該レーザ光を前記集
    光光学系(16)により集光させてその焦点位置にある微
    小検体(3)を光学的にトラップするレーザトラッピン
    グ手段(7)と、 当該レーザトラッピング手段(7)により微小検体
    (3)をトラップした状態で、セルプレート(2)を移
    動させるか又はレーザ光を走査させて、当該微小検体
    (3)を前記第一セル(11A) から前記誘導路(12)を通
    って前記第二セル (11B)に移動させる検体分離手段
    (8)とを備えたことを特徴とするマイクロマニピュレ
    ータ。
  4. 【請求項4】 微小検体として色素を持つ生物粒子を用
    い、セルプレート(2)に保持させた媒質液に分散浮遊
    している微小検体中から任意の微小検体(3)を分離す
    るマイクロマニピュレータであって、 前記セルプレート(2)は、そのプレート本体 (10)
    に、多数の微小検体が分散浮遊した媒質液を貯留する第
    一セル(11A) と、微小検体が浮遊しない媒質液を貯留す
    る第二セル(11B) が、夫々その上面を開口して所定間隔
    離れて形成されると共に、微小検体の自由移動を阻止す
    る狭小な誘導路(12)を介して互いに連通され、 当該セルプレート(2)の第一セル(11A) に貯留された
    媒質液中に焦点位置を有する集光光学系(16)を通し
    て、波長が600nm以上で、且つ、その微小検体の色
    素により吸収しない波長に選定されたレーザ光を照射
    し、当該レーザ光を前記集光光学系(16)により集光さ
    せてその焦点位置にある微小検体(3)を光学的にトラ
    ップするレーザトラッピング手段(7)と、 当該レーザトラッピング手段(7)により微小検体
    (3)をトラップした状態で、セルプレート(2)を移
    動させるか又はレーザ光を走査させて、当該微小検体
    (3)を前記第一セル(11A) から前記誘導路(12)を通
    って前記第二セル (11B)に移動させる検体分離手段
    (8)とを備えたことを特徴とするマイクロマニピュレ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記セルプレートは、プレート本体(1
    0)に、微小検体が分散浮遊した媒質液を貯留する第一
    セル(11A) と、微小検体が浮遊しない媒質液を貯留する
    第二セル(11B) が、夫々その上面を開口して所定間隔離
    れて形成されると共に、微小検体の自由移動を阻止する
    狭小な誘導路(12)を介して互いに連通され、前記各セ
    ル(11A,11B)の上面開口部が、水平方向にスライドする
    蓋体(14A〜14C)で開閉される請求項3及び4記載のマイ
    クロマニピュレータ。
JP22335896A 1996-06-10 1996-08-26 レーザトラッピング装置及びこれを利用したマイクロマニピュレータ Expired - Fee Related JP3688820B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22335896A JP3688820B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 レーザトラッピング装置及びこれを利用したマイクロマニピュレータ
US08/872,177 US5952651A (en) 1996-06-10 1997-06-10 Laser manipulation apparatus and cell plate used therefor
DE1997636650 DE69736650T2 (de) 1996-08-26 1997-07-03 Lasermanipulationsvorrichtung
EP03019328A EP1367868A1 (en) 1996-08-26 1997-07-03 Laser manipulation apparatus and cell plate used therefor
EP19970111099 EP0827371B1 (en) 1996-08-26 1997-07-03 Laser manipulation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22335896A JP3688820B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 レーザトラッピング装置及びこれを利用したマイクロマニピュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1062332A true JPH1062332A (ja) 1998-03-06
JP3688820B2 JP3688820B2 (ja) 2005-08-31

Family

ID=16796908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22335896A Expired - Fee Related JP3688820B2 (ja) 1996-06-10 1996-08-26 レーザトラッピング装置及びこれを利用したマイクロマニピュレータ

Country Status (3)

Country Link
EP (2) EP1367868A1 (ja)
JP (1) JP3688820B2 (ja)
DE (1) DE69736650T2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6778724B2 (en) 2000-11-28 2004-08-17 The Regents Of The University Of California Optical switching and sorting of biological samples and microparticles transported in a micro-fluidic device, including integrated bio-chip devices
KR100675103B1 (ko) * 2000-07-18 2007-01-29 주식회사 태산솔루젼스 운반체에 대한 세포의 부착력 측정장치 및 그 방법
US7745221B2 (en) 2003-08-28 2010-06-29 Celula, Inc. Methods and apparatus for sorting cells using an optical switch in a microfluidic channel network
JP2013066886A (ja) * 2001-04-27 2013-04-18 Univ Of Chicago レーザ光を用いて生体物質を操作する方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2382647A1 (en) * 1999-05-17 2000-11-23 Kevin S. Marchitto Electromagnetic energy driven separation methods
DE19952322C2 (de) * 1999-10-29 2002-06-13 Evotec Ag Verfahren und Vorrichtung zur Partikeltrennung
DK1573641T3 (da) * 2002-07-31 2013-08-19 Arryx Inc System og fremgangsmåde til sortering af materialer under anvendelse af holografisk laserstyring
DE202005000844U1 (de) * 2005-01-18 2005-04-14 Passow, Harald Versuchsanordnung zur Untersuchung der Wirkung von medizintechnischen Laserinstrumenten auf biologische Präparate
DE102005053669B4 (de) * 2005-11-08 2007-12-13 Kilper, Roland, Dr. Probenmanipulationsvorrichtung
FR2930901A1 (fr) * 2008-05-07 2009-11-13 Commissariat Energie Atomique Systeme de distribution de nano-objets et procede associe
CN103038672B (zh) * 2010-07-27 2015-07-29 伦斯勒理工学院 可重构、非振荡液体透镜及成像系统
CN102628758B (zh) * 2012-03-01 2014-04-16 麦克奥迪实业集团有限公司 一种激光显微切割后收集细胞的收集装置、方法及系统
CN112466506B (zh) * 2021-01-29 2021-04-27 之江实验室 一种真空光阱起支方法及装置与应用

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4893886A (en) * 1987-09-17 1990-01-16 American Telephone And Telegraph Company Non-destructive optical trap for biological particles and method of doing same
JPH03110510A (ja) * 1989-09-25 1991-05-10 Res Dev Corp Of Japan レーザ光微小物体トラッピング装置
US5100627A (en) * 1989-11-30 1992-03-31 The Regents Of The University Of California Chamber for the optical manipulation of microscopic particles
JP3138497B2 (ja) * 1991-07-09 2001-02-26 彰 水野 微粒子の計測及び操作方法
JPH07104191A (ja) * 1991-09-02 1995-04-21 Jasco Corp 細胞等の微粒子の姿勢位置制御装置
JP3244764B2 (ja) * 1992-04-03 2002-01-07 科学技術振興事業団 微粒子反応とその計測方法
JPH08280375A (ja) * 1995-04-17 1996-10-29 Moritetsukusu:Kk マイクロマニピュレータ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100675103B1 (ko) * 2000-07-18 2007-01-29 주식회사 태산솔루젼스 운반체에 대한 세포의 부착력 측정장치 및 그 방법
US6778724B2 (en) 2000-11-28 2004-08-17 The Regents Of The University Of California Optical switching and sorting of biological samples and microparticles transported in a micro-fluidic device, including integrated bio-chip devices
JP2013066886A (ja) * 2001-04-27 2013-04-18 Univ Of Chicago レーザ光を用いて生体物質を操作する方法
US7745221B2 (en) 2003-08-28 2010-06-29 Celula, Inc. Methods and apparatus for sorting cells using an optical switch in a microfluidic channel network

Also Published As

Publication number Publication date
EP0827371B1 (en) 2006-09-13
EP0827371A3 (en) 1999-08-11
DE69736650D1 (de) 2006-10-26
JP3688820B2 (ja) 2005-08-31
EP0827371A2 (en) 1998-03-04
DE69736650T2 (de) 2007-09-13
EP1367868A1 (en) 2003-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1667500B1 (en) Apparatus and method for fabricating, sorting, and integrating materials with holographic optical traps
Enger et al. Optical tweezers applied to a microfluidic system
US8338776B2 (en) Optical array device and methods of use thereof for screening, analysis and manipulation of particles
JP5244281B2 (ja) 材料を操作するために光ピンセットを使用する装置
US4624915A (en) Positive selection sorting of cells
JPH1062332A (ja) レーザトラッピング装置及びこれを利用したマイクロマ ニピュレータ
JP6632525B2 (ja) マイクロ流体デバイスならびにその製造方法および使用方法
US6991939B2 (en) Optical array device and methods of use thereof for screening, analysis and manipulation of particles
US5952651A (en) Laser manipulation apparatus and cell plate used therefor
EP0101572A1 (en) Positive selection sorting of cells
CN101208426A (zh) 细胞分离的方法与设备
Wiklund et al. Acoustofluidics 18: Microscopy for acoustofluidic micro-devices
WO2020213674A1 (en) Microfluidic system, microfluidic chip, and operating method
Maruyama et al. Immobilization of individual cells by local photo-polymerization on a chip
Kreimer et al. REFLECTIVE PROPERTIES OF THE STIGMA IN MALE GAMETES OF ECTOCARPUS SILICULOSUS (PHAEOPHYCEAE) STUDIED BY CONFOCAL LASER SCANNING MICROSCOPY 1
WO2004018665A1 (ja) 核酸回収チップと核酸回収装置
JP3665681B2 (ja) マイクロマニピュレータとそれに使用するセルプレート
JP3796092B2 (ja) 吸収スペクトルによる光泳動法
Chen et al. Precision isolation and cultivation of single cells by vortex and flat-top laser ejection
Diessel et al. Novel laser-based technology for cell separation
Terakawa et al. Fluorescence micro-imaging of living cells and biomolecules with ultrahigh NA objectives
Pilát et al. Raman-Tweezers Optofluidic System for Automatic Analysis and Sorting of Living Cells
JPH0755665A (ja) 細胞及び染色体の標本用プラスティックシート
Chakrabarty Document Title: Holographic Optical Trapping in Forensic Research and Development: Application to Rape Kit Analysis
Wiklund et al. Microscopy for Acoustofluidic Micro-Devices

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees