JPH1061965A - 空気調和機用室内機 - Google Patents

空気調和機用室内機

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JPH1061965A
JPH1061965A JP8222353A JP22235396A JPH1061965A JP H1061965 A JPH1061965 A JP H1061965A JP 8222353 A JP8222353 A JP 8222353A JP 22235396 A JP22235396 A JP 22235396A JP H1061965 A JPH1061965 A JP H1061965A
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air
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air path
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聡 地口
Hisafumi Ikeda
尚史 池田
Tomoko Suzuki
智子 鈴木
Eriko Kumegawa
恵理子 粂川
Ken Morinushi
憲 森主
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入空気の動圧を静圧に有効に回復して所要
の吹出性能が得られ、静粛に作動する空気調和機用室内
機を得る。 【解決手段】 羽根車2の下流側に背面板4により吹出
し風路3の背面を形成する。また、吹出し風路3の吹出
縁部側が基準面10から離れる方向に傾斜した第一吹出
面9を羽根車2寄りに配置し、吹出し風路3の吹出縁部
側が基準面10から離れる方向に傾斜した第二吹出面1
1を第一吹出面9の次に配置し、吹出し風路3の吹出縁
部側が基準面10から離れる方向に20°〜30°傾斜
した第三吹出面12を第二吹出面11の次に配置した前
面板5により吹出し風路3前面を形成する。これによ
り、吹出し気流が前面板5から剥離せずに吹出し、安定
した気流による有効送風ができて静粛に運転でき、かつ
所要の拡散送風作用を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内機の要部が
貫流送風機によって構成された空気調和機用室内機に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9は、例えば実公平7−49
288号公報に示された従来の空気調和機用室内機に類
似した空気調和機用室内機を示す図で、図8は空気調和
機用室内機の横断側面図、図9は図8の空気調和機用室
内機における吹出し気流の状況を説明する図8相当図で
ある。図において、1は室内(図示しない)に設置され
た分離型空気調和機の室内機の箱体で、室内機の要部が
貫流送風機によって構成されている。
【0003】2は貫流送風機の羽根車、3は羽根車2の
下流側、すなわち吹出し側に設けられて箱体1に開口し
た吹出し風路で、背面側を形成した背面板4及び前面側
を形成した前面板5によって構成され、また吹出口6が
形成されている。7は吹出口6に互いに離れ吹出口6の
長手に平行に配置され、水平方向の軸線を介して吹出口
6に枢着された二枚の風向板で、図8に示すように角度
Eの範囲で回動可能に装備されている。8は箱体1に設
けられて羽根車2の上流側に配置された熱交換器であ
る。
【0004】従来の空気調和機用室内機は上記のように
構成され、羽根車2が電動機(図示しない)によって駆
動されて回転し、空気にエネルギーを与えて送風昇圧す
る。そして、直線による一定角度のテーパー状に構成さ
れて吹出口6側が拡幅した吹出し風路3に、送風され昇
圧された空気流が導かれて吹出口6から図9に矢印Pに
示すように吹出される。このような構成によって吹出し
風路3により吹出し空気の静圧回復を図ると共に、ディ
フューザ作用を得るようになっている。
【0005】また、駆動機構(図示しない)によって風
向板7を駆動して姿勢を変化させることによって吹出し
気流の方向が制御されるようになっている。なお、室内
空気が熱交換器8を通過する際に、熱交換されて冷風又
は温風となって吹出口6から室内に吹出されて空気調整
作用が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
気調和機用室内機において、吹出し風路3によるディフ
ューザ作用は十分でなく、吹出し風路3の広がり角度を
大きくすることが必要になる。しかし、吹出し風路3の
広がり角度を過度に大きくすると、吹出し気流が不安定
になり騒音が増大することになる。
【0007】また、貫流送風機による吸入空気の速度エ
ネルギー成分である動圧を、吹出し風路3によって静圧
に回復する作用が不十分であり、さらに吹出口6の開口
幅方向、すなわち図9における左右方向の広がりが狭く
最適なディフューザ作用が得られないという問題点があ
った。また、水平風向又は下方風向を得るための吹出口
6に配置された風向板7の偏向角度が大きくなって、風
向板7による吹出し損失が増し風量が減少したり、騒音
が増大したりするという問題点があった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、吸入空気の動圧を静圧に有効に
回復して所要の吹出性能が得られ、騒音の少ない空気調
和機用室内機を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
機用室内機においては、箱体と、この箱体内に配置され
て貫流送風機を構成する羽根車の下流側に設けられた吹
出し風路の背面を形成する背面板と、吹出し風路の前面
を形成し羽根車寄りに配置されて吹出し風路の吹出縁部
側が背面板により構成された基準面から離れる方向に傾
斜した第一吹出面、この第一吹出面の吹出端側に配置さ
れて吹出縁部側が基準面から離れる方向に傾斜した第二
吹出面及びこの第二吹出面の吹出端側に設けられて吹出
縁部側が基準面から離れる方向に20°〜30°傾斜し
た第三吹出面を有する前面板とが設けられる。
【0010】また、この発明に係る空気調和機用室内機
においては、吹出し風路の吹出縁部側が基準面から離れ
る方向に0°〜5°傾斜した第一吹出面とし、吹出し風
路の吹出縁部側が基準面から離れる方向に7°〜15°
傾斜した第二吹出面とすると共に、第一吹出面、第二吹
出面及び第3吹出面の互いに対向した接続部に形成され
て傾斜が連続的に変化する曲面が設けられる。
【0011】また、この発明に係る空気調和機用室内機
においては、第一吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の高
さ寸法の比、第二吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の高
さ寸法の比及び第三吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の
高さ寸法の比がそれぞれ0.3以上に設定される。
【0012】また、この発明に係る空気調和機用室内機
においては、背面板の吹出口縁部を形成した縁部体及び
背面板の吹出口寄りに設けられて縁部体よりも羽根車側
に配置された偏向体を備え、偏向体の吹出口における吹
出し方向に沿う奥行き寸法を吹出し風路の高さ寸法の
0.3以下とし、かつ偏向体の上面を先端部が基部より
も基準面から離れる方向に10°〜25°傾斜して配置
し、吹出し風路における背面板に沿う気流が吹出口に設
けられた風向板に沿う方向に誘導される。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図5は、この発明の実施の形態の
一例を示す図で、図1は空気調和機用室内機の横断側面
図、図2は図1の空気調和機用室内機における吹出し気
流の状況を説明する図1相当図、図3は後述する吹出し
風路の構成に関わる騒音・風量の特性を示すグラフ、図
4は後述する吹出し風路の吹出面の奥行き寸法に関わる
騒音・風量の特性を示すグラフ、図5は後述する吹出し
風路における偏向体の奥行き寸法に関わる騒音・風量の
特性を示すグラフである。
【0014】図において、1は室内(図示しない)に設
置された分離型空気調和機の室内機の箱体で、室内機の
要部が貫流送風機によって構成されている。2は貫流送
風機の羽根車、3は羽根車2の下流側、すなわち吹出し
側に設けられて箱体1に開口した吹出し風路で、背面側
を形成した背面板4及び前面側を形成し後述するように
構成された前面板5によって構成され、また吹出口6が
形成されている。
【0015】7は吹出口6に互いに離れ吹出口6の長手
に平行に配置され、水平方向の軸線を介して吹出口6に
枢着された二枚の風向板で、図1に示すように角度Eの
範囲で回動可能に装備されている。8は箱体1に設けら
れて羽根車2の上流側に配置された熱交換器である。
【0016】また、前面板5は次に述べる第一吹出面、
第二吹出面及び第3吹出面によって構成されている。す
なわち、9は第一吹出面で、羽根車2寄りに配置されて
吹出し風路3の吹出縁部側が、背面板4により構成され
た基準面10から離れる方向に配置されて、基準面10
に対して図1に示す角度Xにおいて0°〜5°傾斜して
設けられている。
【0017】11は第二吹出面で、第一吹出面9の吹出
端側に配置されて吹出し風路3の吹出縁部側が基準面1
0から離れる方向に配置されて、基準面10に対して図
1に示す角度Yにおいて7°〜15°傾斜して設けられ
ている。12は第三吹出面で、第二吹出面11の吹出端
側に配置されて吹出し風路3の吹出縁部側が基準面10
から離れる方向に配置されて、基準面10に対して図1
に示す角度Zにおいて20°〜30°傾斜して設けられ
ている。
【0018】なお、第一吹出面9、第二吹出面11及び
第3吹出面12が相互に対向した接続部には図1に示す
ように傾斜が連続的に変化する曲面が形成されている。
また、図1において、LAは第一吹出面9の奥行き寸
法、LBは第二吹出面11の奥行き寸法、LCは第三吹
出面12の奥行き寸法、Wは吹出し風路3の高さ寸法で
ある。
【0019】13は背面板4の吹出口6寄りに設けられ
て吹出口6の長手に平行に配置された偏向体で、基部よ
りも先端部が基準面10から離れる方向に配置されて、
上面が基準面10に対して図1に示す角度θにおいて1
0°〜25°傾斜して設けられ、また偏向体13の吹出
口6における吹出し方向に沿う長さ、すなわち奥行き寸
法が吹出し風路3の高さ寸法の0.3以下に形成されて
いる。
【0020】131は偏向体13よりも吹出口6端に形
成されて背面板4の吹出口6縁部を形成した縁部体であ
る。14は第三吹出面12の吹出口6側の端部に設けら
れて吹出口6の長手に平行に配置された先端風向板であ
る。
【0021】上記のように構成された空気調和機用室内
機の吹出口装置において、羽根車2が電動機(図示しな
い)によって駆動されて回転し、空気にエネルギーを与
えて送風昇圧する。そして、吹出し風路3が次に述べる
ように構成される。すなわち、第一吹出面9、第二吹出
面11及び第三吹出面12によって図2に示す状態に、
すなわち横断面において奥行き方向の中間部が突出した
凸面形状に湾曲した状態の前面板5と背面板4によって
構成されて、前面側が湾曲した末広がり形状をなし吹出
口6側が拡幅した形状に形成される。
【0022】そして、この吹出し風路3に、送風昇圧さ
れた空気流が導かれて吹出口6から図2に矢印Qに示す
ように吹出される。これにより、吹出し風路3により吹
出した空気が静圧を回復し、またディフューザ作用が発
生する。また、駆動機構(図示しない)によって風向板
7を駆動して姿勢を変化させることによって吹出し気流
の方向が制御される。なお、室内空気が熱交換器8を通
過する際に、熱交換されて冷風又は温風となって吹出口
6から室内に吹出されて空気調整作用が行われる。
【0023】そして、図1〜図5の実施の形態におい
て、第三吹出面12が基準面10に対して図1に示す角
度Zにおいて20°〜30°傾斜して設けられている。
これによって、貫流送風機による吸入空気の動圧を吹出
し風路3によって静圧に有効に回復することができる。
また、吹出し気流が前面板5から剥離することなく吹出
される。このため、有効な送風作用が得られて安定した
吹出し気流であって騒音が少なく、また吹出し風路3に
よる吹出し気流の所要のディフューザ作用が得られる。
【0024】また、図1〜図5の実施の形態において、
第一吹出面9が基準面10に対して図1に示す角度Xに
おいて0°〜5°傾斜して設けられる。また、第二吹出
面11が基準面10に対して図1に示す角度Yにおいて
7°〜15°傾斜して設けられる。また、第三吹出面1
2が基準面10に対して図1に示す角度Zにおいて20
°〜30°傾斜して設けられている。このため、図3
(a)(b)(c)に示すような特性により、吹出し風
路3において吹出し気流が図2に矢印Qに示すように広
角度に吹出される。
【0025】このため、水平風向又は下方風向を得るた
めの吹出口6に配置された風向板7の偏向角度を小さく
することができる。したがって、風向板7による水平風
向又は下方風向の吹出し圧損を少なくすることができ、
風量が減少したり、騒音が増大したりすることを防ぐこ
とができる。これにより、静粛に運転でき、かつ容易に
所要の吹出性能を得ることができる。
【0026】また、図1〜図5の実施の形態において、
図1に示す吹出し風路3の高さ寸法Wに対する第一吹出
面9の奥行き寸法LA、第二吹出面11の奥行き寸法L
B、第三吹出面12の奥行き寸法LCを、LA/W、L
B/W、LC/W≧0.3とする。この条件によって得
られる吹出し風路3形状によって、貫流送風機の羽根車
2により生じる吸入空気の動圧を十分に静圧回復するこ
とができる。
【0027】したがって、図4に示すような特性によ
り、羽根車2が同じ回転速度である場合において風量が
増加し、また同一風量である場合において騒音減となる
送風性能を得ることができる。
【0028】また、図1〜図5の実施の形態において、
背面板4の吹出口6寄りに偏向体13が設けられて、上
面が基準面10に対して図1に示す角度θにおいて10
°〜25°傾斜して配置され、また偏向体13の吹出口
6における吹出し方向に沿う長さ、すなわち奥行き寸法
が吹出し風路3の高さ寸法の0.3以下に形成されてい
る。これによって、小さい偏向角度で風向板7を設定し
ても、容易に所要の水平風向又は下方風向を得ることが
できる。
【0029】すなわち、水平風向又は下方風向の同じ風
向に対して風向板7の偏向角度を小さくすることができ
る。このため、風向板7による水平風向又は下方風向の
吹出し圧損が少なくなり、図5に示すような特性により
同一風向であって同一騒音であるときに対して風量が増
加する送風性能を得ることができる。
【0030】実施の形態2.図6は、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、前述の図1相当図であり、
図6の他は前述の図1〜図5の実施の形態と同様に空気
調和機用室内機が構成されている。図において、図1〜
図5と同符号は相当部分を示す。
【0031】15は背面板4の吹出口6寄りに設けられ
て吹出口6の長手に平行に配置された偏向体で、基部よ
りも先端部が基準面10から離れる方向に配置されて、
上面が基準面10に対して図6に示すように適宜な角度
の傾斜に設定され、吹出口6寄りに引退凹所が形成され
る。また、偏向体15の吹出口6における吹出し方向に
沿う長さ、すなわち奥行き寸法が吹出し風路3の高さ寸
法の0.3以下に形成される。
【0032】上記のように構成された空気調和機用室内
機の吹出口装置において、羽根車2が電動機によって駆
動され、また第一吹出面9、第二吹出面11及び第三吹
出面12による前面板5と背面板4によって構成された
吹出し風路3が設けられる。また、偏向体15及び先端
風向板14が装備される。
【0033】したがって、詳細な説明を省略するが図6
の実施の形態においても図1〜図5の実施の形態と同様
な作用が得られる。なお、断熱材製の偏向体15とする
ことによって、吹出し風路3を冷却気流が通過するとき
の露付耐力を向上することができる。
【0034】さらに、背面板4の吹出口6縁部を形成し
た縁部体131及び背面板4の吹出口6寄りに設けられ
て縁部体131よりも羽根車2側に配置された偏向体1
5の両者が設けられる。これにより、上記両者間の引退
凹所おいて、吹出し風路3における空気の流れの偏向体
15に対する切れをよくすることができ、露付を防ぐこ
とができ、また上記両者の間により容易に露処理を行う
ことができる。
【0035】実施の形態3.図7も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、前述の図1相当図であり、
図7の他は前述の図1〜図5の実施の形態と同様に空気
調和機用室内機が構成されている。図において、図1〜
図5及び図6と同符号は相当部分を示し、17は板体か
らなる偏向体15の裏面に装着された植毛シートであ
る。
【0036】上記のように構成された空気調和機用室内
機において、羽根車2が電動機によって駆動され、また
第一吹出面9、第二吹出面11及び第三吹出面12によ
る前面板5と背面板4によって構成された吹出し風路3
が設けられる。また、偏向体15及び先端風向板14が
装備される。したがって、詳細な説明を省略するが図7
の実施の形態においても図1〜図5及び図6の実施の形
態と同様な作用が得られる。
【0037】また、図7の実施の形態において、板体か
らなる偏向体15の裏面に植毛シート17が装着される
ので、吹出し風路3を冷却気流が通過して発生する結露
を回収することができる。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、箱体
と、この箱体内に配置されて貫流送風機を構成する羽根
車の下流側に設けられた吹出し風路の背面を形成する背
面板と、吹出し風路の前面を形成し羽根車寄りに配置さ
れて、吹出し風路の吹出縁部側が背面板により構成され
た基準面から離れる方向に傾斜した第一吹出面、この第
一吹出面の吹出端側に配置されて吹出縁部側が基準面か
ら離れる方向に傾斜した第二吹出面及びこの第二吹出面
の吹出端側に設けられて吹出縁部側が基準面から離れる
方向に20°〜30°傾斜した第三吹出面を有する前面
板とを設けたものである。
【0039】このように、第三吹出面の吹出し風路の吹
出縁部側が基準面から離れる方向に20°〜30°傾斜
して装備されているので、貫流送風機による吸入空気の
動圧を吹出し風路によって十分静圧に回復することがで
き、また吹出し気流が前面板から剥離することなく吹出
される。このため、有効な送風作用が得られて安定した
吹出し気流であって運転を静粛化でき、かつ吹出し風路
による所要のディフューザ作用を得る効果がある。
【0040】また、この発明は以上説明したように、吹
出し風路の吹出縁部側が基準面から離れる方向に0°〜
5°傾斜した第一吹出面とし、吹出し風路の吹出縁部側
が基準面から離れる方向に7°〜15°傾斜した第二吹
出面とすると共に、第一吹出面、第二吹出面及び第3吹
出面の互いに対向した接続部に形成されて傾斜が連続的
に変化する曲面を設けたものである。
【0041】このように、第一吹出面、第二吹出面及び
第3吹出面の吹出し風路の吹出縁部側が基準面から離れ
る方向にそれぞれ傾斜して装備されているので、貫流送
風機による吸入空気の動圧を吹出し風路によって十分静
圧に回復することができ、また吹出し気流が前面板から
剥離することなく、また広角度に吹出される。このた
め、有効な送風作用が得られて安定した吹出し気流であ
って運転を静粛化でき、かつ吹出し風路による所要のデ
ィフューザ作用を得る効果がある。
【0042】さらに、水平風向又は下方風向を得るため
の吹出し風路の吹出口に配置された風向板の偏向角度を
小さくすることができる。したがって、風向板による水
平風向又は下方風向の吹出し圧損を少なくすることがで
き、風量が減少したり、騒音が増大したりすることを防
ぐことができる。これにより、静粛に運転でき、かつ吹
出性能を向上する効果がある。
【0043】また、この発明は以上説明したように、第
一吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の高さ寸法の比、第
二吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の高さ寸法の比及び
第三吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の高さ寸法の比を
それぞれ0.3以上に設定したものである。
【0044】そして、第三吹出面の吹出し風路の吹出縁
部側が基準面から離れる方向に20°〜30°傾斜して
装備することにより、貫流送風機による吸入空気の動圧
を吹出し風路によって十分静圧に回復することができ、
また吹出し気流が前面板から剥離することなく吹出され
る。このため、有効な送風作用が得られて安定した吹出
し気流であって運転を静粛化でき、かつ吹出し風路によ
る所要のディフューザ作用を得る効果がある。
【0045】また、各吹出面の奥行き寸法と吹出し風路
の高さ寸法の比を0.3以上に設定することによって得
られる吹出し風路の形状によって、貫流送風機の羽根車
により生じる吸入空気の動圧を十分に静圧回復すること
ができる。したがって、羽根車が同じ回転速度である場
合において風量が増加し、また同一風量である場合にお
いて騒音減となる送風性能を得る効果がある。
【0046】また、この発明は以上説明したように、背
面板の吹出口縁部を形成した縁部体及び背面板の吹出口
寄りに設けられて縁部体よりも羽根車側に配置された偏
向体を備え、偏向体の吹出口における吹出し方向に沿う
奥行き寸法を吹出し風路の高さ寸法の0.3以下とし、
かつ偏向体の上面を先端部が基部よりも基準面から離れ
る方向に10°〜25°傾斜して配置し、吹出し風路に
おける背面板に沿う気流を吹出口に設けられた風向板に
沿う方向に誘導するものである。
【0047】そして、第三吹出面の吹出し風路の吹出縁
部側が基準面から離れる方向に20°〜30°傾斜して
装備することにより、貫流送風機による吸入空気の動圧
を吹出し風路によって十分静圧に回復することができ、
また吹出し気流が前面板から剥離することなく吹出され
る。このため、有効な送風作用が得られて安定した吹出
し気流であって運転を静粛化でき、かつ吹出し風路によ
る所要のディフューザ作用を得る効果がある。
【0048】また、背面板の吹出口寄りに偏向体が基準
面から離れる方向に10°〜25°傾斜して配置される
ので、小さい偏向角度で風向板を設定しても、容易に所
要の水平風向又は下方風向を得ることができる。このた
め、風向板による水平風向又は下方風向の吹出し圧損が
少なくなり、同一風向であって同一騒音であるときに対
して風量が増加する送風性能を得る効果がある。
【0049】また偏向体の吹出口における吹出し方向に
沿う奥行き寸法が吹出し風路の高さ寸法の0.3以下に
形成されている。このため、小さい偏向角度で風向板を
設定しても、容易に所要の水平風向又は下方風向を得る
効果がある。
【0050】さらに、背面板の吹出口縁部を形成した縁
部体及び背面板の吹出口寄りに設けられて縁部体よりも
羽根車側に配置された偏向体との両者の間において、吹
出し風路における空気の流れの偏向体に対する切れをよ
くすることができる。このため、露付を防ぐ効果があ
り、また上記両者の間によって露処理を容易化する効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、空気調
和機用室内機の横断側面図。
【図2】 図1の空気調和機用室内機における吹出し気
流の状況を説明する図1相当図。
【図3】 図1における吹出し風路の構成に関わる騒音
・風量の特性を示すグラフ。
【図4】 図1の吹出し風路の吹出面の奥行き寸法に関
わる騒音・風量の特性を示すグラフ。
【図5】 図1の吹出し風路における偏向体の奥行き寸
法に関わる騒音・風量の特性を示すグラフ。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す図で、前述の
図1相当図。
【図7】 この発明の実施の形態3を示す図で、前述の
図1相当図。
【図8】 従来の空気調和機用室内機を示す図で、空気
調和機用室内機の横断側面図。
【図9】 図8の空気調和機用室内機における吹出し気
流の状況を説明する図8相当図。
【符号の説明】
1 箱体、2 羽根車、3 吹出し風路、4 背面板、
5 前面板、6 吹出口、7 風向板、9 第一吹出
面、10 基準面、11 第二吹出面、12 第三吹出
面、13 偏向体、131 縁部体。
フロントページの続き (72)発明者 粂川 恵理子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森主 憲 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体と、この箱体内に配置されて貫流送
    風機を構成する羽根車の下流側に設けられた吹出し風路
    の背面を形成する背面板と、上記吹出し風路の前面を形
    成し上記羽根車寄りに配置されて上記吹出し風路の吹出
    縁部側が上記背面板により構成された基準面から離れる
    方向に傾斜した第一吹出面、この第一吹出面の吹出端側
    に配置されて上記吹出縁部側が上記基準面から離れる方
    向に傾斜した第二吹出面及びこの第二吹出面の吹出端側
    に設けられて上記吹出縁部側が上記基準面から離れる方
    向に20°〜30°傾斜した第三吹出面を有する前面板
    とを備えた空気調和機用室内機。
  2. 【請求項2】 吹出し風路の吹出縁部側が基準面から離
    れる方向に0°〜5°傾斜した第一吹出面とし、上記吹
    出縁部側が基準面から離れる方向に7°〜15°傾斜し
    た第二吹出面とすると共に、上記第一吹出面、第二吹出
    面及び第三吹出面の互いに対向した接続部に形成されて
    傾斜が連続的に変化する曲面を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の空気調和機用室内機。
  3. 【請求項3】 第一吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の
    高さ寸法の比、第二吹出面の奥行き寸法と吹出し風路の
    高さ寸法の比及び第三吹出面の奥行き寸法と吹出し風路
    の高さ寸法の比をそれぞれ0.3以上としたことを特徴
    とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の空
    気調和機用室内機。
  4. 【請求項4】 背面板の吹出口縁部を形成した縁部体及
    び上記背面板の吹出口寄りに設けられて上記縁部体より
    も羽根車側に配置された偏向体を備え、上記偏向体の上
    記吹出口における吹出し方向に沿う奥行き寸法を吹出し
    風路の高さ寸法の0.3以下とし、かつ上記偏向体の上
    面を先端部が基部よりも基準面から離れる方向に10°
    〜25°傾斜して配置し、上記吹出し風路における上記
    背面板に沿う気流を上記吹出口に設けられた風向板に沿
    う方向に誘導したことを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれか一つに記載の空気調和機用室内機。
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