JPH1061850A - 導管接続用耐震ジョイント - Google Patents

導管接続用耐震ジョイント

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JPH1061850A
JPH1061850A JP22421096A JP22421096A JPH1061850A JP H1061850 A JPH1061850 A JP H1061850A JP 22421096 A JP22421096 A JP 22421096A JP 22421096 A JP22421096 A JP 22421096A JP H1061850 A JPH1061850 A JP H1061850A
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JP
Japan
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tubular member
joint
rubber tubular
conduit
coil spring
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JP22421096A
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English (en)
Inventor
Mamoru Inagaki
守 稲垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管が地震等によって曲げられても、導管の
接続部の破損によって水の漏洩を来さないような可撓性
を有する導管接続用耐震ジョイントを提供する。 【解決手段】 導管5、6と等しい内径を有し外周面に
コイル状溝部11aを有するゴム製の管状部材11と、
管状部材11のコイル状溝部11aに嵌合させたコイル
バネ12と、管状部材11の両端部にそれぞれ水密的に
接合され隣接して配置した導管5、6と接続するための
管状の接続部材13、14とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道等の導管の接
続用ジョイント、特に可撓性であるために耐震性を有す
るジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下に埋設された水道等の配管は、地震
等に起因する地殻の変動によって、水平方向に、又は上
下方向に局部的に外部から荷重がかけられた場合には、
その部分で曲げられるが、曲げが大きくなると、導管の
継ぎ手のボルトが破断して、継ぎ目から水が漏出するに
至る。従来この種の導管の継ぎ手においては、曲げに起
因する破損に対して、ほとんど対策が講じられていない
といっても過言ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
技術の現状に鑑み、水道等の配管が地震等によってある
程度曲げられても、その可撓性によって導管の接合部か
ら水の漏出を来さないような耐震性を有する導管接続用
のジョイントを提供することを目的とするが、特にこの
ジョイントは、いったん地震等によって破損した導管の
接続部の補修用として有用なものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による導管接続用耐震ジョイントは、隣接し
て同軸的に配置した導管の互いに対向する端面の間に介
在させてこれらの導管を接続するためのジョイントであ
って、外周面にコイル状溝部を有するゴム製管状部材
と、このゴム製管状部材の前記コイル状溝部に嵌合させ
たコイルバネと、前記ゴム製管状部材の両端部にそれぞ
れ水密的に接合され隣接して配置した前記導管と接続す
るための管状の接続部材とからなることを特徴とする。
【0005】実施に際しては、前記コイルバネの素線の
横断面を円形とすることがてきる。また、前記コイルバ
ネの素線を、前記ゴム製管状部材に設けた溝部の底部に
嵌合する基部と、該溝部の外周を覆うフランジ部とから
なるものとすることもできる。
【0006】また、前記ゴム製管状部材の両端部の内径
を、それぞれこの端部に接合される前記接続部材の端部
の外径に等しくし、該ゴム製管状部材の端部に該接続部
材の端部が挿入されるようにすることができる。
【0007】また、前記ゴム製管状部材がその端面に開
口し軸方向に貫入した環状溝を有し、前記接続部材の対
向する端部が前記環状溝に挿入されるものとすることが
できる。
【0008】さらに、前記接続部材の前記ゴム製管状部
材への挿入部が、半径方向の複数の貫通孔を有し、この
貫通孔によって該ゴム製管状部材に設けた前記環状溝の
内側部と外側部とが連結されるようにすることができ
る。
【0009】
【発明の作用・効果】地震等に起因する地殻の変動によ
って、配管に一方の側から荷重がかかったような場合に
は、ゴム製管状部材はその外側に配設されたコイルバネ
とともに、一方の側は圧縮されて収縮し、他方の側は引
っ張られて伸ばされる。この結果、配管がある程度の曲
げを受けるような状態になっても、ゴム製管状部材及び
コイルバネの弾性的伸縮によって吸収されるので、ジョ
イントと導管とを結合しているボルトの破断を招くまで
には至らない。この場合に、ゴム製管状部材の外側に配
設したコイルバネは、ジョイント内壁の受ける水圧や外
側から受ける土圧に対するゴム製管状部材の耐圧力を補
強する。
【0010】コイルバネは、その素線の横断面を円形と
するほか、ゴム製管状部材に設けた溝部の底部に嵌合す
る基部と溝部の外周を覆うフランジ部とから構成するこ
とによって、ジョイントの内圧、外圧に対する耐圧力を
さらに高めることができる。ゴム製管状部材の両端部の
内径を、それぞれこの端部に接合される接続部材の外径
に等しくし、所要の部位に接着剤を塗布したのち、ゴム
製管状部材の端部に接続部材の端部を挿入することによ
って、ゴム製管状部材と接続部材とを水密的に接合する
ことができる。
【0011】また、ゴム製管状部材はその端面に開口し
軸方向に貫入した環状溝を有する端部を備えたものと
し、接合すべき接続部材の対向する端部がこの環状溝に
挿入されるようにすることによって、ゴム製管状部材と
接続部材との接合が強められる。
【0012】さらに、接続部材のゴム製管状部材への挿
入部に半径方向の複数の貫通孔を設け、この貫通孔によ
って環状溝の内側部と外側部とが連結されるようにする
ことによって、ゴム製管状部材と接続部材との接合がさ
らに強められる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面に基づいて以下に詳細に説明する。図1に示す実施の
第1の形態において、この導管接続用耐震ジョイントA
は、外周面にコイル状溝部1aを有するゴム製の管状部
材1と、このゴム製管状部材1のコイル状溝部1aに嵌
合させたコイルバネ2と、管状部材1の両端部にそれぞ
れ水密的に接合された受け口を有する管状の接続部材3
と、差し口を有する管状の接続部材4とから構成されて
おり、両側に同軸的に隣接して配置した導管5と6を接
続するためのジョイントである。一般的に、管状部材
1、接続部材4、また接続部材3は受け口部を除き、そ
れぞれ導管5、6と等しい内径を有するものとするが、
この形態では、管状部材1を接続部材3、4に接続する
ため、管状部材1の両端部1b、1cの内径を、それぞ
れ接続部材3、4の対応する端部の外径と等しくする。
コイルバネ2は円筒状であり、その素線の横断面は円形
である。コイルバネ2の総巻き数は、通常は5〜6でよ
い。管状部材1のコイル状溝部1aの底もコイルバネ2
の横断面に対応した形状とし、総巻き数に対応した長さ
とする。接続部材3、4のそれぞれの長さは、導管5、
6の間の距離によって決定する。
【0014】管状部材1の材料としては、通常にパッキ
ンとして用いられるSBR(スチレン−ブタジェンゴ
ム)等の合成ゴム、コイルバネ2の材料としてはバネ
鋼、接続部材3、4としてはダクタイル鋳鉄の使用が望
ましい。
【0015】このジョイントAを組み立てるには、まず
成形したゴム製管状部材1のコイル状溝1aの一端から
コイルバネ2を捻りながら嵌合させる。それから、管状
部材1の両端部1b、1cの内側、又は接続部材3、4
の対応する端部の外側にそれぞれ適宜の接着剤を塗布
し、接続部材3、4の端部を挿入して固定する。現場で
の施工に際しては、接続部材3、4の長さによって予め
所定の全長に調整したジョイントAを導管5、6の間に
配置して、例えばメカニカルジョイント等によって接続
箇所から漏水しないように互いに接続する。すなわち、
図1にジョイントAの左端について示すように、パッキ
ン7を挿入しこれを押し輪8を介してボルト・ナット9
によって導管6の受け口部に対して締め付ける。なお、
ジョイントAの右端については押し輪、ボルト・ナット
の図示は省略する。本発明の耐震ジョイントは水道用の
導管で、特にいったん地震等によって破壊された導管の
補修用ジョイントとして適している。
【0016】通水状態において導管の内壁は水圧を受
け、また外側は埋設による土圧を受けるので、導管接続
用のジョイントも単なる管状のゴムではこの水圧及び土
圧に耐えることができない。コイルバネ2は、ゴム製管
状部材1の耐圧力を補強するためのものである。
【0017】地震等によって、このような配管に例えば
図1の下方から荷重がかかったような場合には、管状部
材1とコイルバネ2の下側は圧縮されて収縮し、他方こ
れらの上側は引っ張られて伸ばされる。この結果、配管
がある程度の曲げを受けても、ゴム製管状部材1とコイ
ルバネ2の弾性的伸縮によって吸収されるので、ジョイ
ントAと導管5、6とを接続するためのボルト・ナット
9のボルトの破断を招くまでには至らない。この場合
に、管状部材1と接続部材3、4が、それぞれ水密的に
強固に接着されていれば、ジョイントA自体から漏水す
ることはない。
【0018】図1には、ジョイントAの一端は受け口の
接続部材3とし、他端は挿し口の接続部材4とした例を
示したが、これらの接続部材は対応する導管5、6の端
部の形状によって、挿し口、受け口のいずれか一方とす
ることができる。
【0019】上記のジョイントAでは、コイルバネ2の
素線の横断面が円形である例について説明したが、図2
に示す第2の実施の形態においては、導管接続用耐震ジ
ョイントBは、コイルバネ12の素線が、管状部材11
に設けたコイル状溝部11aの底部に嵌合する基部12
aと、この基部より幅が広く溝部11aの外周を覆うフ
ランジ部12bとから形成されている。このフランジ部
12bは、ジョイントBの受ける内圧、外圧に対する耐
圧力を高める作用を有する。
【0020】また、このジョイントBにおいては、管状
部材11はその両端面に開口し軸方向に貫入した環状溝
11b、11cを有する端部を備え、また接続部材1
3、14は環状溝11b、11cにそれぞれ挿入可能な
形状に成形した端部13a、14aを備えたものとす
る。このジョイントBの組み立てに際しては、管状部材
11の両端の環状溝11b、11cの内側、又は接続部
材13、14の対応する端部13a、14aの外側にそ
れぞれ適宜の接着剤を塗布し、端部13a、14aを環
状溝11b、11cに挿入して固定する。これによっ
て、管状部材11と接続部材13、14との接合が強め
られる。
【0021】さらに、図3、4に例として接続部材14
について示すように、管状部材11への挿入端部14a
が、半径方向の複数の貫通孔を有し、この貫通孔によっ
て、管状部材11に設けた環状溝11cの内側部と外側
部とが連結部11dによって連結されるようにすること
ができる。これによって、管状部材11と接続部材14
との接合がさらに強められる。製造に当たっては、予め
貫通孔を設けた接続部材14の所要部位に接着剤を塗布
して管状部材11成形用の金型の中にセットしておき、
この金型内にゴム素材を圧入する。
【0022】これらのジョイントの有するその他の作用
や効果については、ジョイントAについて説明したとお
りであるので記載は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による導管接続用耐
震ジョイントの一部切り欠き略側面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態による導管接続用耐
震ジョイントの一部切り欠き略側面図である。
【図3】 本発明の導管接続用耐震ジョイントの管状部
材及び接続部材の別の態様を示す略横断面図である。
【図4】 図3の線IV−IVに沿った略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
A,B…導管接続用耐震ジョイント、1,11…管状部
材、1a,11a…コイル状溝部、2,12…コイルバ
ネ、12a…基部、12b…フランジ部、3,4,1
3,14…接続部材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接して同軸的に配置した導管の互いに
    対向する端面の間に介在させてこれらの導管を接続する
    ためのジョイントであって、外周面にコイル状溝部を有
    するゴム製管状部材と、このゴム製管状部材の前記コイ
    ル状溝部に嵌合させたコイルバネと、前記ゴム製管状部
    材の両端部にそれぞれ水密的に接合され隣接して配置し
    た前記導管と接続するための管状の接続部材とからなる
    ことを特徴とする導管接続用耐震ジョイント。
  2. 【請求項2】 前記コイルバネの素線の横断面が円形で
    あることを特徴とする請求項1に記載の導管接続用耐震
    ジョイント。
  3. 【請求項3】 前記コイルバネの素線が、前記ゴム製管
    状部材に設けた溝部の底部に嵌合する基部と、該溝部の
    外周を覆うフランジ部とからなることを特徴とする請求
    項1に記載の導管接続用耐震ジョイント。
  4. 【請求項4】 前記ゴム製管状部材の両端部の内径をそ
    れぞれこの端部に接合される前記接続部材の端部の外径
    に等しくし、該ゴム製管状部材の端部に該接続部材の端
    部が挿入されることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の導管接続用耐震ジョイント。
  5. 【請求項5】 前記ゴム製管状部材がその端面に開口し
    軸方向に貫入した環状溝を有する端部を備え、この端部
    に接合される前記接続部材の端部が前記環状溝に挿入さ
    れることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の導管接続用耐震ジョイント。
  6. 【請求項6】 前記接続部材の前記ゴム製管状部材への
    挿入部が、半径方向の複数の貫通孔を有し、この貫通孔
    によって該ゴム製管状部材に設けた前記環状溝の内側部
    と外側部とが連結されることを特徴とする請求項5に記
    載の導管接続用耐震ジョイント。
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