JP3631273B2 - 内管を有する管路の分岐部の構造及びその形成方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はガス導管、水道管、下水道管、電力線や通信線などの敷設管路などの、主として地中に敷設された管路であって、当該管路内に補修などの目的で合成樹脂製の内管を挿通した管路における、分岐部の構造及び、その形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前述のような管路において、かかる管路に損傷が生じたような場合に、当該管路内に合成樹脂製のパイプを挿通して内管を形成し、前記損傷を補修することが行われている。
【0003】
かかる管路内の内管は、管路内に硬質乃至半硬質のポリエチレン又はポリ塩化ビニルなど合成樹脂のパイプを引込んで挿通し、当該パイプ内に加熱加圧流体を送入して拡圧し、管路の内面に圧接して形成されている。そしてこの内管は、管路の内張りとは異り、管路内面に接着されておらず、通常は管路内に挿通されているだけである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこれらの管路においては、その管路の途中に分岐部が形成されており、当該分岐部において管路内の流体を分流又は合流することが多い。そしてこのような管路に前記内管を形成した場合には、分岐管を内管に対しても接続することが必要である。
【0005】
しかしながらこのような分岐部を有する管路に内管を形成した後、その分岐部において内管に分岐孔を穿設しようとした場合、内管が管路内面に接着していないため、外側から穿孔しようとすると内管が内側に撓んでしまい、穿孔することが困難である。
【0006】
また穿孔できた場合においても、分岐管を管路に結合しただけでは、内部流体が内管の分岐孔から管路と内管との間の隙間に漏出し、損傷部から漏れ出してしまうので、分岐管を内管に対して結合しなければならず、極めて複雑な構造を採らざるを得ない。
【0007】
また前述のように、内管は管路に挿通されただけであって接着されていないので、合成樹脂パイプを管路内に挿通したときの残留歪みにより、期間の経過と共に内管が部分的に伸縮し、管路の分岐部と内管に穿設された分岐孔とに食違いが生じる恐れがある。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、内管を有する管路において、内管に通じており、且つ構造が簡単で食違いが生じることのない、分岐部を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決する手段】
而して本発明の分岐部の構造は、管路内に合成樹脂製内管が形成され、前記管路の壁面に透孔が穿設されており、当該透孔に硬質合成樹脂製補強部材が嵌合されると共に、当該補強部材が前記内管の表面に固着され、且つ当該補強部材に継手管を立設したサドルが載置されると共に、当該サドルが前記補強部材の表面に固着され、その補強部材と内管の壁面とを貫いて分岐孔が穿設されており、当該分岐孔に前記継手管を介して分岐管が接続されていることを特徴とするものである。
【0011】
また本発明の分岐部の形成方法は、管路の壁面に透孔を穿設し、当該管路内に合成樹脂製のパイプを挿通して内管を形成し、前記透孔に硬質合成樹脂製補強部材を嵌合して前記内管の表面に固着し、次いで当該補強部材の表面に継手管を立設したサドルを載置して固着し、然る後前記補強部材と内管の壁面とを貫く分岐孔を形成し、当該分岐孔に前記継手管を介して分岐管を接続することを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に従って説明する。図1は本発明の一実施例を示すものであって、1は管路であり、2は当該管路1内に形成された合成樹脂製の内管である。
【0014】
管路1における分岐部には、その分岐部から分岐する分岐管4よりも十分に大径の透孔3が穿設されている。そして当該透孔3には、前記内管2の表面に適合する円筒内面8を有する合成樹脂製の補強部材5が嵌合され、当該補強部材5は円筒内面8において内管2の表面に固着されている。
【0015】
そして補強部材5及び内管2の壁面を貫いて分岐孔6が形成されており、この補強部材5の表面には、サドル9が取付けられている。
このサドル9は、管路1及び補強部材5の外面にほゞ適合する円筒内面10を有するプレート部11と、当該プレート部11の中央に立設された継手管12とよりなり、継手管12を前記分岐孔6に合わせ、且つ円筒内面10において補強部材5の表面に取付けられている。また図2に示すように、補強部材5としてフランジ付の補強部材を使用することもできる。
【0016】
またこの分岐部を形成するには、先ず管路1の分岐部の位置に透孔3を穿設し、次いでその管路1に、径方向に押し潰された合成樹脂パイプを挿通し、当該合成樹脂パイプ内に加圧水蒸気などの加熱加圧流体を送入し、合成樹脂パイプを膨ませて管路1内面に押付け、内管2を形成する。
【0017】
次いでその管路1の透孔3に、合成樹脂製の補強部材5を嵌合し、これを内管2の表面に固着する。補強部材5を内管2に固着する方法としては、接着剤を使用してもよく、また電熱融着法、高周波融着法などの手段によって融着することもできる。
【0018】
そして分岐部の位置において、補強部材5及び内管2の壁面を貫いて分岐孔6が形成され、補強部材5の表面に取り付けられたサドル9の分岐管12を介して、前記分岐孔6に分岐管4が結合されている。
【0019】
なお本発明においては、分岐孔6は補強部材5及び内管2の壁面を貫いて形成することが必要であるが、当該分岐孔6を穿設した補強部材5を内管2に固着した後に、その補強部材5の分岐孔6に合わせて内管2に穿孔してもよく、また孔のない補強部材5を内管2に固着し、補強部材5及び内管2を貫通して新たに分岐孔6を穿設してもよい。
【0023】
以上図1及び図2に示す実施例においては、曲率半径の異るサドル9と内管2とを、補強部材5を用いて接合して、継手管12と内管2とを接続することができる。
【0024】
サドル9を補強部材5に取付けるには、円筒内面10を補強部材5の表面に接着剤を用いて接着し、又は融着して取付けることもでき、またバンドなどでプレート部11を管路1に対して締付けて取付けることもできる。
【0025】
次いでサドル9の継手管12を通して分岐孔6を穿設する。そしてサドル9の継手管12に分岐管4を結合することにより、分岐管4を分岐孔6に接続し、分岐管4は内管2内に通ぜしめられている。
【0026】
次に図3は本発明のさらに他の実施例である。この実施例においては、図1の実施例におけるサドル9のプレート部11の円筒内面10に、補強部材5が一体に形成されており、その補強部材5には継手管12の内面に連続する分岐孔6が形成されている。
【0027】
そして管路1の透孔3に補強部材5を嵌合し、円筒内面8を内管2に固着してサドル9を管路1に取付けて、継手管12及び補強部材5の分岐孔6を通して内管2に穿孔している。
【0028】
そしてサドル9の継手管12に分岐管4を結合することにより、分岐管4を分岐孔6に接続し、分岐管4は内管2内に通じている。
【0029】
【作用効果】
本発明においては、管路1の透孔3に補強部材5が嵌合され、当該補強部材5が内管2の表面に固着しているので、その分岐部に分岐孔6を穿設する際に、その位置の内管2が補強部材5で補強されているので、内管2が撓むことがなく、容易に穿孔することができる。
【0030】
また分岐孔6は内管2の壁面と補強部材5とを貫いており、その分岐孔6に分岐管4が接続されているので、分岐管4が直接に内管2内に通じており、内管2内の流体が管路1と内管2との間に漏出することがない。
【0031】
さらに本発明によれば、管路1の透孔3に補強部材5が嵌合されており、当該補強部材5が内管2に固着されているので、先に述べたように内管2に伸縮が生じた場合においても、補強部材5が透孔3に係止してずれることがなく、分岐孔6と分岐管4とに食違いが生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す主要部の中央縦断面図
【図2】本発明の他の実施例を示す主要部の中央縦断面図
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す主要部の中央縦断面図
【符号の説明】
1 管路
2 内管
3 透孔
4 分岐管
5 補強部材
6 分岐孔
9 サドル
12 継手管
Claims (2)
- 管路(1)内に合成樹脂製内管(2)が形成され、前記管路(1)の壁面に透孔(3)が穿設されており、当該透孔(3)に硬質合成樹脂製補強部材(5)が嵌合されると共に、当該補強部材(5)が前記内管(2)の表面に固着され、且つ当該補強部材(5)に継手管(12)を立設したサドル(9)が載置されると共に、当該サドル(9)が前記補強部材(5)の表面に固着され、その補強部材(5)と内管(2)の壁面とを貫いて分岐孔(6)が穿設されており、当該分岐孔(6)に前記継手管(12)を介して分岐管(4)が接続されていることを特徴とする、内管を有する管路の分岐部の構造
- 管路(1)の壁面に透孔(3)を穿設し、当該管路(1)内に合成樹脂製のパイプを挿通して内管(2)を形成し、前記透孔(3)に硬質合成樹脂製補強部材(5)を嵌合して前記内管(2)の表面に固着し、次いで当該補強部材(5)の表面に継手管(12)を立設したサドル(9)を載置して固着し、然る後前記補強部材(5)と内管(2)の壁面とを貫く分岐孔(6)を形成し、当該分岐孔(6)に前記継手管(12)を介して分岐管(4)を接続することを特徴とする、内管を有する管路の分岐部の形成方法
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1994
- 1994-11-08 JP JP30021994A patent/JP3631273B2/ja not_active Expired - Fee Related
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