JPH106151A - マルチナットランナー - Google Patents
マルチナットランナーInfo
- Publication number
- JPH106151A JPH106151A JP18427096A JP18427096A JPH106151A JP H106151 A JPH106151 A JP H106151A JP 18427096 A JP18427096 A JP 18427096A JP 18427096 A JP18427096 A JP 18427096A JP H106151 A JPH106151 A JP H106151A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- servomotor
- spindle
- gear
- spindles
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】1つのマルチナットランナーで低トルクの仮締
めと、高トルク増締め機能を備え、これを自動切り替え
可能にした。 【解決手段】ベースプレート2に自由回転可能な第1中
心ギヤ4と固定した第2中心ギヤ5とを設けた主軸3を
固設し、ベースプレート2の前記主軸3を中心とする円
周線上の複数位置に、先端にはソケット7a〜7dを後
端には結合部材10a〜10bを設け、主軸3と平行な
軸線で軸方向に進退移動可能に、かつスプリング8a〜
8dにより後退位置に押圧し、後退位置で第1中心ギヤ
と噛合及び噛合解脱する伝達ギヤ9a〜9dを備えた複
数本のスピンドル6a〜6dを回転可能に軸承し、1つ
のサーボモータ15を主軸3と平行な軸線で主軸軸線回
りに旋回可能に、かつシリンダ11によって軸線方向に
進退移動可能に設け、サーボモータ15の回転出力軸1
6にスピンドル後端の結合部材と係脱する結合部と、回
転出力軸16を各スピンドルと同一軸線上に割出し位置
決めするための第2中心ギヤ5と噛合及び噛合解脱する
旋回割出し用ギヤ17とを設けた。
めと、高トルク増締め機能を備え、これを自動切り替え
可能にした。 【解決手段】ベースプレート2に自由回転可能な第1中
心ギヤ4と固定した第2中心ギヤ5とを設けた主軸3を
固設し、ベースプレート2の前記主軸3を中心とする円
周線上の複数位置に、先端にはソケット7a〜7dを後
端には結合部材10a〜10bを設け、主軸3と平行な
軸線で軸方向に進退移動可能に、かつスプリング8a〜
8dにより後退位置に押圧し、後退位置で第1中心ギヤ
と噛合及び噛合解脱する伝達ギヤ9a〜9dを備えた複
数本のスピンドル6a〜6dを回転可能に軸承し、1つ
のサーボモータ15を主軸3と平行な軸線で主軸軸線回
りに旋回可能に、かつシリンダ11によって軸線方向に
進退移動可能に設け、サーボモータ15の回転出力軸1
6にスピンドル後端の結合部材と係脱する結合部と、回
転出力軸16を各スピンドルと同一軸線上に割出し位置
決めするための第2中心ギヤ5と噛合及び噛合解脱する
旋回割出し用ギヤ17とを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナットあるいはボ
ルトを低トルク及び高トルクで締付するマルチナットラ
ンナーに関するものである。
ルトを低トルク及び高トルクで締付するマルチナットラ
ンナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチナットランナーは、先端に
ソケットを備えた複数本のスピンドルに駆動モータの回
転を歯車機構によって伝達し、複数のナットあるいはボ
ルトを同時に所定のトルクで締付する構造のものが一般
的である。
ソケットを備えた複数本のスピンドルに駆動モータの回
転を歯車機構によって伝達し、複数のナットあるいはボ
ルトを同時に所定のトルクで締付する構造のものが一般
的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車の組立ラインで
は、タイヤをハブにセットし、ハブナットを手がけで仮
締めした後インパクトレンチで締め付け、さらにトルク
レンチで規定トルクに締め込む方法と、ハブナットを手
がけで仮締めした後マルチナットランナーで複数のハブ
ナットを同時に規定トルクに締め込む方法が採られてい
る。
は、タイヤをハブにセットし、ハブナットを手がけで仮
締めした後インパクトレンチで締め付け、さらにトルク
レンチで規定トルクに締め込む方法と、ハブナットを手
がけで仮締めした後マルチナットランナーで複数のハブ
ナットを同時に規定トルクに締め込む方法が採られてい
る。
【0004】前者の方法では、インパクトレンチとトル
クレンチの2つの締付工具が必要な上に1つのナブナッ
トに対しインパクトレンチとトルクレンチの2つの締付
工具による2回の締付作業が必要であり、締め付け作業
能率の向上が得られない不具合がある。
クレンチの2つの締付工具が必要な上に1つのナブナッ
トに対しインパクトレンチとトルクレンチの2つの締付
工具による2回の締付作業が必要であり、締め付け作業
能率の向上が得られない不具合がある。
【0005】また、後者の方法では、前記前者の不具合
を解消しているが、前者と同様にハブナットを手がけで
仮締めする作業を必要としている。
を解消しているが、前者と同様にハブナットを手がけで
仮締めする作業を必要としている。
【0006】本発明の目的は、1つのマルチナットラン
ナーで低トルクの仮締めと、高トルク増締め機能を備
え、これを自動切り替えを可能にしたマルチナットラン
ナーを提供することである。
ナーで低トルクの仮締めと、高トルク増締め機能を備
え、これを自動切り替えを可能にしたマルチナットラン
ナーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、ベースプレートに固設した主軸上に自由
回転可能な第1中心ギヤと固定した第2中心ギヤとを設
け、前記ベースプレートの前記主軸を中心とする円周線
上の複数位置に回転可能に軸承し、前記主軸と平行な軸
線で軸方向に進退移動可能に、かつスプリングにより後
退位置に押圧され、後退位置で前記第1中心ギヤと噛合
及び噛合解脱する伝動ギヤを備え、先端にはソケットを
後端には結合部材を設けた複数本のスピンドルと、前記
主軸と平行な軸線で主軸軸線回りに旋回可能に、かつシ
リンダによって軸線方向に進退移動可能に前記主軸に軸
承され、回転出力軸に前記スピンドル後端の結合部材と
係脱する結合部と前記第2中心ギヤと噛合及び噛合解脱
する旋回割出し用ギヤを設け、前記回転出力軸を各スピ
ンドルと同一軸線上に割出し位置決めされる1つのサー
ボモータとを備え、前記サーボモータにより複数本のス
ピンドルを同時回転駆動する低トルクと、サーボモータ
を旋回割出しして回転出力軸と直結された1本のスピン
ドルを回転駆動する高トルクとに切り替え可能としたこ
とを特徴とするものである。
めの本発明は、ベースプレートに固設した主軸上に自由
回転可能な第1中心ギヤと固定した第2中心ギヤとを設
け、前記ベースプレートの前記主軸を中心とする円周線
上の複数位置に回転可能に軸承し、前記主軸と平行な軸
線で軸方向に進退移動可能に、かつスプリングにより後
退位置に押圧され、後退位置で前記第1中心ギヤと噛合
及び噛合解脱する伝動ギヤを備え、先端にはソケットを
後端には結合部材を設けた複数本のスピンドルと、前記
主軸と平行な軸線で主軸軸線回りに旋回可能に、かつシ
リンダによって軸線方向に進退移動可能に前記主軸に軸
承され、回転出力軸に前記スピンドル後端の結合部材と
係脱する結合部と前記第2中心ギヤと噛合及び噛合解脱
する旋回割出し用ギヤを設け、前記回転出力軸を各スピ
ンドルと同一軸線上に割出し位置決めされる1つのサー
ボモータとを備え、前記サーボモータにより複数本のス
ピンドルを同時回転駆動する低トルクと、サーボモータ
を旋回割出しして回転出力軸と直結された1本のスピン
ドルを回転駆動する高トルクとに切り替え可能としたこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1において、1はマルチナットランナ
ー本体である。2はケース24の前面に固定されている
ベースプレートであり、このベースプレート2の中央で
前記ケース24内側には主軸3が図2でも示すように、
その先端を固設してケース24内に延在されている。前
記主軸3上には第1中心ギヤ4が自由回転可能に設けら
れ、この第1中心ギヤ4の後方に間隔を有して第2中心
ギヤ5が主軸3に固定されている。
いて説明する。図1において、1はマルチナットランナ
ー本体である。2はケース24の前面に固定されている
ベースプレートであり、このベースプレート2の中央で
前記ケース24内側には主軸3が図2でも示すように、
その先端を固設してケース24内に延在されている。前
記主軸3上には第1中心ギヤ4が自由回転可能に設けら
れ、この第1中心ギヤ4の後方に間隔を有して第2中心
ギヤ5が主軸3に固定されている。
【0009】前記ベースプレート2には前記主軸3を中
心とする円周線上の複数位置に複数本のスピンドル6
a,6b,6c,6d(尚スピンドル6dは図面上では
隠れている)が回転自在に、かつ前記主軸3と平行な軸
線で軸方向に進退移動可能に軸承されている。この各ス
ピンドル6a,6b,6c,6dはスプリング8a,8
b,8c,8d(尚スプリング8dは省略)により後退
位置に押圧され、ケース24内側の各スピンドル6a,
6b,6c,6dの軸上には後退位置で前記第1中心ギ
ヤ4と噛合及び噛合解脱する伝動ギヤ9a,9b,9
c,9d(尚伝動ギヤ9dは省略)が設けられている。
心とする円周線上の複数位置に複数本のスピンドル6
a,6b,6c,6d(尚スピンドル6dは図面上では
隠れている)が回転自在に、かつ前記主軸3と平行な軸
線で軸方向に進退移動可能に軸承されている。この各ス
ピンドル6a,6b,6c,6dはスプリング8a,8
b,8c,8d(尚スプリング8dは省略)により後退
位置に押圧され、ケース24内側の各スピンドル6a,
6b,6c,6dの軸上には後退位置で前記第1中心ギ
ヤ4と噛合及び噛合解脱する伝動ギヤ9a,9b,9
c,9d(尚伝動ギヤ9dは省略)が設けられている。
【0010】また、各スピンドル6a,6b,6c,6
dの先端にはソケット7a,7b,7c,7d(尚ソケ
ット7dは省略)が、後端には結合部材10a,10
b,10c,10d(尚結合部材10dは省略)が設け
られている。この結合部材10a,10b,10c,1
0dは図5で示すように端面の中心に角穴が設けられて
いる。
dの先端にはソケット7a,7b,7c,7d(尚ソケ
ット7dは省略)が、後端には結合部材10a,10
b,10c,10d(尚結合部材10dは省略)が設け
られている。この結合部材10a,10b,10c,1
0dは図5で示すように端面の中心に角穴が設けられて
いる。
【0011】前記主軸3の後端にはシリンダ11が取り
付けられ、主軸3の後端部に軸方向に摺動及び主軸軸線
回りに回転可能に嵌合されたスリーブ12と連結部材1
4を介して連結され、前記シリンダ11によって前記ス
リーブ12は主軸3の軸方向に進退移動する。
付けられ、主軸3の後端部に軸方向に摺動及び主軸軸線
回りに回転可能に嵌合されたスリーブ12と連結部材1
4を介して連結され、前記シリンダ11によって前記ス
リーブ12は主軸3の軸方向に進退移動する。
【0012】前記前記スリーブ12には主軸3の軸線に
対し直角方向に1本のアーム13が突設され、このアー
ム13にACサーボモータ15が各スピンドル6a,6
b,6c,6dの軸心線と一致するよう固設されてい
る。
対し直角方向に1本のアーム13が突設され、このアー
ム13にACサーボモータ15が各スピンドル6a,6
b,6c,6dの軸心線と一致するよう固設されてい
る。
【0013】前記ACサーボモータ15の回転出力軸1
6上には前記第2中心ギヤ5と噛合及び噛合解脱する旋
回割出し用ギヤ17が設けられており、シリンダ11に
よってサーボモータ15を後退移動させ、旋回割出し用
ギヤ17が前記第2中心ギヤ5に噛合した状態でACサ
ーボモータ15の回転で主軸3を中心にしてサーボモー
タ15が旋回割出しして回転出力軸16を各スピンドル
6a,6b,6c,6dの軸心線と一致するよう割出し
位置決めされる。
6上には前記第2中心ギヤ5と噛合及び噛合解脱する旋
回割出し用ギヤ17が設けられており、シリンダ11に
よってサーボモータ15を後退移動させ、旋回割出し用
ギヤ17が前記第2中心ギヤ5に噛合した状態でACサ
ーボモータ15の回転で主軸3を中心にしてサーボモー
タ15が旋回割出しして回転出力軸16を各スピンドル
6a,6b,6c,6dの軸心線と一致するよう割出し
位置決めされる。
【0014】この割出し位置決め機構は図6で示すよう
に、第2中心ギヤ5に各スピンドル6a,6b,6c,
6dの軸心と対応する位置決め穴5a,5b,,5c,
5dを開設し、スリーブ12に前記位置決め穴5a,5
b,5c,5dに嵌脱する位置決めピン18を設けた構
造である。また、位置決めピン18を各位置決め穴5
a,5b,5c,5dに対応させるACサーボモータ1
5の旋回割出しは、前記ACサーボモータ15に組み込
まれたロータリエンコーダによって旋回角度を制御す
る。
に、第2中心ギヤ5に各スピンドル6a,6b,6c,
6dの軸心と対応する位置決め穴5a,5b,,5c,
5dを開設し、スリーブ12に前記位置決め穴5a,5
b,5c,5dに嵌脱する位置決めピン18を設けた構
造である。また、位置決めピン18を各位置決め穴5
a,5b,5c,5dに対応させるACサーボモータ1
5の旋回割出しは、前記ACサーボモータ15に組み込
まれたロータリエンコーダによって旋回角度を制御す
る。
【0015】前記ACサーボモータ15の回転出力軸1
6の先端には前記各スピンドル6a,6b,6c,6d
の後端の各結合部材10a,10b,10c,10dの
それぞれ嵌脱可能な結合部16a(図5参照)を有して
いる。尚、図例の結合部材10a,10b,10c,1
0dと回転出力軸16の結合部16aは、結合部材10
a,10b,10c,10dの角穴に回転出力軸16の
先端の角軸が嵌脱する構造であるが、例えば、結合部材
10a,10b,10c,10dと結合部16aを凹凸
歯形端面のカップリングでもよいし、要は嵌脱可能であ
り、回転出力軸16の回転力をスピンドル6a,6b,
6c,6dに伝達する構造によるものであり、図例の角
穴と角軸に限定するものではない。
6の先端には前記各スピンドル6a,6b,6c,6d
の後端の各結合部材10a,10b,10c,10dの
それぞれ嵌脱可能な結合部16a(図5参照)を有して
いる。尚、図例の結合部材10a,10b,10c,1
0dと回転出力軸16の結合部16aは、結合部材10
a,10b,10c,10dの角穴に回転出力軸16の
先端の角軸が嵌脱する構造であるが、例えば、結合部材
10a,10b,10c,10dと結合部16aを凹凸
歯形端面のカップリングでもよいし、要は嵌脱可能であ
り、回転出力軸16の回転力をスピンドル6a,6b,
6c,6dに伝達する構造によるものであり、図例の角
穴と角軸に限定するものではない。
【0016】図1のマルチナットランナー本体1は自動
車の組立ラインにおけるタイヤのハブナットを締め付け
する実施形態を示すものであり、天井等の上面固定面1
9に敷設した走行レール20をガイドとする横行レール
21に横行シリンダ23と連結したブラケット22を介
してマルチナットランナー本体1を懸架した構成であ
る。
車の組立ラインにおけるタイヤのハブナットを締め付け
する実施形態を示すものであり、天井等の上面固定面1
9に敷設した走行レール20をガイドとする横行レール
21に横行シリンダ23と連結したブラケット22を介
してマルチナットランナー本体1を懸架した構成であ
る。
【0017】上記の構成による本発明の動作をタイヤの
ハブナットの締め付けに適用した例で以下説明する。タ
イヤをハブにセットし、各ソケット7a,7b,7c,
7dにナブナットをセットする。この時、図1及び図2
で示すように、シリンダ11を前進作動し、スリーブ1
2を介してACサーボモータ15を前進させ、回転出力
軸16の結合部16aをスピンドル6aの結合部材8a
に結合し、旋回割出し用ギヤ17は第2中心ギヤ5と噛
合を解脱し、スピンドル6a,6b,6c,6dの伝達
ギヤ9a,9b,9c,9dは第1中心ギヤ4に噛合し
ている。
ハブナットの締め付けに適用した例で以下説明する。タ
イヤをハブにセットし、各ソケット7a,7b,7c,
7dにナブナットをセットする。この時、図1及び図2
で示すように、シリンダ11を前進作動し、スリーブ1
2を介してACサーボモータ15を前進させ、回転出力
軸16の結合部16aをスピンドル6aの結合部材8a
に結合し、旋回割出し用ギヤ17は第2中心ギヤ5と噛
合を解脱し、スピンドル6a,6b,6c,6dの伝達
ギヤ9a,9b,9c,9dは第1中心ギヤ4に噛合し
ている。
【0018】上記の状態でマルチナットランナー本体1
をタイヤに対して前進させ各ソケット7a,7b,7
c,7dにセットしているハブナットをハブボルトに押
し付ける。この時のナブナットの押し付け反力は各ソケ
ット7a,7b,7c,7dとベースプレート2との間
に介装されたスプリング25によって吸収される。
をタイヤに対して前進させ各ソケット7a,7b,7
c,7dにセットしているハブナットをハブボルトに押
し付ける。この時のナブナットの押し付け反力は各ソケ
ット7a,7b,7c,7dとベースプレート2との間
に介装されたスプリング25によって吸収される。
【0019】前記ナブナットをハブボルトに押し付けた
状態でACサーボモータ15の回転出力軸16を回転す
ることにより、スピンドル6aが回転駆動し、その伝動
ギヤ9aが駆動ギヤとして作用して自由回転する第1中
心ギヤ4がアイドラギヤとして他のスピンドル6b,6
c,6dの伝達ギヤ9b,9c,9dを介して他のスピ
ンドル6b,6c,6dも同時に回転する。
状態でACサーボモータ15の回転出力軸16を回転す
ることにより、スピンドル6aが回転駆動し、その伝動
ギヤ9aが駆動ギヤとして作用して自由回転する第1中
心ギヤ4がアイドラギヤとして他のスピンドル6b,6
c,6dの伝達ギヤ9b,9c,9dを介して他のスピ
ンドル6b,6c,6dも同時に回転する。
【0020】この全てのスピンドル6a,6b,6c,
6dが1つのACサーボモータ15で同時回転駆動する
時は低トルクでハブナットはハブボルトに仮締めされ
る。
6dが1つのACサーボモータ15で同時回転駆動する
時は低トルクでハブナットはハブボルトに仮締めされ
る。
【0021】前記低トルクによる仮締めした後は図3で
示すように、シリンダ11をさらに前進させる。これに
より、スリーブ12を介してACサーボモータ15はさ
らに前進移動して回転出力軸16が結合しているスピン
ドル6aを前方に押圧しスプリング8aを圧縮してスピ
ンドル6aは前進移動し、スピンドル6a上の伝動ギヤ
9aを第1中心ギヤ4との噛合を解脱する。
示すように、シリンダ11をさらに前進させる。これに
より、スリーブ12を介してACサーボモータ15はさ
らに前進移動して回転出力軸16が結合しているスピン
ドル6aを前方に押圧しスプリング8aを圧縮してスピ
ンドル6aは前進移動し、スピンドル6a上の伝動ギヤ
9aを第1中心ギヤ4との噛合を解脱する。
【0022】上記の動作でACサーボモータ15と直結
されているスピンドル6aのみがACサーボモータ15
により回転駆動されることになり、他のスピンドル6
b,6c,6dは、駆動ギヤとして作用していたスピン
ドル6a上の伝動ギヤ9aが第1中心ギヤ4との噛合を
解脱しているため回転は休止状態となり、スピンドル6
aのソケット7aのみのハブナットを締め付ける。この
時ACサーボモータ15は高トルクで出力し、スピンド
ル6aのソケット7aのみのハブナットは増締めを行う
のである。
されているスピンドル6aのみがACサーボモータ15
により回転駆動されることになり、他のスピンドル6
b,6c,6dは、駆動ギヤとして作用していたスピン
ドル6a上の伝動ギヤ9aが第1中心ギヤ4との噛合を
解脱しているため回転は休止状態となり、スピンドル6
aのソケット7aのみのハブナットを締め付ける。この
時ACサーボモータ15は高トルクで出力し、スピンド
ル6aのソケット7aのみのハブナットは増締めを行う
のである。
【0023】前記スピンドル6aのソケット7aのみの
ハブナットの増締めが終了するとシリンダ11を後退
し、スリーブ12を介してACサーボモータ15を最後
退端に移動する。これにより、図4で示すように、回転
出力軸16はスピンドル6aとの結合が分離し、旋回割
出し用ギヤ17が前記第2中心ギヤ5に噛合し、位置決
めピン18は第2中心ギヤ5のスピンドル6aの位置決
め穴5aから抜ける。
ハブナットの増締めが終了するとシリンダ11を後退
し、スリーブ12を介してACサーボモータ15を最後
退端に移動する。これにより、図4で示すように、回転
出力軸16はスピンドル6aとの結合が分離し、旋回割
出し用ギヤ17が前記第2中心ギヤ5に噛合し、位置決
めピン18は第2中心ギヤ5のスピンドル6aの位置決
め穴5aから抜ける。
【0024】この状態でACサーボモータ15の回転出
力軸16を所定の回転角で回転することにより、固定の
第2中心ギヤ5を太陽ギヤとし、回転出力軸16上の旋
回割出し用ギヤ17が自転,公転する遊星ギヤとして作
用してACサーボモータ15はスリーブ12を介して主
軸3の軸線回りに旋回動し、次にハブナットの増締めを
行うスピンドル6bの軸線上に割出し位置する。
力軸16を所定の回転角で回転することにより、固定の
第2中心ギヤ5を太陽ギヤとし、回転出力軸16上の旋
回割出し用ギヤ17が自転,公転する遊星ギヤとして作
用してACサーボモータ15はスリーブ12を介して主
軸3の軸線回りに旋回動し、次にハブナットの増締めを
行うスピンドル6bの軸線上に割出し位置する。
【0025】前記ACサーボモータ15がスピンドル6
bの軸線上に割出し位置された後にシリンダ11を前進
作動し、今度は位置決めピン18を第2中心ギヤ5のス
ピンドル6bの位置決め穴5bに嵌挿してACサーボモ
ータ15を位置決めする。そして、スピンドル6bのみ
とACサーボモータ15とを直結して、スピンドル6b
のソケット7bのみのハブナットの増締めを行うのであ
る。
bの軸線上に割出し位置された後にシリンダ11を前進
作動し、今度は位置決めピン18を第2中心ギヤ5のス
ピンドル6bの位置決め穴5bに嵌挿してACサーボモ
ータ15を位置決めする。そして、スピンドル6bのみ
とACサーボモータ15とを直結して、スピンドル6b
のソケット7bのみのハブナットの増締めを行うのであ
る。
【0026】上記のACサーボモータ15の割出しと回
転出力軸16の直結動作をスピンドル6c,6dに対し
繰り返し行って全部のハブナットの増締めをサイクルを
完了するものである。
転出力軸16の直結動作をスピンドル6c,6dに対し
繰り返し行って全部のハブナットの増締めをサイクルを
完了するものである。
【0027】尚、上記は本発明のマルチナットランナー
をタイヤのハブナットの締め付けに適用した例で説明し
たが、それ以外に他軸にナットあるいはボルトを締め付
けるものにも適用することが可能であることを付言す
る。
をタイヤのハブナットの締め付けに適用した例で説明し
たが、それ以外に他軸にナットあるいはボルトを締め付
けるものにも適用することが可能であることを付言す
る。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によると、1つのマ
ルチナットランナーで低トルクの仮締めと、高トルク増
締めができるため、作業能率が向上すると共に、設備費
の低減が図られ、構造が簡単でトルク精度が高く品質保
証が可能となり、少量生産ラインでもコストメリットが
高く導入しやすく、工数低減と重筋作業の廃止を実現す
ることができる利点を有している。
ルチナットランナーで低トルクの仮締めと、高トルク増
締めができるため、作業能率が向上すると共に、設備費
の低減が図られ、構造が簡単でトルク精度が高く品質保
証が可能となり、少量生産ラインでもコストメリットが
高く導入しやすく、工数低減と重筋作業の廃止を実現す
ることができる利点を有している。
【図1】本発明の全体を示す要部破断側面図
【図2】本発明の仮締め状態を示す要部側面図
【図3】本発明の増締め状態を示す要部側面図
【図4】本発明の旋回割出し状態を示す要部側面図
【図5】図1のA−A線矢視断面図
【図6】図4のB−B線矢視断面図
1 マルチナットランナー本体 2 ベースプレート 3 主軸 4 第1中心ギヤ 5 第2中心ギヤ 6a〜6d スピンドル 7a〜7d ソケット 8a〜8d スプリング 9a〜9d 伝達ギヤ 10a〜10b 結合部材 11 シリンダ 12 スリーブ 13 アーム 14 連結部材 15 ACサーボモータ 16 回転出力軸 16a 結合部 17 旋回割出し用ギヤ 18 位置決めピン 24 ケース 25 スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 ベースプレートに固設した主軸上に自由
回転可能な第1中心ギヤと固定した第2中心ギヤとを設
け、 前記ベースプレートの前記主軸を中心とする円周線上の
複数位置に回転可能に軸承し、前記主軸と平行な軸線で
軸方向に進退移動可能に、かつスプリングにより後退位
置に押圧され、後退位置で前記第1中心ギヤと噛合及び
噛合解脱する伝動ギヤを備え、先端にはソケットを後端
には結合部材を設けた複数本のスピンドルと、 前記主軸と平行な軸線で主軸軸線回りに旋回可能に、か
つシリンダによって軸線方向に進退移動可能に前記主軸
に軸承され、回転出力軸に前記スピンドル後端の結合部
材と係脱する結合部と前記第2中心ギヤと噛合及び噛合
解脱する旋回割出し用ギヤを設け、前記回転出力軸を各
スピンドルと同一軸線上に割出し位置決めされる1つの
サーボモータとを備え、 前記サーボモータにより複数本のスピンドルを同時回転
駆動する低トルクと、サーボモータを旋回割出しして回
転出力軸と直結された1本のスピンドルを回転駆動する
高トルクとに切り替え可能としたことを特徴とするマル
チナットランナー。
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---|---|---|---|
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JP18427096A JP3563208B2 (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | マルチナットランナー |
Publications (2)
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JPH106151A true JPH106151A (ja) | 1998-01-13 |
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ID=16150390
Family Applications (1)
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JP18427096A Expired - Fee Related JP3563208B2 (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | マルチナットランナー |
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JP (1) | JP3563208B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-06-26 JP JP18427096A patent/JP3563208B2/ja not_active Expired - Fee Related
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