JPH1061461A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH1061461A
JPH1061461A JP8241393A JP24139396A JPH1061461A JP H1061461 A JPH1061461 A JP H1061461A JP 8241393 A JP8241393 A JP 8241393A JP 24139396 A JP24139396 A JP 24139396A JP H1061461 A JPH1061461 A JP H1061461A
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JP
Japan
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automatic transmission
output
friction engagement
engine
engagement device
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JP8241393A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Nozaki
和俊 野崎
Koji Taniguchi
浩司 谷口
Hideo Tomomatsu
秀夫 友松
Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
Yasuhiko Higashiyama
康彦 東山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフト装置により自動変速機を走行レンジか
ら非走行レンジにシフトさせる操作が行われた場合に
は、駆動力源の回転速度に関わりなく車両移動の防止や
摩擦係合装置の耐久性向上を図ることのできる自動変速
機の制御装置を提供する。 【解決手段】 油圧式の摩擦係合装置を有する自動変速
機を備え、シフト装置の操作により自動変速機を走行レ
ンジから非走行レンジにシフトさせる際に、摩擦係合装
置が解放されてトルク伝達経路が遮断される自動変速機
の制御装置において、走行レンジから非走行レンジにシ
フトする操作を検出する(ステップ1)と、ステップ1
により非走行レンジにシフトする操作が検出されてから
所定時間内において、アクセルペダルによりエンジンの
出力トルクを増大させる操作が行われた場合でもスロッ
トルバルブを閉じた状態に維持する(ステップ2,3)
とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シフト装置の操
作により自動変速機が走行レンジから非走行レンジにシ
フトする際に、摩擦係合装置が解放されてトルク伝達経
路が遮断される自動変速機の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用の自動変速機は油圧式の
摩擦係合装置を備えており、シフト装置の操作により自
動変速機を走行レンジから非走行レンジにシフトする際
に、係合状態にある摩擦係合装置の油圧室に供給されて
いる作動油が排出されて摩擦係合装置が解放され、自動
変速機でのトルク伝達経路が遮断され、車両の停止状態
が維持される構成となっている。
【0003】このような、自動変速機においては、シフ
ト装置の操作と同時に摩擦係合装置の解放を終了させる
ことはできず、シフト装置の操作の後、作動油の油圧の
応答遅れによって所定時間経過後に摩擦係合装置の解放
が終了する。
【0004】ここで、摩擦係合装置の解放が終了するま
での間に、アクセルペダルによりエンジン出力を増大さ
せる操作が行われると、遠心油圧により摩擦係合装置が
完全に解放されずに引き摺りが発生して所定の係合圧、
つまりトルク容量が維持される。その結果、非走行レン
ジであるにも関わらず、トルクが摩擦係合装置を介して
自動変速機の出力側に伝達されて車両移動が起きたり、
摩擦係合装置の耐久性が低下するなどの問題があった。
【0005】上記問題を解消することのできる自動変速
機の制御装置の一例が特開平5−141284号公報に
記載されている。この公報に記載された自動変速機の制
御装置は、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転
速度検出手段と、フューエルカットを実行するフューエ
ルカットとを備えている。そして、シフトレバーの操作
により走行レンジから非走行レンジにシフトする際に、
エンジンの回転速度が設定値を超えるとフューエルカッ
トを実行してエンジンの回転速度の上昇を抑制してエン
ジン出力を抑制し、上記問題に対処している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、フューエルカットを実行することでエンジン
出力を抑制しているため、エンジンの回転速度が所定値
以下の状態でこの制御を行った場合、エンジンの燃焼状
態が不安定となってエンジンストールを引き起こす可能
性がある。このため、エンジン回転速度が所定値以下の
状態ではエンジン出力を抑制することができず、依然と
して車両移動が生じたり、摩擦係合装置の耐久性が低下
する問題が残されていた。
【0007】この発明は上記事情を背景としてなされた
もので、シフト装置の操作により自動変速機が走行レン
ジから非走行レンジにシフトする際に、駆動力源の回転
速度に関わりなく車両移動の防止や摩擦係合装置の耐久
性向上を図ることのできる自動変速機の制御装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
を達成するため請求項1の発明は、アクセルペダルの操
作により制御される出力増減機構を備えた駆動力源と、
この駆動力源の出力側に接続され、かつ、トルク伝達経
路に油圧式の摩擦係合装置が配置された自動変速機と、
この自動変速機を走行レンジから非走行レンジにシフト
させるシフト装置とを備え、このシフト装置の操作によ
り前記自動変速機が走行レンジから非走行レンジにシフ
トする際に、前記摩擦係合装置が解放されて前記トルク
伝達経路が遮断される自動変速機の制御装置において、
前記シフト装置により、前記自動変速機を走行レンジか
ら非走行レンジにシフトする操作が行われてから所定時
間内では、前記アクセルペダルにより駆動力源の出力を
増大させる操作が行われた場合でも前記出力増減機構の
出力増大動作を抑制する出力制御手段とを備えたことを
特徴とする。ここで、所定時間とは摩擦係合装置の解放
が終了するまでの時間を意味している。
【0009】請求項1の発明によれば、シフト装置によ
り自動変速機を走行レンジから非走行レンジにシフトさ
せる操作が行われてから所定時間内においては、アクセ
ルペダルにより駆動力源の出力を増大させる操作が行わ
れても、出力増減機構の出力増大動作が抑制され、摩擦
係合装置に伝達されるトルクの増大が抑制される。
【0010】請求項2の発明は、前記出力制御手段は、
前記摩擦係合装置に供給される作動油の油温が低いほ
ど、前記所定時間をより長く設定することを特徴とす
る。
【0011】請求項2の発明によれば、摩擦係合装置を
動作させる作動油の油温が低く、粘性抵抗が高まって油
圧の応答遅れが一層促進される状態では、油圧の応答遅
れに応じて出力増減機構の出力増大動作が抑制される時
間が長くなるため、作動油温の低温時における駆動力源
の出力の抑制機能が一層向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図面を参照して
具体的に説明する。先ずこの発明で対象とする車両の全
体的な制御系統を簡単に説明すると、図2において、駆
動力源としてのエンジン1には吸気管2が設けられてお
り、吸気管2には電子スロットルバルブ3が配置されて
いる。電子スロットルバルブ3はサーボモータからなる
スロットルアクチュエータ4によって駆動される。この
電子スロットルバルブ3およびスロットルアクチュエー
タ4が請求項1の出力増減機構に相当する。
【0013】一方、エンジン1を制御するエンジン用電
子制御装置(E−ECU)5は、中央演算処理装置(C
PU)および記憶装置(RAM、ROM)ならびに入出
力インターフェースを主体とするものである。このエン
ジン用電子制御装置5には、エンジン1の回転速度を検
出するエンジン回転速度センサ6、エンジン1の吸入空
気量を検出する吸入空気量センサ7、吸入空気の温度を
検出する吸入空気温度センサ8、電子スロットルバルブ
3の開度θを検出するスロットルセンサ9、車速Vを検
出する車速センサ10、エンジン1の冷却水温度を検出
する冷却水温センサ11、アクセルペダル12の操作を
検出するアクセルペダルスイッチ13からの信号が入力
されている。エンジン用電子制御装置5は、アクセルペ
ダルスイッチ13の信号に基づいてスロットルアクチュ
エータ4を制御し、電子スロットルバルブ3の開度が電
気的に制御される。
【0014】そして、エンジン用電子制御装置5は、こ
れらのデータに基づいてエンジン1の燃料噴射量制御の
ために燃料噴射弁14を制御し、点火時期制御のために
イグナイタ15を制御し、トラクション制御を含む全て
のスロットル制御を、スロットルアクチュエータ4によ
り電子スロットルバルブ3を制御して行うようになって
いる。つまり、電子スロットルバルブ3は、アクセルペ
ダル12の操作に関わりなくエンジン出力を低下させる
必要がある場合に、電子スロットルバルブ3が電気的に
制御されてその開度が減じられるようになっている。
【0015】図3は、エンジン1の出力側に連結された
自動変速機16の概略構成の一例を示すスケルトン図で
あり、自動変速機16はトルクコンバータ17、3組の
遊星歯車機構などから構成された変速部18を備えてい
る。トルクコンバータ17は、エンジン1の出力軸に連
結されているポンプインペラ19と、ポンプインペラ1
9からのオイルを受けて回転させられるタービンランナ
20と、入力軸21に連結されたロックアップクラッチ
22とを備えている。
【0016】また、変速部18には、同軸上に配置され
た3組の遊星歯車機構23,24,25と、遊星歯車機
構23,24,25の構成要素を選択的に連結する摩擦
係合装置としてのクラッチC0 ,C1 ,C2 とを備えて
いる。さらに、遊星歯車機構23,24,25の構成要
素の一部は、摩擦係合装置としての4つのブレーキB0
,B1 ,B2 ,B4 によってハウジング26に対して
選択的に連結されるとともに、遊星歯車機構23,2
4,25の構成要素の一部は3つの一方向クラッチF0
,F1 ,F2 によってその回転方向により相互に、若
しくはハウジング26と係合させられるようになってい
る。そして、上記遊星歯車機構23,24,25および
摩擦係合装置によりトルク伝達経路が形成され、摩擦係
合装置を係合・解放することにより変速段が設定され
る。
【0017】上記構成の自動変速機16の変速段の設定
およびロックアップクラッチ22の制御ならびにライン
圧は、油圧制御装置27によって制御される。この油圧
制御装置27は、電気的に制御されるように構成されて
おり、変速を実行するための第1ないし第3のシフトソ
レノイドバルブS1 ,〜S3 、ライン圧を制御するため
のリニアソレノイドバルブSLT、アキュームレータ背圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLN、ロック
アップクラッチ22を制御するためのリニアソレノイド
バルブSLUが設けられている。
【0018】これらのソレノイドバルブに信号を出力し
て自動変速機16の変速やライン圧あるいはアキューム
レータ背圧などを制御する自動変速機用電子制御装置
(T−ECU)28が設けられている。この自動変速機
用電子制御装置28は、中央演算処理装置(CPU)お
よび記憶装置(RAM、ROM)ならびに入出力インタ
ーフェースを主体とするものであり、車両の走行状態に
基づいて自動変速機16の変速段を設定する変速マップ
が記憶されている。
【0019】この自動変速機用電子制御装置28には、
制御のためのデータとしてスロットルセンサ9、車速セ
ンサ10、冷却水温センサ11、自動変速機16の油温
を検出する油温センサ29、シフトレバー30の操作位
置を検出するマニュアルシフトスイッチ31からの信号
などが入力されている。このシフトレバー30が請求項
1のシフト装置に相当する。そして、運転者によりシフ
トレバー30が操作され、自動変速機16が走行レン
ジ、例えばD(ドライブ)レンジ、R(リバース)レン
ジ、L(前進第1速)レンジや、非走行レンジ、例えば
N(ニュートラル)レンジ、P(パーキング)レンジに
切り換えられる。
【0020】また、自動変速機用電子制御装置28とエ
ンジン用電子制御装置5とは、相互にデータ通信可能に
接続されており、エンジン用電子制御装置5から自動変
速機用電子制御装置28に対しては、1回転当たりの吸
入空気量(Q/N)などの信号が送信され、また自動変
速機用電子制御装置28からエンジン用電子制御装置5
に対しては、各ソレノイドバルブに対する指示信号と同
等の信号および変速段を指示する信号などが送信されて
いる。
【0021】すなわち自動変速機用電子制御装置28
は、入力されたデータに基づいて変速段やロックアップ
クラッチ22の係合・解放、あるいはライン圧の調圧レ
ベルなどを判断し、その判断結果に基づいて所定のソレ
ノイドバルブに指示信号を出力し、さらにフェイルの判
断やそれに基づく制御を行うようになっている。
【0022】つぎに、この発明の制御ルーチンの一例を
図1のフローチャートおよび図4のタイムチャートに基
づいて説明する。まず、車両が停車した状態で自動変速
機16が走行レンジ、例えばDレンジに設定されている
場合には、自動変速機16ではクラッチC1 ,C0 の油
圧室に油圧が作用し、クラッチC1 ,C0 の係合圧に応
じたトルクが伝達される。
【0023】つぎに、シフトレバー30の操作により自
動変速機16をDレンジから非走行レンジ、例えばNレ
ンジにシフトさせる操作が行われたか否かが判断され
(ステップ1)、ステップ1で否定判断された場合はリ
セットされる。自動変速機16では、係合されているク
ラッチC1 の解放によりDレンジからNレンジに切り換
えられる。ステップ1で肯定判断された場合、電子スロ
ットル3を閉じる要求が成立し、エンジン用電子制御装
置5で、電子スロットルバルブ3を所定時間内において
全閉状態に維持するタイマーがセットされる。
【0024】ここで、所定時間とは、シフトレバー30
の切り換え操作が行われてから、クラッチC1 に作用す
る油圧が排圧されてクラッチC1 の解放が終了するまで
の時間を意味しており、この制御例では、実験的に求め
られた時間よりも若干長く設定されている。
【0025】また、この制御例では所定時間を設定する
際に、電子スロットル3を閉じる要求が成立した時点で
油温センサ29により自動変速機16の作動油の油温を
検出し、図5のマップに示すように、油温センサ29に
より検出される油温が低いほど、所定時間を長く設定す
る制御が行われている。
【0026】なお、油温が所定温度、例えば60度以上
ある場合には、所定時間がほぼ一定に設定される。さら
に、この所定時間は、エンジン1のレーシング機能を維
持するため、必要最低限の値に設定される。
【0027】上記電子スロットルバルブ3の閉じ要求の
成立後、クラッチC1 に作用する油圧の排圧が開始さ
れ、クラッチC1 の伝達トルクが徐々に減少していくと
ともに、所定時間が経過したか否かがエンジン用電子制
御装置5で判断され(ステップ2)、ステップ2で肯定
判断された場合は電子スロットル3の閉じ要求がそのま
ま継続される(ステップ3)。
【0028】電子スロットル3の閉じ要求の継続中にア
クセルペダル12が踏み込まれてエンジン出力を増大さ
せる要求が生じた場合でも、エンジン用電子制御装置5
により電子スロットルバルブ3が全閉状態に維持される
ため、吸入空気量の増大が抑制されてエンジン出力の増
大が抑制される。
【0029】ステップ2で肯定判断された場合は、電子
スロットルバルブ3の閉じ要求が解除されて復帰制御が
実行される(ステップ4)。つまり、アクセルペダル1
2の踏み込み量や速度に応じて電子スロットルバルブ3
の開度が設定される。上記ステップ1が請求項1のシフ
ト検出手段に相当し、ステップ2、3が請求項1または
請求項2の出力制御手段に相当する。なお、上記制御例
は、クラッチC1 以外の摩擦係合装置が解放される場合
においても適用可能であるうえ、ほかの非走行レンジや
走行レンジにも適用可能である。
【0030】以上のように、上記制御例によれば、車両
の停止状態で走行レンジから非走行レンジに切り換える
操作が行われてから摩擦係合装置の解放が終了するまで
の所定時間内においては、アクセルペダル12によりエ
ンジン出力を増大させる操作が行われても電子スロット
ルバルブ3が閉じられた状態に維持されてエンジン出力
の増大が抑制される。
【0031】したがって、シフトレバー30により自動
変速機16を走行レンジから非走行レンジにシフトする
操作が行われ、油圧の応答遅れにより摩擦係合装置の解
放が終了する前にアクセルペダル12が踏み込まれた場
合でも車両の移動が防止され、かつ、摩擦係合装置の引
き摺りが防止されて耐久性を向上できる。
【0032】また、電子スロットルバルブ3を閉じた状
態を維持することによりエンジン出力の増大を抑制して
いるため、エンジン回転速度が低い場合でもエンジンの
燃焼状態が安定的に維持され、エンジンストールを引き
起こすことを防止でき、エンジンの回転速度に関わりな
く上記制御を適用してエンジン出力を抑制することがで
きる。
【0033】さらに、自動変速機16の作動油は、油温
が低いほど高粘度となって摩擦係合装置の応答遅れが一
層顕著になるが、この制御例では、油温センサ29によ
り検出される油温が低いほど、所定時間をより長く設定
する制御が行われている。したがって、摩擦係合装置の
解放が完全に終了してから電子スロットルバルブ3の閉
じ要求を解除することが可能となり、作動油温の低温時
における車両の移動防止機能や耐久性向上機能が一層向
上する。
【0034】なおこの発明は、吸気管にアクセルペダル
の踏み込みに応じて開閉されるメインスロットルバルブ
を設け、メインスロットルバルブよりも上流側にスロッ
トルアクチュエータにより制御されるサブスロットルを
設け、かつ、サブスロットルの開度をエンジン用電子制
御装置により制御する構成の自動変速機の制御装置にも
適用可能である。
【0035】さらにまた、摩擦係合装置の油圧室に作用
する油圧を検出するセンサを設け、このセンサにより検
出される油圧に基づいて摩擦係合装置の解放終了を判断
し、この判断結果を所定時間に代用して電子スロットル
バルブ3の閉じ要求を解除する制御を行うことも可能で
ある。
【0036】なお、この発明は、駆動力源として電動モ
ータを搭載した電気自動車や、電動モータとエンジンと
を搭載したハイブリッド車にも適用可能である。駆動力
源として電動モータを用いた場合は、電動モータに印加
する電圧を調整するコントローラ、例えばコンバータ、
インバータなどが請求項1の出力増減機構に相当する。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、シフト装置により自動変速機を走行レンジから非走
行レンジにシフトさせる操作が行われてから所定時間内
においては、アクセルペダルにより駆動力源の出力を増
大させる操作が行われても出力増減機構による出力増大
動作が抑制されて駆動力源の出力の増大が抑制される。
【0038】したがって、シフト装置により自動変速機
を走行レンジから非走行レンジにシフトする操作が行わ
れた後、油圧の応答遅れにより摩擦係合装置の解放が終
了する前にアクセルペダルにより駆動力源の出力を増大
させる操作が行われた場合でも、駆動力源の回転速度に
関わりなく車両の移動が防止され、かつ、摩擦係合装置
の引き摺りが防止されて耐久性を向上できる。
【0039】請求項2の発明によれば、摩擦係合装置を
動作させる作動油の油温が低く、粘性抵抗が高まって油
圧の応答遅れが促進された場合でも、油圧の応答遅れの
増大に応じて出力増大動作が抑制される所定時間がより
長く設定されるため、摩擦係合装置の解放が完全に終了
してから出力増減手段による出力増大動作が可能とな
り、作動油温の低温時における車両の移動防止機能や耐
久性向上機能が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御ルーチンの一例を示すフローチ
ャートである。
【図2】この発明に適用されるエンジンおよび自動変速
機の制御系統を示すブロック図である。
【図3】この発明に適用される自動変速機の概略構成を
示すスケルトン図である。
【図4】図1の制御ルーチンにおけるシステムの状態を
示すタイムチャートである。
【図5】図1の制御例で設定される電子スロットルバル
ブの閉じ要求の時間と自動変速機の油温との関係を示す
線図である。
【符号の説明】
1 エンジン(駆動力源) 3 電子スロットルバルブ(出力増減機構) 4 スロットルアクチュエータ(出力増減機構) 12 アクセルペダル 16 自動変速機 30 シフトレバー(シフト装置) C0 ,C1 ,C2 クラッチ(摩擦係合装置) B0 ,B1 ,B2 ,B3 ブレーキ(摩擦係合装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩月 邦裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 東山 康彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの操作により制御される
    出力増減機構を備えた駆動力源と、この駆動力源の出力
    側に接続され、かつ、トルク伝達経路に油圧式の摩擦係
    合装置が配置された自動変速機と、この自動変速機を走
    行レンジから非走行レンジにシフトさせるシフト装置と
    を備え、このシフト装置の操作により前記自動変速機が
    走行レンジから非走行レンジにシフトする際に、前記摩
    擦係合装置が解放されて前記トルク伝達経路が遮断され
    る自動変速機の制御装置において、 前記シフト装置により、前記自動変速機を走行レンジか
    ら非走行レンジにシフトする操作が行われてから所定時
    間内では、前記アクセルペダルにより駆動力源の出力を
    増大させる操作が行われた場合でも前記出力増減機構の
    出力増大動作を抑制する出力制御手段とを備えたことを
    特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記出力制御手段は、前記摩擦係合装置
    に供給される作動油の油温が低いほど、前記所定時間を
    長く設定することを特徴とする請求項1に記載の自動変
    速機の制御装置。
JP8241393A 1996-08-23 1996-08-23 自動変速機の制御装置 Pending JPH1061461A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1502804A2 (en) 2003-07-28 2005-02-02 Aisin Aw Co., Ltd. Shift control apparatus for automatic transmission
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