JPH1060313A - 粉体塗料のための安定剤 - Google Patents

粉体塗料のための安定剤

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JPH1060313A
JPH1060313A JP9184355A JP18435597A JPH1060313A JP H1060313 A JPH1060313 A JP H1060313A JP 9184355 A JP9184355 A JP 9184355A JP 18435597 A JP18435597 A JP 18435597A JP H1060313 A JPH1060313 A JP H1060313A
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alkyl group
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Hugh Stephen Laver
シュテフェン ラヴァー ヒュー
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BASF Schweiz AG
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Ciba Geigy AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱硬化、とりわけガスオーブン硬化の過程
における褪色が減少した粉体塗料を提供する。 【解決手段】 a)有機フィルム形成性結合剤、並びに
b)安定剤としての、(i)少なくとも一種の式I〔式
中、xは好ましくは1を表わし、そしてR1 は好ましく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わす〕で表わ
される化合物;又は(ii)立体障害アミンの群からの少
なくとも一種の化合物、及び(iii )有機ホスフィット
又はホスホナイトの群からの少なくとも一種の化合物か
らなる粉体塗料組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機フィルム形成
性結合剤と、安定剤としての、ホスフィット類の特定の
群又は少なくとも二種の異なる安定剤タイプからなる混
合物とからなる粉体塗料組成物、並びに、熱硬化性粉体
塗料組成物の褪色を減少させるための前記組成物の使用
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は公知の技術であり、そして、
例えば、“ウルマン工業化学大辞典(Ullmann's Ency1cl
opedia of Industrial Chemistry) ,第5版,完全改訂
編,A18巻”,第438ないし444頁(1991
年)に記載されている。粉体塗装方法において、粉体は
通常、空気の供給により流動化され、静電気を帯電さ
れ、次いで、アースされた、好ましくは金属製基材に塗
布される。この基材は続いて加熱され、この過程におい
て、接着している粉末は溶融し、一体化し、次いで金属
表面上に密着フィルムを形成する。粉体塗装は溶媒の不
存在下で行なうので、この技術は環境に対してとりわけ
優しい。
【0003】高められた温度での、とりわけガスオーブ
ン中での粉体塗料組成物の硬化は、困難が存在しないこ
とはない。ガスオーブン中に存在する窒素酸化物ガスは
しばしば、塗膜の望ましくない褪色を生じさせる。
【0004】従来技術において、粉体塗料組成物は、立
体障害フェノール、例えば3−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のオクタデ
シルエステルと、有機ホスフィット、例えばトリス
(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィットとの
混合物を用いて安定化される。しかしながら、この安定
化においては、粉体塗料組成物が高められた温度で、と
りわけガスオーブン中で硬化される場合、塗膜の激しい
望ましくない褪色が観察される。立体障害フェノールが
破棄され、そして有機ホスフィットのみを用いて安定化
が行なわれる場合は、前記褪色は幾分抑制され得る。有
機ホスフィットのみを用いる粉体塗膜の安定化は、しか
しながら、酸化的な攻撃に対する塗膜の安定性が非常に
減少するという不都合を有する。
【0005】過焼付けに対して塗膜を安定化することも
望ましい。このような過焼付けは、例えば、加熱された
オーブン中のコンベヤーベルトが停止したままの場合、
又は、塗膜欠陥のために成分を再塗装する必要がある場
合に起こる。
【0006】障害アミン、そしてその中でもとりわけ
2,2,6,6−テトラメチルピペリジル基を含む化合
物は、光安定剤として公知である(障害アミン光安定
剤;HALS)。
【0007】GB−A−2265377には、粉体塗料
のための安定剤として、HALS構造要素を有するホス
フィット及びホスホナイトが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】公知の安定剤は、安定
剤又は安定剤混合物が遭遇するであろう厳しい要求、と
りわけ熱硬化性粉体塗料組成物、とりわけガスオーブン
中で硬化し得る熱硬化性粉体塗料組成物の褪色の項目に
関して、全ての点で満足し得るものではない。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、 a)有機フィルム形成性結合剤、並びに b)安定剤としての、(i)少なくとも一種の次式:
【化18】 〔式中、xは1,2又は3を表わし、そしてxが1を表
わす場合は、R1 は炭素原子数1ないし30のアルキル
基;ハロゲン原子,−COOR2 基,−CN基,−NR
3 4 基又は−CONR3 4 基により置換された炭素
原子数1ないし18のアルキル基;−NR5 −基,酸素
原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数2ないし
18のアルキル基;炭素原子数3ないし18のアルケニ
ル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フ
ェニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換又
は炭素原子数1ないし12のアルキル基,ハロゲン原
子,フェニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基及び
/又は炭素原子数1ないし4のアルコシキ基により置換
されたフェニル基;ナフチル基、次式:
【化19】 で表わされる基を表わし、R2 ,R3 ,R4 及びR5
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のア
ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基
又はフェニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基を表
わし、R6 は水素原子、メチル基、アリル基又はベンジ
ル基を表わし、R7 は水素原子又は−OR11基を表わ
し、R8 は水素原子又はメチル基を表わし、R9 及びR
10は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし8
のアルキル基を表わし、R11は水素原子又は炭素原子数
1ないし30のアルキル基を表わし、そしてnは3ない
し6を表わし、但し、R1 は、酸素原子に結合した炭素
原子の両オルト位が置換されたフェニル基を表わさず、
そしてxが2を表わす場合は、R1 は炭素原子数2ない
し18のアルキレン基;−NR5 −基,酸素原子又は硫
黄原子により中断された炭素原子数2ないし18のアル
キレン基、又は次式:
【化20】 で表わされる基を表わし、そしてxが3を表わす場合
は、R1 は炭素原子数3ないし12のアルカントリイル
基又はN[(CH2 m −]3 を表わし、そしてmは1
ないし4を表わす〕で表わされる化合物、或いは(ii)
立体障害アミンの群からの少なくとも一種の化合物、及
び(iii )有機ホスフィット又はホスホナイトの群から
の少なくとも一種の化合物からなる粉体塗料組成物を提
供する。
【0010】
【発明の実施の形態】炭素原子数1ないし30のアルキ
ル基としてのR1 は直鎖状又は分岐鎖状であってよく、
例えば、メチル基、エチル基、プロピル基の異性体、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イコシル基、テ
トラコシル基又はトリアコンチル基である。アルキル基
としてのR1 は、特に、炭素原子数1ないし24のアル
キル基、とりわけ炭素原子数1ないし18のアルキル
基、好ましくは炭素原子数1ないし12のアルキル基、
例えば炭素原子数1ないし4のアルキル基である。
【0011】炭素原子数1ないし18のアルキル基とし
てのR2 ,R3 ,R4 及びR5 は直鎖状又は分岐鎖状で
あってよく、例えば、相当する炭素原子数まで、炭素原
子数1ないし30のアルキル基としてのR1 に対して記
載された意味を有する。炭素原子数1ないし12のアル
キル基、とりわけ炭素原子数1ないし4のアルキル基が
好ましい。
【0012】ハロゲン原子により置換された炭素原子数
1ないし18のアルキル基としてのR1 は直鎖状又は分
岐鎖状であってよく、そして、一回又はそれより多く、
例えば、一回ないし三回、とりわけ一回又は二回、置換
されていてよく、そして、例えば、クロロメチル基、ジ
クロロメチル基、トリクロロメチル基、クロロエチル
基、ジクロロエチル基、トリクロロエチル基、クロロプ
ロピル基、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、
トリフルオロエチル基、トリフルオロプロピル基等であ
る。
【0013】−COOR2 基により置換された炭素原子
数1ないし18のアルキル基としてのR1 は、例えば、
メトキシカルボニル基,エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペントキシ
カルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、ヘプチル
オキシカルボニル基、エチルヘキシルオキシカルボニル
基、デシルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボ
ニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、トリルオ
キシカルボニル基の異性体、とりわけメトキシ−及びエ
トキシカルボニル基により置換されたメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシ
ル基又はオクタデシル基である。好ましいものは、メト
キシカルボニル基,エトキシカルボニル基、又は特に、
ブトキシカルボニル基により置換されたメチル基、エチ
ル基、とりわけメチル基である。
【0014】−CN基により置換された炭素原子数1な
いし18のアルキル基としてのR1は、例えば、シアノ
メチル基、シアノエチル基、シアノプロピル基、シアノ
ブチル基、シアノペンチル基、シアノヘキシル基、シア
ノオクチル基、シアノデシル基、シアノドデシル基又は
シアノオクタデシル基、とりわけシアノエチル基であ
る。
【0015】−NR3 4 基により置換された炭素原子
数1ないし18のアルキル基としてのR1 は、例えば、
ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基、
ジメチルアミノブチル基又はジエチルアミノエチル基で
ある。
【0016】−CONR3 4 基により置換された炭素
原子数1ないし18のアルキル基としてのR1 は、例え
ば、ジメチルアミノカルボニル基,ジエチルアミノカル
ボニル基,ジブチルアミノカルボニル基又はエチルメチ
ルアミノカルボニル基、とりわけジメチル−及びジエチ
ルアミノカルボニル基で置換されたメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシ
ル基又はオクタデシル基である。好ましいものは、ジメ
チルアミノカルボニル基又はジエチルアミノカルボニル
基により置換されたメチル基、エチル基及びプロピル
基、とりわけジメチルアミノカルボニル基により置換さ
れたプロピル基である。
【0017】−NR5 −基,酸素原子又は硫黄原子によ
り中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基は、
例えば、CH3 −O−CH2 −基、CH3 −S−CH2
−基、CH3 −NH−CH2 −基、CH3 −N(C
3 )−CH2 −基、CH3 −O−CH2 −CH2 −O
−CH2 −基,CH3 −(O−CH2 −CH2 2 −O
−CH2 −基,CH3 −(O−CH2 −CH2 3 −O
−CH2 −基又はCH3 −(O−CH2 −CH2 4
O−CH2 −基である。
【0018】3ないし18個の炭素原子を有するアルケ
ニル基は分岐鎖状又は非分岐鎖状の基、例えば、プロペ
ニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニ
ル基、n−2,4−ペンタジエニル基、3−メチル−2
−ブテニル基、n−2−オクテニル基、n−2−ドデセ
ニル基、イソ−ドデセニル基、オレイル基、n−2−オ
クタデセニル基又はn−4−オクタデセニル基である。
好ましいものは、3ないし12個、とりわけ3ないし1
0個、例えば3ないし6個、特に3又は4個の炭素原子
を有するアルケニル基である。
【0019】炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基としてのR1 ,R2 ,R3 ,R4及びR5 は、例え
ば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基、シクロデシル基又はシクロ
ドデシル基である。好ましいものは、シクロペンチル基
又はシクロヘキシル基、とりわけシクロヘキシル基であ
る。
【0020】フェニル−炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基としてのR1 ,R2 ,R3 ,R4 及びR5 は、例え
ば、ベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニル
エチル基、3−フェニルエチル基、α−メチルベンジル
基又はα,α−ジメチルベンジル基である。好ましいも
のは、ベンジル基及び1−フェニルエチル基である。
【0021】炭素原子数1ないし12のアルキル基,ハ
ロゲン原子,フェニル−炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基及び/又は炭素原子数1ないし4のアルコキシ基に
より置換されたフェニル基としてのR1 は、好ましく
は、1ないし3個、とりわけ1又は2個の置換基を含
み、そして、例えば、クロロフェニル基、ジクロロフェ
ニル基、トリクロロフェニル基、フルオロフェニル基、
ジフルオロフェニル基、トリル基、ジメチルフェニル
基、メシチリル基、エチルフェニル基、ジエチルフェニ
ル基、イソプロピルフェニル基、第三ブチルフェニル
基、ベンジルフェニル基、フェニルエチルフェニル基、
ジ−第三ブチルフェニル基、メチル−ジ−第三ブチルフ
ェニル基、ドデシルフェニル基、メトキシフェニル基、
ジメトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ヘキシル
オキシフェニル基、メトキシエチルフェニル基又はエト
キシメチルフェニル基、とりわけp−第三ブチルフェニ
ル基である。フェニル基の置換基としてのアルキル基及
びアルコキシ基は、好ましくは、1ないし4個の炭素原
子を含み、そして特に、メチル基、第三ブチル基又はメ
トキシ基である。好ましいものは、第三ブチルフェニル
基である。
【0022】ハロゲン原子は、例えば、弗素原子、塩素
原子、臭素原子又は沃素原子である。好ましいものは、
塩素原子である。
【0023】炭素原子数2ないし18のアルキレン基は
分岐鎖状又は非分岐鎖状の基、例えば、エチレン基、プ
ロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、
オクタメチレン基、デカメチレン基、ドデカメチレン基
又はオクタデカメチレン基である。好ましいものは、炭
素原子数2ないし12のアルキレン基、とりわけ炭素原
子数2ないし8のアルキレン基である。
【0024】酸素原子又は硫黄原子により中断された炭
素原子数2ないし18のアルキレン基は、例えば、−C
2 −O−CH2 −基、−CH2 −S−CH2 −基、−
CH2 −O−CH2 −CH2 −O−CH2 −基,−CH
2 −(O−CH2 −CH2 2 −O−CH2 −基,−C
2 −(O−CH2 −CH2 3 −O−CH2 −基、−
CH2 −(O−CH2 −CH2 4 −O−CH2 −基又
は−CH2 CH2 −S−CH2 CH2 −基である。
【0025】3ないし12個の炭素原子を有するアルカ
ントリイル基は、例えば、次式:
【化21】 で表わされる基である。好ましいものは、グリシジル基
である。
【0026】重要な粉体塗料組成物は、熱により、とり
わけガスオーブン中で硬化され得る熱硬化性粉体塗料組
成物である。
【0027】用語“ガスオーブン”は、炭化水素、例え
ば、メタン,プロパン,ブタン、石炭ガス,一酸化炭
素,水素原子又は油を燃焼させることにより供給される
オーブンに関するものである。ガスの燃焼又はガスの空
気による酸化は、空気中に存在する窒素と一緒に、粉体
塗料組成物の硬化のために望ましくない窒素酸化物を生
じさせる。
【0028】したがって、本発明は、成分(a)及び
(b)からなり、そして、硬化過程において、燃焼ガス
を起源とする窒素酸化物に接触する粉体塗料組成物を提
供する。
【0029】好ましいものは、成分(b)(i)とし
て、式I〔式中、xが1を表わす場合は、R1 は炭素原
子数1ないし20のアルキル基;ハロゲン原子,−CO
OR2 基,−CN基又は−NR3 4 基により置換され
た炭素原子数1ないし8のアルキル基;酸素原子又は硫
黄原子により中断された炭素原子数2ないし8のアルキ
ル基;炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原
子数5ないし8のシクロアルキル基;非置換又は炭素原
子数1ないし12のアルキル基又はフェニル−炭素原子
数1ないし4のアルキル基により置換されたフェニル
基;ナフチル基、次式:
【化22】 で表わされる基を表わし、R2 ,R3 ,R4 及びR5
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基又
はフェニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わ
し、R6 は水素原子又はメチル基を表わし、R7 は水素
原子又は−OR11基を表わし、R8 は水素原子又はメチ
ル基を表わし、R9 及びR10は互いに独立して水素原子
又は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、R11
は水素原子又は炭素原子数1ないし25のアルキル基を
表わし、そしてnは3ないし5を表わし、xが2を表わ
す場合は、R1 は炭素原子数2ないし12のアルキレン
基;酸素原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数
2ないし12のアルキレン基、又は次式:
【化23】 で表わされる基を表わし、そしてxが3を表わす場合
は、R1 はN[(CH2 m −]3 を表わし、そしてm
は2を表わす〕で表わされる化合物を含む粉体塗料組成
物である。
【0030】特に好ましいものは、成分(b)(i)と
して、式I〔式中、xが1を表わす場合は、R1 は炭素
原子数1ないし4のアルキル基を表わす〕で表わされる
化合物を含む粉体塗料組成物である。
【0031】重要な粉体塗料組成物は、成分(b)(i
i)として、次式II又はIII :
【化24】 〔式中、Gは水素原子又はメチル基を表わし、そしてG
1 及びG2 は水素原子、メチル基又は一緒になって酸素
原子を表わす〕で表わされる基のうちの少なくとも一つ
を含む粉体塗料組成物である。
【0032】特に重要なものは、成分(b)(ii)とし
て、式II又はIII で表わされる少なくとも一つの基を含
む、以下の(a’)ないし(g’)の下に記載された化
合物の種類のうちの立体障害アミンの群からの少なくと
も一つの化合物を含む粉体塗料組成物である。
【0033】次式IIa:
【化25】 〔式中、nは1ないし4の数を表わし、G1 及びG2
互いに独立して水素原子又はメチル基を表わし、G11
水素原子、O・基、ヒドロキシル基、NO基、−CH2
CN基、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原
子数3ないし8のアルケニル基、炭素原子数3ないし8
のアルキニル基、炭素原子数7ないし12のアルアルキ
ル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原
子数5ないし8のシクロアルコキシ基、炭素原子数7な
いし9のフェニルアルコキシ基、炭素原子数1ないし8
のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイ
ル基、炭素原子数1ないし18のアルカノイルオキシ
基、ベンジルオキシ基、グリシジル基又は基−CH2
H(OH)−Z基を表わし、G11は好ましくは水素原
子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、アリル基、ベ
ンジル基、アセチル基又はアクリロイル基を表わし、Z
は水素原子、メチル基又はフェニル基を表わし、そして
nが1を表わす場合には、G12は水素原子、一つ又はそ
れより多くの酸素原子により中断された又は中断されな
い炭素原子数1ないし18のアルキル基を表わし、又は
シアノエチル基、ベンジル基、グリシジル基;脂肪族,
脂環式,芳香脂肪族,不飽和又は芳香族カルボン酸、カ
ルバミン酸又は燐含有酸の一価の基、或いは一価シリル
基、好ましくは、2ないし18個の炭素原子を有する脂
肪族カルボン酸の、7ないし15個の炭素原子を有する
脂環式カルボン酸の、3ないし5個の炭素原子を有する
α,β−不飽和カルボン酸の、又は7ないし15個の炭
素原子を有する芳香脂カルボン酸の基を表わし、1ない
し3個の置換基−COOZ12により、脂肪族,脂環式又
は芳香族部分が各々置換されたカルボン酸であってもよ
く、Z12は水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキ
ル基、炭素原子数3ないし12のアルケニル基、炭素原
子数5ないし7のシクロアルキル基、フェニル基又はベ
ンジル基を表わし、そしてnが2を表わす場合には、G
12は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭素原子
数4ないし12のアルケニレン基、キシリレン基;脂肪
族,脂環式,芳香脂肪族,不飽和又は芳香族ジカルボン
酸、ジカルバミン酸又は燐含有酸の二価の基、或いは二
価シリル基、好ましくは、2ないし36個の炭素原子を
有する脂肪族ジカルボン酸の、8ないし14個の炭素原
子を有する脂環式又は芳香族ジカルボン酸の、又は8な
いし14個の炭素原子を有する脂肪族,脂環式又は芳香
族ジカルバミン酸の基を表わし、1又は2個の基−CO
OZ12により、脂肪族,脂環式又は芳香族部分が各々置
換されたジカルボン酸であってもよく、そしてnが3を
表わす場合には、G12は脂肪族,脂環式又は芳香族トリ
カルボン酸(これは−COOZ12基により、脂肪族,脂
環式又は芳香族部分が置換されていてよい)の、芳香族
トリカルバミン酸の、又は燐含有酸の三価の基を表わ
し、或いは三価シリル基を表わし、そしてnが4を表わ
す場合には、G12は脂肪族,脂環式又は芳香族テトラカ
ルボン酸を表わす〕で表わされる化合物。
【0034】記載されたカルボン酸基は好ましくは各
々、式(−COO)n R〔式中、nの意味は上記におい
て定義された意味と同じであり、そして、Rの意味は上
記における定義から生じる〕で表わされる基を含む。
【0035】何れかの炭素原子数1ないし12の置換基
は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノ
ニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基又はn−ドデ
シル基である。
【0036】炭素原子数1ないし18のアルキル基G11
及びG12は、例えば、上記の基であってよく、そして
又、更に、例えば、n−トリデシル基、n−テトラデシ
ル基、n−ヘキサデシル基又はn−オクタデシル基であ
ってよい。
【0037】炭素原子数3ないし8のアルケニル基G11
は、例えば、1−プロペニル基、アリル基、メタリル
基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニ
ル基、2−オクテニル基又は4−第三ブチル−2−ブテ
ニル基であってよい。
【0038】炭素原子数3ないし8のアルキニル基G11
は、好ましくは、プロパルギル基である。
【0039】炭素原子数7ないし12のアルアルキニル
基G11は、特に、フェニチル基、そしてとりわけベンジ
ル基である。
【0040】炭素原子数1ないし8のアルカノイル基G
11は、例えば、ホルミル基、プロピオニル基、ブチリル
基、オクタノイル基であるが、しかし好ましくは、アセ
チル基であり、そして、炭素原子数3ないし5のアルケ
ノイル基G11は、アクリロイル基である。
【0041】G12がカルボン酸の一価基を表わす場合に
は、G12は、例えば、酢酸基、カプロン酸基、ステアリ
ン酸基、アクリル酸基、メタクリル酸基、安息香酸基又
はβ−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸基である。
【0042】G12がカルボン酸の一価基を表わす場合に
は、G12は、例えば、式−(Cj 2j)−Si−
(Z’)2 Z”〔式中、jは2ないし5の範囲の整数を
表わし、そして、Z’及びZ”は互いに独立して炭素原
子数1ないし4のアルキル基又は炭素原子数1ないし4
のアルコキシ基を表わす〕で表わされる基である。
【0043】G12がジカルボン酸の二価基を表わす場合
には、G12は、例えば、マロン酸基、コハク酸基、グル
タル酸基、アジピン酸基、スベリン酸基、セバシン酸
基、マレイン酸基、イタコン酸基、フタル酸基、ジブチ
ルマロン酸基、ジベンジルマロン酸基、ブチル(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)マロン
酸基、又はビシクロヘプテンジカルボン酸基、又は次
式:
【化26】 〔式中、Z13は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基又は炭素原子数1ないし12のアルコキシ基を
表わす〕で表わされる基である。Z13の特に好ましい意
味は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又
は炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、とりわけ、p
−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、例えば、p−
メトキシ基である。
【0044】G12がトリカルボン酸の三価基を表わす場
合には、G12は、例えば、トリメリト酸基、クエン酸基
又はニトリロトリ酢酸基である。
【0045】G12がテトラカルボン酸の四価基を表わす
場合には、G12は、例えば、ブタン−1,2,3,4−
テトラカルボン酸の又はピロメリト酸の四価基である。
【0046】G12がジカルバミン酸の二価基を表わす場
合には、G12は、例えば、ヘキサメチレンジカルバミン
酸基又は2,4−トリレンジカルバミン酸基である。
【0047】好ましいものは、式IIa〔式中、Gは水素
原子を表わし、G11は水素原子又はメチル基を表わし、
nは2を表わし、そして、G12は、4ないし12個の炭
素原子を有する脂肪族ジカルボン酸のジアシル基を表わ
す〕で表わされる化合物である。
【0048】前記種類のポリアルキルピペリジン化合物
の例は、下記の化合物である: 1)4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン 2)1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン 3)1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン 4)1−(4−第三ブチル−2−ブテニル)−4−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 5)4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン 6)1−エチル−4−サリチロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 7)4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン 8)1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4
−イルβ−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート 9)ジ(1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)マレエート 10)ジ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)スクシネート 11)ジ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)グルタレート 12)ジ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)アジペート 13)ジ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)セバケート 14)ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン−4−イル)セバケート 15)ジ(1,2,3,6−テトラメチル−2,6−ジ
エチルピペリジン−4−イル)セバケート 16)ジ(1−アリル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)フタレート 17)1−ヒドロキシ−4−β−シアノエチルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 18)1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル アセテート 19)トリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)トリメリテート 20)1−アクリロイル−4−ベンジルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン 21)ジ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)ジエチルマロネート 22)ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン−4−イル)ジブチルマロネート 23)ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン−4−イル)ブチル(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)マロネート 24)ジ(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)セバケート 25)ジ(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート 26)ヘキサン−1’,6’−ビス(4−カルバモイル
オキシ−1−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン) 27)トルエン−2’,4’−ビス(4−カルバモイル
オキシ−1−n−プロピル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン) 28)ジメチルブチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オキシ)シラン 29)フェニルトリス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オキシ)シラン 30)トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)ホスフィット 31)トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)ホスフェート 32)フェニル[ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジン−4−イル)]ホスホネート 33)4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジン 34)4−ヒドロキシ−N−ヒドロキシエチル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン 35)4−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシプロピ
ル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 36)1−グリシジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン。
【0049】式IIaで表わされる特に好ましい化合物
は、式iiGで表わされる化合物である。
【化27】
【0050】(b’)次式IIb:
【化28】 〔式中、nは数1又は2を表わし、G,G1 及びG11
(a’)の下に記載された意味と同じ意味を有し、G13
は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭
素原子数2ないし5のヒドロキシアルキル基、炭素原子
数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7又は8
のアルアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノ
イル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基、ベン
ジル基又は次式:
【化29】 で表わされる基を表わし、そしてnが1を表わす場合に
は、G14は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基、炭素原子数3ないし8のアルケニル基、炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基;ヒドロキシル基,シ
アノ基,アルコキシカルボニル基又はカルバミド基によ
り置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;式−
CH2 −CH(OH)−Z又は式−CONH−Z(式
中、Zは水素原子,メチル基又はフェニル基を表わす)
で表わされる基を表わし、そしてnが2を表わす場合に
は、G14は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭
素原子数6ないし12のアリーレン基、キシリレン基、
−CH2 −CH(OH)−CH2 −基又は基−CH2
CH(OH)−CH2 −O−D−O−(式中、Dは炭素
原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ない
し15のアリーレン基、炭素原子数6ないし12のシク
ロアルキレンを表わす)を表わし、但し、G13がアルカ
ノイル基、アルケノイル基又はベンゾイル基を表わさな
い場合は、G14は1−オキソ−炭素原子数2ないし12
のアルキレン基;脂肪族,脂環式又は芳香族ジカルボン
酸の又はジカルバミン酸の二価基、或いは又基−CO−
を表わし、或いはnが1を表わす場合には、G13及びG
14は一緒になって脂肪族,脂環式又は芳香族1,2−又
は1,3−ジカルボン酸の又はジカルバミン酸の二価基
を表わし得る〕で表わされる化合物。
【0051】何れかの置換基が炭素原子数1ないし12
のアルキル基又は炭素原子数1ないし18のアルキル基
を表わす場合には、これらは(a’)の下に既に記載さ
れた意味と同じ意味を有する。
【0052】何れかの炭素原子数5ないし7のシクロア
ルキル置換基は、特に、シクロヘキシル基である。
【0053】炭素原子数7又は8のアルアルキル基G13
は、特に、フェニルエチル基、とりわけベンジル基であ
る。炭素原子数2ないし5のヒドロキシアルキル基G13
は、特に、2−ヒドロキシエチル基又は2−ヒドロキシ
プロピル基である。
【0054】炭素原子数2ないし18のアルカノイル基
13は、例えば、プロピオニル基、ブチリル基、オクタ
ノイル基、ドデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オク
タデカノイル基であるが、しかし好ましくはアセチル基
であり、そして、炭素原子数3ないし5のアルケノイル
基G13は、特に、アクリロイル基である。
【0055】炭素原子数2ないし8のアルケニル基G14
は、例えば、アリル基、メタリル基、2−ブテニル基、
2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基又は2−オクテニ
ル基である。
【0056】ヒドロキシル基,シアノ基,アルコキシカ
ルボニル基又はカルバミド基により置換された炭素原子
数1ないし4のアルキル基としてのG14は、例えば、2
−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2
−シアノエチル基、メトキシカルボニルメチル基、エト
キシカルボニルエチル基、2−アミノカルボニルプロピ
ル基又は2−(ジメチルアミノカルボニル)エチル基で
あってよい。
【0057】何れかの炭素原子数2ないし12のアルキ
レン置換基は、例えば、エチレン基、プロピレン基、
2,2−ジメチルプロピレン基、テトラメチレン基、ヘ
キサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基又
はドデカメチレン基である。
【0058】何れかの炭素原子数6ないし15のアリー
レン置換基は、例えば、o−,m−又はp−フェニレン
基、1,4−ナフチレン基又は4,4’−ジフェニレン
基である。
【0059】炭素原子数6ないし12のシクロアルキレ
ン基は、とりわけシクロヘキシレン基である。
【0060】好ましいものは、式IIb〔式中、nは1又
は2を表わし、Gは水素原子を表わし、G11は水素原子
又はメチル基を表わし、G13は水素原子、炭素原子数1
ないし12のアルキル基又は次式:
【化30】 で表わされる基を表わし、そしてG14は、n=1の場合
には、水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル
基を表わし、そして、n=2の場合には、炭素原子数2
ないし8のアルキレン基又は1−オキソ−炭素原子数2
ないし8のアルキレン基を表わす〕で表わされる化合物
である。
【0061】前記種類のポリアルキルピペリジン化合物
の例は、下記の化合物である: 37)N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ヘキサメチレン−1,6−ジア
ミン 38)N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ヘキサメチレン−1,6−ジア
セトアミド 39)ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)アミン 40)4−ベンゾイルアミノ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン 41)N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)−N,N’−ジブチルアジパミ
ド 42)N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)−N,N’−ジシクロヘキシル
−2−ヒドロキシプロピレン−1,3−ジアミン 43)N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)−p−キシリレンジアミン 44)N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)スクシンアミド 45)ジ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)−β−プロピオネート 46)次式:
【化31】 で表わされる化合物 47)4−(ビス−2−ヒドロキシエチルアミノ)−
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン 48)4−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブ
チル−ベンズアミド)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン 49)4−メチルアクリルアミド−1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジン。
【0062】(c’)次式IIc:
【化32】 〔式中、nは1又は2を表わし、G,G1 及びG11
(a’)の下に記載された意味と同じ意味を有し、そし
てnが1を表わす場合には、G15は炭素原子数2ないし
8のアルキレン基又は炭素原子数2ないし8のヒドロキ
シアルキレン基又は炭素原子数4ないし22のアシルオ
キシアルキレン基を表わし、そしてnが2を表わす場合
には、G15は基(−CH2 2 C(CH2 −)2 を表わ
す〕で表わされる化合物。
【0063】炭素原子数2ないし8のアルキレン基又は
炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキレン基G
15は、例えば、エチレン基、1−メチルエチレン基、プ
ロピレン基、2−エチルプロピレン基又は2−エチル−
2−ヒドロキシメチルプロピレン基である。
【0064】炭素原子数4ないし22のアシルオキシア
ルキレン基G15は、例えば、2−エチル−2−アセトキ
シメチルプロピレン基である。
【0065】前記種類のポリアルキルピペリジン化合物
の例は、下記の化合物である: 50)9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−
1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン 51)9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−
3−エチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン 52)8−アザ−2,7,7,8,9,9−ヘキサメチ
ル−1,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン 53)9−アザ−3−ヒドロキシメチル−3−エチル−
8,8,9,10,10−ペンタメチル−1,5−ジオ
キサスピロ[5.5]ウンデカン 54)9−アザ−3−エチル−3−アセトキシメチル−
9−アセチル−8,8,10,10−テトラメチル−
1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン 55)2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
スピロ−2’−(1’,3’−ジオキサン)−5’−ス
ピロ−5”−(1”,3”−ジオキサン)−2”−スピ
ロ−4’”−(2’”,2’”,6’”,6’”−テト
ラメチルピペリジン)。
【0066】(d’)下記式IId,IIe及びIIfで表わ
される化合物、式IIfで表わされる化合物が好ましい:
【化33】 〔式中、nは数1又は2を表わし、G,G1 及びG11
(a’)の下に記載された意味と同じ意味を有し、G16
は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、ア
リル基、ベンジル基、グリシジル基又は炭素原子数2な
いし6のアルコキシアルキル基を表わし、そして、nが
1を表わす場合には、G17は水素原子、炭素原子数1な
いし12のアルキル基、炭素原子数3ないし5のアルケ
ニル基、炭素原子数7ないし9のアルアルキル基、炭素
原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数2な
いし4のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし6
のアルコキシアルキル基、炭素原子数6ないし10のア
リール基、グリシジル基、又は式−(CH2 p −CO
O−Q若しくは式−(CH2 p −O−CO−Q(式
中、pは1又は2を表わし、そしてQは炭素原子数1な
いし4のアルキル基又はフェニル基を表わす)で表わさ
れる基を表わし、そしてnが2を表わす場合には、G17
は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭素原子数
4ないし12のアルキレン基、炭素原子数6ないし12
のアリーレン基、基−CH2 −CH(OH)−CH2
O−D−O−CH2 −CH(OH)−CH2 −(式中、
Dは炭素原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子
数6ないし15のアリーレン基、炭素原子数6ないし1
2のシクロアルキレンを表わす)、又は基−CH2 CH
(OZ’)CH2 −(OCH2 −CH(OZ’)C
2 2 −(式中、Z’は水素原子、炭素原子数1ない
し18のアルキレン基、アリル基、ベンジル基、炭素原
子数2ないし12のアルカノイル基又はベンゾイル基を
表わす)を表わし、T1 及びT2 は互いに独立して水素
原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は非置
換又はハロ−若しくは炭素原子数1ないし4のアルキル
置換された炭素原子数6ないし10のアリール基又は炭
素原子数7ないし9のアルアルキル基を表わし、或い
は、T1 及びT2 は、それらに結合している炭素原子と
一緒になって、炭素原子数5ないし14のシクロアルカ
ン環を形成する〕。
【0067】何れかの炭素原子数1ないし12のアルキ
ル置換基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノ
ニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基又はn−ドデ
シル基である。
【0068】何れかの炭素原子数1ないし18のアルキ
ル置換基は、例えば、上記の基であってよく、そして
又、加えて、例えば、n−トリデシル基、n−テトラデ
シル基、n−ヘキサデシル基又はn−オクタデシル基で
ある。
【0069】何れかの炭素原子数2ないし6のアルコキ
シアルキル置換基は、例えば、メトキシメチル基、エト
キシメチル基、プロポキシメチル基、第三ブトキシメチ
ル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基、n−ブ
トキシエチル基、第三ブトキシエチル基、イソプロポキ
シエチル基又はプロポキシプロピル基である。
【0070】炭素原子数3ないし5のアルケニル基G17
は、例えば、1−プロペニル基、アリル基、メタリル
基、2−ブテニル基又は2−ペンテニル基である。
【0071】炭素原子数7ないし9のアルアルキル基G
17,T1 及びT2 は、特に、フェネチル基、又はとりわ
け、ベンジル基である。T1 及びT2 が炭素原子と一緒
になってシクロアルカン環を形成する場合には、これ
は、例えば、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シ
クロオクタン環又はシクロドデカン環であってよい。
【0072】炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキ
ル基G17は、例えば、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒ
ドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基又は4−
ヒドロキシブチル基である。
【0073】炭素原子数6ないし10のアリール基
17,T1 及びT2 は、特に、非置換又はハロゲン原子
若しくは炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換
されたフェニル基、α−又はβ−ナフチル基である。
【0074】炭素原子数2ないし12のアルキレン基G
17は、例えば、エチレン基、プロピレン基、2,2−ジ
メチルプロピレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレ
ン基、オクタメチレン基、デカメチレン基又はドデカメ
チレン基である。
【0075】炭素原子数4ないし12のアルケニレン基
17は、特に、2−ブテニレン基、2−ペンテニレン基
又は3−ヘキセンレン基である。
【0076】炭素原子数6ないし12のアリーレン基G
17は、例えば、o−,m−及びp−フェニレン基、1,
4−ナフチレン基又は4,4’−ジフェニレン基であ
る。
【0077】炭素原子数2ないし12のアルカノイル基
Z’は、例えば、プロピオニル基、ブチリル基、オクタ
ノイル基、ドデカノイル基を表わすが、しかし、好まし
くはアセチル基である。
【0078】炭素原子数2ないし10のアルキレン基、
炭素原子数6ないし15のアリーレン基又は炭素原子数
6ないし12のシクロアルキレン基Dは、(b’)の下
に記載された意味と同じ意味を有する。
【0079】前記種類のポリアルキルピペリジン化合物
の例は、下記の化合物である: 56)3−ベンジル−1,3,8−トリアザ−7,7,
9,9−テトラメチルスピロ[4.5]デカン−2,4
−ジオン 57)3−n−オクチル−1,3,8−トリアザ−7,
7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン 58)3−アリル−1,3,8−トリアザ−1,7,
7,9,9−ペンタメチルスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン 59)3−グリシジル−1,3,8−トリアザ−7,
7,8,9,9−ペンタメチルスピロ[4.5]デカン
−2,4−ジオン 60)1,3,7,7,8,9,9−ヘプタメチル−
1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4
−ジオン 61)2−イソプロピル−7,7,9,9−テトラメチ
ル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ
[4.5]デカン 62)2,2−ジブチル−7,7,9,9−テトラメチ
ル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ
[4.5]デカン 63)2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−
3,20−ジアザ−21−オキソジスピロ[5.1.1
1.2]ヘンエイコサン 64)2−ブチル−7,7,9,9−テトラメチル−1
−オキサ−4,8−ジアザ−3−オキソスピロ[4.
5]デカン、及び好ましくは 65)8−アセチル−3−ドデシル−1,3,8−トリ
アザ−7,7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]
デカン−2,4−ジオン又は次式:
【化34】 で表わされる化合物。
【0080】(e’)次式IIg:
【化35】 〔式中、nは数1又は2を表わし、そしてG18は次式:
【化36】 で表わされる基のうちの一つの基を表わし、ここで、G
及びG11は(a’)の下に記載された意味と同じ意味を
有し、G1 及びG2 は水素原子、メチル基又は一緒にな
って置換基=Oを表わし、Eは−O−基又は−NR13
基を表わし、Aは炭素原子数2ないし6のアルキレン又
は−(CH2 3 −O−基を表わし、xは数0又は1を
表わし、G13は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基、炭素原子数2ないし5のヒドロキシアルキル
基又は炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基を表わ
し、G19はG18と同一の意味、又は以下の基:−NG21
22,−OG23,−NHCH2 OG23又は−N(CH2
OG232 のうちの一つを表わし、G20は、n=1の場
合には、G18又はG19と同一の意味を表わし、そして、
n=2の場合には、G20は基−E−B−E−(式中、B
は炭素原子数2ないし8のアルキレン基、又は1若しく
は2個の基−N(G21)−により中断された炭素原子数
2ないし8のアルキレン基を表わす)を表わし、G21
炭素原子数1ないし12のアルキル基、シクロヘキシル
基、ベンジル基又は炭素原子数1ないし4のヒドロキシ
アルキル基、又は次式:
【化37】 で表わされる基、又は次式:
【化38】 で表わされる基を表わし、G22は炭素原子数1ないし1
2のアルキル基、シクロヘキシル基、ベンジル基又は炭
素原子数1ないし4のヒドロキシアルキル基、又はG21
及びG22は一緒になって、炭素原子数4又は5のアルキ
レン基又は炭素原子数4又は5のオキサアルキレン基、
例えば、−CH2 CH2 OCH2 CH2 −基又は次式:
−CH2 CH2 N(G11)CH2 CH2 −で表わされる
基を表わし、そしてG23は水素原子、炭素原子数1ない
し12のアルキル基又はフェニル基を表わす〕で表わさ
れる化合物も又好ましい。
【0081】何れかの炭素原子数1ないし12のアルキ
ル置換基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノ
ニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基又はn−ドデ
シル基である。
【0082】何れかの炭素原子数2ないし5のヒドロキ
シアルキル基は、例えば、2−ヒドロキシエチル基、2
−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、
2−ヒドロキシブチル基又は4−ヒドロキシブチル基で
ある。
【0083】炭素原子数2ないし6のアルキレン基A
は、例えば、エチレン基、プロピレン基、2,2−ジメ
チルプロピレン基、テトラメチレン基又はヘキサメチレ
ン基である。
【0084】G21及びG22が一緒になって炭素原子数4
又は5のアルキレン基又はオキサアルキレン基を表わす
場合には、これらは、例えば、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基又は3−オキサペンタメチレン基を表わ
す。
【0085】前記種類のポリアルキルピペリジン化合物
の例は、下記の化合物である:
【化39】
【化40】
【化41】 Rは化合物74において定義されたものと同じ意味を表
わす。
【化42】 R’は化合物76において定義されたものと同じ意味を
表わす。
【化43】
【0086】(f’)構造繰り返し単位が2,2,6,
6−テトラアルキルピペリジン基を含むオリゴマー状又
はポリマー状化合物、とりわけ、ポリエーテル、ポリア
ミド、ポリアミン、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアミ
ノトリアジン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メ
タ)アクリルアミド、及び前記の基を含むこれらのコポ
リマー。
【0087】前記種類の2,2,6,6−ポリアルキル
ピペリジン化合物の例は、下記式(式中、mは2ないし
200の数を表わす)で表わされる化合物である:
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】 〔式中、Rは次式:
【化49】 で表わされる基を表わし、又は、次式:
【化50】 で表わされる分岐鎖を表わし、m’及びm”は各々、0
ないし200の範囲の整数を表わすが、但し、m’+
m”=mである〕。
【0088】ポリマー状化合物の別の例は、次式:
【化51】 で表わされる化合物とエピクロロヒドリンとの反応生成
物;ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸と次
式:
【化52】 で表わされる二官能性アルコールとのポリエステル(テ
トラカルボン酸を起源とするこのカルボニル側鎖は、
2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリ
ジンを用いてエステル化される);次式:
【化53】 〔式中、基Rの三分の一は−C2 5 基を表わし、そし
て、他は次式:
【化54】 で表わされる基を表わし、そして、mは0ないし200
の範囲の数を表わす〕で表わされる化合物;又は、繰り
返し単位が以下の二つのユニット:
【化55】 及び、各々の場合において、次式:
【化56】 で表わされる一つのユニット、及び次式:
【化57】 で表わされる一つのユニット、からなるコポリマー。
【0089】(g’)次式III a:
【化58】 〔式中、nは数1又は2を表わし、そして、G及びG11
は(a’)の下に記載された意味と同じ意味を有し、そ
して、G14は(b’)の下に記載された意味と同じ意味
を有し、ここで、G14が−CONH−Z基及び−CH2
−CH(OH)−CH2 −O−D−O−基を表わす場合
は除く〕で表わされる化合物。
【0090】前記化合物の例は以下の化合物である:
【化59】
【0091】特に重要なものは、成分(b)(ii)とし
て、少なくとも一つの次式iiA,iiB,iiC,iiD,ii
E,iiF,iiG,iiH又はiiK:
【化60】
【化61】 〔式中、mは2ないし200の範囲からの数を表わす〕
【化62】 〔式中、R’は次式:
【化63】 で表わされる基を表わす〕で表わされる化合物を含む粉
体塗料組成物である。
【0092】チヌビン123(Tinuvin123)、チヌビン
144(Tinuvin144)、チヌビン292(Tinuvin29
2)、チヌビン622(Tinuvin622)、チヌビン770
(Tinuvin770)、チマソルプ944(Chimassorb944 )
及びチマソルプ119(Chimassorb119 )は、チバ ス
ペシャルティ ケミカルズ(Ciba Specialty Chemical
s)社の登録商標名である。サンデュボーPR31(San
duvor PR-31)は、クラリアント(Clariant)社の登録
商標名である。
【0093】特に重要なものは、成分(b)(iii )と
して、少なくとも一つの次式1ないし7:
【化64】 〔式中、指数は整数を表わし、そしてn’は2,3又は
4を表わし;p’は1又は2を表わし;q’は2又は3
を表わし;r’は4ないし12を表わし;y’は1,2
又は3を表わし;そしてz’は1ないし6を表わし、
A’は、n’が2を表わす場合には、炭素原子数2ない
し18のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は−N
R’4 −基により中断された炭素原子数2ないし18の
アルキレン基;次式:
【化65】 で表わされる基又はフェニレン基を表わし、A’は、
n’が3を表わす場合には、式−Cr'2r'-1 −で表わ
される基を表わし、A’は、n’が4を表わす場合に
は、次式:
【化66】 で表わされる基を表わし、A”は、n’が2を表わす場
合のA’の意味と同じ意味を表わし、B’は直接結合、
−CH2 −基、−CHR’4 −基、−CR’1 R’4
基、硫黄原子;3,4及び/又は5位が1個ないし4個
の炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された
炭素原子数5ないし7のシクロアルキリデン基又はシク
ロヘキシリデン基を表わし、D’は、p’が1を表わす
場合には、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わ
し、そして、p’が2を表わす場合には、−CH2 OC
2 −を表わし、D”は、p’が1を表わす場合には、
炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、E’は、
y’が1を表わす場合には、炭素原子数1ないし18の
アルキル基、−OR’1 基又は水素原子を表わし、E’
は、y’が2を表わす場合には、−O−A”−O−を表
わし、E’は、y’が3を表わす場合には、次式:R’
4 C(CH2 O−)3 又はN(CH2 CH2 O−)3
表わされる基を表わし、Q’は少なくともZ’価アルコ
ール又はフェノールの基を表わし、この基は、酸素原子
を介して燐原子に結合しており、R’1 ,R’2 及び
R’3 は互いに独立して非置換又はハロゲン原子,−C
OOR’4 基,−CN基若しくは−CONR’4 R’4
基により置換された炭素原子数1ないし18のアルキル
基;酸素原子,硫黄原子又は−NR’4 −基により中断
された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基;炭素原子数5ない
し12のシクロアルキル基、フェニル基又はナフチル
基;ハロゲン原子,全部で1個ないし18個の炭素原子
を有する3個のアルキル基若しくはアルコキシ基によ
り、又は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基に
より置換されたフェニル基又はナフチル基;又は次式:
【化67】 〔式中、m’は3ないし6の範囲の整数を表わす〕で表
わされる基を表わし、R’4 は水素原子、炭素原子数1
ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシ
クロアルキル基又は炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルキル基を表わし、R’5 及びR’6 は互いに独立して
水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基又は炭素
原子数5若しくは6のシクロアルキル基を表わし、R’
7 及びR’8 は、q’が2を表わす場合には、互いに独
立して炭素原子数1ないし4のアルキル基又は一緒にな
って2,3−デヒドロペンタメチレン基を表わし、そし
てR’7 及びR’8 は、q’が3を表わす場合には、メ
チル基を表わし、R’14は水素原子、炭素原子数1ない
し9のアルキル基又はシクロヘキシル基を表わし、R’
15は水素原子又はメチル基を表わし、そして、複数の基
R’14及びR’15が存在する場合には、それらの基は同
一又は異なり、X’及びY’は各々直接結合又は酸素原
子を表わし、Z’は直接結合、メチレン基、−C(R’
162 −基又は硫黄原子を表わし、そしてR’16は炭素
原子数1ないし8のアルキル基を表わす〕で表わされる
ホスフィット又はホスホナイトを含む粉体塗料組成物で
ある。
【0094】特に重要なものは、成分(b)(iii )と
して、式1,2,5又は6〔式中、n’は数2を表わ
し、そしてy’は数1,2又は3を表わし、A’は炭素
原子数2ないし18のアルキレン基、p−フェニレン基
又はp−ビフェニレン基を表わし、E’は、y’が1を
表わす場合には、炭素原子数1ないし18のアルキル
基、−OR’1 基又は弗素原子を表わし、E’は、y’
が2を表わす場合には、p−ビフェニレン基を表わし、
E’は、y’が3を表わす場合には、N(CH2 CH2
O−)3 基を表わし、R’1 ,R’2 及びR’3 は互い
に独立して炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
原子数7ないし9のフェニルアルキル基、シクロヘキシ
ル基、フェニル基、又は全部で1ないし18個の炭素原
子を有する1ないし3個のアルキル基により置換された
フェニル基を表わし、R’14は水素原子又は炭素原子数
1ないし9のアルキル基を表わし、R’15は水素原子又
はメチル基を表わし、X’は直接結合を表わし、Y’は
酸素原子を表わし、Z’は直接結合又は−CH
(R’16)−基を表わし、そしてR’16は炭素原子数1
ないし4のアルキル基を表わす〕で表わされるホスフィ
ット又はホスホナイトを含む粉体塗料組成物である。
【0095】同様に重要なものは、成分(b)(iii )
として、式1,2,5又は6〔式中、n’は数2を表わ
し、そしてy’は数1又は3を表わし、A’はp−ビフ
ェニレン基を表わし、E’は、y’が1を表わす場合に
は、炭素原子数1ないし18のアルキル基又は弗素原子
を表わし、E’は、y’が3を表わす場合には、N(C
2 CH2 O−)3 基を表わし、R’1 ,R’2 及び
R’3 は互いに独立して炭素原子数1ないし18のアル
キル基、又は全部で2ないし12個の炭素原子を有する
2又は3個のアルキル基により置換されたフェニル基を
表わし、R’14は水素原子又は第三ブチル基を表わし、
R’15は水素原子を表わし、X’は直接結合を表わし、
Y’は酸素原子を表わし、そしてZ’は直接結合、メチ
レン基又は−CH(CH3 )−基を表わす〕で表わされ
るホスフィット又はホスホナイトを含む粉体塗料組成物
である。
【0096】特に好ましいものは、成分(b)(iii )
として、式1,2又は6で表わされるホスフィット又は
ホスホナイトを含む粉体塗料組成物である。
【0097】とりわけ好ましいものは、成分(b)(ii
i )として、少なくとも一つの次式IV:
【化68】 〔式中、R1 及びR2 は互いに独立して水素原子、炭素
原子数1ないし8のアルキル基、シクロヘキシル基又は
フェニル基を表わし、そしてR3 及びR4 は互いに独立
して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を
表わす〕で表わされる化合物を含む粉体塗料組成物であ
る。
【0098】更に特別に好ましいものは、成分(b)
(iii )が式Iで表わされる化合物〔成分(b)
(i)〕である粉体塗料組成物である。
【0099】下記の化合物は、本新規粉体塗料組成物に
おける成分(b)(iii )として特に適するホスフィッ
ト又はホスホナイトの例である。
【0100】トリフェニルホスフィット、ジフェニルア
ルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィッ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウ
リルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジ
ステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリ
ス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット〔イ
ルガフォス168(商標名:Irgafos168,チバ スペシ
ャルティ ケミカルズ)、ジイソデシルペンタエリトリ
トールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル
フェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット(式
D)、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェ
ニル)ペンタエリトリトールジホスフィット(式E)、
ビスイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィ
ット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェ
ニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス
(2,4,6−トリ−第三ブチルフェニル)ペンタエリ
トリトールジホスフィット、トリステアリルソルビトー
ルトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブ
チルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト
(商標名:Irgafos P-EPQ ,チバ スペシャルティ ケ
ミカルズ,式H)、6−イソオクチルオキシ−2,4,
8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンゾ
[d,g]−1,3,2,−ジオキサホスホシン(式
C)、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三
ブチル−12−メチルジベンゾ[d,g]−1,3,
2,−ジオキサホスホシン(式A)、ビス(2,4−ジ
−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィッ
ト、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニ
ル)エチルホスフィット(式G)、ウルトラノックス6
41〔商標名:Ultranox641 ,ジーイー ケミカルズ(G
E Chemicals),式I〕、ドバーフォスS9228〔商標
名:Doverphos S9228 ,ドバー ケミカルズ(Dover Che
micals) ,式K〕、又はマークHP10〔商標名:Mark
HP10 ,アデカ アーガス(Adeka Argus) ,式L〕。
【0101】下記のホスフィットが、特に好ましく使用
される:トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホス
フィット〔イルガフォス168(商標名:Irgafos16
8),チバ スペシャルティ ケミカルズ〕、トリス
(ノニルフェニル)ホスフィット、
【化69】
【化70】
【化71】
【0102】非常に特別に好ましいものは、トリス
(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット〔イ
ルガフォス168(商標名:Irgafos168),チバ スペ
シャルティ ケミカルズ〕、ビス(2,4−ジ−第三ブ
チル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット〔イル
ガフォス38(商標名:Irgafos38 ),チバ スペシャ
ルティ ケミカルズ,式G〕、ウルトラノックス626
〔商標名:Ultranox626 ,ジーイー ケミカルズ(GE Ch
emicals),式D〕、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチ
ルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト
(商標名:Irgafos P-EPQ ,チバ スペシャルティ ケ
ミカルズ,式H)、ウルトラノックス641〔商標名:
Ultranox641 ,ジーイー ケミカルズ(GE Chemicals),
式I〕、ドバーフォスS9228〔商標名:Doverphos
S9228 ,ドバー ケミカルズ(Dover Chemicals) ,式
K〕、又はマークHP10〔商標名:Mark HP10 ,アデ
カ アーガス(Adeka Argus) ,式L〕である。
【0103】式Gで表わされる化合物〔〔イルガフォス
38(商標名:Irgafos38 ),チバスペシャルティ ケ
ミカルズ〕は、本新規粉体塗料組成物における成分
(b)(i)及び成分(b)(iii )の両方のためのと
りわけ好ましいホスフィットである。
【0104】特に重要なものは、成分(b)(iii )と
して、融点40〜150℃、特に60〜120℃、例え
ば70〜110℃を有する有機ホスフィット又はホスホ
ナイトの群からなる化合物を含む粉体塗料組成物であ
る。これらの好ましい融点範囲は、成分(b)(i)又
は成分(b)(iii )を成分(a)と混合するために都
合が良い。
【0105】上述の立体障害アミン、及び又、有機ホス
フィット又はホスホナイトは公知化合物である;これら
のうちの多くのものは市販されている。
【0106】式Iで表わされる化合物〔成分(b)
(i)〕の製造は、アメリカ合衆国特許第540184
5号の明細書に記載されている。
【0107】用語“粉体塗料組成物”又は“粉体塗料”
は、“ウルマン工業化学大辞典(Ullmann's Ency1cloped
ia of Industrial Chemistry) ,第5版,完全改訂編,
A18巻”,第3.4章の第438ないし444頁(1
991年)に記載された定義を意味するものと理解され
たい。粉体塗料により、主に金属基材に粉末形態で塗布
される、熱可塑性又は焼付け可能な、架橋性ポリマーが
意味される。粉体を塗布すべき部材に接触させる方法
は、種々の塗布技術、例えば静電粉体塗装、静電流動床
焼成、バルク焼成、流動床焼成、回転焼成又は遠心焼成
により特徴付けられる。
【0108】本新規粉体塗料組成物のための好ましいフ
ィルム形成性結合剤は、例えば、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル−ヒドロキシアルキルアミド、ポリエステル−グ
リコルリル、エポキシ−ポリエステル樹脂、ポリエステ
ル−トリグリシジルイソシアヌレート、ヒドロキシ官能
性ポリエステルブロック化ポリイソシアヌレート、ヒド
ロキシ官能性ポリエステル−ウレトジオン、硬化剤又は
前記樹脂の混合物と一緒になったアクリレート樹脂をベ
ースとする焼付け系である。熱可塑性を有するフィルム
形成性結合剤、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリビニリデンジク
ロリド又はポリビニリデンジフルオリドも重要である。
【0109】ポリエステルは通常ヒドロキシ−又はカル
ボキシ官能性であり、そして通常、ジオールとジカルボ
ン酸との縮合により製造される。ポリオール及び/又は
多価酸の添加は分岐されたポリエステルを生成し、これ
は次いで、架橋剤の存在下で焼付けされて、網状構造を
生じ、この構造は、塗膜に所望の物理的性質、例えば、
引裂抵抗、耐衝撃性及び曲げ強さを与える。多官能性酸
の代わりに、酸無水物又は酸塩化物、例えば、マレイン
酸無水物、イタコン酸無水物、フタル酸無水物、テレフ
タル酸無水物、ヘキサヒドロテレフタル酸無水物、トリ
メリト酸無水物、ピロメリト酸無水物、コハク酸無水
物、等を使用することも可能である。揮発性アルコール
の脱離によりエステル交換が進行する単純なエステル、
例えば、ジメチルテレフタレートを使用することも可能
である。エステル交換と縮合との組み合わせも同様に行
い得る。更に、ポリエステルは、ヒドロキシカルボン
酸、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸及びヒドロ
キシピバリン酸、又は相当するラクトン、例えば、ε−
カプロラクトンのポリ縮合により製造することができ
る。ジカルボン酸及び多価酸の例は、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
1,12−ドデカンジオン酸、ピロメリト酸、3,6−
ジクロロフタル酸、コハク酸、1,3−シクロヘキサン
ジカルボン酸及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
を包含する。ジオール及びポリオールの例は、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ヘ
キサントリロール、ヘキサン−2,5−ジオール、ヘキ
サン−1,6−ジオール、ペンタエリトリトール、ソル
ビトール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、トリス−1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、トリメチルペンタンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2
−メチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、エ
ステルジオール204(ヒドロキシピバリン酸とネオペ
ンチルグリコールとのエステル)、水素化ビスフェノー
ルA、ビスフェノールA、ヒドロキシピバリン酸、ヒド
ロキシピバレートエステル、2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
2−ブテン−1,4−ジオール、2−ブチン−1,4−
ジオール又は2−メチル−1,3−プロパンジオールを
包含する。
【0110】カルボキシ官能性ポリエステルのための適
する架橋剤は、エポキシ化合物、例えばノボラック(商
標名:Novolac )−エポキシ樹脂、ビスフェノールAの
ジグリシジルエーテル、水素化ビスフェノールA、及
び、例えば、脂肪族ジカルボン酸との反応により変性さ
れたビスフェノールAである。反応性エポキシ化合物、
例えば、トリグリシジルトリアゾリジン−3,5−ジオ
ン、多価酸のグリシジルエステル、例えば、ジグリシジ
ルテレフタレート及びジグリシジルヘキサヒドロテレフ
タレート、ヒダントインエポキシド(US−A−440
2983)、及び、非常に特別には、トリグリシジルイ
ソシアヌレート及び脂肪族ポリエポキシ化合物、例え
ば、アラルダイトPT910〔商標名:Araldit PT910
,チバ スペシャルティ ケミカルズ〕、及び更に、
エポキシ化されたポリ不飽和脂肪酸エステル、例えば、
ウラノックス(商標名:Uranox,DSM)も適する。カ
ルボキシ官能性ポリエステルのための他の架橋剤は、β
−ヒドロキシ−アルキルアミド(US−A−40769
17参照)、例えば、主に、アジピン酸の四官能性β−
ヒドロキシ−アルキルアミド誘導体〔プリミドXL55
2,商標名:Primid XL552,ローム アンド ハース(R
ohm & Haas) 社製〕である。低分子量のアルコールでア
ルキル化されたメラミン,ベンゾグアニミン及びグリコ
ルリルの誘導体も、適することが見出された。例は、テ
トラメチルメトキシグリコルリル〔パウダーリンク11
74(Powderlink1174),アメリカン シアナミド(Ameri
can Cyanamid) 社製〕である。他の公知架橋剤は、ビス
−及びトリスオキサゾリジン、例えば、1,4−ビスオ
キサゾリジノベンゼンである。
【0111】新しい化合物は、化学的に結合したエポキ
シ基を含み、それ故、それ自体で架橋し得るカルボキシ
官能性ポリエステルである〔モルホエク(Molhoek) 他,
第22号ファティペック コングレス(22nd Fatipec Co
ngress) ,15.−19.5.95,ブダペスト,第1
巻,119〜132〕。
【0112】架橋反応の際にエポキシ基又はグリシジル
基がカルボキシル基又は酸無水物と反応する全ての系に
おいて、触媒を用いてよい。例は、アミン又は金属化合
物、例えば、アルミニウムアセチルアセトネート又は錫
オクトエートである。
【0113】ヒドロキシ官能性ポリエステルのための架
橋剤としては、ポリイソシアネート架橋剤が特に重要で
ある。イソシアネートの高い反応性に起因する早期の架
橋を防ぐため及び溶融した粉体の良好な度合を得るため
に、ポリイソシアネートはブロックされる(内部的には
ウレトジオンとして、又は、ブロック剤との付加物とし
て)。最も頻繁に用いられるブロック剤は、ε−カプロ
ラクタム、メチルエチルケトン、又はブタノンオキシム
である。イソシアネートのための他の適するブロック剤
は以下の文献:ジー.ビー.グイス(G.B.Guise) 、ジ
ー.エヌ.フリーランド(G.N.Freeland)及びジー.シ
ー.スミス(G.C.Smith) ,J.Applied Polymer Science,
23,353(1979) ;及び、エム.ボック(M.Bock)及びエイ
チ.−ユー.マイヤー−ウェストヒュース(H.-U.Maier-
Westhues) 、“粉体塗料技術のための製品開発における
進歩(Progress in Product Development for Powder Co
atingTechnology) ,XIXth Lnt. Conf.,有機塗膜(Orga
nic Coatings),Science andTechnol.,Athens,12-16 7
月”,1993年、に記載されている。ブロック化された又
はブロック化されないポリイソシアネートの例は、2−
メチルペンタン、1,5−ジイソシアネート、2−エチ
ルブタン、1,4−ジイソシアネート、3(4)−イソ
シアナトメチル−1−メチルシクロヘキシルイソシアネ
ート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチ
ルシクロヘキサンジイソシアネート、トリス(イソシア
ナトメチル)ベンゼン、4,4’−ジイソシアナトジシ
クロヘキシルメタン、1,4−ビス(イソシアナトメチ
ル)シクロヘキサン、m−テトラメチルキシレンジイソ
シアネート、p−テトラメチルキシレンジイソシアネー
ト、及び特に、イソホロンジイソシアネートである。ブ
ロック化されないジイソシアネートの反応においては、
通常、金属触媒、例えば、錫オクトエート、ジブチル錫
オキシド、又はジブチル錫ジラウレートが、ポリイソシ
アネート製剤に添加される。
【0114】ヒドロキシ官能性ポリエステルのための別
の適する架橋剤は、酸無水物、例えば、トリメリト酸無
水物、並びに、ジオール及びジアミンとのその反応生成
物である。前記架橋剤の別の例は、ティー.エイ.ミセ
ヴ(T.A.Misev) により、“粉体塗料:化学及び技術(Pow
der Coatings:Chemistry and Technology)”,ジェイ.
ウィレイ アンド サンズ(J.Wiley and Sons),チチェ
スター(Chichester),第123及び124頁、に記載さ
れている。
【0115】ポリアクリレート(これは通常、ヒドロキ
シル,カルボニル又はグリシジル官能性を有する)も、
粉体塗料のための結合剤として用いられる。これらは、
慣用の方法により、主としてモノマー、例えば、スチレ
ン、及びアクリル酸又はメタクリル酸の直鎖状又は分岐
鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキルエステルから製
造される。他のエチレン性不飽和化合物、例えば、ジビ
ニルベンゼン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ブ
トキシメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、ブタ
ジエン等も、添加し且つ共重合し得る。ヒドロキシル官
能性は、ヒドロキシ官能性モノマー、例えば、ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレートの共重合により保証される。カルボ
キシル官能性のために、エチレン性不飽和酸及び酸無水
物、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
クロトン酸、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、ア
クリル酸無水物又はメタクリル酸無水物が使用される
(US−A−3836604)。グリシジル官能性は、
EP−A−0256369及びUS−A−387657
8に教示された如く、モノマー、例えば、グリシジルア
クリレート及びグリシジルメタクリレートの共重合によ
り与えられる。ヒドロキシル又はカルボキシル官能性を
有するポリアクリレートのための架橋剤としては、基本
的に、ヒドロキシル又はカルボキシル官能性を有するポ
リエステルのために既に記載された化合物と同様の化合
物を使用することが可能である。別の適する架橋剤は、
US−A−0045040のエポキシ化合物である。グ
リシジル官能性を有するポリアクリレートのための適す
る架橋剤はジカルボン酸、例えば、セバシン酸、1,1
2−ドデカンジカルボン酸、並びに酸無水物、例えば、
ビストリメリト酸無水物及びUS−A−3880946
の明細書に記載された化合物である。更に、DE−A−
3310545からの自動架橋性ポリアクリレートも公
知である。
【0116】粉体塗料のためのエポキシ樹脂は、殆ど何
れかのノボラック(商標名:Novolac )−エポキシ樹
脂、又は特に、芳香族ポリオールをベースとするもの、
とりわけ、ビスフェノール、例えば、ビスフェノールA
をベースとするものである。JP−A−5818746
4(1982)からの変性ビスフェノール−エポキシ樹
脂も公知である。エポキシ樹脂は、固体脂肪族アミン,
固体芳香族アミン,アミン付加物,フェノール性樹脂、
ポリアミド及び既に記載したカルボキシ官能性ポリエス
テルからなる種類の架橋剤と組み合わせて用いられる。
硬化剤としては、ジシアンジアミドが非常に特別に記載
され、ジシアンジアミドは、触媒、例えば、リュイス
酸,三弗化硼素−アミン錯体,金属錯体,第三級及び第
四級アミン,並びにイミダゾール誘導体、例えば、2−
メチルイミダゾリンと一緒に、しばしば用いられる。
【0117】本新規粉体塗料組成物において、樹脂及び
架橋剤は、好ましくはほぼ化学量論量用いられる。30
%を越える化学量論量からの偏倚は、殆どの場合、硬化
された塗膜の望ましい物理的性質、例えば、可撓性,衝
撃強度,接着性,耐候性又は耐溶剤性の減少を引き起こ
す。
【0118】成分(a)及び(b)に加えて、本新規粉
体塗料組成物は、同様に別の添加剤を含むことも可能で
ある。
【0119】好ましい新規粉体塗料組成物は、別の添加
剤として、顔料,染料,充填剤,レベリング助剤,脱蔵
剤,チャージコントロール剤,蛍光増白剤,接着促進
剤,酸化防止剤,光安定剤,硬化触媒又は光開始剤から
なる群からの一種又はそれより多くの成分を含む。本新
規粉体塗料組成物は、腐蝕防止剤、例えば、抗腐蝕顔
料、例えば、ホスフェート−又はボレート−含有顔料又
は金属酸化物顔料、或いは他の有機又は無機の腐蝕防止
剤、例えば、ニトロソフタル酸の塩,燐酸エステル,工
業級アミン又は置換ベンゾトリアゾールを含んでもよ
い。
【0120】例えば、紫外線により硬化される粉体塗料
組成物のための適する光開始剤は、ベンゾフェノン,フ
ェニルグリオキサレート,ビス−及び/又はモノ−アシ
ルホスフィンオキシド,α−ヒドロキシケトン又はベン
ジルジメチルケタールをベースとするものである。光源
としては、中圧又は高圧水銀ランプを用いることが適切
である。
【0121】脱蔵剤の例は、EP−A−0471409
の明細書に記載された脂肪酸アミド,ε−カプロラクタ
ム、メチルイソフタレート及びジメチルイソフタレート
(EP−A−284996)、並びに、非常に特別には
ベンゾインである。
【0122】レベリング助剤の例は、エポキシ化脂肪
酸,アビエチルアルコール,ポリラウリルメタクリレー
ト,ポリラウリルアクリレート,ポリジメチルシロキサ
ン−ポリアルキレンオキシドブロックコポリマー、又は
特に、低分子量の炭素原子数1ないし8のアルキルアク
リレートエステル又はアルキルメタクリレートエステル
のポリマー又はコポリマーである。
【0123】接着促進剤は、例えば、変性シラン,チタ
ネート又はジルコネートをベースとする。
【0124】蛍光増白剤の例は、ウビテックスOB〔商
標名:Uvitex OB ,チバ スペシャルティ ケミカル
ズ〕である。
【0125】顔料は、例えば、二酸化チタン,酸化鉄,
カーボンブラック,アルミニウムブロンズ,フタロシア
ニンブルー又はアミノアントラキノンである。
【0126】充填剤の例は、タルク,アルミナ,珪酸ア
ルミニウム,燐酸アルミニウム,バライト,雲母,シリ
カ,炭酸カルシウム又は炭酸マグネシウム,酸化マグネ
シウム,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,燐酸亜鉛又はそれらの混
合物である。
【0127】本発明の特に好ましい粉体塗料組成物は、
別の添加剤として、酸化防止剤、とりわけ、フェノール
性酸化防止剤、例えば、下記のものを含む。
【0128】1.酸化防止剤 1.1.アルキル化モノフェノール 例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノー
ル、2−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6
−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ
−第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ
−第三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジ
シクロペンチル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メ
チルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,
4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−
第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、直鎖状又
は分岐鎖状ノニルフェノール、例えば、2,6−ジノニ
ル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、
2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−
1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノール及び
それらの混合物。
【0129】1.2.アルキルチオメチルフェノール 例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチ
ルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メ
チルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−
エチルフェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4
−ノニルフェノール。
【0130】1.3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒド
ロキノン 例えば、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノー
ル、2,5−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第
三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オク
タデシルオキシフェノール、2,6−ジ第三ブチルヒド
ロキノン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシア
ニソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニ
ソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ルステアレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)アジペート。
【0131】1.4.トコフェロール 例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ
−トコフェロール、δ−トコフェロール及びそれらの混
合物(ビタミンE)。
【0132】1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエ
ーテル 例えば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メ
チルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチル
フェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−
3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第
三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビ
ス(3,6−ジ第二アミルフェノール)、4,4’−ビ
ス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジス
ルフィド。
【0133】1.6.O−,N−及びS−ベンジル化合
例えば、3,5,3’,5’−テトラ第三ブチル−4,
4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル
4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプト
アセテート、トリデシル4−ヒドロキシ−3,5−ジ−
第三ブチル−ベンジルメルカプトアセテート、トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ア
ミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6
−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ス
ルフィド、イソオクチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0134】1.7.ヒドロキシベンジル化マロネート 例えば、ジオクタデシル2,2−ビス(3,5−ジ第三
ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオク
タデシル2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエ
チル−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)マロネート、ジ[4−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)フェニル]2,2−ビス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マ
ロネート。
【0135】1.8.芳香族ヒドロキシベンジル化合物 例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベ
ンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベ
ンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0136】1.9.トリアジン化合物 例えば、2,4−ビスオクチルメルカプト−6−(3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,
3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6
−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプ
ト−4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,
6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−ト
リス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三
ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,
5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサ
ヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート。
【0137】1.10.ベンジルホスホネート 例えば、ジメチル2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルホスホネート、ジエチル3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデ
シル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
スホネート、ジオクタデシル5−第三ブチル−4−ヒド
ロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノ
エチルエステルのカルシウム塩。
【0138】1.11.アシルアミノフェノール 例えば、4−ヒドロキシラウリン酸アニリド、4−ヒド
ロキシステアリン酸アニリド、オクチルN−(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−カルバメ
ート。
【0139】1.12.β−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と以下の一価又
は多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、n−オクタ
ノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6
−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレ
ングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリ
トール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサルアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0140】1.13.β−(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と以下の
一価又は多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、n−オクタ
ノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6
−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレ
ングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリ
トール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサルアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0141】1.14.β−(3,5−ジシクロシクロ
ヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と以
下の一価又は多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサルアミド、3−チアウンデカノ
ール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサン
ジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメ
チル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
[2.2.2]オクタン。
【0142】1.15.3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル酢酸と以下の一価又は多価アルコール
とのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサルアミド、3−チアウンデカノ
ール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサン
ジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメ
チル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
[2.2.2]オクタン。
【0143】1.16.β−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド 例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジ
アミン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジア
ミン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0144】フェノール性酸化防止剤は、本粉体塗料組
成物の全重量に対して、例えば0.01ないし10重量
%添加される。
【0145】モノマーの重合又はポリ縮合による有機フ
ィルム形成性結合剤〔成分(a)〕の製造において、重
合前でさえも、成分(b)(i),(b)(ii)及び
(b)(iii )をモノマーと混合することが可能であ
る。
【0146】成分(b)(i),(b)(ii)及び
(b)(iii )は、都合良くは、成分(a)の重量に対
して、0.001ないし10重量%、例えば0.01な
いし5重量%、好ましくは0.025ないし3重量%、
特に0.05ないし3重量%の量使用される。
【0147】成分(b)(ii)対成分(b)(iii )の
重量比は、好ましくは、4:1ないし1:10、特に、
3:1ないし1:6、例えば、2:1ないし1:3であ
る。
【0148】粉体塗料組成物は、慣用の技術、とりわけ
静電粉体噴霧により、基材に塗布される。スプレーガン
から噴出された粉体は、高電圧電極で静電的に荷電さ
れ、次いで、空気流及び静電的吸引力の作用の下で部材
に引かれる。電磁力線の取り囲み効果(wraparound effe
ct) は、アンダーカット及び裏側も被覆されることを保
証する。塗布された粒子は、クーロン力の結果として接
着し、ガスオーブン中で一緒に溶融され、次いで硬化さ
れる。好ましい焼付け温度は、フィルム形成性結合剤
(樹脂/硬化剤系)の反応性及びオーブン構造に依存し
て、130℃と260℃との間、特に140℃と220
℃との間の温度である。焼付け時間は、都合良くは、2
ないし30分に範囲内にあり、基材の熱容量が大きな役
割を演じる。紫外線硬化性系の場合には、粉体塗料組成
物は、粉体噴霧操作の後、例えば、赤外線照射により、
50ないし180℃の温度で溶融される。塗膜を次い
で、好ましくは冷却前に、紫外線に暴露させる。
【0149】好ましい基材は金属基材、例えば、鉄,
鋼,銅,亜鉛,錫,マグネシウム,珪素,チタン又はア
ルミニウム、及びこれらの合金である。
【0150】本発明の好ましい態様は、熱により、とり
わけガスオーブン中で硬化され得る粉体塗料組成物の褪
色を減少させるための安定剤としての成分(b)の使用
である。
【0151】本発明は、熱硬化性粉体塗料組成物の褪色
の減少方法であって、前記組成物に、少なくとも一つの
成分(b)(i)、又は成分(b)(ii)と成分(b)
(iii )とからなる混合物を混合する又は塗布すること
からなる方法も提供する。
【0152】本発明は、同様に、成分(a)と成分
(b)とからなる粉体塗料組成物の硬化方法であって、
ガスオーブン中で硬化を行なう方法を提供する。
【0153】本発明は、上記の方法により塗布され且つ
硬化された塗膜も提供する。
【0154】新規成分(a)及び(b)を有する粉体塗
料組成物の製造は、慣用の方法により行なうことができ
る。操作及び装置の良好な説明は、ティー.エイ.ミセ
ヴ(T.A.Misev) の本:“粉体塗料:化学及び技術(Powde
r Coatings:Chemistry and Technology)”,ジェイ.ウ
ィレイ アンド サンズ(J.Wiley and Sons),チチェス
ター(Chichester)の第5章に記載されている。
【0155】通常、粉体塗料組成物の全成分は、適する
ミキサー中に秤量され且つ一緒に混合される。この操作
は、タンブルミキサー,コニカルミキサー,ダブルコー
ンミキサー,ホリゾンタルミキサー,ブレンダー、及び
攪拌装置、例えば遊星ミキサーを使用して行なわれる。
【0156】製剤は、まず最初に、加熱された押出機中
で加工されて、高度に均質な溶融組成物を与える。この
目的のために適する装置は、単軸コ−コンパウンダー,
二軸押出機及び遊星押出機を含む。秤量は通常、70〜
140℃、とりわけ80〜110℃で、スクリューコン
ベヤー,コンベヤーベルト又はシェーカーにより行なわ
れる。続く押出で熱い塊状物をロールにかけ、次いで、
例えば冷却ベルト上で冷却する。固化後、前記塊状物を
砕き、次いで粉砕する。適する粉砕ユニットはピン−デ
ィスク・ミル,超遠心ミル,ジェットミル,及びとりわ
け、分級ミルである。粉体は次いで分級され、そして好
ましくは、篩分けされる。篩分けの前に、凝結防止剤、
例えば、シリカゲル又はアルミナ、又は特別な効果を有
する顔料、例えばアルミニウム,ブロンズ又は雲母を添
加することも可能である。
【0157】本発明の粉体塗料の平均粒径は、5ないし
200μm、特に、10ないし100μm、例えば、1
5ないし75μmである。
【0158】粉体塗料を製造するための他の技術(EP
−B−368851又はWO−A−92/00342)
が最近開示され、これは、本発明に用いることもでき
る。前記技術において、予備混合された製剤及び押出物
は加熱された回転チューブに供給され、次いで回転テー
ブル上で遠心的に回転される。テーブルの端部におい
て、小さな、丸い、好ましくは単一分散性の液滴が形成
され、これは、床に落下する前に冷却された空気中で固
化される。
【0159】粉体塗料組成物を製造するための新規方法
は、超臨界二酸化炭素中で成分(a)と成分(b)とを
混合し、次いで噴霧乾燥又は蒸発により、二酸化炭素を
除去することからなる(US−A−4414370又は
US−A−4529787参照)。本発明の安定剤〔成
分(b)〕は、粉体塗料組成物を製造するための前記方
法のためにも非常に適する。
【0160】本粉体塗料は、実際、慣用の方法により塗
布される。例えば、コロナガンを使用することも、更に
又、摩擦電気噴霧ガンを使用することも可能である。所
望により静電気付与を用いる流動化焼成技術の全ての変
法も用い得る。熱可塑性粉体塗料のために、フレーム噴
霧技術も用い得る。
【0161】本粉体塗料組成物の焼付けは、本明細書で
既に記載したガスオーブンに加えて、赤外線加熱の手段
によっても、又は、電気的放熱器によっても行い得る。
【0162】成分(b)(i),(b)(ii)又は
(b)(iii )のうちの一つが、例えば、50℃未満の
融点を有する固体、又は室温で液体である場合には、液
体又は粘稠の成分は一緒に混合し次いで押出機に供給す
ることが困難であるので、取り扱い上の問題が起こる可
能性がある。成分(b)(i),(b)(ii)又は
(b)(iii )のうちの一つが、例えば、120℃を越
える融点を有する固体、又は、高い溶融粘性を有する固
体である場合には、取り扱い上の困難性が同様に起こり
得る。このような場合には、成分(b)(i),(b)
(ii)又は(b)(iii)をマスターバッチの形態で用
いてよい。
【0163】マスターバッチは基本的には、分散状態
の、又は好ましくは、樹脂中の溶液状態の成分(b)の
濃厚液である。成分(a)を形成する樹脂は、例えば、
ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂又はポリアクリレート
樹脂である。マスターバッチが含み得る成分(b)の量
は、溶解度及びマスターバッチの物理的性質、例えば、
ケーギングの傾向によってのみ決定される。マスターバ
ッチは、都合良くは、マスターバッチの全重量に対し
て、5ないし90重量%、特に、5ないし60重量%、
例えば、5ないし30重量%の量の成分(b)を含む。
【0164】マスターバッチは、樹脂の製造の間に同様
に容易に製造し得る。それ故、例えば、ポリエステルの
製造工程において、約240℃で、冷却操作の間に成分
(b)を添加することにより、マスターバッチを製造す
ることが可能である。縮合反応の前にモノマーに成分
(b)を添加することにより、成分(b)は、樹脂の製
造中においてさえも、樹脂を酸化に対して保護すること
が可能である。特に好ましいものは、本発明の範疇にお
いて、縮合反応中に化学的に不活性な前記の新規成分
(b)である。本粉体塗料の付加的な成分、例えばレベ
リング助剤又は脱蔵剤を、マスターバッチ中に混入する
こともできる。
【0165】それ故、本発明は、樹脂及び少なくとも一
つの成分(b)を含むマスターバッチも提供する。
【0166】成分(b)は、担体材料に塗布してもよ
い。これは、成分(b)が液体又は柔らかい、粘稠な樹
脂である場合に好ましい。使用される担体材料の量は、
都合良くは、流動性で且つ容易に混合可能な粉体を与え
るような量のみである。成分(b)は、所望により溶媒
と共に、担体材料に噴霧してよい。好ましい担体材料
は、高い吸油価を有する小粒径の多孔性固体である。特
に重要な例はアルミナ又はシリカゲルである。
【0167】
【実施例及び発明の効果】下記実施例により、本発明を
更に詳細に説明する。部及び%は重量による。
【0168】実施例1:ポリエステル/ヒドロキシアル
キルアミドをベースとするガスオーブン硬化された粉体
塗料の褪色の測定 ポリエステル/ヒドロキシアルキルアミドをベースとす
る粉体塗料組成物を製造するために、ポリエステル・グ
リレスタP7612〔商標名:Grilesta P7612,イーエ
ムエス ヒェミー アーゲー(Ems Chemie AG) 〕560
g、プリミドXL552〔商標名:Primid XL552,イー
エムエス ヒェミー アーゲー(Ems Chemie AG) 〕30
g、レシフローPV88〔商標名:Resiflow PV88 ,フ
ォーレヒェミー ゲーエムベーハー(Worlee Chemie Gmb
H)〕8g、ベンゾイン〔フルカアーゲー(Fluka AG)〕2
g、二酸化チタン・タイプ2160〔クロノス(Krono
s)〕400g、及び表1に示す安定剤量を混合する。
【0169】このようにして秤量した成分を、遊星スタ
ーラーを使用して混合する。この混合物を次いで、プリ
ズム(Prism) 押出機で300回転/分及び100℃で押
し出し、次いでロールに付す。
【0170】粉体塗料組成物をベンチカッターを使用し
て粗く刻み、次いで0.25mm環状孔スクリーンを用
いて、速度水準2で、レッシュ(Retsch)ZM−1超遠心
ミル内で粉砕する。最後に、この粉体を、遠心スクリー
ニング装置上で125μmスクリーンを用いてスクリー
ニングする。
【0171】仕上げられた粉体塗料組成物を、120μ
mの塗布厚で、Q−パネル(Q-Panel) からなるタイプR
鋼製パネルに、ESB−ワグナー(Wagner)コロナキャッ
プガンを使用して、静電的に噴霧する。塗布されたパネ
ルを、丁度1分間160℃に加熱すると、その結果、粉
体層は溶融するが、しかし、硬化しない。次いでこの試
料を、ガスオーブン中で200℃で45分間焼付け、次
いで黄色度指数(YI)の色を、ASTM D1925
−70に基づいて決定する。低いYI値は試料の小さな
褪色を意味し、高いYI値は試料の甚だしい褪色を意味
する。褪色が小さい程、安定剤又は安定剤混合物の効果
は一層大きい。結果を表1に要約する。
【0172】 a)チヌビン123(チバ スペシャルティ ケミカル
ズ)は、式iiAで表わされる化合物である。
【化72】 b)イルガフォスP−EPQ(チバ スペシャルティ
ケミカルズ)は、式Hで表わされる化合物である。
【化73】 c)チヌビン770(チバ スペシャルティ ケミカル
ズ)は、式iiHで表わされる化合物である。
【化74】 d)サンデュボーPR31(クラリアント)は、式iiG
で表わされる化合物である。
【化75】 e)ウルトラノックス626(チバ スペシャルティ
ケミカルズ)は、式Dで表わされる化合物である。
【化76】
【0173】実施例2:エポキシ樹脂をベースとするガ
スオーブン硬化された粉体塗料の褪色の測定 エポキシ樹脂をベースとする粉体塗料組成物を製造する
ために、実施例1と同様にして、アラルダイトGT70
04〔商標名:Araldit GT7004,チバ スペシャルティ
ケミカルズ〕900g、アラルダイトGT3032
〔商標名:Araldit GT3032,チバ スペシャルティ ケ
ミカルズ〕100g、アラルダイトHT2844〔商標
名:Araldit HT2844,チバ スペシャルティ ケミカル
ズ〕48g、ベンゾイン〔フルカ(Fluka) 〕3g、二酸
化チタン・タイプR−KB−5〔バイエル(Bayer) 〕5
00g、及び表2に示す安定剤量を混合する。
【0174】仕上げられた粉体塗料組成物を、120μ
mの塗布厚で、Q−パネル(Q-Panel) からなるタイプR
鋼製パネルに、ESB−ワグナー(Wagner)コロナキャッ
プガンを使用して、静電的に噴霧する。塗布されたパネ
ルを、丁度1分間160℃に加熱すると、その結果、粉
体層は溶融するが、しかし、硬化しない。次いでこの試
料を、ガスオーブン中で200℃で20分間焼付け、次
いで黄色度指数(YI)の色を、ASTM D1925
−70に基づいて決定する。低いYI値は試料の小さな
褪色を意味し、高いYI値は試料の甚だしい褪色を意味
する。褪色が小さい程、安定剤又は安定剤混合物の効果
は一層大きい。結果を表2に要約する。
【0175】 a)イルガフォス168(チバ スペシャルティ ケミ
カルズ)は、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニ
ル)ホスフィットである。 b)イルガノックス1010(チバ スペシャルティ
ケミカルズ)は、次式α:
【化77】 で表わされる化合物である。 c)チヌビン123(チバ スペシャルティ ケミカル
ズ)は、次式iiA:
【化78】 で表わされる化合物である。 d)チヌビン144(チバ スペシャルティ ケミカル
ズ)は、次式iiB:
【化79】 で表わされる化合物である。 e)チヌビン292(チバ スペシャルティ ケミカル
ズ)は、次式iiC:
【化80】 で表わされる化合物である。 f)チヌビン622(チバ スペシャルティ ケミカル
ズ)は、平均分子量が約3000の次式iiD:
【化81】 で表わされる化合物である。 g)チマソルプ944(チバ スペシャルティ ケミカ
ルズ)は、平均分子量が約2500の次式iiE:
【化82】 で表わされる化合物である。 h)化合物iiF(チバ スペシャルティ ケミカルズ)
は、次式iiF:
【化83】 で表わされる化合物である。
【0176】実施例3:エポキシ樹脂をベースとするガ
スオーブン硬化された粉体塗料の褪色の測定 エポキシ樹脂をベースとする粉体塗料組成物を製造する
ために、実施例1と同様にして、アラルダイトGT70
04〔商標名:Araldit GT7004,チバ スペシャルティ
ケミカルズ〕1900g、アラルダイトGT3032
〔商標名:Araldit GT3032,チバ スペシャルティ ケ
ミカルズ〕100g、アラルダイトHT2844〔商標
名:Araldit HT2844,チバ スペシャルティ ケミカル
ズ〕48g、ベンゾイン〔フルカ(Fluka) 〕3g、二酸
化チタン・タイプR−KB−5〔バイエル(Bayer) 〕5
00g、及び表3に示す安定剤量を秤量し、次いで遊星
スターラーを使用して一緒に混合する。次いでこの混合
物を、バス(Buss)PLK46Lコ−コンバウンダーで、
125回転/分及び40℃(スクリュー及び取り入れゾ
ーン)及び80℃(混練ゾーン)で押し出し、次いでロ
ールに付す。押出工程において、溶融温度は約91℃で
ある。粉体塗料組成物をベンチカッターを使用して粗く
刻み、次いで0.75mm環状孔スクリーンを用いて、
15000回転/分で、レッシュ(Retsch)ZM−1超遠
心ミル内で粉砕する。最後に、この粉体を、遠心スクリ
ーニング装置上で125μmスクリーンを用いてスクリ
ーニングする。すぐに噴霧可能な粉体の平均粒径は約3
0μmである。
【0177】仕上げられた粉体塗料組成物を、60μm
の塗布厚で、白色コイルコート・アルミニウムパネル
に、ESB−ワグナー(Wagner)コロナキャップガンを使
用して噴霧する。塗布されたパネルを、3分間のみ16
0℃に加熱すると、その結果、粉体層は溶融するが、し
かし、硬化しない。次いでこの試料を、二つの異なる工
業ガスオーブン中で180℃で25分間焼付け、次いで
黄色度指数(YI)の色を、ASTM D1925−8
8に基づいて決定する。低いYI値は試料の小さな褪色
を意味し、高いYI値は試料の甚だしい褪色を意味す
る。褪色が小さい程、安定剤又は安定剤混合物の効果は
一層大きい。結果を表3に要約する。
【0178】 a)イルガフォス168(チバ スペシャルティ ケミ
カルズ)は、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニ
ル)ホスフィットである。 b)イルガフォスP−EPQ(チバ スペシャルティ
ケミカルズ)は、次式H:
【化84】 で表わされる化合物である。 c)イルガフォス38(チバ スペシャルティ ケミカ
ルズ)は、次式G:
【化85】 で表わされる化合物である。
【0179】実施例4:ポリエステル/エポキシ(60
/40)樹脂をベースとするガスオーブン硬化された粉
体塗料の褪色の測定 ポリエステル/エポキシ(60/40)樹脂をベースと
する粉体塗料組成物を製造するために、実施例1と同様
にして、クリルコート360〔商標名:Crylcoat360 ;
ベルギー国,ドロジェンボス(Drogenbos) ,UCB
S.A.製のカルボキシ官能性ポリエステル〕1184
g、アラルダイトGT7004〔商標名:Araldit GT70
04,チバ スペシャルティ ケミカルズ〕100g、ア
ラルダイトHT2844〔商標名:Araldit HT2844,チ
バ スペシャルティ ケミカルズ〕790g、ベンゾイ
ン〔フルカ(Fluka) 〕3g、二酸化チタン・タイプR−
KB−5〔バイエル(Bayer) 〕1000g、及び表4に
示す安定剤量を秤量し、次いで遊星スターラーを使用し
て一緒に混合する。次いでこの混合物を、バス(Buss)P
LK46Lコ−コンバウンダーで、125回転/分及び
40℃(スクリュー及び取り入れゾーン)及び80℃
(混練ゾーン)で押し出し、次いでロールに付す。押出
工程において、溶融温度は約91℃である。粉体塗料組
成物をベンチカッターを使用して粗く刻み、次いで0.
75mm環状孔スクリーンを用いて、15000回転/
分で、レッシュ(Retsch)ZM−1超遠心ミル内で粉砕す
る。最後に、この粉体を、遠心スクリーニング装置上で
125μmスクリーンを用いてスクリーニングする。す
ぐに噴霧可能な粉体の平均粒径は約30μmである。
【0180】仕上げられた粉体塗料組成物を、60μm
の塗布厚で、白色コイルコート・アルミニウムパネル
に、ESB−ワグナー(Wagner)コロナキャップガンを使
用して噴霧する。塗布されたパネルを、3分間のみ16
0℃に加熱すると、その結果、粉体層は溶融するが、し
かし、硬化しない。次いでこの試料を、80ppmのN
2 濃度を有するガスオーブン中で200℃で25分間
焼付け、次いで黄色度指数(YI)の色を、ASTM
D1925−70に基づいて決定する。低いYI値は試
料の小さな褪色を意味し、高いYI値は試料の甚だしい
褪色を意味する。褪色が小さい程、安定剤又は安定剤混
合物の効果は一層大きい。結果を表4に要約する。
【0181】 a)イルガフォス38(チバ スペシャルティ ケミカ
ルズ)は、次式G:
【化86】 で表わされる化合物である。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)有機フィルム形成性結合剤、並びに b)安定剤としての、(i)少なくとも一種の次式: 【化1】 〔式中、xは1,2又は3を表わし、そしてxが1を表
    わす場合は、 R1 は炭素原子数1ないし30のアルキル基;ハロゲン
    原子,−COOR2 基,−CN基,−NR3 4 基又は
    −CONR3 4 基により置換された炭素原子数1ない
    し18のアルキル基;−NR5 −基,酸素原子又は硫黄
    原子により中断された炭素原子数2ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原
    子数5ないし12のシクロアルキル基、フェニル−炭素
    原子数1ないし4のアルキル基;非置換又は炭素原子数
    1ないし12のアルキル基,ハロゲン原子,フェニル−
    炭素原子数1ないし4のアルキル基及び/又は炭素原子
    数1ないし4のアルコシキ基により置換されたフェニル
    基;ナフチル基、次式: 【化2】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は互いに独立して水素原子、
    炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5な
    いし12のシクロアルキル基又はフェニル−炭素原子数
    1ないし4のアルキル基を表わし、 R6 は水素原子、メチル基、アリル基又はベンジル基を
    表わし、 R7 は水素原子又は−OR11基を表わし、 R8 は水素原子又はメチル基を表わし、 R9 及びR10は互いに独立して水素原子又は炭素原子数
    1ないし8のアルキル基を表わし、 R11は水素原子又は炭素原子数1ないし30のアルキル
    基を表わし、そしてnは3ないし6を表わし、 但し、R1 は、酸素原子に結合した炭素原子の両オルト
    位が置換されたフェニル基を表わさず、そしてxが2を
    表わす場合は、 R1 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基;−NR
    5 −基,酸素原子又は硫黄原子により中断された炭素原
    子数2ないし18のアルキレン基、又は次式: 【化3】 で表わされる基を表わし、そしてxが3を表わす場合
    は、 R1 は炭素原子数3ないし12のアルカントリイル基又
    はN[(CH2 m −]3 を表わし、そしてmは1ない
    し4を表わす〕で表わされる化合物、或いは(ii) 立体
    障害アミンの群からの少なくとも一種の化合物、及び
    (iii )有機ホスフィット又はホスホナイトの群からの
    少なくとも一種の化合物からなる粉体塗料組成物。
  2. 【請求項2】 熱硬化性粉体塗料組成物である請求項1
    記載の粉体塗料組成物。
  3. 【請求項3】 ガスオーブン中で硬化され得る熱硬化性
    粉体塗料組成物である請求項1記載の粉体塗料組成物。
  4. 【請求項4】 成分(b)(i)が式I〔式中、 xが1を表わす場合は、 R1 は炭素原子数1ないし20のアルキル基;ハロゲン
    原子,−COOR2 基,−CN基又は−NR3 4 基に
    より置換された炭素原子数1ないし8のアルキル基;酸
    素原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数2ない
    し8のアルキル基;炭素原子数3ないし18のアルケニ
    ル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基;非置
    換又は炭素原子数1ないし12のアルキル基又はフェニ
    ル−炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され
    たフェニル基;ナフチル基、次式: 【化4】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は互いに独立して水素原子、
    炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5な
    いし8のシクロアルキル基又はフェニル−炭素原子数1
    ないし4のアルキル基を表わし、 R6 は水素原子又はメチル基を表わし、 R7 は水素原子又は−OR11基を表わし、 R8 は水素原子又はメチル基を表わし、 R9 及びR10は互いに独立して水素原子又は炭素原子数
    1ないし6のアルキル基を表わし、 R11は水素原子又は炭素原子数1ないし25のアルキル
    基を表わし、そしてnは3ないし5を表わし、 xが2を表わす場合は、 R1 は炭素原子数2ないし12のアルキレン基;酸素原
    子又は硫黄原子により中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキレン基、又は次式: 【化5】 で表わされる基を表わし、そしてxが3を表わす場合
    は、 R1 はN[(CH2 m −]3 を表わし、そしてmは2
    を表わす〕で表わされる化合物である請求項1記載の粉
    体塗料組成物。
  5. 【請求項5】 成分(b)(i)が式I〔式中、xが1
    を表わす場合は、R1 は炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基を表わす〕で表わされる化合物である請求項1記載
    の粉体塗料組成物。
  6. 【請求項6】 成分(b)(ii)が次式II又はIII : 【化6】 〔式中、 Gは水素原子又はメチル基を表わし、そしてG1 及びG
    2 は水素原子、メチル基又は一緒になって酸素原子を表
    わす〕で表わされる基のうちの少なくとも一つを含む請
    求項1記載の粉体塗料組成物。
  7. 【請求項7】 成分(b)(ii)が次式iiA,iiB,ii
    C,iiD,iiE,iiF,iiG,iiH又はiiK: 【化7】 【化8】 【化9】 〔式中、R’は次式: 【化10】 で表わされる基を表わし、そしてmは2ないし200の
    範囲からの数を表わす〕で表わされる化合物である請求
    項1記載の粉体塗料組成物。
  8. 【請求項8】 成分(b)(iii )が請求項1記載の成
    分(b)(i)である請求項1記載の粉体塗料組成物。
  9. 【請求項9】 成分(b)(iii )が次式1ないし7: 【化11】 〔式中、指数は整数を表わし、そしてn’は2,3又は
    4を表わし;p’は1又は2を表わし;q’は2又は3
    を表わし;r’は4ないし12を表わし;y’は1,2
    又は3を表わし;そしてz’は1ないし6を表わし、 A’は、n’が2を表わす場合には、炭素原子数2ない
    し18のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は−N
    R’4 −基により中断された炭素原子数2ないし18の
    アルキレン基;次式: 【化12】 で表わされる基又はフェニレン基を表わし、 A’は、n’が3を表わす場合には、式−Cr'2r'-1
    −で表わされる基を表わし、 A’は、n’が4を表わす場合には、次式: 【化13】 で表わされる基を表わし、 A”は、n’が2を表わす場合のA’の意味と同じ意味
    を表わし、 B’は直接結合、−CH2 −基、−CHR’4 −基、−
    CR’1 R’4 −基、硫黄原子;3,4及び/又は5位
    が1個ないし4個の炭素原子数1ないし4のアルキル基
    により置換された炭素原子数5ないし7のシクロアルキ
    リデン基又はシクロヘキシリデン基を表わし、 D’は、p’が1を表わす場合には、炭素原子数1ない
    し4のアルキル基を表わし、そして、p’が2を表わす
    場合には、−CH2 OCH2 −を表わし、 D”は、p’が1を表わす場合には、炭素原子数1ない
    し4のアルキル基を表わし、 E’は、y’が1を表わす場合には、炭素原子数1ない
    し18のアルキル基、−OR’1 基又はハロゲン原子を
    表わし、 E’は、y’が2を表わす場合には、−O−A”−O−
    を表わし、 E’は、y’が3を表わす場合には、次式:R’4
    (CH2 O−)3 又はN(CH2 CH2 O−)3 で表わ
    される基を表わし、 Q’は少なくともZ’価アルコール又はフェノールの基
    を表わし、この基は、酸素原子を介して燐原子に結合し
    ており、 R’1 ,R’2 及びR’3 は互いに独立して非置換又は
    ハロゲン原子,−COOR’4 基,−CN基若しくは−
    CONR’4 R’4 基により置換された炭素原子数1な
    いし18のアルキル基;酸素原子,硫黄原子又は−N
    R’4 −基により中断された炭素原子数2ないし18の
    アルキル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル
    基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フェ
    ニル基又はナフチル基;ハロゲン原子,全部で1個ない
    し18個の炭素原子を有する1ないし3個のアルキル基
    若しくはアルコキシ基により、又は炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基により置換されたフェニル基又
    はナフチル基;又は次式: 【化14】 〔式中、m’は3ないし6の範囲の整数を表わす〕で表
    わされる基を表わし、 R’4 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル
    基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基又は炭
    素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表わし、 R’5 及びR’6 は互いに独立して水素原子、炭素原子
    数1ないし8のアルキル基又は炭素原子数5若しくは6
    のシクロアルキル基を表わし、 R’7 及びR’8 は、q’が2を表わす場合には、互い
    に独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基又は一緒
    になって2,3−デヒドロペンタメチレン基を表わし、
    そしてR’7 及びR’8 は、q’が3を表わす場合に
    は、メチル基を表わし、 R’14は水素原子、炭素原子数1ないし9のアルキル基
    又はシクロヘキシル基を表わし、 R’15は水素原子又はメチル基を表わし、そして、複数
    の基R’14及びR’15が存在する場合には、それらの基
    は同一又は異なり、 X’及びY’は各々直接結合又は酸素原子を表わし、 Z’は直接結合、メチレン基、−C(R’162 −基又
    は硫黄原子を表わし、そしてR’16は炭素原子数1ない
    し8のアルキル基を表わす〕で表わされる化合物である
    請求項1記載の粉体塗料組成物。
  10. 【請求項10】成分(b)(iii )がトリス(2,4−
    ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、トリス(ノニ
    ルフェニル)ホスフィット又は次式A,B,C,D,
    E,F,G,H,I,K又はL: 【化15】 【化16】 【化17】 で表わされる化合物である請求項1記載の粉体塗料組成
    物。
  11. 【請求項11】 成分(a)がエポキシ樹脂、ポリエス
    テル−ヒドロキシアルキルアミド、ポリエステル−グリ
    コルリル、エポキシ−ポリエステル樹脂、ポリエステル
    −トリグリシジルイソシアヌレート、ヒドロキシ官能性
    ポリエステル−ブロック化ポリイソシアヌレート、ヒド
    ロキシ官能性ポリエステル−ウレトジオン、硬化剤を有
    するアクリレート樹脂、或いはこれらの樹脂の混合物で
    ある請求項1記載の粉体塗料組成物。
  12. 【請求項12】 成分(a)及び(b)に加えて、別の
    添加剤を含む請求項1記載の粉体塗料組成物。
  13. 【請求項13】 別の添加剤として、顔料,染料,充填
    剤,レベリング助剤(levelling assistants),脱蔵剤(d
    evolatilizing agents) ,チャージコントロール(charg
    e control)剤,蛍光増白剤,接着促進剤,酸化防止剤,
    光安定剤,硬化触媒,腐蝕防止剤又は光開始剤からなる
    群からの一種又はそれより多くの成分を含む請求項12
    記載の粉体塗料組成物。
  14. 【請求項14】 別の添加剤として、フェノール性酸化
    防止剤を含む請求項12記載の粉体塗料組成物。
  15. 【請求項15】 成分(a)の重量に対して、成分
    (b)(i)が0.001ないし10%の量存在し、成
    分(b)(ii)が0.001ないし10%の量存在し、
    成分(b)(iii )が0.001ないし10%の量存在
    する請求項1記載の粉体塗料組成物。
  16. 【請求項16】 成分(b)(ii)対成分(b)(iii
    )の重量比が4:1ないし1:10である請求項1記
    載の粉体塗料組成物。
  17. 【請求項17】 硬化の際に、燃焼ガスを起源とする窒
    素酸化物に接触し、且つ請求項1記載の成分(a)及び
    (b)を含む粉体塗料組成物。
  18. 【請求項18】 熱硬化性粉体塗料組成物の褪色の減少
    方法であって、前記組成物に、請求項1記載の、少なく
    とも一つの成分(b)(i)、又は成分(b)(ii)と
    成分(b)(iii )とからなる混合物を混合する又は塗
    布することからなる方法。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の成分(a)と成分
    (b)とからなる粉体塗料組成物の硬化方法であって、
    ガスオーブン中で硬化を行なう方法。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19記載の方法により
    塗布され且つ硬化された塗膜。
JP9184355A 1996-06-25 1997-06-25 粉体塗料のための安定剤 Pending JPH1060313A (ja)

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