JPH1060053A - 眼用レンズおよびその製造法 - Google Patents

眼用レンズおよびその製造法

Info

Publication number
JPH1060053A
JPH1060053A JP8225168A JP22516896A JPH1060053A JP H1060053 A JPH1060053 A JP H1060053A JP 8225168 A JP8225168 A JP 8225168A JP 22516896 A JP22516896 A JP 22516896A JP H1060053 A JPH1060053 A JP H1060053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
ophthalmic lens
acid treatment
acid
test piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8225168A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyuki Hiratani
治之 平谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Menicon Co Ltd filed Critical Menicon Co Ltd
Priority to JP8225168A priority Critical patent/JPH1060053A/ja
Publication of JPH1060053A publication Critical patent/JPH1060053A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、耐熱性、耐脂質汚染性、表面水濡れ
性および切削加工性にすぐれた眼用レンズおよびその製
造法を提供することを目的とする。 【解決手段】 (A)一般式(I): 【化8】 (式中、R1はp−フェニレン基、m−フェニレン基ま
たは−O−基、nは1〜3の整数を示す)で表わされる
グルコフラノース誘導体、(B)前記グルコフラノース
誘導体と共重合可能なモノマーおよび(C)架橋性モノ
マーを含有する共重合成分を共重合させてえられた共重
合体からなる眼用レンズ材料を酸処理してなる眼用レン
ズおよびその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼用レンズおよび
その製造法に関する。さらに詳しくは、透明性、耐熱
性、耐脂質汚染性および表面水濡れ性にすぐれた、たと
えばコンタクトレンズ、眼内レンズなどの眼用レンズお
よびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼用レンズのなかでも、コンタク
トレンズとして種々の含水性コンタクトレンズが知られ
ており、とくに2−ヒドロキシエチルメタクリレートを
主原料とする含水率が30〜40重量%のものがもっと
も広く普及している。
【0003】しかしながら、この種の含水性コンタクト
レンズは、目の角膜の生理上必要とされる酸素量に対し
ては充分な透過性を有していないため、1日あたり約1
6時間の装用が限度とされており、この限度を超える装
用は、角膜の組織障害を惹起する要因となり危険であ
る。
【0004】このため、含水率を高め、コンタクトレン
ズ材質中に含浸された多量の水分を介して角膜の生理上
必要な酸素量を大気中から角膜に供給させる目的で、種
々の高含水性コンタクトレンズの研究が活発に行なわれ
ている。高含水性コンタクトレンズ用素材としてもっと
も一般的なものは、N−ビニルピロリドンを主成分と
し、これとメタクリレート化合物、たとえばメチルメタ
クリレートなどのアルキルメタクリレートや2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートなどを共重合させてえられる
共重合体である。これらの共重合体は通常約50〜80
重量%の含水能力を有している。したがって、これらの
高含水性コンタクトレンズの多くは、角膜が必要とする
酸素を大気中からレンズ材質中に含浸された水分を通じ
て角膜に供給することが可能である。
【0005】しかしながら、高含水率のため、これらの
コンタクトレンズは、材質強度の低下やレンズの規格形
状の不安定性などの欠点を有しており、充分に普及する
には至っていない。また、これらN−ビニルピロリドン
を主原料とする高含水性コンタクトレンズを目に装用し
たばあい、びまん性の表層角膜炎が多発する傾向があ
り、この事実も高含水性コンタクトレンズの普及を阻む
大きな原因となっている。
【0006】このように、コンタクトレンズ材質の酸素
透過性は、長時間の連続装用が可能な含水コンタクトレ
ンズを提供するうえで必要条件たりえても充分条件たり
えないのである。
【0007】ところで、長時間の連続装用が可能な含水
性コンタクトレンズを提供するうえで、レンズ素材の酸
素透過性に加えて、レンズ素材の眼組織、とくに角膜組
織に対する親和性が大きな要素となることが知られてい
る。しかしながら、レンズ素材の眼組織に対する親和性
には一定の基準があるわけではなく、このことがより高
い含水性コンタクトレンズの開発を一層困難にしてい
る。
【0008】また、このような従来の含水性コンタクト
レンズにおいては、涙液中の脂質がレンズに固着しやす
く、それによって装用感(水濡れ性)や透明性を損なう
うえ、眼組織への悪影響も懸念されている。
【0009】また、その含水率が5重量%未満といった
実質的に非含水性のコンタクトレンズとしては、従来、
(メタ)アクリレート系モノマーやシリコン含有モノマ
ーなどを主成分としてえられた共重合体からなるものが
広く普及している。
【0010】しかしながら、この種の非含水性コンタク
トレンズは、疎水性であることから、表面水濡れ性に劣
り、涙液などの水となじみにくく、装用感がわるいとい
う欠点を有する。
【0011】そこで、前記非含水性コンタクトレンズの
構成成分として、さらにN−ビニルピロリドンやメタク
リル酸などの親水性モノマーを用いることが試みられて
いるが、えられる非含水性コンタクトレンズの表面水濡
れ性は未だ不充分である。
【0012】また、眼用レンズのなかでも、眼内レンズ
としては、とくにポリメチルメタクリレートからなるも
のなどが広く普及している。
【0013】しかしながら、この種の眼内レンズは、耐
脂質汚染性に劣るため、かかる眼内レンズが眼内に埋め
込まれ、脂質などの汚れが付着すると、かかる汚れを除
去することがきわめて困難である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、透明性、耐熱性、耐脂
質汚染性および表面水濡れ性にすぐれた眼用レンズおよ
びその製造法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)一般
式(I):
【0016】
【化3】
【0017】(式中、R1はp−フェニレン基、m−フ
ェニレン基または−O−基、nは1〜3の整数を示す)
で表わされるグルコフラノース誘導体、(B)前記グル
コフラノース誘導体と共重合可能なモノマーおよび
(C)架橋性モノマーを含有する共重合成分を共重合さ
せてえられた共重合体からなる眼用レンズ材料を酸処理
してなる眼用レンズ、ならびに前記共重合成分を共重
合させてえられた共重合体からなる眼用レンズ材料に酸
処理を施す眼用レンズの製造法に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の眼用レンズは、前記した
ように、(A)一般式(I):
【0019】
【化4】
【0020】(式中、R1はp−フェニレン基、m−フ
ェニレン基または−O−基、nは1〜3の整数を示す)
で表わされるグルコフラノース誘導体、(B)前記グル
コフラノース誘導体と共重合可能なモノマーおよび
(C)架橋性モノマーを含有する共重合成分を共重合さ
せてえられた共重合体からなる眼用レンズ材料に酸処理
を施すことにより、えられる。
【0021】本発明においては、前記グルコフラノース
誘導体が用いられている点に、1つの大きな特徴があ
る。
【0022】本発明の眼用レンズは、前記グルコフラノ
ース誘導体が用いられていることにより、すぐれた耐脂
質汚染性を呈し、さらに含水性眼用レンズでは、それに
含まれる水分が保持され、また非含水性眼用レンズは、
すぐれた表面水濡れ性を呈する。
【0023】前記グルコフラノース誘導体の具体例とし
ては、1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D
−グルコフラノース−3−オキシメチルスチレン、1,
2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−グルコフ
ラノース−3−オキシエチルスチレン、1,2:5,6
−ジ−O−イソプロピリデン−D−グルコフラノース−
3−オキシプロピルスチレン(以上、R1がp−フェニ
レン基またはm−フェニレン基のとき);1,2:5,
6−ジ−O−イソプロピリデン−D−グルコフラノース
−3−オキシエチルビニルエーテル、1,2:5,6−
ジ−O−イソプロピリデン−D−グルコフラノース−3
−オキシメチルビニルエーテル、1,2:5,6−ジ−
O−イソプロピリデン−D−グルコフラノース−3−オ
キシプロピルビニルエーテル(以上、R1が−O−のと
き)があげられる。
【0024】前記グルコフラノース誘導体は、えられる
眼用レンズに充分な耐脂質汚染性を付与するために、ま
た含水性眼用レンズのばあいには、該レンズに含まれる
水分が充分に保持されるようにするため、非含水性眼用
レンズのばあいには、表面水濡れ性を充分に付与するた
めに、共重合成分中に1重量%以上、好ましくは5重量
%以上含有されていることが望ましく、また眼用レンズ
材料の機械的強度および眼用レンズの耐久性を維持する
ために、共重合成分中に99重量%以下、好ましくは9
6重量%以下含有されていることが望ましい。
【0025】本発明に用いられる前記グルコフラノース
誘導体と共重合可能なモノマーとしては、たとえば親水
性モノマー、疎水性モノマーなどがあげられる。
【0026】前記親水性モノマーの望ましいものとして
は、たとえば2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノアクリレート、メタクリルア
ミド、アクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸、アク
リル酸、N−ビニルピロリドンなどがあげられ、これら
のうちから1種または2種以上を選択して使用する。
【0027】前記親水性モノマーを含有する共重合成分
を用いたばあいには、えられる共重合体より成形された
眼用レンズ材料を酸水溶液中にて脱ケタール化してケタ
ール基を水酸基に変換するに際し、酸溶液を眼用レンズ
材料内に均一かつ有効に浸透せしめ、所望の脱ケタール
化反応を効率よく生起せしめることができる。また、た
とえば2−ヒドロキシエチルメタクリレートや2−ヒド
ロキシプロピルメタクリレートなどその単独重合体の含
水能力が比較的低い親水性モノマーのばあい、ケタール
化された糖アルコールを有する単量体をこれらの親水性
モノマーと共重合させることにより、えられる最終眼用
レンズの含水率をある程度制御することも可能である。
【0028】前記疎水性モノマーの望ましいものとして
は、たとえばメチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルメタクリレート、ブチルアクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、オク
チルメタクリレート、オクチルアクリレート、デシルメ
タクリレート、デシルアクリレート、ウンデシルメタク
リレート、ウンデシルアクリレート、ラウリルメタクリ
レート、ラウリルアクリレートなどのメタクリル酸また
はアクリル酸のアルキルエステル(ただし、アルキル基
の炭素数1〜15個)、メタクリル酸またはアクリル酸
のビニルエステル、メタクリル酸またはアクリル酸のア
リルエステル、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピルアクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルメタクリレートなどのシリコン含有(メ
タ)アクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、
ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフル
オロイソプロピルメタクリレートなどのフッ素含有(メ
タ)アクリレート、イタコン酸またはクロトン酸のアル
キルエステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの
脂肪族カルボン酸のビニルエステル、スチレン、トリメ
チルスチレン、トリス(トリメチルシロキシ)シリルス
チレン、アクリロニトリルなどがあげられ、これらのう
ちから1種または2種以上を選択して使用する。疎水性
モノマーの使用は、えられる眼用レンズ材料の含水率を
制御し、機械的強度を高め、眼用レンズの耐久性を向上
させる目的に有効である。
【0029】前記疎水性モノマーのうち、メタクリル酸
のアルキルエステル、ビニルエステル、アリルエステル
などのメタクリル酸の各種エステル類が前記目的に対し
てとくに有効である。
【0030】前記グルコースフラノース誘導体と共重合
可能なモノマーは、眼用レンズ材料の機械的強度および
眼用レンズの耐久性を維持するために、共重合成分中に
0.5重量%以上、好ましくは1重量%以上含有されて
いることが望ましく、また前記グルコフラノース誘導体
による眼用レンズの耐脂質汚染性の向上効果が充分に発
現されるようにするために、また含水性眼用レンズのば
あいには、該レンズに含まれる水分を保持する効果、非
含水性眼用レンズのばあいには、表面水濡れ性の向上効
果が充分に発現されるようにするために、共重合成分中
に95重量%以下、好ましくは93重量%以下含有され
ていることが望ましい。
【0031】前記架橋性モノマーとしては、たとえばエ
チレングリコールジメタクリレート、エチレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、ビニルメタクリレート、ビニルア
クリレート、アリルメタクリレート、アリルアクリレー
ト、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート、ビニルベンジルア
クリレート、ビニルベンジルメタクリレートなどがあげ
られ、これらのうちから1種または2種以上を選択して
使用する。
【0032】前記架橋性モノマーは、えられる眼用レン
ズ材料に所望の機械的強度および形状保持性を付与する
ために、共重合成分中に0.01重量%以上、好ましく
は0.3重量%以上含有されていることが望ましく、ま
た眼用レンズが脆くなりすぎないようにするため、また
眼用レンズに柔軟性を付与するために、共重合成分中に
15重量%以下、好ましくは10重量%以下含有されて
いることが望ましい。
【0033】前記共重合成分の共重合に際しては、通常
の不飽和炭化水素化合物の重合に用いられている重合開
始剤を用いることができる。
【0034】前記重合開始剤としては、たとえばベンゾ
イルパーオキサイド、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)などのラジカル重合開始剤;メチルオルソベ
ンゾイルベンゾエート、メチルベンゾイルフォルメー
ト、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイルエチルエー
テル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイ
ソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテルな
どのベンゾイン系光重合開始剤;2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、p−イソプ
ロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−t−
ブチルトリクロロアセトフェノン、2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、α,α−ジクロロ−4
−フェノキシアセトフェノン、N,N−テトラエチル−
4,4−ジアミノベンゾフェノンなどのフェノン系光重
合開始剤;1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン;1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o
−エトキシカルボニル)オキシム;2−クロロチオキサ
ンソン、2−メチルチオキサンソンなどのチオキサンソ
ン系光重合開始剤;ジベンゾスバロン;2−エチルアン
スラキノン;ベンゾフェノンアクリレート;ベンゾフェ
ノン;ベンジルなどがあげられる。これらの重合開始剤
は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0035】前記重合開始剤の量は、その重合開始剤の
種類によって異なるので一概には決定することができな
いが、通常、前記共重合成分全量100重量部に対し
て、高重合度の共重合体をうるという点から、0.01
重量部以上、なかんづく0.1重量部以上であることが
好ましく、また均一な共重合体をうるという点から、5
重量部以下、なかんづく2重量部以下であることが好ま
しい。
【0036】共重合に際し、水またはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリ
セリンなどの水溶性で重合反応に対して不活性な物質
を、湿潤剤としてたとえば共重合成分全量100重量部
に対して約2〜45重量部の割合で存在させておいても
よい。かかる湿潤剤の使用は必須ではないが、共重合反
応を塊状重合法により湿潤剤の存在下で行なうときは、
湿潤剤がえられる共重合体中に含有せられるため、脱ケ
タール化のための共重合体からなる眼用レンズ材料の酸
処理にきわめて有効である。すなわち、湿潤剤を使用す
ることにより、親水性単量体の使用割合が小さいばあい
やまったく使用しないばあいにおいても、えられる共重
合体からなる眼用レンズ材料を酸処理する工程におい
て、レンズ材質中に含浸された湿潤剤を介して酸溶液を
有効に浸透せしめることができるため、脱ケタール化反
応が効率よく行なわれうる。また、これらの湿潤剤を使
用することにより、えられる共重合体に粘りを与え、切
削加工などにおける機械加工性を向上させることもでき
る。
【0037】前記湿潤剤は、たとえば酸処理してえられ
た眼用レンズをアルカリ溶液中で中和処理し、ついで水
または生理食塩水に浸漬し、さらに所望により煮沸処理
することにより、容易にこれらの水または生理食塩水と
置換することができる。湿潤剤の使用量は、酸処理後の
レンズ材質が白濁して光学性が低下するなどの不都合が
生じないようにするために、共重合成分全量100重量
部に対して45重量部以下の割合で用いることが好まし
い。
【0038】共重合およびたとえばコンタクトレンズ形
状、眼内レンズ形状などの眼用レンズ形状への成形は、
通常の重合技術、成形技術で行なうことができる。たと
えば、共重合をコンタクトレンズなどの眼用レンズの形
状に対応した型の中で行なって直接コンタクトレンズ形
状などの眼用レンズ形状に成形し、さらに必要に応じて
これを機械的に仕上げ加工することができる。また重合
を適当な型または容器中で行なってブロック状、板状、
丸棒状などの素材をえ、ついで切削、研磨などの通常の
機械的加工によって所望の形状のコンタクトレンズ材料
などの眼用レンズ材料に成形することもできる。
【0039】通常、高含水性コンタクトレンズ材料など
の高含水性眼用レンズ材料をかかる機械的加工によって
成形するばあい、その強い吸水特性のため、加工環境、
とくに湿度の制御に多大な注意を払わなければならな
い。ところが、本発明の方法によるときは、前記のとお
り素材中の該糖アルコールを有する単量体の水酸基がケ
タール化によってマスクされているため、素材の吸水特
性は相対的に弱く、このため前記通常の高含水性眼用レ
ンズ材料のばあいにおけるがごとき厳格な湿度制御は不
要である。また、該糖アルコールを有する単量体を共重
合成分としてえられた共重合体からなる眼用レンズ材料
を酸処理し、さらに中和処理したのち吸水させ、膨潤さ
せたばあいの線膨潤率は、通常の含水性眼用レンズ用素
材を吸水させ、膨潤させたばあいの線膨潤率に比較して
著しく小さく、この事実は目的とする規格、形状の眼用
レンズを非膨潤状態の素材から製造するうえでその的確
率を高めるという観点から、きわめて望ましいことであ
る。
【0040】かくしてえられた眼用レンズ材料を種々の
有機酸または無機酸で酸処理することにより、その共重
合体中のケタール基を水酸基に変換する。たとえば、つ
ぎの反応式に示されるように、イソプロピリデン基が加
水分解によって除去され共重合体の親水化が行なわれ
る。
【0041】
【化5】
【0042】なお、本発明において、酸処理を眼用レン
ズ材料に施すが、かかる眼用レンズ材料とは、共重合成
分を共重合させてえられた、たとえばブロック状、板
状、丸棒状などの所望の形状に加工されていない共重合
体および該共重合体に機械的加工が施されるなどした所
望の眼用レンズ形状を有する加工品を含む概念である。
【0043】前記酸処理に使用される酸としては、たと
えば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、蟻酸、トリフルオロ酢
酸などがあげられる。なお、使用する酸の濃度が高いば
あいには、レンズ材質の劣化を招いたりクラックを生じ
たりする危険性があるため、酸処理は徐々にまたは段階
的に処理液の濃度を高めて行なってもよい。この際の適
当な酸濃度および浸漬時間は、被処理レンズ材料の材質
や使用する酸の種類によって異なるので、一概には決定
することができないが、通常、含水性眼用レンズ材料の
ばあいには、3〜90w/v%程度の濃度において室温
下約1時間〜20日間、非含水性眼用レンズ材料のばあ
いには、0.1〜90w/v%程度の濃度において室温
下約1分間〜24時間の処理が好適である。また、被処
理レンズ材料の材質中に親水性モノマーが共重合されて
おらず、かつ湿潤剤も含浸されていないばあい、急激な
脱ケタール化反応の励起は眼用レンズ材料にクラックを
生じやすいため、とくに酸処理を徐々にまたは段階的に
処理液の酸濃度を高めて行なってもよい。
【0044】前記酸処理による反応は標準処理方法およ
び標準処理時間に厳密に規制されることなく、一定の許
容範囲内で再現性よく行なうことができるため、工業的
実施に際してはとくに有利である。
【0045】かくして酸処理してえられた眼用レンズ
は、炭酸ナトリウム水溶液などのアルカリ性水溶液に浸
漬して中和処理してもよく、あるいは水または生理食塩
水中で浸漬または煮沸処理がなされうる。
【0046】本発明の製造法によれば、すぐれた切削加
工性が奏される。
【0047】また、本発明の製造法によってえられる眼
用レンズは、透明性、耐熱性、耐脂質汚染性および表面
水濡れ性にすぐれたものである。
【0048】
【実施例】つぎに、本発明の眼用レンズおよびその製造
法を実施例にもとづいてさらに詳細に説明するが、本発
明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
【0049】実施例1 式:
【0050】
【化6】
【0051】で表わされる1,2:5,6−ジ−O−イ
ソプロピリデン−D−グルコフラノース−3−オキシメ
チルスチレン(以下、GMeStという)1.5g、ト
リス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン(以下、S
iStという)2g、メチルメタクリレート(以下、M
MAという)1.5g、ビニルベンジルメタクリレート
(以下、VBMAという)0.05gおよび2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNという)
0.0125gを混合し、溶解させて試験管に入れ、恒
温水槽中において35℃で44.5時間、つぎに50℃
で9時間共重合させ、さらに熱風循環乾燥器中にて50
℃から10℃/2時間の昇温速度で120℃まで加熱重
合させて無色透明な棒状の共重合体素材をえた。これを
常法により切削し、厚さ0.2mmの試験片をえた。棒
状の共重合体素材は、容易に切削することができた。
【0052】その後、試験片を90w/v%CF3CO
OH溶液に2時間浸漬することによって、試験片の酸処
理を行ない、共重合体素材中のケタール基を水酸基に変
換した(脱保護)。酸処理後の試験片を目視にて観察し
たところ、無色透明であった。
【0053】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を以下に示す方法にもと
づいて測定したが、ガラス転移点としては、明瞭な値を
確認することができなかった。その結果を表1に示す。
【0054】(イ)ガラス転移点(Tg) 示差熱分析装置(セイコー電子(株)製、DSC220
C)を用い、30℃から20℃/分の昇温速度で200
℃まで加熱することによって測定した。
【0055】(ロ)耐脂質汚染性 オレイン酸0.3g、リノール酸0.3g、トリパルミ
チン4.0g、セチルアルコール1.0g、パルミチン
酸0.3g、スパームアセチ4.0g、コレステロール
0.4g、パルミチン酸コレステロール0.4gおよび
卵黄レシチン14.0gからなる人工眼脂(pH7の緩
衝液)を調製し、その中に酸処理後の試験片Sを37
℃で5時間浸漬し、流水洗浄したのち、該試験片に付着
した脂質をエタノールとエーテルとの混合溶液(エタノ
ール:エーテル=3:1(容積比))1mlにて抽出し
た。えられた脂質抽出液500μlに濃硫酸1mlを加
え、さらにバニリン3mgおよびリン酸2mlを混合し
たのち、吸光度計(日本分光工業(株)製、UV−31
00)を用いて540nmの吸光度を測定し、えられた
吸光度をAとした。
【0056】また、人工眼脂に浸漬していない酸処理後
の試験片Sについても、人工眼脂に浸漬された酸処理
後の試験片と同様にして脂質の抽出および吸光度の測定
を行ない、えられた吸光度をAとした。
【0057】単位重量当たりの脂質付着量Q(mg/
g)を次式にもとづいて求めた。
【0058】 Q=12.1654(K−K)−0.0523 ただし、Kは吸光度A/(酸処理後の試験片S
重量(g))、Kは吸光度A/(酸処理後の試験片
の重量(g))を表わす。
【0059】(ハ)含水率 酸処理後の試験片の25℃における含水率(重量%)を
次式にもとづいて求めた。
【0060】 含水率(重量%)=[(W−W)/W]×100 ただし、Wは水和処理後の平衡含水状態での試験片の重
量(g)、Wは水和処理後、乾燥器中にて乾燥した乾
燥状態での酸処理後の試験片の重量(g)を表わす。
【0061】実施例2 GMeSt 2g、MMA 2g、VBMA 0.04
gおよびAIBN 0.01gを混合し、溶解させて試
験管に入れ、恒温水槽中において40℃で64時間、つ
ぎに50℃で9時間共重合させ、さらに熱風循環乾燥器
中にて50℃から10℃/2時間の昇温速度で120℃
まで加熱重合させて無色透明な棒状の共重合体素材をえ
た。これを実施例1と同様にして切削し、厚さ0.2m
mの試験片をえた。棒状の共重合体素材は、容易に切削
することができた。
【0062】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0063】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を実施例1と同様にして
測定した。その結果を表1に示す。
【0064】実施例3 GMeSt 2g、スチレン(以下、Stという)2
g、VBMA 0.04gおよびAIBN 0.01g
を混合し、溶解させて試験管に入れ、実施例2と同様に
して無色透明な棒状の共重合体素材をえた。これを実施
例1と同様にして切削し、厚さ0.2mmの試験片をえ
た。棒状の共重合体素材は、容易に切削することができ
た。
【0065】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0066】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を実施例1と同様にして
測定した。その結果を表1に示す。
【0067】実施例4 GMeSt 2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト(以下、HEMAという)2g、VBMA 0.04
gおよびAIBN 0.01gを混合し、溶解させて試
験管に入れ、実施例2と同様にして無色透明な棒状の共
重合体素材をえた。これを実施例1と同様にして切削
し、厚さ0.2mmの試験片をえた。棒状の共重合体素
材は、容易に切削することができた。
【0068】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0069】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を実施例1と同様にして
測定した。その結果を表1に示す。
【0070】実施例5 GMeSt 1g、トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピルメタクリレート(以下、SiMAという)1
g、VBMA 0.01gおよび2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(以下、V−65
という)0.01gを混合し、溶解させて試験管に入
れ、恒温水槽中において35℃で65時間、つぎに40
℃で72時間、さらに50℃で9時間共重合させたの
ち、さらに熱風循環乾燥器中にて50℃から10℃/2
時間の昇温速度で110℃まで加熱重合させて無色透明
な棒状の共重合体素材をえた。これを実施例1と同様に
して切削し、厚さ0.2mmの試験片をえた。棒状の共
重合体素材は、容易に切削することができた。
【0071】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0072】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を実施例1と同様にして
測定したが、ガラス転移点としては、明瞭な値を確認す
ることができなかった。その結果を表1に示す。
【0073】実施例6 GMeSt 1g、SiSt 1g、VBMA 0.0
1gおよびV−650.01gを混合し、溶解させて試
験管に入れ、実施例5と同様にして無色透明な棒状の共
重合体素材をえた。これを実施例1と同様にして切削
し、厚さ0.2mmの試験片をえた。棒状の共重合体素
材は、容易に切削することができた。
【0074】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0075】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を実施例1と同様にして
測定したが、ガラス転移点としては、明瞭な値を確認す
ることができなかった。その結果を表1に示す。
【0076】実施例7 式:
【0077】
【化7】
【0078】で表わされる1,2:5,6−ジ−O−イ
ソプロピリデン−D−グルコフラノース−3−オキシエ
チルビニルエーテル(以下、GVEという)1g、MM
A 1g、エチレングリコールジメタクリレート 0.
02gおよびV−65 0.01gを混合し、溶解させ
て試験管に入れ、恒温水槽中において30℃で24時
間、つぎに40℃で16時間、さらに50℃で8時間共
重合させたのち、さらに熱風循環乾燥器中にて50℃か
ら10℃/2時間の昇温速度で120℃まで加熱重合さ
せて無色透明な棒状の共重合体素材をえた。これを実施
例1と同様にして切削し、厚さ0.2mmの試験片をえ
た。棒状の共重合体素材は、容易に切削することができ
た。
【0079】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0080】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を、ガラス転移点を−9
0℃から20℃/分の昇温速度で200℃まで加熱する
ことによって測定したほかは実施例1と同様にして測定
した。その結果を表1に示す。
【0081】実施例8 GVE 1g、St 1g、VBMA 0.02gおよ
びV−65 0.01gを混合し、溶解させて試験管に
入れ、実施例7と同様にして無色透明な棒状の共重合体
素材をえた。これを実施例1と同様にして切削し、厚さ
0.2mmの試験片をえた。棒状の共重合体素材は、容
易に切削することができた。
【0082】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0083】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を実施例7と同様にして
測定した。その結果を表1に示す。
【0084】比較例1 N,N−ジメチルアクリルアミド 2g、HEMA 2
g、VBMA 0.04gおよびAIBN 0.01g
を混合し、溶解させて試験管に入れ、実施例2と同様に
して無色透明な棒状の共重合体素材をえた。これを実施
例1と同様にして切削し、厚さ0.2mmの試験片をえ
た。棒状の共重合体素材は、容易に切削することができ
た。
【0085】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0086】酸処理後の試験片の物性としてガラス転移
点、耐脂質汚染性および含水率を実施例1と同様にして
測定したが、ガラス転移点としては、明瞭な値を確認す
ることができなかった。その結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】実施例1〜8において、えられた棒状の共
重合体素材を容易に切削することができたことから、本
発明の製造法はすぐれた切削加工性を奏することがわか
る。
【0089】また、実施例1〜8において、えられた酸
処理後の試験片が無色透明であることから、本発明の製
造法によってえられる眼用レンズは、無色透明であり、
すぐれた透明性を有することがわかる。
【0090】また、GMeStとHEMAとが配合され
た実施例4およびGMeStとSiStとが配合された
実施例6において、酸処理によって脱ケタール化(脱保
護)された試験片が無色透明であることから、従来の水
酸基含有モノマーとシリコン含有疎水性モノマーとの相
溶性が著しく劣り、両成分を配合した際に生じる相分離
などにより不透明な重合体しかえられなかった製造法と
対比して、本発明の製造法では、水酸基を保護したグル
コフラノース誘導体が用いられているので、シリコン含
有疎水性モノマーとの相溶性にすぐれ、相分離が生じな
いことによって、すぐれた透明性を呈する眼用レンズが
えられることがわかる。
【0091】また、実施例2〜4および実施例7〜8で
えられた酸処理後の試験片のガラス転移点が107℃以
上と高い温度であることから、本発明の製造法では、す
ぐれた耐熱性を有する眼用レンズがえられることがわか
る。
【0092】さらに、実施例1〜8でえられた酸処理後
の試験片の脂質付着量が4.5mg/g以下であり、比
較例1でえられた酸処理後の試験片の脂質付着量8.0
mg/gよりもきわめて少ないことから、本発明の製造
法でえられる眼用レンズは、すぐれた耐脂質汚染性を有
することがわかる。
【0093】実施例9 GMeSt 2g、SiSt 9.2g、ヘキサフルオ
ロイソプロピルメタクリレート 10.8g、VBMA
1.2gおよびV−65 0.02gを混合し、溶解
させて試験管に入れ、恒温水槽中において35℃で64
時間、つぎに50℃で8時間共重合させ、さらに熱風循
環乾燥器中にて50℃から10℃/2時間の昇温速度で
120℃まで加熱重合させて無色透明な棒状の共重合体
素材をえた。これを実施例1と同様にして切削し、厚さ
0.2mmの試験片をえた。棒状の共重合体素材は、容
易に切削することができた。
【0094】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0095】酸処理後の試験片の物性として含水率を実
施例1と同様にして測定し、また接触角(気泡法)をゴ
ニオメーターを用いて25℃にて測定した。その結果、
含水率は2重量%以下、接触角は20度であった。
【0096】比較例2 実施例9において、GMeStのかわりに、N−ビニル
ピロリドンとメタクリル酸との混合成分(モル比1:
1)を用いたほかは、実施例9と同様にして無色透明な
棒状の共重合体素材をえた。これを実施例1と同様にし
て切削し、厚さ0.2mmの試験片をえた。棒状の共重
合体素材は、容易に切削することができた。
【0097】その後、実施例1と同様にして試験片の酸
処理を行なった。酸処理後の試験片を目視にて観察した
ところ、無色透明であった。
【0098】酸処理後の試験片の物性として接触角を実
施例9と同様にして測定した。その結果、接触角は59
度であった。
【0099】前記実施例9および比較例2の結果から、
実施例9において、えられた棒状の共重合体素材を容易
に切削することができたことから、本発明の製造法はす
ぐれた切削加工性を奏することがわかる。
【0100】また実施例9において、えられた酸処理後
の試験片が無色透明であることから、本発明の製造法に
よってえられる眼用レンズは、無色透明であり、すぐれ
た透明性を有することがわかる。
【0101】また、実施例9でえられた酸処理後の試験
片の接触角が20度であり、比較例2でえられた酸処理
後の試験片の接触角59度よりもきわめて小さいことか
ら、本発明の製造法によってえられる眼用レンズは、表
面水濡れ性にすぐれることがわかる。
【0102】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、すぐれた切削
加工性が奏され、さらに透明性、耐熱性、耐脂質汚染性
および表面水濡れ性にすぐれた眼用レンズがえられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 11:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I): 【化1】 (式中、R1はp−フェニレン基、m−フェニレン基ま
    たは−O−基、nは1〜3の整数を示す)で表わされる
    グルコフラノース誘導体、(B)前記グルコフラノース
    誘導体と共重合可能なモノマーおよび(C)架橋性モノ
    マーを含有する共重合成分を共重合させてえられた共重
    合体からなる眼用レンズ材料を酸処理してなる眼用レン
    ズ。
  2. 【請求項2】 (A)一般式(I): 【化2】 (式中、R1はp−フェニレン基、m−フェニレン基ま
    たは−O−基、nは1〜3の整数を示す)で表わされる
    グルコフラノース誘導体、(B)前記グルコフラノース
    誘導体と共重合可能なモノマーおよび(C)架橋性モノ
    マーを含有する共重合成分を共重合させてえられた共重
    合体からなる眼用レンズ材料に酸処理を施す眼用レンズ
    の製造法。
JP8225168A 1996-08-27 1996-08-27 眼用レンズおよびその製造法 Pending JPH1060053A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8225168A JPH1060053A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 眼用レンズおよびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8225168A JPH1060053A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 眼用レンズおよびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1060053A true JPH1060053A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16825015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8225168A Pending JPH1060053A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 眼用レンズおよびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1060053A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11326849A (ja) * 1998-05-20 1999-11-26 Toray Ind Inc 眼用レンズ用ポリマーの製造法
JP2004124102A (ja) * 2003-12-08 2004-04-22 Omura Toryo Kk 易分解性高分子樹脂および易分解性樹脂組成物の処理方法
JP2018140968A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 日本食品化工株式会社 1,6−アンヒドロ−β−D−グルコフラノース含有糖質の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11326849A (ja) * 1998-05-20 1999-11-26 Toray Ind Inc 眼用レンズ用ポリマーの製造法
JP2004124102A (ja) * 2003-12-08 2004-04-22 Omura Toryo Kk 易分解性高分子樹脂および易分解性樹脂組成物の処理方法
JP2018140968A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 日本食品化工株式会社 1,6−アンヒドロ−β−D−グルコフラノース含有糖質の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3939927B2 (ja) 眼用レンズ材料およびその製法
US4451629A (en) Contact lens and process for preparing the same
US4139692A (en) Copolymer for contact lens, its preparation and contact lens made thereof
US4139513A (en) Copolymer for soft contact lens, its preparation and soft contact lens made thereof
JP2967093B2 (ja) 軟性眼内レンズ
EP0253515A2 (en) Fluorine containing soft contact lens hydrogels
JP3167229B2 (ja) 眼用レンズ材料
CA1090937A (en) Cross-linked polymer composition for use in soft contact lenses
EP0600269B1 (en) Soft ocular lens material
JP4772939B2 (ja) 重合性単量体組成物およびコンタクトレンズ
JPS628769B2 (ja)
JP2795847B2 (ja) 2−ヒドロキシエチルメタクリレートのわずかに架橋したポリマーまたはコポリマー製のコンタクトあるいは眼内レンズおよびその製造法
KR100286971B1 (ko) 안용 렌즈 재료 및 이의 제조방법
JP3453224B2 (ja) 含水性ソフトコンタクトレンズ材料
JPH1060053A (ja) 眼用レンズおよびその製造法
JP2716181B2 (ja) 軟質眼用レンズ材料
CA1335015C (en) Highly water-absorptive ocular lens material
JPH0580279A (ja) ソフトコンタクトレンズ
JPH10251352A (ja) 含水性ソフトコンタクトレンズ材料およびそれからなる含水性ソフトコンタクトレンズ
JPS6261927B2 (ja)
JP2558699B2 (ja) 含水性ソフトコンタクトレンズ
JP3357135B2 (ja) 眼用レンズ材料
JPH04114016A (ja) 含水ソフトコンタクトレンズ材料
JP3118389B2 (ja) 含水性眼用レンズ材料
JPH1077315A (ja) 眼用レンズ材料