JPH105995A - Ni−Ti系合金の接合方法 - Google Patents
Ni−Ti系合金の接合方法Info
- Publication number
- JPH105995A JPH105995A JP18838796A JP18838796A JPH105995A JP H105995 A JPH105995 A JP H105995A JP 18838796 A JP18838796 A JP 18838796A JP 18838796 A JP18838796 A JP 18838796A JP H105995 A JPH105995 A JP H105995A
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- brazing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接合部分にめっきを行った後にろう付けした
場合よりも接合強度が高いNi−Ti系合金の接合方法
の提供。 【解決手段】 Ni−Ti系合金の接合部分に、予めN
iスパッタを行い、その後で接合部をろう付けするNi
−Ti系合金の接合方法。
場合よりも接合強度が高いNi−Ti系合金の接合方法
の提供。 【解決手段】 Ni−Ti系合金の接合部分に、予めN
iスパッタを行い、その後で接合部をろう付けするNi
−Ti系合金の接合方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ni−Ti系合金
の接合方法に関するものである。
の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Ni−Ti系合金は、形状記憶特性及び
超弾性特性を有することが知られており、その特性を利
用して、アンテナエレメント、めがねフレーム等に利用
されている。
超弾性特性を有することが知られており、その特性を利
用して、アンテナエレメント、めがねフレーム等に利用
されている。
【0003】これらの製品を製造する場合には、Ni−
Ti系合金と異種金属、又はNi−Ti系合金どうしで
接合することが必要である。
Ti系合金と異種金属、又はNi−Ti系合金どうしで
接合することが必要である。
【0004】一般的に、Ni−Ti系合金線材を接合す
る場合、接合部分を局部的に焼鈍し、軟らかくした後、
焼鈍部分を潰し、変形させ、幅を広げておき、線材とほ
ぼ同じ穴径の部品に圧入を行うか、あるいは、線材に、
それとほぼ同じ内径のパイプを通し、かしめた後に、そ
の部分と接合する部分を、ろう付けする等の方法が用い
られている。
る場合、接合部分を局部的に焼鈍し、軟らかくした後、
焼鈍部分を潰し、変形させ、幅を広げておき、線材とほ
ぼ同じ穴径の部品に圧入を行うか、あるいは、線材に、
それとほぼ同じ内径のパイプを通し、かしめた後に、そ
の部分と接合する部分を、ろう付けする等の方法が用い
られている。
【0005】又、板材においては、穴を開けてねじ止め
する方法等も用いられている。
する方法等も用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法にて
接合する場合において、かしめの場合は、かしめを行え
る形状に制約がある。又、強度が必要な場合は、かしめ
る範囲を大きくしなければならないため、取り付ける空
間に制約がある場合等は不利である。
接合する場合において、かしめの場合は、かしめを行え
る形状に制約がある。又、強度が必要な場合は、かしめ
る範囲を大きくしなければならないため、取り付ける空
間に制約がある場合等は不利である。
【0007】又、圧入により線材を接合する場合、強度
を安定させるためには、組み合わせる部品の精度を高く
しなければならない。
を安定させるためには、組み合わせる部品の精度を高く
しなければならない。
【0008】又、接合部分に、予めめっきを行った後
に、ろう付けすることも行われているが、Ni−Ti系
合金との密着性が悪く、十分な強度は得られていない。
加えて、めっきを行う工程において、Ni−Ti系合金
が、めっき液より水素を吸蔵するために、脆化を生じ、
機械的強度が低下してしまうという問題があった。
に、ろう付けすることも行われているが、Ni−Ti系
合金との密着性が悪く、十分な強度は得られていない。
加えて、めっきを行う工程において、Ni−Ti系合金
が、めっき液より水素を吸蔵するために、脆化を生じ、
機械的強度が低下してしまうという問題があった。
【0009】そこで、本発明の技術的課題は、かしめ、
ねじ止め等の機械的接合方法を使用せず、予め接合部分
にめっきを行った後にろう付けした場合よりも接合強度
が高いNi−Ti系合金の接合方法を提供することにあ
る。
ねじ止め等の機械的接合方法を使用せず、予め接合部分
にめっきを行った後にろう付けした場合よりも接合強度
が高いNi−Ti系合金の接合方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、Ni−Ti系
合金と異種金属、又はNi−Ti系合金どうしの接合方
法において、Ni−Ti系合金の接合部に、予めNiス
パッタを行い、その後で接合部をろう付けすることを特
徴とするNi−Ti系合金の接合方法である。
合金と異種金属、又はNi−Ti系合金どうしの接合方
法において、Ni−Ti系合金の接合部に、予めNiス
パッタを行い、その後で接合部をろう付けすることを特
徴とするNi−Ti系合金の接合方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、Ni−Ti系合金どうしを
接合した場合の本発明による接合方法と、従来の技術に
よる接合方法との接合強度を比較した結果を、実施例に
より説明する。
接合した場合の本発明による接合方法と、従来の技術に
よる接合方法との接合強度を比較した結果を、実施例に
より説明する。
【0012】図1に、本発明を従来方法と比較して説明
するための図を示す。図1において、図1(a)は、線
径2mmのNi−Ti系合金線1に、本発明によるNi
スパッタを行い、接合部3にろう付けを行った評価試料
を示す。
するための図を示す。図1において、図1(a)は、線
径2mmのNi−Ti系合金線1に、本発明によるNi
スパッタを行い、接合部3にろう付けを行った評価試料
を示す。
【0013】図1(b)は、Ni−Ti系合金線1に、
従来技術によるNiめっきを行い、接合部3にろう付け
を行った評価試料を示す。
従来技術によるNiめっきを行い、接合部3にろう付け
を行った評価試料を示す。
【0014】図1(c)は、Ni−Ti系合金線1の接
合部を線径1.2mmに細め、外径2mmのステンレス
キャップ5をかしめ、接合部3をろう付けによって接合
した評価試料を示す。
合部を線径1.2mmに細め、外径2mmのステンレス
キャップ5をかしめ、接合部3をろう付けによって接合
した評価試料を示す。
【0015】なお、本発明の実施例におけるNiスパッ
タ条件は、下記の表1に示す成膜条件にて行った。
タ条件は、下記の表1に示す成膜条件にて行った。
【0016】
【0017】上記により、接合された線材の評価試料
を、引っ張り試験機によって試験を行い、接合部が引き
離れた時の荷重によって接合強度の比較評価を行った結
果を下記の表2に示す。
を、引っ張り試験機によって試験を行い、接合部が引き
離れた時の荷重によって接合強度の比較評価を行った結
果を下記の表2に示す。
【0018】
【0019】なお、表2の値は、従来技術であるNiめ
っきを接合部に行い、ろう付けした試料の引っ張り試験
の値を100として相対値で示したものである。
っきを接合部に行い、ろう付けした試料の引っ張り試験
の値を100として相対値で示したものである。
【0020】表2の試験結果からわかるように、本発明
の方法による接合は、従来技術によるステンレスパイプ
をかしめたものよりも接合強度は低いが、Niめっきを
行ったものよりも接合強度が高いことを示している。
の方法による接合は、従来技術によるステンレスパイプ
をかしめたものよりも接合強度は低いが、Niめっきを
行ったものよりも接合強度が高いことを示している。
【0021】(実施例2)Ni−Ti系合金と異種合金
とを、実施例1で示した方法と同じ接合方法で接合した
場合について、本発明による接合方法と、従来の技術に
よる接合方法との接合強度を比較した結果を表3に示
す。
とを、実施例1で示した方法と同じ接合方法で接合した
場合について、本発明による接合方法と、従来の技術に
よる接合方法との接合強度を比較した結果を表3に示
す。
【0022】評価方法は、実施例1と同じ方法とし、N
i−Ti系合金と接合する合金を、ステンレス及びチタ
ンとした場合について評価を行った。なお、この時のN
iスパッタの成膜条件も、実施例1と同じであった。
i−Ti系合金と接合する合金を、ステンレス及びチタ
ンとした場合について評価を行った。なお、この時のN
iスパッタの成膜条件も、実施例1と同じであった。
【0023】
【0024】表3の試験結果からわかるように、実施例
1と同様に、ステンレスパイプをかしめたものよりも接
合強度は低いものの、Niめっきを行ったものより接合
強度は高い値を示している。
1と同様に、ステンレスパイプをかしめたものよりも接
合強度は低いものの、Niめっきを行ったものより接合
強度は高い値を示している。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、Ni−Ti系合金の接合部にNiをスパッタするこ
とにより、予め接合部分にめっきを行った後、ろう付け
した場合よりも接合強度が高いNi−Ti系合金の接合
方法を提供することができる。
ば、Ni−Ti系合金の接合部にNiをスパッタするこ
とにより、予め接合部分にめっきを行った後、ろう付け
した場合よりも接合強度が高いNi−Ti系合金の接合
方法を提供することができる。
【図1】本発明の接合強度評価試料と従来方法とを比較
して説明するための図。図1(a)は、本発明における
Ni−Ti系合金の接合方法による接合強度評価試料の
概略図。図1(b)及び図1(c)は、従来技術による
Ni−Ti系合金の接合方法による接合強度評価試料の
概略図。
して説明するための図。図1(a)は、本発明における
Ni−Ti系合金の接合方法による接合強度評価試料の
概略図。図1(b)及び図1(c)は、従来技術による
Ni−Ti系合金の接合方法による接合強度評価試料の
概略図。
1 Ni−Ti系合金線 2 Niスパッタ部分 3 接合部 4 Niめっき部分 5 ステンレスキャップ
Claims (1)
- 【請求項1】 Ni−Ti系合金と異種金属、又はNi
−Ti系合金どうしの接合方法において、Ni−Ti系
合金の接合部に、予めNiスパッタを行い、その後で接
合部をろう付けすることを特徴とするNi−Ti系合金
の接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18838796A JPH105995A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | Ni−Ti系合金の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18838796A JPH105995A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | Ni−Ti系合金の接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH105995A true JPH105995A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16222745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18838796A Pending JPH105995A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | Ni−Ti系合金の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH105995A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010149175A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Honda Motor Co Ltd | ニッケル合金材のろう付け方法 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP18838796A patent/JPH105995A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010149175A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Honda Motor Co Ltd | ニッケル合金材のろう付け方法 |
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