JPH1059369A - 装着部材付き容器 - Google Patents

装着部材付き容器

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JPH1059369A
JPH1059369A JP21280496A JP21280496A JPH1059369A JP H1059369 A JPH1059369 A JP H1059369A JP 21280496 A JP21280496 A JP 21280496A JP 21280496 A JP21280496 A JP 21280496A JP H1059369 A JPH1059369 A JP H1059369A
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JP
Japan
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mounting member
container
cap
container body
locking mechanism
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21280496A
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English (en)
Inventor
Yoichi Harada
容一 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
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Publication of JPH1059369A publication Critical patent/JPH1059369A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D23/00Details of bottles or jars not otherwise provided for
    • B65D23/001Supporting means fixed to the container

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は容器本体とキャップとを異なる材質に
より構成した装着部材付き容器に関し、容器本体を廃棄
する際に容易に装着部材を容器本体から取り外せる構成
することを課題とする。 【解決手段】内容物が充填される容器本体11と、この容
器本体11に形成された開口部17を閉蓋するキャップ13
と、容器本体11の材質と異なる異種材質により形成され
ており容器本体11に装着される袴部材12とを具備する装
着部材付き容器において、袴部材12を容器本体11に係止
する係止機構14と、前記キャップ13を用いて操作される
ことにより係止機構14による袴部材12と容器本体11との
係止を解除する係止解除機構15とを設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装着部材付き容器に
係り、特に容器本体と装着部材とが異なる材質により構
成された装着部材付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、化粧品を内容物とする容器は、
その外観が顧客の購買意欲に大きく影響するため、容器
本体に肩カバーや袴部材等の装着部材を装着することに
より、意匠の向上を図り、また高級感を持たせることが
行われている(以下、装着部材を具備する容器を装着部
材付き容器という)。
【0003】従来の装着部材付き容器の一例を図13に
示す。同図に示すように、装着部材付き容器1は、大略
すると容器本体2,装着部材となる袴部材3,及びキャ
ップ5等により構成されている。容器本体2は化粧品等
の内容物が充填されるものであり、例えばガラスにより
形成されている。この容器本体2の上部にはキャップ5
が取り付けられるキャップ取付部6が形成されており、
このキャップ取付部6の上端には容器本体2から内容物
を取り出すための開口部(図示せず)が形成されてい
る。
【0004】また、キャップ取付部6には雄ねじ部7が
形成されると共に、キャップ5の内周位置には雌ねじ部
(図示せず)が形成されている。よって、キャップ5は
キャップ取付部6にねじ嵌合により着脱可能に装着され
る。一方、袴部材3は容器本体2の底部に装着されるも
のであり、容器本体2の底部を保護すると共に外観を向
上させるために装着される。この袴部材3は、容器本体
2の材質と異なる樹脂により形成されている。従来、こ
の袴部材3を容器本体2に装着するには接着剤8(図
中、梨地で示す)を用いており、よって袴部材3と容器
本体2とは接着剤8により強固に固定された構成とされ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、資源のリサ
イクルの観点から、廃棄物は素材別に分別回収する機運
が高まっている。従って、図13に示した従来例に係る
装着部材付き容器1の場合には、ガラス製の容器本体2
と樹脂製の袴部材3とを分離し、分別して廃棄すること
が望ましい。
【0006】しかしながら、上記したように従来の装着
部材付き容器1は、袴部材3を容器本体2に接着等によ
り強固に固定した構成とされている。このため、操作者
が袴部材3を容器本体2から容易に取り外すことができ
ず、よって上記の廃棄物の分別回収の要望に対応するこ
とができないという問題点があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、廃棄時において容易に装着部材を容器本体から取
り外せることができるよう構成した装着部材付き容器を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明では、内容物が充填され
る容器本体と、前記容器本体に形成された開口部を閉蓋
するキャップと、前記容器本体の材質と異なる異種材質
により形成されており、前記容器本体に装着される装着
部材とを具備する装着部材付き容器において、前記装着
部材を前記容器本体に係止する係止機構と、前記キャッ
プを用いて操作されることにより、前記係止機構による
前記装着部材と前記容器本体との係止を解除する係止解
除機構とを具備することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の装着部材付き容器において、前記係止機構
を、前記容器本体または前記装着部材の内何れか一方に
形成されたリブと、前記容器本体または前記装着部材の
内何れか他方に形成され前記リブと嵌合する嵌合溝とに
より構成したことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1または2記載の装着部材付き容器において、前記係
止解除機構を、前記装着部材に配設され、前記キャップ
が螺着されるキャップ螺着部と、前記容器本体に形成さ
れており、前記キャップ螺着部内に延出する延出部とに
より構成し、前記キャップが前記キャップ螺着部内に螺
進することにより、前記延出部を前記装着部材に対して
移動附勢し、前記係止機構による前記装着部材と前記容
器本体との係止を解除する構成としたことを特徴とする
ものである。
【0011】また、請求項4記載の発明では、前記請求
項1または2記載の装着部材付き容器において、前記係
止解除機構を、前記装着部材の前記容器本体の底部と対
向する部位に形成され、前記キャップの挿入を許容する
形状とされたキャップ挿入孔により構成し、前記キャッ
プが前記キャップ挿入孔内に挿入されることにより、前
記容器本体を前記装着部材に対して移動附勢し、前記係
止機構による前記装着部材と前記容器本体との係止を解
除する構成としたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項1または2記載の装着部材付き容器において、前記係
止機構を前記容器本体または前記装着部材の内何れか一
方に形成されたアーム部の先端部分に配設すると共に、
前記係止解除機構を前記キャップの操作により前記アー
ム部を変形させることにより、前記係止機構による前記
装着部材と前記容器本体との係止を解除する構成とした
ことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項1または2記載の装着部材付き容器において、前記キ
ャップの形状を断面楕円形状とし、かつ、前記係止機構
の配設位置から離間した位置に前記装着部材の変形を許
容するための間隙を形成すると共に、前記装着部材に前
記キャップが装着される楕円状の挿入孔を形成し、前記
挿入孔に装着された前記キャップを回動操作することに
より、前記装着部材が可撓変形し、前記係止機構による
前記装着部材と前記容器本体との係止を解除する構成と
したことを特徴とするものである。
【0014】更に、請求項7記載の発明では、前記請求
項1乃至6のいずれかに記載の装着部材付き容器におい
て、前記装着部材は、前記容器本体の底部に装着される
袴部材であることを特徴とするものである。
【0015】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1記載の発明によれば、係止機構は装着部材を容器
本体に係止するため、通常の使用状態において装着部材
が容器本体から脱落するようなことはない。また、内容
物を使い切り装着部材付き容器を廃棄する場合には、キ
ャップを用いて係止解除機構を操作することにより係止
機構による装着部材と容器本体との係止を解除する。
【0016】装着部材と容器本体との係止を解除するこ
とにより、装着部材を容器本体から容易に取り外すこと
ができ、よって異種材質よりなる装着部材と容器本体と
を分別して廃棄することができる。また、キャップはも
ともと容器本体に装着されるものであり、このキャップ
を利用して係止解除機構の係止解除操作を行なう構成と
したことにより、装着部材の取り外し時に他の取り外し
治具(硬貨やドライバー等)を用意する必要がなく、容
易に装着部材の取り外しを行なうことができる。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、容器
本体または装着部材の内何れか一方にリブを形成すると
共に、他方にこのリブと嵌合する嵌合溝を形成して係止
機構を構成したことにより、簡単な構造を有した係止機
構により装着部材を容器本体に装着することができる。
また、リブと嵌合溝とを離間させるだけで容器本体と装
着部材との係止は解除させるため、係止解除機構の簡単
化を図ることもできる。
【0018】また、請求項3記載の発明によれば、装着
部材に配設されたキャップ螺着部にキャップが螺着され
ることにより、相対的にキャップは係止解除機構を構成
するキャップ螺着部の内部に螺進する。一方、容器本体
にはキャップ螺着部と共に係止解除機構を構成する延出
部が形成されており、この延出部はキャップ螺着部内に
延出している。よって、キャップがキャップ螺着部の内
部に螺進することにより、キャップは延出部と当接しこ
れを装着部材から離間する方向に移動附勢する。
【0019】これにより、容器本体は装着部材から離脱
する方向に移動し、よって係止機構による装着部材と容
器本体との係止は解除され、装着部材と容器本体とを分
別して廃棄することが可能となる。また、単にキャップ
をキャップ螺着部に螺着操作するだけで装着部材を容器
本体から取り外すことができ、取り外し操作を簡単に行
なうことができる。
【0020】また、請求項4記載の発明によれば、装着
部材の容器本体の底部と対向する部位に形成され、キャ
ップの挿入を許容する形状とされたキャップ挿入孔によ
り係止解除機構を構成したことにより、このキャップ挿
入孔にキャップを挿入することにより、容器本体は装着
部材に対して離間する方向に移動附勢される。
【0021】これにより、係止機構による装着部材と容
器本体との係止は解除され、装着部材と容器本体とを分
別して廃棄することが可能となる。また、係止解除機構
は単に装着部材の所定位置に形成されたキャップ挿入孔
のみにより構成されるため、係止解除機構の構造の簡単
化を図ることができ、装着部材付き容器のコスト低減に
寄与することができる。
【0022】また、請求項5記載の発明によれば、係止
機構を容器本体または装着部材の内何れか一方に形成さ
れたアーム部の先端部分に配設することにより、通常の
使用状態においては、係止機構にアーム部の弾性力が作
用するため、装着部材と容器本体との係止をより確実に
行なうことができる。
【0023】また、装着部材付き容器を廃棄する場合に
は、キャップの操作によりアーム部を変形させることに
より係止機構による装着部材と容器本体との係止を解除
する構成としたことにより、係止機構による装着部材と
容器本体との係止を容易に解除することができる。
【0024】また、請求項6記載の発明によれば、キャ
ップの形状を断面楕円形状とすると共に、装着部材にキ
ャップが装着される楕円状の挿入孔を形成することによ
り、挿入孔内にキャップを装着し回動操作を行なうと、
キャップの長径部分が挿入孔の小径部分と当接し、挿入
孔の短径部分は外側に向けて押圧される。
【0025】一方、係止機構の配設位置から離間した位
置には間隙が形成されており、装着部材の変形を許容す
る構成とされている。従って、キャップを挿入孔の内部
で回動操作することにより装着部材は可撓変形し、これ
により係止機構による装着部材と容器本体との係止は解
除され、装着部材と容器本体とを分別して廃棄すること
が可能となる。断面楕円形状とされたキャップの回動操
作は容易であり、操作性よく装着部材の取り外し作業を
行なうことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1乃至図3は本発明の第1実
施例である装着部材付き容器10を示している。図1は
通常使用状態における装着部材付き容器10を示す全体
断面図、図2は通常使用状態における装着部材付き容器
10の部分断面図、また図3は廃棄操作時における装着
部材付き容器10の部分断面図を夫々示している。
【0027】装着部材付き容器10は、大略すると容器
本体11,装着部材となる袴部材12 ,キャップ13,
係止機構14,及び係止解除機構15等により構成され
ている。容器本体11は略円筒形状を有しており、内容
物として化粧品等が充填されるものである。この容器本
体11は、例えばガラスにより形成されている。また、
容器本体11の上端部には、キャップ13が取り付けら
れるキャップ取付部16が形成されており、このキャッ
プ取付部16の上端には容器本体11から内容物を取り
出すための開口部17が形成されている。
【0028】また、キャップ取付部16には雄ねじ部1
8が形成されると共に、キャップ13の内周位置には雄
ねじ部18と螺合する雌ねじ部19が形成されている。
よって、キャップ13はキャップ取付部16にねじ嵌合
により着脱可能に装着される構成とされている。
【0029】周知のように、開口部17を有した容器本
体11には、一般にキャップ13は取り付けられてお
り、また本実施例で採用しているキャップ13は、通常
用いられている一般的なものである。更に、本実施例で
用いてるキャップ13は樹脂製キャップであり、その材
質は後述する袴部材12の材質と同一とされている(必
ずしも同一でなくともよい)。
【0030】また、容器本体11の外側面には係止機構
14を構成する嵌入溝20が、また容器本体11の底面
には係止解除機構15を構成する下方に延出した複数の
延出部21が形成されているが、説明の便宜上この嵌入
溝20及び延出部21については後述するものとする。
【0031】一方、袴部材12は樹脂成形されたもので
あり、略有底筒状形状を有している。この袴部材12は
容器本体11の下部を覆うように配設されるものであ
り、袴部材12を配設することにより、特に傷つき易い
容器本体11の底部を袴部材12により保護することが
できると共に、容器本体11の外観を向上させることが
できる。
【0032】この袴部材12の内壁部には、内側に向け
突出したリブ22が形成されており、このリブ22の形
成位置は装着状態にある容器本体に形成された嵌入溝2
0の形成位置と対応するよう構成されている。この嵌入
溝20及びリブ22は協働して係止機構14を構成す
る。
【0033】即ち、係止機構14はアンダーリブ嵌合に
より袴部材12を容器本体11に係止する構造とされて
おり、具体的には容器本体11を袴部材12の内部に挿
入し、嵌入溝20内にリブ22を嵌合させることによ
り、袴部材12は容器本体11に係止される。このよう
に、係止機構14を嵌入溝20及びリブ22により構成
することにより、簡単な構造を有した係止機構14によ
り袴部材12を容器本体11に装着することができる。
【0034】続いて、係止解除機構15について説明す
る。この係止解除機構15は、後に詳述するように、係
止機構14による嵌入溝20とリブ22との嵌合を外す
ことにより、容器本体11と袴部材12との係止状態を
解除する機能を奏するものである。
【0035】係止解除機構15は、前記した容器本体1
1に形成された複数の延出部21と、袴部材12の底部
に形成されたキャップ挿入孔23と、袴部材12の底部
上部に配設されたキャップ螺着部24(梨地で示す)等
により構成されている。キャップ螺着部24は袴部材1
2と同様に樹脂により形成されており、袴部材12の底
面に接着剤等により固着された構成とされている。しか
るに、キャップ螺着部24は袴部材12と一体形成する
ことも可能であるが、本実施例では金型コストの低減を
図るためにキャップ螺着部24を袴部材12と別体とし
た例を示している。
【0036】キャップ螺着部24は全体形状としては略
有底筒状の形状であり、底部25,外周側壁26,及び
柱状部27とを一体形成した構成とされている。底部2
5には、容器本体11の底面に延出形成された延出部2
1が挿入される複数の挿入孔28が形成されている。ま
た、外周側壁26と柱状部27との間には環状のキャッ
プ挿入空間29が形成され、このキャップ挿入空間29
は上記の挿入孔28と連通した構成とされている。
【0037】また、袴部材12が容器本体11に適正に
装着された状態、即ち係止機構14を構成するリブ22
と嵌入溝20が嵌着した状態(以下、この状態を通常使
用状態という)において、上記した延出部21はキャッ
プ挿入空間29の内部に所定量突出した状態となってい
る。
【0038】一方、柱状部27は円柱形状を有してお
り、キャップ螺着部24の略中央位置に下方に延出する
よう形成されている。また、柱状部27の外周壁には雌
ねじ部30が形成されており、この雌ねじ部30はキャ
ップ13の雄ねじ部18と対応するよう形成されてい
る。従って、キャップ13は柱状部27に螺合しうる構
成とされている。
【0039】また、袴部材12の柱状部27と対向する
位置には、キャップ13の外径寸法より大なる径寸法を
有したキャップ挿入孔23が形成されており、よってキ
ャップ13は、キャップ挿入孔23を介して柱状部27
に螺着しうる構成となっている。
【0040】上記構成とされた袴部材12は、主として
装着部材付き容器10の外観(意匠)の向上を図ると共
に高級感を持たせるために配設されるものである。ま
た、袴部材12と容器本体11とを同質材料としないの
は、一般に化粧品等の容器では高級感のひとつして重量
感を持たせる必要があり、この場合容器本体11として
ガラス製容器を用いることが望ましいからである。
【0041】また、袴部材12は、商品に合わせてデザ
イン及び色彩等にバリエイションを持たせることが要求
されており、よってこのニーズに対応するには袴部材1
2を樹脂製とすることが望ましい。続いて、上記構成と
された装着部材付き容器10における容器本体11に対
する袴部材12の装着脱操作について説明する。
【0042】先ず、袴部材12を容器本体11に装着す
る操作について説明する。袴部材12を容器本体11に
装着するには、袴部材12の上部開口より容器本体11
を下方に向け挿入する。そして、容器本体11を袴部材
12の所定位置まで挿入した時点で、係止機構14を構
成する嵌入溝20はリブ22に嵌入し、袴部材12は容
器本体11に装着された状態となる。
【0043】図1は袴部材12が容器本体11に装着さ
れた装着状態を示しており、この装着状態において容器
本体11の底部はキャップ螺着部24の上面に載置され
た状態となると共に、延出部21は挿入孔28に挿入さ
れてキャップ装着空間に延出した状態となっている。
【0044】よって、係止機構14による嵌合力と、ま
た補助的ではあるが延出部21が挿入孔28と係合する
係合力とにより、袴部材12と容器本体11とは確実に
装着された状態となる。これにより、袴部材12が容器
本体11から離脱するようなことはなく、通常の使用時
における装着部材付き容器10の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0045】次に、袴部材12を容器本体11から取り
外す操作について説明する。容器本体11内の内容物を
使い切り装着部材付き容器10を廃棄する場合には、袴
部材12を容器本体11から取り外す操作を行なう。こ
の取り外す操作は、前記した延出部21,キャップ挿入
孔23,キャップ螺着部24等により構成される係止解
除機構15を用いて実施される。
【0046】袴部材12の取り外し操作では、先ず操作
者はキャップ13をキャップ取付部16から外し、続い
て袴部材12に形成されたキャップ挿入孔23からキャ
ップ螺着部24に向けキャップ13を挿入する。そし
て、キャップ螺着部24に形成されている柱状部27に
キャップ13を螺着する。
【0047】図2は、キャップ13を延出部21の下端
に当接する位置まで螺着させた状態を示している。前記
したように、容器本体11の底面に形成された延出部2
1は、キャップ螺着部24に形成されているキャップ挿
入空間29内に延出しており、かつキャップ13は柱状
部27に螺合されることによりキャップ挿入空間29内
を上動する。従って、キャップ13が所定量上動した時
点で、キャップ13と延出部21は当接した状態とな
る。
【0048】上記のようにキャップ13と延出部21が
当接すると、操作者は更にキャップ13を回転させてキ
ャップ13を螺進させる。これにより、キャップ13は
上動し、これに伴いキャップ13と当接している延出部
21も上動附勢され、これにより容器本体11は袴部材
12に対し上方向(離間する方向)に移動する。
【0049】また、このように容器本体11が袴部材1
2に対し上動することにより、係止機構14を構成する
嵌入溝20はリブ22から離脱する方向に附勢される。
そして、容器本体11が袴部材12に対し所定距離移動
した時点で、図3に示されるように、嵌入溝20はリブ
22から離脱し、係止機構14による容器本体11と袴
部材12との係止は解除される。
【0050】この際、係止機構14はリブ22と嵌合溝
20とを離間させるアンダーリブ嵌合方式を採用してい
るため、単に容器本体11を袴部材12に対し上動させ
るだけで容器本体11と袴部材12の係止を解除させる
ことができるため、係止解除機構15の簡単化を図るこ
とができる。
【0051】上記のように係止解除機構15による容器
本体11と袴部材12との係止が解除されることによ
り、容器本体11と袴部材12とを分離することが可能
となり、異なる材質よりなる容器本体11と袴部材12
とを分別して廃棄することが可能となる。
【0052】この際、袴部材12にはキャップ螺着部2
4及びキャップ13が装着された状態となっているが、
キャップ螺着部24及びキャップ13は袴部材12と同
様に樹脂により形成されているため、キャップ螺着部2
4及びキャップ13を袴部材12と一緒に廃棄しても問
題はない。
【0053】上記したように、本実施例に係る装着部材
付き容器10では、単にキャップ13をキャップ螺着部
24に螺着操作するだけで袴部材12を容器本体11か
ら取り外すことができ、取り外し操作を簡単に行なうこ
とができる。また、キャップ13はもともと容器本体1
1に装着されるものであり、このキャップ13を利用し
て係止解除機構15の係止解除操作を行なう構成とした
ことにより、袴部材12の取り外し時において、他の取
り外し治具(硬貨やドライバー等)を用意する必要がな
く、容易に袴部材12の取り外しを行なうことができ
る。
【0054】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図4乃至図6は本発明の第2実施例である装着部
材付き容器10Aを示している。尚、図4乃至図6にお
いて、図1乃至図3に示した第1実施例に係る装着部材
付き容器10と同一構成については同一符号を附してそ
の説明を省略する。
【0055】前記した第1実施例に係る装着部材付き容
器10では、袴部材12を容器本体11から取り外すた
めの係止解除機構15として、容器本体11の下部に延
出部21を形成すると共に、袴部材12にはキャップ螺
着部24を設ける構成としていた。しかるに、第1の実
施例の構成では、構造が複雑になると共に部品点数が多
くなり、これに伴い組み立て工数が増大すると共に金型
コストが上昇するおそれがある。
【0056】そこで、本実施例に係る装着部材付き容器
10Aは、係止解除機構15Aをキャップ挿入孔23A
のみにより構成したことを特徴とするものである。図4
に示されるように、キャップ挿入孔23Aは袴部材12
Aの容器本体11Aの底部と対向する部位に形成されて
おり、その形状はキャップ13の挿入を許容する形状と
されている。従って、本実施例に係る装着部材付き容器
10Aでは、第1実施例では必要とされていた延出部2
1,キャップ螺着部24等を不要とすることができるた
め、構造の簡単化及び低コスト化を図ることができる。
【0057】続いて、上記構成とされた装着部材付き容
器10Aにおける容器本体11Aに対する袴部材12A
の装着脱操作について説明する。袴部材12Aを容器本
体11Aに装着する操作は、前記した第1実施例と略同
一操作で行なわれる。即ち、袴部材12Aを容器本体1
1Aに装着するには、袴部材12Aの上部開口より容器
本体11Aを下方に向け挿入し、係止機構14を構成す
る嵌入溝20をリブ22に嵌入させ装着する。
【0058】図4は、この装着状態を示している。この
装着状態において袴部材12Aは係止機構14による嵌
合力により容器本体11Aに係止されているため、袴部
材12Aが容器本体11Aから離脱するようなことはな
く、通常の使用時における装着部材付き容器10Aの信
頼性を向上させることができる。
【0059】次に、袴部材12Aを容器本体11Aから
取り外す操作について説明する。袴部材12Aを容器本
体11Aから取り外すには、先ず操作者はキャップ13
をキャップ取付部16から外し、続いて袴部材12Aに
形成されたキャップ挿入孔23A(係止解除機構15
A)にキャップ13を挿入する。そして、この挿入状態
を維持させつつ、キャップ13を基台31上に載置す
る。
【0060】図5は、キャップ挿入孔23Aにキャップ
13を挿入状態を維持させつつ、キャップ13を基台3
1上に載置した状態を示している。同図に示されるよう
に、キャップ13を基台31上に載置した状態では、容
器本体11A及び袴部材12Aは基台31に対し浮いた
状態となっており、まだこの状態では係止機構14によ
り容器本体11Aと袴部材12Aは一体化した状態とな
っている。
【0061】続いて、図5に示される状態において、操
作者は袴部材12Aのみを把持し、これを強く図中矢印
Xで示す方向に下動操作する。この時、容器本体11A
はキャップ13に底部が当接しているため下動すること
はなく、よって袴部材12Aのみが下動することとな
る。これにより、容器本体11Aは袴部材12Aに対し
相対的に上方向(離間する方向)に移動する。
【0062】このように容器本体11Aが袴部材12A
に対し相対的に上動することにより、図6に示されるよ
うに、係止機構14を構成する嵌入溝20はリブ22か
ら離脱し、よって係止機構14による容器本体11Aと
袴部材12Aとの係止は解除される。
【0063】上記のように係止解除機構15Aによる容
器本体11Aと袴部材12Aとの係止が解除されること
により、容器本体11Aと袴部材12Aとを分離するこ
とが可能となり、異なる材質よりなる容器本体11Aと
袴部材12Aとを分別して廃棄することが可能となる。
【0064】また、本実施例においても、もともと容器
本体11Aに装着されているキャップ13を利用して係
止解除機構15Aの係止解除操作を行なう構成であるた
め、袴部材12Aの取り外し時において他の取り外し治
具を用意する必要がなく、容易に袴部材12Aの取り外
しを行なうことができる。
【0065】続いて、本発明の第3実施例について説明
する。図7乃至図9は本発明の第3実施例である装着部
材付き容器10Bを示している。尚、図7乃至図9にお
いて、図1乃至図3に示した第1実施例に係る装着部材
付き容器10と同一構成については同一符号を附してそ
の説明を省略する。
【0066】前記した第1及び第2実施例に係る装着部
材付き容器10,10Aは、係止機構14が容器本体1
1,11Aの外周に形成された嵌着溝20と、袴部材1
2,12Aの内周壁に形成されたリブ22とにより構成
されていた。この容器本体11,11Aと袴部材12,
12Aとはガタツキ防止の面から密着していることが望
ましく、よって容器本体11,11Aと袴部材12,1
2Aとを密着させた場合には、必然的に嵌着溝20とリ
ブ22との嵌合力(即ち、係止力)が必要以上に大きく
なってしまう。
【0067】このように、必要以上に嵌着溝20とリブ
22との嵌合力が増大すると、装着時においては袴部材
12,12Aを容器本体11,11Aに装着し難くなる
と共に、取り外し時には袴部材12,12Aを容器本体
11,11Aから容易に取り外すことができなくなって
しまう。
【0068】そこで、本実施例に係る装着部材付き容器
10Bでは、袴部材12Bに係止解除機構15Bとして
も機能するアーム部32を形成し、このアーム部32の
先端部分に係止機構14Bを配設した構成としたことを
特徴とするものである。アーム部32は、袴部材12B
の底面中央に形成さたれキャップ挿入孔23Bの周縁部
から上方に向け、かつ斜め内側方向に傾いて延出するよ
う形成されている。このアーム部32は袴部材12Bと
一体形成されるものであり、よって樹脂により形成され
ている。従って、アーム部32は図7に矢印Bで示す方
向に可撓変形可能な構成となっている。
【0069】また、アーム部32の先端部には、係止機
構14Bを構成するリブ22Bが形成されると共に、容
器本体11Bの底部には下方に突出した突出部33が形
成されており、この突出部33の外周位置には係止機構
14Bを構成する嵌入溝20Bが形成されている。従っ
て、突出部33に形成された嵌入溝20がアーム部32
に形成されたリブ22Bに嵌合することにより、袴部材
12Bは容器本体11Bに係止された状態となる。
【0070】続いて、上記構成とされた装着部材付き容
器10Bにおける容器本体11Bに対する袴部材12B
の装着脱操作について説明する。袴部材12Bを容器本
体11Bに装着するには、前記した第1及び第2実施例
と略同様に、袴部材12Bの上部開口より容器本体11
Bを下方に向け挿入し、係止機構14Bを構成する嵌入
溝20Bをリブ22Bに嵌入させ装着する。
【0071】この際、本実施例では上記のように係止機
構14Bがアーム部32の先端部分に設けられた構成と
されており、かつこのアーム部32は図中矢印B方向に
可撓変形可能な構成とされている。従って、嵌入溝20
Bがリブ22Bに嵌入する際、アーム部32は可撓変形
するため、嵌入溝20Bのリブ22Bへの嵌入を第1及
び第2実施例の構成に比べて小さな操作力で行なうこと
ができ、装着操作を容易に行なうことができる。更に、
袴部材12Bと容器本体11Bとの間の間隙は小さくす
ることができるため、袴部材12Bと容器本体11Bと
の間におけるガタツキの発生を確実に防止することがで
きる。
【0072】図7は、袴部材12Bが容器本体11Bに
装着された装着状態を示している。この装着状態におい
て袴部材12Bは係止機構14Bによる嵌合力により容
器本体11Bに係止されているため、袴部材12Bが容
器本体11Bから離脱するようなことはなく、通常の使
用時における装着部材付き容器10Bの信頼性を向上さ
せることができる。
【0073】次に、袴部材12Bを容器本体11Bから
取り外す操作について説明する。袴部材12Bを容器本
体11Bから取り外すには、先ず操作者はキャップ13
をキャップ取付部16から外し、続いて袴部材12Bに
形成されたキャップ挿入孔23Bにキャップ13を挿入
する。図8はキャップ13をキャップ挿入孔23Bに挿
入した状態を示している。
【0074】続いて、操作者はキャップ13をキャップ
挿入孔23内に強く挿入する。前記したように、アーム
部32はキャップ挿入孔23Bの周縁部から上方に向
け、かつ斜め内側方向に傾いて延出するよう形成されて
いるため、キャップ挿入孔23内にキャップ13が挿入
されることにより、アーム部32は外側に向けて附勢さ
れる。
【0075】これにより、アーム部32は外側に向け可
撓変形(弾性変形)し、リブ22Bは嵌入溝20Bから
離間し、係止機構14Bによる容器本体11Bと袴部材
12Bとの係止は解除される。この際、キャップ13を
挿入する抵抗力として働くのはアーム部32の変形に対
する反力のみであるため、第1及び第2実施例に比べて
比較的小さな操作力で係止機構14Bによる容器本体1
1Bと袴部材12Bとの係止を解除でき、よって取り外
し操作を容易に行なうことができる。
【0076】このように、係止解除機構15Bによる容
器本体11Bと袴部材12Bとの係止が解除されること
により、容器本体11Bと袴部材12Bとを分離するこ
とが可能となり、異なる材質よりなる容器本体11Bと
袴部材12Bとを分別して廃棄することが可能となる。
【0077】また、本実施例においても、もともと容器
本体11Bに装着されているキャップ13を利用して係
止解除機構15Bの係止解除操作を行なう構成であるた
め、袴部材12Bの取り外し時において他の取り外し治
具を用意する必要がなく、容易に袴部材12Bの取り外
しを行なうことができる。
【0078】続いて、本発明の第4実施例について説明
する。図10乃至図12は本発明の第4実施例である装
着部材付き容器10Cを示している。尚、図10乃至図
12において、図1乃至図3に示した第1実施例に係る
装着部材付き容器10と同一構成については同一符号を
附してその説明を省略する。
【0079】本実施例では、容器本体11Cは、図10
(C)に示されるように略楕円形状を有しており、また
その下部には袴部材12Cを装着するための装着用段差
部34が形成されている。この装着用段差部34は、そ
の長径方向(図中、矢印X1,X2で示す方向)の両端
部が切り欠かれたような形状とされており、従って容器
本体11Cの装着用段差部34に限っては楕円形状とは
されていない。更に、この装着用段差部34には係止機
構14Cを構成する嵌入溝20Cが形成されており、こ
の嵌入溝20Cは装着用段差部34の短径側の両側部に
互いに対向するよう一対形成されている。
【0080】また、袴部材12Cは有底状の楕円形状を
有しており、その短径側(図知友、矢印Y1,Y2側)
の内壁面には、容器本体11C(装着用段部34)に形
成された嵌入溝20Cと嵌合するリブ22Cが形成され
ている。この嵌入溝20Cとリブ22Cは、協働して係
止機構14Cを構成する。
【0081】更に、袴部材12Cの底部には、楕円形状
のキャップ挿入孔23Cが形成されている。本実施例に
適用されるキャップ13Cは楕円形状を有しているが、
このキャップ挿入孔23Cの形状はキャップ13Cの楕
円形状よりも若干大きな形状となるよう構成されてい
る。尚、上記構成において、袴部材12Cに形成された
キャップ挿入孔23C,間隙部35は、係止機構14C
による係止を解除する係止解除機構として機能する。
【0082】続いて、上記構成とされた装着部材付き容
器10Cの容器本体11Cに対する袴部材12Cの装着
脱操作について説明する。先ず、袴部材12Cを容器本
体11Cに装着する操作について説明する。袴部材12
Cを容器本体11Cに装着するには、共に楕円形状とさ
れた袴部材12Cと容器本体11Cとを位置決めし、続
いて袴部材12Cを容器本体11Cに強く押圧する。こ
れにより、係止機構14Cを構成するリブ22Cは嵌入
溝20Cに嵌着し、袴部材12Cは容器本体11Cに装
着される。
【0083】図10は、第1及び第2の突起22Cが第
1及び第2の嵌着用溝部20Cに嵌着した状態を示して
いる。このように、本実施例においても、袴部材12C
を容器本体11Cに押圧する簡単な操作により袴部材1
2Cを容器本体11Cに装着することができる。
【0084】また、リブ22Cの形成位置は装着用段差
部34の短径側位置であり、また嵌入溝20Cの形成位
置は袴部材12Cの短径側位置である。また、図10に
示されるように、袴部材12Cを容器本体11Cに装着
した状態において、袴部材12Cの短径側内壁と装着用
段差部34の短径側外壁とは密着(近接)した状態とな
っている。従って、リブ22Cと嵌入溝20Cとは確実
に嵌着し、袴部材12Cが容器本体11Cから離脱する
ことを確実に防止することができる。
【0085】一方、長径側(X1,X2方向側)に注目
すると、前記したように装着用段差部34の長径側端部
は切り欠かれた形状となっているため、袴部材12Cを
容器本体11Cに装着した状態において、袴部材12C
の長径側内壁と装着用段差部34の長径側外壁との間に
は間隙部35が形成される(図10(C)に詳しい)。
本実施例では、間隙部35が形成される位置と係止機構
14Cが配設される位置とは、平面的にみて約90°離
間して配置されている。
【0086】上記のように、長径側端部において袴部材
12Cと装着用段差部34との間に間隙部35が形成さ
れることにより、袴部材12Cに形成されたキャップ挿
入孔23Cの短径側端部36(以下、この部位を操作部
36という)を外側に向け押圧操作することにより、袴
部材12Cを可撓変形させることが可能となる。
【0087】次に、図11及び図12を用いて、袴部材
12Cを容器本体11Cから取り外す操作について説明
する。図11(A)及び図12(A)は装着部材付き容
器10Cの底面図であり、また図11(B)及び図12
(B)は図10(A)におけるA−A線に沿う断面図で
ある。
【0088】袴部材12Cを容器本体11Cから取り外
すには、図11(A)に示されるように、楕円形状とさ
れたキャップ13Cをキャップ取付け部16から外して
キャップ挿入孔23Cに挿入する。この際、キャップ1
3Cの短径・長径の各方向は、楕円形状とされたキャッ
プ挿入孔23Cの短径・長径の各方向と同一方向となる
よう挿入される。このように装着された状態では、キャ
ップ13Cの外周とキャップ挿入孔23Cの内周との間
には、若干の間隙が形成された状態(即ち、遊嵌状態)
となっており、従って、図11(B)に示すように、リ
ブ22Cは嵌入溝20Cに嵌入した状態を維持してい
る。
【0089】続いて、図11に示される状態よりキャッ
プ13Cを回転操作する。これにより、キャップ13C
が操作部36と当接し、操作部36を外側に向け押圧す
る。これにより、操作部36は外側(Y1,Y2方向)
に可撓変形し、これに伴い短径側に形成されているリブ
22Cは外側に向けて変位することとなる。これに対し
容器本体11Cはキャップ13Cを回転させても変形す
ることはなく、よって図12に示されるようにリブ22
Cは嵌入溝20Cから離間し、係止機構14Cによる袴
部材12Cの容器本体11Cに対する係止は解除され
る。
【0090】これにより、係止機構14Cによる容器本
体11Cと袴部材12Cとを分離することが可能とな
り、異なる材質よりなる容器本体11Cと袴部材12C
とを分別して廃棄することが可能となる。また、本実施
例においても、もともと容器本体11Cに装着されてい
るキャップ13Cを利用して係止機構14Cの係止を解
除操作する構成であるため、袴部材12Cの取り外し時
において他の取り外し治具を用意する必要がなく、容易
に袴部材12Cの取り外しを行なうことができる。
【0091】ところで、上記のように操作部36が変形
することにより、袴部材12Cの全体形状も変形する。
具体的には、図12(B)に示されるように、袴部材1
2Cの長径側(X1,X2方向側)においては長径L1
が小さくなるよう変形し、また短径方向(Y1,Y2方
向)においては短径L2が大きくなるよう変形する。し
かるに、袴部材12Cの長径側(X1,X2方向側)に
おいては、前記したように内部に間隙部35が形成され
ているため、袴部材12Cの変形を許容しうる構成とさ
れている。
【0092】従って、袴部材12Cの全体形状の変形
は、容器本体11Cに規制されることなく行なわれるた
め、係止機構14Cの係止解除を円滑に行なうことがで
きる。また、単にキャップ13Cを回転操作するだけで
袴部材12Cを容器本体11Cから取り外すことができ
るため、取り外し作業を容易に行うことができる。
【0093】尚、上記した各実施例では、容器本体に嵌
入溝を形成すると共に袴部材にリブを形成した構成を示
したが、容器本体にリブを形成すると共に袴部材に嵌入
溝を形成した構成としてもよい。
【0094】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、係止機構は装着部材を容器本体に係止する
ため、通常の使用状態において装着部材が容器本体から
脱落するようなことはない。
【0095】また、内容物を使い切り装着部材付き容器
を廃棄する場合には、キャップを用いて係止解除機構を
操作することにより係止機構による装着部材と容器本体
との係止は解除されるため、異種材質よりなる装着部材
と容器本体とを分別して廃棄することができる。
【0096】また、係止解除機構の係止解除操作を行な
う際に用いるキャップは、もともと容器本体に装着され
るものであるため、装着部材の取り外し時に他の取り外
し治具(硬貨やドライバー等)を用意する必要がなく、
容易に装着部材の取り外しを行なうことができる。
【0097】また、請求項2記載の発明によれば、簡単
な構造を有した係止機構により装着部材を容器本体に装
着することができ、またリブと嵌合溝とを離間させるだ
けで容器本体と装着部材との係止は解除させるため、係
止解除機構の簡単化を図ることもできる。
【0098】また、請求項3記載の発明によれば、単に
キャップをキャップ螺着部に螺着操作するだけで装着部
材を容器本体から取り外すことができ、取り外し操作を
簡単に行なうことができる。また、請求項4記載の発明
によれば、係止解除機構は単に装着部材の所定位置に形
成されたキャップ挿入孔のみにより構成されるため、係
止解除機構の構造の簡単化を図ることができ、装着部材
付き容器のコスト低減に寄与することができる。
【0099】また、請求項5記載の発明によれば、通常
の使用状態においては、係止機構にアーム部の弾性力が
作用するため、装着部材と容器本体との係止をより確実
に行なうことができる。また、装着部材付き容器を廃棄
する場合には、キャップの操作によりアーム部を変形さ
せることにより係止機構による装着部材と容器本体との
係止を解除する構成としたことにより、係止機構による
装着部材と容器本体との係止を容易に解除することがで
きる。
【0100】また、請求項6記載の発明によれば、キャ
ップを挿入孔の内部で回動操作することにより装着部材
が可撓変形し、これにより係止機構による装着部材と容
器本体との係止は解除され、装着部材と容器本体とを分
別して廃棄することが可能となる。また、断面楕円形状
とされたキャップの回動操作は容易であり、操作性よく
装着部材の取り外し作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である装着部材付き容器の
通常使用状態における全体断面図である。
【図2】本発明の第1実施例である装着部材付き容器の
通常使用時における部分拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施例である装着部材付き容器の
袴部材の取り外し時における部分拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施例である装着部材付き容器の
通常使用状態における全体断面図である。
【図5】本発明の第2実施例である装着部材付き容器の
通常使用時における部分拡大断面図である。
【図6】本発明の第2実施例である装着部材付き容器の
袴部材の取り外し時における部分拡大断面図である。
【図7】本発明の第3実施例である装着部材付き容器の
通常使用状態における全体断面図である。
【図8】本発明の第3実施例である装着部材付き容器の
通常使用時における部分拡大断面図である。
【図9】本発明の第3実施例である装着部材付き容器の
袴部材の取り外し時における部分拡大断面図である。
【図10】本発明の第4実施例である装着部材付き容器
の通常使用状態を示す図であり、(A)は正面図,
(B)は側面図,(C)は底面図である。
【図11】本発明の第4実施例である装着部材付き容器
の通常使用状態を示す図であり、(A)は底面の拡大
図、(B)は図10(A)のA−A線に沿う断面図であ
る。
【図12】本発明の第4実施例である装着部材付き容器
の袴部材の取り外し時を示す図であり、(A)は底面の
拡大図、(B)は図10(A)のA−A線に沿う断面図
である。
【図13】従来の装着部材付き容器のキャップ近傍を拡
大して示す断面図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C 装着部材付き容器 11,11A,11B,11C 容器本体 12,12A,12B,12C 袴部材 13,13C キャップ 14,14B 係止機構 15,15A,15B 係止解除機構 16 キャップ取付け部 20,20B,20C 嵌入溝 21 延出部 22,22B,22C リブ 23,23A,23C キャップ挿入孔 24 キャップ螺着部 25 底部 26 外周壁部 27 柱状部 28 挿入孔 29 キャップ装着空間 31 基台 32 アーム部 33 突出部 34 装着用段差部 35 間隙部 36 操作部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物が充填される容器本体と、 前記容器本体に形成された開口部を閉蓋するキャップ
    と、 前記容器本体の材質と異なる異種材質により形成されて
    おり、前記容器本体に装着される装着部材とを具備する
    装着部材付き容器において、 前記装着部材を前記容器本体に係止する係止機構と、 前記キャップを用いて操作されることにより、前記係止
    機構による前記装着部材と前記容器本体との係止を解除
    する係止解除機構とを具備することを特徴とする装着部
    材付き容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装着部材付き容器におい
    て、 前記係止機構を、 前記容器本体または前記装着部材の内何れか一方に形成
    されたリブと、 前記容器本体または前記装着部材の内何れか他方に形成
    され前記リブと嵌合する嵌合溝とにより構成したことを
    特徴とする装着部材付き容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の装着部材付き容
    器において、 前記係止解除機構を、 前記装着部材に配設され、前記キャップが螺着されるキ
    ャップ螺着部と、 前記容器本体に形成されており、前記キャップ螺着部内
    に延出する延出部とにより構成し、 前記キャップが前記キャップ螺着部内に螺進することに
    より、前記延出部を前記装着部材に対して移動附勢し、
    前記係止機構による前記装着部材と前記容器本体との係
    止を解除する構成としたことを特徴とする装着部材付き
    容器。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の装着部材付き容
    器において、 前記係止解除機構を、 前記装着部材の前記容器本体の底部と対向する部位に形
    成され、前記キャップの挿入を許容する形状とされたキ
    ャップ挿入孔により構成し、 前記キャップが前記キャップ挿入孔内に挿入されること
    により、前記容器本体を前記装着部材に対して延出部を
    移動附勢し、前記係止機構による前記装着部材と前記容
    器本体との係止を解除する構成としたことを特徴とする
    装着部材付き容器。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の装着部材付き容
    器において、 前記係止機構を前記容器本体または前記装着部材の内何
    れか一方に形成されたアーム部の先端部分に配設すると
    共に、 前記係止解除機構を前記キャップの操作により前記アー
    ム部を変形させることにより、前記係止機構による前記
    装着部材と前記容器本体との係止を解除する構成とした
    ことを特徴とする装着部材付き容器。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の装着部材付き容
    器において、 前記キャップの形状を断面楕円形状とし、 かつ、前記係止機構の配設位置から離間した位置に前記
    装着部材の変形を許容するための間隙を形成すると共
    に、前記装着部材に前記キャップが装着される楕円状の
    挿入孔を形成し、 前記挿入孔に装着された前記キャップを回動操作するこ
    とにより、前記装着部材が可撓変形し、前記係止機構に
    よる前記装着部材と前記容器本体との係止を解除する構
    成としたことを特徴とする装着部材付き容器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の装着
    部材付き容器において、 前記装着部材は、前記容器本体の底部に装着される袴部
    材であることを特徴とする装着部材付き容器。
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