JPH105851A - ショートストローク用押出プレス装置 - Google Patents

ショートストローク用押出プレス装置

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JPH105851A
JPH105851A JP15375296A JP15375296A JPH105851A JP H105851 A JPH105851 A JP H105851A JP 15375296 A JP15375296 A JP 15375296A JP 15375296 A JP15375296 A JP 15375296A JP H105851 A JPH105851 A JP H105851A
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billet
loader
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Isao Izumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出成形機の操作側の寄り付きをよくすると
ともに、ビレットをダイスとフィックスダミーブロック
間でズレが生じることなく確実に挟持できるために、ビ
レットチャージが安定する。 【解決手段】 作業床下位置にてビレットをビレットを
ビレットキャリア側に移送した後、ビレットプッシャ装
置によってビレットの端揃えと側長を行なう。そして、
ビレットを握持したまま、作業床上に位置するビレット
装填孔まで移送供給する。引続きビレットをダイスとコ
ンテナ間の押出し位置にてビレットをダイスと突起部を
配設した押出ステムのフィックスダミーブロック間で挟
持させた後、ビレットローダはビレットのクランプを解
除して作業床下位置まで後退する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はショートストローク
用押出プレス装置に係り、特に長短ビレットのローディ
ングが可能な構造とするとともに機長とアイドルタイム
を短かくし、ビレットキャリアからビレットローダのビ
レット保持部へのビレットローディングを作業床下で行
なった後、ビレット装填孔まで移送供給し、押出し位置
にてビレットをダイスと複数の突起部を有した押出ステ
ム間に挟持させた後、コンテナを前進限まで移動させて
押出しを開始するようにしたショートストローク用押出
プレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、押出プレス装置は、固定され
たコンテナ内にビレットを装填し、これをラムシリンダ
に駆動されるステムによって押出し、コンテナの出口に
取付けられたダイスによって所定の断面形状に成形する
ようになっている。このような押出プレス装置に装填さ
れるビレットはビレットローダにより供給されるように
なっており、押出プレス装置の操作側に配置されたビレ
ットキャリアから送られてくるビレットを1本づつ掴
み、これをコンテナのビレット装填孔に移送し、ビレッ
トと装填孔との芯合わせした状態でステムにより送り出
してコンテナに装填され、押出加圧して成形されるよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ビレットを
ビレットローダ上に載置した状態でダイスとコンテナ間
に位置させる際に、ビレットローダを後退限からビレッ
ト押出中心位置となる前進限まで直線動で移動する場合
と、作業上でビレットキャリアからビレットを受け取っ
た後、ビレットローダを支軸を中心にスイングさせビレ
ット押出中心位置まで移動する方式があるものの、何れ
のビレットローダも成形機の操作側の作業上に配置され
たビレットキャリアから送られてくるビレットを1本づ
つ掴むようにしているために、操作性が非常に悪いとい
った問題があった。
【0004】また、ホットビレットシャの切断時の切断
面がホットビレットの軸線に対して直角に切断してあれ
ばよいが、切断状態が悪くホットビレットの軸線に対し
て傾斜状に切断した状態になっていると、押出ステムを
前進させてビレットをダイスと押出ステム間で安定挟持
し難く、さらに、押出終了後、ディスカードとフィック
スダミーブロックが容易に離型できるように、フィック
スダミーブロックの端面には離型剤が塗布してあること
から、場合によってはビレットが押出中心からズレてし
まって、ダイスと押出ステム間でビレットを挟持した状
態からコンテナをダイスの端面に当接する位置まで前進
させることができなくなるといった問題を惹起してい
た。こうした問題点を解決するために、ビレットをダイ
スと押出ステム間で挟持する際に押出ステムをより一層
前進させてビレットを強く挟持すると、ビレットの外周
面が膨れてしまい、ビレットがコンテナの装填孔に入ら
ないといった問題が生じる。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は押出プレス装置の操作性を大幅
に改善すべく、作業床下の位置にてビレットローディン
グを行ない、作業床上に位置したコンテナのビレット装
填孔まで移送するビレットローダを配設するとともに、
ビレットをより安定して押圧可能なようにしたショート
ストローク用押出プレス装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る発明では、ダイスとコンテナ間に出入
り可能に配設されてビレットキャリアから供給されるビ
レットを掴み持つ保持部を有し、この保持部に把持され
たビレットをキャリアから押出プレス装置のコンテナの
ビレット装填口に移送するスイングアーム等からなる移
送手段を設けたビレットローダであって、前記ビレット
ローダは前記ビレット保持部を開脚するビレット保持部
開脚機構と、ビレット保持部を下降限に位置させた状態
でビレットキャリアから供給されたビレットの端面を軸
心方向に押圧してビレットを測長する測長手段を有した
ビレット保持部をビレットの長さに応じて閉脚する機能
をもったビレットプッシャシリンダと、前記スイングア
ームの基部をビレットローダ横移動軸に係合されて前記
ビレット保持部を軸心方向に移動自在に配設された横移
動シリンダと、前記ビレットローダ横移動軸に係止され
てビレット保持部を機側方向に傾転自在に配設された傾
転シリンダを備えるとともに、前記コンテナ内に装填し
たビレットを押圧する押出ステムの先端部に設けたフィ
ックスダミーブロックを設け、前記フィックスダミーブ
ロックの先端部に凹部を設けるとともに、当該凹部内を
出入りするコアブロックの作用面上に複数の突起部を配
設した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るショートス
トローク用押出プレス装置の具体的実施例を図1〜図2
1を用いて詳細に説明する。
【0008】図1は本発明に係るフィックスダミーブロ
ック先端のコアブロック部に突起部を配設した押出ステ
ムの拡大断面図、図2は図1のA〜Aからみた正面図、
図3は突起部の拡大断面図、図4はフィックスダミーブ
ロック先端のコアブロック部に突起部を刻設した場合の
押出ステムの拡大断面図、図5は図4のB〜Bからみた
正面図、図6はビレットキャリアからビレットローダへ
のビレットローディングの状態を示す押出成形機の平面
図、図7はコンテナへのビレットの装填状態を示す押出
成形機の平面図、図8は図6のC〜Cからみた側面図、
図9は図7のD〜Dからみた側面図、図10は図7の正
面図、図11は図10のE〜Eからみた側面図、図12
はビレットローダを縮退した場合の平面図、図13はビ
レットローダを伸張した場合の平面図、図14は図13
のF〜Fからみた切断断面図、図15は短ビレットの装
填状態を示す説明図、図16は長ビレットの装填状態を
示す説明図、図17はダイスとコンテナ間への長ビレッ
トの装填を示す説明図、図18は図17の続きの動作を
示す説明図、図19は図18の続きの動作を示す説明
図、図20図19の続きの動作を示す説明図、図21は
図20の続きの動作を示す説明図である。
【0009】図1に示すように、符号28は押出ステ
ム、100はフィックスダミーブロックであり、ビレッ
ト29を押込む押出ステム28の先端部にビレット装填
孔53の内壁面と密接し得るフィックスダミーブロック
100が設けられている。フィックスダミーブロック1
00と押出ステム28はバイオネット結合するようにな
っている。フィックスダミーブロック100は押出ステ
ム28の前面に固定して設け、かつビレット装填孔53
の内壁面に摺動可能に設けられている。
【0010】押出ステム28の前面には、バイオネット
ブロック102が配設されており、バイオネットブロッ
ク102内の後半部には、外径断面が円状のコネクショ
ンロッド104の先端部に刻設されたねじに螺合されて
いる。コネクションロッド104の後端部は大径部(図
示略)になっていて、押出ステム28の後端部の穴の中
にテーパ面で係合され、固定されている。また、バイオ
ネットブロック102の前半部は、バイオネット式とな
っており突設部106を例えば等間隔に3つ配設してあ
る。一方、装着する側のダミイボス108側には前記突
設部106と係合可能な凹部110とを係合させて挿入
し、約60度ダミイボス108を回動させることにより
ダミイボス108をバイオネットブロック102に確
実、かつ、素早く着脱できるようにしてある。
【0011】押出ステム28の内周面とコネクションロ
ッド104の外周面との間には、コネクションロッド1
04の芯をフレキシブルな状態に保持してくため、僅か
な隙間が設けてある。ダミイボス108内の前半部内に
は、ダミイボス108の中央貫通孔112内にコアブロ
ック114の後端中央部に設けられた小円筒状の突部1
16が挿入され、ダミイボス108の後端側からコネク
ションナット118を前記小円筒状の突部116のねじ
部に螺合させ、コネクションナット118を締め付ける
ことにより、コアブロック114をダミイボス108に
強く接触するようになっている。
【0012】ダミイボス108の前側外周には、円筒状
のアウタリング120が固着されている。コアブロック
114の後端面とダミイボス108の前端面との間に
は、アウタリング120の先端とコアブロック114の
作用面122との段差に相当する隙間が設けられてお
り、押出時にコアブロック114が後方に押されるとコ
アプロック114の後端面がダミイボス108の前端面
に当たるようになっている。アウタリング120は拡げ
られてビレット装填孔53の内壁面に当たり、ビレット
29がフィックスダミーブロック100の押出ステム2
8側へ流れるのを防ぐようになっている。コアブロック
114、アウタリング120を有するダミイボス108
などは、一体でフィックスダミーブロック100を構成
している。コアブロック114の前端外周部には前側に
拡がったテーパ面部124になっている。アウタリング
120の前端内周部のテーパ面部に密着し得るようにな
っている。
【0013】前記コアブロック114の作用面122に
はねじ部が刻設されており、例えば図1に示すように同
心円上に等間隔に複数個(本実施例では、4個)の突起
部126が螺合されている。突起部126の先尖部は円
錐に限定するものではなく、三角錐、四角錐など多角錐
にしてもよく、必要に応じて交換可能になっている。図
4には作用面122を格子状に刻設して突起部126を
複数設けてあり、ホットビレットシャの切断状態が悪く
て多少ビレット29の切断断面が傾斜していても、ダイ
ス72とフィックスダミーブロック100間で挟持した
場合、突起部126が有ることから、押出ステム28を
前進側に強く押圧しなくても適宜な力で挟持できる。
【0014】この場合の突起部126は、配設個数が少
ないと単位突起部126当たりの挟持力が大きくなるた
め、長期間使用した場合には突起部126の先端の先尖
部が磨耗してしまい、磨耗によってさらに大きな挟持力
が必要となることから交換可能になっている。一方、図
4に示すようなコアブロック114の作用面122を格
子状の溝に刻設して多数の突起部126を設けた場合
は、単位突起部126当たりの挟持力が小さくなるた
め、長期間使用した場合でも突起部126の先端の先尖
部の磨耗が少ないことから、交換不可能になっている。
【0015】符号10はエンドプラテン、14は製品押
出用のビレット29を装填するコンテナ、16はメイン
シリンダであり、該メインシリンダ16内には図示を省
略したメインラムが配設されている。20はメインラム
の先端部に一体的に取付けたメインクロスヘッド、22
はタイロッド、24はマシンベース、26はシリンダ取
付ブロック、27は取付部材である。
【0016】メインクロスヘッド20の先端部にはエン
ドプラテン10側に伸びた押出ステム28がメインクロ
スヘッド20の前後進方向である軸線方向に取付けてあ
る。符号72はダイスであり、前記コンテナ14をダイ
ス72から離間させた位置に一時的に保持させた状態
で、コンテナ14とダイス72から出入り可能なビレッ
トローダ30が配設してある。
【0017】このビレットローダ30は、L字型のスイ
ングアーム49Aとストレート型のスイングアーム49
B、ビレット保持部50、クランプアーム67、クラン
プアーム駆動用シリンダ69から構成されている。ま
た、ビレットローダ30を傾転、移動ならびにビレット
ローダ30上に載置したビレット29を所定の位置に移
動するように押圧移動するなどの付帯設備が配設されて
いる。
【0018】こうした付帯設備は、ビレット保持部開脚
装置32、ビレットプッシャ装置36、ビレットローダ
傾転装置40、ビレットローダ横移動装置44から構成
されている。このビレットローダ30は図8に示す如
く、下降限時にビレットキャリア60で移送されてきた
ビレット29を受取った後にビレット装填孔53まで移
送供給するものである。
【0019】図11に示すように、ビレットキャリア6
0は作業者が成形機の操作側に寄り付き易いように4本
のタイロッド22(上部に2本、下部に2本)のうち下
部2本のタイロッド22の近くにある作業床より下方に
ピット54が形成され、このピット54内に設置してあ
る。このビレットキャリア60はビレットヒータ(図示
略)で加熱されたビレット29をビレットローダ30ま
で搬送するものであり、水平台62を有し、この水平台
62を介しビレットローダ30に橋渡しする送り出しホ
ルダ64が取付けられている。
【0020】図8に示すように、送り出しホルダ64は
V字状のビレット受部を有し、水平台62に配設された
ガイド(図示略)上を摺動移動可能とされ、この受部を
水平台62の端部で傾転可能なように支軸66に取付ら
れている。そして図示しないシリンダ機構により揺動駆
動可能とされ、最初V字状の受部開口を水平台62の上
流側に向けてビレット29を受取り、さらに下流側に回
転してビレット保持部55に送り出すように駆動される
ようになっている。
【0021】このようなビレットキャリア60によって
ビレット29がビレットローダ30に1本づつ供給され
るが、ビレットローダ30はこれを掴み持ってビレット
装填孔53に移送するようになっている。このため、ビ
レットローダ30はビレットキャリア60に対向して配
置されており、成形機の押出し中心線と直交する平面に
沿って旋回可能に形成されたスイングアーム49を備え
ている。このスイングアーム49はL字型のスイングア
ーム49Aとストレート型のスイングアーム49Bから
構成されている。
【0022】すなわち、スイングアーム49は成形機の
下部タイロッド22の内側部に配置された旋回中心軸5
6に一端が枢着されている。そして、スイングアーム4
9の先端部がスイング動作によりビレットキャリア60
の送り出しホルダ64とコンテナ14のビレット装填孔
53との間を往復移動するように設定されている。スイ
ング動作を行なわせるために、スイングアーム49の後
端部には略L字状の突設部材57が固着されており、こ
の突設部材57の端部にはビレットローダ傾転装置40
を成すビレットローダ傾転用シリンダ41のロッド40
bが連結され、その伸縮動作によりスイングアーム49
を駆動するようにしている。
【0023】ここで、上記スイングアーム49の先端部
にはビレット29を掴み持つビレット保持部50が取付
けられている。該ビレット保持部50は上部クランプ部
58と下部クランプ部59から構成され、下部クランプ
部59の平面形状は前記上部クランプ部58とほぼ同一
の形状をしている。そして、下部クランプ部59はコン
テナ装填位置においてビレット29の下面を支承する台
座51を有しており、これにはビレット29に直接当接
されるライナ52が配設されている。該ライナ52はス
イングアーム49A、49Bの各々の幅分だけ配した固
定式ライナ52aと、一対のスングアーム49A、49
B間の開閉脚に伴なって相対動を成すとともにスングア
ーム49A、49B間を橋渡しする可動式ライナ52b
を交互に配した構成となっている。
【0024】なお、前記可動式ライナ52bは図14に
示すように、固定式ライナ52aによって凸状を成し可
動式ライナ52bの側方と底部を逸脱不可能に取り囲ん
で可動式ライナ52bの軸方向以外の動きを規制してい
る。また、可動式ライナ52bの両端部にはフランジ状
の突部が固着され、一対のスイングアーム49A、49
B間の開脚度を前記フランジ状の突部に係止されて規制
するとともに、一対のスイングアーム49A、49Bの
閉脚時のスイングアーム49A、49Bの両外側からの
幅長さと前記可動式ライナ52bの長さとが同一幅とな
り得るように構成されている。
【0025】これらライナ52はそれぞれビレット29
左右下面部に当接されるように傾斜して取付けられ、ラ
イナ52によるビレット29への当接座面がV字面を形
成するようにして、支承されたビレット29が安定保持
されるようにしている。スイングアーム49Aの一端部
にはクランプアーム67が支軸68を介して取付けられ
ている。一方、上部クランプ部58はクランプアーム6
7とビレット29を上部から押さえられるように、クラ
ンプアーム67の先端にビレット保持部58aを有した
構成になっている。クランプアーム67は支軸68を中
心として回転させられることにより、先端が前記ビレッ
ト保持部50のライナ52に載せられたビレット29を
上面側から押え付けるように形成されている。このクラ
ンプアーム67に連結されたクランプアーム駆動用シリ
ンダ69を設け、そのロッド70をクランプアーム67
に連結させて、ロッド70の伸縮によりクランプアーム
67を揺動させるようにしている。したがって、ビレッ
ト保持部50においてビレット29は複数のライナ52
とクランプアーム67とによって保持され、移送時の脱
落が防止されている。
【0026】次に、ビレットローダ横移動装置44とビ
レットローダ傾転装置40について説明する。ビレット
ローダ横移動装置44は、ビレットローダ横移動用シリ
ング44aとビレットローダ横移動用ロッド44bおよ
びビレットローダ横移動用係合ロッド44cで構成され
ている。また、ビレットローダ傾転装置40はビレット
ローダ傾転用シリンダ40a、ビレットローダ傾転用ロ
ッド40bおよび係合部材40cから構成されている。
【0027】前記ビレットローダ横移動装置44の構成
の一部を成すビレットローダ横移動用ロッド44bとビ
レットローダ横移動用係合ロッド44cは直列状態で固
着配列されており、ビレットローダ横移動用ロッド44
bの伸縮に伴って、ビレットローダ横移動用係合ロッド
44bはビレットローダ横移動用シリング44a側に固
定配設されたブラケット44e、ビレットローダ横移動
用ロッド側に固定配設されたブラケット40d、係合部
材40cの両側に配設された固定ブラケット40d、4
0eを挿通自在に配設されている。ビレットローダ横移
動用係合ロッド44c途上にはビレットローダ30とビ
レットローダ傾転装置40の構成の一部を成す係合部材
40cが挿通されて係合されている。
【0028】また、ビレットローダ横移動用係合ロッド
44cは前記係合部材40cを挿通した後に軸心方向の
みに前後動可能になっており、係合部材40cはビレッ
トローダ傾転用シリンダ40aのビレットローダ傾転用
ロッド40bの先端部に固着されている。そして、ビレ
ットローダ横移動用係合ロッド44cの形状を、例えば
スプライン軸にするか、またはキーを植え込んでビレッ
トローダ30と前記係合部材40cを係合させた構成に
すると、ビレットローダ傾転用ロッド40bの伸縮によ
りビレットローダ30は、図9に2点鎖線状態で示すビ
レットキャリア60からビレット29を受け取る下降限
位置(作業床下位置)と、実線で示すビレット装填孔5
3へのビレット29の装填位置間で傾転可能となる。
【0029】前記したように、前記ビレットローダ30
を構成するL字型スイングアーム49Aとストレート型
スイングアーム49Bの基部をビレットローダ横移動用
係合ロッド44cが挿通した後、L字型スイングアーム
49Aとストレート型スイングアーム49Bの両外側に
前記アーム49A、49Bの開脚を規制する係止板45
が前記ビレットローダ横移動用係合ロッド44cに固着
されている。このため、図6に示すようにビレットロー
ダ横移動用ロッド44bの伸縮に伴ってビレットローダ
30も同一の動きをすることとなり、ビレットローダ横
移動用ロッド44bの後退時には、ビレットローダ30
が後退したコンテナ14側に近接した状態にあり、逆
に、ビレットローダ横移動用ロッド44bの前進時に
は、前進してダイス72に当接した状態にあるようにな
っている。
【0030】次に、ビレットプッシャ装置36について
説明する。ビレットプッシャ装置36は、ビレットプッ
シャシリンダ36a、ビレットプッシャロッド36bお
よびビレット押圧部36cから構成され、図6に示す如
くビレットローダ30の下降限位置でビレットキャリア
60からビレット29を受けた場合、前記ビレット29
の軸心と同一軸上に位置した状態でシリンダ取付ブロッ
ク26側からエンドプラテン10側に押圧可能なように
反エンドプラテン10のシリンダ取付ブロック26側面
に取付られている。
【0031】ビレット側長手段としてのビレットプッシ
ャ装置36は、ビレット29は長くてもあるいは短くて
もストッパ74に一旦当接させて測長するが、例えばビ
レット29の長さが短い場合には、前記ビレットプッシ
ャシリンダ36aのビレットプッシャロッド36bを前
進させて、ビレットローダ30のダイス72側端面に設
けられたストッパ74にビレット29の端面が当接する
までビレット押圧部36cによってビレット29とラン
ナ52の端部を同時に押圧することによってストッパ7
4を基端としてビレット29長さを測定するようになっ
ている。
【0032】仮に、ビレット29がストレート型スイン
グアーム49Bの反L字型スイングアーム49Aより突
出していた場合は、まず、ビレット押圧部36cの端面
でビレット29を押圧してビレット29がストッパ74
に当接するまでにビレット押圧部36cの端面が引続き
ライナ52の端面に当接して、最後にビレット29がス
トッパ74に当接した時点でビレット29端面とライナ
52の端面が同一面を呈することとなる。逆に、ビレッ
ト29がストレート型スイングアーム49Bの反L字型
スイングアーム49Aより引っ込んでいた場合は、ま
ず、ビレット押圧部36cの端面でライナ52の端面を
押圧してストレート型スイングアーム49BとL字型ス
イングアーム49A間を狭める方向にストレート型スイ
ングアーム49Bを移動させるが、ビレット押圧部36
cの端面がビレット29の端面に引続き当接して、最後
にビレット29がストッパ74に当接した時点でビレッ
ト29端面とライナ52の端面が同一面を呈することと
なる。
【0033】次に、ビレット保持部開脚装置32につい
て述べる。ビレット保持部開脚装置32はビレット保持
部開脚用ロッド32a、ビレット保持部開脚用プッシャ
32b、押戻しストッパ33から構成されている。押戻
しストッパ33はストレート型スイングアーム49Bに
延長するような形で固着されている。この押戻しストッ
パ33は図13に示す如くビレットローダ30を構成す
るL字型スイングアーム49Aとストレート型スイング
アーム49Bを開脚する場合に、ビレット保持部開脚用
ロッド32aを伸長させて当該ビレット保持部開脚用ロ
ッド32aの先端部のビレット保持部開脚用プッシャ3
2bで押戻しストッパ33を押圧するとL字型スイング
アーム49Aとストレート型スイングアーム49Bが開
脚するようになっている。
【0034】符号76はシャー装置、78はシャー刃、
80はディスカードシュート、82はオイルタンク、8
4はコンテナ14の後退(メインクロスヘッド20側へ
移動)時に当該コンテナ14をメインクロスヘッド20
側に素早く後退させた際に、コンテナ14がメインクロ
スヘッド20に衝突しても、コンテナ14の慣性力を吸
収できるようにするために、ショックアブソーバ84が
メインクロスヘッド20に配設されている。当該ショッ
クアブソーバ84は図示しない一般のピストンとロッド
85との関係において、ロッド85の先端に押当部86
が固着されており、当該押当部86にコンテナ14が当
接してコンテナ14のメインクロスヘッド20側への慣
性力を受けるようになっている。
【0035】以上述べたショートストローク用押出プレ
ス装置の作用について述べる。
【0036】まず、図8に示すように、ビレットローダ
30は作業床下に位置する下降限位置にあって、ビレッ
トキャリア60からビレット29を受取易いように、ビ
レット29L字型スイングアーム49Aとストレート型
スイングアーム49Bのビレットローダ30も上部クラ
ンプ部58と下部クランプ部59を開脚した状態を呈し
ている。このような状態から、ビレットキャリア60か
らビレット29を受取った後、ビレットプッシャ装置3
6のビレットプッシャロッド36bが前進し、ビレット
押圧部36cがビレット29の端部をダイス72側に押
圧し、ビレット29の端部がストッパ74に当接して停
止するまでヒレット29の端部揃えおよびビレット側長
を行なうと同時に、ビレット29L字型スイングアーム
49Aとストレート型スイングアーム49Bの位置関係
をビレット長に合わせた後にクランプアーム駆動用シリ
ンダ69のロッド70を伸長して上部クランプ部58を
閉脚すると、ビレット29は上部クランプ部58と下部
クランプ部59間で挟持される。
【0037】因みに、ビレット29長が短い短ビレット
29の場合は、図15に示す如くビレットローダ30を
構成するL字型スイングアーム49Aとストレート型ス
イングアーム49Bは閉脚させた状態で、ビレット29
を握持するのである。逆に、ビレット29長が長い長ビ
レット29の場合は、図16に示す如くビレットローダ
30を構成するL字型スイングアーム49Aとストレー
ト型スイングアーム49Bを開脚させた状態で、ビレッ
ト29を握持するのである。
【0038】このように、ビレット29の長さに応じて
L字型スイングアーム49Aとストレート型スイングア
ーム49Bの開脚寸法が決まる。前記したように、ビレ
ット29を上部クランプ部58と下部クランプ部59間
で挟持した後、ビレットローダ傾転用装置40のビレッ
トローダ傾転ロッド40cを伸張させると、ビレットロ
ーダ30はビレット29を握持した状態で、ビレットロ
ーダ横移動装置44のビレット横移動用シリンダ44a
に圧油が供給され、ビレットローダ横移動用ロッド44
bが前進限までダイス72側に伸張する。引続き、図9
に示すごとく旋回中心56を中心として作業床上方に位
置したコンテナ14のビレット装填孔53までスイング
移送し、ビレット29とビレット装填孔53との芯合わ
せした状態(図17)にする。
【0039】次いで、押出ステム28を前進させて、ビ
レット29をダイス72と押出ステム28間で挟持する
(図18)。この場合、押出ステム28の先端に配設さ
れたフィックスダミーブロック100の作用面122表
面の突起部126がビレット29の後端面に食い込みビ
レット29を確実に挟持するのである。この状態からク
ランプアーム67のクランプアーム駆動用シリンダ69
を駆動させ、ロッド70を縮退させると上部クランプ部
58はビレット29から開放されるのである。次いで、
ビレットローダ傾転用装置40のビレットローダ傾転ロ
ッド40cを縮退させると、ビレットローダ30は旋回
中心56を中心としてビレットローダ30の下降限まで
下降するのである(図19)。
【0040】ビレットローダ30が下降限まで下降する
とコンテナ14が前進し、当該コンテナ14をダイス7
2の前面に当接させる。そして、引続き押出ステム28
をゆっくりと前進させるとビレット29はコンテナ14
内で押潰される。この場合、ビレット29とダイス72
およびコンテナ14間で囲まれた空間に逃場の失った空
気が残留してしまい、このままの状態で押出ステム28
を前進させると前記空気は製品押出時に製品の中に包含
された状態でブリスタとなって現れることになり、不適
合な製品となり易いことから、図20に示すアプセット
の状態から一旦コンテナ14をメインクロスヘッド20
側に後退させて圧縮された前記残留空気を放出するので
ある。
【0041】前記残留空気を放出した後は、再びコンテ
ナ14を前進させてダイス72に当接させるとともに、
再度押出ステム28を前進させるとダイス72から所望
の押出製品がえられるのである。押出ステム28を所定
の位置まで前進させるとビレット29は押出製品の最後
に押粕、いわゆるディスカード90をコンテナ14内に
残した状態で押出しが終わるため、この状態からコンテ
ナ14を後退させると同時に押出ステム28も後退させ
るが、コンテナ14は前述したように、ショックアブソ
ーバ84によって停止するまで後退する。そして、ディ
スカード90をシャー装置76のシャー刃78を下降さ
せてディスカード90を押出製品から除去すると、当該
ディスカード90はディスカードシュート80内に落下
し回収されるようになっている。
【0042】前記作業中に引続き、ビレットローダ傾転
用装置40のビレットローダ傾転ロッド40cを縮退さ
せると、ビレットローダ30はスイング移送してダイス
72の斜め下方に位置する後退限まで後退するのであ
る。
【0043】ビレットローダ30が図6に示す後退限位
置まで後退すると、引続き次のビレット29の供給に備
えてビレット保持部開脚装置32のビレット保持部開脚
用ロッド32aを伸張により、ビレット保持部開脚用プ
ッシャ32bを前進させて押戻しストッパ33をメイン
クロスヘッド20側へ押圧してビレットローダ30を開
脚する。こうして、ビレット29の受入れが可能となる
(図21)。そして、前記したように、ビレット29は
ビレットキャリア60で受けると、ビレットローダ30
が下降限に位置したままの状態でビレット横移動装置4
4のビレット横移動用シリンダ44aに圧油が供給さ
れ、ビレット横移動用ロッド44bが伸張するため、ビ
レットローダ30はビレット29を握持したまま横移動
前進(ダイス72側)に移動するのである。
【0044】一方、当該作業と併行させて、次ビレット
29を下降限位置にあるビレットローダ30上にビレッ
トキャリア60から送られてきたビレット29を移送す
る作業に入るのである。、さらに押出ステム28を前進
させることで、ビレット29はダイス72から製品が押
出されるのである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明ではつぎのような利点がある。すなわち、 ビレットをダイスとフィックスダミーブロック間で
挟持した場合、アイドルタイムの短い動作途中でもズレ
を生じることがなくなり、ビレットチャージ動作が安定
する。 ビレットの搬送が作業床下で行なわれるために、操
作側の作業性がよい。 下方から上方への旋回アーム式のために、ビレット
ローダの上昇・下降の動作時間が短くなり、押出プレス
のアイドルタイムの短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィックスダミーブロック先端の
コアブロック部に突起部を配設した押出ステムの拡大断
面図である。
【図2】図1のA〜Aからみた正面図である。
【図3】突起部の拡大断面図である。
【図4】フィックスダミーブロック先端のコアブロック
部に突起部を刻設した場合の押出ステムの拡大断面図で
ある。
【図5】図4のB〜Bからみた正面図である。
【図6】ビレットキャリアからビレットローダへのビレ
ットローディングの状態を示す押出プレス装置の平面図
である。
【図7】コンテナへのビレット装填状態を示す押出プレ
ス装置の平面図である。
【図8】図6のC〜Cからみた側面図である。
【図9】図7のD〜Dからみた側面図である。
【図10】図7の正面図である。
【図11】図10のE〜Eからみた側面図である。
【図12】ビレットローダを縮退した場合の平面図であ
る。
【図13】ビレットローダを伸張した場合の平面図であ
る。
【図14】図13のF〜Fからみた切断断面図である。
【図15】短ビレットの充填状態を示す説明図である。
【図16】長ビレットの充填状態を示す説明図である。
【図17】ダイスとコンテナ間への長ビレットの充填状
態を示す説明図である。
【図18】図17の続きの動作を示す説明図である。
【図19】図18の続きの動作を示す説明図である。
【図20】図19の続きの動作を示す説明図である。
【図21】図20の続きの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10 エンドプラテン 14 コンテナ 16 メインシリンダ 20 メインクロスヘッド 22 タイロッド 24 マシンベース 26 シリンダ取付ブロック 27 取付部材 28 押出ステム 29 ビレット 30 ビレットローダ 32 ビレット保持部開脚装置 36 ビレットプッシャ装置 40 ビレットローダ傾転装置 40a ビレットローダ傾転用シリンダ 40b ビレットローダ傾転用ロッド 40c 係合部材 40d、40e 固定ブラケット 44 ビレットローダ横移動装置 44a ビレットローダ横移動用シリンダ 44b ビレットローダ横移動用ロッド 44c ビレットローダ横移動用係合ロッド 44d、44e ブラケット 45 係止板 49 スイングアーム 49A L字型スイングアーム 49B ストレート型スイングアーム 50 ビレット保持部 51 台座 52 ランナ 52a 固定式ライナ 52b 可動式ライナ 52c 摺動部材 53 ビレット装填孔 54 ピット 55 ビレット保持部 56 旋回中心軸 57 突設部材 58 上部クランプ部 59 下部クランプ部 60 ビレットキャリア 62 水平台 64 送り出しホルダ 66、68 支軸 67 クランプアーム 69 クランプアーム駆動用シリンダ 70 ロッド 72 ダイス 74 ストッパ 76 シャー装置 78 シャー刃 80 ディスカードシュート 82 オイルタンク 84 ショックアブソーバ 85 ロッド 86 押当部 90 ディスカード 100 フィックスダミーブロック 102 バイオネットブロック 104 コネクションロッド 106 突設部 108 ダミイボス 110 凹部 112 中央貫通孔 114 コアブロック 116 突部 118 コネクションナット 120 アウタリング 122 作用面 124 テーパ面 126 突起部 128 ねじ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイスとコンテナ間に出入り可能に配設
    されてビレットキャリアから供給されるビレットを掴み
    持つ保持部を有し、この保持部に把持されたビレットを
    キャリアから押出プレス装置のコンテナのビレット装填
    口に移送するスイングアーム等からなる移送手段を設け
    たビレットローダであって、前記ビレットローダは前記
    ビレット保持部を開脚するビレット保持部開脚機構と、
    ビレット保持部を下降限に位置させた状態でビレットキ
    ャリアから供給されたビレットの端面を軸心方向に押圧
    してビレットを測長する測長手段を有したビレット保持
    部をビレットの長さに応じて閉脚する機能をもったビレ
    ットプッシャシリンダと、前記スイングアームの基部を
    ビレットローダ横移動軸に係合されて前記ビレット保持
    部を軸心方向に移動自在に配設された横移動シリンダ
    と、前記ビレットローダ横移動軸に係止されてビレット
    保持部を機側方向に傾転自在に配設された傾転シリンダ
    を備えるとともに、前記コンテナ内に装填したビレット
    を押圧する押出ステムの先端部に設けたフィックスダミ
    ーブロックを設け、前記フィックスダミーブロックの先
    端部に凹部を設けるとともに、当該凹部内を出入りする
    コアブロックの作用面上に複数の突起部を配設したこと
    を特徴とするショートストローク用押出プレス装置
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