JPH1058369A - 搬送ヘッド装置 - Google Patents

搬送ヘッド装置

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JPH1058369A
JPH1058369A JP21557296A JP21557296A JPH1058369A JP H1058369 A JPH1058369 A JP H1058369A JP 21557296 A JP21557296 A JP 21557296A JP 21557296 A JP21557296 A JP 21557296A JP H1058369 A JPH1058369 A JP H1058369A
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plate
ray tube
transport head
cathode ray
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JP21557296A
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Kazuo Kishi
和男 岸
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で異なる種類の対象物を効率よく
搬送できる搬送ヘッド装置を提供する。 【解決手段】 移動機構に支持されたベース部20にX
YZ方向のフローティングユニット部50を設け、この
フローティングユニット部50に第1、第2の吸着パッ
ド機構60、70を設けた。搬送ヘッド装置を対象物側
に前進させることで、対象物と接触するかどうかをセン
サ24で検出し、対象物が陰極線管10か平板12かを
識別する。そして、陰極線管10なら第1の吸着パッド
機構60を作動して吸着保持し、平板12のなら第2の
吸着パッド機構70を作動して吸着保持する。この際、
フローティング機能で誤差や衝撃を吸収する。また、搬
送時には、フローティング機能をロックして対象物を安
定状態で保持し、迅速な搬送を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば製造ライン
や検査ライン上で搬送される各種ワークを所定の処理装
置等に対して投入、取り出しを行うための移載装置等の
搬送ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンベア装置等によって搬送
される各種のワーク(対象物)を取り出して、所定の処
理を行うための載置場所に移載する搬送装置が各種提案
され、実用されている。例えば、陰極線管の製造ライン
では、陰極線管のファンネル部の曲面に吸着する構造の
吸着パッドを設けた搬送ヘッドを有し、この搬送ヘッド
を各種のアクチュエータによってラインと処理装置との
間で往復移動させるような搬送装置が提供されている。
【0003】ところで、この種の自動化したシステムに
おいては、ライン上を搬送されるワークは、通常は同一
種類のものが多く、全く形態の異なるものを混在して流
すことは稀である。したがって、上述のような搬送ヘッ
ドを有する搬送装置においても、例えば陰極線管用の装
置であれば、専ら陰極線管を保持する構造を想定した搬
送ヘッドを設けたものとなっている。すなわち、例えば
上述した吸着パッドを用いた場合、その構造上、1つの
搬送ヘッドで扱うことができる対象物の範囲としては、
例えば陰極線管の大きさ(呼びサイズ)の違いに対応で
きる程度であり、大幅に形状の異なるものは扱うことは
できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来の搬送
装置において、大幅に異なる形態のワークを扱う場合、
それぞれのワークに対応した複数の搬送ヘッドを設ける
とともに、各ワークの種類の識別を供給側(例えばコン
ベア装置側)で行い、ワークの種類に応じて搬送ヘッド
を選択して作動させ、ワークの保持等を行うことが必要
となる。しかしながら、この場合、複数の搬送ヘッドを
選択的に作動できる1台の搬送装置を用いるか、それぞ
れ異なる搬送ヘッドを具えた複数の搬送装置を用いるこ
ととなり、設備の大型化やコストの増大を招くという欠
点がある。また、供給側でワークを識別して搬送ヘッド
を起動するため、ラインインデックス時間が長くなり、
また、信頼性が低くなるという欠点がある。
【0005】また、以上のような異なる種類のワークを
扱う他の方法として、多関節ロボットを用いることも可
能であるが、この場合はさらにコスト増大となってしま
い、また、ソフトウエア処理のために処理時間がさらに
長くなる等の欠点がある。そこで本発明の目的は、簡易
な構成で異なる種類の対象物を効率よく搬送できる搬送
ヘッド装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、移動機構によって移動され、対象物を保持し
て所定の位置に搬送する搬送ヘッド装置において、前記
移動機構に取り付けられるベース部と、前記ベース部
に、前記対象物と接離する方向にフローティング構造で
支持されたフローティングユニット部と、前記フローテ
ィングユニット部に設けられ、それぞれ異なる種類の対
象物をホールドする複数のホールド手段と、前記フロー
ティングユニット部の変位状態に基づいて、異なる種類
の対象物を識別する識別手段と、前記識別手段の識別結
果に基づいて前記ホールド手段を選択的に制御する制御
手段とを有することを特徴とする。
【0007】以上のような本発明の搬送ヘッド装置で
は、移動機構によって対象物と対向する位置に配置され
た状態で、対象物側に移動される。この際、対象物と接
することで、フローティングユニット部が変位し、この
状態を例えば機械的に検出することにより、識別手段が
対象物の種類を識別する。そこで、この識別結果に基づ
いて、対象物に対応するホールド手段を選択して作動さ
せ、最適なホールド手段により対象物をホールドする。
このように、搬送ヘッド装置の移動動作中に、対象物の
識別と、ホールド手段の選択と、対象物のホールドとを
一連動作で行うことできるので、異なる種類の対象物を
迅速かつ安定的に搬送できる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明による搬送ヘッド装
置の実施の形態例について説明する。まず、本例におい
て、搬送ヘッド装置が設けられる陰極線管のパネル表面
処理システムについて説明する。図8は、このパネル表
面処理システムにおけるワーク供給装置の概要を示す側
面図であり、図9は、同ワーク供給装置の概要を示す平
面図である。
【0009】陰極線管のパネル面に表面処理を施す場
合、大量の陰極線管を連続的にパネル表面処理装置に投
入する必要がある。しかしながら、パネル表面処理装置
の処理速度に合わせて常に連続して陰極線管を処理装置
に投入することは、全体の作業バランス等に起因して、
事実上不可能である。そこで、本例のシステムでは、図
8、図9に示すように、陰極線管の投入が間に合わない
場合には、ダミー処理のための平板を処理装置に投入
し、この平板に表面処理を施すようにしている。
【0010】このように平板にダミー処理を行うことに
より、表面処理に用いられる処理材が、対象となる陰極
線管のパネル面以外に飛散するのを防ぎ、マスキングを
施すことができる。図8、図9において、図示しないパ
ネル表面処理装置による正規の処理対象である陰極線管
10と、ダミー処理のための平板12とは、共通の架台
14に装着された状態で、架台14が図示しない供給側
搬送機構によって間欠的に搬送されることにより、搬送
ヘッド装置による取り出し位置まで順次搬送されるよう
になっている。
【0011】図1は、本例の搬送ヘッド装置の構造を示
す概略側面図であり、図2は、本例の搬送ヘッド装置を
図1の矢線X方向に見た構造を示す概略側面図である。
また、図3は、本例の搬送ヘッド装置を図1の矢線Z方
向に見た構造を示す上面図である。本例の搬送ヘッド装
置は、上述した陰極線管のファンネル部の曲面を吸着保
持する第1の吸着パッド機構と、平板の平坦面を吸着保
持する第2の吸着パッド機構とを具えたものであり、陰
極線管と平板とを搬送ヘッド装置自体が、その連続動作
中に識別し、第1の吸着パッド機構と第2の吸着パッド
機構とを選択的に作動させて、陰極線管または平板を保
持するようになっている。
【0012】そして、この搬送ヘッド装置自体は、図示
しない移動機構によって支持されており、この移動機構
の駆動によって、ワーク(陰極線管および平板)の供給
ラインとパネル表面処理装置との間を往復移動されるこ
とで、ワークを供給ラインから取り出して、表面処理の
処理装置に投入するとともに、この処理後に、ワークを
処理装置から取り出してその他のラインに戻すように動
作する。以下、搬送ヘッド装置の詳細について説明す
る。この搬送ヘッド装置は、上述した移動機構に固設し
た状態で支持されるベース部20(ハウジング20Aを
含む)と、このベース部20に対して3軸方向にフロー
ティング構造で保持される2枚のプレート30、40に
よるフローティングユニット部50と、前記2枚のプレ
ート30、40のうち、ワーク側のプレート40に設け
られたホールド手段としての第1、第2の吸着パッド機
構60、70とを有するものである。
【0013】ベース部20とプレート30との間には、
エアシリンダ90が設けられ、ベース部20に対してプ
レート30の昇降を行うようになっている。また、ベー
ス部20とプレート30は、ベース部20側のハウジン
グ20Aにボール軸受け部22を設けるとともに、プレ
ート30にシャフト32を設け、シャフト32をボール
軸受け部22に嵌合挿入させて、その貫通端部に抜け止
め用のストッパ34を取り付けている。すなわち、シャ
フト32は、ボール軸受け部22に軸方向に一定距離だ
け移動できるので、プレート30はベース部20に対し
てZ方向に移動可能である。この構造により、Z方向の
フローティング機能を有することとなる。
【0014】また、このようなボール軸受け部22とシ
ャフト32との機構は、図3に示すように、対称位置に
4箇所設けられている。そして、4つのシャフト32の
うち、1つのシャフト32の貫通端部には、ドグ36が
設けられており、ベース部20側には、このドグ36を
所定位置で検出する陰極線管判別センサ24が設けられ
ている。これにより、ベース部20とプレート30とが
所定の間隔に接近した状態を検出できるようになってい
る。また、プレート30には、図4に示すように、ボー
ルキャスタ部38が設けられており、これらのボールキ
ャスタ部38によってプレート40がXY平面方向に移
動自在に嵌合保持されている。
【0015】つまり、ボールキャスタ部38は、プレー
ト30側からプレート40の縁部を回り込むようにして
プレート40の反対側に延設された断面L字型の支持片
38Aを設け、この支持片30Aとプレート30との互
いに対向する面に一対のボールガイド38Bを対向配置
し、各ボールガイド38B間に、プレート40の縁部に
設けた受け部材38Cに嵌合したものである。そして、
このようなボールキャスタ部38は、図3に示すよう
に、プレート30の各コーナ部に4箇所設けられてお
り、プレート40は、4つのボールキャスタ部38で支
持され、プレート30と平行状態で保持され、XY平面
方向に移動自在に組み付けられている。
【0016】また、プレート30とプレート40との間
には、上述のボールキャスタ部38によるXY平面方向
の移動範囲を一定の範囲で規制する規制機構42が設け
られている。この規制機構42は、図5に示すように、
プレート30側に設けた規制ピン42Aと、プレート4
0に形成された孔に圧入された焼き入れブッシュ42B
とを組み合わせたものであり、規制ピン42Aがブッシ
ュ42B内に挿入されることにより、プレート30、4
0同士の脱落を止めるとともに、規制ピン42Aとブッ
シュ42Bとの間の隙間の範囲で、プレート30とプレ
ート40とがXY平面方向に相対移動できる構造となっ
ている。この構造により、XY方向のフローティング機
能を有することとなる。
【0017】また、プレート30とプレート40との間
には、上述のXY方向のフローティング機能を無効と
し、プレート30とプレート40とのXY方向の相対位
置をロックするためのロック機構44が設けられてい
る。このロック機構44は、図6に示すように、プレー
ト30に設けたシリンダ44Aと、このシリンダ44A
のシリンダロッドに取り付けたリンク44Bと、このリ
ンク44Bの両端部に設けた一対のロックピン44Cと
を有し、このロックピン44Cの先端部をプレート30
に形成した貫通孔44Dよりプレート40側に突出さ
せ、プレート40に形成したロック孔44Eに嵌合させ
るようにしたものである。
【0018】すなわち、ロックピン44Cの先端部は、
テーパ状に形成され、シリンダ44Aのシリンダロッド
の高さ位置に応じて、ロックピン44Cの先端部とロッ
ク孔44Eとの嵌合位置が変位する。よって、シリンダ
44Aを作動させることで、プレート30とプレート4
0とがXY平面方向で位置決めされ、互いに固定される
構造となっている。また、プレート40には、陰極線管
10を吸着保持するための第1の吸着パッド機構60
と、平板12を吸着保持するための第2の吸着パッド機
構70が設けられている。
【0019】第1の吸着パッド機構60は、陰極線管1
0のファンネル形状に沿う角度で、かつ陰極線管のファ
ンネル部の長辺方向に両側から吸着する一対の吸着パッ
ド60A、60Bを具えたものである。すなわち、各吸
着パッド60A、60Bは、陰極線管10のファンネル
形状に対応可能であるとともに、任意角度で固定可能な
首振り機構62A、62Bによって支持されたものであ
る。なお、一方の吸着パッド60Aの首振り機構62A
の基端ブロック部62aは、プレート40に設けたリニ
アガイド部46により、他方の吸着パッド60Bに接離
する方向に移動可能に設けられている。これにより、陰
極線管10を吸着した際に、各吸着パッド60A、60
Bの間隔がわずかに短縮することを可能とし、陰極線管
10の吸着時における各吸着パッド60A、60Bの変
形を吸収できる構造となっている。
【0020】また、このように移動可能な吸着パッド6
0Aには、図7に示すように、プレート40に設けた取
り付け片48に2組のボルト、ナット52、54を取り
付けるとともに、一方のボルト、ナット52にコイルバ
ネ56を介在させることにより、吸着パッド60Aの移
動位置を規制するとともに、吸着を解除した吸着パッド
60Aを元の位置に引き戻すための付勢力を付与するよ
うになっている。また、第2の吸着パッド機構70は、
平板12を吸着する一対の吸着パッド70A、70Bを
具えたものである。この吸着パッド70A、70Bは、
平板12に対向して突設されたものであるが、第1の吸
着パッド機構60との干渉を避けるため、プレート40
の外方向にフランジ状に延長されたプレート72A、7
2Bに設けられている。
【0021】そして、Z方向のガイドシャフト74A、
74B、およびエアシリンダ76A、76Bの作動によ
り、プレート72A、72Bが平板12の方向に移動
し、吸着パッド70A、70Bが平板12に吸着するよ
うになっている。なお、スプリング78A、78Bのバ
ネ力により、吸着パッド70A、70Bと平板12との
接触時の衝撃を吸収できるようになっている。また、プ
レート40には、架台14との位置決めを行うための位
置決めピン80が設けられている。この位置決めピン8
0は、プレート40に延設された取り付け片82に、架
台14の方向に突設した円柱形のものであり、先端が円
錐形に形成されている。
【0022】一方、架台14側には、この位置決めピン
80に対応して、図9に示すように、各陰極線管10ま
たは平板12に対応して、位置決め孔14Aが設けられ
ている。そして、搬送ヘッド装置が架台14に接近する
につれて、まず、位置決めピン80の先端部が位置決め
孔14Aに進入し、先端部のテーパ面によってガイドさ
れ、位置決めピン80およびプレート40がXY方向に
移動して、位置出しされる。これにより、プレート40
の各吸着パッド機構60、70と架台14の陰極線管1
0、平板12とが正確に位置決めされて対向することと
なる。なお、位置出し状態で、位置決めピン80と位置
決め孔14Aとは、軸方向にスライド移動自在であり、
搬送ヘッド装置の前進、後退を妨げないようになってい
る。
【0023】次に、以上のような搬送ヘッド装置の動作
について説明する。図10は、搬送ヘッド装置の動作例
を示すタイミングチャートである。図中の実線が陰極線
管10を取り出すときの動作を示しており、二点鎖線が
平板12を取り出すときの動作を示している。まず、前
述した移動機構により、搬送ヘッド装置は、陰極線管1
0の取り出し位置まで移動される(図10のS1)。こ
こで、XY方向のフローティング機能を有効とした状態
(S2)で、陰極線管10側に下降すると(S3)、位
置決めピン80と架台14の位置決め孔14Aが挿入さ
れ、プレート40の各吸着パッド機構60、70と架台
14の陰極線管10、平板12とが位置決めされる。
【0024】次に、搬送ヘッド装置がさらに下降すると
(S3)、対象物が陰極線管10であれば、各吸着パッ
ド60A、60Bが陰極線管10のファンネル部に接す
る。なお、上述したZ方向のフローティング機能とエア
シリンダ90のエア圧力を調整することにより、陰極線
管10を破損または傷付けることなく、陰極線管10に
接触することができる。また、XY方向のフローティン
グ機能およびZ方向のフローティング機能により、架台
14の中で陰極線管10の位置のばらつきをも許容する
ことが可能となる。
【0025】次に、搬送ヘッド装置がさらに下降し、最
下降位置まで至ると(S3)、吸着パッド60A、60
Bが陰極線管10に押されて、シャフト32(すなわち
プレート30、40)がベース部20側に後退すると、
1つのシャフト32に設けたドグ36がセンサ24によ
って検出される(S4)。これにより、対象物が陰極線
管10であると識別できる。すなわち、対象物が平板1
2であれば、搬送ヘッド装置が下降しても、吸着パッド
60A、60Bは押されないため、シャフト32は後退
せず、ドグ36はセンサ24に至らない(S5)。これ
により、対象物が平板12であると識別できる。
【0026】そして、対象物が陰極線管10であると
(S4)、最下降位置とのアンド条件(S6)により、
吸着パッド60A、60Bを作動し、陰極線管10のフ
ァンネル部を吸着する(S7)。また、対象物が平板1
2であると(S5)、最下降位置とのアンド条件(S
8)により、エアシリンダ76A、76Bを作動させて
(S9)、吸着パッド70A、70Bをさらに平板12
の位置まで下降させ、平板12の吸着を行う(S1
0)。
【0027】このようにして、陰極線管10または平板
12を吸着保持すると、圧力スイッチ等によって吸着を
確認した後、搬送ヘッド装置を上昇させる(S11)。
そして、上昇完了後、シリンダ44Aを作動し、ロック
ピン44Cをプレート40のロック孔44Eに嵌合させ
ることで、プレート30、40をロックし、XY方向の
フローティング機能を無効とする(S12)。これによ
り、陰極線管10または平板12の移動時における揺れ
等を防止し、安定した状態を得ることにより、安全で、
迅速な搬送を行えるようになっている。この後、搬送ヘ
ッド装置を移動し(S13)、陰極線管10または平板
12を上述した表面処理装置に投入する。
【0028】以上のように、本例の搬送ヘッド装置で
は、大幅に異なる形態の対象物を、搬送ヘッド装置の移
動中に識別して吸着パッドを選択することで、迅速に搬
送作業を行うことができる。また、簡易な構成により、
部品点数が少ないため、高い信頼性を得ることができ
る。また、XY方向のフローティング機能により、対象
物の配置のバラツキ等を吸収できる。また、XY方向の
フローティング機能を無効にするロック機構を設けたこ
とで、搬送時の安定状態を得ることができ、迅速な搬送
を行うことも可能となる。
【0029】また、陰極線管10のファンネル部を2つ
の吸着パッド60A、60Bにより保持する構造によ
り、搬送ヘッド装置が全体としてコンパクトな構成とな
り、また、フローティングユニット部によってXY方向
の自由度をもたせる構成により、例えば図9に示すよう
に、密な状態でマス目状に配置された複数の陰極線管や
平板のなかから、隣接する陰極線管に干渉を与えること
なく、任意の陰極線管や平板を容易に取り出したり、投
入したりすることが可能である。なお、本発明は、以上
の具体的構成に限定されることなく、種々の変形が可能
である。
【0030】例えば、フローティングユニット部の構成
として、ベース部20とプレート30との間にXY方向
のフローティング機能を設け、プレート30とプレート
40との間にZ方向のフローティング機能を設けてもよ
い。また、ホールド手段についても、吸着パッド機構に
限らず、把持機構を用いたり、吸着パッド機構と把持機
構とを組み合わせた構成であってもよい。また、対象物
の種類によっては、磁気によるホールド手段を用いるこ
とも可能である。また、対象物としては、陰極線管と平
板の組み合わせに限らず、大幅に形態の異なる複数種類
の対象物を搬送する各種のラインに適用することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送ヘッ
ド装置では、移動機構に取り付けられるベース部にフロ
ーティングユニット部を設け、このフローティングユニ
ット部に異なる種類の対象物をホールドする複数のホー
ルド手段と対象物を識別する識別手段とを設け、前記識
別手段の識別結果に基づいて前記ホールド手段を選択的
に制御するようにした。
【0032】このため、搬送ヘッド装置の移動動作中
に、対象物の識別と、ホールド手段の選択と、対象物の
ホールドとを一連動作で行うことできるので、異なる種
類の対象物を迅速かつ安定的に搬送できるとともに、複
数の搬送ヘッド装置を設けることなく、簡易な構成で実
現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送ヘッド装置の一例を示す概略
側面図である。
【図2】図1に示す搬送ヘッド装置を別の方向から示す
概略側面図である。
【図3】図1に示す搬送ヘッド装置の上面図である。
【図4】図1に示す搬送ヘッド装置のXYフローティン
グ機能部を示す拡大断面図である。
【図5】図1に示す搬送ヘッド装置のXY方向の移動規
制機構部を示す拡大断面図である。
【図6】図1に示す搬送ヘッド装置のXYフローティン
グ機能のロック機構部を示す拡大断面図である。
【図7】図1に示す搬送ヘッド装置の吸着パッド変位機
構を示す拡大断面図である。
【図8】パネル表面処理システムにおけるワーク供給装
置を示す側面図である。
【図9】パネル表面処理システムにおけるワーク供給装
置を示す平面図である。
【図10】図1に示す搬送ヘッド装置の動作例を示すタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
10……陰極線管、12……平板、14……架台、14
A……位置決め孔、20……ベース部、22……ボール
軸受け部、24……陰極線管判別センサ、30、40…
…プレート、32……シャフト、36……ドグ、38…
…ボールキャスタ部、44A……シリンダ、44C……
ロックピン、44E……ロック孔、50……フローティ
ングユニット部、60、70……吸着パッド機構、60
A、60B、70A、70B……吸着パッド、80……
位置決めピン。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動機構によって移動され、対象物を保
    持して所定の位置に搬送する搬送ヘッド装置において、 前記移動機構に取り付けられるベース部と、 前記ベース部に、前記対象物と接離する方向にフローテ
    ィング構造で支持されたフローティングユニット部と、 前記フローティングユニット部に設けられ、それぞれ異
    なる種類の対象物をホールドする複数のホールド手段
    と、 前記フローティングユニット部の変位状態に基づいて、
    異なる種類の対象物を識別する識別手段と、 前記識別手段の識別結果に基づいて前記ホールド手段を
    選択的に制御する制御手段と、 を有することを特徴とする搬送ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記フローティング構造は、ベース部と
    フローティングユニット部の一方に前記対象物と接離す
    る方向に沿って形成されたガイド部材を設けるととも
    に、他方に前記ガイド部材にスライド自在に嵌合する嵌
    合部を設けたものである請求項1記載の搬送ヘッド装
    置。
  3. 【請求項3】 前記識別手段は、前記ガイド部材と嵌合
    部との相対位置を検出することにより、対象物の形状を
    認識するものである請求項2記載の搬送ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記フローティングユニット部は、前記
    対象物と接離する方向と直交する面に沿って2枚のプレ
    ートを平行に配置し、前記ベース部側に配置される第1
    のプレートに前記フローティング構造を設けるととも
    に、前記対象物側に配置される第2のプレートに前記ホ
    ールド手段を設け、前記第1のプレートと第2のプレー
    トが、その面方向に相対移動可能にフローティング構造
    で組み付けられて構成される請求項1〜3のいずれか1
    項記載の搬送ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のプレートと第2のプレートの
    面方向の相対移動をロックするロック機構を有する請求
    項4記載の搬送ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記フローティングユニット部は、前記
    第2のプレートと前記対象物の配置部との対向位置関係
    を位置決めする位置決め機構を有し、この位置決め機構
    によって第2のプレートを前記配置部に配置される対象
    物の適正な対向位置に位置決めした後、前記ホールド手
    段による対象物の保持を行うとともに、前記ロック機構
    によって第1のプレートと第2のプレートとをロック
    し、対象物の搬送を行うようにした請求項5記載の搬送
    ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記異なる種類の対象物は、共通の供給
    機構によって互いに混在した状態で供給され、本搬送ヘ
    ッド装置によって共通の処理装置に搬送されるものであ
    る請求項1〜6のいずれか1項記載の搬送ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 前記処理装置は、陰極線管のパネル表面
    処理装置であり、前記対象物は、前記パネル表面処理装
    置による正規の処理対象である陰極線管と、前記パネル
    表面処理装置によるダミー処理のためのダミー部材であ
    る請求項7記載の搬送ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 前記ホールド手段は、前記陰極線管のフ
    ァンネル部の曲面に吸着する第1の吸着パッド機構と、
    前記ダミー部材の平坦面に吸着する第2の吸着パッド機
    構とから構成される請求項8記載の搬送ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 前記吸着パッド機構は、吸着時のパッ
    ドの変形を吸収する変位機構を有する請求項9記載の搬
    送ヘッド装置。
  11. 【請求項11】 前記ホールド手段は、吸着パッド機構
    と把持機構とから構成される請求項1〜10のいずれか
    1項記載の搬送ヘッド装置。
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