JPH1058108A - ダイカストマシンの冷却構造 - Google Patents

ダイカストマシンの冷却構造

Info

Publication number
JPH1058108A
JPH1058108A JP21891596A JP21891596A JPH1058108A JP H1058108 A JPH1058108 A JP H1058108A JP 21891596 A JP21891596 A JP 21891596A JP 21891596 A JP21891596 A JP 21891596A JP H1058108 A JPH1058108 A JP H1058108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
branch
groove
passage
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21891596A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Yamamoto
直哉 山本
Hiroaki Mutou
博昼 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Gifu Seiki Kogyo KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Gifu Seiki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Gifu Seiki Kogyo KK filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP21891596A priority Critical patent/JPH1058108A/ja
Publication of JPH1058108A publication Critical patent/JPH1058108A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却水溝の目詰まりの問題に対処可能なダイカ
ストマシンの冷却構造を提供する。 【解決手段】アウター部材(アウターチップ2)の内当
接面2b及びこの内当接面2bと当接するインナー部材
(インナーチップ3)の外当接面3bのうちの少なくと
も一方には、分岐冷却水溝12が形成されている。この
分岐冷却水溝12の一端は給水通路9に通じるととも
に、少なくとも二つに分岐する分岐部12aを該一端に
有している。そして、この分岐部12aから分かれてそ
れぞれ延びる他端が排水通路11に通じている。分岐冷
却水溝12により形成される複数の冷却水路のうちの一
つが目詰まりしても、他の冷却水路により効果的に冷却
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型鋳造機として
のダイカストマシンの冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカストマシンは、高速高圧力によ
り、溶湯をキャビティ内に射出し高精度な鋳物を短時間
で鋳造することができる。このダイカストマシンは、プ
ランジャロッドを介して射出シリンダに連結されたプラ
ンジャチップをプランジャスリーブ内で摺動、前進させ
ることにより、プランジャスリーブ内に供給された溶湯
をプランジャチップで押し込んでキャビティ内に射出す
る。
【0003】そして、ダイカストマシンにおいては、プ
ランジャスリーブの内径に対してプランジャチップの熱
膨張を抑えて、プランジャチップとプランジャスリーブ
の焼付きやかじりを防止したり、あるいはプランジャチ
ップに接した部分の溶湯を凝固させてプランジャチップ
とプランジャスリーブとの隙間から溶湯が噴出すること
を防止したりするために、プランジャチップを冷却する
ことが行われている。また、プランジャチップの対向部
に設けられ射出時に溶湯が直接当たるスプルコアも、熱
によるヒートクラック発生等を防止するために冷却する
必要がある。さらに、キャビティを形成する金型は、溶
湯により加熱されて高温になるが、金型温度を適正に維
持して製品の品質や生産性等を向上させるために冷却す
る必要がある。
【0004】このようなダイカストマシンを冷却するも
のとして、例えば、特公平6−102263号公報には
プランジャチップの冷却構造が開示されている。これ
は、プランジャチップをアウターチップ及びインナーチ
ップの2分割とし、アウターチップとインナーチップと
の当接面に冷却水溝を設けたものである。すなわち、図
6に示すように、プランジャロッド80の先端にチップ
ジョイント81を介して連結されたプランジャチップ8
2は、外面が溶湯に接触し、内部に収容凹部83aを有
するアウターチップ83と、このアウターチップ83の
収容凹部83aに収容され、内部に給水通路84及び排
水通路85を有するインナーチップ86とから構成され
ている。そして、アウターチップ83及びインナーチッ
プ86の接触面部、具体的にはインナーチップ86の先
端面及び外周側面には、プランジャロッド80、チップ
ジョイント81及びインナーチップ86の内部に設けら
れた給水通路84及び排水通路85を連通する冷却水溝
87が設けられている。この冷却水溝89は、インナー
チップ86の先端面中央に開口する給水通路84に一端
が通じるとともに、インナーチップ86の外周側面に開
口する排水通路85に他端が通じており、分岐しない一
方向溝とされている。
【0005】したがって、この冷却構造においては、給
水通路84から冷却水溝87に供給された冷却水は、ア
ウターチップ83及びインナーチップ86の軸方向接触
面部の中央から外側に向かって流れ、さらにアウターチ
ップ83及びインナーチップ86の円周接触面を廻って
排水通路85に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のプ
ランジャチップの冷却構造では、冷却水溝87が分岐し
ない一方向溝とされていることから、以下に示すような
問題があった。すなわち、サビあるいは何らかの原因で
ゴミ等が冷却水溝87内に付着、堆積すると、冷却水溝
87内を流通する冷却水の流量が減少して冷却効率が極
端に低下してしまう。そして、このような冷却水溝87
の目詰まりを解消すべく、冷却水87内を洗浄しようと
しても、インナーチップ86に形成された冷却水溝87
を充分に洗浄することは面倒、かつ、困難である。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、上記した冷却水溝の目詰まりの問題に対処可能な
ダイカストマシンの冷却構造を提供することを解決すべ
き技術課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載のダイカストマシンの冷却構造は、
外面が溶湯に接触し、内部に収容凹部を有するアウター
部材と、該アウター部材の該収容凹部に収容され、内部
に給水通路及び排水通路を有するインナー部材とを備
え、上記アウター部材の内当接面及び該内当接面と当接
する上記インナー部材の外当接面のうちの少なくとも一
方には、上記インナー部材の該外当接面に開口する上記
給水通路に一端が通じるとともに該一端に少なくとも二
つに分岐する分岐部を有し、該分岐部から分かれてそれ
ぞれ延びる他端が上記排水通路に通じる分岐冷却水溝が
設けられていることを特徴とするものである。
【0009】このダイカストマシンの冷却構造では、給
水通路から分岐冷却水溝に供給された冷却水は分岐部を
介して少なくとも二つに分岐して流れ、排水通路に戻
る。このため、分岐冷却水溝により形成される複数の冷
却水路のうちの一つ冷却水路において、目詰まりが起こ
って流路断面積が縮小したとしても、目詰まりを起こし
ていない他の冷却水路では正常な流路断面積を確保して
いる。このため、目詰まりを起こした冷却水路におい
て、流路断面積の縮小により流量が減少しても、その分
目詰まりを起こしていない他の冷却水路の流量が増大
し、分岐冷却水溝全体における流量は実質的に減少しな
い。したがって、目詰まりによる冷却効率の低下を防止
することができる。
【0010】(2)請求項2記載のダイカストマシンの
冷却構造は、請求項1記載のダイカストマシンの冷却構
造において、前記分岐冷却水溝は渦巻き状に延在してい
ることを特徴とするものである。例えば、分岐冷却水溝
により二つの上記冷却水路が形成され、各冷却水路が左
右両側に分かれて、左側の冷却水路は左側の範囲にのみ
存在し、かつ、右側の冷却水路は右側の範囲にのみ存在
する場合、一方の冷却水路が目詰まりすると、目詰まり
した冷却水路が存在する一方側の範囲の冷却効率が他方
に比べて低下し、冷却バランスが悪くなるという問題が
ある。
【0011】この点、分岐冷却水溝が渦巻き状に延在す
るこのダイカストマシンの冷却構造では、それぞれの上
記冷却水路が略同心円状に延在しているので、たとえ一
つの冷却水路で目詰まりしたとしても、分岐冷却水溝が
形成された範囲のアウター部材の外面をほぼ均等に冷却
することができ、目詰まりにより冷却バランスが悪化す
ることを防止することが可能となる。
【0012】(3)請求項3記載のダイカストマシンの
冷却構造は、外面が溶湯に接触し、内部に収容凹部を有
するアウター部材と、該アウター部材の該収容凹部に収
容され、内部に給水通路及び排水通路を有するインナー
部材とを備え、上記アウター部材の内面と該内面と対向
する上記インナー部材の外面との間には、上記給水通路
及び上記排水通路を連通する冷却水溝が少なくとも上記
アウター部材の該内面と当接する当接面に設けられた溝
付プレートが配設されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】このダイカストマシンの冷却構造では、冷
却水溝により形成される冷却水路が目詰まりしたとして
も、溝付プレートのみを洗浄すればよいため、その作業
が容易である。また、目詰まりした溝付プレートを新し
いものと交換すれば、洗浄作業を省くことができ、この
場合アウター部材又はインナー部材を交換することと比
較してコスト面で有利となる。
【0014】また、溝を形成するリブの根本部には熱や
射出圧力による応力が集中するため、該リブが破損する
おそれがある。この点、このダイカストマシンでは、溝
付プレートに溝を形成しているため、破損により交換す
るとしても、アウター部材又はインナー部材を交換する
ことと比較してコスト面で有利となる。
【0015】さらに溝付プレートの溝を貫通溝とした場
合は、底部を有する溝のように溝を形成するリブの根本
部に応力が集中することがないので、破損しにくくな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を具体的
に説明する。 (実施形態1)本実施形態は、図1及び図2に示すよう
に、請求項1又は請求項2記載のダイカストマシンの冷
却構造をプランジャチップに適用したものである。
【0017】このプランジャチップ1は、アウター部材
としてのアウターチップ2と、インナー部材としてのイ
ンナーチップ3とから構成されている。断面円形状のア
ウターチップ1は内部に断面円形状の収容凹部4を有
し、この収容凹部4内に断面円形状のインナーチップ3
がアウターチップ2と同軸心状に収容されている。な
お、インナーチップ3の外径は収容凹部4の内径よりも
小さくされており、インナーチップ3の外周側面3aと
収容凹部4との間には、環状の連通水路5が形成されて
いる。そして、インナーチップ3はプランジャロッド7
の先端面に図示しないノックピン又はボルト等で固定さ
れ、またアウターチップ2はネジ部6によりプランジャ
ロッド7の先端部に螺合されており、これによりインナ
ーチップ3の外当接面(アウターチップ2の先端面2a
側の端面)3bはアウターチップ2の内当接面2bと密
着されている。また、インナーチップ3及びプランジャ
ロッド7の内部には、一端がインナーチップ3の外当接
面3bの中央に開口し後述する分岐冷却水溝12の分岐
部12aに通じ、他端がプランジャチップ7の基端部に
設けられた給水口8に通じる給水通路9と、一端がイン
ナーチップ3の外周側面3aに開口して上記連通水路5
に通じ、他端がプランジャチップ7の基端部に設けられ
た排水口10に通じる排水通路11とが形成されてい
る。
【0018】上記アウターチップ2の先端面2aの背面
に相当し、上記インナーチップ3の外当接面3bと当接
するアウターチップ2の内当接面2bには、分岐冷却水
溝12が形成されている。この分岐冷却水溝12は、図
2に示すように、一端が上記給水通路9に通じるととも
に該一端に二つに分岐する分岐部12aを有し、この分
岐部12aから分かれてそれぞれ延びる分岐冷却水溝1
2の他端が中央から外周に向かって渦巻き状に延びるよ
うに形成されている。この分岐冷却水溝12により二つ
の第1冷却水路12b及び第2冷却水路12cが形成さ
れる。そして、第1冷却水路12b及び第2冷却水路1
2cのそれぞれの外周端は、インナーチップ3の外周側
面3aよりも外側まで延びており、上記連通水路5に通
じ、さらには上記排水通路11に通じている。
【0019】したがって、給水口8から給水通路9を介
して分岐冷却水溝12に供給された冷却水は、分岐部1
2aで二つに分かれ、それぞれ第1冷却水路12b及び
第2冷却水路12cを中央から外周に向かって流れ、連
通水路5を介して排水通路11に戻る。これにより、ア
ウターチップ2の外面を効率的に冷却することができ
る。
【0020】そして、上記第1冷却水路12b及び第2
冷却水路12cのうちの一方において、目詰まりが起こ
って流路断面積が縮小したとしても、目詰まりを起こし
ていない他の冷却水路では正常な流路断面積を確保して
いる。このため、目詰まりを起こした冷却水路におい
て、流路断面積の縮小により流量が減少しても、その分
目詰まりを起こしていない他の冷却水路の流量が増大
し、分岐冷却水溝12全体における流量は実質的に減少
しない。したがって、目詰まりによる冷却効率の低下を
防止することができる。
【0021】また、分岐冷却水溝12が渦巻き状に延在
しており、この分岐冷却水溝12により形成される第1
冷却水路12b及び第2冷却水路12cがそれぞれ略同
心円状に延在しているので、たとえ一つの冷却水路で目
詰まりしたとしても、分岐冷却水溝が形成された範囲の
アウター部材の外面をほぼ均等に冷却することができ、
目詰まりにより冷却バランスが悪化することを防止する
ことが可能となる。
【0022】なお、上記実施形態1では、アウターチッ
プ2の内当接面2bのみに分岐冷却水溝12を形成する
例について説明したが、インナーチップ3の外当接面3
bのみに分岐冷却水溝12を形成したり、これらの双方
に分岐冷却水溝12を形成したりすることも可能であ
る。 (実施形態2)本実施形態は、図3に示すように、請求
項1、請求項2又は請求項3記載のダイカストマシンの
冷却構造をプランジャチップに適用したものである。
【0023】このプランジャチップ1は、アウター部材
としてのアウターチップ2と、インナー部材としてのイ
ンナーチップ3と、溝付プレート13とから構成されて
いる。このアウターチップ2は、上記実施形態1のアウ
ターチップ1において、分岐冷却水溝12が形成された
部分に、溝付プレート13を収容するための収容空間を
形成したもので、この収容凹部4は、インナーチップ3
を収容するための第1収容空間部4aと、溝付プレート
13を収容するための第2収容空間部4bとを有してい
る。なお、溝付プレート13を収容するための第2収容
空間部4bの内径は、インナーチップ3の外径よりも大
きくされている。そして、アウターチップ2をネジ部6
によりプランジャロッド7の先端部に螺合することによ
り、アウター部材2の先端面2aの背面に相当するアウ
ター部材2の内面2cと、このアウター部材2の内面2
cと対向するインナー部材3の外面との間に、溝付プレ
ート13が密着固定されている。
【0024】断面円形状の溝付プレート13は、冷却水
の排水部のみが第2収容空間部4bの内径よりも小さ
く、他の外周部は第2収容空間部4bと嵌合しており、
かつ、インナーチップ3の外径よりも大きな外径を有し
ている。そして、アウター部材2の内面2cと当接する
溝付プレート13の当接面13aには、上記実施形態1
と同様に分岐冷却水溝12が形成されている。なお、こ
の分岐冷却水溝12により形成される第1冷却水路12
b及び第2冷却水路12cの外周端は、それぞれ外周側
に貫通している。
【0025】なお、その他の構成は上記実施形態1と同
様である。このプランジャチップ1は、上記実施形態1
の作用効果に加えて、以下に示す作用効果も奏する。す
なわち、分岐冷却水溝12が目詰まりしたとしても、溝
付プレート13のみを洗浄すればよいため、その作業が
容易である。
【0026】また、目詰まりした溝付プレート13の洗
浄が不可能となったり、溝を形成するリブが破損したり
することにより、溝付プレート13を新しいものと交換
する必要が生じた場合でも、アウターチップ2を交換す
ることと比較してコスト面で有利となる。さらに、溝形
状を変更する必要が生じた場合でも、容易に対応するこ
とができる。
【0027】なお、上記実施形態2では、アウター部材
2の内面2cと当接する溝付プレート13の当接面13
aのみに分岐冷却水溝12を形成する例について説明し
たが、この分岐冷却水溝12を貫通溝とすることも可能
である。また、上記実施形態1及び2では、インナーチ
ップ3とプランジャロッド7とを別体で構成する例につ
いて示したが、インナーチップ3とプランジャロッド7
とを一体とすることもできる。この場合、プランジャロ
ッド7がインナー部材となる。
【0028】(実施形態3)本実施形態は、図4及び図
5に示すように、請求項1又は請求項3記載のダイカス
トマシンの冷却構造を金型に適用したものである。アウ
ター部材としての金型14は、キャビティ15と、この
キャビティ15の近傍に形成された収容凹部16とを有
している。そして、収容凹部16内には、溝付プレート
17及びインナー部材としての通水ブロック18が順に
嵌合されており、これにより、キャビティ15の一側面
15aの背面に相当する金型14の内面14aと、この
金型14の内面14aと対向する通水ブロック18の外
面18aとの間に溝付プレート18が密着固定されてい
る。なお、収容凹部16、溝付プレート17及び通水ブ
ロック18は、同一の断面略長方形状を有している。ま
た、通水ブロック18は、中央部で貫通する給水通路1
9と、3つの角部でそれぞれ貫通する3つの排水通路2
0a〜20cとを有している。
【0029】上記溝付プレート17は、キャビティ15
側の端面から通水ブロック18側の端面まで貫通する分
岐冷却水溝21を有している。この分岐冷却水溝21
は、図5に示すように、一端が溝付プレート17の中央
部で上記給水通路19に通じるとともに三つに分岐する
分岐部21aを該一端に有し、この分岐部21aから分
かれてそれぞれ延びる分岐冷却水溝21の他端が中央か
ら外側に向かってそれぞれ所定の経路で延び、それぞれ
の該他端が排水通路20a〜20cに通じるように形成
されている。そして、この分岐冷却水溝21により3つ
の第1冷却水路21b、第2冷却水路21c及び第3冷
却水路21dが形成される。
【0030】したがって、給水通路19から分岐冷却水
溝21に供給された冷却水は、分岐部21aで3つに分
かれ、それぞれ第1冷却水路21b、第2冷却水路21
c及び第3冷却水路21dを中央から外側に向かって所
定の経路で流れ、3つの排水通路20a〜20cに戻
る。そして、上記第1冷却水路21b、第2冷却水路2
1c及び第3冷却水路21dのうちの一つにおいて、目
詰まりが起こって流路断面積が縮小したとしても、目詰
まりを起こしていない他の冷却水路では正常な流路断面
積を確保している。このため、目詰まりを起こした冷却
水路において、流路断面積の縮小により流量が減少して
も、その分目詰まりを起こしていない他の冷却水路の流
量が増大し、分岐冷却水溝21全体における流量は実質
的に減少しない。したがって、目詰まりによる冷却効率
の低下を防止することができる。
【0031】また、分岐冷却水溝21が目詰まりしたと
しても、溝付プレート18のみを洗浄すればよいため、
その作業が容易である。さらに、目詰まりした溝付プレ
ート18の洗浄が不可能となったり、溝を形成するリブ
が破損したりすることにより、溝付プレート18を新し
いものと交換する必要が生じた場合でも、金型14を交
換することと比較してコスト面で有利となる。また、溝
形状や溝の本数を変更する必要が生じた場合でも、容易
に対応することができる。
【0032】さらに、溝付プレート18の分岐冷却水溝
21が貫通溝であるため、底部を有する溝のように溝を
形成するリブの根本部に応力が集中することがないの
で、破損しにくくなる。なお、上記実施形態3におい
て、給水通路19を排水通路とし、かつ、排水通路20
a〜20cを給水通路とすることも可能である。
【0033】また、本発明のダイカストマシンの冷却構
造は、プランジャチップやキャビティを形成する金型以
外の部位、例えばスプールコアに適用することもでき
る。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2記
載のダイカストマシンの冷却構造は、冷却水溝にサビ等
が付着、堆積して、冷却水溝が目詰まりしたとしても、
良好な冷却効率を維持することができる。また、請求項
2記載のダイカストマシンの冷却構造では、冷却バラン
スも良好となる。
【0035】さらに、請求項3記載のダイカストマシン
の冷却構造は、冷却水溝が目詰まりしたとしても、容易
に洗浄することができる。したがって、本発明のダイカ
ストマシンの冷却構造によれば、冷却水溝の目詰まりに
容易に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るプランジャチップの冷却構造
を示す、要部を断面にした側面図である。
【図2】実施形態1に係り、分岐冷却水溝形状を示す、
図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】実施形態2に係るプランジャチップの冷却構造
を示す要部断面図である。
【図4】実施形態3に係る金型の冷却構造を示す要部断
面図である。
【図5】実施形態3に係り、分岐冷却水溝形状を示す、
図4のB−B線矢視断面図である。
【図6】従来のプランジャチップの冷却構造を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
1はプランジャチップ、2はアウター部材としてのアウ
ターチップ、2bは内当接面、3はインナー部材として
のインナーチップ、3aは外当接面、4,16は収容凹
部、9,19は給水通路、11,20a〜20cは排水
通路、12は分岐冷却水溝、12a,21aは分岐部、
13,17は溝付プレート、14はアウター部材として
の金型、14aは内面、15はキャビティ、18はイン
ナー部材としての通水ブロック、18aは外面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面が溶湯に接触し、内部に収容凹部を
    有するアウター部材と、該アウター部材の該収容凹部に
    収容され、内部に給水通路及び排水通路を有するインナ
    ー部材とを備え、 上記アウター部材の内当接面及び該内当接面と当接する
    上記インナー部材の外当接面のうちの少なくとも一方に
    は、上記インナー部材の該外当接面に開口する上記給水
    通路に一端が通じるとともに該一端に少なくとも二つに
    分岐する分岐部を有し、該分岐部から分かれてそれぞれ
    延びる他端が上記排水通路に通じる分岐冷却水溝が設け
    られていることを特徴とするダイカストマシンの冷却構
    造。
  2. 【請求項2】 前記分岐冷却水溝は渦巻き状に延在して
    いることを特徴とする請求項1記載のダイカストマシン
    の冷却構造。
  3. 【請求項3】 外面が溶湯に接触し、内部に収容凹部を
    有するアウター部材と、該アウター部材の該収容凹部に
    収容され、内部に給水通路及び排水通路を有するインナ
    ー部材とを備え、 上記アウター部材の内面と該内面と対向する上記インナ
    ー部材の外面との間には、上記給水通路及び上記排水通
    路を連通する冷却水溝が少なくとも上記アウター部材の
    該内面と当接する当接面に設けられた溝付プレートが配
    設されていることを特徴とするガイカストマシンの冷却
    構造。
JP21891596A 1996-08-20 1996-08-20 ダイカストマシンの冷却構造 Pending JPH1058108A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21891596A JPH1058108A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 ダイカストマシンの冷却構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21891596A JPH1058108A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 ダイカストマシンの冷却構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1058108A true JPH1058108A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16727319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21891596A Pending JPH1058108A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 ダイカストマシンの冷却構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1058108A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005068110A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Ykk Corporation 射出鋳造装置
US7299854B2 (en) 2002-01-31 2007-11-27 T.H.T. Presses, Inc. Semi-solid molding method
EP2486994A3 (en) * 2011-02-09 2012-10-31 United Technologies Corporation Shot tube plunger for a die casting system
EP2767354A3 (en) * 2013-02-14 2017-11-01 HTS IC d.o.o. Piston for cold-chamber die-casting systems

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7299854B2 (en) 2002-01-31 2007-11-27 T.H.T. Presses, Inc. Semi-solid molding method
WO2005068110A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Ykk Corporation 射出鋳造装置
DE112005000190B4 (de) * 2004-01-15 2010-04-08 Ykk Corporation Spritzgußvorrichtung
EP2486994A3 (en) * 2011-02-09 2012-10-31 United Technologies Corporation Shot tube plunger for a die casting system
US8356655B2 (en) 2011-02-09 2013-01-22 United Technologies Corporation Shot tube plunger for a die casting system
US8757243B2 (en) 2011-02-09 2014-06-24 United Technologies Corporation Shot tube plunger for a die casting system
EP2767354A3 (en) * 2013-02-14 2017-11-01 HTS IC d.o.o. Piston for cold-chamber die-casting systems

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1316156C (zh) 水套用衬套的制造方法
JPH1058108A (ja) ダイカストマシンの冷却構造
JP2008137022A (ja) 金型分流子及びその冷却構造
JPH09287517A (ja) 内燃機関用ピストン及びその内燃機関用ピストンの金型
JP3748622B2 (ja) 鋳造用金型の鋳抜ピン構造
KR101345777B1 (ko) 쌍롤식 주조기와 이를 작동하기 위한 장치 및 방법
JPH0835425A (ja) ピストンクーリングノズル
US20230291271A1 (en) Rotating electric machine cooling frame and method of manufacturing rotating electric machine cooling frame
JP4043502B1 (ja) アルミダイカスト製品およびその製造方法
JP2005103620A (ja) 冷却機能付き金型
CN210476373U (zh) 一种用于主轴的冷却装置
KR100422748B1 (ko) 금형 냉각을 위한 매니폴드형 쿨러
JP4241075B2 (ja) 金型及び金型の冷却方法
JP2000005845A (ja) 金型の局所冷却構造
JP3616616B2 (ja) シリンダブロック鋳造用ボアピン
KR200484963Y1 (ko) 다이캐스팅 금형 냉각용 쿨러
JP2003136193A (ja) シリンダブロック鋳造用ボアピン
JP3330882B2 (ja) ダイカストマシンのプランジャチップ取付構造
JPH11240018A (ja) 金型冷却具
JP2000042712A (ja) 内冷構造付き金型
JP3800744B2 (ja) 金型の局所冷却構造
JPH05256192A (ja) 内燃機関用ピストンの製造方法
JP2003276068A (ja) 射出装置の加熱筒冷却装置
JP2002346717A (ja) 真空ダイカスト装置におけるプランジャチップの周辺構造
KR19980027842U (ko) 냉각수분배기가 결합된 사출금형