JP2000042712A - 内冷構造付き金型 - Google Patents
内冷構造付き金型Info
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- JP2000042712A JP2000042712A JP10209421A JP20942198A JP2000042712A JP 2000042712 A JP2000042712 A JP 2000042712A JP 10209421 A JP10209421 A JP 10209421A JP 20942198 A JP20942198 A JP 20942198A JP 2000042712 A JP2000042712 A JP 2000042712A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】複数の冷却穴において均等な冷却性能を発揮さ
せる。 【解決手段】金型1内に形成され、金型1のキャビティ
面1a付近まで延びる複数個の冷却穴2と、冷却媒体供
給源に接続され、金型1内に冷却媒体を供給する単一の
供給口3と、金型1内に形成され、供給口3に通じる主
供給通路4と、主供給通路4からそれぞれの各冷却穴2
に供給口3から供給された冷却媒体を直接供給可能な複
数個の分岐供給通路5と、各分岐供給通路5から各冷却
穴2にそれぞれ供給された冷却媒体を型外に排出する排
出口8とを備えている。各分岐供給通路5により、各冷
却穴2が主供給通路4に対して並列的につながれている
ため、冷却媒体供給源から供給口3を介して主供給通路
4に供給された冷却媒体は、各分岐供給通路5を介して
直接各冷却穴2にそれぞれ供給される。
せる。 【解決手段】金型1内に形成され、金型1のキャビティ
面1a付近まで延びる複数個の冷却穴2と、冷却媒体供
給源に接続され、金型1内に冷却媒体を供給する単一の
供給口3と、金型1内に形成され、供給口3に通じる主
供給通路4と、主供給通路4からそれぞれの各冷却穴2
に供給口3から供給された冷却媒体を直接供給可能な複
数個の分岐供給通路5と、各分岐供給通路5から各冷却
穴2にそれぞれ供給された冷却媒体を型外に排出する排
出口8とを備えている。各分岐供給通路5により、各冷
却穴2が主供給通路4に対して並列的につながれている
ため、冷却媒体供給源から供給口3を介して主供給通路
4に供給された冷却媒体は、各分岐供給通路5を介して
直接各冷却穴2にそれぞれ供給される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイカスト鋳造、金
型鋳造や低圧鋳造、あるいは樹脂射出成形等に利用され
る金型であって、内冷構造付き金型に関する。
型鋳造や低圧鋳造、あるいは樹脂射出成形等に利用され
る金型であって、内冷構造付き金型に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト鋳造、金型鋳造や低圧鋳造、
あるいは樹脂射出成形において、溶湯や溶融樹脂により
加熱されて高温になる金型を冷却して、金型温度を適正
に維持することは製品の品質及び生産性を向上させるた
めに重要である。従来、金型冷却は、金型内に設けられ
た冷却通路に冷却媒体としての冷却水等を流通させるこ
とにより行われている。
あるいは樹脂射出成形において、溶湯や溶融樹脂により
加熱されて高温になる金型を冷却して、金型温度を適正
に維持することは製品の品質及び生産性を向上させるた
めに重要である。従来、金型冷却は、金型内に設けられ
た冷却通路に冷却媒体としての冷却水等を流通させるこ
とにより行われている。
【0003】例えば、特開昭62−117716号公報
には、金型90内で垂直方向に延び、上端が金型90の
キャビティ面90a近くで閉端とされた複数個の冷却穴
91と、金型90内で水平方向に延び、各冷却穴91を
直列につなぐ連通路92と、連通路92の一端に通じる
供給口93と、連通路92の他端に通じる排出口94と
を備えた内冷構造付きの金型90が開示されている(図
5及び図6参照)。そして、各冷却穴91には、冷却穴
91内を往路側91aと復路側91bとに二分割する整
流板95がそれぞれ配設されている。なお、各冷却穴9
1の上端付近において往路側91aから復路側91bへ
の冷却水の流れを許容すべく、各整流板95の上端と各
冷却穴91の上端との間に所定の隙間が形成されてい
る。また、供給口93には図示しない冷却水供給装置に
一端が接続された供給配管96の他端が連結され、排出
口94には排出配管97が連結されている。
には、金型90内で垂直方向に延び、上端が金型90の
キャビティ面90a近くで閉端とされた複数個の冷却穴
91と、金型90内で水平方向に延び、各冷却穴91を
直列につなぐ連通路92と、連通路92の一端に通じる
供給口93と、連通路92の他端に通じる排出口94と
を備えた内冷構造付きの金型90が開示されている(図
5及び図6参照)。そして、各冷却穴91には、冷却穴
91内を往路側91aと復路側91bとに二分割する整
流板95がそれぞれ配設されている。なお、各冷却穴9
1の上端付近において往路側91aから復路側91bへ
の冷却水の流れを許容すべく、各整流板95の上端と各
冷却穴91の上端との間に所定の隙間が形成されてい
る。また、供給口93には図示しない冷却水供給装置に
一端が接続された供給配管96の他端が連結され、排出
口94には排出配管97が連結されている。
【0004】この内冷構造付きの金型90では、図示し
ない冷却水供給装置の作動により、供給口93から金型
90内に冷却水が供給されると、図5及び図6の右から
左に向かって連通路92内を冷却水が流れ、金型90を
冷却した後の冷却水が排出口94から排出配管97へ排
出される。冷却水は、連通路92内を流れる過程で、各
整流板95の作用により順次各冷却穴91内を上下方向
に往復動し、金型90のキャビティ面90a付近を効果
的に冷却する。
ない冷却水供給装置の作動により、供給口93から金型
90内に冷却水が供給されると、図5及び図6の右から
左に向かって連通路92内を冷却水が流れ、金型90を
冷却した後の冷却水が排出口94から排出配管97へ排
出される。冷却水は、連通路92内を流れる過程で、各
整流板95の作用により順次各冷却穴91内を上下方向
に往復動し、金型90のキャビティ面90a付近を効果
的に冷却する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の内冷構造付きの金型では、各冷却穴91が連通路9
2により直列につながれ、冷却水が連通路92を流れる
過程で各冷却穴91を順次流れる構造であることから、
各冷却穴91において、均等な冷却性能を維持すること
が困難であるという問題がある。
来の内冷構造付きの金型では、各冷却穴91が連通路9
2により直列につながれ、冷却水が連通路92を流れる
過程で各冷却穴91を順次流れる構造であることから、
各冷却穴91において、均等な冷却性能を維持すること
が困難であるという問題がある。
【0006】すなわち、供給口93に近い冷却穴91に
は、冷却水供給装置から供給された直後の温度に近い十
分な冷却能力を有する冷却水が供給されるため、供給口
93に近い冷却穴91では十分な冷却性能を期待でき
る。しかし、排出口94に近づくにつれて、冷却水は金
型90との熱交換により徐々に高温となり冷却能力が低
下する。このため、排出口94に近い冷却穴91には、
供給口93に近い冷却穴91内を流れることにより金型
90からの受熱でかなり高温となって冷却能力が低下し
た冷却水しか供給されず、排出口94に近い冷却穴91
では十分な冷却性能を期待できない。
は、冷却水供給装置から供給された直後の温度に近い十
分な冷却能力を有する冷却水が供給されるため、供給口
93に近い冷却穴91では十分な冷却性能を期待でき
る。しかし、排出口94に近づくにつれて、冷却水は金
型90との熱交換により徐々に高温となり冷却能力が低
下する。このため、排出口94に近い冷却穴91には、
供給口93に近い冷却穴91内を流れることにより金型
90からの受熱でかなり高温となって冷却能力が低下し
た冷却水しか供給されず、排出口94に近い冷却穴91
では十分な冷却性能を期待できない。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、複数の冷却穴において均等な冷却性能を発揮し
うる内冷構造付き金型を提供することを解決すべき技術
課題とするものである。
であり、複数の冷却穴において均等な冷却性能を発揮し
うる内冷構造付き金型を提供することを解決すべき技術
課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の内
冷構造付き金型は、金型内に形成され、該金型のキャビ
ティ面付近まで延びる複数個の冷却穴と、冷却媒体供給
源に接続され、該金型内に冷却媒体を供給する単一の供
給口と、該金型内に形成され、該供給口に通じる主供給
通路と、該主供給通路からそれぞれの各該冷却穴に該供
給口から供給された冷却媒体を直接供給可能な複数個の
分岐供給通路と、各該分岐供給通路から各該冷却穴にそ
れぞれ供給された冷却媒体を型外に排出する排出口とを
備えていることを特徴とするものである。 (2)請求項2記載の内冷構造付き金型は、請求項1記
載の内冷構造付き金型において、主金型と、該主金型に
脱着可能に取り付けられた副金型とからなり、上記主金
型に前記キャビティ面及び各前記冷却穴が設けられ、上
記副金型には、前記供給口及び前記主供給通路が設けら
れるとともに、上記主金型に上記副金型が取り付けられ
たときに各前記冷却穴内にそれぞれ配設されることによ
り各前記分岐供給通路をそれぞれ形成する複数個の供給
管が固定されていることを特徴とするものである。
冷構造付き金型は、金型内に形成され、該金型のキャビ
ティ面付近まで延びる複数個の冷却穴と、冷却媒体供給
源に接続され、該金型内に冷却媒体を供給する単一の供
給口と、該金型内に形成され、該供給口に通じる主供給
通路と、該主供給通路からそれぞれの各該冷却穴に該供
給口から供給された冷却媒体を直接供給可能な複数個の
分岐供給通路と、各該分岐供給通路から各該冷却穴にそ
れぞれ供給された冷却媒体を型外に排出する排出口とを
備えていることを特徴とするものである。 (2)請求項2記載の内冷構造付き金型は、請求項1記
載の内冷構造付き金型において、主金型と、該主金型に
脱着可能に取り付けられた副金型とからなり、上記主金
型に前記キャビティ面及び各前記冷却穴が設けられ、上
記副金型には、前記供給口及び前記主供給通路が設けら
れるとともに、上記主金型に上記副金型が取り付けられ
たときに各前記冷却穴内にそれぞれ配設されることによ
り各前記分岐供給通路をそれぞれ形成する複数個の供給
管が固定されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の内冷構造付き金型は、金
型のキャビティ面付近までその先端が延びる複数個の冷
却穴を内部に有し、金型内、ひいては各冷却穴内に冷却
媒体を供給すべく、冷却媒体供給源に接続される単一の
供給口を有している。また、この内冷構造付き金型は、
上記供給口に通じる主供給通路と、この主供給通路から
それぞれの各上記冷却穴に上記供給口から供給された冷
却媒体を直接供給可能な複数個の分岐供給通路と、各該
分岐供給通路から各上記冷却穴にそれぞれ供給された冷
却媒体を型外に排出する排出口とを有している。
型のキャビティ面付近までその先端が延びる複数個の冷
却穴を内部に有し、金型内、ひいては各冷却穴内に冷却
媒体を供給すべく、冷却媒体供給源に接続される単一の
供給口を有している。また、この内冷構造付き金型は、
上記供給口に通じる主供給通路と、この主供給通路から
それぞれの各上記冷却穴に上記供給口から供給された冷
却媒体を直接供給可能な複数個の分岐供給通路と、各該
分岐供給通路から各上記冷却穴にそれぞれ供給された冷
却媒体を型外に排出する排出口とを有している。
【0010】すなわち、この内冷構造付き金型では、分
岐供給通路により、各冷却穴が主供給通路に対して並列
的につながれている。このため、冷却媒体供給源から供
給口を介して主供給通路に供給された冷却媒体は、各分
岐供給通路を介して直接各冷却穴にそれぞれ供給され
る。したがって、各冷却穴に供給される冷却媒体の温度
はほぼ均等となり、各冷却穴において均等な冷却性能を
発揮させることが可能となる。
岐供給通路により、各冷却穴が主供給通路に対して並列
的につながれている。このため、冷却媒体供給源から供
給口を介して主供給通路に供給された冷却媒体は、各分
岐供給通路を介して直接各冷却穴にそれぞれ供給され
る。したがって、各冷却穴に供給される冷却媒体の温度
はほぼ均等となり、各冷却穴において均等な冷却性能を
発揮させることが可能となる。
【0011】また、各冷却穴が主供給通路に対して並列
的につながれているため、冷却穴の配置の自由度が高ま
る。さらに、主供給通路及び分岐供給通路が全て金型内
に形成されているため、各冷却穴に冷却媒体を供給する
ための配管構造を金型の側面等に別途配設する必要がな
く、金型の設置スペース等の面で有利となる。
的につながれているため、冷却穴の配置の自由度が高ま
る。さらに、主供給通路及び分岐供給通路が全て金型内
に形成されているため、各冷却穴に冷却媒体を供給する
ための配管構造を金型の側面等に別途配設する必要がな
く、金型の設置スペース等の面で有利となる。
【0012】上記分岐供給通路は、好適な態様におい
て、一端側が上記冷却穴内に配設されて該一端側の先端
が該冷却穴の先端付近で開口する一方、他端側が上記主
供給通路に通じる供給管により形成することができる。
かかる供給管の採用により、主供給通路からそれぞれの
各冷却穴に供給口から供給された冷却媒体を直接供給可
能な各分岐供給通路が各供給管の内部にそれぞれ形成さ
れることとなる。この供給管は、冷却穴等の洗浄の容易
性等を考慮して、金型に対して脱着可能に固定すること
が好ましい。
て、一端側が上記冷却穴内に配設されて該一端側の先端
が該冷却穴の先端付近で開口する一方、他端側が上記主
供給通路に通じる供給管により形成することができる。
かかる供給管の採用により、主供給通路からそれぞれの
各冷却穴に供給口から供給された冷却媒体を直接供給可
能な各分岐供給通路が各供給管の内部にそれぞれ形成さ
れることとなる。この供給管は、冷却穴等の洗浄の容易
性等を考慮して、金型に対して脱着可能に固定すること
が好ましい。
【0013】また好適な態様において、上記排出口は単
一とし、かつ、該排出口に通じる主排出通路と、各冷却
穴に供給された冷却媒体を該主排出通路にそれぞれ排出
する複数個の分岐排出通路とを金型内に形成することが
できる。かかる構成は、各冷却穴に通じるように主排出
通路を形成するとともに、上記供給管を採用することに
より達成することができる。すなわち、この場合、供給
管の内部には冷却穴に冷却媒体を供給するための往路と
しての分岐供給通路が形成され、供給管の外周面と冷却
穴の内壁面との間には冷却媒体を冷却穴から主排出通路
へ排出するための復路としての分岐排出通路が形成され
る。
一とし、かつ、該排出口に通じる主排出通路と、各冷却
穴に供給された冷却媒体を該主排出通路にそれぞれ排出
する複数個の分岐排出通路とを金型内に形成することが
できる。かかる構成は、各冷却穴に通じるように主排出
通路を形成するとともに、上記供給管を採用することに
より達成することができる。すなわち、この場合、供給
管の内部には冷却穴に冷却媒体を供給するための往路と
しての分岐供給通路が形成され、供給管の外周面と冷却
穴の内壁面との間には冷却媒体を冷却穴から主排出通路
へ排出するための復路としての分岐排出通路が形成され
る。
【0014】したがって、本発明の内冷構造付き金型
は、好適な態様において、金型内に形成され、該金型の
キャビティ面付近まで延びる複数個の冷却穴と、冷却媒
体供給源に接続され、該金型内に冷却媒体を供給する単
一の供給口と、該金型内に形成され、該供給口に通じる
主供給通路と、各一端側が各該冷却穴内に配設されて各
該一端側の先端が各該冷却穴の先端付近でそれぞれ開口
する一方、各他端側がそれぞれ該主供給通路に通じる複
数個の供給管により形成され、該主供給通路からそれぞ
れの各該冷却穴に該供給口から供給された冷却媒体を直
接供給可能な複数個の分岐供給通路と、冷却媒体を型外
に排出する単一の排出口と、該金型内に形成され、該排
出口に通じる主排出通路と、各該冷却穴の内壁面と各該
供給管の外周面との間にそれぞれ形成され、各該冷却穴
に供給された冷却媒体を該主排出通路に排出する複数個
の分岐排出通路とを備える。
は、好適な態様において、金型内に形成され、該金型の
キャビティ面付近まで延びる複数個の冷却穴と、冷却媒
体供給源に接続され、該金型内に冷却媒体を供給する単
一の供給口と、該金型内に形成され、該供給口に通じる
主供給通路と、各一端側が各該冷却穴内に配設されて各
該一端側の先端が各該冷却穴の先端付近でそれぞれ開口
する一方、各他端側がそれぞれ該主供給通路に通じる複
数個の供給管により形成され、該主供給通路からそれぞ
れの各該冷却穴に該供給口から供給された冷却媒体を直
接供給可能な複数個の分岐供給通路と、冷却媒体を型外
に排出する単一の排出口と、該金型内に形成され、該排
出口に通じる主排出通路と、各該冷却穴の内壁面と各該
供給管の外周面との間にそれぞれ形成され、各該冷却穴
に供給された冷却媒体を該主排出通路に排出する複数個
の分岐排出通路とを備える。
【0015】この態様によれば、各冷却穴に通じるよう
に主排出通路を形成するとともに、主供給通路と冷却穴
内とを連通するように供給管を配設するという簡単な構
造により、複雑な構造となりがちな分岐供給通路及び分
岐排出通路を容易に形成することが可能となる。また、
本発明の内冷構造付き金型は、好適な態様において、主
金型と、該主金型に脱着可能に取り付けられた副金型と
から構成される。そして、主金型に、前記キャビティ面
及び各前記冷却穴を設けることができる。また副金型に
は、前記供給口及び前記主供給通路を設けるとともに、
上記主金型に上記副金型が取り付けられたときに各前記
冷却穴内にそれぞれ配設されることにより各前記分岐供
給通路をそれぞれ形成する複数個の供給管を固定するこ
とができる。なお、前記主排出通路及び分岐排出通路を
形成する場合は、主金型に設けられた各冷却穴に通じる
複数個の冷却穴と、この副金型に設けられた各冷却穴に
通じる主排出通路と、この主排出通路に通じる排出口と
を副金型に設けることができる。
に主排出通路を形成するとともに、主供給通路と冷却穴
内とを連通するように供給管を配設するという簡単な構
造により、複雑な構造となりがちな分岐供給通路及び分
岐排出通路を容易に形成することが可能となる。また、
本発明の内冷構造付き金型は、好適な態様において、主
金型と、該主金型に脱着可能に取り付けられた副金型と
から構成される。そして、主金型に、前記キャビティ面
及び各前記冷却穴を設けることができる。また副金型に
は、前記供給口及び前記主供給通路を設けるとともに、
上記主金型に上記副金型が取り付けられたときに各前記
冷却穴内にそれぞれ配設されることにより各前記分岐供
給通路をそれぞれ形成する複数個の供給管を固定するこ
とができる。なお、前記主排出通路及び分岐排出通路を
形成する場合は、主金型に設けられた各冷却穴に通じる
複数個の冷却穴と、この副金型に設けられた各冷却穴に
通じる主排出通路と、この主排出通路に通じる排出口と
を副金型に設けることができる。
【0016】この態様によれば、主金型と副金型とを分
離することにより、冷却穴内等の洗浄を容易に行うこと
ができる。なお、この場合も各供給管を副金型に対して
脱着可能に固定することが好ましい。また、主金型と副
金型とで異なる材質を採用することができる。例えば、
主金型の材質は、ダイカスト鋳造、金型鋳造や低圧鋳
造、あるいは樹脂射出成形等に利用される金型として要
求される特性に応じたものを採用する一方、副金型の材
質を主金型よりも熱伝導率の小さいものを採用すること
により、主金型から伝わった熱が副金型内で伝わり難く
なり、副金型に形成された主供給通路内の冷却媒体や副
金型内に配置された部分の供給管内の冷却媒体の温度上
昇を抑えて、冷却媒体の冷却能力を維持するのに有利と
なる。さらに、主金型の熱を副金型に伝わり難くすべ
く、主金型と副金型との間に断熱材を介在させることが
好ましい。
離することにより、冷却穴内等の洗浄を容易に行うこと
ができる。なお、この場合も各供給管を副金型に対して
脱着可能に固定することが好ましい。また、主金型と副
金型とで異なる材質を採用することができる。例えば、
主金型の材質は、ダイカスト鋳造、金型鋳造や低圧鋳
造、あるいは樹脂射出成形等に利用される金型として要
求される特性に応じたものを採用する一方、副金型の材
質を主金型よりも熱伝導率の小さいものを採用すること
により、主金型から伝わった熱が副金型内で伝わり難く
なり、副金型に形成された主供給通路内の冷却媒体や副
金型内に配置された部分の供給管内の冷却媒体の温度上
昇を抑えて、冷却媒体の冷却能力を維持するのに有利と
なる。さらに、主金型の熱を副金型に伝わり難くすべ
く、主金型と副金型との間に断熱材を介在させることが
好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)図1〜図3に示す本実施例は、アルミニウ
ム合金を鋳造するためのダイカスト鋳造用の金型に本発
明の内冷構造付き金型を適用したものである。なお、図
2は図1のA−A線矢視断面図である。
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)図1〜図3に示す本実施例は、アルミニウ
ム合金を鋳造するためのダイカスト鋳造用の金型に本発
明の内冷構造付き金型を適用したものである。なお、図
2は図1のA−A線矢視断面図である。
【0018】この内冷構造付き金型1は、キャビティ面
1a付近までそれぞれの先端が延びた複数個の冷却穴2
を内部に有し、金型1内、ひいては各冷却穴2内に冷却
媒体を供給すべく、冷却媒体供給源に接続される単一の
供給口3を底面に有している。なお、冷却穴2は後述す
る主排出通路9からキャビティ面1a付近まで垂直方向
に延び、各冷却穴2は水平方向に一列に並んで配設され
ている。また、供給口3には冷却媒体供給源に接続され
た供給配管3aが連結されている。
1a付近までそれぞれの先端が延びた複数個の冷却穴2
を内部に有し、金型1内、ひいては各冷却穴2内に冷却
媒体を供給すべく、冷却媒体供給源に接続される単一の
供給口3を底面に有している。なお、冷却穴2は後述す
る主排出通路9からキャビティ面1a付近まで垂直方向
に延び、各冷却穴2は水平方向に一列に並んで配設され
ている。また、供給口3には冷却媒体供給源に接続され
た供給配管3aが連結されている。
【0019】また、この内冷構造付き金型1は、上記供
給口3に通じ、水平方向に一列に並んだ各冷却穴2と対
応するように金型1内を水平方向に直線上に延びる主供
給通路4と、この主供給通路4からそれぞれ垂直方向に
延びて各冷却穴2に上記供給口3から供給された冷却媒
体を直接供給可能な複数個の分岐供給通路5とを内部に
有している。この分岐供給通路5は供給管6により形成
されている。供給管6は、一端側が冷却穴2内に配設さ
れて該一端側の先端が冷却穴2の先端付近で開口する一
方、他端側が上記主供給通路4に通じている。この供給
管6は、金型1に対して脱着可能に固定されている。す
なわち、供給管6の上記他端側は供給管6内に通じる通
孔7a付きの埋栓7に溶接等により固着され、この通孔
7a付きの埋栓7が後述する水平隔壁部1bの第1貫孔
1dに脱着可能に固定されている。
給口3に通じ、水平方向に一列に並んだ各冷却穴2と対
応するように金型1内を水平方向に直線上に延びる主供
給通路4と、この主供給通路4からそれぞれ垂直方向に
延びて各冷却穴2に上記供給口3から供給された冷却媒
体を直接供給可能な複数個の分岐供給通路5とを内部に
有している。この分岐供給通路5は供給管6により形成
されている。供給管6は、一端側が冷却穴2内に配設さ
れて該一端側の先端が冷却穴2の先端付近で開口する一
方、他端側が上記主供給通路4に通じている。この供給
管6は、金型1に対して脱着可能に固定されている。す
なわち、供給管6の上記他端側は供給管6内に通じる通
孔7a付きの埋栓7に溶接等により固着され、この通孔
7a付きの埋栓7が後述する水平隔壁部1bの第1貫孔
1dに脱着可能に固定されている。
【0020】さらに、この内冷構造付き金型1は、冷却
媒体を型外に排出するための単一の排出口8と、この排
出口8に通じ、上記主供給通路4の上方位置で主供給通
路4と対応するように金型1内を水平方向に直線上に延
びる主排出通路9と、金型1内に形成され、各冷却穴2
に供給された冷却媒体を主排出通路9にそれぞれ排出す
る複数個の分岐排出通路10とを有している。分岐排出
通路10は、供給管6の外周面と冷却穴2の内壁面との
間の環状隙間により形成されている。
媒体を型外に排出するための単一の排出口8と、この排
出口8に通じ、上記主供給通路4の上方位置で主供給通
路4と対応するように金型1内を水平方向に直線上に延
びる主排出通路9と、金型1内に形成され、各冷却穴2
に供給された冷却媒体を主排出通路9にそれぞれ排出す
る複数個の分岐排出通路10とを有している。分岐排出
通路10は、供給管6の外周面と冷却穴2の内壁面との
間の環状隙間により形成されている。
【0021】かかる構成の内冷構造付き金型1は、以下
のように製造することができる。すなわち、金型1の一
側面から主供給通路4をドリル等により穿設するととも
に、この主供給通路4の上方位置に該一側面と反対側の
他側面から主排出通路9を穿設する。なお、主供給通路
4と主排出通路9との間には水平隔壁部1bが形成され
る。また、金型1の底面からドリル等を用いて主供給通
路4に通じる供給口3を穿設するとともに、主排出通路
9に通じる排出口8を穿設する。さらに金型1の底面か
らドリル等を用いてキャビティ1a付近まで先端が延び
る冷却穴2を穿設する。なお、金型1の上記水平隔壁部
1bと底壁部1cとには、各冷却穴2に対応した位置に
第1貫孔1dと第2貫孔1eとが貫設される。そして、
金型1の一側面に開口する主供給通路4の開口端を埋栓
11により閉塞するとともに、金型1の他側面に開口す
る主排出通路9の開口端を埋栓12により閉塞する。ま
た、通孔付き埋栓7に固着された供給管6を底壁部1c
の第2貫孔1eから挿入して、該通孔7a付きの埋栓7
を水平隔壁部1bの第1貫孔1dに脱着可能に固定す
る。なお、第1貫孔1dに対する埋栓7の固定は、螺合
等の手段を採用することができる。また、作業性を考慮
して、底壁部1cの第2貫孔1eは水平隔壁部1bの第
1貫孔1dよりも内径を大きくすることが好ましい。そ
の後、底壁部1cの第2貫孔1eを埋栓13により閉塞
する。なお、この埋栓13も螺合等の手段により第2貫
孔1eに脱着可能に固定する。
のように製造することができる。すなわち、金型1の一
側面から主供給通路4をドリル等により穿設するととも
に、この主供給通路4の上方位置に該一側面と反対側の
他側面から主排出通路9を穿設する。なお、主供給通路
4と主排出通路9との間には水平隔壁部1bが形成され
る。また、金型1の底面からドリル等を用いて主供給通
路4に通じる供給口3を穿設するとともに、主排出通路
9に通じる排出口8を穿設する。さらに金型1の底面か
らドリル等を用いてキャビティ1a付近まで先端が延び
る冷却穴2を穿設する。なお、金型1の上記水平隔壁部
1bと底壁部1cとには、各冷却穴2に対応した位置に
第1貫孔1dと第2貫孔1eとが貫設される。そして、
金型1の一側面に開口する主供給通路4の開口端を埋栓
11により閉塞するとともに、金型1の他側面に開口す
る主排出通路9の開口端を埋栓12により閉塞する。ま
た、通孔付き埋栓7に固着された供給管6を底壁部1c
の第2貫孔1eから挿入して、該通孔7a付きの埋栓7
を水平隔壁部1bの第1貫孔1dに脱着可能に固定す
る。なお、第1貫孔1dに対する埋栓7の固定は、螺合
等の手段を採用することができる。また、作業性を考慮
して、底壁部1cの第2貫孔1eは水平隔壁部1bの第
1貫孔1dよりも内径を大きくすることが好ましい。そ
の後、底壁部1cの第2貫孔1eを埋栓13により閉塞
する。なお、この埋栓13も螺合等の手段により第2貫
孔1eに脱着可能に固定する。
【0022】上記構成を有する本実施例の内冷構造付き
金型1では、主供給通路4から延びる各分岐供給通路5
により、各冷却穴2が主供給通路4に対して並列的につ
ながれている。このため、冷却媒体供給源から供給口3
を介して主供給通路4に供給された冷却媒体は、各分岐
供給通路5を介して直接各冷却穴2にそれぞれ供給され
る。したがって、各冷却穴2に供給される冷却媒体の温
度はほぼ均等となり、各冷却穴2において均等な冷却性
能を発揮させることが可能となる。なお、各冷却穴2に
供給された冷却媒体は、各分岐排出通路10を介して主
排出通路9に排出され、排出口8から型外へ排出され
る。
金型1では、主供給通路4から延びる各分岐供給通路5
により、各冷却穴2が主供給通路4に対して並列的につ
ながれている。このため、冷却媒体供給源から供給口3
を介して主供給通路4に供給された冷却媒体は、各分岐
供給通路5を介して直接各冷却穴2にそれぞれ供給され
る。したがって、各冷却穴2に供給される冷却媒体の温
度はほぼ均等となり、各冷却穴2において均等な冷却性
能を発揮させることが可能となる。なお、各冷却穴2に
供給された冷却媒体は、各分岐排出通路10を介して主
排出通路9に排出され、排出口8から型外へ排出され
る。
【0023】また、前述した従来技術では、各冷却穴2
が連通路を介して直列的につながれているため、冷却穴
2の配置の自由度が小さい。この点、本実施例の内冷構
造付き金型1では、各冷却穴2が主供給通路に対して並
列的につながれているため、冷却穴2の配置の自由度が
高まる。さらに、この内冷構造付き金型1では、主供給
通路4及び分岐供給通路5が全て金型1内に形成されて
いるため、各冷却穴2に冷却媒体を供給するための配管
構造を金型1の側面等に別途配設する必要がなく、金型
1の設置スペース等の面で有利となる。
が連通路を介して直列的につながれているため、冷却穴
2の配置の自由度が小さい。この点、本実施例の内冷構
造付き金型1では、各冷却穴2が主供給通路に対して並
列的につながれているため、冷却穴2の配置の自由度が
高まる。さらに、この内冷構造付き金型1では、主供給
通路4及び分岐供給通路5が全て金型1内に形成されて
いるため、各冷却穴2に冷却媒体を供給するための配管
構造を金型1の側面等に別途配設する必要がなく、金型
1の設置スペース等の面で有利となる。
【0024】加えて、供給管6が固着された通孔7a付
きの埋栓7及び埋栓13がそれぞれ第1貫孔1d及び第
2貫孔1eに脱着可能に取り付けられているため、メン
テナンス時に埋栓7及び埋栓13を金型1から取り外す
ことにより、冷却穴2内や供給管6内等の洗浄が容易と
なる。またこの内冷構造付き金型1では、各冷却穴2に
通じるように主排出通路9を形成するとともに、主供給
通路4と冷却穴2内とを連通するように供給管6を配設
するという簡単な構造により、複雑な構造となりがちな
分岐供給通路5及び分岐排出通路10を容易に形成する
ことが可能となる。
きの埋栓7及び埋栓13がそれぞれ第1貫孔1d及び第
2貫孔1eに脱着可能に取り付けられているため、メン
テナンス時に埋栓7及び埋栓13を金型1から取り外す
ことにより、冷却穴2内や供給管6内等の洗浄が容易と
なる。またこの内冷構造付き金型1では、各冷却穴2に
通じるように主排出通路9を形成するとともに、主供給
通路4と冷却穴2内とを連通するように供給管6を配設
するという簡単な構造により、複雑な構造となりがちな
分岐供給通路5及び分岐排出通路10を容易に形成する
ことが可能となる。
【0025】(実施例2)図4に示す本実施例の内冷構
造付き金型1’は、主金型20と、この主金型20にボ
ルト締め等により脱着可能に取り付けられた副金型21
とから構成されている。上記主金型20には、前記キャ
ビティ面1a及び各前記冷却穴2が設けられている。
造付き金型1’は、主金型20と、この主金型20にボ
ルト締め等により脱着可能に取り付けられた副金型21
とから構成されている。上記主金型20には、前記キャ
ビティ面1a及び各前記冷却穴2が設けられている。
【0026】上記副金型21には、前記供給口3、前記
主供給通路4、前記排出口8及び前記主排出通路9が設
けられ、供給口3には前記供給配管3aが連結され、排
出口8には前記排出配管8aが連結されている。また、
副金型21の前記水平壁部1bの前記第1貫孔1dに
は、前記供給管6が固着された前記通孔7a付きの埋栓
7が脱着可能に固定されている。各供給管6は、上記主
金型20に上記副金型21が取り付けられたときに各前
記冷却穴2内にそれぞれ配設されることにより、各前記
分岐供給通路5及び各前記分岐排出通路10をそれぞれ
形成する。なお、副金型21の上壁部1fには、主金型
20に設けられた各冷却穴2と対応する位置に冷却穴の
一部をなす第3貫孔1gが設けられ、この第3貫孔1g
は主金型20に設けられた各冷却穴2と主排出通路9と
を連通している。
主供給通路4、前記排出口8及び前記主排出通路9が設
けられ、供給口3には前記供給配管3aが連結され、排
出口8には前記排出配管8aが連結されている。また、
副金型21の前記水平壁部1bの前記第1貫孔1dに
は、前記供給管6が固着された前記通孔7a付きの埋栓
7が脱着可能に固定されている。各供給管6は、上記主
金型20に上記副金型21が取り付けられたときに各前
記冷却穴2内にそれぞれ配設されることにより、各前記
分岐供給通路5及び各前記分岐排出通路10をそれぞれ
形成する。なお、副金型21の上壁部1fには、主金型
20に設けられた各冷却穴2と対応する位置に冷却穴の
一部をなす第3貫孔1gが設けられ、この第3貫孔1g
は主金型20に設けられた各冷却穴2と主排出通路9と
を連通している。
【0027】また、本実施例においては、主金型20と
副金型21とで異なる材質を採用している。すなわち、
主金型の材質は、ダイカスト鋳造に利用される金型とし
て要求される特性に応じたものを採用する一方、副金型
の材質を主金型よりも熱伝導率の小さいものを採用して
いる。なお、主金型20と副金型21との界面には、各
冷却穴2をそれぞれ囲繞する複数個のOリング22が配
設されている。これにより、主金型20と副金型21と
の界面を介して、各冷却穴2間における冷却媒体の出入
りや冷却穴2から型外への冷却媒体の漏出を防止してい
る。また、この主金型20と副金型21との界面には、
主金型20から副金型21への伝熱を抑えるべく、合成
樹脂製等の断熱材を介在させることができる。
副金型21とで異なる材質を採用している。すなわち、
主金型の材質は、ダイカスト鋳造に利用される金型とし
て要求される特性に応じたものを採用する一方、副金型
の材質を主金型よりも熱伝導率の小さいものを採用して
いる。なお、主金型20と副金型21との界面には、各
冷却穴2をそれぞれ囲繞する複数個のOリング22が配
設されている。これにより、主金型20と副金型21と
の界面を介して、各冷却穴2間における冷却媒体の出入
りや冷却穴2から型外への冷却媒体の漏出を防止してい
る。また、この主金型20と副金型21との界面には、
主金型20から副金型21への伝熱を抑えるべく、合成
樹脂製等の断熱材を介在させることができる。
【0028】上記構成を有する本実施例の内冷構造付き
金型1’は、上記実施例1と同様の作用効果を奏するほ
か、以下に示す作用効果も奏する。すなわち、この内冷
構造付き金型1’では、メンテナンス時に主金型20と
副金型21とを分離することにより、主金型20の冷却
穴2内、副金型21の主供給通路4内及び主排出通路9
内、並びに供給管6内等の洗浄を容易に行うことができ
る。
金型1’は、上記実施例1と同様の作用効果を奏するほ
か、以下に示す作用効果も奏する。すなわち、この内冷
構造付き金型1’では、メンテナンス時に主金型20と
副金型21とを分離することにより、主金型20の冷却
穴2内、副金型21の主供給通路4内及び主排出通路9
内、並びに供給管6内等の洗浄を容易に行うことができ
る。
【0029】また、副金型21の材質として、主金型2
0よりも熱伝導率の小さいものを採用しているため、主
金型20から伝わった熱が副金型21内で伝わり難くな
り、副金型21に形成された主供給通路4内の冷却媒体
や副金型21内に配置された部分の供給管6内の冷却媒
体の温度上昇を抑えて、冷却媒体の冷却能力を維持する
のに有利となる。
0よりも熱伝導率の小さいものを採用しているため、主
金型20から伝わった熱が副金型21内で伝わり難くな
り、副金型21に形成された主供給通路4内の冷却媒体
や副金型21内に配置された部分の供給管6内の冷却媒
体の温度上昇を抑えて、冷却媒体の冷却能力を維持する
のに有利となる。
【0030】なお、上述した実施例1及び2は、ダイカ
スト鋳造用金型に本発明を適用する例について説明した
が、その他の金属鋳造用金型や樹脂の射出成形用金型等
にも本発明を適用しうることは勿論である。
スト鋳造用金型に本発明を適用する例について説明した
が、その他の金属鋳造用金型や樹脂の射出成形用金型等
にも本発明を適用しうることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の内冷構造
付き金型では、冷却媒体供給源から供給口を介して主供
給通路に供給された冷却媒体が、各分岐供給通路を介し
て直接各冷却穴にそれぞれ供給される。このため、各冷
却穴に供給される冷却媒体の温度はほぼ均等となり、各
冷却穴において均等な冷却性能を発揮させることが可能
となる。したがって、本発明の内冷構造付き金型によれ
ば、品質が高く、かつバラつきの少ない成形品を製造す
ることが可能となり、品質及び生産性を向上させること
ができる。
付き金型では、冷却媒体供給源から供給口を介して主供
給通路に供給された冷却媒体が、各分岐供給通路を介し
て直接各冷却穴にそれぞれ供給される。このため、各冷
却穴に供給される冷却媒体の温度はほぼ均等となり、各
冷却穴において均等な冷却性能を発揮させることが可能
となる。したがって、本発明の内冷構造付き金型によれ
ば、品質が高く、かつバラつきの少ない成形品を製造す
ることが可能となり、品質及び生産性を向上させること
ができる。
【図1】本実施例1に係る内冷構造付き金型の縦断面図
である。
である。
【図2】本実施例1に係り、図1のA−A線矢視断面図
である。
である。
【図3】本実施例1に係り、供給管及び通孔付きの埋栓
の断面図である。
の断面図である。
【図4】本実施例2に係る内冷構造付き金型の縦断面図
である。
である。
【図5】従来の内冷構造付き金型の縦断面図である。
【図6】従来の内冷構造付き金型に係り、図5のB−B
線矢視断面図である。
線矢視断面図である。
1a…キャビティ面 2…冷却穴 3
…供給口 4…主供給通路 5…分岐供給通路 6
…供給管 7…通孔付き埋栓 8…排出口 9
…主排出通路 10…分岐排出通路
…供給口 4…主供給通路 5…分岐供給通路 6
…供給管 7…通孔付き埋栓 8…排出口 9
…主排出通路 10…分岐排出通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 満 岐阜県岐阜市六条南一丁目9番6号 岐阜 精機工業株式会社内 (72)発明者 二村 健人 岐阜県岐阜市六条南一丁目9番6号 岐阜 精機工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 明 岐阜県岐阜市六条南一丁目9番6号 岐阜 精機工業株式会社内 Fターム(参考) 4E093 NA02 NB05 NB07 4F202 CA11 CB01 CN05 CN22
Claims (2)
- 【請求項1】金型内に形成され、該金型のキャビティ面
付近まで延びる複数個の冷却穴と、 冷却媒体供給源に接続され、該金型内に冷却媒体を供給
する単一の供給口と、 該金型内に形成され、該供給口に通じる主供給通路と、 該主供給通路からそれぞれの各該冷却穴に該供給口から
供給された冷却媒体を直接供給可能な複数個の分岐供給
通路と、 各該分岐供給通路から各該冷却穴にそれぞれ供給された
冷却媒体を型外に排出する排出口とを備えていることを
特徴とする内冷構造付き金型。 - 【請求項2】主金型と、該主金型に脱着可能に取り付け
られた副金型とからなり、 上記主金型に前記キャビティ面及び各前記冷却穴が設け
られ、 上記副金型には、前記供給口及び前記主供給通路が設け
られるとともに、上記主金型に上記副金型が取り付けら
れたときに各前記冷却穴内にそれぞれ配設されることに
より各前記分岐供給通路をそれぞれ形成する複数個の供
給管が固定されていることを特徴とする請求項1記載の
内冷構造付き金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209421A JP2000042712A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 内冷構造付き金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209421A JP2000042712A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 内冷構造付き金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000042712A true JP2000042712A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16572602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10209421A Pending JP2000042712A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 内冷構造付き金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000042712A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040023045A (ko) * | 2002-09-10 | 2004-03-18 | 현대자동차주식회사 | 저압주조기의 냉각장치 |
JP2009220140A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Honda Motor Co Ltd | 鋳造金型 |
KR100963191B1 (ko) | 2009-09-15 | 2010-06-14 | 이재복 | 배플관 및 사출금형의 코어 냉각장치 |
JP2012245556A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Toyota Motor Corp | 金型、ダイカスト成形装置、および金型の温度制御方法 |
KR101327191B1 (ko) * | 2012-06-13 | 2013-11-06 | 지엔에스티주식회사 | 냉각 및 가열 통로를 갖는 사출금형 |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP10209421A patent/JP2000042712A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040023045A (ko) * | 2002-09-10 | 2004-03-18 | 현대자동차주식회사 | 저압주조기의 냉각장치 |
JP2009220140A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Honda Motor Co Ltd | 鋳造金型 |
KR100963191B1 (ko) | 2009-09-15 | 2010-06-14 | 이재복 | 배플관 및 사출금형의 코어 냉각장치 |
WO2011034281A3 (ko) * | 2009-09-15 | 2011-06-30 | Lee Jae Bok | 배플관 및 사출금형의 코어 냉각장치 |
CN102548730A (zh) * | 2009-09-15 | 2012-07-04 | 李在福 | 折流管及注塑模具的型芯冷却装置 |
JP2012245556A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Toyota Motor Corp | 金型、ダイカスト成形装置、および金型の温度制御方法 |
KR101327191B1 (ko) * | 2012-06-13 | 2013-11-06 | 지엔에스티주식회사 | 냉각 및 가열 통로를 갖는 사출금형 |
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