JPH1057753A - 排煙脱硫方法および排煙脱硫装置 - Google Patents

排煙脱硫方法および排煙脱硫装置

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JPH1057753A
JPH1057753A JP8239752A JP23975296A JPH1057753A JP H1057753 A JPH1057753 A JP H1057753A JP 8239752 A JP8239752 A JP 8239752A JP 23975296 A JP23975296 A JP 23975296A JP H1057753 A JPH1057753 A JP H1057753A
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liquid
gas
exhaust gas
absorbing
absorbent
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JP8239752A
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English (en)
Inventor
Haruo Nishino
晴生 西野
Akiyoshi Ide
明賢 井出
Toshiaki Urata
敏昭 浦田
Kazushige Kawamura
和茂 川村
Hikari Yuzusaki
光 柚崎
Takuo Anzai
卓生 安西
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Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収液に吸収された亜硫酸ガスを最小のエネ
ルギーで効率的に酸化して石膏として回収することがで
きて経済性に優れる排煙脱硫方法、および当該方法に用
いられる排煙脱硫装置を得る。 【解決手段】 排ガスに、カルシウムを主成分として含
む吸収液を気液接触させるとともに、吸収液に酸素を供
給することにより、当該排ガス中に含まれる亜硫酸ガス
を石膏として分離除去するに際して、1以上の気液接触
工程21、22において排ガスと気液接触して亜硫酸ガ
スを吸収した吸収液を液貯留部23に収納し、次いで、
液貯留部23内の吸収液を、そのpHを2.5〜4.5
の範囲に、かつ溶解している鉄濃度を5〜100ppm
の範囲に、さらに石膏濃度を5〜30wt%の範囲に保持
しつつ、酸素と気液接触させることにより、上記吸収液
中に吸収された亜硫酸ガスを石膏として分離除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜硫酸ガスを含む
排ガスから当該亜硫酸ガスを分離除去するための排煙脱
硫方法およびこれに用いられる排煙脱硫装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、発電用等の各種プラント
における重油ボイラーや石炭ボイラーあるいは焼結プラ
ントなどから排出される排ガスには、亜硫酸ガス等が含
まれており、これらの有害物質を湿式の排煙脱硫装置に
よって除去して無害化したうえで大気に放出している。
このような湿式の排煙脱硫装置としては、上記排ガス
に、炭酸カルシウムや水酸化カルシウム等を主成分とす
るカルシウム化合物を水に溶解及び/又は懸濁させたス
ラリー状水溶液(以下、吸収液と略称する。)を気液接
触させ、排ガス中の煤塵等を除去するとともに、当該排
ガス中の亜硫酸ガスを石膏として固定化して排出するも
のが多用されている。
【0003】図4は、従来のこの種の湿式排煙脱硫装置
である石灰石−石膏法によるスプレー塔方式の排煙脱硫
装置を示すもので、この排煙脱硫装置は、下部に排ガス
の入口ダクト1が接続されるとともに、底部に石灰石ス
ラリーからなる吸収液を収容する液貯留部2が形成され
たスプレー式吸収塔3と、液貯留部2内の吸収液を循環
ポンプ4によって昇圧して吸収塔3の上部からノズルに
よって排ガスに噴射する吸収液の供給ライン5と、上記
吸収塔3の頂部に接続された出口ダクト6を備えたもの
である。そして、上記排ガスは、吸収塔入口ダクト1か
ら上記吸収塔3に導入されるとともに、当該吸収塔3内
において循環ポンプ4によって供給ライン5のノズルか
ら噴射される吸収液と気液接触され、排ガス中の亜硫酸
ガス、煤塵等の有害物質が除去されて、ミストエリミネ
ータ14によって同伴した吸収液ミストが除去された
後、上記出口ダクト6から大気中に放出される。
【0004】他方、上記吸収液中に吸収された排ガス中
の亜硫酸ガスは、上記吸収液と反応して亜硫酸カルシウ
ムに転化する。この亜硫酸カルシウムは、液貯留部2内
において、酸化用空気の供給管7から吹き込まれた空気
中の酸素により酸化されて石膏となる。このようにして
生成した石膏と未反応の石灰石を含むスラリーは、液貯
留部2から循環ポンプ4により抜き出され、その一部は
再び吸収液として供給ライン5から吸収塔3の上部に供
給され、残部はタンク8に導かれ、その底部から濃厚な
スラリーがポンプ9により抜き出されて脱水機10に送
られ、この脱水機10で脱水されて粉末石膏11として
回収される。他方、脱水後の濾液の一部は脱水機排水槽
12に一旦貯えられ、更に脱水機排水ポンプ13により
昇圧されて上記液貯留部2の補給水として再利用され
る。
【0005】ところで、このような従来の排煙脱硫装置
を用いた排煙脱硫方法においては、一般に液貯留部2内
において吸収液を酸化して石膏を生成される際のpHと
しては、4〜5が最適であるとされており、特公平1−
59004号公報に例示されているように、pHが4.
5以下での酸化率が100%になることから、pHを
4.5以下に下げる意味はないとされていた。このた
め、例えば図4に示す排煙脱硫装置においては、上記吸
収液を、吸収液槽15内で所定濃度に調整したうえで、
上記液貯留部2内における吸収液のpHが4〜5の範囲
内に維持されるように、吸収液供給ポンプ16によって
補給ライン17から適宜吸収塔2に供給している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排煙脱硫装置およびこれを用いた排煙脱硫方法にあ
っては、上記pHの範囲内においては液貯留部2内での
亜硫酸ガスの酸化反応速度が遅いために、これを早める
べく、吸収液中に酸化用空気の供給管7から空気または
酸素含有ガスを、高い圧力で、かつ吸収された亜硫酸ガ
スに対して高い比率となるように吹込む必要があり、よ
って大きなエネルギーを要して効率の良い脱硫を行なう
ことが難しいという問題点があった。加えて、上記液貯
留部2内における吸収液のpHをこのような弱酸性のう
ちで幾分高めの範囲に維持すると、吸収液中に溶解して
いる石膏が微細結晶粒子化して析出するとともに、排ガ
ス中の炭酸ガスが吸収液中に含まれるカルシウムイオン
と反応して炭酸カルシウムの微細結晶として析出し、こ
の結果吸収塔3の壁面等にスケーリングを発生し易くな
るという問題点もあった。
【0007】そこで、本発明者等は、このような従来の
排煙脱硫装置およびこれを用いた排煙脱硫方法が有する
課題を有効に解決すべく鋭意研究を行なった結果、敢え
て吸収液のpHを2.5〜4.5の範囲に保持するとと
もに、吸収液に溶解している鉄濃度を5〜100ppm
の範囲に、かつ石膏濃度を5〜30wt%の範囲に維持し
つつ、当該吸収液を空気または酸素含有ガスと気液接触
させて吸収された亜硫酸ガスを酸化したところ、酸化反
応速度が大幅に改善されて消費エネルギーを大幅に軽減
化させることができるとの知見を得るに至った。これ
は、吸収液のpHを4.5以下にした場合に、吸収液に
鉄がFe3+イオンとして溶解し、その濃度が増大するこ
とにより酸化触媒としての働きを強めるためと思われ
る。本発明は、かかる知見に基づいてなされたもので、
吸収液に吸収された亜硫酸ガスを最小のエネルギーで効
率的に酸化して石膏として回収することができて経済性
に優れる排煙脱硫方法、および当該方法に用いられる排
煙脱硫装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る排煙脱硫方法は、排ガスに、カルシウムを主成分
として含む吸収液を気液接触させるとともに、上記吸収
液に酸素を供給することにより、当該排ガス中に含まれ
る亜硫酸ガスを石膏として分離除去するに際して、1以
上の気液接触工程において排ガスと気液接触して亜硫酸
ガスを吸収した吸収液を液貯留部に収納し、次いで、上
記液貯留部内の吸収液を、そのpHを2.5〜4.5の
範囲に、かつ溶解している鉄濃度を5〜100ppmの
範囲に、さらに石膏濃度を5〜30wt%の範囲に保持し
つつ、酸素と気液接触させることにより、上記吸収液中
に吸収された亜硫酸ガスを石膏として分離除去すること
を特徴とするものである。
【0009】この際に、請求項2に記載の発明は、複数
の気液接触工程において上記排ガスと吸収液とを気液接
触させるとともに、当該複数の気液接触工程を、スプレ
ー塔方式、ベンチュリスクラッバー方式および充填塔方
式のうちの1または2以上を直列に組合わせることによ
って構成したことを特徴とするものである。
【0010】次いで、請求項3に記載の本発明に係る排
煙脱硫装置は、排ガスにカルシウムを主成分として含む
吸収液を接触させるとともに、上記吸収液に酸素を供給
することにより、当該排ガス中に含まれる亜硫酸ガスを
石膏として分離除去する排煙脱硫装置であって、排ガス
の導入管から導かれた排ガスに吸収液を気液接触させて
亜硫酸ガスを吸収する1以上の気液接触部と、当該気液
接触部から排出された吸収液を収容する液貯留部と、こ
の液貯留部内の吸収液を気液接触部に循環供給する吸収
液の供給手段と、液貯留部内に酸素を供給する酸化用ガ
スの導入管と、吸収液に吸収剤を補給する吸収剤供給手
段と、この吸収剤供給手段を制御して液貯留部内のpH
を2.5〜4.5の範囲で、かつ石膏濃度を5〜30wt
%の範囲に保持する制御手段と、液貯留部内に酸化用気
体を供給する酸化用気体導入管とを備えてなることを特
徴とするものである。
【0011】ここで、請求項4に記載の発明は、上記請
求項3に記載の液貯留部には、酸化触媒を供給する触媒
導入手段と、この触媒導入手段を制御して、上記液貯留
部内の鉄濃度を5〜100ppmの範囲に保持する鉄濃
度制御手段とが設けられていることを特徴とするもので
ある。また、請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明の一実施態様であって、上記排煙脱硫装
置が反応槽を有してなり、この反応槽は、その内部が隔
壁によって排ガスが導入される上部空間と、上記隔壁の
下部にあって吸収液が収納される液貯留部とに画成され
るとともに、上記隔壁に形成された孔部に、下部開口が
上記液貯留部内の吸収液内に延出して上部空間に導かれ
た排ガスを吸収液中に噴出させる多数本の排ガス導入管
が垂設されてなり、上記排ガス導入管の開口から吸収液
中に噴出された排ガスと吸収液との気液接触層によって
上記気液接触部が構成されていることを特徴とするもの
である。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
または4に記載の発明の他の実施態様であって、上記排
煙脱硫装置が反応槽を有してなり、かつこの反応槽は、
その内部が隔壁によって、排ガスが導入される上部空間
と、上記隔壁の下部にあって吸収液が収納される液貯留
部とに画成されるとともに、液貯留部内の吸収液を上部
空間に導いて排ガスに噴霧する吸収液の供給ラインが設
けられ、かつ上記隔壁に形成された孔部に、下部開口が
液貯留部内の吸収液内に延出して上部空間に導かれた排
ガスを噴霧された吸収液とともに液貯留部内の吸収液中
に噴出させる多数本の排ガス導入管が垂設されてなり、
上記吸収液の供給ラインから噴霧された吸収液と排ガス
との気液接触により、第1の上記気液接触部が構成され
るとともに、上記排ガス導入管の開口から吸収液中に噴
出された排ガスと吸収液との気液接触層によって第2の
上記気液接触部が構成されていることを特徴とするもの
である。
【0013】さらに、請求項7に記載の発明は、請求項
3に記載の発明において、上記排ガスと吸収液との気液
接触部を2以上有してなり、かつこれら気液接触部は、
スプレー塔方式、ベンチュリスクラッバー方式および充
填塔方式のうちの1または2以上を直列に組合わせるこ
とによって構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】次に、図1に基づいて、本発明に係る排煙
脱硫方法およびこれに用いられる排煙脱硫装置の作用に
ついて説明する。図1は、本発明に係る排煙脱硫方法お
よび排煙脱硫装置において、第1の気液接触部21およ
び第2の気液接触部22を直列に配設した場合を模式的
に示したもので、これら第1および第2の気液接触部2
1、22には、それぞれ液貯留部23内に収納された例
えば石灰石スラリー等のカルシウムを主成分として含む
吸収液が循環供給されるようになっている。先ず、第1
の気液接触部21に導入された排ガスは、吸収液と気液
接触すること(第1の気液接触工程)により脱硫されて
第2の気液接触部22に送られ、さらにここで上記吸収
液と気液接触して(第2の気液接触工程)脱硫されるこ
とにより浄化排ガスとなって大気中に排出されてゆく。
他方、2つの気液接触工程において排ガス中の亜硫酸ガ
ス等を吸収した吸収液は、1つの液貯留部23に収納さ
れ、当該液貯留部23に導入された空気または酸素含有
ガス等と気液接触して上記亜硫酸ガスが酸化される。こ
の際に、吸収液の供給手段24には、混合器25を介し
て吸収液に吸収剤を補給する吸収剤供給手段26が配設
されており、液貯留部23に設けられたpH検出器27
等からなる制御手段によって、液貯留部23内の吸収液
のpHが2.5〜4.5の範囲に、かつ溶解している鉄
濃度が5〜100ppmの範囲に、さらに石膏濃度が5
〜30wt%の範囲に保持されている。
【0015】上記吸収液のpHを2.5〜4.5の範囲
に限定したのは、当該pHが4.5以下において、上述
したように吸収液中に鉄がFe3+イオンとして溶解し、
その濃度が増大して酸化触媒としての働きを強める結
果、酸化反応速度の顕著な増加作用が得られるからであ
り、逆にpHが2.5に満たないと、吸収液中の亜硫酸
/酸性亜硫酸イオン濃度が急激に低下して酸化速度を高
く維持することができなくなり、不適当だからである。
ここで、酸化触媒となる鉄濃度は、5〜100ppmの
範囲が適当であり、これが5ppmに満たないとその触
媒作用の低下を招き、他方100ppmを超えて溶解鉄
濃度が増加すると、吸収液に吸収剤を混合したときに水
酸化物として析出し、再溶解に時間がかかっていずれも
不都合だからである。この吸収液に溶解している鉄濃度
については、排ガス自体に酸化鉄を含む煤塵が多く含ま
れ、吸収液との気液接触によってその一部が除去され、
吸収液中に上述した5〜100ppmの濃度が維持され
る場合や、吸収剤として酸化鉄を含むものを使用するこ
とによって、同様に吸収液中の鉄濃度が上記範囲に維持
される場合には、敢えて積極的に酸化触媒としての鉄成
分を制御する必要はない。これに対して、吸収液に溶解
している鉄濃度が不足する場合には、別途酸化触媒の補
給管28を介して第2硫酸鉄を溶解した希硫酸などの酸
化触媒を液貯留部23に必要量添加すればよい。
【0016】また、液貯留部23内における吸収液中の
石膏濃度を5〜30wt%の範囲に維持すると、吸収液中
に吸収された亜硫酸ガスを酸化することによって生成す
る硫酸カルシウムが石膏表面に析出し、石膏結晶を粗大
化させて吸収液からの分離が容易になるとともに、吸収
液中に溶解している石膏の過飽和度が低下するために、
スケーリングの発生を防止することが可能となる。加え
て、このような条件下で液貯留部23から抜出した吸収
液は、石膏を主成分とするスラリーであって未反応の炭
酸カルシウムまたは水酸化カルシウムを殆ど含まないた
めに、上記石膏を分離するのに適しているという利点が
ある。
【0017】上記気液接触部21、22としては、スプ
レー塔方式、ベンチュリスクラッバー方式および充填塔
方式のうちの1または2以上を直列に組合わせることに
よって構成することができ、例えば第1の気液接触部2
1をスプレー塔方式によって構成し、第2の気液接触部
22を充填塔方式で構成してもよく、さらには2以上の
方式を直列に組合わせて構成することも可能である。
【0018】
【発明の実施の形態1】図2は、本発明に係る排煙脱硫
装置を石灰石−石膏法によるスプレー塔方式の排煙脱硫
装置に適用した第1の実施形態を示すもので、この排煙
脱硫装置においては、上端部に排ガスの入口ダクト30
が接続された第1のスプレー式吸収塔(気液接触部)3
1と、下部がこの吸収塔31と連通して上端部に排ガス
の出口ダクト32が接続された第2のスプレー式吸収塔
(気液接触部)33とが設けられており、互いに連通す
るこれら吸収塔31、33の底部に、石灰石スラリーか
らなる吸収液を収容する液貯留部34が形成されてい
る。そして、これら吸収塔31、33の上部には、それ
ぞれ液貯留部34内の吸収液を循環ポンプ35によって
昇圧してノズルから排ガスに噴射する吸収液の供給ライ
ン(供給手段)36、37が配設されている。
【0019】また、上記液貯留部34内には、吸収液中
に酸化用の空気を供給する酸化用空気(酸化用ガス)の
導入管38が導かれ、かつ吸収液中に酸化触媒となる硫
酸第2鉄の補給管39が接続されるとともに、内部の吸
収液を撹拌する撹拌機40が設置されている。さらに、
上記吸収液の供給ライン36、37には、それぞれ混合
器41を介して吸収液に吸収剤を補給する吸収剤供給手
段42が配設されている。そして、液貯留部34内の吸
収液は、pH検出器43等からなる制御手段によって、
そのpHが2.5〜4.5の範囲に、かつ溶解している
鉄濃度が5〜100ppmの範囲に、さらに石膏濃度が
5〜30wt%の範囲になるように制御されている。
【0020】以上の構成からなる排煙脱硫装置を用いた
排煙脱硫方法によれば、入口ダクト30から第1のスプ
レー式吸収塔31に導入された排ガスは、先ずこの吸収
塔31において供給ライン36のノズルから噴射される
吸収液と気液接触する(第1の気液接触工程)ことによ
り脱硫されて、第2のスプレー式吸収塔33に送られ、
ここでさらに供給ライン37のノズルから噴射される吸
収液と気液接触して(第2の気液接触工程)脱硫される
ことにより浄化排ガスとなって出口ダクト32から大気
中に排出されてゆく。また、これら2つの気液接触工程
において排ガス中の亜硫酸ガス等を吸収した吸収液は、
液貯留部34に収納されて導入管38から供給された空
気または酸素含有ガス等と気液接触して酸化され、石膏
となる。このようにして生成した石膏と未反応の石灰石
を含むスラリーは、液貯留部34から循環ポンプ35に
より抜き出され、その一部は再び吸収液として供給ライ
ン36、37から吸収塔31、33の上部に供給され、
残部は抜出しライン44から脱水機に送られて脱水さ
れ、粉末石膏として回収される。
【0021】この際に、上記排煙脱硫方法にあっては、
液貯留部34内の吸収液は、制御手段によってそのpH
が2.5〜4.5の範囲に、かつ溶解している鉄濃度が
5〜100ppmの範囲に、さらに石膏濃度が5〜30
wt%の範囲になるように制御されているので、吸収液に
鉄がFe3+イオンとして溶解し、その濃度が増大するこ
とにより酸化触媒として作用して、酸化反応速度が大幅
に高められる。この結果、従来のものよりも、吸収液中
に酸化用空気の導入管38から供給すべき空気または酸
素含有ガスの圧力を大幅に低くすることができるととも
に、吸収すべき亜硫酸ガスの量に対する酸素比率も低減
化させることができ、よって脱硫に要する消費エネルギ
ーを大幅に軽減化させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態2】図3は、本発明に係る排煙脱硫
装置をジェットバブリング方式の排煙脱硫装置に適用し
た第2の実施形態を示すものである。図3において、図
中符号50は、この排煙脱硫装置における反応槽を示す
もので、この反応槽50の内部は、隔壁51によって排
ガスが導入される上部空間52と、隔壁51の下部にあ
って吸収液が収納される液貯留部53とに画成されてい
る。そして、この反応槽50の上部には、上部空間52
に連通する排ガスの入口ダクト54が接続されている。
この入口ダクト54は、反応槽50への入口部において
一旦縮径されるとともに、上記反応槽50との接続部に
向けて漸次拡径するベンチュリー管状に形成されてい
る。そして、この反応槽50には、液貯留部53内の吸
収液を循環ポンプ55によって昇圧し、ライン56aか
ら入口ダクト54の縮径部に導いてノズルから吸収液を
排ガスに向けて噴射するとともに、さらにライン56b
から上部空間52に導いて多数のノズルから当該上部空
間52に導入された排ガスに向けて吸収液を噴霧するた
めの吸収液の供給ライン56が設けられている。また、
上記隔壁51には、多数の孔部が穿設されており、これ
ら孔部には、下部外壁に穿孔された開口が上記液貯留部
53の吸収液内に延出するスパージャーパイプ(排ガス
導入管)57…が垂設されている。さらに、隔壁51の
下方に位置する反応槽50の外壁には、液貯留部53の
上方の空間に連通する排ガスの出口ダクト58が接続さ
れている。
【0023】以上により、上記吸収液の供給ライン56
からライン56a、56bのノズルから噴霧された吸収
液と排ガスとの気液接触により、第1の上記気液接触部
が構成されるとともに、上記スパージャーパイプ57…
の開口から吸収液中に噴出された排ガスと吸収液とのジ
ェットバブリング層(気液接触層)によって、それより
も下方の液貯留部53と連続する第2の上記気液接触部
が構成されている。他方、上記液貯留部53内には、吸
収液中に酸化用の空気を供給する酸化用空気(酸化用ガ
ス)の導入管59が導かれるとともに、内部の吸収液を
撹拌する撹拌機60が設置されている。さらに、上記吸
収液の供給ライン56には、混合器61を介して吸収液
に吸収剤を補給する吸収剤供給手段62が配設され、上
記反応槽50の側壁にも、液貯留部53内の吸収液に吸
収剤を補給するための吸収剤供給手段63と、石膏スラ
リーの抜出しライン64とが接続されている。そして、
液貯留部53内の吸収液は、pH検出器65等からなる
制御手段によって、そのpHが2.5〜4.5の範囲
に、かつ溶解している鉄濃度が5〜100ppmの範囲
に、さらに石膏濃度が5〜30wt%の範囲になるように
制御されている。
【0024】以上の構成からなる排煙脱硫装置を用いた
排煙脱硫方法によれば、液貯留部53内の吸収液を循環
ポンプ55によって供給ライン56に循環供給すること
により、入口ダクト54から反応槽50に導入された排
ガスは、先ず入口ダクト54の縮径部から反応槽50に
向けて高ガス流速になり、この際に吸収液の供給ライン
56のライン56aから供給される吸収液によって増湿
・冷却されるとともに、当該吸収液と気液接触し、さら
に上部空間52においてライン56bのノズルから噴射
される吸収液と気液接触する。次いで、この気液接触に
よって吸収液を含んだ排ガスは、スパージャーパイプ5
7…内に導かれ、当該スパージャーパイプ57の入口で
のガス収縮とスパージャーパイプ57内における高ガス
流速により吸収液との気液接触が行なわれる。したがっ
て、上記排ガスと吸収液との第1の気液接触工程は、入
口ダクト54の縮径部から反応槽50におけるベンチュ
リスクラッバー方式による気液接触と、上部空間52に
おけるスプレー方式による気液接触と、さらにスパージ
ャーパイプ57におけるベンチュリスクラッバー方式に
よる気液接触とが直列的に組み合わされた工程によって
行なわれる。
【0025】次いで、スパージャーパイプ57…の下部
開口から液貯留部53内の吸収液に噴射された排ガス
は、吸収液とジェットバブリング層を形成して激しく気
液接触を行なう(第2の気液接触工程)。これにより、
上記排ガスは、脱硫されて浄化排ガスとなり、液貯留部
53の上部空間から出口ダクト58を経て大気中に排出
されてゆく。他方、これらの気液接触工程において排ガ
ス中の亜硫酸ガス等を吸収した吸収液は、液貯留部53
内において、図中矢印で示す撹拌機60による吸収液の
循環流に沿って導入管59から供給された空気と気液接
触して酸化され、石膏になる。このようにして生成した
石膏と未反応の石灰石を含むスラリーは、抜出しライン
64から脱水機に送られて脱水され、粉末石膏として回
収される。
【0026】この際に、上記排煙脱硫方法においても、
液貯留部53内の吸収液は、pH検出器65等からなる
制御手段によってそのpHが2.5〜4.5の範囲に、
かつ溶解している鉄濃度が5〜100ppmの範囲に、
さらに石膏濃度が5〜30wt%の範囲になるように制御
されているので、同様にして吸収液中の鉄が酸化触媒と
して作用して、酸化反応速度が大幅に高められ、この結
果吸収液中に酸化用空気の導入管59から供給すべき空
気または酸素含有ガスの圧力を大幅に低くすることがで
きるとともに、吸収すべき亜硫酸ガスの量に対する酸素
比率も低減化させることができ、よって脱硫に要する消
費エネルギーを大幅に軽減化させることができる。
【0027】なお、上記第2の実施形態においては、一
の隔壁51によって排ガスの入口ダクト54が接続され
た上部空間52と、吸収液が収納された液貯留部53と
に画成されて、上記液貯留部53の上方空間に排ガスの
出口ダクト58を接続した構成の反応槽50についての
み説明したが、これに限るものではなく、上部隔壁と下
部隔壁との2つの隔壁によって、上部隔壁の上方にあっ
て排ガスの出口ダクトが連通する上部空間と、上下部隔
壁間にあって排ガスの入口ダクトが連通する排ガス導入
空間と、下部隔壁の下方にあって吸収液が収納される液
貯留部とに画成され、下部隔壁に排ガスを液貯留部内に
導く多数本のスパージャーパイプを垂設するとともに、
上下部隔壁間に、液貯留部上方の空間を上記上部空間に
連通させて浄化された排ガスを出口ダクトに導く連結筒
を配設した構造の反応槽であっても、同様の作用効果を
得ることができる。
【0028】
【実施例】石炭焚きボイラの排ガスを、図3に示す排煙
脱硫装置で処理した。ここで、反応槽50の直径は4
m、高さ約10mであり、隔壁51には、直径が0.1
mで、長さが3mの多数本のスパージャーパイプ57が
垂設されている。これらスパージャーパイプ57の下端
近傍の外壁には、複数の円形の開口が周方向の同一水平
位置に穿設されており、排ガスを流さない時の液貯留部
53における液面が、上記開口の中心位置よりも約50
mm上方になるように設定されている。先ず、排ガスを
入口ダクト54に導入するとともに、液貯留部53内の
消石灰を含む吸収剤を混合した吸収液50m3/hを、ラ
イン56a、56bのノズルから噴出させて排ガス約6
0000m3N/hと気液接触させ、隔壁51上に落下し
た吸収液については、再び排ガスと気液接触させながら
スパージャーパイプ57を通じて液貯留部53に回収し
た。
【0029】一方、液貯留部53内には、吸収した亜硫
酸ガスを酸化するための酸化用空気を、流量1100m
3N/h、圧力0.3kg/cm2gで吹込むとともに、吸
収液1m3 当たり0.11kwの撹拌動力で撹拌機60
を駆動することにより、図中矢印で示す循環流を生成さ
せた。ちなみに、ボイラから供給された排ガス中の亜硫
酸ガス濃度は、約3000ppmであり、ダスト濃度は
約600mg/m3Nであった。このダスト中には、第2
鉄酸化物(Fe23)が含まれており、除塵された第2
鉄酸化物が吸収液中に溶解することにより、上述した必
要な鉄濃度が維持された。また、吸収液中の石膏濃度
は、約20wt%に維持された。以上の処理において、脱
硫率は約80%であり、吸収液中に溶解している鉄イン
を分析したところ、35mg/lであった。
【0030】次に、上記運転状態から、液貯留部53に
おける酸化空気との気液接触部近傍のpHを5に上げた
ところ、暫くして脱硫率が約60%にまで低下した。ま
た、上記pHを6に上げても、この脱硫率は改善しなか
った。そこで、上記液貯留部53におけるpHが3にな
るように制御したところ、暫くして脱硫率は再び約80
%に回復した。次いで、上記pHを4になるように制御
したところ、ボイラから供給された排ガス中の亜硫酸ガ
ス濃度が約2000ppmであるときに、脱硫率は約8
5%になり、この時の吸収液中に溶解している鉄イオン
を分析したところ、15mg/lであった。次に、上記
pHを3に下げてみたが、上記脱硫率は殆ど変化がなか
った。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または2
に記載の排煙脱硫方法およびこれに用いられる請求項4
〜7のいずれかに記載の排煙脱硫装置によれば、1以上
の気液接触部に導入された排ガスを、吸収液と気液接触
すること(気液接触工程)により脱硫し、浄化排ガスと
して大気中に排出する際に、上記吸収液のpHが2.5
〜4.5の範囲に、かつ溶解している鉄濃度が5〜10
0ppmの範囲に、さらに石膏濃度が5〜30wt%の範
囲になるように制御しているので、吸収液にFe 3+イオ
ンとして溶解した鉄を酸化触媒として作用させることに
より、酸化反応速度を大幅に高めることができ、よって
従来のものよりも脱硫に要する消費エネルギーを大幅に
軽減化させることができるとともに、液貯留部内におけ
る吸収液中の石膏濃度を5〜30wt%の範囲に維持して
いる結果、石膏結晶を粗大化させることにより吸収液か
らの分離が容易になり、しかもスケーリングの発生を防
止することができる等の顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排煙脱硫方法および排煙脱硫装置
の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図4】従来の排煙脱硫装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
21 第1の気液接触部 22 第2の気液接触部 23、34、53 液貯留部 24、36、37、56 吸収液の供給ライン(供給手
段) 26、42、62、63 吸収剤供給手段 27、43、65 pH検出器 28、39 酸化触媒の補給管 30、54 排ガスの入口ダクト 31 第1のスプレー式吸収塔(気液接触部) 32、58 排ガスの出口ダクト 33 第2のスプレー式吸収塔(気液接触部) 38、59 酸化用空気(酸化用ガス)の導入管 50 反応槽 51 隔壁 52 上部空間 57 スパージャーパイプ(排ガスの導入管)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/34 ZAB (72)発明者 浦田 敏昭 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 川村 和茂 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 柚崎 光 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 安西 卓生 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガスに、カルシウムを主成分として含
    む吸収液を気液接触させるとともに、上記吸収液に酸素
    を供給することにより、当該排ガス中に含まれる亜硫酸
    ガスを石膏として分離除去する排煙脱硫方法であって、 1以上の気液接触工程において上記排ガスと気液接触し
    て亜硫酸ガスを吸収した上記吸収液を液貯留部に収納
    し、次いで、上記液貯留部内の吸収液を、そのpHを
    2.5〜4.5の範囲に、かつ溶解している鉄濃度を5
    〜100ppmの範囲に、さらに石膏濃度を5〜30wt
    %の範囲に保持しつつ、酸素と気液接触させることによ
    り、上記吸収液中に吸収された亜硫酸ガスを石膏として
    分離除去することを特徴とする排煙脱硫方法。
  2. 【請求項2】 複数の気液接触工程において上記排ガス
    と上記吸収液とを気液接触させるとともに、当該複数の
    気液接触工程は、スプレー塔方式、ベンチュリスクラッ
    バー方式および充填塔方式のうちの1または2以上を直
    列に組合わせることによって構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の排煙脱硫方法。
  3. 【請求項3】 排ガスにカルシウムを主成分として含む
    吸収液を接触させるとともに、上記吸収液に酸素を供給
    することにより、当該排ガス中に含まれる亜硫酸ガスを
    石膏として分離除去する排煙脱硫装置であって、 排ガスの導入管から導かれた上記排ガスに上記吸収液を
    気液接触させて亜硫酸ガスを吸収する1以上の気液接触
    部と、当該気液接触部から排出された上記吸収液を収容
    する液貯留部と、この液貯留部内の吸収液を上記気液接
    触部に循環供給する吸収液の供給手段と、上記液貯留部
    内に酸素を供給する酸化用ガスの導入管と、上記吸収液
    に吸収剤を補給する吸収剤供給手段と、この吸収剤供給
    手段を制御して上記液貯留部内のpHを2.5〜4.5
    の範囲で、かつ石膏濃度を5〜30wt%の範囲に保持す
    る制御手段と、上記液貯留部内に酸化用気体を供給する
    酸化用気体導入管とを備えてなることを特徴とする排煙
    脱硫装置。
  4. 【請求項4】 上記液貯留部には、酸化触媒を供給する
    触媒導入手段と、この触媒導入手段を制御して、上記液
    貯留部内の鉄濃度を5〜100ppmの範囲に保持する
    鉄濃度制御手段とが設けられていることを特徴とする請
    求項3に記載の排煙脱硫装置。
  5. 【請求項5】 上記排煙脱硫装置は反応槽を有してな
    り、当該反応槽の内部は、隔壁によって上記排ガスが導
    入される上部空間と、上記隔壁の下部にあって吸収液が
    収納される液貯留部とに画成されるとともに、上記隔壁
    に形成された孔部に、下部開口が上記液貯留部内の吸収
    液内に延出して上記上部空間に導かれた排ガスを上記吸
    収液中に噴出させる多数本の排ガス導入管が垂設されて
    なり、上記排ガス導入管の開口から吸収液中に噴出され
    た排ガスと上記吸収液との気液接触層によって上記気液
    接触部が構成されていることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の排煙脱硫装置。
  6. 【請求項6】 上記排煙脱硫装置は反応槽を有してな
    り、当該反応槽の内部は、隔壁によって上記排ガスが導
    入される上部空間と、上記隔壁の下部にあって吸収液が
    収納される液貯留部とに画成されるとともに、上記液貯
    留部内の吸収液を上記上部空間に導いて排ガスに噴霧す
    る吸収液の供給ラインが設けられ、かつ上記隔壁に形成
    された孔部に、下部開口が上記液貯留部内の吸収液内に
    延出して上記上部空間に導かれた排ガスを噴霧された吸
    収液とともに、上記液貯留部内の吸収液中に噴出させる
    多数本の排ガス導入管が垂設されてなり、上記吸収液の
    供給ラインから噴霧された吸収液と排ガスとの気液接触
    により、第1の上記気液接触部が構成されるとともに、
    上記排ガス導入管の開口から吸収液中に噴出された排ガ
    スと上記吸収液との気液接触層によって第2の上記気液
    接触部が構成されていることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の排煙脱硫装置。
  7. 【請求項7】 上記排ガスと吸収液との気液接触部を2
    以上有してなり、かつこれら気液接触部は、スプレー塔
    方式、ベンチュリスクラッバー方式および充填塔方式の
    うちの1または2以上を直列に組合わせることによって
    構成されていることを特徴とする請求項3に記載の排煙
    脱硫装置。
JP8239752A 1996-08-22 1996-08-22 排煙脱硫方法および排煙脱硫装置 Pending JPH1057753A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105396456A (zh) * 2015-12-09 2016-03-16 天津钢铁集团有限公司 烧结脱硫塔的改进结构及在线可视处理塔壁结垢的方法

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