JPH1057276A - 便座および便蓋の電動開閉装置 - Google Patents

便座および便蓋の電動開閉装置

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JPH1057276A
JPH1057276A JP26011596A JP26011596A JPH1057276A JP H1057276 A JPH1057276 A JP H1057276A JP 26011596 A JP26011596 A JP 26011596A JP 26011596 A JP26011596 A JP 26011596A JP H1057276 A JPH1057276 A JP H1057276A
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JP
Japan
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toilet
toilet seat
seat
lid
toilet lid
Prior art date
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Application number
JP26011596A
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English (en)
Inventor
Noboru Ito
昇 伊藤
Hiroyuki Tokunaga
博之 徳永
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法や形状の違う多種の腰掛式便器にも対応
できる装置を提供する。 【解決手段】 腰掛式便器の上に回動自在に支持された
便座および便蓋を開閉駆動する際に、便座および便蓋の
全閉位置を原点として定め、この原点と便座および便蓋
のなす角度に応じて開閉駆動速度を変更する便座および
便蓋の電動開閉装置において、前記便座および便蓋を開
閉駆動するための駆動手段と、前記便座および便蓋が閉
じられ、前記腰掛式便器の上に接触したことを検出する
検出手段と、同検出手段によって、前記便座および便蓋
が閉じられ、前記腰掛式便器の上に接触したことが検出
された位置を前記原点とし、前記駆動手段に前記便座お
よび便蓋を開閉駆動させる制御手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便座および便蓋の
電動開閉装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、腰掛式便器の上に回動自在に支持
された便座および便蓋を開閉駆動する際に、便座および
便蓋の全閉位置を原点として定め、この原点と便座およ
び便蓋のなす角度に応じて開閉駆動速度を変更すること
で、なめらかに便座および便蓋を開閉させる(たとえ
ば、便座が全閉位置近傍になったときには、低速度で回
動させ、腰掛式便器との衝突を緩和する、便座が全開位
置近傍になったときには、低速度で回動させ、水洗タン
クとの衝突を緩和する等)便座および便蓋の電動開閉装
置があった。
【0003】また、腰掛式便器の上に回動自在に支持さ
れた便座および便蓋を開閉駆動する際に、便座および便
蓋の全開位置を原点として定め、この原点と便座および
便蓋のなす角度に応じて開閉駆動速度を変更すること
で、なめらかに便座および便蓋を開閉させる(たとえ
ば、便座が全閉位置近傍になったときには、低速度で回
動させ、腰掛式便器との衝突を緩和する、便座が全開位
置近傍になったときには、低速度で回動させ、水洗タン
クとの衝突を緩和する等)便座および便蓋の電動開閉装
置もあった。
【0004】このように、この種の装置では、原点と便
座および便蓋のなす角度に応じて開閉駆動速度を変更す
ることで、なめらかに便座および便蓋を回動駆動させる
ため、原点位置を正確に決定することが、回動駆動の精
度を向上させる重要な要素となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、便座および
便蓋が装着される腰掛式便器は、多種存在するため、そ
の寸法や形状の違いによって便座および便蓋の全閉位置
および全開位置がズレる。したがって、全閉位置または
全開位置を原点とする装置では、便座および便蓋が装着
される腰掛式便器によって自ずと原点がズレる。にも関
わらず、従来この原点がズレることに配慮した装置は提
供されていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた第一の発明は、腰掛式便器の上に回動自在に
支持された便座および便蓋を開閉駆動する際に、便座お
よび便蓋の全閉位置を原点として定め、この原点と便座
および便蓋のなす角度に応じて開閉駆動速度を変更する
便座および便蓋の電動開閉装置において、前記便座およ
び便蓋を開閉駆動するための駆動手段と、前記便座およ
び便蓋が閉じられ、前記腰掛式便器の上に接触したこと
を検出する検出手段と、同検出手段によって、前記便座
および便蓋が閉じられ、前記腰掛式便器の上に接触した
ことが検出された位置を前記原点とし、前記駆動手段に
前記便座および便蓋を開閉駆動させる制御手段と、を備
える。
【0007】第一の発明によれば、検出手段によって、
実際に便座および便蓋が腰掛式便器に衝突したことが検
出されたときに、その位置を原点として定める。そのた
め、腰掛式便器の寸法や形状が違い、全閉位置がズレる
場合でも、原点を正確に決定することができる。したが
って、なめらかに便座および便蓋を開閉させることがで
きる。
【0008】また、前記駆動手段は、実施の形態上、前
記便座および便蓋の回動軸に連結されたステッピングモ
ータであることが望ましい。
【0009】また、前記検出手段が、前記便座および便
蓋の回動軸が閉じ方向に回動しているのか、あるいは、
開き方向に回動しているのかを判別する判別部を備え、
同判別部の判別結果が、閉じ方向から開き方向に変化し
たときに、前記便座および便蓋が閉じられ、前記腰掛式
便器の上に接触したこと検出する場合には、ステッピン
グモータに本来的に備わるエンコーダを利用することに
より達成できるので、有効である。
【0010】また、前記制御手段は、前記検出手段によ
って、前記便座および便蓋が閉じられ、前記腰掛式便器
の上に接触したことが検出される毎に、前記原点を更新
する場合には、前記便座および便蓋の支持部の経年劣化
等により発生する原点のズレを回避できる。
【0011】更に、前記検出手段が、前記便座および便
蓋が前記腰掛式便器の上に近づいてきたことを検出する
ホールICを備え、前記制御手段が、前記ホールICに
よって前記便座および便蓋が前記腰掛式便器の上に近づ
いてきたことが検出されたときに、前記駆動手段の駆動
速度を比較的低くする場合には、原点が決定されていな
い電源投入時等においても、便座および便蓋が腰掛式便
器の上に接近したことが検出でき、その検出にしたがっ
て便座および便蓋の駆動速度を低くすることができるの
で有効である。
【0012】上記課題を解決するためになされた第二の
発明は、腰掛式便器の上に回動自在に支持された便座お
よび便蓋を開閉駆動する際に、便座および便蓋の全開位
置を原点として定め、この原点と便座および便蓋のなす
角度に応じて開閉駆動速度を変更する便座および便蓋の
電動開閉装置において、前記便座および便蓋を開閉駆動
するための駆動手段と、前記便座および便蓋が開らか
れ、前記水洗タンクの上に接触したことを検出する検出
手段と、同検出手段によって、前記便座および便蓋が開
かれ、前記水洗タンクの上に接触したことが検出された
位置を前記原点とし、前記駆動手段に前記便座および便
蓋を開閉駆動させる制御手段と、を備える。
【0013】第二の発明によれば、検出手段によって、
実際に便座および便蓋が水洗タンク(場合によっては、
この水洗タンクを覆うケーシング)に衝突したことが検
出されたときに、その位置を原点として定める。そのた
め、腰掛式便器の寸法や形状が違い、全開位置がズレる
場合でも、原点を正確に決定することができる。したが
って、なめらかに便座および便蓋を開閉させることがで
きる。
【0014】また、前記駆動手段は、実施の形態上、前
記便座および便蓋の回動軸に連結されたステッピングモ
ータであることが望ましい。
【0015】また、前記検出手段が、前記便座および便
蓋の回動軸が閉じ方向に回動しているのか、あるいは、
開き方向に回動しているのかを判別する判別部を備え、
同判別部の判別結果が、閉じ方向から開き方向に変化し
たときに、前記便座および便蓋が閉じられ、前記腰掛式
便器の上に接触したと検出する場合には、ステッピング
モータに本来的に備わるエンコーダを利用できるので、
有効である。
【0016】また、前記制御手段は、前記検出手段によ
って、前記便座および便蓋が開らかれ、前記水洗タンク
に接触したことが検出される毎に、前記原点を更新する
場合には、前記便座および便蓋の支持部の経年劣化等に
より発生する原点のズレを回避できる。
【0017】更に、前記検出手段が、前記便座および便
蓋が前記水洗タンクの上に近づいてきたことを検出する
ホールICを備え、前記制御手段が、前記ホールICに
よって前記便座および便蓋が前記腰掛式便器の上に近づ
いてきたことが検出されたときに、前記駆動手段の駆動
速度を比較的低くする場合には、原点が決定されていな
い電源投入時等においても、便座および便蓋が水洗タン
ク(場合によっては、この水洗タンクを覆うケーシン
グ)に接近したことが検出でき、その検出にしたがって
便座および便蓋の駆動速度を低くすることができるので
有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0019】本発明は、便座の電動開閉装置及び便蓋の
電動開閉装置の改良に関するものであるが、本発明の一
実施の形態に係る発明の便座の電動開閉装置と便蓋の開
閉装置は、トルクの大小等の細かい仕様を除き基本的構
成が同一である。よって、以後は主として便座の電動開
閉装置の構成について説明することとする。
【0020】図1は、本発明の一実施の形態に係る便座
の電動開閉装置の機構部を示す。
【0021】上記機構部は、図示のように、ギヤシャー
シ1を始め、ギヤシャーシ1に内蔵された減速ギア郡
3、カムシャフト5及びこのカムシャフト5を付勢する
コンプレッションコイルスプリング7と、ギヤシャーシ
1に外付けされたカム9、トーションコイルスプリング
(図1において、カム9の下方に位置する。以下同
じ)、便座ピン差込部13及び2相ステッピングモータ
15を備える。上記機構部は、図2に示すように、上記
カム9の近傍位置に便座29(図3参照)の位置を検出
するための2個のホールIC17、21とエンコーダ2
6(図3参照)をも備える。
【0022】シャフト5は、減速ギア郡3の出力段にあ
るギアのシャフトで正逆方向に回転し、便座ピン差込部
13を通して接続されている便座ピンを介して便座29
(図3参照)を開閉する。カム9は、カムシャフト5及
び便座29の回転に連動して回転する。また、カム9が
ホールIC17、21上を通過したときには、それぞれ
のホールIC17、21はオン状態となる。減速ギア郡
3は、入力段にあるギアを介して2相ステッピングモー
タ15から印加された回転駆動力を、所定の回転速度に
減速して出力段にあるギアに伝達する。2相ステッピン
グモータ15は、後述するコントローラ(図3にて符号
25で示す)の制御下で、正逆方向に所定回転速度で回
転し、その回転駆動力を上記入力段にあるギアに伝達す
る。コンプレッションコイルスプリング7及びトーショ
ンコイルスプリング(図示しない)は、便座29の開閉
をスムーズに行うために設けられたもので、便座29の
自重トルク(即ち、自重によって閉じようとする力)と
バランスさせることにより、上記2相ステッピングモー
タ15の回転駆動力を付勢しようとするように機能す
る。
【0023】図2に示すホールIC17、21は、オン
状態となることにより便座29の現在位置を示す電気信
号をコントローラ25に出力するようになっている。こ
こでは、便座および便蓋が全閉位置に近づくと、ホール
IC17がオン状態となり、全開位置に近づくと、ホー
ルIC21がオン状態になる。
【0024】図3は、便座の電動開閉装置と便蓋の電動
開閉装置とを備えたトイレ装置において、便座及び便蓋
の開閉制御を行うための構成を示したブロック図であ
る。
【0025】図3において、符号27は便蓋の電動開閉
装置が具備する2相ステッピングモータで、この2相ス
テッピングモータは、上記便座の電動開閉装置が具備す
る2相ステッピングモータ15と共に、コントローラ2
5の制御下に置かれる。このコントローラ25の入力側
には、例えば、トイレ室の壁面等の操作盤に設けられ
た、便座29を開閉するに際して操作される便座スイッ
チ31及び便蓋33を開閉するに際して操作される便蓋
スイッチ35が各々接続されている。また、コントロー
ラ25の入力側には、上記ホールIC17,21からな
るセンサ郡20と全蓋33側に設けられた、センサ郡2
0と同様なセンサ郡24が接続されている。また、ステ
ッピングモータの回転方向を検出するための2相式のエ
ンコーダ26も接続されている。
【0026】コントローラ25は、センサ郡20から出
力される便座29の開度位置情報と、センサ郡24から
出力される便蓋33の開度位置情報と、エンコーダ26
から出力される回転方向情報と、便座スイッチ31や便
蓋スイッチ35から出力される操作情報とに基づいて、
便座29や便蓋33の開閉を行うべく2相ステッピング
モータ15或いは27の駆動を制御する。
【0027】ここで、エンコーダ26から出力される回
転方向情報とは、図4に示すようなものである。すなわ
ち、エンコーダ26は、A相とB相という2つの相を備
えており、便座29や便蓋33が閉じる方向に回動して
いるときには、図4(a)のような出力を行う。一方、
便座29や便蓋33が開く方向に回動しているときに
は、図4(b)のような出力を行うのである。なお、こ
こでは、エンコーダ26として2相式のものを用いた
が、複数相式のものであれば他を用いてもよい。
【0028】図5は、本発明の一実施の形態に係る便座
29及び便蓋33の開閉状態の遷移を示す。便座29及
び便蓋33は、便蓋33及び便座29が共に全開状態
(図3のE)にある第1の状態41、便蓋33及び便座
29が共に全閉状態(図3の位置A)にある第2の状態
43及び便蓋33のみが全開している第3の状態45の
3種類の状態のいずれか採る。
【0029】(1)第1の状態41で、便座スイッチ3
1及び便蓋スイッチ35の双方が操作されると、コント
ローラ25は、2相ステッピングモータ15及び27を
制御して便座29及び便蓋33の双方を閉じるので、第
1の状態41から第2の状態43に遷移する。また、便
蓋スイッチ35のみが操作されたときには、2相ステッ
ピングモータ27のみを制御して便蓋33を閉じる。こ
のとき、便座29は、便蓋33が閉じることにより、強
制的に閉じられることとなるので、やはり第1の状態4
1から第2の状態43に遷移する。更に、便座スイッチ
31のみが操作されたときには、2相ステッピングモー
タ15のみを制御して便座29を閉じるので、第1の状
態41から第3の状態45に遷移する。
【0030】ここで、2相ステッピングモータ15及び
27の駆動角度と速度の関係について説明する。図6
は、便座29及び便蓋33の双方を閉じているときに、
エンコーダ26から出力される信号を示すタイミングチ
ャートであるが、(a)は、便座29及び/又は便蓋3
3が閉駆動が継続している期間であり、(b)は、便座
29及び/又は便蓋33が腰掛式便器に接触した期間で
ある。
【0031】コントローラ25は、図6に示すエンコー
ダ26からの出力を常時読み取っており、図6(b)の
ような信号を受け取ると、便座29及び/又は便蓋33
が腰掛式便器に接触したとして2相ステッピングモータ
15及び/又は27の駆動を停止させるのであるが、こ
れと同時にこの位置を便座29及び/又は便蓋33の全
閉位置(すなわち、開度0度)として、コントローラ2
5のメモリ(図示しない)に記憶させる。そして、この
位置から2相ステッピングモータ15及び/又は27の
駆動開始以後、エンコーダ26から出力された信号の数
(たとえば、10パルス/角度)で、現在便座29及び
/又は便蓋33がどの角度に位置しているのかを演算に
よって求めることができる。ここで、便座29及び/又
は便蓋33の全閉状態をコントローラ25のメモリに記
憶させるようにしたが、これに限らず、別途不揮発性メ
モリ(EEPROM等)を設け、そこに記憶させるよう
にしてもよい。この場合には、例え停電等が発生して
も、一度記憶した便座29及び/又は便蓋33の全閉位
置を失うことがないため、停電復帰後もなんら支障なく
便座および便蓋の開閉駆動制御を実行することができ
る。また、駆動速度は、現在便座29及び/又は便蓋3
3が存在する角度に応じ、予め決定されたテーブルに従
って変更される。そのテーブルの一例を図7に示す。
【0032】(2)第2の状態43で、便座スイッチ3
1及び便蓋スイッチ35の双方が操作されると、コント
ローラ25は、2相ステッピングモータ15および27
を制御して、便座29及び便蓋33の双方を開くので、
第2の状態43から第1の状態41に遷移する。また、
便座スイッチ31のみが操作されたときには、2相ステ
ッピングモータ15のみを制御して便座29を開く。こ
のとき、便蓋33は、便座29が開くことにより、強制
的に開かれることになるので、やはり第2の状態43か
ら第1に状態41に遷移する。更に、便蓋スイッチ35
のみが操作されたときには、2相ステッピングモータ2
7のみを制御して便蓋33を開くので、第2の状態43
から第3の状態45に遷移する。
【0033】ここで、2相ステッピングモータ15及び
27の駆動角度と速度の関係について説明する。図8
は、便座29及び便蓋33の双方を閉じているときに、
エンコーダ26から出力される信号を示すタイミングチ
ャートであるが、(a)は、便座29及び/又は便蓋3
3が開駆動が継続している期間であり、(b)は、便座
29及び/又は便蓋33が水洗タンク(図示しない)に
接触した期間である。
【0034】コントローラ25は、上記で決定した原点
に基づいて、2相ステッピングモータ15及び/又は2
7の駆動開始以後、エンコーダ26から出力された信号
の数(たとえば、10パルス/角度)で、現在便座29
及び/又は便蓋33がどの角度に位置しているのかを演
算によって求めることができる。なお、駆動速度は、現
在便座29及び/又は便蓋33が存在する角度に応じ、
予め決定されたテーブルに従って変更される。そのテー
ブルの一例を図9に示す。
【0035】(3)第3の状態45で、便座スイッチ3
1が操作されると、コントローラ25は、2相ステッピ
ングモータ15のみを制御して便座29を開くので、第
3の状態45から第1の状態41に遷移する。また、便
蓋スイッチ35が操作されると、コントローラ25は、
2相ステッピングモータ27のみを制御して便蓋33を
閉じるので、第3の状態45から第2の状態43に遷移
する。
【0036】なお、上記実施の形態のうち、便座スイッ
チ31及び便蓋スイッチ35として非衝突型のセンサ
(光電センサ、超音波センサ)を用いてもよい。また、
これらの非衝突型のセンサを用いて、便器に接近してく
る人または便器から離れる人を検出し、それぞれの場合
に便座スイッチ31及び便蓋スイッチ35が操作された
ときと同様の制御をコントローラ25に行わせるように
構成してもよい。
【0037】また、上記実施の形態では、前記便座およ
び便蓋が閉じられ、前記腰掛式便器の上に衝突したこと
を検出する方法として、エンコーダの出力を利用する例
を説明したが、これに限らず、便座29及便蓋33に腰
掛式便器の上に衝突したこと及び/又は水洗タンクを検
出するリミットスイッチを設け、このリミットスイッチ
の出力を利用してもよい。
【0038】また、上記実施の形態では、便座29及便
蓋33が腰掛式便器に接触した位置を原点としたが、こ
れに限らず、水洗タンク(場合によってはこの水洗タン
クを覆うケーシング)に接触した位置(全開位置)を原
点としてもよい。
【0039】更に、上記実施の形態では、コントローラ
25に電源が投入された直後の便座および便蓋の開閉制
御について、なんら説明していないが、実際に本技術を
利用して製品化しようとした場合には、必要となる技術
であるので、ここで補足説明する。
【0040】電源が投入された直後に必要となる開閉制
御とは、便座および便蓋を全閉位置に駆動する制御であ
り、更に、便座および便蓋が腰掛式便器に激しく衝突し
ないように、全閉位置に近づいたときに駆動速度を減速
させる制御である。ここで、電源投入時、コントローラ
25には便座および便蓋の全閉位置の情報が記憶されて
いないため、便座および便蓋が全閉位置に近づいたかど
うかは分からない。そのため、コントローラ25は、便
座および便蓋が全閉位置に近づいたときにホールIC1
7から出力されるオン信号を受け取ると、便座および便
蓋の駆動速度を減速するように構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る便座の電動開閉装
置の機構部を示す斜視図。
【図2】上記装置の機構部のカムとリミットスイッチと
の関係を示した説明図。
【図3】便座の電動開閉装置と便蓋の電動開閉装置とを
備えたトイレ装置において、便座および便蓋の開閉制御
を行うための構成を示したブロック図。
【図4】エンコーダ26の出力形態を示す図。
【図5】本発明の一実施の形態に係る便座及び便蓋の開
閉状態の遷移を示した図。
【図6】エンコーダ26の出力からステッピングモータ
27の閉駆動を停止させるタイミングを示す図。
【図7】予め決定されたテーブル例。
【図8】エンコーダ26の出力からステッピングモータ
27の開駆動を停止させるタイミングを示す図。
【図9】予め決定されたテーブル例。
【符号の説明】
15…2相ステッピングモータ 20…センサ郡 24…センサ郡 25…コントローラ 26…エンコーダ 27…2相ステッピングモータ 29…便座 31…便座スイッチ 33…便蓋 35…便蓋スイッチ 37…トイレ装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腰掛式便器の上に回動自在に支持された
    便座および便蓋を開閉駆動する際に、便座および便蓋の
    全閉位置を原点として定め、この原点と便座および便蓋
    のなす角度に応じて開閉駆動速度を変更する便座および
    便蓋の電動開閉装置において、 前記便座および便蓋を開閉駆動するための駆動手段と、 前記便座および便蓋が閉じられ、前記腰掛式便器の上に
    接触したことを検出する検出手段と、 同検出手段によって、前記便座および便蓋が閉じられ、
    前記腰掛式便器の上に接触したことが検出された位置を
    前記原点とし、前記駆動手段に前記便座および便蓋を開
    閉駆動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする便座および便蓋の電動開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の便座および便蓋の電動開
    閉装置において、 前記駆動手段は、ステッピングモータであることを特徴
    とする便座および便蓋の電動開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の便座および便蓋の電動開
    閉装置において、 前記検出手段は、前記便座および便蓋の回動軸が閉じ方
    向に回動しているのか、あるいは、開き方向に回動して
    いるのかを判別する判別部を備え、 同判別部の判別結果が、閉じ方向から開き方向に変化し
    たときに、前記便座および便蓋が閉じられ、前記腰掛式
    便器の上に接触したと検出することを特徴とする便座お
    よび便蓋の電動開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の便座および便蓋の電動開
    閉装置において、 前記制御手段は、前記検出手段によって、前記便座およ
    び便蓋が閉じられ、前記腰掛式便器の上に接触したこと
    が検出される毎に、前記原点を更新することを特徴とす
    る便座および便蓋の電動開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の便座および便蓋の電動開
    閉装置において、 前記検出手段は、前記便座および便蓋が前記腰掛式便器
    の上に近づいてきたことを検出するホールICを備え、 前記制御手段は、前記ホールICによって前記便座およ
    び便蓋が前記腰掛式便器の上に近づいてきたことが検出
    されたときに、前記駆動手段の駆動速度を比較的低くす
    ることを特徴とする便座および便蓋の電動開閉装置。
  6. 【請求項6】 腰掛式便器の上に回動自在に支持された
    便座および便蓋を開閉駆動する際に、便座および便蓋の
    全開位置を原点として定め、この原点と便座および便蓋
    のなす角度に応じて開閉駆動速度を変更する便座および
    便蓋の電動開閉装置において、 前記便座および便蓋を開閉駆動するための駆動手段と、 前記便座および便蓋が開らかれ、前記水洗タンクの上に
    衝突したことを検出する検出手段と、 同検出手段によって、前記便座および便蓋が開かれ、前
    記水洗タンクの上に接触したことが検出された位置を前
    記原点とし、前記駆動手段に前記便座および便蓋を開閉
    駆動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする便座および便蓋の電動開閉装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の便座および便蓋の電動開
    閉装置において、 前記駆動手段は、ステッピングモータであることを特徴
    とする便座および便蓋の電動開閉装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の便座および便蓋の電動開
    閉装置において、 前記検出手段は、前記便座および便蓋の回動軸が閉じ方
    向に回動しているのか、あるいは、開き方向に回動して
    いるのかを判別する判別部を備え、 同判別部の判別結果が、開き方向から閉じ方向に変化し
    たときに、前記便座および便蓋が開らかれ、前記水洗タ
    ンクに接触したと検出することを特徴とする便座および
    便蓋の電動開閉装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の便座および便蓋の電動開
    閉装置において、 前記制御手段は、前記検出手段によって、前記便座およ
    び便蓋が開らかれ、前記水洗タンクに接触したことが検
    出される毎に、前記原点を更新することを特徴とする便
    座および便蓋の電動開閉装置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の便座および便蓋の電動
    開閉装置において、 前記検出手段は、前記便座および便蓋が前記水洗タンク
    の上に近づいてきたことを検出するホールICを備え、 前記制御手段は、前記ホールICによって前記便座およ
    び便蓋が前記腰掛式便器の上に近づいてきたことが検出
    されたときに、前記駆動手段の駆動速度を比較的低くす
    ることを特徴とする便座および便蓋の電動開閉装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003275134A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Toto Ltd 便座装置
JP2007111343A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Toto Ltd 便座又は便蓋の電動開閉装置

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JP2003275134A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Toto Ltd 便座装置
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