JPH105578A - 有害物処理装置 - Google Patents

有害物処理装置

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JPH105578A
JPH105578A JP8163514A JP16351496A JPH105578A JP H105578 A JPH105578 A JP H105578A JP 8163514 A JP8163514 A JP 8163514A JP 16351496 A JP16351496 A JP 16351496A JP H105578 A JPH105578 A JP H105578A
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processing liquid
liquid
waste gas
chamber
waste
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JP8163514A
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Naoyuki Yokono
直行 横野
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IHI Corp
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型のものでも廃ガス、廃液、あるいはそれ
らの混合物から所要成分を効率よく除去することができ
る有害物処理装置を提供する。 【解決手段】 チャンバー10の上部に設けた複合エジ
ェクタ14から処理対象となる廃ガス等と処理液を混合
させた状態でチャンバー内に噴射するとともに、チャン
バー10内では回転ブラシ20を回転させながら、この
回転ブラシから処理液を噴射させる。チャンバー内にあ
る処理液と廃ガス等との気液混合物は、旋回しながら下
方へ降り、金網30を通過して、処理液タンク11内に
至る。処理液はタンクに回収され、所要成分が除去され
た排気ガスは煙突32から大気に放散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有害ガスや有毒ガ
ス、異臭等を含む廃ガス、または廃液、あるいは廃ガス
・廃液混合物から所要成分の有害物を除去することがで
きる有害物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ロケットの推進薬及び人工衛星
の姿勢制御装置の燃料として使用される、ヒドラジンや
4酸化2窒素等は有害ガスであることは知られている。
これらの有害なガスがロケット等の燃料試験あるいは打
ち上げ準備作業段階で燃料充填装置、またはロケットの
燃料充填口等から漏洩することを防ぐことができ、か
つ、スムーズに排気処理できる有害物処理装置が必要と
なる。また、飲食店、化学工場その他の廃棄物中から異
臭や有害成分あるいは有毒成分を除去するようなことも
多々要求されている。
【0003】図9は、従来の一般的な有害物処理装置を
示す。図に示すように、廃ガス導入管1からブロワ2を
介して導入される、処理対象の廃ガスは、中央よりも若
干下部の廃ガス導入口3aから容器3内に導入される。
この導入された廃ガスは、多段散水装置4を通過しなが
ら容器3の上部に至る。
【0004】ここで、多段散水装置4は、容器3の下部
から容器3と一体的に設けられた処理液タンク5に貯留
されている処理液が、ポンプ付きの処理液供給管6を介
して容器3の上部に配置されたスプレーガン7に供給さ
れ、処理液はそこから散布された後、多段に設けられた
液受け4a,…を順に通過しながら下方へ流れ、最終的
に処理液タンク5に戻る。
【0005】このように処理液が多段の液受け4a,…
を順に通過しながら下方へ流れるときに、それら液受け
4aの間を通過する、前記容器3内に導入された廃ガス
と接触し、該廃ガスから有害・有毒・異臭等の対象成分
が除去される。対象成分が除去された排ガスは、容器3
の上部に接続された排気筒8から大気へ放散される。
【0006】なお、上記した多段散水装置4としては、
スプレーガン7から散布された処理液を多段の液受け4
a,…を通過させながら水滴の形で順に下方へ流れ落と
す構造の他に、多数の孔が形成された球状あるいは半球
状のプラスチックボール片を多数積層した充填槽の中を
通過させて、廃ガスと処理液の接触面積を広げる構造の
ものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の有害物処理装置にあっては、次の問題があっ
た。すなわち、多段散水装置4を処理液が通過するとき
の処理液の分散状態が、液受け4a,…の間を通過す
る、処理対象である廃ガスの分子の大きさに対して粗
く、処理液と廃ガスが接触する確率が低い。このため、
十分な処理を行うには廃ガス処理区間が長大化せざるを
得ず、この結果、装置が必然的に大型化するという問題
があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、小型のものでも廃ガス等から所要成分の有害
物を効率よく除去することができる有害物処理装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、上部に処理対象となる有害物を含む
廃ガスまたは廃液の少なくとも一方を導入するための廃
ガス廃液導入部が設けられるとともに、下部に所要成分
除去後の排ガスを外部へ排出する排ガス排出部が設けら
れたチャンバーと、該チャンバーの下方に設けられ、か
つ、前記廃ガスまたは廃液の少なくとも一方と接触され
てそれらから所要成分の有害物を除去する処理液を貯留
する処理液貯留タンクと、前記チャンバーに回転自在に
設けられ、かつ、前記処理液タンクから処理液供給手段
を介して供給される前記処理液を放射方向へ噴射する多
数の噴射口を有する回転ブラシと、前記回転ブラシを回
転させる回転手段とを備える構成としている。チャンバ
ーの上部に設けられる前記廃ガス廃液導入部には、前記
処理液が導入されて該処理液と廃ガスまたは廃液の少な
くとも一方とを混合させた状態で噴射するエジェクタを
設けてもよい。前記エジェクタは、前記処理液が導入さ
れて該処理液と廃ガスまたは廃液の少なくとも一方とを
混合させた状態で噴射するメイン噴射ノズルと、該メイ
ン噴射ノズルの先方に設けられ、該メイン噴射ノズルの
吹き出し方向と交差するように所定の傾斜角をもってか
つ該メイン噴射ノズルを間にしてその両側に対向配置さ
れて前記処理液を噴射する補助の噴射ノズルとを備える
複合エジェクタによって構成してもよい。前記処理液供
給手段は、回転ブラシを支持する上下方向に延びる中空
軸と、該中空軸の下方であって前記処理液タンク内に浸
される部分に中空軸と一体的に回転するように設けられ
たポンプ用の羽根によって構成してもよい。前記チャン
バー内であって、前記回転ブラシよりも下方で前記排ガ
ス排出部の上方には、チャンバーを上下方向に仕切るメ
ッシュを設けてもよい。前記チャンバー内であって、前
記回転ブラシよりも下方で前記排ガス排出部の上方に
は、前記廃ガスまたは廃液の少なくとも一方と処理液と
の接触面積を広くするためのシェル槽を設けてもよい。
廃ガスまたは廃液の少なくとも一方を処理液中で回転ブ
ラシから噴射するように構成してもよい。タイプが異な
る有害物処理装置である、処理液をミスト状にした処理
液に廃ガスまたは廃液の少なくとも一方を接触させるタ
イプの処理装置と、処理液中に直接廃ガスまたは廃液の
少なくとも一方を噴射させることによって処理液と廃ガ
ス等を接触させるタイプの処理装置とを直列的に接続さ
せてもよい。前記チャンバーの上部には廃ガス導入部に
代えて排ガス排出部を設けるとともに、チャンバーの下
部には排ガス排出部に代えて廃ガス導入部を設ける構成
にしてもよい。
【0010】本発明によれば、チャンバー内に廃ガスま
たは廃液の少なくとも一方が導入されるとともに、回転
ブラシが回転しながら処理液供給手段から供給される処
理液を、該回転ブラシの噴射口から噴射させる。噴射さ
れた処理液の一部はチャンバーの内壁に直接衝突して微
細化される一方、他の処理液は回転ブラシに当たって微
細化される。結果的に、チャンバー内では処理液が微細
化あるいは霧化した状態で浮遊旋回することとなる。前
記チャンバー内に供給された廃ガス等は、これら微細化
あるいは霧化した処理液と混合、撹拌、接触し、前記距
離を移動しながら、該廃ガスまたは廃液中に含まれる所
要成分がこれら処理液によって溶解し、または化学反応
を生じる。また、前記回転ブラシが回転することによ
り、チャンバー内では処理液ミストと廃ガス等が混合さ
れた状態で該回転ブラシに追従して旋回および撹拌され
ることとなる。このため、旋回流中の前記所要成分の有
害物が溶解、吸収されて比較的大きく成長した処理液の
ミスト粒子は遠心力を受けながら、チャンバーの内壁に
接触して付着され、その後、自重により下方へ流れて処
理液貯留タンクに回収される。なお、処理液貯留タンク
内の液は、回転ブラシから噴射された後降下する液よっ
て補充される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。 <発明の第1の実施の形態>図1は本発明にかかる有害
物処理装置を示す断面図である。図において符号10は
処理対象となる例えば廃ガスが導入される円筒状のチャ
ンバーである。チャンバー10の下側には、廃ガス等に
含まれる有害あるいは有毒物質を溶解させ、また必要に
応じて変質、固体化させて沈殿させる処理液を貯留する
処理液貯留タンク11がシールを介して気密的に取り付
けられている。なお、処理液貯留タンク11の容量は、
このタンク内に貯留された処理液によって廃ガス等から
所要成分(ヒドラジンや4酸化2窒素等)を吸収したと
きでも、ガス溶解濃度が急速には上昇しない程度の大き
さに設定される。
【0012】チャンバー10の上部には廃ガスをチャン
バー10内に導入するための廃ガス廃液導入管13が管
接続部13aを介して接続されており、この管接続部1
3aの内側には、廃ガスと前記処理液とを混合させた状
態でチャンバー10内に供給する複合エジェクタ14が
設けられている。なお、廃ガス廃液導入管13には、必
ずしも廃ガスのみが導入されるに限られることなく、そ
のほか、廃液、あるいは、廃ガスと廃液との混合物が導
入される場合もある。
【0013】複合エジェクタ14は、処理液と廃ガス等
とを混合させた状態で噴射するメイン噴射ノズル15
と、このメイン噴射ノズル15の先方に設けられて処理
液を噴射する補助の噴射ノズル16とを備える。
【0014】前記メイン噴射ノズル15は、前記処理液
貯留タンク11の側部に設けられたモータ17aが付設
されたポンプ17から処理液供給管18を介して圧送さ
れる処理液がノズル本体15aから膨張室19で膨張さ
れながら噴射され、膨張室19の近傍には予め前記廃ガ
ス廃液導入管13から廃ガスまたは廃液等が導入されて
おり、この導入された廃ガス等が、圧力の関係上、前記
膨張されながら噴射される処理液に膨張室19につなが
る隙間から吸い込まれてその噴射中に混入され、結局、
膨張室19の下流側では処理液と廃ガス等とが共に混合
された状態で噴射される。
【0015】また、前記補助の噴射ノズル16は、基端
側が前記処理液供給管18に分岐接続されて、この供給
管18を介して前記処理液が供給されるものである。そ
して、補助の噴射ノズル16は、互いに対をなすものど
うしの軸線が、メイン噴射ノズル15の吹き出し方向に
対して、30〜45度の適宜傾斜角度をもって、ほぼ同
一の箇所で交差するように、しかも、このメイン噴射ノ
ズル15を間にしてその両側に対向するように配置され
ている。補助の噴射ノズル16は、この実施の形態では
図3に示すように、周方向へ90度ずれて2対設けら
れ、合計4個設けられている。
【0016】また、上記複合エジェクタ14は、図2に
示すように、チャンバー10の中心から側方へずれるよ
うにチャンバー10の側壁上部に偏心して取り付けられ
ており、複合エジェクタ14から噴射される処理液と廃
ガス等との混合物は、チャンバー10内で旋回されなが
ら下降するようになっている。すなわち、前記チャンバ
ー10はいわゆるサイクロンチャンバーとして機能す
る。
【0017】前記チャンバー10内であって、前記複合
エジェクタ14が取り付けられた高さよりも若干下がっ
た箇所には、回転ブラシ20が水平方向に回転自在に設
けられている。回転ブラシ20は、チャンバー10の中
心に沿って上下方向に延びる中空軸21の外周に回転筒
22が中空軸21を囲んで同心状にかつ一体的に回転す
るように設けられ、この回転筒22にブラシ23が半径
方向外方へ延びるように、回転筒22の全域にわたって
取り付けられて構成されている。
【0018】また、中空軸21の上部は、チャンバー1
0の天井部を貫通して上方へ突出しており、そこにはモ
ータ24が連結されている。なお、中空軸21の回転筒
22よりも上側部分は図に示すように必ずしも中空であ
る必要はなく、中実にしても中空にしてもいずれの構成
にしてもよい。
【0019】前記中空軸21の下部は、チャンバー10
の下端に設けられた軸受け25に支持されるとともにそ
こからさらに下方へ延びており、前記処理液貯留タンク
11に貯留される処理液中に浸されている。また、中空
軸21の下端は拡径されており、そこにはポンプを形成
するための複数(例えば4枚)の羽根26が中空軸21
と一体的に回転するように取り付けられている(図4参
照)。
【0020】そして、この回転ブラシ20では、前記モ
ータ24によって中空軸21が回転されると、該中空軸
21と一体的に回転する前記羽根26によってポンプ作
用がなされ、中空軸21の下端から処理液が吸い上げら
れる。吸い上げられた処理液は中空軸21内を通って中
空軸21の長さ方向略中央部分に至り、そこから中空軸
21に形成された連通孔21aを通って、中空軸21の
外周面と回転筒22の内周面及び上下の蓋部材27a,
27bで囲まれる空間28に至り、そこからさらに回転
筒22に形成された複数の噴射孔22a,…を通ってチ
ャンバー10内に放射状に噴射されるようになってい
る。
【0021】チャンバー10内であって、前記回転ブラ
シ20よりも下方には図5に示すような金網30が取り
付けられている。金網30は、図5に示すように、上方
へ向かうに従い漸次拡がるテーパー状の大径部30a
と、該大径部30aよりも小径とされ上方に向かうに従
い漸次狭まる小径部30bとが、互いの下端部を断面V
字状となるように連結されたものである。また、金網3
0は、その表面に処理液が供給されたときに該処理液に
よって幕を張るとともに、その幕に廃ガス等を通過させ
得る孔が形成されるのを許容するものであり、それら処
理液と廃ガス等とが接触する機会をできるだけ多く確保
するために配されるものである。
【0022】チャンバー10の下端であって前記処理液
貯留タンク11との接続部分には、多数の貫通孔31
a,…を有する底板31が設けられ、この底板31によ
って前記軸受け25及び金網30がそれぞれが支持され
ている。また、前記処理液貯留タンク11の上部であっ
てチャンバー10との接続部から側方へずれた位置に
は、処理後の排ガスを大気等に放散させるための煙突3
2が接続されている。すなわち、チャンバー10内の排
ガスは、底板31aに形成された多数の貫通孔31a、
処理液貯留タンク11の上部空間及び煙突32からなる
排ガス排出部を介して大気等に放散される。
【0023】次に、上記構成の有害物処理装置の作用に
ついて説明する。モータ17aが始動されてポンプ17
が駆動すると、処理液貯留タンク11内に貯留されてい
る処理液が処理液供給管18を介して複合エジェクタ1
4へ供給される。具体的には、処理液供給管18から圧
送される処理液がメイン噴射ノズル15のノズル本体1
5aから噴射され、このとき、廃ガス廃液導入管13を
介して膨張室19の近傍に導入されている廃ガス、また
は廃液、あるいは、廃ガスと廃液との混合物が、膨張さ
れながら噴射される処理液に吸い込まれてその噴射流中
に混入され、結局、膨張室19の下流側では、処理液と
廃ガス等とが共に混合させた状態でメイン噴射ノズル1
5から噴射される。
【0024】メイン噴射ノズル15から噴射される気液
混合物は、噴射された直後では外周部分に排気ガスが高
密度で偏って配された状態となっているが、補助の噴射
ノズル16から噴射される処理液噴射ミストの衝突によ
って、それら気液混合物中に含まれる比較的大きなミス
ト粒子が破砕されて微細化されるとともに、それら廃ガ
ス等の密度の多い部分と少ない部分との混合が促進さ
れ、廃ガス等の偏った部分が広く分散されて均一化され
る。この結果、処理液と廃ガス等がより広い面積で接触
することとなって、廃ガス等の所要成分が処理液ミスト
中に吸収・溶解しやすくなる。
【0025】このように、複合エジェクタ14から噴出
される処理液粒子と廃ガス等の気液混合物がチャンバー
10内に入り、チャンバー10の内壁に沿って旋回しな
がらしだいに下降する。
【0026】一方、前記モータ17aが始動する際に同
時にモータ24も始動するが、このモータ24によって
中空軸21とともに羽根26が回転され、該羽根26の
ポンプ作用によって処理液貯留タンク11内に貯留され
ている処理液が中空軸21の内部を通って上方へ押し上
げられ、中空軸21の側部の連通孔21aを通って回転
筒22の内部空間28に至り、そこからさらに噴射孔2
2aを介してチャンバー10内に噴射される。このと
き、この回転ブラシ21から粒子の形で噴射される処理
液は、比較的大きな粒子はチャンバー10の内壁に高速
で衝突して霧化される。また、比較的小さな粒子は低速
で径方向外方へ振り飛ばされるとき、あるいは、チャン
バー10内を旋回するときに、回転するブラシ23に当
たって、破砕されて微細化される。このように、霧化あ
るいは微細化された処理液は、前記複合エジェクタ14
から噴射される処理液と廃ガス等との気液混合物旋回流
に対し、直角に近い角度で突入し、それらと衝突、撹
拌、接触、溶解しながら一体になり、前記回転ブラシ2
0の回転に伴ってチャンバー10内を旋回する。
【0027】なお、前記したように回転する羽根26の
ポンプ作用によって処理液が中空軸21中を押し上げら
れる際、回転筒22内の空間28にある処理液は遠心力
を受けて噴射孔22aから外方へ噴射されるが、このと
き、回転筒22内に圧力低下に伴う吸い込み作用によっ
ても中空軸内にある処理液は吸い上げられて前記空間2
8内に補給される。つまり、羽根26のポンプ作用と回
転筒22内の負圧による吸い込み作用の双方によって、
処理液は回転筒22内の空間28に補給される。
【0028】上記したように複合エジェクタ14及び前
記回転ブラシ20からチャンバー10内に噴射される処
理液はミストの形で同チャンバー10内に充満し、廃ガ
スを吸収・溶解する。回転ブラシから振り飛ばされる粒
子は、エジェクタ噴出流を横断し、衝突する。そして、
飽和状態近くまで廃ガス等を溶解したミストは、前記回
転ブラシ20によって旋回されながら遠心力をうけてチ
ャンバー10の内壁に付着する。一方、チャンバー10
内には、回転ブラシ20から低濃度の溶解処理液ミスト
が補充されるため、廃ガス等に含まれる所要成分を吸収
・溶解させ易い環境が保たれる。前記チャンバー10の
内壁に付着された処理液ミストは、ある程度の大きさに
成長すると自重によって下方へ滴り、処理液貯留タンク
11側へと流れる。
【0029】処理液が下方へ流れるときに、回転ブラシ
20の下方に配された金網30を通過するが、このと
き、処理液は金網30の表面に幕を形成し、同時に幕に
形成される孔を廃ガス等が通過する。このとき、金網3
0の隙間を通過する廃ガス等に含まれる所要成分が処理
液中に吸収・溶解される。つまり、廃ガス等は、この金
網30を通過するときにも、内部に含まれる所要成分が
処理液中に吸収・溶解される。
【0030】その後、廃ガス等から所要成分を吸収・溶
解した処理液は、底板31に形成された貫通孔31aを
通って下方の処理液貯留タンク11に回収される。他
方、前記金網30を通過した、所要成分が除去された廃
ガス等は、前記処理液と同様に、底板31の貫通孔31
aを通過した後、処理液貯留タンク11の上側に形成さ
れる空間部分を通って、煙突32から大気中に放散され
る。なお、上記した第1の実施の形態では、前記複合エ
ジェクタ14から処理液や廃ガス等が噴射されることに
よりチャンバー10内で発生する気液混合物の旋回方向
と、回転ブラシ20の回転方向は同方向に設定されてい
るが、必ずしもこれに限定されるものではなく、複合エ
ジェクタ14による旋回方向に対して逆方向となるよう
に回転ブラシ20を回転させる構成にしてもよい。
【0031】<発明の第2の実施の形態>図6は本発明
の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態で
は、第1の実施の形態で説明した排気ガス処理装置40
Aを前段とし、そのさらに後方に他の排気ガス処理装置
40Bを直列的に接続したものである。
【0032】他の排気ガス処理装置40Bについて説明
すると、図7に示すように、41は処理液を貯留する処
理液貯留タンクであり、この処理液貯留タンク41には
回転ブラシ42が水平方向に回転可能に設けられてい
る。回転ブラシ42からは支持軸43が上方へ延びてお
り、この支持軸43はタンク41の側壁から延びるステ
ー44aに取り付けられた軸受け44によって回転可能
に支持され、その上端はタンクの蓋を貫通してモータ4
5に連結されている。
【0033】回転ブラシ42は、前記支持軸43と一体
的に回転し、かつ、側壁部分に多数の孔46aを有する
中空回転体46の外周にブラシ47が半径方向外方へ延
びるように取り付けられて構成されている。前記ブラシ
47は、上側が長く下方に向かうに従い漸次短くなるよ
うに、高さ位置に応じてその長さが変えられている。
【0034】また、中空回転体46の下端開口部46b
には、ブロア48aが介装されかつ処理液貯留タンク4
1の側壁を貫通する廃ガス廃液導入管48の先端が挿入
され、そこから廃ガス等が導入されるようになってい
る。さらに、前記処理液貯留タンク11の上部であって
モータ45から側方へずれた位置には、処理後の排ガス
を大気等に放散させる煙突49が接続されている。
【0035】上記した他の有害物処理装置40Bでは、
前段の有害物処理装置40Aで処理された後の廃ガスは
ブロア48aにより廃ガス廃液導入管48を介して中空
回転体46内に導入される。中空回転体46内に導入さ
れた廃ガスは、中空回転体46の多数の孔46a、また
は、ガス量が多いときは中空回転体46の下端からタン
クの処理液中へ気泡の形で放出される。放散された排気
ガスの気泡は処理液中を上昇することになるが、前記回
転ブラシ42がモータ45によって回転されているた
め、廃ガスの気泡は、回転するブラシ47によって分断
されて微細化され、処理液との接触面積が増大する。
【0036】この微細化された廃ガスの気泡は、旋回す
る処理液中を該処理液とともに回転しながらゆっくりと
上昇し、その上昇する間に廃ガス中に含まれる所要成分
が処理液に吸収・反応される。そして、処理液貯留タン
ク11の上部空間に達した、所要成分を除去された排ガ
スは、煙突49から大気へ放散される。このように、前
段の有害物処理装置40Aで処理された後の廃ガスが、
後段の他の有害物処理装置40Bによっても所要成分が
除去されるので、排ガス中に含まれる所要成分を高精度
で除去できる。なお、上記した実施の形態では、他の有
害物処理装置40Bを第1の実施の形態で説明した有害
物処理装置40Aの後段に接続させているが、これに限
られることなく、逆に、他の有害物処理装置40Bを有
害物処理装置40Aの前段に接続させてもよく、さらに
他の有害物処理装置40Bを単独で使用することも勿論
可能である。また、他の有害物処理装置40Bで処理す
る対象物は、廃ガスに限られることなく、廃液、あるい
は、廃ガスと廃液との混合物でも勿論かまわない。
【0037】<発明の第3の実施の形態>図8は本発明
の第3の実施の形態を示すものである。ここで示す第3
の実施の形態が前記した第1の実施の形態と大きく異な
るところは、第1の実施の形態では、廃ガス、廃液、ま
たは廃ガスと廃液の混合物がチャンバーの上部から導入
されてチャンバーの下部へ抜ける構造としたのに対し、
この第3の実施の形態では廃ガス等がチャンバーの下部
から導入されてチャンバーの上側へ抜けるように構成し
た点、並びに、第1の実施の形態では処理液と廃ガス等
とが混合された状態で複合エジェクタからチャンバー内
に噴射されるようにしているが、第3の実施の形態で
は、処理液と廃ガス等とは別々にチャンバー内に導入さ
れるようにした点である。
【0038】有害物処理装置の具体的構造について説明
すると、タンク50は、上部の廃ガス廃液吸収用のチャ
ンバー51と下部の処理液貯留タンク52とが一体的に
構成されたものであって、廃ガス廃液吸収用のチャンバ
ー51の下部にはブロア53aが介装された廃ガス廃液
導入管53が接続されると共に、廃ガス廃液吸収用のチ
ャンバー51の上部には、ブロア54aが介装された排
ガス排出管54が接続されている。また、廃ガス廃液吸
収用のチャンバー51の下部であって、前記廃ガス廃液
導入管53との接続部と対向する位置には処理液貯留タ
ンク52の壁面に沿って旋回流を生じるような角度でエ
ジェクタ55が配置されている。
【0039】エジェクタ55は、前記処理液貯留タンク
52に接続された、ポンプ56を有する処理液供給管5
7に分岐接続されたメインノズル55aと、このメイン
ノズルを囲むように設けられ、廃液供給管58に接続さ
れた第1の補助ノズル55bと、メインノズル55aの
下流側に設けられ、かつ、前記処理液供給管57に分岐
接続された第2の補助ノズル55cとから成っている。
【0040】そして、このエジェクタ55ではメインノ
ズル55aから処理液が噴射されるが、この噴射された
処理液ミストにはその下流側で第2の補助ノズル55c
から噴射される処理液が衝突し、これによって、処理液
ミストは細分化されてミストの表面積が拡大すると同時
に、噴射流の向きを幅広となるように変えられ、廃ガス
廃液導入管53からの流れに横方向から噴射される。こ
の結果、前記廃ガス廃液導入管53から供給される廃ガ
ス噴出粒子ミストと、エジェクタ55からの粒子ミスト
の衝突、混合が起こり、両者の所要成分が、処理液中に
吸収溶解され易くなる。
【0041】前記排気ガス吸収用のチャンバー51に
は、下部から上部にかけて、気液接触用シェル層60、
第1の金網61、第2の金網62、回転ブラシ63が順
に設けられている。
【0042】気液接触用シェル層60は、気体、液体を
共に通過させ得るよう多数の貫通孔を有する支持板60
a上に、多数の孔が形成された球状あるいは半球状のプ
ラスチックボール片60b,…を積層して構成されてい
る。
【0043】第1の金網61は、前記第1の実施の形態
で説明したものと同様に、その表面に処理液が供給され
たときに該処理液の幕を張るとともに、その幕に廃ガス
等が通過するだけの孔を形成するものである。また、第
1の金網61から、気液接触シェル層60へ落下する処
理液の分布を略均等に分散させることにより、気液接触
用シェル層60内に略均等な量の処理液が分散して流れ
るように調節する。換言すれば、液の少なく抵抗の小さ
いところを選択してガス等が通過することを防止する。
なお、第2の金網62も同様な構成である。
【0044】回転ブラシ63は、チャンバー51の中心
に沿って上下方向に延びる中空軸65の下端外周に回転
筒66が同心状にかつ一体的に回転するように設けら
れ、この回転筒66にブラシ67が半径方向外方へ延び
るように、回転筒66の全域にわたって取り付けられて
構成されている。また、回転筒66には多数の噴射口6
6aが形成されている。
【0045】また、中空軸65の上部は、チャンバー5
1の天井部を貫通して上方へ突出しており、そこにはプ
ーリ70が取り付けられるとともに、その上端には処理
液受け用の皿部71が設けられている。プーリ70には
ベルト72を介してモータ73が連結されている。ま
た、皿部71には、前記処理液供給管57から分岐接続
された枝管が延びており、この枝管から処理液が供給さ
れるようになっている。また、図8に示すように、ブラ
シ上面に設けた孔100へ液を放出する構造としてもよ
い。なお、このような孔100を設ける場合、外部のゴ
ミが入らない、あるいは、中空軸65が詰まっても液が
系外にこぼれない等の利点がある。
【0046】回転ブラシ63では、前記皿部71へ供給
された処理液は中空軸65内を通って中空軸65の下方
へ至り、そこから中空軸65の側壁に形成された連通孔
65aを通って、中空軸65の外周面と回転筒66で囲
まれる空間74に至り、そこからさらに回転筒66に形
成された前記複数の噴射孔66a,…を通ってチャンバ
ー51内に噴射されるようになっている。
【0047】上記した有害物処理装置によれば、廃ガス
廃液吸収用チャンバー51内に、廃ガス廃液導入管53
から廃ガス等が導入されるとともに、エジェクタ55か
ら処理液及び必要に応じて廃液が共に混入されて噴射さ
れる。ここで、エジェクタ55から噴射される処理液は
ミスト状となっているため、廃ガス等に対して広い接触
面積を有し、該廃ガス等中の所要成分を効率良く吸収す
ることができる。廃ガス等は、気液接触用シェル層6
0、第1の金網61、第2の金網62等を順次通過して
チャンバー51内の上部に至る。
【0048】一方、前記処理液供給管57から回転ブラ
シ42へ処理液が供給されるが、供給された処理液は、
モータ73が駆動することによってベルト72、プーリ
70を介して中空軸65が回転され、これと一体的に回
転筒66が回転する。この回転筒66の回転により、前
記受け皿71から供給される処理液は回転筒66の噴射
口66aから放射方向へミスト状の形で放出されて、チ
ャンバー51内に充満する。一方、廃ガス等は前記した
ようにチャンバー51内で下方から上方へ流れる。つま
り、廃ガス等の流れと噴射液の噴射方向が直交する。こ
のため、両者が衝突、接触する確率が高くなり、廃ガス
等の所要成分が処理液中に効率よく吸収・溶解されるこ
ととなる。また、これと同時に、チャンバー51の内壁
に衝突した処理液のミストが、回転ブラシ63の回転に
伴いチャンバー51内を旋回するため、ミスト状の処理
液の移動距離が長くなり、その分前記廃ガス等に含まれ
る所要成分が処理液中により吸収され易くなる。
【0049】廃ガス等の所要成分を吸収した処理液ミス
トは、チャンバー51の内壁に付着し、ある程度の大き
さに成長すると自重によって下方へ滴り、第2の金網6
2に流れる。ここでは幕を形成するとともに、幕の間に
成形される孔を前記下方から上方へ抜ける廃ガスと接触
し、ここでも廃ガス中に含まれる所要成分が処理液に吸
収・溶解される。なお、前記処理液ミストは前記チャン
バー51の内壁を伝わることなく、第2の金網62に直
接付着する場合もある。第2の金網62に付着した処理
液は、直接下方へ垂れたりあるいはチャンバー51の内
壁を通じて下方へ流れたりして、第1の金網61に至
る。ここでも、幕を形成し、廃ガス等と接触してそこか
ら所要成分を吸収・溶解する。そして、廃ガス等に含ま
れる所要成分を吸収した処理液は、第1の金網61から
下方へ流れて処理液貯留タンク52に回収される。ま
た、所要成分が取り除かれた排ガスはチャンバー51の
上部からブロア54aが介装された排ガス排出管54を
介して大気へ放散される。
【0050】なお、前記した第3の実施の形態では、排
気ガスと処理液とを別々にチャンバー51内に供給して
いるが、第1の実施の形態で示したように、複合エジェ
クタを用いて予め混合させた状態でチャンバー51内に
供給するようにしてもよい。また、前記した第1の実施
の形態、あるいは、第3の実施の形態では、処理液と排
気ガスとが接触する機会を多く得るためのメッシュとし
て金属製の網を利用しているが、これに限られることな
く、処理液に対抗できる性質のガラス繊維あるいはプラ
スチック性のメッシュを利用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、回転ブ
ラシから噴射される処理液が回転ブラシに付設されたブ
ラシによって粉砕されて微細化されるため、チャンバー
内に導入される廃ガス等との接触面積を広くすることが
でき、もって、廃ガス等に含まれる所要成分の有害物の
溶解吸収効率を高めることができる。また、回転ブラシ
の回転に伴い、チャンバー内の廃ガス等と処理液との気
液混合物を旋回させ、処理液のミスト粒子をチャンバー
の内壁に接触させて付着させて下方の処理液貯留タンク
へ回収できる。このため、処理液の循環サイクルが良好
となり、この点からも廃ガス等に含まれる所要成分の有
害物の溶解吸収効率を高めることができる。請求項2記
載の発明によれば、エジェクタから処理液を噴射させる
時点で、廃ガス等を処理液の噴射流中に混入させること
ができ、廃ガス等と処理液とが接触する機会を多く与え
ることによって、廃ガス等に含まれる所要成分の吸収効
率をより高めることができる。また、廃ガス等をエジェ
クタにより吸い込みながら処理液ミスト中に混入させた
状態で噴射させるので、廃ガス等をチャンバー内に導入
するのに、ブロア等の特別な搬送装置が不要となる。請
求項3記載の発明によれば、メイン噴射ノズルから処理
液と廃ガス等とを混合させた状態で噴射するとともに、
その気液混合物の噴射流に交差するように補助噴射ノズ
ルから処理液を噴射するので、メイン噴射ノズルから噴
射される廃ガス等と処理液との気液混合物の噴射流が、
補助噴射ノズルからの処理液ミストの衝突によって、噴
射流中に含まれる処理液ミストの破砕、細分化および混
合が促進され、この結果、処理液と廃ガス等とをより広
い接触面積で接触させることができる。請求項4記載の
発明によれば、回転ブラシを支持する中空軸及びその端
部に設けられた羽根によって回転ブラシへ処理液を供給
する処理液供給手段を構成しているので、独立したポン
プを用いて処理液を圧送する場合に比べて、部品点数の
削減と構成の簡素化が実現できる。請求項5記載の発明
によれば、チャンバーにメッシュを配置しているので、
このメッシュによっても処理液と廃ガス等との接触面積
を稼ぐことができ、廃ガス等に含まれる所要成分の吸収
効率を高めることができる。また、シェル全面に処理液
を分散して散布できるので、処理液が少ない部分すなわ
ち流路抵抗が小さい部分をガスが流れることを防止でき
る。請求項6記載の発明によれば、チャンバー内にシェ
ル層を設けているので、このシェル層によっても、処理
液と廃ガス等との接触面積を稼ぐことができ、廃ガス等
に含まれる所要成分の吸収効率を高めることができる。
請求項7記載の発明によれば、処理液中で回転ブラシを
廻しながら、該回転ブラシから廃ガス等を噴射させるの
で、処理液中に噴射される廃ガス等の気泡を微細化する
ことができ、廃ガス等に含まれる所要成分の有害物の吸
収効率を高めることができる。請求項8記載の発明によ
れば、異なるタイプの有害物処理装置を直列的に接続さ
せているので、気体中で除去できなかった成分を液中で
より厳密に効率よく除去できる。請求項9記載の発明に
よれば、回転ブラシから噴射される処理液の流れと廃ガ
ス等の流れを、ともに略直交流とすることができ、廃ガ
ス等をまず飽和状態に近い処理液に接触させて、最後に
飽和状態にほど遠く成分吸収力のある処理液に接触させ
ることができるので、廃ガス等から所要成分の有害物を
高精度で除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す有害物処理装
置の縦断面図である。
【図2】図1のAーA線に沿う拡大図である。
【図3】図1のBーB線に沿う矢視図である。
【図4】図1のC矢視図である。
【図5】前記有害物処理装置に組み込まれる金網の斜視
図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す有害物処理装
置の一部を断面した側面図である。
【図7】前記した第2の実施の形態の有害物処理装置の
後段側の装置を説明する断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す有害物処理装
置の縦断面図である。
【図9】従来の有害物処理装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10 チャンバー 11 処理液貯留タンク 13 廃ガス廃液導入管(廃ガス廃液導入部) 14 複合エジェクタ 15 メイン噴射ノズル 16 補助の噴射ノズル 20 回転ブラシ 21 中空軸 24 モータ(回転ブラシを回転させる回転手段) 26 ポンプ用の羽根(処理液供給手段) 30 金網(メッシュ) 32 煙突(排気ガス排出部) 41 処理液貯留タンク 42 回転ブラシ 45 モータ(回転ブラシを回転させる回転手段) 49 煙突(排ガス排出部) 53 廃ガス廃液導入管(廃ガス廃液導入部) 54 排ガス排出管(排ガス排出管) 60 シェル層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に処理対象となる有害物を含む廃ガ
    スまたは廃液の少なくとも一方を導入するための廃ガス
    廃液導入部(13)が設けられるとともに、下部に所要
    成分除去後の排ガスを外部へ排出する排ガス排出部(3
    2)が設けられたチャンバー(10)と、 該チャンバーの下方に設けられ、かつ、前記廃ガスまた
    は廃液の少なくとも一方と接触されてそれらから所要成
    分の有害物を除去する処理液を貯留する処理液貯留タン
    ク(11)と、 前記チャンバーに回転自在に設けられ、かつ、前記処理
    液タンクから処理液供給手段(26)を介して供給され
    る前記処理液を放射方向へ噴射する多数の噴射口(22
    a)を有する回転ブラシ(20)と、 前記回転ブラシを回転させる回転手段(24)とを備え
    てなる有害物処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有害物処理装置におい
    て、 チャンバーの上部に設けられる前記廃ガス廃液導入部に
    は、前記処理液が導入されて該処理液と廃ガスまたは廃
    液の少なくとも一方とを混合させた状態で噴射するエジ
    ェクタ(14)が設けられていることを特徴とする有害
    物処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の有害物処理装置におい
    て、 前記エジェクタ(14)は、前記処理液が導入されて該
    処理液と廃ガスまたは廃液の少なくとも一方とを混合さ
    せた状態で噴射するメイン噴射ノズル(15)と、該メ
    イン噴射ノズルの先方に設けられ、該メイン噴射ノズル
    の吹き出し方向と交差するように所定の傾斜角をもって
    かつ該メイン噴射ノズルを間にしてその両側に対向配置
    されて前記処理液を噴射する補助の噴射ノズル(16,
    …)とを備える複合エジェクタによって構成されている
    ことを特徴とする有害物処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の有害物
    処理装置において、 前記処理液供給手段は、回転ブラシを支持する上下方向
    に延びる中空軸(21)と、該中空軸の下方であって前
    記処理液タンク内に浸される部分に中空軸と一体的に回
    転するように設けられたポンプ用の羽根(26)によっ
    て構成されていることを特徴とする有害物処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の有害物
    処理装置において、 前記チャンバー内であって、前記回転ブラシよりも下方
    で前記排ガス排出部の上方には、チャンバーを上下方向
    に仕切るメッシュ(30)が設けられていることを特徴
    とする有害物処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の有害物
    処理装置において、 前記チャンバー内であって、前記回転ブラシよりも下方
    で前記排ガス排出部の上方には、前記廃ガスまたは廃液
    の少なくとも一方と処理液との接触面積を広くするため
    のシェル槽(60)が設けられていることを特徴とする
    有害物処理装置。
  7. 【請求項7】 処理対象となる廃ガスまたは廃液の少な
    くとも一方と接触されてそれらから所要成分の有害物を
    除去する処理液を貯留する処理液貯留タンク(41)
    と、 前記処理液貯留タンクに回転自在に設けられ、かつ、前
    記処理対象となる廃ガスまたは廃液の少なくとも一方が
    導入されてそれらを噴射する多数の噴射口(46a)を
    有する回転ブラシ(42)と、 回転ブラシを回転させる回転手段(45)と、 前記処理液貯留タンクの上部に設けられ、所要成分除去
    後の排ガスを外部へ排出する排ガス排出部(49)とを
    備えていることを特徴とする有害物処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の有害物
    処理装置と、請求項7記載の有害物処理装置とが直列的
    に接続されていることを特徴とする有害物処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の有害物
    処理装置において、 前記チャンバーの上部には廃ガス廃液導入部に代えて排
    ガス排出部(54)が設けられるとともに、チャンバー
    の下部には排ガス排出部に代えて廃ガス廃液導入部(5
    3)が設けられていることを特徴とする有害物処理装
    置。
JP8163514A 1996-06-24 1996-06-24 有害物処理装置 Withdrawn JPH105578A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100421815C (zh) * 2005-09-01 2008-10-01 中国国际海运集装箱(集团)股份有限公司 设有废气处理设施的集装箱漆房系统
CN111228966A (zh) * 2020-01-16 2020-06-05 深圳市蓝清环境科技工程有限公司 一种有机废气生物处理装置
CN113499639A (zh) * 2021-07-08 2021-10-15 青岛海尔能源动力有限公司 一种分布式能源管理用废气处理装置

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