JPH1055562A - 光情報記録媒体の記録および/または再生用光学系 - Google Patents

光情報記録媒体の記録および/または再生用光学系

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JPH1055562A
JPH1055562A JP9099577A JP9957797A JPH1055562A JP H1055562 A JPH1055562 A JP H1055562A JP 9099577 A JP9099577 A JP 9099577A JP 9957797 A JP9957797 A JP 9957797A JP H1055562 A JPH1055562 A JP H1055562A
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JP
Japan
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lens
optical system
light source
information recording
optical
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JP9099577A
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English (en)
Inventor
Norikazu Arai
則一 荒井
Masaya Kobayashi
雅也 小林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度の光情報記録媒体の記録再生用光学系
を光源、カップリング光学系、対物レンズから構成し、
プラスチックレンズを用いた場合でも、トラッキングに
よる波面収差の劣化につき、湿度変化の影響を許容でき
る程度に抑えることの出来る光学系を得ようとする。 【解決手段】 カップリング光学系は正の焦点距離を有
すると共に少なくとも1枚のプラスチックレンズを含
み、ポリオレフィン系樹脂もしくはノルボルネン系樹脂
のような飽和吸水率が0.5%以下の材料を用い、プラ
スチックレンズの吸水による波面収差の最大変化量を、
最大トラッキング時に対応する開口数において、0.0
2λrms以下に抑える。カップリング光学系は、プラ
スチック製のカップリング単レンズであることが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源からの光ビームを
光情報記録面に集光し、情報を記録再生する光学系、特
に温度変化ならびに湿度変化の影響を抑えた光学系に関
する。
【0002】
【従来の技術】光情報記録媒体としてもっとも普及して
いるコンパクトディスク(CD)を記録再生するため
に、光源から射出される発散光を収束光に変換し、光情
報記録媒体上に結像させるための集光光学系としては、
種々のものが提案されているが、発振波長が780nm
程度の半導体レーザを用いて、光情報記録媒体側の開口
数が0.45程度で両面が非球面化されている対物単レ
ンズ1枚を用いた有限共役型の光学系が一般的になって
いる(たとえば特開昭61−56314号公報参照)。
また、上記対物単レンズの多くは樹脂製であるが、その
温度変化は、焦点距離、開口数とも比較的小さいため問
題にならず、湿度変化に対しても飽和吸水率が1〜2%
程度の樹脂を使用しても問題にならなかった。
【0003】しかし、近年、光ディスク等の光情報記録
媒体への情報記録の高密度化が進んできており、これに
伴い、光源の短波長化、光学系や対物レンズの高NA化
が進められている。特にDVDは、格段の高密度化が進
展しており、集光光学系としては光源の波長が635〜
650nm、開口数は0.6が必要とされている。この
ような高密度の光情報記録媒体を記録再生するために
は、CDを記録再生するために用いられているような、
対物単レンズ1枚からなる有限共役型の光学系では、対
物レンズの開口数が大きいため、これをフォーカシング
の為に光軸方向に動かすと、球面収差が大きく変動し、
またトラッキングのために光軸と垂直方向に動かすと、
非点収差の発生が著しく、使用出来ない。光源と対物レ
ンズを一体にして動かし、フォーカシング、トラッキン
グをする方式では収差の変動はないが、トラッキングや
フォーカシングのために必要なスピードを簡単な機構で
得ることが出来ない。
【0004】このような理由から、対物レンズ単体をフ
ォーカシング、トラッキングのために動かし、かつそれ
に起因する収差変動を小さく抑えるためには、光源、カ
ップリングレンズ系、対物レンズからなる光学系を採用
することが必要となり、対物レンズの結像倍率の絶対値
も、ある値以下に制限される。通常は、カップリングレ
ンズ系としては、光源から射出される発散光を平行光に
変換するための、コリメート光学系が用いられるのが一
般的であり、この場合、光源とは反対側から見たカップ
リングレンズ系の結像倍率mc はゼロである。コリメー
ト光学系としては、球面ガラスを貼合わせた1群2枚構
成のコリメータレンズが一般的で、ガラス製の非球面単
レンズなども近年用いられるようになってきた。また一
部、樹脂製の非球面単レンズも用いられている。また、
半導体レーザの波長変動による影響を軽減するために、
低分散材料製の正レンズと高分散材料製の負レンズを組
み合わせた3枚以上の単レンズからなるコリメート光学
系も種々知られている。
【0005】なお、光源とは反対側から見た結像倍率m
c が正であるカップリングレンズ系を用いることで、光
源から射出される発散光の発散度を減らし、対物レンズ
単体の結像倍率を、負でかつゼロに近く設定した例とし
ては、特開平6−258573号公報、特開平8−59
09号公報がある。後者は、対物レンズとして樹脂製の
両面非球面レンズを想定しており、カップリングレンズ
系としては樹脂製の少なくとも片面が非球面化された単
レンズを想定している。何れの例も、対物レンズを樹脂
化した場合において、光学系や対物レンズの高NA化に
伴い、問題となる環境温度の変化により発生する球面収
差とフォーカシングにより変動する球面収差についての
解決策についての解決策について記載されている。
【0006】なお、光源とは反対側から見た結像倍率m
c が負であるカップリングを用いることで、光源から射
出される発散光を収束光とし、対物レンズ単体の結像倍
率を正で、かつゼロに近く設定した例としては、特願平
7−352208号がある。ここにはDVDのような極
めて高密度な光情報記録媒体の記録再生を行うための光
学系に要求される光源の短波長化、光学系や対物レンズ
の高NA化に対して、対物レンズを樹脂製とした場合に
おいても、環境温度の変化により発生する球面収差を問
題とならない程度まで低減させるための条件などが記載
されている。さらに、カップリングレンズ系として、樹
脂製の単レンズを用いることで、さらに環境温度の変化
により発生する球面収差を低減することができることも
開示されている。しかし、上記例では、レンズの樹脂化
に伴う環境の湿度変化に対しての開示はなく、DVDの
ような高密度の光情報記録媒体の記録再生において、湿
度変化を許容できる光学系であるかが不明である。
【0007】なお、耐熱、耐湿性能の優れたレンズを提
供するという目的で、光ディスク用の光学系などに用い
られ、半導体レーザなどからの発散光を平行光に変換す
るコリメータレンズとして、ガラスレンズとほぼ屈折力
がゼロのプラスチックレンズとで構成した光学系が知ら
れている(特開平7−20377号および同平7−20
378号)。その記載によれば、 無限仕様光学系におけるコリメータレンズをプラス
チック製にすると、温度変化に起因する屈折率の変化に
よって、焦点距離、バックフォーカス距離が大きく変動
し、光源の位置がレンズの焦点位置から逸脱することに
なって、レンズからの出射光が平行でなくなり、光学性
能が劣化するという問題がある。 発明の効果として、プラスチックレンズの屈折率変
化に対する焦点距離およびバックフォーカス距離の変化
の少ないレンズが得られた。従って温度変化に対する焦
点距離の変動が少なく、耐熱性能を要求される用途など
での使用が可能となった。また湿度変化に対しても吸湿
により屈折率に変化があるが、この屈折率に対する焦点
距離変化も少なく、耐湿特性も有する。
【0008】上記に関しては、プラスチックコリメー
タ単レンズだけで考えると、温度変化に起因する屈折率
の変化によって、焦点距離、バックフォーカス距離が変
化することは事実である。しかし、光源、プラスチック
コリメータ単レンズ、無限共役型対物レンズから構成さ
れる光情報記録媒体の記録再生用光学系全体において
は、温度変化に起因する屈折率の変化によって、コリメ
ータレンズからの出射光が平行でなくなったとしても、
球面収差変動は小さい。なお、上記光学系において、樹
脂製の対物レンズは、環境温度が上昇すると、樹脂材料
の屈折率が小さくなるために正の球面収差を発生する。
一方において、樹脂製のコリメータ単レンズに関して
は、温度上昇により樹脂材料の屈折率が小さくなったと
きには、コリメータ単レンズ単体での球面収差の発生は
小さく、温度上昇の影響は、バックフォーカス距離が伸
びるためにコリメータ単レンズからの出射光が発散光と
なる。ところで対物レンズは、発散光の入射に対して
は、負の球面収差が発生する。従って、コリメータレン
ズを樹脂製の単レンズとすることで、樹脂製対物レンズ
の環境温度変化による球面収差の変化を補正することと
なる。
【0009】また、に関しては、確かにレンズ全体が
一様に脱湿状態もしくは吸湿状態にあるときには、プラ
スチックレンズの屈折率をほぼゼロとすることで、焦点
距離、バックフォーカス距離の変化が小さいことは事実
である。しかしながら、一様な脱湿状態から吸湿して行
く過程、あるいは一様な吸湿状態から脱湿して行く過程
においては、レンズの内部で屈折率分布が発生し、光軸
の廻りに回転対称のレンズにおいては球面収差が大きく
変化する。この事実は、樹脂製の対物単レンズに関して
は広く知られている事実である(たとえば「光ディスク
用プラスチック対物レンズの吸湿シミュレーション」 K
ONIKA TECHNICAL REPORT 3 P.74 参照)。樹脂製のコリ
メータ単レンズやカップリングレンズ系を構成する樹脂
レンズに関しても、その屈折力、結像倍率、開口数がど
うあろうとも、樹脂製の対物単レンズと同様に、レンズ
内部での屈折率分布の影響が予想される。
【0010】実際に、DVDと比較して記録密度の低い
レーザディスクの場合、波長が約780nmの光源を用
い、焦点距離4.5mm、開口数0.50(有効径4.
5mm)の無限共役型の対物レンズを用い、コリメータ
レンズとしては、焦点距離17.0mm、光源側開口数
0.14のものが用いられていた。対物レンズ、コリメ
ータレンズは、それぞれ2群3枚構成、1群2枚構成の
ガラスからなる組合せ球面レンズで回折限界性能を得て
いた。対物レンズは、開口数が大きく、ガラスからなる
組合せ球面レンズは高価なため、プラスチック製の非球
面レンズがいち早く採用された。それに遅れてコリメー
タレンズも一部ではあるが、下記の仕様のプラスチック
製の非球面レンズが採用されている。 使用波長 780nm 焦点距離 17.0mm 有効径 4.76mm(5.7mm) 光源側開口数 0.14(0.17) レンズ外径 7.75 レンズ素材 アクリル系樹脂(飽和吸水率α=1.0%) 球面収差の規格 0.031λrms(NA0.14で) (上記有効径と光源側開口数の括弧内の数値は上記の対
物レンズと組合せ、トラッキング量を0.6mmとした
ときに対応する。) このコリメータレンズの断面図を第2図に示す。
【0011】このコリメータレンズ単体の高湿試験の結
果を図3に示す。試験条件としては、温度+60℃、相
対湿度90%の恒温恒湿槽に120時間保管後、常温常
湿の環境条件に戻して、384時間まで波面収差の変化
を干渉計で測定したものである。干渉計の光源はHe−
Neレーザ(波長633nm)である。図3からわかる
とおり、脱湿時には球面収差成分が約0.025λrm
s変化する。これを実際の光源波長である780nmに
換算すると、その変化量は0.02λrmsとなり、コ
リメータレンズの残存球面収差が規格ぎりぎりの場合、
球面収差の最大量は0.051λrmsにも達するが、
レーザディスクでは使用可能であった。しかし、DVD
のような高密度の光情報記録媒体の記録再生用光学系に
おいて、このような球面収差およびその吸湿による変動
が懸念されており、カップリングレンズ系としては高価
なガラスの組合せ球面レンズもしくはガラス製の非球面
単レンズが使用されようとしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、DVDのよ
うな極めて高密度の光情報記録媒体の記録再生用光学系
を光源、カップリングレンズ系、対物レンズから構成
し、トラッキングを対物レンズを光軸と垂直方向に動か
して行うものにおいて、カップリングレンズ系の一部ま
たは全部をプラスチックレンズとした場合においても、
湿度変化の影響を許容できる程度に抑えることの出来る
光学系を得ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光情報記録媒体
の記録および/または再生用光学系は、光源と対物レン
ズの間に配置されて、光源からの光を対物レンズに導く
正の焦点距離を有するカップリングレンズ系を備え、前
記対物レンズをカップリングレンズ系の光軸に対して垂
直方向に移動することでトラッキングを行う光学系にお
いて、前記カップリングレンズ系は少なくとも1枚のプ
ラスチックレンズを含み、かつ該カップリングレンズ系
中のプラスチックレンズの吸水による波面収差の最大変
化量が、最大トラッキング時に対応する開口数におい
て、0.02λrms以下であることを特徴とする。こ
のため、上記カップリングレンズ系中のプラスチックレ
ンズは飽和吸水率が0.5%以下の材料、具体的にはポ
リオレフィン系樹脂もしくはノルボルネン系樹脂により
構成されていることを特徴とする。この光学系におい
て、最大トラッキング量は、0.1mmないし0.7m
mであり、上記対物レンズの媒体側の開口数NAo が NAo > 0.52 また、上記光源の波長λは700nm以下である。
【0014】上記カップリングレンズ系は、プラスチッ
ク製のカップリング単レンズであることが好ましく、該
カップリング単レンズの吸水による波面収差の最大変化
量が、対物レンズの最大トラッキング時に必要とされる
開口数において0.02λrms以下であることを特徴
とし、飽和吸水率が0.5%以下の材料、具体的にはポ
リオレフィン系樹脂もしくはノルボルネン系樹脂により
構成されており、その焦点距離fc が、 12mm < fc < 36mm であることを特徴とする。
【0015】
【作用】図4(a)は、カップリングレンズ系に球面収
差がある場合の収差を模式的に示したもので、横軸Wは
波面収差、縦軸ρは光軸からの距離を対物レンズの有効
径で正規化したものである。対物レンズが光軸上にある
場合は、カップリングレンズ系から出射した波面のう
ち、光軸に対して対称な範囲Bの部分の波面を使うこと
になる。しかし、対物レンズがトラッキングのため、△
だけ光軸に垂直に動いた場合、カップリングレンズ系か
ら出射した波面のうち、図4(b)のCのように△だけ
ずれた範囲の部分の波面を使うことになる。Cの部分の
波面は、対物レンズの光軸から見ると非対称であり、現
実にはコマ収差が発生する。図4(a)の波面Wは、A
を係数として W = Aρ4 (1) となる。また、対物レンズがトラッキングのため△だけ
光軸に垂直に動いた場合は以下の式で表される。 W = A(ρ−△)4 = Aρ4−4A△ρ3+・・・ (2) この第1項は球面収差を、第2項はコマ収差を表す。す
なわち、トラッキングにより、記録再生性能に重要な影
響を与えるコマ収差が発生することを示している。波面
収差のrms値の球面収差成分Wsa、コマ収差成分Wcm
は以下のようになる。
【数1】
【数2】
【0016】下記仕様のDVD用対物レンズを、図2の
従来例のコリメータと組み合わせて使用することを想定
する。 使用波長 635nm 焦点距離 3.36mm 有効径 4.03mm ディスク側開口数 0.6 レンズ外径 5.8mm 焦点距離が17.0mmのコリメータレンズとして必要
な光源側のNAは、対物レンズのトラッキング量が零の
場合は0.118、最大トラッキング量が0.5mmの
場合は0.148となる。NA=0.118のときρ=
1とし、最大トラッキング量に対応する△を△max とす
ると、 △max =(0.148−0.118)/0.118=
0.25 となる。DVDの最大トラッキング量は 0.1mm〜
0.7mm を想定している。現状はディスクの偏心を
厳しくしており、0.2mm程度を想定しておけば十分
であるが、将来的には規格外のディスクに関しての記録
再生の要求が強まると推測され、その場合は大きければ
大きいほどよい。しかし、0.7mmより大きくする
と、カップリングレンズ系が大きくなり、またトラッキ
ング機構の機械的特性を得ることが難しくなる。
【0017】NAが0.14のとき、コリメータレンズ
の脱湿時における波面収差の球面収差成分の変化量は、
0.025λrmsであるので、球面収差成分がNAの
4乗に比例することからNA=0.118のとき、0.
0127λrmsとなる。従って、(3)式からAを求
めると
【数3】 (4)式から、トラッキングで発生するコマ収差成分は
【数4】
【0018】一方、コリメータレンズに残留する球面収
差の規格は、635nm、NA0.118の条件では
0.0127λrms以下となる。よって、0.5mm
のトラッキングをすることで、やはりさらに0.02λ
rmsのコマ収差が発生する。このことから、コリメー
タレンズ、対物レンズにコマ収差がなくても、残留球面
収差とコリメータレンズの吸脱湿による球面収差の変動
により、0.04λrmsのコマ収差が発生してしま
う。このコマ収差は光ディスクにおいては隣接トラック
方向に発生するが、DVDではトラックピッチが高密度
であり、レーザディスクと比較して狭くなっているた
め、図2に示すこの例のコリメートレンズは使用出来な
い。一般に対物レンズは、開口数が大きいため、それが
非球面単レンズであるにせよ、組レンズであるにせよ、
偏心によりコマ収差が発生し、その規格は0.03λr
ms以下というのが通常である。またさらに、対物レン
ズで発生するコマ収差を対物レンズを傾けて補正するこ
ともある。しかし、対物レンズをトラッキングすること
で発生するコマ収差は、トラッキング量に応じて発生す
るものであるため、補正出来ない。
【0019】最大トラッキング量に対応して発生するコ
マ収差を0.03λrms以下に抑えるには、カップリ
ング光学系に残留する球面収差の規格が同じとすると、
吸脱湿にともない球面収差がWsa,a変動し、かつトラッ
キングをすることで発生するコマ収差成分Wcm,aを0.
01λrms以下にしなければならない。(3)(4)
式から
【数5】 であるから、 Wsa,a=0.0063λrms この量は、最大トラッキング量0.5mmに対応する開
口数0.148での球面収差成分の変化は0.016λ
rmsとなることを意味する。すなわち、DVDのよう
な高密度光情報記録媒体の記録再生用光学系のカップリ
ング光学系の最大トラッキング量(たとえば0.5m
m)に対応する開口数において、吸脱湿に伴う過渡的な
波面収差の変化量は、球面収差以外の収差も考慮する
と、概ね0.02λrms以下であればよい。
【0020】以下に最大トラッキング時に対応する開口
数におけるプラスチックレンズまたはプラスチックレン
ズを含むレンズ系の波面収差の最大変化量の測定方法を
示す。60℃および相対湿度90%の恒温恒湿槽に測定
対象物を168時間保管後、25℃および相対湿度50
%の常温常湿において、384時間に渡って対象物の波
面収差を干渉計で測定し、その間の最大波面収差と最小
波面収差の差分を波面収差の最大変化量とする。ここ
で、最大トラッキング時に対応する開口数とは、プラス
チックレンズまたはプラスチックレンズを含むレンズ系
の光源側の開口数であって、対物レンズのトラッキング
によって移動しうる最大の光束に対応した開口数を云
う。図5に光学系全体の模式図を示すが、ここでカップ
リングレンズ13の最大トラッキング時に対応する開口
数とは、図中の”α”を指す。なお図中の”β”は、ト
ラッキングによる移動量をゼロとした場合の開口数であ
り、この開口数に相当する光束の最縁周光線EPは、対
物レンズ16の情報記録媒体7側の開口数NA0に相当
するように絞り5により規制されている。ここで図中
の”α”のときの光束の最縁周光線は、図中の”β”の
ときの光束の最縁周光線が、トラッキングにより△max
だけ図中において上下にずれた場合に相当するものであ
る。
【0021】波面収差の測定は、たとえば図6のような
トワイマン・グリーン干渉計により行なわれる。波面収
差の測定には、実際の光情報記録媒体の情報記録・再生
光学系に使用される光源と同一の波長が使用される。し
かしながら、干渉計の光源波長が、実際の光情報記録媒
体の情報記録・再生光学系に使用される光源波長と一致
しない場合には、干渉計の参照凹面ミラーCMと測定対
象物13との間に補正板CPを入れたり、測定対象物の
結像倍率をずらしたりして光源波長を修正したと同様の
効果を持たせて測定することも可能である。また、光学
設計のシミュレーションによって測定結果を換算するこ
とも可能である。
【0022】このような光情報記録媒体の記録再生光学
系を樹脂材料の特性改良で実現するには、飽和吸水率α
を0.5%以下とすればよい。なお、カップリングレン
ズの残留球面収差成分の規格をゆるめるためには、α=
0%が望ましい。[飽和吸水率の試験法としては、AS
TM D570(試験条件:23℃の水中に一週間)に
よった。] αが0.5%以下の光学用途の樹脂材料としては、種々
のものがあるが、複屈折の比較的小さい樹脂としては、
(株)日本ゼオン製のゼオネックス(商標)や三井石油
化学(株)製のAPEL(商標)などのポリオレフイン
系の樹脂や、(株)日本合成ゴム製のARTON(商
標)に代表されるようなノルボルネン系の樹脂が好まし
い。
【0023】DVD用途の対物レンズは、0.6mmの
ディスク厚で1.0mm以上に作動距離を確保しつつ、
出来るだけ小型である必要がある。また、CDも同じ対
物レンズを光軸方向に移動させて再生しようとすると、
1.2mmのディスク厚に対して最低1.6mmの作動
距離が必要である。このような場合を考えると、無限共
役型の非球面対物単レンズを対物レンズとして使用する
場合は、その焦点距離が1.8mmないし5mmの範囲
でなければならないが、2.4mmないし4.5mmに
設定するのが好ましい。焦点距離1.8mmは、DVD
専用で必要最小限の作動距離を確保した場合であり、5
mmはDVDとCDとの互換を可能とし、かつサイドゲ
ート方式の成型法で作られたプラスチックレンズの場合
である。焦点距離を長くすると、光学系全体が大きくな
ってしまう。また焦点距離が短いと、高屈折率の特殊な
ガラス材料を使っての成型が必要となる。光学系全体の
結像倍率mt は、−1/10ないし−1/4程度で、よ
り好ましくは−1/8ないし−1/5の間に設定するの
がよい。
【0024】以上の要求から、対物レンズが無限共役の
場合、カップリング光学系の焦点距離fc は 7.2mm < fc < 50mm より好ましくは 12mm < fc < 36mm に設定するのがよい。なお、通常、対物レンズを光軸方
向に動かしてフォーカシングするのが一般的であるが、
その場合、対物レンズの結像倍率|mo| が大きいと対
物レンズのフォーカシングによる球面収差の変動が問題
となるため、 |mo| < 1/10 であることが好ましい。従って、moが0でない場合、
カップリング光学系の対物レンズ側から見た結像倍率m
c は、 mc = mo/mt から求まる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。使用波長は6
35nmであり、表中の記号は、 ri: 光源から第i番目のレンズ面の頂点曲率半径 di: 光源から第i番目のレンズ面間隔 ni: 光源から第i番目のレンズ材料の屈折率 fc: コリメータレンズの焦点距離 fo: 対物レンズの焦点距離 U : 光学系の物像間距離 T : 光学系の第1面から見たときの光源までの距離 を示し、非球面形状は面の頂点を原点とし、頂点曲率を
C、円錐係数をκ、非球面係数をAi 、および非球面の
べき数をPi (≧4)としたとき、次式で表される。
【数6】
【0026】実施例1 実施例1の断面図を図1に示す。この実施例においては
カップリング光学系としては、光源1からの光束を平行
光にするコリメータレンズ3を採用し、無限共役型の対
物レンズ6と組み合わされている。すなわち、図におい
て、光源1から出射した光束は、カバーガラス2を通過
してコリメータレンズ3を通ってほぼ平行光束となり、
絞り5で所定の光束に制限されて対物レンズ6に入射す
る。対物レンズ6に入射した光束は、基板7を通して情
報記録面8上に集光される。 fc= 25.2mm fo=3.37mm よって
mt=−1/7.5 T =−22.557mm U =35.973mm 非球面係数 第4面 κ = −7.09000×10-1 第6面 κ = −9.90670×10-1 1 = 6.06760×10-3 1 = 4.0000 A2 = 2.43360×10-4 2 = 6.0000 A3 = 6.88550×10-6 3 = 8.0000 A4 = −5.62880×10-6 4 =10.0000 第7面 κ = −2.73090×10-1 1 = 9.23170×10-3 1 = 4.0000 A2 = −4.00540×10-3 2 = 6.0000 A3 = 8.31010×10-4 3 = 8.0000 A4 = −7.33530×10-5 4 =10.0000
【0027】この光学系において、トラッキング量0.
5mmを考慮に入れたコリメータレンズ3の有効径5.
04mmに対し、コリメータレンズが設計値(無収差)
であった場合と、コリメータレンズ自身が三次の球面収
差を0.02λrms有する場合のトラッキング量に対
する波面収差の変化をシミュレーションした結果を図7
に示す。コリメータレンズ3が無収差の場合は、トラッ
キングによっても波面収差は変化しない。一方、コリメ
ータレンズ3が三次の球面収差を持つ場合は、トラッキ
ングにより波面収差が劣化する。図8は、光学系の温度
が30℃上昇(△T=30℃)したときのトラッキング
量に対する波面収差の変化をシミュレーションした結果
である。このとき、コリメータレンズ3、対物レンズ6
は樹脂製であることから、それぞれ屈折率が−0.00
36変化するものとした。光学系全体での球面収差は変
化するが、トラッキングによっての波面収差の変化は少
ない。コリメータレンズ3は飽和吸水率α=0.1%以
下の材料である。図9は、コリメータレンズを温度+6
0℃、相対湿度90%の恒温恒湿槽に168時間保管
後、常温常湿の環境条件に戻し、波面収差の変化を干渉
計で測定した結果である。光源は波長633nmのHe
−Neレーザを使用しているので、光学系の設計波長に
近く、換算の必要はない。測定の都合上、絞り5は軸上
の最周縁光束に合わせたものを使用している。この条件
において、波面収差全体、波面収差の球面収差成分の変
動は0.005λrms以下であり、仮に、すべてが球
面収差の変動だとしても0.015λrms以下であ
る。以上、図7、図8、図9からわかるように、DVD
のような高密度媒体においても、湿度変化によるトラッ
キング特性の劣化が少なく、また温度特性も良好な光学
系を低コストで実現できることが明らかである。
【0028】実施例2 実施例2の断面図を図10に示す。この実施例において
は、カップリング光学系としては、光源1からの光束を
収束光にするカップリングレンズ13を採用し、収束光
に対して共役な対物レンズ16と組み合わされている。
すなわち、図において、光源1から出射した光束は、カ
バーガラス2を通過してカップリングレンズ13を通っ
て収束光となり、絞り5で所定の光束に制限されて対物
レンズ16に入射する。対物レンズ16に入射した光束
は基板7を通して情報記録面8上に集光される。 fc=18.1mm fo=3.80mm カップリングレンズの対物レンズ側から見た結像倍率m
c 、対物レンズの倍率mo はそれぞれ mc=−0.63 mo=1/12 よって mt
=−1/7.5 T =−26.84mm U =40.18mm 非球面係数 第3面 κ = −4.13770 第4面 κ = −6.11760×10-1 1 = 2.60960×10-5 1 = 4.0000 第6面 κ = −9.01750×10-1 1 = 5.40980×10-3 1 = 4.0000 A2 = 2.97160×10-4 2 = 6.0000 A3 = 1.63600×10-5 3 = 8.0000 A4 = −2.71680×10-6 4 =10.0000 第7面 κ = −2.25470×10 A1 = 1.19200×10-2 1 = 4.0000 A2 = −4.39840×10-3 2 = 6.0000 A3 = 8.74010×10-4 3 = 8.0000 A4 = −7.46390×10-5 4 =10.0000
【0029】この光学系において、トラッキング量0.
5mmを考慮に入れたカップリングレンズ13の有効径
に対し、カップリングレンズが設計値(無収差)であっ
た場合と、カップリングレンズ自身が三次の球面収差を
0.02λrms有する場合のトラッキング量に対する
波面収差の変化をシミュレーションした結果を図11に
示す。カップリングレンズ13が無収差の場合も、トラ
ッキングによって波面収差は変化するが、これは見かけ
上、光源1が対物レンズ16の光軸からはずれるため発
生する軸外収差が主で、対物レンズ16の正弦条件が公
知の手法で補正されている場合は、非点収差が主成分で
ある。一方、カップリングレンズ13が三次の球面収差
を持つ場合は、それに加えてトラッキングにより、コマ
収差も劣化する。図12は、光学系の温度が30℃上昇
(△T=30℃)したときのトラッキング量に対する波
面収差の変化をシミュレーションした結果である。この
とき、カップリングレンズ13、対物レンズ16は樹脂
製であることから、それぞれ屈折率が−0.0036変
化するものとした。光学系全体での球面収差は変化する
が、トラッキングによっての波面収差の変化は少ない。
カップリングレンズ13は飽和吸水率α=0.1%以下
の材料である。図13は、カップリングレンズ13を温
度+60℃、相対湿度90%の恒温恒湿槽に168時間
保管後、常温常湿の環境条件に戻し、波面収差の変化を
干渉計で測定した結果である。光源は波長633nmの
He−Neレーザを使用しているので、光学系の設計波
長に近く、換算の必要はない。測定の都合上、絞り5は
軸上の最周縁光束に合わせたものを使用している。この
条件において、波面収差全体、波面収差の球面収差成分
の変動は0.005λrms以下であり、仮に、すべて
が球面収差の変動だとしても0.015λrms以下で
ある。以上、図11、図12、図13からわかるよう
に、DVDのような高密度媒体においても、湿度変化に
よるトラッキング特性の劣化が少なく、また温度特性も
良好な光学系を低コストで実現できることが明らかであ
る。
【0030】上記実施例では、対物レンズの結像倍率m
oが、mo=0 およびmo>0 の場合を示したがmo<0
の場合も同様である。すなわち光源からの光束を発散
光にするカップリングレンズを採用し、発散光に対して
共役な対物レンズと組み合わせることもできる。また、
カップリング光学系が単レンズである場合について説明
したが、カップリング光学系が色収差の補正などの目的
で、複数枚の単レンズで構成され、その一部を樹脂製の
レンズとしたときは、その樹脂製のレンズが上記の条件
を満たせばよい。また、カップリング光学系のプラスチ
ックレンズの吸水による波面収差の最大変化量が最大ト
ラッキング時に対応する開口数において0.02λrm
s以下を達成するためには、飽和吸水率の低い樹脂材料
を用いるほか、レンズの外形、厚さなどを工夫する、吸
水を緩和する物質を外形やレンズ面にコートするなどに
より、吸脱湿過程における屈折率分布の影響を少なくす
るなどの方法によっても可能である。カップリング光学
系を光軸方向に移動させて、CDとDVDを兼用させる
タイプの記録および再生光学系においては、カップリン
グ光学系の光源側の開口数が大きい場合について、上記
の波面収差の最大変化量を考慮すればよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は、各実施例および各特性図から
明らかなように、カップリング光学系中のプラスチック
レンズを吸水による波面収差の劣化の小さい材料で構成
することにより、カップリングレンズ、対物レンズをそ
れぞれ単レンズとした場合でも、トラッキングによる波
面収差の劣化を抑えることが出来、DVDのような高密
度情報記録媒体に好適な再生用光学系を得ることが出来
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系の
実施例1の光学配置図である。
【図2】従来のコリメータレンズの1例を示す断面図で
ある。
【図3】図2のコリメータレンズ単体の高湿試験の結果
を示すグラフである。
【図4】カップリング光学系に球面収差がある場合のト
ラッキングの影響を示す説明図である。
【図5】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系の
1例の全体の模式図である。
【図6】波面収差を測定するトワイマン・グリーン干渉
計の構成を示す光路図である。
【図7】本発明の実施例1の光学系における、トラッキ
ングによる波面収差の変化を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例1の光学系において、光学系の
温度が30℃上昇したときのトラッキング量に対する波
面収差の変化を示すグラフである。
【図9】本発明の実施例1の光学系のコリメータレンズ
について、環境変化による波面収差の変化を示すグラフ
である。
【図10】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
の実施例2の光学配置図である。
【図11】本発明の実施例2の光学系における、トラッ
キングによる波面収差の変化を示すグラフである。
【図12】本発明の実施例2の光学系において、光学系
の温度が30℃上昇したときのトラッキング量に対する
波面収差の変化を示すグラフである。
【図13】本発明の実施例2の光学系のカップリングレ
ンズについて、環境変化による波面収差の変化を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 光源 2 カバーガラス 3,30
コリメータレンズ 5 絞り 6,16 対物レンズ 7
基板 8 記録面 13 カップリングレンズ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源波長がλの光源、対物レンズ、前記
    対物レンズを光軸に対して垂直方向に移動することによ
    ってトラッキングを行なうトラッキング手段、および前
    記光源と対物レンズとの間に配置され、前記光源からの
    光を前記対物レンズに導く正の焦点距離を有し、かつ、
    少なくとも1枚のプラスチックレンズを含むカップリン
    グレンズ系を備えた光情報記録媒体の記録および/また
    は再生用光学系において、 前記カップリングレンズ系の最大トラッキング時に対応
    する開口数における波面収差の最大変化量は0.02λ
    rms以下であることを特徴とする光情報記録媒体の記
    録および/または再生用光学系
  2. 【請求項2】 前記最大トラッキング時に対応する開口
    数における波面収差の最大変化量は、前記カップリング
    レンズ系を60℃および相対湿度90%の恒温恒湿槽に
    168時間保管後、25℃および相対湿度50%の常温
    常湿において384時間に渡って対象物の波面収差を干
    渉計で測定して得られる最大波面収差と最小波面収差の
    差分であることを特徴とする請求項1の光情報記録媒体
    の記録および/または再生用光学系
  3. 【請求項3】 光源波長がλの光源、対物レンズ、前記
    対物レンズを光軸に対して垂直方向に移動することによ
    ってトラッキングを行なうトラッキング手段、および前
    記光源と対物レンズとの間に配置され、前記光源からの
    光を前記対物レンズに導く正の焦点距離を有し、かつ、
    少なくとも1枚のプラスチックレンズを含むカップリン
    グレンズ系を備えた光情報記録媒体の記録および/また
    は再生用光学系において、 前記カップリングレンズ系に包含されるプラスチックレ
    ンズの飽和吸水率は0.5%以下であることを特徴とす
    る光情報記録媒体の記録および/または再生用光学系
  4. 【請求項4】 光源波長がλの光源、対物レンズ、前記
    対物レンズを光軸に対して垂直方向に移動することによ
    ってトラッキングを行なうトラッキング手段、および前
    記光源と対物レンズとの間に配置され、前記光源からの
    光を前記対物レンズに導く正の焦点距離を有し、かつ、
    少なくとも1枚のプラスチックレンズを含むカップリン
    グレンズ系を備えた光情報記録媒体の記録および/また
    は再生用光学系において、 前記カップリングレンズ系に包含されるプラスチックレ
    ンズは、ポリオレフィン系樹脂又はノルボルネン系樹脂
    により構成されていることを特徴とする光情報記録媒体
    の記録および/または再生用光学系
  5. 【請求項5】 前記トラッキング手段の最大トラッキン
    グ量は、0.1mmないし0.7mmであることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかの光情報記録
    媒体の記録および/または再生用光学系
  6. 【請求項6】 前記対物レンズの光情報記録媒体側の開
    口数NAo が NAo > 0.52 であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいず
    れかの光情報記録媒体の記録および/または再生用光学
  7. 【請求項7】 前記光源の波長λが700nm以下であ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1
    項の光情報記録媒体の記録および/または再生用光学系
  8. 【請求項8】 光軸に対して垂直方向に移動することに
    よってトラッキングを行う対物レンズと、光源波長がλ
    の光源との間に配置され、前記光源からの光を前記対物
    レンズに導く正の焦点距離を有し、かつ少なくとも1枚
    のプラスチックレンズを含むカップリングレンズ系にお
    いて 該カップリングレンズ系の最大トラッキング時に対応す
    る開口数における波面収差の最大変化量は0.02λr
    ms以下であることを特徴とする光情報記録媒体の記録
    および/または再生用光学系のカップリングレンズ系
  9. 【請求項9】 前記カップリングレンズ系に包含される
    プラスチックレンズの飽和吸水率は0.5%以下である
    ことを特徴とする請求項8の光情報記録媒体の記録およ
    び/または再生用光学系のカップリングレンズ系
  10. 【請求項10】 前記カップリングレンズ系に包含され
    るプラスチックレンズは、ポリオレフィン系樹脂もしく
    はノルボルネン系樹脂により構成されていることを特徴
    とする請求項8または請求項9の光情報記録媒体の記録
    および/または再生用光学系のカップリングレンズ系
  11. 【請求項11】 前記対物レンズの光情報記録媒体側の
    開口数NAo が NAo > 0.52 であることを特徴とする請求項8ないし請求項10のい
    ずれかの光情報記録媒体の記録および/または再生用光
    学系のカップリングレンズ系
  12. 【請求項12】 前記光源の波長λが700nm以下で
    あることを特徴とする請求項877ないし請求項11の
    いずれかの光情報記録媒体の記録および/または再生用
    光学系のカップリングレンズ系
  13. 【請求項13】 前記カップリングレンズ光学系は、プ
    ラスチック単レンズであることを特徴とする請求項8な
    いし請求項12のいずれかの光情報記録媒体の記録およ
    び/または再生用光学系のカップリングレンズ系
  14. 【請求項14】 前記プラスチック単レンズの飽和吸水
    率は、0.5%以下であることを特徴とする請求項13
    の光情報記録媒体の記録および/または再生用光学系の
    カップリングレンズ系
  15. 【請求項15】 前記プラスチック単レンズは、ポリオ
    レフィン系樹脂又はノルボルネン系樹脂により構成され
    ていることを特徴とする請求項13または請求項14の
    光情報記録媒体の記録および/または再生用光学系のカ
    ップリングレンズ系
  16. 【請求項16】 前記プラスチック単レンズの焦点距離
    fc が、以下の条件を満足することを特徴とする請求項
    13ないし請求項15のいずれかの光情報記録媒体の記
    録および/または再生用光学系のカップリングレンズ系 12mm < fc < 36mm
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003506810A (ja) * 1999-07-28 2003-02-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学走査装置
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WO2007057988A1 (ja) * 2005-11-16 2007-05-24 Hitachi, Ltd. 光ディスク装置
KR100946229B1 (ko) * 2001-04-25 2010-03-09 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 일부가 플라스틱이며 높은 엔.에이.를 갖는 대물계를구비한 주사장치
JP2012234621A (ja) * 1999-09-01 2012-11-29 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置

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