JPH1055558A - 光ディスク原盤記録装置 - Google Patents

光ディスク原盤記録装置

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JPH1055558A
JPH1055558A JP8211502A JP21150296A JPH1055558A JP H1055558 A JPH1055558 A JP H1055558A JP 8211502 A JP8211502 A JP 8211502A JP 21150296 A JP21150296 A JP 21150296A JP H1055558 A JPH1055558 A JP H1055558A
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JP
Japan
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optical disk
master
ray
rays
disk master
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Application number
JP8211502A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Kikuiri
信孝 菊入
Toshiaki Takase
俊朗 高瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH1055558A publication Critical patent/JPH1055558A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の光ディスク原盤記録装置は、光源に短波
長レーザ等を用いていたため、光自身の持つ回折という
物理的性質から微細化の限界は、0.15ミクロンと言
われており、それ以降の微細化の目途はたっていない。 【解決手段】真空状態のチャンバ8内で励起した電子ビ
ームを高速偏向して、陽極回転型X線管12に照射し、
この陽極回転型X線管12で発生させたX線をフレネル
レンズ16で収束させ、高純度He雰囲気のチャンバ1
9内を通過させて、動圧型スライダ18によって支持さ
れるX線マスク17に到達させる。動圧型スライダ18
は、光ディスク原盤1の回転による動圧を利用し、X線
マスク17と光ディスク原盤1を微小ギャップに保ち、
前記高速偏向されX線マスク17から照射される高強度
のX線により、光ディスク原盤1上に0.15μm以下
の微小ピットを形成できる光ディスク原盤記録装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用光源として
X線を用いて光ディスク原盤等に情報を記録する光ディ
スク原盤記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクは大量な情報を光学
的に記録・読出しすることが可能で、情報化杜会を支え
る大容量の記憶媒体として知られている。今後は、さら
に記憶容量の増大が望まれており、5インチのディスク
で10Gbyte程度の高密度の光ディスクが望まれてい
る。このような光ディスクを製造するためには、まず、
マスターとなるガラス原盤に現在よりさらに狭いトラッ
クピッチで、記録情報に基づく微細なピッ卜を形成した
光ディスク原盤を作成することが不可欠となる。
【0003】図6に従来の光ディスク原盤記録装置の構
成例を示す。この光ディスク原盤記録装置は、定盤10
1上にエアスピンドル102が固定され、光ディスク原
盤103を着脱可能とするターンテーブル104が取り
付けられる。このターンテーブル104は、静圧空気ガ
イドによって案内されるスピンドルモータ112によっ
て高速に定回転する。
【0004】そして、例えば、モータとボールネジ若し
くは、リニアモータ等により、一軸方向aに移動可能
で、静圧軸受けガイド105によりガイドされるスライ
ダ106が配置される。そのスライダ106の端部に
は、合焦機能を有する記録用対物レンズ107や導入光
学系(折り返し用ミラ−)108が備えられている。
【0005】また、定盤101上には記録用レーザ本体
109が固定され、出射されたレーザ光110は、拡大
光学系やAOM、EOM等からなるレーザ用光学系11
1を通ってスライダ端部に導かれ、導入光学系108、
対物レンズ107を介して、レジストが塗布された光デ
ィスク原盤103面で結像し、露光がおこなわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、光ディスクの記
憶容量の大容量化を実現するためには、大容量化とピッ
トサイズとが密接にリンクするため、ピットサイズをい
かに小さく形成するかが鍵となる。従って、マスクとし
て使用されるディスク原盤を作成する場合にもピットサ
イズの微細化が重要な課題となる。
【0007】図6で示したような従来の光ディスク原盤
記録装置では、露光に使用する光源に短波長レーザ等の
光を用いている。しかし、光自身の持つ回折という物理
的性質から、一般的にはその波長に比例した解像限界を
持つことになる。このため、より波長の短いレーザ光を
使った光ディスク原盤記録装置の開発が行われている。
しかし、仮にAr+ イオンレーザのSHG(第2高調
波)を使ったとしても、微細化の限界は、0.15ミク
ロンと言われており、それ以降の微細化の目途はたって
いない。
【0008】また、0.15ミクロン以下のピットサイ
ズ形成が可能な光ディスク原盤記録装置には、従来から
用いられてきたようなレーザ光の短波長化だけでは十分
ではない。
【0009】そこで本発明は、光ディスク原盤の記録面
に、微細なサイズのピットを形成し、高密度に情報を記
録する光ディスク原盤を製造可能な光ディスク原盤記録
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、光ディスクを製造するための光ディスク原
盤を作成するディスク原盤記録装置において、前記光デ
ィスク原盤を装着して回転する回転機構を搭載し、前記
光ディスク原盤の外周と中心を結ぶ一軸方向に、定盤上
で移動可能なスライダ手段と、 チャンバ内に設置され
た電子ビーム発生部及び、前記電子ビーム発生部が発生
した電子ビームの照射を受け、X線を発生するX線発生
部とからなるX線発生手段と、前記X線発生手段が発生
したX線をX線低減衰雰囲気内で所定径に絞り込み、前
記回転機構上の光ディスク原盤に照射する照射手段と、
前記X線を予め定めた径に絞り込むX線マスクと、前記
X線マスクを支持するヘッド部と、前記ヘッド部をX線
の放射方向に移動可能に弾性的に支持し、回転する前記
光ディスク原盤と前記X線マスクとの間隔を、前記弾性
的に支持する力と相対移動で発生する動圧効果による力
とのバランスによって、非接触で近接した一定のギャッ
プで保持する動圧型スライダ手段と、前記電子ビーム発
生部が発生した電子ビームを任意の方向に偏向可能で、
前記X線発生部までの電子ビームの到達を書き込むべき
情報に基づき制御し、X線の発生をオン・オフする制御
手段とを備えた光ディスク原盤記録装置を提供する。
【0011】以上のような構成の光ディスク原盤記録装
置は、回転機構により回転される光ディスク原盤とヘッ
ド部との相対移動の際に生じる動圧効果による力と、ヘ
ッド部を支持する弾性力とのバランスによって、ヘッド
部は光ディスク原盤に対して、非接触で限りなく近接し
て浮上走行する。そしてヘッド部のX線マスクから光デ
ィスク原盤上に微小なピットを形成するための微小スポ
ット化された高強度X線が制御手段により高速に変調し
て照射され、0.15ミクロン以下の微細ピットが形成
される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1には、本発明によ
る光ディスク原盤記録装置の第1の実施形態を示し、説
明する。但し、図1に示した光ディスク原盤記録装置
は、本発明の特徴となる構成部分のみを示しており、書
き込むべき情報を制御する制御部や電源等は図示してい
ないが、一般的な構成のものが備えられているものとす
る。
【0013】この光ディスク原盤記録装置は、大きく
は、光ディスク原盤1に所定の回転速度を与える回転駆
動部2を搭載して、一軸方向(矢印a)に移動可能なス
ライダ5と、情報を光ディスク原盤1に書き込むヘッド
部3とで構成され、それぞれ定盤4上に配置される。
前記回転駆動部2は、前記スライダ5上に設けられた所
定の回転速度で回転を行うエアスピンドル6と、該エア
スピンドル6の回転部上に一体的に設けられ、真空吸着
により光ディスク原盤1をチャックするターンテーブル
7とで構成される。
【0014】前記ヘッド部3は、例えば、ステンレス等
のアウトガス発生の少ない部材からなる真空状態のチャ
ンバ8と、そのチャンバ8の外壁面に取り付けられ、電
子線(電子ビーム)9を発生させてチャンバ内に照射す
る電子銃10と、該チャンバ8内に設けられ、照射され
る電子ビーム9の照射方向を偏向する磁石等からなる偏
向器11と、該チャンバ8内で電子銃10と対向して設
けられ、照射された電子ビームからX線を発生させるX
線発生装置12と、該X線発生装置12のX線発生部の
所定位置に電子ビーム9が照射するように且つ、偏向さ
れた電子ビーム9が到達しないようにするためにマスク
として機能するピンホール13が形成された窓部14
と、チャンバ8内の真空状態を保ち、外部へX線を取り
出すための窓となるベリリウム(Be)からなるBe窓
15と、前記X線発生装置から散乱して出てくるX線を
集光させるために、Be窓15の前若しくは後に配置さ
れる透過型のフレネルレンズ(フレネル格子)16と、
光ディスク原盤1上に配置され、後述するX線マスク1
7を備え、片側若しくは両側からバネ21によりバネ支
持される動圧型スライダ18と、X線マスク17からB
e窓15までの空間が高純度He雰囲気となるように、
HeパージされているHeチャンバ19と、Heパージ
状態を保持し、動圧型スライダ18の動きが損なわれな
いように設けられる耐X線のゴムシール20とで構成さ
れる。前記チャンバ8には、図示しない排気系が設けら
れてもよい。
【0015】前記フレネルレンズ16は、X線発生装置
12が散乱して発生させるX線を有効利用するために、
フレネル型の透過回折格子をBe窓の前か後ろに配置
し、X線を収束光にして、X線マスク17上でのX線強
度を高めるものである。なお、必要なX線強度が得られ
る場合には、フレネルレンズは設けなくともよい。
【0016】このような構成において、前記X線発生装
置12には、一般的な陽極回転型X線発生管を用いる。
これは、真空中で高速回転する円錐状のタングステン体
に電子銃から電子ビームを打ち込みX線を発生するもの
である。また、前記フレネル格子16は、Be窓15上
に密着して成されていてもよい。
【0017】図2は、図1に示した本実施形態に用いら
れるX線マスクとそれを支持する動圧型スライダの構成
例を示す。この動圧型スライダ18は、Be窓15が形
成されたチャンバ8の壁部8a若しくは、図1に示すよ
うにHeチャンバ19に取り付けられたダンパーとして
機能するバネ21に片持ち支持されるように設けられて
いる。勿論、本実施形態では、1つのバネ21による片
持ち支持であるが、これがバネ21を複数用いた両側か
らの支持でも良し、Be窓15は長方形であるが、これ
に限定されるものではない。
【0018】前記動圧型スライダ18のヘッド部に支持
されるX線マスク17は、SiNやSiCなどの比較的
X線を透過させやすい薄膜によって形成される。その薄
膜上には、タンタルや金等の重金属を蒸着させ、該重金
属膜に、光ディスク原盤面上に微小なピットを形成する
ためのX線を透過させる微小なスポット(孔)を形成す
る。前記重金属膜は、X線を透過させない機能を有する
ものであれば、他のものを代用しても良い。
【0019】このX線マスク17に形成された微小なス
ポットと同じ形状のスポットがレジストを塗布した光デ
ィスク原盤面上に転写されることになる。また、Heチ
ャンバ19は、例えば、1atm 程度の高純度He雰囲気
となるように、Heパージされている。
【0020】この動圧型スライダ18は、回転する光デ
ィスク原盤1に近接すると、相対移動の関係で、これら
の間にバネ21による力と動圧とのバランス力が働き、
動圧型スライダ18と光ディスク原盤1は接触せずに、
わずかな微小ギャップで保持される。つまり、動圧型ス
ライダ18は、光ディスク原盤1上を極低浮上した状態
で走行する。この状態で情報の書き込み、即ち、ピット
の形成が行われる。
【0021】次に、本実施形態の光ディスク原盤記録装
置による光ディスク原盤への情報記録について説明す
る。一般に、0.15ミクロン以下の微小ピット形成が
可能な光ディスク原盤記録を構成するためには、新た
に、(1)微小スポット形成技術、(2)高速変調方
式、(3)高強度X線の確保が必要となる。
【0022】そこで本実施形態においては、以下の構成
を有している。 (1)微小スポットを形成するために、X線を用いた微
細加工を採用して、微細なX線透過窓を持つX線マスク
17と光ディスク原盤1のギャップを狭くするほど、解
像度は向上すると考えられる。
【0023】そこで、前述したように、HDDのピック
アップとして用いられる動圧型スライダ18によって、
X線マスク17を支持し、光ディスク原盤1の回転によ
る動圧を利用した微小ギャップでX線マスク17と光デ
ィスク原盤1を保つ。
【0024】そして、X線マスク17に形成されたスポ
ットを透過したX線が微小ギャップを経て、光ディスク
原盤1に塗布されたレジストに照射され、情報が光ディ
スク原盤1の記録面上に高解像度で転写される。以後
は、通常の処理工程により光ディスク原盤1の作成を行
う。
【0025】(2)光ディスク原盤1に情報を記録する
には、光ディスク原盤1に長短のピットを形成する。そ
のためには、照射するX線に情報を待たせる、即ち、高
速なスイッチング(変調)によるX線の照射,未照射が
要求される。
【0026】しかし、シャッタとして機能してX線を透
過・不透過することができる好適な変調素子はなく、本
実施形態では、X線光源として陽極回転型X線発生管を
用いて、そのX線発生部に照射される電子ビーム9の照
射方向を偏向器11によって高速に偏向し、若しくは、
電子ビームをON/ OFFして、ピンホール13からず
らし、X線発生部に到達しないように制御して、X線の
変調を行う。このような偏向により、X線に情報を待た
せることができる。
【0027】(3)高速なスイッチングによる記録を可
能とするためには、短時間でピット形成を行う高強度の
X線が必要となる。一般に、X線は空気中での減衰が激
しいことから、X線の進行する雰囲気をX線低減衰雰囲
気、即ち、X線の通り道を真空にする、若しくは、高純
度のHe雰囲気にする必要がある。本実施形態の動圧型
スライダ18を使用するためには、雰囲気は必ず気体で
なければならないので、装置メンテナンスのし易さを考
慮して、Heチャンバ19内を高純度Heで満たし、真
空中のX線発生管が発生させたX線は、Heチャンバ内
にBe窓によって導入され、X線マスクまでHe雰囲気
内を通過させる。
【0028】また、前記フレネルレンズ16により、散
乱したX線を収束して、X線マスク17上でのX線強度
を高めているので、記録時間の短縮が達成される。次に
図3には、本発明による第2の実施形態として、光ディ
スク原盤記録装置のX線の変調方式について説明する。
【0029】前述した図1に示したX線の変調方式は、
偏向器11で照射される電子ビーム9の照射方向を偏向
して、X線発生装置12から発生したX線が到達しない
ように構成したが、本実施形態では、図3に示すような
庄電素子21で駆動される、ピンホールを有する可動シ
ャッタ(可動マスク)22と、この可動シャッタ22の
ピンホールと、同じ径かそれ以下の径のピンホールが形
成された固定シャッタ(固定マスク)23とが、これら
のピンホールが一軸上に並び、X線マスク17の微小ス
ポットを通過するように重ねられて、Heチャンバ19
内のBe窓15と動圧型スライダ18との間に取り付け
られる。前記可動シャッタ22と固定シャッタ23は、
X線を吸収する若しくは、不通過の特性を有する材料で
形成される。
【0030】これらのシャッタにおいて、開時は、可動
シャッタ22と固定シャッタ23の各ピンホールが1軸
上に並び、図1に示したBe窓15を透過してきたX線
をビーム状にして、X線マスク17に微小スポットで照
射する。閉時には、圧電素子21に電圧を印加し、予め
定めた任意の方向に伸縮させ、可動シャッタ22のピン
ホールの位置をずらす。これにより、固定シャッタ23
を通過したビーム状のX線は、可動シャッタ22のピン
ホール以外の面で吸収され、X線マスク17まで到達さ
れない。
【0031】このような圧電素子21をシャッタ駆動部
として用いて、印加する電圧信号を情報に基づいて生成
することにより、X線がX線マスク17まで到達するか
否かを制御して、光ディスク原盤に所望するピットを形
成することができる。
【0032】次に、図4には、本発明による光ディスク
原盤記録装置の第3の実施形態を示し、説明する。但
し、図4に示した光ディスク原盤記録装置は、本発明の
特徴となる構成部分のみを示しており、書き込むべき情
報を制御する制御部や電源等は図示していないが、一般
的な構成で備えられているものとする。
【0033】前述した第1の実施形態では、電子銃10
とX線発生装置12との組み合わせにより、X線を発生
させたが、本実施形態では、X線源として、SOR( Sy
nchrotron Orbital Radiation ) リング31を用いる。
このSORリング31から分岐され、照射されるX線
は、水平に放射されるため、スライダやスピンドルは、
縦方向に移動するために、すべて縦型配置となる。
【0034】すなわち、図4に示すように、定盤32上
に固定された縦型スライダ33は、光ディスク原盤34
を真空吸着するターンテーブル36と一体的に設けられ
たエアスピンドル35を搭載する。
【0035】前記SORリング31には、リング本体か
ら分岐され、真空状態に保たれたビームライン37が設
けられる。ビームライン37には、リング本体で加速さ
れた電子が減速された際に発生したX線ビームを取り出
すためのX線透過窓38が設けられている。さらに、そ
のX線透過窓38に密着するように、即ち、空気などに
よる損失がない状態に取り付けられた、図1に示したと
同様なHeチャンバ39が設けられている。
【0036】このHeチャンバ39は、X線透過窓38
からのX線を取り込むBe窓40と、動圧型スライダ4
1と、該動圧型スライダ41をバネ支持するバネ42
と、Heパージ状態を保持し、動圧型スライダ41の動
きが損なわれないように設けられる耐X線のゴムシール
43とで構成される。尚、SORリングが発生させるX
線は、指向性が高く、X線強度が高いため、透過型のフ
レネルレンズ(フレネル格子)は設けなくともよい。
【0037】このような構成による光ディスク原盤への
X線の照射について説明する。まず、SORリング31
から取り出されてビームライン37及びX線透過窓38
XからBe窓40を経て、Heチャンバ内に指向性の強
いX線が取り込まれる。X線は、高純度He雰囲気のH
eチャンバ内を通り、動圧型スライダ41のX線マスク
44に照射される。
【0038】そして、前述したように光ディスク原盤3
4の回転による動圧を利用して、X線マスク44と光デ
ィスク原盤が微小ギャップで保たれる。そして、X線の
変調は、SORリング31内を移動する加速電子をSO
Rリング31内に設けた電磁偏光器45によって、移動
方向を変え、Be窓40まで到達するX線のON/OF
Fを制御する。
【0039】次に、図5には、本発明による第4の実施
形態について説明する。本実施形態は、前述した第2の
実施形態の変形例であり、第2の実施形態では、一度に
1ラインの記録であったが、本実施形態では、図5
(a)に示すように、3列のピットを同時に形成するこ
とができるものである。この場合のピット列は、例え
ば、同心円状のピット列であり、螺旋状のピット列を形
成する場合には、ヘッド部のアクセスを螺旋が形成でき
るように移動制御する。
【0040】本実施形態は、X線マスク51として、複
数の、例えば3つの微小スポットが光ディスク原盤1の
半径方向に等間隔で並んで形成された動圧型スライダ5
0と、それぞれが独立して動作する圧電素子52a,5
2b,52cと、それらの圧電素子に設けられた可動シ
ャッタ53a,53b,53cと、3つのピンホール5
4a,54b,54cが設けられた固定シャッタ54と
で構成される。
【0041】このような構成により、X線を照射するラ
インが光ディスク原盤1の半径方向に等間隔で並んで3
列設けられ、各圧電素子52a,52b,52cに書き
込む情報に基づく制御信号を印加することで、光ディス
ク原盤面上に照射するX線は、それぞれ独立して変調す
ることができる。
【0042】従って、長方形状のX線55を発生させ、
それぞれのシャッタに照射すると、光ディスク原盤面に
は、図5(b)に示すような3個のピットパターン56
a,56b,56cが同時に形成されることになり、光
ディスク原盤への報記録時間の大幅な短縮を実現するこ
とができる。本実施形態では、同時に3個のピット形成
を例としたが、これに限定されるものではなく、任意に
構成することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、光
ディスク原盤の記録面に、微細なサイズのピットを形成
し、高密度に情報を記録する光ディスク原盤を製造可能
な光ディスク原盤記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク原盤記録装置の第1の
実施形態の構成例を示す図である。
【図2】第1の実施形態に用いられるX線マスクとそれ
を支持する動圧型スライダの構成例を示す図である。
【図3】第2の実施形態としての光ディスク原盤記録装
置のX線の変調方式について説明するための図である。
【図4】本発明による光ディスク原盤記録装置の第3の
実施形態の構成例を示す図である。
【図5】図5(a),(b)は、本発明による光ディス
ク原盤記録装置の第4の実施形態の構成例を示す図であ
る。
【図6】従来の光ディスク原盤記録装置の構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1…光ディスク原盤 2…回転駆動部 3…ヘッド部 4…定盤 5…スライダ 6…エアスピンドル 7…ターンテーブル 8…チャンバ 9…電子線(電子ビーム) 10…電子銃 11…偏向器 12…X線発生装置 13…ピンホール 14…窓部 15…Be窓 16…フレネルレンズ(フレネル格子) 17…X線マスク 18…動圧型スライダ 19…Heチャンバ 20…ゴムシール 21…バネ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを製造するための光ディスク
    原盤を作成するディスク原盤記録装置において、 X線を発生させるX線発生手段と、 前記X線発生手段が発生したX線を所定径に絞り込み、
    前記光ディスク原盤に照射する照射手段と、を具備する
    ことを特徴とする光ディスク原盤記録装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクを製造するための光ディスク
    原盤を作成するディスク原盤記録装置において、 前記光ディスク原盤を装着して回転する回転機構を搭載
    し、前記光ディスク原盤の外周と中心を結ぶ一軸方向
    に、定盤上で移動可能なスライダ手段と、 チャンバ内に設置された電子ビーム発生部及び、前記電
    子ビーム発生部が発生した電子ビームの照射を受け、X
    線を発生するX線発生部とからなるX線発生手段と、 前記X線発生手段が発生したX線をX線低減衰雰囲気内
    で所定径に絞り込み、前記回転機構上の光ディスク原盤
    に照射する照射手段と、 前記電子ビーム発生部が発生した電子ビームを任意の方
    向に偏向可能で、前記X線発生部までの電子ビームの到
    達を書き込むべき情報に基づき制御し、X線の発生をオ
    ン・オフする制御手段と、を具備することを特徴とする
    光ディスク原盤記録装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクを製造するための光ディスク
    原盤を作成するディスク原盤記録装置において、 前記ディスク原盤を装着して回転する回転機構を搭載
    し、前記光ディスク原盤の外周と中心を結ぶ一軸方向
    に、定盤上で移動可能なスライダ手段と、 X線を発生させるX線発生手段と、 前記X線発生手段が発生したX線をX線低減衰雰囲気内
    で所定径に絞り込み、前記回転機構上の光ディスク原盤
    に照射する照射手段と、 前記照射手段と前記光ディスク原盤との間に配設され、
    駆動手段により移動可能な可動シャッタを有し、書き込
    むべき情報に基づき該可動シャッタを移動させ、前記照
    射手段により絞り込まれたX線の照射を遮光若しくは透
    過させることにより、X線マスクを経て、光ディスク原
    盤に到達するX線の照射をオン・オフ制御する制御手段
    と、を具備することを特徴とする光ディスク原盤記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記照射手段は、 前記X線発生手段が発生したX線を収束させる収束手段
    を備えてなることを特徴とする請求項1乃至記載の請求
    項3のいずれか1つに記載の光ディスク原盤記録装置。
  5. 【請求項5】 前記X線を予め定めた径に絞り込むX線
    マスクと、 前記X線マスクを支持するヘッド部と、 前記ヘッド部をX線の放射方向に移動可能に弾性的に支
    持し、回転する前記光ディスク原盤と前記X線マスクと
    の間隔を、前記弾性的に支持する力と相対移動で発生す
    る動圧効果による力とのバランスによって、非接触で近
    接した一定のギャップで保持する動圧型スライダ手段
    と、を具備し、 前記ギャップ保持時に情報が前記光ディスク原盤に記録
    されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1つに記載の光ディスク原盤記録装置。
  6. 【請求項6】 前記収束手段にフレネル格子を用いたこ
    とを特徴とする請求項4記載の光ディスク原盤記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記X線マスクは、X線を透過させやす
    い薄膜と、X線が不透過な重金属膜との積層で構成さ
    れ、前記重金属膜に、光ディスク原盤面上に形成するべ
    きピット径のX線を透過させる孔を有することを特徴と
    する請求項3記載の光ディスク原盤記録装置。
  8. 【請求項8】 前記可動シャッタは、前記光ディスク原
    盤の外周と中心を結ぶ方向に、複数配列され、それぞれ
    が個々に記録動作可能に設けられることを特徴とする請
    求項3記載の光ディスク原盤記録装置。
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