JPH105521A - フィルタエレメント - Google Patents

フィルタエレメント

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JPH105521A
JPH105521A JP16794596A JP16794596A JPH105521A JP H105521 A JPH105521 A JP H105521A JP 16794596 A JP16794596 A JP 16794596A JP 16794596 A JP16794596 A JP 16794596A JP H105521 A JPH105521 A JP H105521A
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Hitoshi Otaka
仁志 大高
Hiroyuki Yanagihara
宏行 柳原
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の向かい合う濾過材の位置ずれを防ぐと
共に、濾過材に作用する応力集中を回避して高い強度及
び耐久性を備えたフィルタエレメントを提供する。 【解決手段】 瀘過材4,5の横断面形状に対応した保
持部材3を瀘過材4,5に沿って付設する。保持部材3
は、瀘過材4,5に形状的に係合して該濾過材4,5を
所定位置に保持することができる。又、保持部材3は濾
過材4,5に接触しているだけなので、濾過材4,5の
被保持部には応力集中が発生し難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業集塵あるいは
環境集塵に適用して好適なフィルタエレメントに関し、
特に耐熱性が要求される焼却炉排ガスの埃塵やその他高
圧ガス中の微粒子を捕集するのに好適なフィルタエレメ
ントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルタエレメントとしては、図
16に示すように、織布、不織布又はそれらの成形体を
用い、それを二枚向かい合わせにして(或いは一枚を折
り曲げて)なる一対の濾過材51,52を備え、それぞ
れの濾過材51,52の外縁余白の平坦端部53を対向
した状態で接合し、袋状或いは内部空間を形成するよう
に構成された構造を有する平箱状のフィルタエレメント
50がある(特開平5−277321号公報参照)。濾
過材51,52の平坦端部54は、重ね合わせた状態で
縫製糸53で縫製して接合されているが、接合手段とし
ては、縫合の他に接着、融着、ビス止め、ステープル止
めやかしめ等が知られている。
【0003】前記平箱状のフィルタエレメント50は、
缶体(図示しない)内に間隔を詰めて平行に配置するこ
とができるので、設置面積当たりの濾過面積を円筒状の
フィルタエレメント(バグフィルタ等)より大きくとる
ことができる。特に、濾過材51,52の表面を波形又
はプレーツ状に形成した場合には、濾過面積をさらに大
きくすることができる。
【0004】一方、上記フィルタエレメント50によっ
て捕集した粉塵等の払い落とし機構としては、機械振動
式、逆圧式、パルスジェット式等があるが、強力な払い
落とし能力と、缶体の多室構造を必要としない点から、
パルスジェット方式が最も多く用いられている。同方式
は、瞬間的(0.1秒程度の短時間)に5kgf/cm
2 G程度の圧縮空気を、濾過風向と逆向きにフィルタエ
レメント内に吹き込み、その圧力衝撃と濾過材51,5
2の膨張により、濾過材51,52表面に堆積した捕集
物を払い落とすものである(以下、逆洗浄処理とい
う。)。
【0005】上記パルスジェット方式による逆洗浄処理
によれば、フィルタエレメント50によって捕集した捕
集物を高効率に払い落とすことができるが、濾過材5
1,52に対する物理的な負荷が大きく、強度的な悪影
響を及ぼすという短所も併せ持つ。即ち、エレメントの
濾過材51,52は、濾過時には吸引又は押込み圧力に
よって収縮し、逆洗浄処理時には圧縮空気の作用で急激
に膨張する。その上、上記フィルタエレメント50のよ
うに濾過材51,52の表面が波形状に形成された場合
は、逆洗浄処理後の濾過処理時に濾過材51,52が元
の形状に戻ると、それぞれ対向して当接する濾過材5
1,52の凹部の位置がずれて内部空間が潰れる恐れが
ある。
【0006】そこで、図17に示したように、濾過材5
1,52の表面を波形に形成した場合は、それぞれの濾
過材51,52の凹部51a,52a同志を互いに縫製
糸53で縫製して接合する。これにより、濾過材51,
52の凹部51a,52aの位置ずれを防ぐことができ
る。このように、濾過材51,52の凹部51a,52
a同志を互いに接合することにより、濾過処理と逆洗浄
処理の繰り返しにより濾過材51,52の内部空間が潰
れることを防止することができ、さらにそれぞれの濾過
材51,52の剛性を高めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、波形に
形成したフィルタエレメント50は、濾過処理と逆洗浄
処理を繰り返すことにより、凹部51a,52aや平坦
端部54の接合部に濾過処理時の圧縮応力と逆洗浄処理
時の引張応力が繰返し作用する。そして、凹部51a,
52aや平坦端部54を接合する接合手段としての縫製
糸53の強度は、濾過材51,52の強度を上回ってい
る。
【0008】したがって、接合部に繰返し応力が発生す
ると、接合のために縫製した穴の近傍で亀裂が生じて破
損する恐れがある。勿論、接着、融着、ビス止め、ステ
ープル止めやかしめ等の他の接合手段を用いた場合も同
様である。特に、ある程度の剛性を有する図16に示し
たような自己支持性の濾過材51,52の場合にはその
傾向が顕著である。
【0009】このような場合、破損は濾過材51,52
自体の強度に依存するので、単純に接合の強度を高めて
も問題は解決されない。しかも、縫製などのように穴を
開けて接合する場合は、その穴に応力が集中し易いとい
う根本的な問題がある。従って、あまり強い圧力で逆洗
浄処理を行うことができないため、高性能の払い落とし
機構であるパルスジェット方式の効果が発揮されず、濾
過速度が低い或いは負荷含塵濃度が低い適用に限られて
しまう。そこで、本発明の目的は上記課題を解消するこ
とに係り、一対の向かい合う濾過材の位置ずれを防ぐと
共に、濾過材に作用する応力集中を回避して高い強度及
び耐久性を備えたフィルタエレメントを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
対の濾過材を向かい合わせにして内部空間を形成し、該
内部空間を濾過後の空間として濾過材の外面に微粒子を
捕集するように構成されたフィルタエレメントにおい
て、前記濾過材の横断面形状に対応した形状を有する保
持部材が、濾過材の内外面の少なくとも何れか一方に付
設されていることを特徴とするフィルタエレメントによ
り達成される。
【0011】上記構成によれば、濾過材の横断面形状に
対応した保持部材が該濾過材に沿って付設されるので、
保持部材が濾過材に形状的に係合して該濾過材を所定位
置に保持することができる。又、保持部材は濾過材に接
触しているだけなので、濾過材の被保持部には応力集中
が発生し難い。尚、好ましくは前記保持部材が、開口を
有する板材により構成される。又、好ましくは前記保持
部材をそれぞれ独立させて複数段設け、これら複数段の
保持部材同士を連結部材で連結する。
【0012】又、本発明の上記目的は、一対の濾過材を
向かい合わせにして内部空間を形成し、該内部空間を濾
過後の空間として濾過材の外面に微粒子を捕集するよう
に構成されたフィルタエレメントにおいて、前記濾過材
は凹条部と凸条部とが交互に連続形成された波形状の横
断面形状を有し、棒状の保持部材がこれら凹条部又は凸
条部に沿って付設されていることを特徴とするフィルタ
エレメントにより達成される。
【0013】上記構成によれば、棒状の保持部材が濾過
材の凹条部又は凸条部に沿って付設されるので、凹条部
又は凸条部の溝内に嵌挿された保持部材が該濾過材を所
定位置に保持することができる。又、保持部材は濾過材
の溝内に嵌挿されているだけなので、濾過材の被保持部
には応力集中が発生し難い。尚、好ましくは上記保持部
材が、濾過材の外周縁に配設したフィルタ枠体に固定さ
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
によるフィルタエレメントの一実施形態を詳細に説明す
る。図1は本発明の第1実施形態に係るフィルタエレメ
ントの全体斜視図である。フィルタエレメント1は、フ
ィルタエレメント1の剛性を保つ矩形状のフィルタ枠体
2と、フィルタ枠体2内に配置した保持部材3と、フィ
ルタ枠体2の上下面に取り付けた一対の濾過材4,5
と、これら濾過材4,5の外周縁を覆うようにフィルタ
枠体2の周囲に取り付けた押え部材6,7,8とからな
る。
【0015】前記濾過材4,5は、同一形状のものを互
いに対向して配置したものである。濾過材4,5は、高
耐熱性ポリイミド繊維からなる不織布又は織布を、矩形
に裁断し、矩形の金型上に固定し、温度290℃〜36
0℃の範囲で加熱して波板状に成形したものである。こ
の濾過材4,5はある程度の剛性があり自己支持性を備
えている。高耐熱性ポリイミド繊維は、特に特定するも
のではないが、例えば次の一般式で表される繰り返し単
位を有するポリイミドから製造することが望ましい。
【0016】
【化1】
【0017】図2は図1に示したフィルタエレメント1
の分解斜視図である。前記フィルタ枠体2は、一対の濾
過材4,5の外縁より僅かに小さく形成したもので、前
記濾過材4,5を所定の間隔をあけて保持すべく一定の
厚みを有している。前記保持部材3は、板材を屈曲形成
して成り、横断面形状が略6角形の筒形セグメント3a
を複数個連結して濾過材4,5の横断面形状に対応した
横断面形状を有するように構成されている。なお、本実
施形態においては、前記保持部材3が一定の間隔をおい
て2段に配置されている。
【0018】図3は図1のA部断面図であり、濾過材
4,5を前記保持部材3で保持した部位を示す。図4は
図1のB部断面図であり、濾過材4,5を保持部材3で
保持しない部位を示す。一対の濾過材4,5は、フィル
タ枠体2の折曲げ片10,10を包み込むように折り返
された外周縁部4a,5aが、押え部材8によりフィル
タ枠体2の側部2bに密着するように押さえ付けられて
おり、該押え部材8はビス(或いはリベット)11を介
してフィルタ枠体2に取り付けられている。尚、缶体取
付け部を除く濾過材4,5の他の外周縁部も同様に、押
え部材6,7によりフィルタ枠体2の側部2a及び上部
2cに取り付けられている。
【0019】前記保持部材3は、一対の濾過材4,5に
沿って内部空間内に付設されており、両端部3b,3b
がフィルタ枠体2の左右側部2a,2bにリベット9に
より固定されている。なお、フィルタ枠体2と濾過材
4,5との間や濾過材4,5と押え部材6,7,8との
間に耐熱性シール剤を塗布して、フィルタエレメント1
のシール性をさらに高めることができる。
【0020】即ち、上記のように構成された本実施形態
に係るフィルタエレメント1は、保持部材3が一対の濾
過材4,5に形状的に係合してこれら濾過材4,5を所
定位置に保持することができる。したがって、濾過処理
と逆洗浄処理の繰り返しによる濾過材4,5の位置ずれ
を防ぎ、フィルタエレメント1の内部空間が潰れるのを
防止できる。
【0021】又、保持部材3は濾過材4,5の内面に接
触しているだけであり、接合手段を用いていないので、
保持部材3による濾過材4,5の被保持部には応力集中
が発生し難い。従って、濾過材4,5は従来のフィルタ
エレメント50のように接合部が亀裂を生じて破損する
恐れがない。なお、本実施形態では、ある程度の剛性を
有する自己支持性を備えた濾過材4,5について説明し
たが、これに限らず、自己支持性のない濾過材に適用す
ることも可能である。
【0022】図5は、上記フィルタエレメント1におけ
る保持部材の第1変形例を示す部分拡大図である。図5
に示した保持部材15は、略6角形の筒形セグメント1
5aを形成する板材が開口を有しており、各筒形セグメ
ント15aの周面が複数の孔15bを備えている。これ
により、保持部材15は濾過処理時の濾過材4,5の外
側から内側への空気の吸込みや、逆洗浄処理時の濾過材
4,5の内側から外側への空気の吹き出しの障害になら
ない。したがって、濾過処理や逆洗浄処理の効率低下を
防ぐことができる。
【0023】図6は、上記フィルタエレメント1におけ
る保持部材の第2変形例を示す部分拡大図である。濾過
材4,5は、凹条部16aと凸条部16bとが交互に連
続形成された波形状の横断面形状を有しており、これら
凹条部16aの外側と凸条部16bの内側に沿って丸棒
状の保持部材17がそれぞれ付設されている。
【0024】即ち、前記保持部材17の両端部がフィル
タ枠体2に固定されることにより、各保持部材17が濾
過材4,5の凹条部16a及び凸条部16bに形状的に
係合してこれら濾過材4,5を所定位置に保持すること
ができる。従って、上記実施形態における保持部材3,
15と同様に、保持部材17は濾過処理と逆洗浄処理の
繰り返しによる濾過材4,5の位置ずれを防ぎ、フィル
タエレメント1の内部空間が潰れるのを防止できる。
尚、保持部材17は、濾過材4,5の凹条部16aと凸
条部16bのいずれか一方のみに付設してもよい。
【0025】図7は本発明の第2実施形態に係るフィル
タエレメント20の分解斜視図である。フィルタエレメ
ント20は、一対の濾過材27,28にそれぞれ3段の
溝部(上側の濾過材27のみ図示)21を形成し、濾過
材27,28が逆洗浄処理時の外側方向への膨脹を抑制
する膨張抑制部材22を各溝部21に嵌め込んだエレメ
ントである。前記溝部21は、フィルタエレメント20
の中空部が閉塞されない程度の深さで、かつ膨張抑制部
材22が濾過材27,28の外表面から突出しない深さ
であることが望ましい。
【0026】図8は図7に示したフィルタエレメント2
0の全体斜視図であり、膨張抑制部材22を各溝部21
に嵌め込んだ状態を示す。膨張抑制部材22は、両端部
22a,22bをビス11等で固定されるが、その他の
取付け手段で取り付けてもよい。また、膨張抑制部材2
2は濾過材27,28の対角線上に1本取り付けてもよ
く、また交差させて2本取り付けてもよい
【0027】図9は図8のC部断面図であり、濾過材2
7,28を前記保持部材3で保持した部位を示す。図1
0は図9のD部断面図であり、濾過材27,28を保持
部材3で保持しない部位を示す。一対の濾過材27,2
8は、フィルタ枠体2の折曲げ片10,10を包み込む
ように折り返された外周縁部27a,28aが、押え部
材8によりフィルタ枠体2の側部2bに密着するように
押さえ付けられており、該押え部材8はビス(或いはリ
ベット)11を介してフィルタ枠体2に取り付けられて
いる。
【0028】保持部材3は、一対の濾過材27,28に
沿って内部空間内に付設されており、両端部3b,3b
がフィルタ枠体2の左右側部2a,2bにリベット9に
より固定されている。尚、本実施形態における保持部材
3は、前記膨張抑制部材22の取付け位置と一致するよ
うに配設されることにより、濾過処理時の濾過材27,
28の外側から内側への空気の吸込みや、逆洗浄処理時
の濾過材27,28の内側から外側への空気の吹き出し
の障害が最小限に止められており、濾過処理や逆洗浄処
理の効率低下を防ぐことができる。
【0029】そこで、本第2実施形態に係るフィルタエ
レメント20は、保持部材3が一対の濾過材27,28
に形状的に係合してこれら濾過材27,28を所定位置
に保持することにより、該フィルタエレメント20の内
部空間が潰れるのを防止できると共に、膨張抑制部材2
2が濾過材27,28の頂部を押えることにより、逆洗
浄処理時に濾過材27,28が外側に膨脹することを防
ぐことができる。
【0030】ここで、上記フィルタエレメント20の具
体的な製造方法を説明する。先ず、濾過材である不織布
を製造する。すなわち、ベンゾフェノン−3,3’,
4,4’−テトラカルボン酸二無水物および4,4’−
メチレン−ビス−(トリレンイソシアネート)から延伸
比1:5、太さ30μmのポリイミド繊維を製造する。
次に、このポリイミド繊維からニードルパンチ法で目付
き500g、厚さ2mmの不織布を予備成形し、この予
備成形した不織布から、幅1500mm、長さ3000
mmの不織布を切り取る。このポリイミド繊維を構成す
るポリイミドの化学構造式を次に示す。
【0031】
【化2】
【0032】次に、不織布を金型で波形に成形する。す
なわち、不織布を金型に固定する。この金型は、片面に
平行波形形状、及び波型形状に直角方向に波型形状より
浅い角状溝3本を備える。また、金型は、長さ1500
mm、幅1000mm、厚さ50mmの鋼製またはアル
ミニウム製のものである。さらに、金型の溝に、溝の断
面形状と同形状の鋼製帯板を不織布の外側から嵌め込ん
だ状態で金型に不織布を固定する。金型は、波形部分の
外縁に幅30mmの平坦部を有する。不織布を金型に固
定する際に、金型の3辺から突出させた不織布の終端部
に突出した外周縁部4a,5a(図9参照)を形成する
ように折り曲げる。
【0033】次に、金型に固定した状態で不織布を34
0℃で2時間加熱し、冷却後金型からはずして、高耐熱
性ポリイミドの不織布の自己支持性を有する長さ150
0mm×幅1000mmの波形の濾過材4,5を得る。
この波形の濾過材4,5は波形に直交する方向に浅溝2
1(図7参照)を備え、また濾過材4,5の3辺には余
分な外周縁部4a,5aを有する。
【0034】一方、厚さ0.5mmの鋼板を折り曲げて
形成した保持部材3の両端部をフィルタ枠体2内にビス
11等で固定する。フィルタ枠体2は、チャンネル鋼と
鋼製のフラットバーで長さ1500mm×幅1000m
mに形成される。保持部材3は1500mmのフィルタ
枠体2長さに対して均等に2本配置する。
【0035】次いで、2枚の濾過材4,5を、フィルタ
枠体2の上下から覆うように被せる。このとき、濾過材
4,5の3辺の突出した外周縁部4a,5aは、フィル
タ枠体2の折曲げ片10,10(図9参照)を包み込む
ように覆い、さらにその外側を押え部材8等で押さえて
ビス11で固定する。このとき、フィルタ枠体2と濾過
材4,5との間にシール剤を塗布してもよい。
【0036】さらに、濾過材4,5の波形と直角方向の
浅溝に、その溝と同じ断面形状の、厚さ1.6mm、長
さ950mmの膨脹抑制部材22を嵌入して、フィルタ
枠体2にビス11で固定する。これにより、フィルタエ
レメント20(図8参照)が完成する。続いて、フィル
タエレメント20の解放端に、缶体設置用の取付け部材
を濾過材4,5の上から設置して、フィルタ枠体2にビ
ス等で固定してフィルタエレメント20を缶体に取付け
る。
【0037】図11は本発明の第3実施形態に係るフィ
ルタエレメント25の全体斜視図である。フィルタエレ
メント25は、一対の濾過材4,5が外側に膨脹するこ
とを抑制できる保持部材26を備えており、該保持部材
26は濾過材4,5の横断面形状に対応した波形の横断
面形状を有するように構成されている。そして、これら
保持部材26は、濾過材4,5の外面に沿って付設され
ており、両端部がビス11等によりフィルタ枠体2に固
定されている。
【0038】図12は図11のE部断面図であり、濾過
材4,5を保持部材3及び保持部材26で保持した部位
を示す。図13は図11のF部断面図であり、濾過材
4,5を保持部材26のみで保持した部位を示す。一対
の濾過材4,5は、保持部材26と保持部材3とで挟み
込まれるので、濾過材4,5の内側のみを保持部材3で
保持した場合よりも濾過材4,5のずれを効率よく防ぐ
ことができる。又、保持部材26は、濾過材4,5の外
面を押えることにより、逆洗浄処理時に濾過材4,5が
外側に膨脹することを防ぐことができる。
【0039】尚、本第3実施形態においては、濾過材
4,5を保持部材26と保持部材3とで挟み込んだが、
濾過材4,5の膨張抑止効果を有する前記保持部材26
のみを濾過材4,5の外面に沿って付設した場合にも、
該保持部材26は濾過材4,5がずれて内部空間が潰れ
るのを防止すると共に逆洗浄処理時に濾過材4,5が外
側に膨脹することを防ぐことができる。
【0040】図14は本発明の第4実施形態に係るフィ
ルタエレメント30の全体斜視図である。フィルタエレ
メント30は、上記第1乃至第3実施の形態のようにフ
ィルタ枠体2でフィルタエレメントの剛性を持たせない
で、上下の濾過材31,32の3辺の平坦端部36を縫
合糸33で縫合したエレメントである。接合手段として
は縫合の他に接着や融着などがある。
【0041】フィルタエレメント30は、一対の濾過材
31,32間に保持部材34を備えている。この保持部
材34は、上記第1乃至第3実施形態の保持部材3と略
同様の構成であり、両端部がフィルタ枠体2に取り付け
られていない点のみが相違する。
【0042】図15は図14に示した保持部材34の全
体斜視図である。保持部材34は、一対の濾過材31,
32間に2段備えられており、各保持部材34を連結棒
35で連結している。これにより、2段に備えた保持部
材34,34がずれて互いの間隔が広がったり狭くなっ
たりすることを防ぐことができる。そして、フィルタエ
レメント30を図示しない缶体に取付ける際、保持部材
34,34に対応する位置で缶体の保持手段(図示せ
ず)がフィルタエレメント30を保持するように構成す
る。
【0043】したがって、保持部材34,34を好適な
位置に保持して、濾過処理時や逆洗浄処理時に濾過材3
1,32のずれを効率よく防ぐことができる。尚、本発
明のフィルタエレメントは、上記各実施形態の構成に限
定されるものではなく、種々の形態を採りうることは言
うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るフィルタエレメントによれば、濾過材の横断面形
状に対応した保持部材が該濾過材に沿って付設されるの
で、保持部材が濾過材に形状的に係合して該濾過材を所
定位置に保持することができる。又、保持部材は濾過材
に接触しているだけなので、濾過材の被保持部には応力
集中が発生し難い。従って、一対の向かい合う濾過材の
位置ずれを防ぐと共に、濾過材に作用する応力集中を回
避して高い強度及び耐久性を備えたフィルタエレメント
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフィルタエレメン
トの全体斜視図である。
【図2】図1に示したフィルタエレメントの分解斜視図
である。
【図3】図1のA部断面図である。
【図4】図1のB部断面図である。
【図5】図1に示したフィルタエレメントにおける保持
部材の第1変形例を示す部分拡大図である。
【図6】図1に示したフィルタエレメントにおける保持
部材の第2変形例を示す部分拡大図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るフィルタエレメン
トの分解斜視図である。
【図8】図7に示したフィルタエレメントの全体斜視図
である。
【図9】図8のC部断面図である。
【図10】図8のD部断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係るフィルタエレメ
ントの全体斜視図である。
【図12】図11のE部断面図である。
【図13】図11のF部断面である。
【図14】本発明の第4実施形態に係るフィルタエレメ
ントの全体斜視図である。
【図15】図14に示したフィルタエレメントにおける
保持部材の全体斜視図である。
【図16】従来のフィルタエレメントの全体斜視図であ
る。
【図17】図16のG部断面図である。
【符号の説明】
1 フィルタエレメント 2 フィルタ枠体 3 保持部材 4,5 濾過材 6,7,8 押え部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の濾過材を向かい合わせにして内部
    空間を形成し、該内部空間を濾過後の空間として濾過材
    の外面に微粒子を捕集するように構成されたフィルタエ
    レメントにおいて、 前記濾過材の横断面形状に対応した形状を有する保持部
    材が、濾過材の内外面の少なくとも何れか一方に付設さ
    れていることを特徴とするフィルタエレメント。
  2. 【請求項2】 前記保持部材が、開口を有する板材によ
    り構成されることを特徴とする請求項1記載のフィルタ
    エレメント。
  3. 【請求項3】 前記保持部材をそれぞれ独立させて複数
    段設け、これら複数段の保持部材同士を連結部材で連結
    することを特徴とする請求項1又は2記載のフィルタエ
    レメント。
  4. 【請求項4】 一対の濾過材を向かい合わせにして内部
    空間を形成し、該内部空間を濾過後の空間として濾過材
    の外面に微粒子を捕集するように構成されたフィルタエ
    レメントにおいて、 前記濾過材は凹条部と凸条部とが交互に連続形成された
    波形状の横断面形状を有し、棒状の保持部材がこれら凹
    条部又は凸条部に沿って付設されていることを特徴とす
    るフィルタエレメント。
  5. 【請求項5】 前記保持部材が、濾過材の外周縁に配設
    したフィルタ枠体に固定されることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載のフィルタエレメント。
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