JPH1055175A - 電子打楽器 - Google Patents

電子打楽器

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JPH1055175A
JPH1055175A JP8226161A JP22616196A JPH1055175A JP H1055175 A JPH1055175 A JP H1055175A JP 8226161 A JP8226161 A JP 8226161A JP 22616196 A JP22616196 A JP 22616196A JP H1055175 A JPH1055175 A JP H1055175A
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JP
Japan
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light
stick
vibrator
stick body
main body
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Application number
JP8226161A
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English (en)
Inventor
Toshiya Kuno
俊也 久野
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スティック本体の微妙な振動をも検出するこ
とができ、耐久性に優れ、信頼性の高いものが得られる
ようにする。 【解決手段】 中空状のスティック本体1内に、発光素
子6aおよび受光素子6bを有する光センサ6と、この
光センサ6に対面した状態でスティック本体1の振り操
作に応じて振動するとともに発光素子6aからの光を受
光素子6bに向けて反射する振動子10とを設けた。し
たがって、スティック本体1を振ると、その振りに応じ
て振動子10が振動し、この振動子10の振動に応じて
発光素子6aからの光の反射状態が変化し、この変化に
応じた反射光を受光素子6bが受光するため、スティッ
ク本体1の振り操作を振動子10の振動状態の波形とし
て検出することができ、スティック本体1の微妙な振動
を精度よく検出することができ、しかも非接触方式であ
るから耐久性にも優れ、信頼性の高いものを得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子打楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子打楽器の分野においては、ス
ティック本体内にそのスティック本体の振動を検出して
電気信号に変換するセンサを設け、スティック本体の先
端に設けられたスティックヘッドでドラム、机、本など
の物体を叩くことにより、その振動に応じた電気信号を
センサから出力して、スピーカからドラム音を放音させ
る電子ドラムスティックが開発されている。この種の電
子ドラムスティックは、スティック本体の内部に一端が
固定されたコイルバネの中心に接点棒を非接触状態で配
置した機械式センサを組み込み、このスティック本体の
振動によって内部のコイルバネを振動させて接点棒に接
離させ、接点棒に対するコイルバネの接触によりスティ
ック本体の振り加速度や打撃状態などを検出する構造に
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子ドラムスティックでは、接点棒に対するコイル
バネの接触をオン−オフ信号として検出するだけである
から、スティック本体の微妙な振動を検出することがで
きず、またコイルバネが接点棒に接触する接触方式のセ
ンサを用いているから、耐久性にある程度の限界があ
り、信頼性にも乏しいなどの不都合がある。
【0004】この発明の課題は、スティック本体の微妙
な振動をも検出することができ、耐久性に優れ、信頼性
の高いものが得られるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
中空状のスティック本体と、このスティック本体内に設
けられ、発光素子および受光素子を有する光センサと、
スティック本体内に光センサに対面した状態でスティッ
ク本体の振り操作に応じて振動可能に設けられ、前記発
光素子からの光を前記受光素子に向けて反射する振動子
とを備えたことを特徴とする。したがって、この請求項
1記載の発明によれば、振動子が光センサに対面した状
態でスティック本体を振り操作すると、その振り操作に
応じて振動子が振動し、この振動子の振動に応じて発光
素子からの光の反射状態が変化し、この変化に応じた反
射光を受光素子が受光するため、スティック本体の振り
操作を振動子の振動状態の波形として検出することがで
き、スティック本体の微妙な振動を精度よく検出するこ
とができ、しかも非接触方式であるから耐久性にも優
れ、信頼性の高いものを得ることができる。
【0006】また、請求項2記載の発明は、中空状のス
ティック本体と、このスティック本体内に設けられた発
光体と、スティック本体内に設けられ、所定個所に発光
体からの光が透過する光透過部を有する仕切部と、ステ
ィック本体内に光透過部に対面した状態で振動可能に設
けられ、スティック本体の振り操作に応じて振動して光
透過部における光透過状態を変化させる振動子と、ステ
ィック本体内における光透過部の光出射側に設けられて
光透過部を透過した光を受光する受光体とを備えたこと
を特徴とする。したがって、この請求項2記載の発明に
よれば、振動子が仕切部の光透過部に対面した状態でス
ティック本体を振り操作すると、この振り操作に応じて
振動子が振動し、この振動子の振動に応じて仕切部の光
透過部を透過する光の透過状態が変化するので、この透
過状態の変化に応じた光を受光体が受光することによ
り、スティック本体の振り操作を振動子の振動状態の波
形として検出することができ、スティック本体の微妙な
振動を精度よく検出することができ、しかも非接触方式
であるから耐久性にも優れ、信頼性の高いものを得るこ
とができる。
【0007】さらに、請求項3記載の発明は、先端側に
光が透過する透孔を有する中空状のスティック本体と、
このスティック本体内に設けられた発光体と、スティッ
ク本体内における透孔と発光体との間に設けられ、所定
個所に発光体からの光が透過する光透過部を有する仕切
部と、スティック本体内に光透過部に対面した状態で振
動可能に設けられ、スティック本体の振り操作に応じて
振動して光透過部における光透過状態を変化させる振動
子と、光透過部を透過して透孔からスティック本体の外
部に放射された発光体からの光を受光する受光センサと
を備えたことを特徴とする。したがって、この請求項3
記載の発明によれば、振動子が仕切部の光透過部に対面
した状態でスティック本体を振り操作すると、この振り
操作に応じて振動子が振動し、この振動子の振動に応じ
て仕切部の光透過部を透過する光の透過状態が変化し、
この透過状態の変化に応じた光がスティック本体の先端
側の透孔から外部に放射され、この放射された光を受光
センサで受光するので、スティック本体の振り操作を振
動子の振動状態の波形として検出することができ、ステ
ィック本体の微妙な振動を精度よく検出することがで
き、しかも非接触方式であるから耐久性にも優れ、信頼
性の高いものを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]以下、図1〜図5を参照して、この発
明の電子打楽器の第1実施形態について説明する。図1
は電子ドラムスティックの外観図であり、図2はその断
面図である。これらの図において、1はスティック本体
である。このスティック本体1は、ABS樹脂などの合
成樹脂からなる細長いほぼ円筒状のものであり、その先
端部にスティックヘッド部1aが形成されている。ま
た、スティック本体1のスティックヘッド部1a内に
は、ショックアブソーバを兼ねた錘2が設けられてお
り、この錘2の近傍におけるスティック本体1の内部に
は、光センサ部材3および振動部材4が設けられてい
る。
【0009】光センサ部材3は、図3および図4に示す
ように、スティック本体1内に固定された基板5と、錘
2に対向する基板5の前面ほぼ中央に取り付けられた光
センサ6と、基板5に接続されたリード線7とからな
り、このリード線7が図2に示すようにスティック本体
1の後端部から外部に延出されて図示しない楽音発生装
置に電気的に接続された構造になっている。この場合、
光センサ6は、発光素子6aと受光素子6bとを平面的
に配置したものであり、発光素子6aから発した光が直
接受光素子6bに受光されない構造になっている。
【0010】振動部材4は、スティック本体1内に固定
された固定板8と、この固定板8のほぼ中央に一端部が
固定された支持体9と、この支持体9の先端部に取り付
けられた振動子10とからなり、これらが光センサ部材
3と錘2との間に配置された構造になっている。この場
合、支持体9は、ゴムや合成樹脂などの弾性を有する棒
状部材のものやコイルバネなどの復元性を有する屈曲可
能なものであり、スティック本体1の振り操作に応じて
振動子10を振動させるように撓み変形する構造になっ
ている。振動子10は、スティック本体1の振り操作に
応じて振動するものであり、光センサ6に対面するよう
に支持体9に取り付けられ、その先端面に反射面10a
が設けられた構造になっている。
【0011】このような電子ドラムスティックでは、ス
ティック本体1が静止しているときには、振動子10の
反射面10aが光センサ6に対面し、この振動子10の
反射面10aによって発光素子6aからの光が受光素子
6bに向けて一定の状態で反射されるため、受光素子6
bが一定量の反射光を受光する。この状態で、スティッ
ク本体1を振り始めると、その振り操作に応じて振動子
10が慣性力により支持体9を撓み変形させて振動し、
この振動子10の振動に応じて反射面10aが傾き、こ
の反射面10aの傾きに応じて発光素子6aからの光の
反射方向が変化し、この変化に応じた反射光を受光素子
6bが受光する。
【0012】すなわち、図5に示すように、スティック
本体1を振り始める前は、受光素子6bによる受光量が
最大であるが、スティック本体1を振り始めた開始時点
Sでは、その振り操作に応じて振動子10が振動を開始
し、これに伴って反射面10aが傾き始めるので、受光
素子6bによる受光量が次第に減少する。そして、ステ
ィック本体1の先端部のスティックヘッド部1aがドラ
ム、机、本などの物体に当たった打撃時点Tでは、振動
子10の振幅が最大となり、これに伴って反射面10a
の傾きが最も大きくなるので、受光素子6bによる受光
量が最も減少する。この後は、支持体9の復元力により
振動子10が初期位置に向けて急激に移動し、これに伴
って反射面10aの傾きも初期状態に向かうので、受光
素子6bによる受光量が急激に増大する。しかし、振動
子10は支持体9の復元力による慣性力で初期位置を行
き過ぎるので、再び受光素子6bによる受光量が減少す
ることになる。このような支持体9の復元力による慣性
力が無くなるまで、減衰振動を繰り返して初期位置に戻
る。
【0013】このように、この電子ドラムスティックで
は、スティック本体1の振り操作を振動子10の振動状
態の波形として検出することができるので、スティック
本体1の微妙な振動を精度よく検出することができると
ともに、この検出した電気信号に基づいて楽音のベロシ
ティ(音の強さ)などを制御することができる。例え
ば、受光量が最大のときに音の強さを最小にし、受光量
が減少するに従って次第に音の強さを大きくすることが
できる。また、この電子ドラムスティックでは、発光素
子6aからの光を振動子10の反射面10aで反射させ
て受光素子6bで受光する非接触方式であるから、従来
の機械式センサを用いたものと比べて、耐久性に優れ、
信頼性の高いものを得ることができ、しかも受光素子6
bの感度をスイッチなどの電気的な操作で調節すること
ができるので、使用者が簡単に感度調整をすることがで
き、使い勝手のよいものを得ることができる。
【0014】[第2実施形態]次に、図6〜図8を参照
して、この発明の電子打楽器の第2実施形態について説
明する。なお、図1〜図5に示された第1実施形態と同
一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この
電子ドラムスティックは、スティック本体1内に、発光
体11、受光体12、および光シャッタ部材13を設け
た構造になっている。発光体11は、ランプなどの光源
であり、スティック本体1内のほぼ中間に設けられ、リ
ード線11aによりスティック本体1の後端部から外部
に延出されて図示しない楽音発生装置に電気的に接続さ
れている。受光体12は、フォトカプラなどの受光素子
からなり、発光体11からの光を受光して電気信号に変
換して出力するものであり、スティック本体1の先端部
のスティックヘッド部1a内に設けられ、リード線(図
示せず)によりスティック本体1の後端部から外部に延
出されて図示しない楽音発生装置に電気的に接続されて
いる。
【0015】光シャッタ部材13は、仕切部14と振動
部材15とからなり、発光体11と受光体12との間に
おけるスティックヘッド部1a内に設けられている。仕
切部14は、発光体11からの光を遮断する壁であり、
受光体12の近傍に設けられ、そのほぼ中心部に発光体
11からの光が透過する光透過孔14aが受光体12に
対向して設けられている。振動部材15は、第1実施形
態とほぼ同様、スティック本体1の内面に固定された固
定板16と、この固定板16に一端部が固定されて
「L」字状に折り曲げられた支持体17と、この支持体
17の先端部に取り付けられた振動子18とからなり、
これらが仕切部14と発光体11との間に配置された構
造になっている。支持体17は、ゴムや合成樹脂などの
弾性を有する棒状部材であり、スティック本体1の振り
操作に応じて振動子18を振動させるように撓み変形す
る構造になっている。振動子18は、スティック本体1
の振り操作に応じて振動するものであり、仕切部14の
光透過孔14aを塞ぐように対面した状態で支持体17
に取り付けられている。
【0016】このような電子ドラムスティックでは、ス
ティック本体1が静止しているときには、振動子18が
仕切部14の光透過孔14aに対面しているので、この
振動子18によって発光体11からの光が遮断されて光
透過孔14aを透過することがなく、このため受光体1
2が発光体11からの光を受光することがない。この状
態で、スティック本体1を振り始めると、その振り操作
に応じて振動子18が慣性力により支持体17を撓み変
形させて振動し、この振動に伴って振動子18が仕切部
14の光透過孔14aからずれるため、発光体11から
の光が光透過孔14aを透過して受光体12に受光され
る。このときには、振動子18がその振動に伴って仕切
部14の光透過孔14aから次第にずれるため、受光体
12が受光する光量は次第に増加する。そして、スティ
ック本体1のスティックヘッド部1aがドラムなどの物
体に当たったときには、振動子18の振幅が最大とな
り、このときに光透過孔14aに対する振動子18のず
れが最大となるので、受光体12による受光量も最大と
なる。この後は、第1実施形態と同様、支持体17の復
元力により振動子18が初期位置に向けて移動し、これ
に伴って受光体12による受光量が減少する。しかし、
振動子18が支持体17の復元力による慣性力で初期位
置を行き過ぎると、再び受光体12の受光量が増えるこ
とになる。このような支持体17の復元力による慣性力
が無くなるまで、減衰振動を繰り返して初期位置に戻
る。
【0017】このように、この電子ドラムスティックで
は、発光体11からの光を受光体12で受光する過程
で、仕切部14の光透過孔14aを光が透過する光透過
状態を振動子18の振動で制御することにより、第1実
施形態と同様、スティック本体1の振り操作を振動子1
8の振動状態の波形として検出することができ、これに
よりスティック本体1の微妙な振動を精度よく検出する
ことができるとともに、この検出した電気信号に基づい
て楽音のベロシティ(音の強さ)などを制御することが
でき、また発光体11からの光を受光体12で受光する
際に振動子18で遮る非接触方式であるから、第1実施
形態と同様、従来の機械式センサを用いたものと比べ
て、耐久性に優れ、信頼性の高いものを得ることがで
き、しかも受光体12の感度をスイッチなどの電気的な
操作で調節することができ、このため使用者が簡単に感
度調整をすることができ、使い勝手のよいものを得るこ
とができる。
【0018】[第3実施形態]次に、図9〜図13を参
照して、この発明の電子打楽器の第3実施形態について
説明する。なお、図6〜図8に示された第2実施形態と
同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の電子打楽器は、図9に示すように、ドラムスティック
20と、複数のドラム21〜24と、楽音発生装置25
とからなっている。ドラムスティック20は、図10〜
図13に示すように、スティック本体1の先端部のステ
ィックヘッド部1aに光が透過する複数の透孔26が設
けられているとともに、スティック本体1内に発光体1
1および光シャッタ部材13を設けた構造になってい
る。発光体11は、赤外線を発光するものであり、ステ
ィック本体1内のほぼ中間に設けられている。
【0019】光シャッタ部材13は、第2実施形態と同
様、仕切部14と振動部材15とからなり、スティック
ヘッド部1a内に設けられている。仕切部14は、発光
体11からの光を遮断する壁であり、そのほぼ中心部に
光透過孔14aが設けられている。振動部材15は、第
2実施形態と同様、スティック本体1の内面に固定され
た固定板16と、この固定板16に一端部が固定された
支持体17と、この支持体17の先端部に取り付けられ
た振動子18とからなり、図12および図13に示すよ
うに、スティック本体1の振り操作に応じて振動子18
が振動するように支持体17が撓み変形し、この振動子
18の振動に応じて光透過孔14aを透過する光の透過
状態を変化させる構造になっている。したがって、この
ヘッドスティック20は、仕切部14の光透過孔14a
を透過した赤外線を図13に示すようにスティックヘッ
ド部1aに設けられた複数の透孔26からスティック本
体1の外部に放射する。
【0020】複数のドラム21〜24は、ドラムスティ
ック20による各打撃面にそれぞれ受光センサ27〜3
0が設けられた構造になっている。各受光センサ27〜
30はそれぞれ、フォトカプラなどの受光素子からな
り、スティックヘッド部1aの複数の透孔26からステ
ィック本体1の外部に放射された赤外線を受光して電気
信号に変換して楽音発生装置25に出力する構造になっ
ている。楽音発生装置25は、図9に示すように、ドラ
ム21〜24の各受光センサ27〜30で検出された電
気信号をそれぞれアンプ31〜34で増幅し、増幅した
各信号を楽音生成部35に出力し、この楽音生成部35
で各ドラム21〜24に対応する音色A〜Dの各楽音信
号を生成し、生成された音色A〜Dの各楽音信号をオア
ゲート36を介して放音用のアンプ37で増幅し、スピ
ーカ38から楽音として放音する構造になっている。こ
の場合、ドラム21〜24に対応するアンプ31〜34
から出力された電気信号は、A/Dコンバータによって
アナログ信号がデジタル信号に変換されて楽音生成部3
5に入力される。また、オアゲート36から出力された
楽音信号は、D/Aコンバータによってデジタル信号が
アナログ信号に変換されてアンプ37に入力される。
【0021】このような電子打楽器では、ドラムスティ
ック20を振らないときには、第2実施形態と同様、振
動子18が仕切部14の光透過孔14aに対面し、この
振動子18によって発光体11からの赤外線が遮断され
て光透過孔14aを透過することがないので、発光体1
1からの赤外線がスティックヘッド部1aの複数の透孔
26からスティック本体1の外部に放射されることがな
く、このためドラム21〜24の各受光センサ27〜3
0が発光体11からの赤外線を検出することはない。こ
の状態で、例えば図9に示すように、ドラムスティック
20を振ってドラム21を叩くときには、まず、スティ
ック本体1の振り操作に応じて振動子18が慣性力によ
り支持体17を撓み変形させて振動し、この振動に伴っ
て振動子18が仕切部14の光透過孔14aからずれる
ため、発光体11からの赤外線が光透過孔14aを透過
し、この透過した赤外線がスティックヘッド部1aの複
数の透孔26からスティック本体1の外部に放射され、
この放射された赤外線をドラム21の受光センサ27が
受光することになる。
【0022】このときには、振動子18がその振動に伴
って仕切部14の光透過孔14aから次第にずれるた
め、スティックヘッド部1aの透孔26から外部に放射
される赤外線の光量が多くなり、これにより受光センサ
27が受光する光量が次第に増加する。そして、スティ
ック本体1のスティックヘッド部1aがドラム21に打
撃されたときには、振動子18の振幅が最大となり、こ
れに伴ってスティックヘッド部1aの透孔26から外部
に放射される赤外線の光量も最大となるので、受光セン
サ27による受光量も最大となる。このようにして、ド
ラムスティック20で各ドラム21〜24のいずれかを
選択的に叩くと、各ドラム21〜24の各受光センサ2
7〜30が上記のようにスティックヘッド部1aの透孔
26から外部に放射された赤外線を受光して電気信号に
変換して楽音発生装置25に出力する。そして、ドラム
21〜24に対応する各受光センサ27〜30から電気
信号が楽音発生装置25に出力されると、それぞれアン
プ31〜34で増幅されて楽音生成部35に出力され、
この楽音生成部35で各ドラム21〜24に対応する音
色A〜Dの楽音信号に生成され、この生成された各音色
A〜Dの各楽音信号がオアゲート36を介して放音用の
アンプ37で増幅され、スピーカ38から楽音として放
音される。
【0023】このように、この電子打楽器では、ドラム
スティック20でドラム21〜24を叩く際に、発光体
11からの赤外線が仕切部14の光透過孔14aを透過
する光透過状態を振動子18の振動で制御し、この制御
された赤外線が光透過孔14aを通してスティックヘッ
ド部1aの透孔26から外部に放射され、この放射され
た赤外線を打撃されたドラム21〜24の各受光センサ
27〜30のいずれかによって、スティック本体1の振
り操作を振動子18の振動状態の波形として検出するの
で、スティック本体1の微妙な振動を精度よく検出する
ことができるとともに、この検出した電気信号に基づい
て各ドラム21〜24の音色に応じて楽音のベロシティ
(音の強さ)などを制御することができ、またドラムス
ティック20の発光体11からの赤外線を各ドラム21
〜24の各受光センサ27〜30で受光する非接触方式
であるから、従来の機械式センサを用いたものと比べ
て、耐久性に優れ、信頼性の高いものを得ることがで
き、しかも受光センサ27〜30の感度をスイッチなど
の電気的な操作で調節することが可能であり、このため
使用者が簡単に感度調整をすることが可能となり、使い
勝手のよいものを得ることができる。尚、各受光センサ
27〜30は必ずしも各ドラム21〜24上に限定して
設ける必要はなく、発光体11から放射される赤外線を
的確に検出できる場所であればどのような物体に設置し
てもよく、例えば、演奏者の身体や衣服に付着させた
り、譜面台、テーブル、椅子などへ取付けたり、あるい
は本や譜面などの上に置いてもよく、ドラムステイック
20の外部であれば如何なるものに設置してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、中空状のスティック本体内に、発光素子お
よび受光素子を有する光センサと、この光センサに対面
した状態でスティック本体の振り操作に応じて振動する
とともに発光素子からの光を受光素子に向けて反射する
振動子とを設けたから、スティック本体を振ると、その
振りに応じて振動子が振動し、この振動子の振動に応じ
て発光素子からの光の反射状態が変化し、この変化に応
じた反射光を受光素子が受光することにより、スティッ
ク本体の振り操作を振動子の振動状態の波形として検出
することができ、スティック本体の微妙な振動を精度よ
く検出することができ、しかも非接触方式であるから耐
久性にも優れ、信頼性の高いものを得ることができる。
【0025】また、請求項2記載の発明によれば、中空
状のスティック本体内に、発光体と、所定個所に発光体
からの光が透過する光透過部を有する仕切部と、光透過
部に対面した状態で振動する振動子とを設けたから、ス
ティック本体を振ると、この振りに応じて振動子が振動
し、この振動子の振動に応じて仕切部の光透過部を透過
する光の透過状態を変化させ、この透過状態の変化に応
じた光を受光体が受光することにより、スティック本体
の振り操作を振動子の振動状態の波形として検出するこ
とができ、スティック本体の微妙な振動を精度よく検出
することができ、しかも非接触方式であるから耐久性に
も優れ、信頼性の高いものを得ることができる。
【0026】さらに、請求項3記載の発明によれば、先
端側に光が透過する透孔を有する中空状のスティック本
体内に、発光体と、所定個所に発光体からの光が透過す
る光透過部を有する仕切部と、光透過部に対面した状態
で振動する振動子とを設け、かつ光透過部を透過して透
孔からスティック本体の外部に放射された発光体からの
光を受光する受光センサを備えたから、スティック本体
を振ると、この振りに応じて振動子が振動し、この振動
子の振動に応じて仕切部の光透過部を透過する光の透過
状態が変化し、この透過状態の変化に応じた光がスティ
ック本体の先端側の透孔から外部に放射され、この放射
された光を受光センサで受光するので、スティック本体
の振り操作を振動子の振動状態の波形として検出するこ
とができ、スティック本体の微妙な振動を精度よく検出
することができ、しかも非接触方式であるから耐久性に
も優れ、信頼性の高いものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子打楽器の第1実施形態の外観
図。
【図2】図1の断面図。
【図3】図2の要部拡大図。
【図4】図3の振動子が振動した状態を示した図。
【図5】スティック本体の振り操作に対する受光素子の
受光量を示した図。
【図6】この発明の電子打楽器の第2実施形態の断面
図。
【図7】図6の要部拡大図。
【図8】図7の振動子が振動した状態を示した図。
【図9】この発明の電子打楽器の第3実施形態の概略構
成図。
【図10】図9のドラムスティックの外観図。
【図11】図10の断面図。
【図12】図11の要部拡大図。
【図13】図12の振動子が振動した状態を示した図。
【符号の説明】
1 スティック本体 6 光センサ 6a 発光素子 6b 受光素子 10、18 振動子 10a 反射面 11 発光体 12 受光体 14 仕切部 14a 光透過孔 20 ドラムスティック 21〜24 ドラム 26 透孔 27〜30 受光センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空状のスティック本体と、 このスティック本体内に設けられ、発光素子および受光
    素子を有する光センサと、 前記スティック本体内に前記光センサに対面した状態で
    前記スティック本体の振り操作に応じて振動可能に設け
    られ、前記発光素子からの光を前記受光素子に向けて反
    射する振動子と、 を備えたことを特徴とする電子打楽器。
  2. 【請求項2】中空状のスティック本体と、 このスティック本体内に設けられた発光体と、 前記スティック本体内に設けられ、所定個所に前記発光
    体からの光が透過する光透過部を有する仕切部と、 前記スティック本体内に前記光透過部に対面した状態で
    振動可能に設けられ、前記スティック本体の振り操作に
    応じて振動して前記光透過部における光透過状態を変化
    させる振動子と、 前記スティック本体内における前記光透過部の光出射側
    に設けられて前記光透過部を透過した光を受光する受光
    体と、 を備えたことを特徴とする電子打楽器。
  3. 【請求項3】先端側に光が透過する透孔を有する中空状
    のスティック本体と、 このスティック本体内に設けられた発光体と、 前記スティック本体内における前記透孔と前記発光体と
    の間に設けられ、所定個所に前記発光体からの光が透過
    する光透過部を有する仕切部と、 前記スティック本体内に前記光透過部に対面した状態で
    振動可能に設けられ、前記スティック本体の振り操作に
    応じて振動して前記光透過部における光透過状態を変化
    させる振動子と、 前記光透過部を透過して前記透孔から前記スティック本
    体の外部に放射された前記発光体からの光を受光する受
    光センサと、 を備えたことを特徴とする電子打楽器。
  4. 【請求項4】前記受光センサは、前記スティック本体と
    は別の物体に設けられ、検出した電気信号を発音装置に
    出力し、この出力した電気信号に基づいて前記発音装置
    から楽音を放音させることを特徴とする請求項3記載の
    電子打楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2403338A (en) * 2003-06-24 2004-12-29 Aicom Ltd Resonance and/or vibration measurement device

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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GB2403338B (en) * 2003-06-24 2005-11-23 Aicom Ltd Resonance and/or vibration measurement device

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