JPH1054843A - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JPH1054843A
JPH1054843A JP8211089A JP21108996A JPH1054843A JP H1054843 A JPH1054843 A JP H1054843A JP 8211089 A JP8211089 A JP 8211089A JP 21108996 A JP21108996 A JP 21108996A JP H1054843 A JPH1054843 A JP H1054843A
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JP
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acceleration
semiconductor
sensor element
pedestal
semiconductor sensor
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JP8211089A
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Inventor
Minoru Murata
稔 村田
Kenichi Ao
青  建一
Seiichiro Ishio
誠一郎 石王
Yasuki Shimoyama
泰樹 下山
Tomohito Kaoruda
智仁 薫田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48135Connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip
    • H01L2224/48137Connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip the bodies being arranged next to each other, e.g. on a common substrate

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度±1G程度の小さい加速度を精度良く
検出する構成でありながら、基板側からの応力による悪
影響を極力防止できるようにする。 【解決手段】 センサチップ23は、3.6mm角のシ
リコン製で、フレーム24に4つの梁部25a〜25d
を介して重り部26を支持する構成に形成される。梁部
25a〜25dにはピエゾ抵抗効果を有する拡散抵抗が
形成され、ブリッジ接続される。センサチップ23は、
1.75mmの厚さ寸法のシリコン台座22を介してセ
ラミック基板21に接着剤27により接着固定される。
接着剤27には、シリコーン樹脂からなるベース接着剤
27aに樹脂ビーズ27bが配合率0.1wt%で配合
される。温度ストレス試験に対してセンサチップ23が
基板21側から受ける応力歪みが緩和されるので、感度
変動を2%以内に低減でき、±1G程度の加速度を精度
良く検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度の検出範囲
を±1Gから高々±2G程度としたものであって、加速
度を受けて重り部が変位するとこの重り部を支持してい
る梁部に形成した抵抗体が歪みを受けて抵抗値が変化す
るのを電気的に検出してそのとき受けている加速度の大
きさを検出するようにした半導体センサ素子を有する半
導体加速度センサに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】半導体加速度センサと
しては、加速度を受けて変位する重り部を拡散抵抗が形
成された梁部を介して外枠により支持する形状にシリコ
ン基板をエッチング等により形成したものがある。この
ものは、加速度を受けると重り部がその加速度に比例し
た力を受けて変位するので、これを支持している梁部が
歪むようになり、その歪みによる応力で拡散抵抗がピエ
ゾ抵抗効果によって変化するようになる。拡散抵抗をブ
リッジ接続した検出回路を形成しておくことにより、そ
の抵抗値の変化を電圧信号として検出することができ、
これに基づいて受けた加速度を検出することができるの
である。
【0003】ところで、このような半導体加速度センサ
としては、従来では、例えば、自動車が衝突する場合な
どに受ける激しい衝撃を検出するためのものがあり、こ
れは、被検出部が受ける衝撃の程度を加速度の大きさと
して検出するような場合に用いるものであるので、加速
度の検出範囲は10G(Gは重力の加速度で9.8m/
sec)を超えるような大きい加速度値が対象となっ
ていた。
【0004】ところで、近年では自動車などにおいて、
上述のような衝撃の加速度よりもずっと小さい加速度と
して、通常の走行状態で発生する加速や減速の程度のレ
ベルの微小な加速度を検出して制動制御等を行うことに
より安全性の向上を図ることが要求されるようになって
いる。したがって、その検出対象となる加速度の範囲
は、±1G程度から精々±2G程度までの小さい範囲で
精度良く検出できるものが要求されている。
【0005】しかしながら、このように微小な加速度を
検出するための半導体加速度センサとしては、次のよう
な技術的課題がある。すなわち、センサチップの重り部
が加速度により受ける僅かな力を梁部の歪みとして発生
させるものであるから、センサチップ自体が固定されて
いるフレーム部分から僅かでも力を受けた状態になる
と、重り部を支持している梁部にも応力が及ぶことにな
り、拡散抵抗に応力が加わった状態となり、これによっ
て検出感度が変動して検出動作に悪影響を及ぼすことが
ある。
【0006】このような不具合に対処すべく、加速度の
検出範囲を±1Gから±2G程度の小さい検出範囲とし
た半導体加速度センサにおいては、下地の基板から受け
る応力を極力低減する構成を採用するようにしており、
例えば、図5および図6はその構成の概略を示してい
る。すなわち、シリコン製の半導体センサチップ1は、
外枠となる第1フレーム2内に、素子部3が片持梁4に
よって支持された状態に形成されている。
【0007】素子部3には内枠となる「コ」の字状をな
す第2フレーム5と、この第2フレーム5から延出され
る4つの梁部6a〜6dと、これら4つの梁部6a〜6
dにより支持された重り部7とにより構成されている。
4つの梁部6a〜6dにはあらかじめ拡散抵抗が形成さ
れており、後述するように、歪みを受けるとピエゾ抵抗
効果によりその抵抗値が変化するように設けられてい
る。そして、これら拡散抵抗はブリッジ接続状態に配線
されており、抵抗値の変化を電圧信号として取り出すこ
とができるようになっている。
【0008】半導体センサチップ1は、第1フレーム2
をガラス製の台座8に陽極接合により固定されている。
台座8には、第1フレーム2と対向する部分よりも内側
に凹部8aが形成されており、重り部7が変位しても接
触しないようになっている。ガラス製の台座8はセラミ
ック製の基板9に接着固定されている。この基板9には
センサ出力の信号処理を行うICチップ10がダイボン
ディングされており、このICチップ10と半導体セン
サチップ1との間にはボンディングワイヤ11により電
気的な接続がとられている。
【0009】半導体センサチップ1が台座8を介して接
着固定された基板9は、金属製のベース12aとキャッ
プ12bからなるケース12内に配設されており、この
ケース12内部には過大な加速度が加わったときに破壊
しないようにするためのダンパ剤としてオイル13が充
填されている。また、ケース12から外部には半導体セ
ンサチップ1やICチップ10と電気的に接続される図
示しないリード線が導出されており、検出信号が出力さ
れるようになっている。
【0010】上記構成によれば、半導体センサチップ1
が面に垂直方向の加速度を受けると、そのときの力によ
り重り部7が加速度と反対方向に変位し、これによって
梁部6a〜6dに形成されている拡散抵抗が加速度に応
じた歪みを受けるようになる。すると、拡散抵抗のピエ
ゾ抵抗効果によってブリッジ接続した回路の出力電圧が
変化するようになるので、そのとき受けている加速度を
検出することができるようになる。
【0011】また、上述の構成を採用することにより、
基板9やガラス製の台座8から半導体センサチップ1に
応力が作用した場合でも、第1フレーム2でその応力を
吸収することができ、この第1フレーム2に片持梁4に
より1点で片持状態に支持された第2フレーム5には、
その応力が及ぶのを極力防止することができるのであ
る。
【0012】しかしながら、このような構成を採用する
ことは、半導体加速度センサ1においては、本来の加速
度を検出する部分に加えて第1フレーム2の部分が余分
に必要な構成となるため、その分だけチップサイズが大
きくなってしまうのを避けられず、この結果、全体を小
形化するのに支障となる不具合があった。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、このように重力の加速度±1G〜±2
G程度の小さい加速度を精度良く検出する構成でありな
がら、基板側からの応力による悪影響を極力防止できる
ようにして小形化を図れるようにした半導体加速度セン
サを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、半
導体センサ素子を実装する際に、基板との間に台座を介
在させるので、基板側から受ける温度変動などによる応
力を緩和することができるようになり、加速度の検出範
囲が±1Gから±2G程度の微小な加速度を検出する場
合でも、その応力を極力緩和して精度良く検出すること
ができるようになる。この場合、台座は半導体センサ素
子の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を有する材料を用い
ると共に、その台座の厚さ寸法の設定を、所定の熱的ス
トレス試験の前後における半導体センサ素子の検出感度
の変動率が所定許容値以下となるように設定しているの
で、基板側からの応力による検出感度の変動を抑制する
ことができ、加速度を精度良く検出することができるよ
うになる。
【0015】請求項2の発明では、半導体センサ素子を
固定するときに使用する接着剤として、可撓性樹脂のベ
ース材料に所定粒径の樹脂粒子を0.1wt%(重量パ
ーセント)以下にして配合したものを用いているので、
樹脂粒子によって半導体センサ素子との隙間部分を適切
な距離だけ存した状態に配置でき、しかも、含有量が必
要最小限に設定されていることから温度変動による応力
が半導体センサ素子に伝わるのを極力防止することがで
き、これによって、±1Gから±2G程度の検出範囲の
加速度を精度良く検出することができるようになる。
【0016】請求項3の発明では、上記請求項1および
請求項2の発明を兼ね備えた構成としているので、それ
らの感度変動を発生する要素の双方を適正な状態とする
ことができ、これによって、±1Gから±2G程度の検
出範囲の加速度をより精度良く検出することができるよ
うになる。
【0017】請求項4の発明では、半導体センサ素子の
寸法を3.6mm角程度に設定して±1Gから±2G程
度の加速度を検出する構成を採用するときに、台座側か
ら受ける応力の影響が少なくなるのが1mm程度の厚さ
寸法を境としているので、台座の厚さ寸法を1mm以上
に設定することにより、精度良く検出することができる
ようになる。
【0018】請求項5の発明では、半導体センサ素子を
基板に搭載する際にこれらの間に介在させる台座を半導
体センサ素子と同じ半導体材料を用いているので、それ
らの熱膨張係数も同じとなり、台座そのものから半導体
センサ素子に及ぼす熱的なストレスを緩和することがで
きるようになり、検出精度を向上させることができるよ
うになる。
【0019】請求項6の発明では、半導体センサ素子を
重り部を梁部により両持ちする構造のものに適用してい
るので、片持構造の梁部の場合に比べて他軸感度が減少
することにより、±1Gから±2G程度の検出範囲の加
速度を精度良く検出することができるようになる。そし
て、この場合に、両持ち構造の梁部を有することで、一
般的に梁部が連結される枠体から受ける歪みの影響が大
きくなるという構成であっても、台座側から受ける歪み
の悪影響を低減する構成を採用であることから、検出精
度の向上を図ることができるようになるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を±1.5G(1G
は重力の加速度で、9.8m/sec)程度の範囲の
加速度を検出するようにした自動車のABS(アンチロ
ックブレーキシステム)用の半導体加速度センサに適用
した場合の一実施の形態について図1ないし図4を参照
しながら説明する。
【0021】図1および図2はパッケージを除いた部分
の全体構成を概略的に示しているもので、パッケージの
一部をなすセラミック製の基板21にシリコン台座22
を介して半導体センサ素子であるシリコン製のセンサチ
ップ23が接着固定されている。
【0022】センサチップ23は次のように構成されて
いる。半導体基板であるシリコン基板23aは、厚さ寸
法が300μm(ミクロン)程度で上面側には拡散抵抗
を形成するための所定膜厚のn形の不純物が導入された
エピタキシャル層23bが形成されたものである。チッ
プサイズは3.6mm×3.6mmの正方形状である。
外周部には矩形枠状の外枠であるフレーム24が形成さ
れ、このフレーム24と4つの梁部25a〜25dを介
して重り部26が連結された状態に支持するように形成
されている。
【0023】梁部25a〜25dの表面側には拡散抵抗
が形成されており、これらの拡散抵抗はブリッジ接続し
た状態に配線されて、外部に導出可能に電極が形成され
ている(図示せず)。拡散抵抗は、歪みを受けるとピエ
ゾ抵抗効果によってその抵抗値が変化するようになって
おり、これをブリッジの出力により電圧信号として検出
するようになっている。
【0024】梁部25a〜25dおよび重り部26は、
電気化学エッチング法を用いた異方性エッチング処理に
より形成されるもので、上述したシリコン基板23aと
エピタキシャル層23bとにより形成されるpn接合の
導電形の違いを利用して電気化学エッチング(例えば、
特願平6−42839号に示される電気化学エッチング
法を参照)を行うことにより、シリコン基板23aのみ
をエッチングで除去し、この後、通常のエッチング処理
によりエピタキシャル層23b部分の厚さ寸法を調整す
ることによって所望の厚さ寸法の梁部25a〜25dを
形成するものである。なお、この場合におけるエッチン
グ処理では、KOH(水酸化カリウム)などのアルカリ
溶液を用いた異方性エッチングを行うようにしている。
【0025】そして、梁部25a〜25dは、厚さ寸法
が4.5μm程度を中心値として4.2〜5.5μm程
度の範囲に形成され、幅寸法が160μmを中心値とし
て140〜180μm程度の範囲に形成され、長さ寸法
が550μmを中心値として530〜570μm程度の
範囲に形成されている。また、重り部24は、1.4m
g(ミリグラム)程度となるように形成されている。
【0026】次に、センサチップ23とセラミック基板
21との間に介在させるシリコン台座22は、厚さ寸法
Dが1.8mm程度(1mm以上)に設定されており、
それぞれとの間を接着剤27により接着固定されてい
る。
【0027】接着剤27は、ベース接着剤27aに樹脂
粒子としての樹脂ビーズ27bが配合されたものであ
る。ベース接着剤27aは、可撓性樹脂の一種であるシ
リコーン樹脂を用いており、このシリコーン樹脂の弾性
率は1MPa(メガパスカル)程度である。
【0028】なお、センサチップ23とシリコン台座2
2との間に設けられる接着剤27の樹脂ビーズ27b
は、例えば8μm程度の球状をなすポリジビニルベンゼ
ン樹脂をベース接着剤27a中に0.1wt%(重量パ
ーセント)以下となるように配合したもので、この樹脂
ビーズ27bの弾性率は4.8GPa(ギガパスカル)
程度である。また、シリコン台座22とセラミック基板
21との間に設けられる接着剤27の樹脂ビーズ27b
は、例えば28μm程度の粒径でベース接着剤27a中
に0.54wt%程度配合したものである。
【0029】なお、樹脂ビーズ27bの配合率の下限値
については、センサチップ23を実装する際にそのセン
サチップ23のフレーム24下面の接着面に3個以上の
樹脂ビーズ27bが散らばって存在することが条件であ
り、工程能力を考慮した経験的な値では0.03wt%
程度以上が必要であることがわかっている。
【0030】上記した構成を採用することにより、セン
サチップ23はシリコン台座22上に接着固定された状
態となり、これによって重り部26はシリコン台座22
との間に接着剤27の厚さ寸法(例えば、8μm〜15
μm程度)だけ離間した状態に配設される。この程度の
空隙を設けることによって、重り部26が過大な加速度
を受けたときのダンパとして空気を用いたエアダンパと
することができる。上記のように構成された半導体加速
度センサは、水平方向の面内での二次元方向の加速度を
検出するために、実装基板上に立てた状態で互いに直交
する位置に配置して実装されるようになっている。
【0031】上記構成によれば、水平方向の加速度を受
けると、2個の半導体加速度センサのそれぞれに方向に
応じた成分の加速度を受けるようになる。半導体加速度
センサにおいては、センサチップ23の重り部26が加
速度に応じた力を加速度と反対方向に受けることにな
る。これにより重り部26が力を受けた方向に変位する
と、これを支持している4つの梁部25a〜25dは歪
むようになる。
【0032】このとき、例えば、重り部26がシリコン
台座22側に変位した場合には、梁部25a〜25dの
表面側の重り部26寄りの位置では圧縮応力を受け、フ
レーム24寄りの位置では引張応力を受けるようにな
り、これによって、それぞれに形成されている拡散抵抗
がピエゾ抵抗効果によって変化するようになる。する
と、ブリッジ接続された各部の抵抗値が変化することに
応じて電圧出力が得られるようになる。
【0033】また、過大な加速度を受けたときには、重
り部26はシリコン台座22との狭い空隙がエアダンパ
の効果を有することから、重り部26と梁部25a〜2
5dとが破壊されるのを防止することができる。
【0034】そして、シリコン台座22の厚さ寸法を1
mm以上である1.75mmに設定すると共に、接着剤
27を用いて接着固定しているので、温度変動がある場
合でも、そのときの感度変動を所定の許容範囲内にする
ように応力の影響が極力小となるようにすることがで
き、これによって±1.5G程度の加速度を測定する場
合でも、誤差を少なくして高い精度で検出することがで
きるようになる。
【0035】次に、上述の構成を採用した根拠となるデ
ータを示す。すなわち、上記した各データについては、
発明者らにより、シリコン台座22の厚さ寸法に対する
温度サイクル試験前後の感度S(V/G)からその感度
変動ΔS(%)を測定すると共に、接着剤27の樹脂ビ
ーズの配合率と低温度放置試験の前後での感度S(V/
G)からその感度変動ΔS(%)を測定した結果に基づ
いている。
【0036】この場合、感度Sは1G当たりの出力電圧
の値であるが、実際には、この半導体加速度センサ自体
の測定範囲が±1.5G程度であるから、加速度のない
状態0Gのときの出力電圧V0(V)と加速度が1Gの
ときの出力電圧V1(V)との差の電圧値(V)として
次式(1)のように定義している。 S(V/G)=V1−V0 …(1)
【0037】また、感度変動ΔS(%)は、試験前の感
度Soと試験後の感度S1の差の値のSoに対する割合
として次式(2)のように定義している。 ΔS(%)=(So−S1)/So×100(%)
【0038】さて、まず、シリコン台座22の厚さ寸法
については、シリコン台座22を設けないものつまり厚
さ寸法がゼロのものから、2ミリ程度の厚さ寸法のもの
までの種々のものを用いて温度ストレス試験である温度
サイクル試験を実施した。温度サイクル試験は、室温状
態で感度Soを測定してから−30℃の雰囲気中に2時
間放置し、続いて85℃の雰囲気中に2時間放置し、こ
の後室温に戻して感度S1を測定するまでを1サイクル
の試験として設定されているものである。
【0039】図3は、温度サイクル試験の前後での感度
変動ΔSをシリコン台座22の厚さ寸法に対して求めた
もので、この結果から、例えば、±1G(±1G〜±2
G程度までの範囲)程度の低い加速度の検出領域で精度
良く検出するための基準として感度変動ΔSの値を±2
%程度に設定したときには、シリコン台座22の厚さ寸
法が1mm以上に設定されていれば良いことがわかっ
た。
【0040】次に、接着剤27に配合する樹脂ビーズ2
7bの配合率については、樹脂ビーズ27bを配合しな
いものから0.55wt%程度まで配合したものまでの
種々のものを用いて温度ストレス試験である低温放置試
験を実施した。低温放置試験は、室温状態で感度Soを
測定してから、−40℃の雰囲気中に所定時間放置し、
この後室温に戻して感度S1を測定するまでを1サイク
ルの試験として設定されているものである。
【0041】図4は、低温放置試験の前後での感度変動
ΔSを接着剤27への樹脂ビーズ27bの配合率を変え
たときの測定結果を示すものである。この結果から、上
述した基準つまり感度変動ΔSが±2%程度に設定され
ている場合では、樹脂ビーズ27bの配合率は0.1w
t%程度以下であることが必要であることがわかった。
なお、配合率の下限値は、前述したように、理論的には
センサチップ21の接着面内に最低3個の樹脂ビーズ2
7bが適度な間隔をもって配置されるような値に設定す
れば良いが、実質的には工程能力との関係から、経験的
な値として0.03wt%程度が下限値となることがわ
かっている。
【0042】このような本実施例によれば、シリコン台
座22の厚さ寸法を1mm以上で1.75mm程度に設
定すると共に、接着剤27の樹脂ビーズ27bの配合率
を0.1wt%以下程度に設定したものを用いて接着固
定するようにしたので、温度ストレス試験としての温度
サイクル試験や低温放置試験を経た後でも感度変動ΔS
を2%程度以内に抑えることができ、これによって、温
度変化のある環境において使用する場合でも、±1.5
G程度の低い範囲の加速度を高精度で検出することがで
きるようになる。
【0043】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形また拡張できる。ABS用
の半導体加速度センサ以外にも、VSC(Vehicle Stab
ility Control )のような高精度で低加速度を検出する
ものにも適用できる。半導体センサ素子のチップサイズ
は3.6mm角程度としたが、これ以外のサイズのもの
に適用することもできる。
【0044】接着剤27に配合する樹脂ビーズの粒径は
8μmの他に、8〜15μm程度の範囲のものを使用す
ることができる。また、樹脂ビーズの材質としては、ボ
リジビニルベンゼン樹脂の他に、シリコーン樹脂など弾
性率が4〜6GPa程度の範囲にある樹脂ビーズを用い
ることができる。
【0045】接着剤27のベース接着剤27aは、シリ
コーン樹脂以外に、可撓性エポキシ樹脂などを用いるこ
ともできる。梁部は重り部を4箇所から支持する両持ち
形のもの以外に、3箇所以下で支持する構成でも良く、
また5箇所以上で支持するものでも良い。さらには、片
持ちのものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図
【図2】外観斜視図
【図3】シリコン台座の厚さ寸法と感度変動との関係を
示す測定結果図
【図4】樹脂粒子の配合割合と感度変動との関係を示す
測定結果図
【図5】従来例を示すセンサチップの平面図
【図6】実装状態で示す縦断側面図
【符号の説明】
21はセラミック基板(基板)、22はシリコン台座
(台座)、23はセンサチップ(半導体センサ素子)、
23aはシリコン基板、23bはエピタキシャル層、2
4はフレーム、25a〜25dは梁部、26は重り部、
27は接着剤、27aはベース接着剤、27bは樹脂ビ
ーズ(樹脂粒子)である。
フロントページの続き (72)発明者 下山 泰樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 薫田 智仁 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度の検出範囲を±1G〜±2G(1
    Gは重力の加速度)程度としたものであって、梁部を介
    して重り部が支持される構成で、加速度を受けて重り部
    が変位すると梁部に形成した抵抗体が歪みを受けて抵抗
    値が変化し、これを電気的に検出してそのとき受けてい
    る加速度の大きさを検出するようにした半導体センサ素
    子を有する半導体加速度センサにおいて、 前記半導体センサ素子を搭載する基板との間に介在され
    該半導体センサ素子の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を
    有する台座を設け、 この台座の厚さ寸法を、所定の熱的ストレス試験の前後
    における前記半導体センサ素子の検出感度の変動率が所
    定許容値以下となるように設定したことを特徴とする半
    導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】 加速度の検出範囲を±1G〜±2G程度
    としたものであって、梁部を介して重り部が支持される
    構成で、加速度を受けて重り部が変位すると梁部に形成
    した抵抗体が歪みを受けて抵抗値が変化するのを電気的
    に検出してそのとき受けている加速度の大きさを検出す
    るようにした半導体センサ素子を有する半導体加速度セ
    ンサにおいて、 前記半導体センサ素子を搭載する基板との間に介在され
    該半導体センサ素子の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を
    有する台座を設け、 前記半導体センサ素子を、ベース材料に可撓性樹脂を用
    いると共にこれに所定粒径の樹脂粒子を0.1wt%
    (重量パーセント)以下となるように配合した接着剤を
    用いて前記台座に固定したことを特徴とする半導体加速
    度センサ。
  3. 【請求項3】 加速度の検出範囲を±1G〜±2G程度
    としたものであって、梁部を介して重り部が支持される
    構成で、加速度を受けて重り部が変位すると梁部に形成
    した抵抗体が歪みを受けて抵抗値が変化するのを電気的
    に検出してそのとき受けている加速度の大きさを検出す
    るようにした半導体センサ素子を有する半導体加速度セ
    ンサにおいて、 前記半導体センサ素子を搭載する基板との間に介在され
    該半導体センサ素子の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を
    有する台座を設け、 この台座の厚さ寸法を、所定の熱的ストレス試験の前後
    における前記半導体センサ素子の検出感度の変動率が所
    定許容値以下となるように設定し、 前記半導体センサ素子を、ベース材料に可撓性樹脂を用
    いると共にこれに所定粒径の樹脂粒子を0.1wt%以
    下となるように配合した接着剤を用いて前記台座に固定
    したことを特徴とする半導体加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記台座の厚さ寸法は、前記半導体セン
    サ素子のチップサイズが3.6mm角程度であるときに
    1mm以上に設定されていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の半導体加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記台座は、前記半導体センサ素子と同
    じ材質の半導体材料を用いて構成されていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体加速
    度センサ。
  6. 【請求項6】 前記半導体センサ素子は、前記重り部を
    支持する梁が両持ち構造に構成されていることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体加速度
    センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11344506A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Japan Aviation Electronics Ind Ltd 半導体加速度センサ
WO2001046708A1 (fr) * 1999-12-22 2001-06-28 Mitsubichi Denki Kabushiki Kaisha Equipement de detection et son procede de fabrication

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