JPH105372A - ゴルフボール用転写箔 - Google Patents

ゴルフボール用転写箔

Info

Publication number
JPH105372A
JPH105372A JP8165862A JP16586296A JPH105372A JP H105372 A JPH105372 A JP H105372A JP 8165862 A JP8165862 A JP 8165862A JP 16586296 A JP16586296 A JP 16586296A JP H105372 A JPH105372 A JP H105372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
golf ball
layers
transfer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8165862A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Sano
喜則 佐野
Masatoshi Takahashi
昌俊 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP8165862A priority Critical patent/JPH105372A/ja
Publication of JPH105372A publication Critical patent/JPH105372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明により、転写性および耐摩耗性に優れ
たゴルフボール用転写箔を提供する。 【解決手段】 本発明は、ポリプロピレンフィルム上に
転写層を有し、その転写層が少なくともインキ層および
透明樹脂剥離層から成るゴルフボール用転写箔に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール用転
写箔に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフボールに絵付けを行う方法
としては、パッド印刷方法等による直接印刷法や、金属
箔の全面にインキ層を形成したベタ刷り箔を用いてその
裏面から加熱された刻印で押圧し任意の模様を転写する
方法や、特開昭53-63137号公報に開示されているよう
に、プラスチックフィルム上に任意の模様の転写インキ
層を形成した転写箔を用いて印刷する熱転写印刷法が知
られている。しかしながら、パッド印刷では1色毎に乾
燥が必要となるため、能率が悪く、コスト高になり、模
様の輪郭がシャープにならない泳ぎ現象が発生する等、
種々の欠点を有している。
【0003】特開昭58-183285号公報には、ポリプロピ
レンフィルム上に硝化綿を主成分として含有するインキ
層をグラビア印刷法によって形成することにより、上記
欠点を改良するゴルフボール用転写箔が開示されてい
る。しかしながら、この方法においては、ゴルフボール
への転写性や、インキ層の耐光性、低温での転写性等は
優れているが、インキ層とボール表面との密着性の低下
が見られる。
【0004】また、ゴルフボールは模様を転写した後、
透明ウレタン塗料を塗装して完成品となるが、プレーヤ
ーが打撃を繰り返すにつれて透明ウレタン塗料が剥離
し、転写された模様が剥き出しになり、直接被転写部が
打撃されることになる。この場合は前記模様が剥離し易
い。その結果、耐摩耗性が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、転写
性、耐摩耗性に優れたゴルフボール用転写箔を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、転写性、
耐摩耗性ともに優れたゴルフボール用転写箔を提供する
べく鋭意研究を重ねた結果、ポリプロピレンフィルム上
の被転写層を、少なくとも1層のインキ層および透明樹
脂剥離層から成る多層構造とすることにより、転写性、
耐摩耗性に優れたゴルフボール用転写箔を提供し得るこ
とを見い出し、本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、ポリプロピレンフィル
ム、好ましくは二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に、
少なくとも1層のインキ層および透明樹脂剥離層から成
る転写層を有するゴルフボール用転写箔に関する。ポリ
プロピレンフィルムおよびインキ層の間に透明樹脂剥離
層を設けることにより、ゴルフボールに転写した際に模
様を透明樹脂層で覆うことになり、打撃を繰り返した後
にウレタン塗装部が剥離しても、模様部が直接打撃され
ないため、耐摩耗性が向上する。
【0008】また、ポリプロピレンフィルム上にインキ
層、透明樹脂剥離層の順に印刷した場合、模様部とゴル
フボールとの密着性が向上し、その結果、耐摩耗性が向
上する。
【0009】本発明に用いるポリプロピレンフィルムは
一般に市販されているものが使用できるが、前述のよう
に二軸延伸ポリプロピレンフィルムが好適である。本発
明の転写箔には、ポリプロピレンフィルムは厚さ5〜40
μm、好ましくは15〜25μmであることが好適である。5
μmより薄いと熱転写の際、伸び易く、また転写箔作成
時、巻き取りに不具合を生じ、40μmより厚いとディン
プル部にうまく接着せず、転写不良を生じるという欠点
がある。
【0010】本発明によれば、上記ポリプロピレンフィ
ルム上に転写層が形成されるが、その転写層は少なくと
も透明樹脂剥離層とインキ層から成っている。インキ層
と透明樹脂剥離層が形成される順序は、ポリプロピレン
フィルム上に透明樹脂剥離層を形成し、次いでインキ層
を形成するか、ポリプロピレンフィルム上にまずインキ
層を形成した後に透明樹脂剥離層を形成してもよい。ま
た、ポリプロピレンフィルム上に透明樹脂剥離層を形成
し、次いでインキ層を形成した上に、透明樹脂剥離層を
もう一層形成してもよい。透明樹脂剥離層は、ゴルフボ
ールに転写した状態で、インキ層とゴルフボールの間に
ある場合は、インキ層とゴルフボールの間の密着性を改
善し、インキ層の耐摩耗性を改善する。透明樹脂剥離層
がボールに転写された状態でインキ層の上に存在する場
合は、透明樹脂剥離層は転写模様の上に形成される透明
ウレタン塗料との密着性を改善すると同時にインキ層を
保護する役割を果たし、耐摩耗性を改善する。透明樹脂
剥離層はゴルフボールとの密着性が良好であるので、転
写時に転写性も向上することになる。
【0011】透明樹脂剥離層は基本的に基材樹脂と体質
顔料のみから成る。基材樹脂としては、転写する時に、
加熱により軟化し、被転写体であるゴルフボールのくぼ
みを有する表面に良好に接着し得る熱可塑性樹脂であっ
て、ポリアミド樹脂、エステルガム、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、およびウレタン樹脂が挙げられる。こ
の場合、硝化綿はそれのみにて、転写性外観に優れる
が、耐久性に劣るため、他の樹脂をブレンドすることに
より、耐久性の向上を図る。基材樹脂はまたビニル樹脂
とアクリル樹脂のいずれか、または両者であってよい。
この場合、硝化綿系に比べ、低温にて、転写することが
可能である。
【0012】体質顔料としては、シリカや硫酸バリウム
が一般的であるが、これらに限定されない。体質顔料
は、基材樹脂100重量部に対し0.1〜50重量部、好ましく
は2〜35重量部の量で配合する。50重量部より多いと樹
脂の透明度が下がるという欠点を有し、0.1重量部より
少ないとインキ層を印刷する際、インキのハジキが生じ
るという欠点を有する。
【0013】インキ層は基本的にベース樹脂と着色剤と
から成るが、通常は他の添加剤(例えば、体質顔料、可
塑剤、界面活性剤、ポリエチレン粉末等)を配合しても
よい。ベース樹脂は透明樹脂剥離層の基材樹脂で例示し
たものと同じものが使用できる。着色剤は顔料、染料が
一般的であるが、ゴルフボールが屋外で使用されるため
耐光性に優れたものが好ましい。また、着色剤の含有量
は色目によって定められる。添加剤は前述したものであ
るが、体質顔料としてはシリカ、硫酸バリウムが挙げら
れ、可塑剤としてはフタル酸エステル(例えば、ジ-2-
エチルヘキシルフタレート)、リン酸エステル(例え
ば、リン酸トリクレシル)、脂肪酸エステル(例えば、
オレイン酸ブチル)等が挙げられ、界面活性剤としては
ノニオン系界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル)等が挙げられる。添加剤の配合
量は、ベース重量部100重量部に対し20〜200重量部、好
ましくは40〜150重量部である。
【0014】透明樹脂剥離層およびインキ層はポリプロ
ピレンフィルム上にグラビア印刷により模様の形態で形
成される。印刷時には、それぞれの層を形成する成分を
適当な溶剤に溶解して、粘度を調節することが通常行わ
れる。
【0015】このように形成された転写箔は透明ウレタ
ン塗料を塗る前のゴルフボール(塗料塗布前のボール、
白色ウレタン塗料を塗布したゴルフボール等)上に置
き、熱をかけて転写作業を行う。転写は通常140〜200℃
の温度で行われる。
【0016】転写終了後、透明ウレタン塗料を塗布し
て、ゴルフボールが完成する。
【0017】
【実施例】次に、本発明を以下の実施例により更に詳細
に説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0018】(実施例1〜3および比較例1)20μm厚
の二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に、インキ層用塗
液および透明樹脂剥離層用塗液を模様形態にグラビア印
刷法によって印刷して、表1に示すような転写箔を作製
した。インキ層塗液は以下の重量%配合を有した。 配合 重量% ベース樹脂(硝化綿/ホ゜リアミト゛樹脂) 16重量% 顔料(アゾ系) 12重量% 可塑剤(フタル酸系) 5重量% 界面活性剤(ノニオン系) 1重量%以下 ポリエチレン微粉末 1重量%以下 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=50/50) 67重量% 透明樹脂剥離層用塗液は以下の配合を有した。 配合 重量% 基材樹脂(硝化綿/ホ゜リアミト゛樹脂) 16重量% 体質顔料(シリカ) 3重量% 可塑剤(フタル酸系) 5重量% 界面活性剤(ノニオン系) 1重量%以下 ポリエチレン微粉末 1重量%以下 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=50/50) 76重量% 実施例1ではポリプロピレンフィルム上にインキ層、そ
の上に透明樹脂剥離層の順に形成した。実施例2ではポ
リプロピレンフィルム/透明樹脂剥離層/インキ層の順で
形成した。実施例3では、ポリプロピレンフィルム/透
明樹脂剥離層/インキ層/透明樹脂剥離層の順で形成し
た。比較例1は透明樹脂剥離層を形成しない例である。
得られた各転写箔の密着性および耐摩耗性を評価し、そ
の結果を表1に示した。試験方法は以下の通り行った。
【0019】(試験方法) 密着性 上記のように得られた各転写箔をゴルフボールに転写し
て、そのゴルフボールを45m/秒の速度で鉄板への衝突を
50回繰り返し、その絵柄模様の剥離程度を目視検査によ
り判定し、密着性とした。 耐摩耗性 同様のゴルフボールの表面に、水と砂を強く吹き付ける
処理を5分間行い、更に球根皮剥き器(自社製)による
表面研磨を4分間行い、この2段階処理を2回繰り返し
行った後、その絵柄模様の剥離程度を目視検査により判
定し、耐摩耗性とした。目視判定の評価基準は、共
に以下の通りとした。 評価基準 〇:剥離なし △:小さな剥離あり ×:実用に堪えない大きな剥離あり
【0020】(試験結果)
【表1】
【0021】表1の結果より、ポリプロピレンフィルム
上の転写部を、インキ層1層のみ(比較例)から、イン
キ層および透明樹脂剥離層から成る多層構造(実施例)
とすることにより、転写性および耐摩耗性に優れたゴル
フボール用転写箔が得られることが認められた。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレンフィルム上に転写層を有
    し、該転写層が少なくともインキ層および透明樹脂剥離
    層から成ることを特徴とするゴルフボール用転写箔。
  2. 【請求項2】 該転写層が、ポリプロピレンフィルムに
    接する面から順に、透明樹脂剥離層、インキ層の順、も
    しくはインキ層、透明樹脂剥離層の順で形成される請求
    項1記載のゴルフボール用転写箔。
  3. 【請求項3】 該転写層が、透明樹脂剥離層、インキ
    層、透明樹脂剥離層の順でポリプロピレンフィルム上に
    形成される請求項1記載のゴルフボール用転写箔。
  4. 【請求項4】 該透明樹脂剥離層が、基材樹脂および体
    質顔料を含有する請求項1記載のゴルフボール用転写
    箔。
  5. 【請求項5】 該基材樹脂が、ポリアミド樹脂、エステ
    ルガム、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、およびウレ
    タン樹脂から成る群から選択される樹脂と硝化綿との組
    合せである請求項4記載のゴルフボール用転写箔。
  6. 【請求項6】 該基材樹脂が、ビニル樹脂とアクリル樹
    脂のいずれか、または両者である請求項4記載のゴルフ
    ボール用転写箔。
  7. 【請求項7】 該体質顔料がシリカ、硫酸バリウムまた
    はそれらの組合せである請求項4記載のゴルフボール用
    転写箔。
  8. 【請求項8】 該インキ層が、ベース樹脂および着色剤
    を含有する請求項1記載のゴルフボール用転写箔。
  9. 【請求項9】 該ベース樹脂が、ポリアミド樹脂、エス
    テルガム、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、およびウ
    レタン樹脂から成る群から選択される樹脂と硝化綿との
    組合せである請求項8記載のゴルフボール用転写箔。
  10. 【請求項10】 該ベース樹脂が、ビニル樹脂とアクリ
    ル樹脂のいずれか、または両者である請求項8記載のゴ
    ルフボール用転写箔。
  11. 【請求項11】 該着色剤が顔料または染料である請求
    項8記載のゴルフボール用転写箔。
JP8165862A 1996-06-26 1996-06-26 ゴルフボール用転写箔 Pending JPH105372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8165862A JPH105372A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 ゴルフボール用転写箔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8165862A JPH105372A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 ゴルフボール用転写箔

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH105372A true JPH105372A (ja) 1998-01-13

Family

ID=15820408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8165862A Pending JPH105372A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 ゴルフボール用転写箔

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH105372A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000296699A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Toppan Printing Co Ltd 転写シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000296699A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Toppan Printing Co Ltd 転写シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0561793B1 (en) A transfer for decorating surfaces with images being extremely durable, in particular images comprising light-reflecting and coloured areas in arbitrary combination, and a process of making same
US4169169A (en) Transfer process and transfer sheet for use therein
JPH11512494A (ja) 再帰反射性転写シートおよびアップリケ
JPH11511405A (ja) 再帰反射性転写シートおよびアップリケ
US5785790A (en) Transfer article for forming retro reflective and colored images and method of making same
GB1568563A (en) Hot-stamping film and process for its manufacture
US20100193382A1 (en) Provision of images on surfaces
US2646379A (en) Method of decorating an uncured rubber article
US3589955A (en) Oil painting simulation and the like
PL190115B1 (pl) Kalkomania odbłyskowa, sitodrukowa oraz sposób wytwarzania kalkomanii odbłyskowej, sitodrukowej i jej zastosowanie
JP3098533B2 (ja) 液圧転写による転写用シート
JP3042969B2 (ja) ゴルフボール用転写箔及びそれを用いたゴルフボールの製造方法並びにゴルフボール
JPH105372A (ja) ゴルフボール用転写箔
JPS6040399B2 (ja) 部分蒸着転写シ−トの製造法
JPH0132792B2 (ja)
US2700008A (en) Manufacture of decorated china
JPS5945186A (ja) 転写シ−ト
JP2918971B2 (ja) 凹凸模様付与用熱転写シート
US6562252B1 (en) Method for reproducing images or text on a metalized holographic 2D, 3D bright colored film
JP3130015B2 (ja) 金属光沢部が形成されたゴルフボールの製造方法
JPH0444396Y2 (ja)
JPS58160187A (ja) 転写箔
JPS6345313Y2 (ja)
JPS6210126Y2 (ja)
JPS6344558B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050831

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004