JPH105250A - つまようじ - Google Patents

つまようじ

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JPH105250A
JPH105250A JP16221496A JP16221496A JPH105250A JP H105250 A JPH105250 A JP H105250A JP 16221496 A JP16221496 A JP 16221496A JP 16221496 A JP16221496 A JP 16221496A JP H105250 A JPH105250 A JP H105250A
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JP
Japan
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toothpick
cleaning
cleaning unit
elasticity
agent
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Withdrawn
Application number
JP16221496A
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English (en)
Inventor
Akira Suzuki
明 鈴木
Takayuki Kaneda
高之 金田
Yasuteru Eguchi
泰輝 江口
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯間部等の食物の残渣や歯垢などを取り除く
ことができ、且つその際に、香味、殺菌、又は研磨等の
効能を併せて発揮することができる、つまようじを提供
すること。 【構成】 本つまようじは、香味剤、殺菌剤、又は研磨
剤を含む複数の突起5が、掃除部3に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯間部等の食物の
残渣や歯垢などを、手軽に、確実に且つ効率よく取り除
くことができ、且つその際に、香味、殺菌、又は研磨等
の効能を併せて発揮する、つまようじに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
つまようじは、丸棒状の把持部と、突端に向かってテー
パー状に細径にされた掃除部とを備えた木製の棒状のも
のであり、斯かるつまようじは、手軽なほか、歯間ブラ
シよりは価格的に安いという利点もあり、幅広く利用さ
れている。
【0003】ところで、従来のつまようじは、掃除部が
突端に向かってテーパー状に細径にはなっているが、歯
間部には太すぎて入らなかった。また、歯間部に入りや
すいように、薄く形成されたものもあるが、表面に突起
が存在しないため、食物の残渣や歯垢などを充分に取り
除くことができなかった。そのため、従来のつまようじ
に香味剤、殺菌剤、研磨剤等(以下、これらを総称して
「効能剤」ともいう)を添加しても、その効能を充分に
発揮させることができなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、歯間部等の食物
の残渣や歯垢などを取り除くことができ、且つその際
に、香味、殺菌、又は研磨等の効能を併せて発揮する、
つまようじを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、香味剤、殺菌剤、又は研磨剤を含む突起が、
掃除部に形成されていることを特徴とするつまようじを
提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のつまようじにおいて、上記掃除部が、弾力性
を有しており、且つ、上記突起が、該掃除部の表面に、
上記香味剤、上記殺菌剤若しくは上記研磨剤を含むイン
クを、塗布又は印刷することにより形成されていること
を特徴とするつまようじを提供することにより、上記目
的を一層効果的に達成したものである。
【0007】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載のつまようじにおいて、上記掃除部が、弾力性
を有しており、且つ、上記突起が、弾力性を有する掃除
部に一体的に形成された突起部の表面に、上記香味剤、
上記殺菌剤若しくは上記研磨剤を、塗布又は印刷するこ
とにより形成されていることを特徴とするつまようじを
提供することにより、上記目的を一層効果的に達成した
ものである。
【0008】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載のつまようじにおいて、上記掃除部が、弾力性
を有しており、且つ、上記突起が、弾力性を有する掃除
部に一体的に形成された突起部の表面を、上記香味剤、
上記殺菌剤若しくは上記研磨剤を含む液剤に浸漬するこ
とにより形成されていることを特徴とするつまようじを
提供することにより、上記目的を一層効果的に達成した
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら説明する。
【0010】まず、効能剤を含むインクを、弾力性を有
する掃除部の表面に塗布又は印刷することにより、効能
剤を含む突起を形成するつまようじの実施の形態につい
て詳述する。
【0011】図1〜図5は、本発明のつまようじの一実
施形態を示したものである。図において、符号1は、つ
まようじを示している。
【0012】図1及び図2に示したように、上記つまよ
うじ1は、柄部2と、掃除部3とを備えた小棒状のもの
である。上記掃除部3は、弾力性を有し、その先端部3
0が球面状に形成されている。また、上記柄部2と掃除
部3とは、連設部4を介して一体的に成形されている。
上記つまようじ1の掃除部3の表面には、効能剤を含む
複数の突起5が形成されている。
【0013】上記つまようじ1の軸線方向における断面
形状は、図3(a)〜(f)に示すようになしてあり、
上記柄部2は、その軸線方向の垂直断面形状が円形形状
に形成され、且つその両側部が側面視して略楕円形形状
に切削されて把持部20が形成されている。また、上記
つまようじ1の軸線方向における掃除部3の垂直断面形
状は、偏楕円形形状に形成されている(ここで、つまよ
うじ1の軸線とは、柄部2の中心軸線をいう。以下同
じ。)
【0014】つまようじ1の軸線方向における上記掃除
部3の垂直断面(つまようじ1の軸線に対して垂直な断
面)形状は、図4(a)に示すように、頂角部が円弧状
に切欠かれた二等辺三角形A形状に形成されている。そ
して、この二等辺三角形Aの斜辺A1と底辺A2のなす
角度θは、tan -1 (3)〜tan-1(5)、好まし
くは、tan -1 (3.5)〜tan-1(4.5)であ
る。上記角度θがtan -1 (3)〜tan-1(5)の
範囲外であると、歯間部の隙間の形状に合わなくなるか
らである。上記円弧状に切り欠かれた頂角部A3の曲率
半径は、先端部で0.05〜根元(連設基部基部4a)
で0.5mm程度であるのが好ましい。
【0015】また、当該つまようじ1の軸線を含む上記
掃除部3の垂直断面形状は、図4(b)に示すように、
頂角部が円弧状切欠かれた二等辺三角形B形状に形成さ
れている。そして、この二等辺三角形Bの斜辺B1と底
辺B2とのなす角度φは、tan-1(20)〜tan-1
(10)、好ましくはtan-1(20)〜tan-1(1
5)である。上記角度φがtan-1(10)未満である
と、掃除部3が急に太くなって歯や歯茎を圧迫するから
であり、tan-1(20)を越えると、掃除部3が細く
なって強度が得られなくなるからである。ここで、上記
底辺B2の長さは、当該つまようじ1を側面視したとき
の掃除部3と連設部4との連設基部4aの高さに相当す
るものであるが、この底辺B2の長さは、2.0〜3.
0mmであることが好ましい。
【0016】更に、上記掃除部3の底面部3aの形状
は、図4(c)に示すように、つまようじ1の軸線に対
して線対称で頂角部が円弧状に切欠かれた二等辺三角形
C形状に形成され、且つ二等辺三角形Cの斜辺C1と底
辺C2とのなす角度ωが、tan-1(50)〜tan-1
(20)、好ましくはtan-1(40)〜tan-1(2
5)である。上記角度ωがtan-1(20)未満である
と、掃除部3が急に太くなって歯や歯茎を圧迫するから
であり、tan-1(50)を越えると、掃除部3が細く
なって強度が得られなくなるからである。ここで、上記
底辺C2の長さは、当該つまようじ1を平面視したとき
の掃除部3と連設部4との連設基部4aの高さに相当す
るものであるが、この底辺C2の長さは、1.0〜2.
0mmであることが好ましい。
【0017】上記掃除部3は、その長さL3(図1参
照)が10〜30mm、好ましくは10〜20mmに設
定される。
【0018】図1、図2、図5に示したように、上記突
起5は、つまようじ1の軸線方向に、略等間隔をおいて
平行に形成されている。突起5の間隔(突起の頂部の間
隔)pは、歯垢、残渣の掻き取り効果を高める上で、p
=0.5〜2.0mm程度であるのが好ましく、突起5
の突出基部の間隔dは、d=0〜1.5mm程度である
のが好ましい。また、上記突起5の高さ(突起5の頂部
50から掃除部3表面に下ろした垂線の長さ)δは、δ
=0.02〜0.1mm程度であるのが好ましく、且つ
各突起5の頂部50は、丸みを有するように形成するこ
とが好ましい。また、突起5の高さは、同一にすること
が好ましいが、必要に応じて高低差を設けても良い。
【0019】上記突起5に含まれる上記香味剤は、歯間
掃除時の不快臭を抑えるものであり、斯かる香味剤とし
ては、例えば、ペパーミント、スペアミント、アネトー
ル、カルボン、メントール、チモール、メチルサリシレ
ート、シナモン油、ユーカリ油、レモン油、オレンジ油
等の香味剤が挙げられる。
【0020】また、上記突起5に含まれる上記殺菌剤
は、虫歯、歯周疾患の予防、口臭予防のためのものであ
り、斯かる殺菌剤としては、例えば、イソプロピルメチ
ルフェノール、塩化セチルピリジニウム、塩化デカリニ
ウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩
酸アルキルジアミノエチルグリシン(液)、塩酸クロル
ヘキシジン、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、
ハロカルバン等の殺菌剤が挙げられる。
【0021】さらに、上記突起5に含まれる上記研磨剤
は、歯に付着したヤニ等の付着物を除去するものであ
り、斯かる研磨剤としては、例えば、リン酸カルシウム
・無水塩、リン酸カルシウム・2水塩、水酸化アルミニ
ウム、無水ケイ酸、ケイ酸塩、炭酸カルシウム、第3リ
ン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、ポリメタア
クリレート、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸カルシ
ウム等の研磨剤が挙げられる。
【0022】一つの突起5に含まれる効能剤は、上記香
味剤、上記殺菌剤、又は上記研磨剤から二種以上組合わ
せて使用しても良い。また、突起ごとに含ませる効能剤
を変えて二種以上の組み合わせとしてもよい。
【0023】上記突起5は、上記効能剤を含むインクを
上記掃除部3に塗布又は印刷することにより形成する。
具体的には、上記効能剤を含む、発泡性インク又は非発
泡性インクを、上記掃除部に塗布又は印刷することによ
り形成する。
【0024】上記発泡性インク又は非発泡性インクに使
用される主インク成分としては、塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリ
ル系樹脂等又はこれらの樹脂から選ばれる二種以上を混
合したもの、ガタパーチャ樹脂、サンダラック樹脂、シ
ェラック樹脂、ベルー・バルサム樹脂、繊維素系樹脂等
の可食性熱可塑性樹脂、マルトトリオース、カラギーナ
ン、アルギン酸ナトリウム等の天然多糖類、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カーボポール
等の水溶性合成高分子、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ゼ
ラチン、大豆蛋白質等の素材が挙げられる。また、これ
らの主インク成分は、二種以上を併せて使用しても良
い。
【0025】また、上記発泡性インクに使用される発泡
剤としては、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、
N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタル
アミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエン
スルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビス(ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド)、3,3’−ジスルホンヒド
ラジドジフェニルスルホン、トルエンジスルホニルヒド
ラジド、p−トルエンジスルホニルヒドラジト、p,
p’−チオビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ト
ルエンジスルホニルヒドラジン、p−トルエンスルホニ
ルアジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、ア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボンアミド、ジ
エチルアゾジカルボキシレート等が挙げられる。このほ
かに、重炭酸ソーダ、窒素ガス、炭酸ガス等が挙げられ
る。これらの発泡剤は、二種以上を併せて使用しても良
い。
【0026】上記発泡剤の配合量は、上記突起の発泡割
合により適宜選定されるが、上記主インク成分100重
量部に対し、1.0〜6.0重量部程度の範囲内から選
定する。
【0027】上記発泡性インク又は上記非発泡性インク
への上記効能剤の配合量は、上記主インク成分100重
量部に対し、0.01〜70重量部、好ましくは、0.
1〜50重量部とする。効能剤の配合量が上記主インク
成分100重量部に対し0.01重量部未満であると、
効能を発揮しにくくなり、効能剤の配合量が上記主イン
ク成分100重量部に対し70重量部を超えると、突起
を形成しにくくなる。
【0028】上記発泡性インク又は上記非発泡性インク
には、必要に応じ、乳化剤、強化剤、着色剤、安定剤等
を添加しても良い。
【0029】上記効能剤の上記掃除部表面への印刷方法
としては、上記発泡性インク又は上記非発泡性インクを
用いた、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印
刷、その他のインクの通常の印刷方法が挙げられる。
【0030】上記発泡性インク又は上記非発泡性インク
は、印刷後に自然乾燥により硬化させてもよく、印刷後
に加熱等により強制乾燥を行って硬化させてもよい。
【0031】上記効能剤の上記掃除部表面への塗布方法
としては、例えば、上記発泡性インク又は上記非発泡性
インクを、上記掃除部表面に塗布する方法が挙げられ
る。
【0032】掃除部3の材質としては、上述の形態にお
いて、掃除部3に所望の弾力性が得られるような材質、
例えば、紙、木、プラスチックス、又はプラスチックス
と紙とをラミネート構造としたもの、或いは該プラスチ
ックスと紙とを混練したもの等が挙げられる。
【0033】上記プラスチックスとしては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル酸メチル、
ポリ塩化ビニル、スチレン酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸
ビニル、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
ビニルピロリドン、AS、ABS、PBT、PET、芳
香族ポリアミド等のプラスチックスが挙げられる。
【0034】上記柄部2は、直径2.5〜5.0mm程
度、長さL2(図1参照)を30〜50mm程度とする
のが好ましい。また、把持部20には、表面に滑り留用
の突起(図示せず)を軸線方向に複数形成することによ
って、滑りにくく且つより摘まみ易くすることが好まし
い。
【0035】上記連設部4は、特にその形状が限定され
るものではないが、例えば、図1〜図3に示したよう
に、柄部2と掃除部3とが連続的に連設されるように形
成することが望ましく、その長さL4(図1参照)を3
〜10mm程度とするのが好ましい。上記柄部2及び上
記連設部4を形成する素材は、特に限定されないが、例
えば、上記掃除部3と同様の素材で形成することが好ま
しい。
【0036】上記つまようじ1は、掃除部3の表面の突
起が形成されているので、歯間部等の食物の残渣や歯垢
などを充分に取り除くことができ、且つその際に、該突
起が歯に接触して削れることにより、香味、殺菌、又は
研磨等の効能を併せて効果的に発揮することができる。
また、掃除部3が弾力性を有しているので、歯間部の隙
間の形に応じて弾力的に撓み、歯の裏側等の陰の部分に
も挿入することができる。更に、掃除部3の先端部30
が、球面状に形成されており、角張っていないため、誤
って歯茎や口腔内に当てた場合でも、歯茎や口腔内を傷
つけるおそれがない。
【0037】次に、弾力性を有する掃除部の表面に突起
部を一体的に形成したもので、該突起部の表面に効能剤
を塗布又は印刷することにより、効能剤を含む突起を形
成したつまようじの実施形態について詳述する。
【0038】本実施形態のつまようじは、掃除部表面に
効能剤を含むインクを塗布又は印刷することに代えて、
掃除部の表面に複数の微小な突起部を一体的に形成し、
該突起部の表面に上記効能剤を塗布又は印刷することを
除いて、上記実施形態のつまようじ1と同様の構成であ
るので、以下においては、その特徴部分についてのみ説
明する。
【0039】本実施形態のつまようじにおいて、上記掃
除部の表面に一体的形成する突起部の高さ(突起部の頂
部から掃除部表面に下した垂線の長さ、ただし、効能剤
の厚さを除く)は、0.01mm〜0.1mm、好まし
くは0.03mm〜0.07mmとする。上記突起部の
高さが0.01mm未満であると、歯間部等の食物の残
渣や歯垢等を効率よく落とせなくなり、また、上記0.
1mmを超えると、歯間部への挿入のしやすさ及び掃除
部の充分な弾力性を両立させることが困難となる。
【0040】本実施形態のつまようじにおいて、上記突
起部の表面への上記効能剤の塗布又は印刷は、上記実施
形態のつまようじにおける、上記効能剤を含む上記各イ
ンク上記掃除部への塗布又は印刷方法と同様の方法によ
り行う。
【0041】上記突起部の表面への上記効能剤の他の塗
布方法としては、例えば、適当な媒体に上記効能剤を溶
解又は分散させ、それを突起部の表面に塗布し、自然乾
燥又は強制乾燥させる等の方法が挙げられる。この場
合、上記媒体としては、例えば、アルコール、水、アセ
トン、プロピレングリコール、食用油脂などが挙げられ
る。また、本実施形態のつまようじにおいては、上記突
起は、上記発泡性インク、上記非発泡性インク、又は、
上記効能剤を上記媒体に溶解若しくは分散させた液剤
に、上記突起部を浸漬することにより形成してもよい。
【0042】上記突起部の表面に塗布若しくは印刷する
各インクの厚さ(乾燥後の厚さ)又は効能剤の厚さ(上
記各インク、又は上記効能剤を上記媒体に溶解若しくは
分散させた液剤に、上記突起部を浸漬させた場合には、
そのインク又は効能剤の乾燥後の厚さ)は、0.5mm
以下、好ましくは、0.1mm以下、特に0.05mm
以下とする。各インク又は効能剤の厚さが0.5mmを
超えると、歯間部への挿入がし辛くなるほかり、凹凸が
わかりにくくなる。上記各インク又は効能剤の印刷又は
塗布は、上記のように、突起部の表面(表面の一部又は
全部)のみに塗布又は印刷することが好ましいが、掃除
部の基部における表面の全体又は一部に塗布又は印刷し
てもよい。
【0043】本実施形態のつまようじにおいても、上記
実施形態のつまようじ1と同様に、掃除部の表面の突起
が形成されているので、歯間部等の食物の残渣や歯垢な
どを充分に取り除くことができ、且つその際に、該突起
部の表面に塗布又は印刷された効能剤が歯に接触して削
れることにより、香味、殺菌、又は研磨等の効能を併せ
て効果的に発揮することができる。また、掃除部が弾力
性を有しているので、歯間部の隙間の形に応じて弾力的
に撓み、歯の裏側等の陰の部分にも挿入することができ
る。更に、掃除部の先端部が、球面状に形成されてお
り、角張っていないため、誤って歯茎や口腔内に当てた
場合でも、歯茎や口腔内を傷つけるおそれがない。
【0044】図6及び図7は、本発明に係るつまようじ
の第2実施形態を示したものである。図において符号
1’はつまようじを示している。
【0045】図6及び図7に示したように、上記つまよ
うじ1’は、紙、プラスチックス、紙及びプラスチック
スのラミネート、又は、紙及びプラスチックスの混練物
製の薄板60’(図8参照)を裁断して形成した弾力性
を有する掃除部3’を備えたつまようじ本体6’と、そ
の両面に接着剤を介して厚紙7a’、7bを貼り合わせ
且つその一部を裁断して形成した柄7’とからなるもの
である。上記つまようじ1’の掃除部3’には、突起
5’が一体的に形成されている。また、少なくとも突起
5’は、上記つまようじ1におけると同様に上記効能剤
を塗布若しくは印刷するか、又は、上記突起部を、上記
効能剤を媒体に溶解若しくは分散させた液剤に、浸漬す
ることにより形成したものである。
【0046】上記つまようじ1’は、例えば、図8及び
図9に示すような手順で製造することができる。まず、
図8(a)及び図9(a)に示すように、平面視して矩
形状の一枚のプラスチックス製の薄板60’の両表面の
中央部に、上記突起5’となる、幅方向に延びる複数本
の突条50’を形成する。薄板の厚さは、0.1〜1.
0mm、好ましくは0.3〜0.7mmとする。薄板の
厚さが薄すぎると、弾力が得られなくなり、又厚すぎる
と、歯間部に挿入し辛くなる。
【0047】次に、図8(b)及び図9(b)に示すよ
うに、この薄板60’の長さ方向両端部における両面に
接着剤を介して長さの異なる厚紙7a’、7b’を貼り
合わせる。
【0048】次に、図8(c)及び図9(c)に示すよ
うに、薄板60’及び厚紙7a’、7b’を裁断し、展
開状態のものを一工程で二組製造する。そして、図7に
示すように、厚紙7a’、7b’を折曲し、厚紙7a’
の一端部を厚紙7b’のフラップ7c’の内側に差し込
んで固定する。
【0049】使用に際しては、厚紙7a’の一端部を、
上記フラップ7c’による固定を解除して開き、柄7’
をその根元に設けた切断補助孔7d’の部分で切り離
す。
【0050】本実施形態のつまようじ1’は、上記つま
ようじ1と同様に、歯間部等の食物の残渣や歯垢などを
充分に取り除くことができ、且つその際に、香味、殺
菌、又は研磨等の効能を併せて発揮することができる。
また、複数のつまようじを一括して製造できるほか、柄
の部分をケースと一体的に製造でき、且つ一工程により
二組の製造が可能であるので、生産性に優れている。さ
らに、コンパクトに折り畳めるので、携帯性に優れてい
る。
【0051】本発明のつまようじは、上記各実施形態の
つまようじに限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲において、その寸法・形状等を適宜変更
することができる。
【0052】例えば、上記突起の側面視したときの形態
は、つまようじ1の突起5におけるように、掃除部3の
長さ方向に対して直交する方向に形成することが好まし
いが、その一部に、掃除部の長さ方向に対して交差する
方向の部分を形成したものであれば、特に制限されず、
例えば、図10(a)に示す実施形態の掃除部3’にお
けるように、側面視してく字状の突起5’としても良
い。また、図10(b)に示す実施形態の掃除部3’に
おけるように、複数の微小な小突起5’をランダムに配
設した形態としてもよい。突起は、掃除部の全周に亘っ
て形成することが好ましいが、掃除部の側面部のみに形
成してもよい。突起の形態は、このほかに、文字や絵を
構成する形態としてもよい。
【0053】また、上記つまようじ1におけるように、
柄部2と掃除部3とを一体的に設けることが好ましい
が、例えば、図11(a)及び(b)に示す実施形態の
つまようじ1’におけるように、弾力性を有する掃除部
3’を備えた薄板状のつまようじ本体6’と、つまよう
じ本体6’の後端部を挿嵌可能な柄7’とで構成すると
ともに、これらを着脱自在な構成としてもよい。
【0054】また、掃除部は、その弾力性を補強する上
で、上記実施形態のつまようじ1におけるように、連設
部4を介して柄部2と一体的に設け、且つ連設部から漸
次先細る形態とすることが好ましいが、図12に示す実
施形態のつまようじ1’のように、弾力性を有する掃除
部3’を備えた薄板状のつまようじ本体6’を設け、そ
の両側に複数の補強材8’を貼り合わせて掃除部の弾力
性を補強しても良い。
【0055】また、掃除部の垂直断面形状は、上記実施
形態のつまようじ1における掃除部3のように、略二等
辺三角形形状とすることが好ましいが(図3(d)参
照)、このほかに、図13(a)〜(d)に示すような
垂直断面形状としてもよい。この場合、同図に示したよ
うに、掃除部の角は面取り加工を施すことが好ましい。
【0056】
【発明の効果】本発明に係るつまようじは、歯間部等の
食物の残渣や歯垢などを取り除くことができ、且つその
際に、香味、殺菌、又は研磨等の効能を併せて発揮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るつまようじの一実施形態を示す平
面図である。
【図2】同実施形態のつまようじの側面図である。
【図3】図2の断面形状を示す拡大図であり、(a)は
図2のA−A断面図、(b)は図2のB−B断面図、
(c)は図2のC−C断面図、(d)は図2のD−D断
面図、(e)は図2のE−E断面図、(f)は図2のF
−F断面図である。
【図4】同実施形態のつまようじの掃除部の形状を示す
図であり、(a)はつまようじの軸線方向における該掃
除部の垂直断面図、(b)はつまようじの軸線を含む該
掃除部の垂直断面図、(c)はつまようじの軸線を含む
該掃除部の水平断面図である。
【図5】同実施形態のつまようじの掃除部の形状を示す
要部側面図である。
【図6】本発明に係るつまようじの第2実施形態を示す
斜視図である。
【図7】同実施形態のつまようじを一部を断面視した側
面図である。
【図8】同実施形態のつまようじの製造工程を示す図で
あり、(a)は突起(突条)を備えた薄板を示す側面
図、(b)は同薄板に厚紙を貼り合わせた状態を示す側
面図、(c)は薄板及び厚紙を裁断した状態を示す側面
図である。
【図9】同実施形態のつまようじの製造工程を示す図で
あり、(a)は図8(a)の平面図相当図、(b)は図
8(b)の平面図相当図、(c)は図8(c)の平面図
相当図である。
【図10】本発明に係るつまようじの掃除部の他の形態
を示す図であり、(a)はつまようじの掃除部の他の形
態を示す要部側面図、(b)はつまようじの掃除部の他
の形態を示す要部側面図である。
【図11】本発明に係るつまようじの掃除部に形成する
突起の他の形態を示す図であり、(a)はつまようじ本
体と柄とを分離した状態を示す斜視図、(b)はつまよ
うじ本体と柄とを組み付けた状態を示す斜視図である。
【図12】本発明に係るつまようじの他の実施形態を示
す要部平面図である。
【図13】(a)〜(d)は、それぞれ本発明に係るつ
まようじの他の実施形態における掃除部の垂直断面形状
を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1’ つまようじ 3、3’ 掃除部 5、5’ 突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香味剤、殺菌剤、又は研磨剤を含む突起
    が、掃除部に形成されていることを特徴とするつまよう
    じ。
  2. 【請求項2】 上記掃除部が、弾力性を有しており、且
    つ、上記突起が、該掃除部の表面に、上記香味剤、上記
    殺菌剤若しくは上記研磨剤を含むインクを、塗布又は印
    刷することにより形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のつまようじ。
  3. 【請求項3】 上記掃除部が、弾力性を有しており、且
    つ、上記突起が、弾力性を有する掃除部に一体的に形成
    された突起部の表面に、上記香味剤、上記殺菌剤若しく
    は上記研磨剤を、塗布又は印刷することにより形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のつまようじ。
  4. 【請求項4】 上記掃除部が、弾力性を有しており、且
    つ、上記突起が、弾力性を有する掃除部に一体的に形成
    された突起部の表面を、上記香味剤、上記殺菌剤若しく
    は上記研磨剤を媒体に溶解又は分散させた液剤に浸漬す
    ることにより形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のつまようじ。
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