JPH105224A - 超音波画像生成装置 - Google Patents

超音波画像生成装置

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JPH105224A
JPH105224A JP8184289A JP18428996A JPH105224A JP H105224 A JPH105224 A JP H105224A JP 8184289 A JP8184289 A JP 8184289A JP 18428996 A JP18428996 A JP 18428996A JP H105224 A JPH105224 A JP H105224A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リアルタイムで取得した多数の二次元超音波
画像の二次元超音波画像のうち、所定の画像毎にマーカ
を挿入して、他の画像と識別できるようにして、三次元
超音波画像を構成するのに必要な単位画像をそれ以外の
画像から容易に識別できるようにする。 【構成】 超音波振動子10をラジアル走査させなが
ら、リニア方向に移動させることにより多数の二次元超
音波画像を取得して、三次元化表示するために必要な単
位画像を他の画像と識別するために、マーカ挿入装置2
9に伝送して、このマーカ挿入装置29を構成する画像
選択部33によりマーカが書き込まれるべき二次元超音
波画像を選択し、このように選択された二次元超音波画
像に対して、マーカ信号発生部34から出力されるマー
カ信号の書き込みを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動子の走
査により得られる二次元超音波画像を所定の方向に多数
取得して、これらの二次元超音波画像から立体画像を構
築するため等として用いるのに必要な二次元超音波画像
を、それ以外の画像から識別するためのマーカを挿入す
る超音波画像生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波検査は、超音波振動子を用いて患
者の体内に超音波信号を送信し、体内組織の断層部分か
らの反射エコーを受信し、この反射エコーの受信信号を
所定の処理を行うことによって、モニタ画面に体内組織
の断層情報を超音波画像として表示するものである。体
内の所定の範囲にわたって超音波走査を行うと、この走
査範囲の二次元超音波画像、即ちBモード超音波画像が
得られるが、この二次元超音波画像を所定方向に一定の
ピッチ間隔をもって多数取得した後に、これらの二次元
超音波画像を画像処理することによって、三次元画像に
変換して表示する手法は知られている。このように、二
次元超音波画像を三次元化してモニタ画面に表示する
と、体内組織構造の把握が容易になることから、超音波
診断の精度が向上する。
【0003】二次元超音波画像はX,Y直交2軸上に表
現されるものであり、多数の二次元超音波画像を所定の
方向に一定のピッチ間隔で並べると、この二次元超音波
画像の並び方向をZ軸とした三次元座標軸(X,Y,
Z)上に所定の広がりを有する空間的な表現が可能とな
る。超音波画像は、体内組織構造を輝度の差に基づく濃
淡表示であることから、前後の二次元超音波画像の輝度
に基づいて線形補間を行えば、体内の組織構造を立体的
に表示できる。また、三次元座標軸上の空間をボクセル
化して、各ボクセルにおける濃淡情報を表示するように
しても、体内の組織構造を立体的に表示することができ
る。そして、これらの立体画像信号に基づいて所定の画
像処理を行えば、関心のある臓器等の構造のみを抽出し
て表示することも可能になる。
【0004】ここで、前述した三次元画像は、いずれも
二次元超音波画像領域と、その並び方向とからなる空間
を設定し、この空間の内部に体内の組織構造、例えば臓
器等を立体的に表示するようにしている。このような表
示内容のデータを取得するには、空間内における濃淡情
報の全て、即ちN枚取得した二次元超音波画像の相関的
なデータを作り出さなければ、三次元画像が得られない
ことから、三次元化画像を取得するために処理しなけれ
ばならない信号は膨大なものとなり、信号処理が極めて
複雑になることから、大型の信号処理装置を必要とし、
しかも信号処理に多大の時間を必要とする等の問題点が
ある。
【0005】本出願人は、簡単な信号処理によって、体
内組織の状態に関する情報を立体的に把握可能な画像を
迅速に表示できるようにした超音波画像立体表示装置を
開発し、特願平7−289187号として特許出願を行
った。そこで、以下にこの先願の発明について説明す
る。
【0006】この先願の発明においては、超音波画像を
立体的に把握可能な状態に表示するために、X,Y,Z
軸からなる三次元座標軸を設定し、この三次元座標軸上
に表示される三次元超音波画像を作り出すが、この三次
元超音波画像は、その内部構造を透かして見えるように
表示するのではなく、立体像として構築した時に、その
外面に現れる像だけを表示し、内部構造に関する情報そ
のものは表示しない。この立体像を三次元原画像する
が、この三次元原画像だけでは、内部の構造、即ち体内
組織構造を把握できない。そこで、三次元原画像におけ
る所望の位置に所望の形状のカットを入れて、カット部
分を切り取って除去して、含カット面三次元超音波画像
としてモニタ画面に表示する。これによって、内部構
造、即ち臓器や体内組織情報を立体的に把握可能な状態
で表示することができる。
【0007】そのためには、まず三次元画像を構成する
単位画像となる複数の二次元超音波画像を取得するが、
この作業は、超音波プローブと超音波観測装置とを含む
周知の二次元超音波画像取得装置を用いて行える。この
二次元超音波画像取得装置によって、二次元超音波画像
を所定の方向に向けて一定のピッチ間隔で取得し、三次
元超音波画像として立体的に表示できるN枚の単位画像
を取得する。例えば、ラジアル走査を行う超音波振動子
を有する超音波プローブを用い、この超音波プローブを
軸線方向に動かしながら、所定のピッチ間隔毎に超音波
走査を行うことにより、所定の方向に向けて一定のピッ
チ間隔で単位画像となる多数の二次元超音波画像を取得
できる。
【0008】以上のようにして二次元超音波画像取得装
置で得られた単位画像を所定の信号処理を行って、三次
元超音波画像を作成するが、この処理を行うために、三
次元化処理装置が用いられる。この三次元化処理装置で
は、まず二次元超音波画像データを座標変換して、X軸
とY軸とが120°で交差する座標軸に変換する。この
超音波画像をZ軸方向に並べれば、立体像はコラム形状
となる。ここで、この立体像をモニタ画面に表示するに
当っては、前後の端面と周胴面とからなる3つの要素画
像、即ち内部構造のない外面部分のみの超音波画像を三
次元原画像として表示する。この三次元原画像の所望の
部位に所望の態様のカットを入れて、切り取ることによ
り、含カット面三次元超音波画像とする。従って、この
含カット面三次元超音波画像では、前述した各外面に加
えて、この1乃至複数のカット面も要素画像となる。し
かも、カット面を構成する要素画像を変更可能なものと
なし、このカット面を適宜変えることによって、立体像
の内部の構造、即ち体内の組織構造の状態、例えば臓器
の形状等が表示される。
【0009】カット面を任意に設定することによって、
関心のある臓器や組織等の部位の情報が取得される。し
かも、含カット面三次元超音波画像に表示されているカ
ット面を変えることにより、立体的な把握がより完全な
ものにする。そして、この含カット面三次元超音波画像
の作成を簡単な信号処理で行うようになし、この信号処
理の結果に基づく立体画像を迅速に表示可能なものとな
し、かつカット面を変更した時における表示も簡単な信
号処理で行えるようにすることにより、この変更に対す
る画面上の応答性を速くする。そのために、三次元原画
像及び含カット面三次元超音波画像を構成する複数の要
素画像のうち、カット面を変更した時に、変更した面の
要素画像のみを生成して、この変更した要素画像を元の
画像に貼り合わせるようにする。これにより、立体画像
として表示する際に処理する必要のある信号データの量
が極めて少なくなるから、超音波画像の立体表示が簡便
かつ迅速に行える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において説明
したように、ボクセルデータを生成する三次元化処理の
場合にあっても、また先願発明のように含カット面三次
元超音波画像を取得する場合であっても、体内組織構造
を立体的に把握することが可能になる。いずれの方式を
採用するにしろ、少なくとも所要数の二次元超音波画像
を取得しなければならない。このために、二次元超音波
画像取得装置を用い、超音波振動子を走査させながら、
この超音波振動子を、例えばその走査面と直交する方向
に移動させることによって、多数の二次元超音波画像が
取得される。
【0011】前述した二次元超音波画像取得装置で取得
した全ての二次元超音波画像を単位画像として、これら
多数の単位画像に基づいて三次元化処理すれば、解像度
の高い三次元画像が得られる。ただし、単位画像の数が
多くなれば、それだけ処理が必要な信号量が多くなる。
従って、多数得られた二次元超音波画像から、三次元化
処理を行うための単位画像を選択する必要がある場合も
生じる。とりわけ、信号処理の簡略化を図るために、簡
易な三次元超音波画像として、含カット面三次元超音波
画像を作成する先願発明の場合にあっては、解像度が必
要な場合には、全ての二次元超音波画像を三次元超音波
画像を構成する単位画像として用い、例えば体内の組織
情報を大まかに把握する場合には、取得した二次元超音
波画像のうちの一部分だけを単位画像として用いる方
が、信号処理を簡素化できる。
【0012】また、単位画像を取得するために、超音波
振動子を移動させるが、この超音波振動子の移動をマニ
ュアル操作で行うようにすると、超音波振動子の動きが
遅い場合には、表示画像が更新されるまでは二次元超音
波画像取得装置からは同じ二次元超音波画像が連続して
出力され、このような同じ二次元超音波画像は三次元化
処理を行う際には排除しなければならない。従って、二
次元超音波画像取得装置から出力される画像信号を直接
記録装置に取り込んで、この記録装置に記録されている
データに基づいて三次元化処理を行う際には、三次元化
処理に必要な単位画像と、それ以外の画像、即ち連続し
て記録されている単位画像と同じ二次元超音波画像とを
識別して、単位画像のみを抽出する必要がある。
【0013】以上のように、単位画像を選択するには、
二次元超音波画像取得装置によって、多数取得された二
次元超音波画像から三次元超音波画像の単位画像として
用いるフィールド画像と、それ以外のフィールド画像と
を峻別する必要がある。各二次元超音波画像について
は、その位置に関するデータ(即ち、Z軸方向における
位置データ)を持っているから、三次元化処理を行う装
置側で単位画像の抽出を行うこともできるが、そうする
と処理装置の構成が複雑になり、かつ余分な信号処理も
必要になることから、信号処理がさらに複雑になってし
まう。
【0014】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、簡単な構成により、
二次元超音波画像取得装置でリアルタイムに取得した多
数の二次元超音波画像のうち、三次元化処理を行うに当
って、三次元超音波画像を構成する単位画像をそれ以外
の画像から容易に識別できる処理を行えるようにするこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、一定範囲の二次元的な走査を行う超
音波振動子を、所定の方向に移動させながら超音波走査
を行わせて、一定のピッチ間隔で多数の二次元超音波画
像を取得する超音波画像取得手段と、この超音波画像取
得手段で得た多数の二次元超音波画像を記録する画像記
録手段と、この画像記録手段に取り込んだ多数の二次元
超音波画像のうちの所定数のフィールド画像毎にマーカ
を書き込むマーカ挿入手段とを備える構成としたことを
その特徴とするものである。
【0016】以上のように、本発明においては、二次元
超音波画像取得手段と、画像記録手段と、マーカ挿入手
段とを備えている。
【0017】二次元超音波画像取得手段としては、所定
の範囲で走査する超音波振動子を所定の方向、即ち三次
元超音波画像の表示を行う場合には、この走査面と直交
する方向に移動させながら、多数の二次元超音波画像を
取得する。超音波振動子による走査は機械式走査方式で
も、また電子走査方式によっても行える。また、走査面
としては、リニア,ラジアル,セクタ等、二次元的な広
がりがあれば、その形状はどのようなものであっても良
い。二次元超音波画像を、その走査面に対して直交する
方向等に多数取得するために、超音波振動子を機械的に
動かせば良い。また、マトリックス状に超音波振動子を
配置した電子走査方式の超音波トランスデューサを用い
ると、超音波トランスデューサを動かす必要はない。
【0018】二次元超音波画像取得手段により取得した
二次元超音波画像は画像記録手段に収録される。この画
像記録手段は、ビデオテープレコーダ(VTR)やビデ
オキャプチャ等で構成できる。特に、VTRは安価であ
るから、それを用いるのが好ましい。
【0019】二次元超音波画像取得手段で得た二次元超
音波画像であるフィールド画像データを画像記録手段に
収録させる際に、三次元化処理の単位画像等、必要なフ
ィールド画像データを他のフィールド画像データから識
別できるようにするために、リアルタイムに取り込んだ
多数のフィールド画像から必要なフィールド画像にマー
カを書き込む。マーカ挿入手段としては、マーカを入れ
るべきフィールド画像を選択する画像選択部と、この画
像選択部で選択されたフィールド画像にマーカを合成す
るために、マーカ信号を発生させるマーカ信号発生部及
び二次元超音波画像にマーカ信号を合成する信号合成部
とから構成できる。これによって、画像記録手段に収録
する際に、必要な二次元超音波画像の所定の位置にマー
カが書き込まれる。
【0020】以上のようにして画像記録手段に多数の二
次元超音波画像を収録させておき、三次元化処理を行う
際には、この画像記録手段からの画像データを三次元化
処理装置に取り込ませる。その時に、マーカの有無、及
びその位置を認識させて、三次元化処理に必要な単位画
像のみが抽出される。従って、三次元化処理装置におい
ては、単位画像のみが取り込まれ、不必要なフィールド
画像は予め排除されるので、この三次元化処理装置に蓄
積されるデータ量を最小限に抑制でき、また信号処理も
簡略化できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。まず、図1乃至図3に
は、二次元超音波画像取得装置の一例として、経内視鏡
的に挿入される超音波検査装置が示されている。
【0022】図1において、1は内視鏡を示し、この内
視鏡1は本体操作部1aに体腔内への挿入部1bを連設
してなるものである。内視鏡1には、その本体操作部1
aの先端部分から挿入部1bの先端部にまでの間には、
鉗子等の処置具を挿通するための処置具挿通チャンネル
2が設けられて、処置具挿通チャンネル2は挿入部1b
の先端に開口している。3は超音波プローブを示し、こ
の超音波プローブ3は、操作部4に処置具挿通チャンネ
ル2内に挿入される可撓性を有するカテーテル5を連設
してなるものであり、また操作部4には超音波観測装置
6に着脱可能に接続されるケーブル7が引き出されてい
る。
【0023】カテーテル5は、図2に示したように、先
端が閉塞した可撓性チューブ8を有し、この可撓性チュ
ーブ8の内部には密着コイルからなるフレキシブルシャ
フト9が挿通されており、このフレキシブルシャフト9
の先端には、単板からなる超音波振動子10を装着した
取付台11が連結されている。カテーテル5を全体を押
し引き操作しながら、可撓性チューブ8内でフレキシブ
ルシャフト9を軸回りに回転駆動することによって、取
付台11と共に超音波振動子10を回転駆動できる。
【0024】また、図3に示したように、操作部4のケ
ーシング内には、回転軸12が設けられており、この回
転軸12にはモータ13及びエンコーダ14がそれぞれ
プーリ,伝達ベルトを介して回転力が伝達可能に連結さ
れている。そして、フレキシブルシャフト9が回転軸1
2に連結されて、モータ13を作動させると、その回転
力が回転軸12を介してフレキシブルシャフト9に伝達
される。この回転軸12の回転は回転角検出用のエンコ
ーダ14で検出されることになる。
【0025】また、操作部4には操作ロッド15が設け
られており、この操作ロッド15にはクランプ部材16
が連結されている。クランプ部材16はカテーテル5の
処置具挿通チャンネル2から導出された部位をクランプ
するものであり、操作ロッド15は、ガイド17に沿っ
て軸線方向、即ちリニア方向に移動可能となっており、
常時には操作部4から突出した状態に保持されている。
なお、図3には、操作ロッド15を押し込んだ状態が示
されている。
【0026】操作ロッド15にはラック18が設けら
れ、このラック18にはピニオン19が噛合しており、
このピニオン19はリニア位置検出用のエンコーダ20
に連結されている。操作ロッド15の先端には操作リン
グ15aが連結されており、この操作リング15aを手
指で操作して、押し引き操作することによって、カテー
テル5が軸線方向に変位する。さらに、操作部4内に
は、操作ロッド15の往復動作における両ストロークエ
ンドを検出する始端及び終端位置を検出するセンサ2
1,22を備えている。
【0027】以上の構成を有する超音波プローブ3は、
その超音波振動子10の走査は回転方向のもの、即ちラ
ジアル走査を行うものである。このラジアル走査は、モ
ータ13により駆動される。そして、このラジアル走査
により二次元ラジアル超音波画像信号が得られる。ま
た、操作ロッド15を操作して、カテーテル5の軸線方
向に変位させることにより、図4に示したように、所定
のピッチ間隔毎にこの二次元ラジアル超音波画像からな
るフィールド画像がN枚取得される。
【0028】次に、図5に超音波プローブ3を構成する
超音波観測装置6の信号処理部6aの回路構成を示す。
この信号処理部6aは二次元超音波画像信号処理部23
を有し、この二次元超音波画像信号処理部23は、超音
波送受信回路24と、振動子駆動回路25と、位置検出
回路26と、超音波走査制御回路27と、超音波信号処
理回路28とから構成される。
【0029】超音波送受信回路24は、超音波振動子1
0における超音波の送受信を制御するためのものであっ
て、この超音波送受信回路24は、送信モードと受信モ
ードとが交互に切り換わる。送信モードでは、超音波振
動子10にトリガ信号が入力され、このトリガ信号に基
づいて超音波振動子10から体内に向けて超音波パルス
信号が送信される。超音波パルス信号が送信されると、
超音波送受信回路24は受信モードに切り換わる。体内
に向けて送信された超音波パルス信号は、音響インピー
ダンスが異なる体内組織の断層部で反射エコーが発生し
て、超音波振動子10にこの反射エコーが受信されて、
電気信号に変換される。そして、この信号が超音波送受
信回路24に伝送される。
【0030】振動子駆動回路25は、超音波振動子10
を回転駆動するためのモータ13のON,OFF制御及
びその回転速度を一定になるように制御するものであ
り、また位置検出回路26は、超音波振動子10の回転
方向の位置、即ち回転角と、その軸線方向の位置とを検
出するものである。従って、位置検出回路26には、回
転角検出用のエンコーダ14,リニア位置検出用のエン
コーダ20及びセンサ21からの信号が取り込まれて、
超音波振動子10の回転方向及び軸線方向の位置が検出
される。
【0031】超音波走査制御回路27は、位置検出回路
26から出力される超音波振動子10の回転方向の位置
検出信号に基づいて、超音波送受信回路24にトリガ信
号を発生させるように制御する。また、超音波送受信回
路24から超音波信号処理回路26に超音波反射エコー
信号が取り込まれるが、多数の二次元ラジアル超音波画
像信号が取り込まれる関係から、超音波送受信回路24
から超音波信号処理回路26に取り込まれた超音波反射
エコー信号は、軸線方向におけるどの位置で、回転方向
のどの角度の音響ラインのものであるかを検出する必要
がある。即ち、リニア位置信号と角度信号とを取得しな
ければならない。位置検出回路26では、エンコーダ2
0,14から超音波振動子10のリニア位置とラジアル
方向の位置の検出がなされるから、この位置検出回路2
6からの信号が超音波信号処理回路26に取り込まれ
て、超音波送受信回路24から送信される超音波反射エ
コー信号の位置及び角度に関するデータが得られる。
【0032】ここで、ラジアル走査を行う際には、超音
波振動子10の絶対位置を検出するか、または走査始端
位置及び終端位置位置を検出することが必要となる。回
転角検出用のエンコーダ14としては、アブソリュート
エンコーダを用いることもできるが、構造の簡単なイン
クリメンタルエンコーダを用いる場合には、このエンコ
ーダ14には基準位置表示部を設け、超音波振動子10
の角度信号に加えて、この基準位置表示部に基づく基準
位置信号も生成される。従って、位置検出回路26で
は、エンコーダ14から角度信号と、センサ21からの
走査始端位置及びセンサ22からの走査終端位置に関す
る信号及びエンコーダ20からリニア位置信号とが超音
波信号処理回路28に入力される。
【0033】超音波信号処理回路28は、超音波送受信
回路24から超音波反射エコー信号が入力され、かつ位
置検出回路26からはラジアル走査の基準位置信号と、
角度信号及びリニア方向の位置に関する信号が入力さ
れ、これらの信号に基づいて、二次元ラジアル超音波画
像信号が生成される。ただし、実際においては、センサ
21からの走査始端位置信号に基づいて、押し込み方向
の二次元超音波ラジアル画像信号が取得され、またセン
サ22からの走査終端位置信号に基づいて、戻し方向の
二次元超音波ラジアル画像信号の取り込みが開始する。
そして、始端位置信号が入力されてから、終端位置信号
が入力されるまでの間に多数の二次元ラジアル超音波画
像を構成するフィールド画像が得られ、また終端位置信
号から始端位置信号が入力されるまでの間にも多数のフ
ィールド画像が得られる。ただし、これらのフィールド
画像に基づいて三次元化される際に、各フィールド画像
の並び方向は反対になる。ここで、超音波信号処理回路
28は、A/D変換器,メモリを備えたデジタルスキャ
ンコンバータ等から構成され、メモリに1フレーム分の
二次元ラジアル超音波画像信号が生成される。
【0034】超音波信号処理回路28にはマーカ挿入装
置29が接続される。マーカ挿入装置29は、図6に示
したように構成される。マーカ挿入装置29には複数の
端子30a〜30eを有し、端子30aは超音波信号処
理回路28が接続される。また、端子30bには超音波
振動子10のリニア位置を検出するエンコーダ20が接
続され、端子30c,30dにはそれぞれ始端位置検出
用のセンサ21及び終端位置検出用のセンサ22が接続
される。さらに端子30eは図示しない電源と接続され
る電源端子である。端子30aから入力バッファ回路3
1を経て取り込まれる超音波信号処理回路28から出力
される二次元超音波画像信号から同期分離回路32によ
り、順次送られてくる二次元超音波画像信号について、
水平同期信号(HD)と垂直同期信号(VD)とが取り
出される。
【0035】33はマーカが挿入される二次元超音波画
像を選択する画像選択部、34はこのようにして選択さ
れた二次元超音波画像にマーカを書き込むためのマーカ
信号を生成するマーカ信号発生部である。
【0036】画像選択部33は、設定器35を有し、こ
の設定器35はマーカ挿入装置29に刻々入力される二
次元超音波画像に関するフィールド画像のうち、どのイ
ンターバルでフィールド画像にマーカを書き込むかを設
定するためのものである。ここで、設定器35には分周
器36が接続されており、この設定器35では、外部か
らの操作で、分周器36の分周数を設定・変更できるよ
うに構成されている。分周器36には、エンコーダ20
からの超音波振動子10のリニア方向の位置検出信号が
入力バッファ回路37を介して取り込まれるようになっ
ており、分周器36により、このようにして取り込まれ
た超音波振動子10のリニア方向の位置信号を分周し
て、順次取り込まれるフィールド画像のうち、所定のタ
イミング毎にマーカを書き込みを実行する信号が出力さ
れる。
【0037】超音波振動子10は、リニア方向に往復動
するものである。移動の始端位置と終端位置とがあり、
これらの位置の検出を行わなければならない。また、三
次元化処理を行う際には、この超音波振動子10が前進
方向(即ち、操作ロッド15の押し込み方向)か、後退
方向(即ち、操作ロッド15の戻し方向)かでは、得ら
れたフィールド画像の並び方向が異なってくるので、超
音波振動子10がどの方向に移動しているかを識別する
必要もある。始端位置及び終端位置を検出するためのセ
ンサ21,22が設けられて、それぞれ端子30c,3
0dに接続されている。従って、これらセンサ21,2
2からの信号が走査始端・終端位置検出回路38に入力
される。
【0038】ここで、センサ21,22は超音波振動子
10によるラジアル超音波走査が行われる始端位置と終
端位置とを検出するためのものであり、センサ21が操
作ロッド15により遮光されると、超音波振動子10が
始端位置を通過したことが検出され、またセンサ22が
操作ロッド15により遮光されると、超音波振動子10
が終端位置になったことが検出される。また、両センサ
21,22が透過状態からセンサ21が遮光状態に切り
換わると、超音波振動子10が前進方向に変位したこと
が、また両センサ21,22が遮光状態からセンサ22
が透過状態に切り換わると、後退方向に変位したことが
検出される。従って、走査始端・終端位置検出回路38
は、二次元超音波画像を三次元化する際において、この
三次元超音波画像のZ軸方向の距離を設定すると共に、
超音波振動子10が前進方向に変位しているか、後退方
向に変位しているかの検出が行われる。
【0039】分周器36には走査始端・終端位置検出回
路38からの始端位置信号と終端位置信号とが入力さ
れ、始端位置から終端位置までの間と、終端位置から始
端位置までの間だけ分周器36からマーカ挿入指令信号
が所要のインターバルをもって出力される。
【0040】画像選択部33はリニア方向の位置検出信
号を処理するものであり、二次元超音波画像に関するフ
ィールド画像信号とは必ずしも同期が取れていない。そ
こで、これらの間で同期を取るために、1フィールド抽
出回路39が設けられ、この1フィールド抽出回路39
には同期分離回路32からの垂直同期信号が入力され
る。1フィールド抽出回路39に分周器36からマーカ
挿入指令信号が入力された直後に同期分離回路32から
垂直同期信号が取り込まれた時に、この1フィールド抽
出回路32からマーカ挿入実行信号が出力される。
【0041】二次元超音波画像にマーカを書き込むため
のマーカ信号を生成するマーカ信号発生部34は、同期
分離回路32からの水平同期信号に基づいてマーカの水
平位置を指定する水平位置指定部40及び垂直同期信号
に基づいて垂直位置を指定する垂直位置指定部41と、
マーカ横幅設定部42及びマーカ縦幅設定部43とを備
えている。従って、同期分離回路32から出力される水
平同期信号から水平位置指定部40及びマーカ横幅設定
部42によりマーカの横方向の位置と幅とが決定され、
また垂直同期信号から垂直位置指定部41及びマーカ縦
幅設定部43とによって、マーカの縦方向の位置及び幅
が決定される。これによって、マーカの縦横の範囲が定
まる。
【0042】マーカが挿入される二次元超音波画像は、
超音波振動子10の前進方向で得たものか、後退方向で
得たものかを識別可能とするために、超音波振動子10
を前進方向に移動させながら取得した二次元超音波画像
と、後退方向に移動させながら得た二次元超音波画像と
では、位置を変えるようにしている。このために、走査
始端・終端位置検出回路38において始端位置信号及び
終端位置信号に基づいて検出される超音波振動子10の
移動方向に関する信号が水平位置指定部40及び垂直位
置指定部41に取り込まれて、マーカの水平位置及び垂
直位置が変わるようになる。ただし、マーカは、その水
平位置または垂直位置のいずれかが変わっておれば良
く、必ずしもその両方を変える必要はない。また、マー
カの位置を変えるのではなく、形状等を変えるようにし
ても良い。
【0043】マーカ横幅設定部42,マーカ縦幅設定部
43及び1フィールド抽出回路39はゲート付きAND
回路44に接続されている。1フィールド抽出回路39
からマーカ挿入実行信号が出力されると、その後、1フ
ィールド分の時間間隔だけAND回路44のゲートが開
いて、マーカ横幅設定部42及びマーカ縦幅設定部43
からの出力信号がAND回路44を介することによっ
て、マーカ信号が生成される。そして、このマーカ信号
は信号合成部45に入力されて、この信号合成部45で
二次元超音波画像にマーカが合成される。このようにし
てマーカが挿入された二次元超音波画像信号は、出力バ
ッファ回路46から出力端子47を介して出力される。
【0044】この出力端子47には、VTRまたはビデ
オキャプチャからなる記録器48が接続される。従っ
て、超音波振動子10により取得され、超音波信号処理
回路28によって生成されたリアルタイムの二次元超音
波画像のフィールド画像が記録器48に順次記録され、
これら各フィールド画像のうち、所定のインターバル毎
にマーカが書き込まれ、それら以外のフィールド画像に
ついてはマーカが存在しない。
【0045】以上の構成によって、記録器48には、多
数の二次元超音波画像に関するデータが収録されている
が、これらのデータを読み出す際に、マーカの有無を検
出して、マーカが書き込まれているフィールド画像のみ
を抽出して三次元超音波画像生成装置に単位画像として
取り込むようになし、この三次元超音波画像生成装置で
ボクセルデータを生成する三次元化処理や、含カット面
三次元超音波画像を取得できる。
【0046】而して、超音波プローブ3のカテーテル5
を内視鏡1の処置具挿通チャンネル2を介して患者の体
腔内に挿入して、所定の位置で超音波観測を行う。この
ためには、モータ13により回転軸12を回転駆動する
ことによって、フレキシブルシャフト9を軸回りに回転
させる。これによって、フレキシブルシャフト9の先端
に連結した超音波振動子10が回転駆動されて、ラジア
ル方向の超音波走査が行われる。この超音波振動子10
からの信号は超音波観測装置6に伝送されて、二次元超
音波信号処理部23により信号処理される。
【0047】操作ロッド15を押し込むと、超音波振動
子10は、ラジアル走査を行いながら、リニア方向に移
動する。この超音波振動子10の移動はエンコーダ20
により検出されて、このリニア方向における所定のピッ
チ間隔毎のラジアル超音波走査が行われる。従って、二
次元超音波信号処理部23における超音波信号処理回路
28からマーカ挿入装置29に二次元ラジアル超音波画
像信号が取り込まれる。また、これと共に、エンコーダ
20及びセンサ21,22からの信号もマーカ挿入装置
29に取り込まれる。二次元ラジアル超音波画像信号か
らは、同期分離回路32で、図7(a)で示したよう
に、垂直同期信号(HD)と水平同期信号(VD)とが
分離される。
【0048】一方、エンコーダ20からは図7(b)に
示したように、操作ロッド15が所定間隔動く毎にパル
ス信号が出力され、これによって超音波振動子10のリ
ニア方向の位置が検出される。
【0049】センサ21,22からは、操作ロッド15
の動きに応じて前進方向及び後退方向のストロークの始
端位置及び終端位置が検出される。これらの信号から、
走査始端・終端位置検出回路38によって、操作ロッド
15が移動して、超音波振動子10が前進方向に変位す
ると、センサ21が透過状態から遮光状態に切り換わっ
て、超音波振動子10の前進開始信号パルスが得られ
る。また、センサ21とセンサ22とが遮光状態になる
と、超音波振動子10の前進方向の終端位置に達したこ
との検出信号パルスが出力される。また、この両センサ
21,22の遮光状態からセンサ22の透過状態に切り
換わると、超音波振動子10が後退方向の移動が開始し
たことを検出するパルスが出力され、また両センサ2
1,22が透過状態になると、後退方向の終端位置に到
達したことを検出して、その検出パルスが出力される。
【0050】前進方向及び後退方向の始端位置信号は、
エンコーダ20からの超音波振動子10のリニア方向の
位置信号と共に、分周器36に入力されて、始端位置信
号から分周器36の分周数に応じて、例えば分周数を1
/3とした時には、リニア方向の位置信号のうち図7
(b)に示したように、3パルス目毎に1フィールド抽
出回路39にマーカを書き込むための指令信号Dが出力
される。1フィールド抽出回路39においては、同期分
離回路32からの垂直同期信号が取り込まれるようにな
っており、図7に矢印で示したように、マーカが書き込
まれるように指令信号が1フィールド抽出回路39に取
り込まれた直後の垂直同期信号(VD)の入力により、
マーカ挿入信号が出力される。
【0051】一方、同期分離回路32からの水平同期信
号及び垂直同期信号は、それぞれ、マーカ信号発生部3
4における水平位置指定部40及び垂直位置指定部41
に入力される。そして、これら水平位置指定部40,垂
直位置指定部41には、走査始端・終端位置検出回路3
8からの信号が入力される。これによって、1つのフィ
ールド画像の領域におけるマーカの位置と範囲が決定す
る。
【0052】即ち、図8に示したように、1フィールド
の画像エリアをEとした時に、この画像エリアEのう
ち、二次元超音波画像が表示される領域はPであり、画
像エリアEの余白部分にマーカMが書き込まれる。この
マーカMを書き込むには、画像エリアEにおける水平方
向の範囲と垂直方向の範囲を指定する必要がある。1水
平帰還時間におけるマーカの書き込み開始位置が水平位
置指定部40で設定され、またその間隔がマーカ横幅設
定器42で設定され、これによって図8にMH で示した
ように、マーカMの水平方向の位置とその幅が特定され
る。一方、垂直位置指定部41では、1垂直帰還時間内
において、どの位置からマーカMの書き込みを開始する
かの設定が行われ、マーカ縦幅設定部43において、そ
の縦方向の幅が設定されて、図8にMV で示したよう
に、マーカMの垂直方向の位置とその幅が特定される。
ここで、超音波振動子10を前進方向への移動時の二次
元超音波画像と、後退方向の移動時の二次元超音波画像
とでマーカ位置を変えるようにしており、従って水平位
置指定部40及び垂直位置指定部41では、走査始端・
終端位置検出回路38からの始端位置信号及び終端位置
信号に基づきマーカの書き込み開始位置が変わるように
なっており、またマーカ横幅設定器42及びマーカ縦幅
設定器43は超音波振動子10の移動方向に拘らず一定
のマーカ幅の設定信号を出力することになる。
【0053】以上のマーカMの書き込み開始位置信号及
びマーカ幅の設定信号は、各二次元超音波画像が伝送す
る毎に生成されて、AND回路46に伝送される。ただ
し、AND回路46はゲートを有し、1フィールド抽出
回路39からマーカ挿入信号が出力された時に初めてこ
のゲートが開いて、信号合成部45に取り込まれて、こ
の信号合成部45に取り込まれた二次元超音波画像に対
してマーカMの書き込みが実行される。そして、マーカ
が挿入された二次元超音波画像は、マーカを挿入してい
ない二次元超音波画像と共に出力バッファ回路46を経
て、出力端子47に接続した記録器48に収録される。
【0054】以上のようにして取得したリアルタイムの
多数の二次元超音波画像信号は、三次元化処理を行うこ
とによって、モニタに立体画像として表示できる。この
三次元化処理の手法は種々開発されているが、例えば含
カット面三次元超音波画像として表示する場合には、図
9に示したような三次元化処理装置を用いる。
【0055】即ち、図9において、50は二次元超音波
画像選択部であって、この二次元超音波画像選択部50
には、記録器48から読み出した多数の二次元超音波画
像のうち、マーカの付いているものだけをN枚だけ抽出
して座標変換回路51に取り込み、他の二次元超音波画
像は取り込まないようにする。そして、座標変換回路5
1に取り込まれたN枚の二次元超音波画像が、三次元的
な表示を行うための単位画像として用いられる。即ち、
順次取り込まれるN枚の二次元超音波画像は、座標変換
回路51で相互に60°をなす三次元座標軸(X,Y,
Z)として表示されるように座標変換される。そして、
このようにして座標変換された各単位画像はメモリ52
に記憶されると共に、三次元化処理回路53を介してモ
ニタ54に三次元的な表示がなされる。ここで、三次元
化処理回路53では、円筒面形状にした三次元原画像を
生成して、モニタ54に表示し、しかもこの円筒面の外
面部分だけが表示される。また、この三次元原画像もメ
モリ52に記録する。
【0056】三次元化処理回路53には、三次元画像表
示制御回路55が接続されており、この三次元画像表示
制御回路55は、例えばマウス等からなるカット面入力
手段56が接続されるようになっており、このカット面
入力手段56によりカット面の指定が行われると、三次
元表示制御回路55において、モニタ54に表示されて
いる三次元原画像に対してどの位置にどのようなカット
面を入れるかが設定される。この信号に基づいて三次元
化処理回路53においては、メモリ52からカット面に
関するデータを読み出して、三次元原画像に対して、カ
ット面の貼り付け及びカット面を入れたことによる隠れ
面処理を行うことにより、図10に示したような3つの
カット面C1 ,C2 ,C3 を有する含カット面三次元超
音波画像Iがモニタ54に表示されることになる。
【0057】ここで、含カット面三次元超音波画像とし
て例示した三次元画像を表示するに当っては、リアルタ
イムで二次元超音波画像を取得する際に、三次元化処理
に必要な画像を他の画像と識別するために、必要な画像
にマーカを挿入するが、三次元超音波画像の解像度等に
よっては、マーカを入れる画像数を変更する必要があ
る。この変更は、設定器35による分周数の設定を変え
ることにより容易に行うことができる。従って、図10
に示した含カット面三次元超音波画像における単位画像
の数を任意に設定でき、精査が必要ではない場合には、
マーカを入れる画像数を少なくして、信号処理の高速化
を図り、またより精密な検査等が必要な場合には、マー
カを入れる画像数を増やすようにすれば良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リアル
タイムで取得した多数の二次元超音波画像の二次元超音
波画像のうち、所定の画像毎にマーカを挿入して、他の
画像と識別できるように構成したので、三次元超音波画
像を構成するのに必要な単位画像をそれ以外の画像から
容易に識別できるようになる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次元超音波画像取得装置としての超音波プロ
ーブを内視鏡に組み込んだ状態を示す構成説明図であ
る。
【図2】超音波プローブにおけるカテーテルの先端部分
の断面図である。
【図3】超音波プローブにおける操作部の断面図であ
る。
【図4】超音波プローブで超音波画像を取得している状
態を示す作動説明図である。
【図5】超音波観測装置の信号処理部の回路構成図であ
る。
【図6】マーカ挿入装置における回路構成図である。
【図7】二次元超音波画像におけるマーカの挿入位置を
示す説明図である。
【図8】マーカ信号発生部からの出力信号のタイミング
チャート図である。
【図9】三次元化処理装置の一例を示す回路構成図であ
る。
【図10】三次元超音波画像の一例としての含カット面
三次元超音波画像の表示態様を示す説明図である。
【符号の説明】
3 超音波プローブ 4 操作部 5 カテーテル 7 ケーブル 10 超音波振動子 14,20 エンコーダ 21,22 センサ 23 二次元超音波信号処理部 29 マーカ挿入装置 32 同期分離回路 33 画像選択部 34 マーカ信号発生部 35 設定器 36 分周器 38 走査始端・終端位置検出回路 39 1フィールド抽出回路 40 水平位置氏底部 41 垂直位置氏底部 42 マーカ横幅設定部 43 マーカ縦幅設定部 44 ゲート付きAND回路 45 信号合成部 48 記録器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定範囲の二次元的な走査を行う超音波
    振動子を所定の方向に移動させながら超音波走査を行わ
    せて、一定のピッチ間隔で多数の二次元超音波画像を取
    得する超音波画像取得手段と、この超音波画像取得手段
    で得た多数の二次元超音波画像を記録する画像記録手段
    と、この画像記録手段に取り込んだ多数の二次元超音波
    画像のうちの所定のフィールド画像毎にマーカを書き込
    むマーカ挿入手段とを備える構成としたことを特徴とす
    る超音波画像生成装置。
  2. 【請求項2】 前記マーカ挿入手段は、前記各二次元超
    音波画像に対して、マーカを書き込むものを選択するマ
    ーカ画像選択部と、このマーカ画像選択部により選択さ
    れた二次元超音波画像の所定の位置にマーカを書き込む
    ためのマーカ信号を発生するマーカ信号発生部と、二次
    元超音波画像が前記画像記録手段に取り込まれる際に、
    選択された超音波画像にマーカ信号を合成する信号合成
    部とを備える構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の超音波画像生成装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波画像取得手段は、ラジアル走
    査を行う超音波振動子と、この超音波振動子を走査面と
    直交する方向に変位させるリニア駆動手段とを備える構
    成としたことを特徴とする請求項1記載の超音波画像生
    成装置。
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