JPH1052036A - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
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- JPH1052036A JPH1052036A JP8197446A JP19744696A JPH1052036A JP H1052036 A JPH1052036 A JP H1052036A JP 8197446 A JP8197446 A JP 8197446A JP 19744696 A JP19744696 A JP 19744696A JP H1052036 A JPH1052036 A JP H1052036A
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- winding
- primary
- power supply
- primary winding
- switching power
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、トランスの巻線構造を改良し、コ
モンモードノイズを低減することができるスイッチング
電源装置を提供する。 【解決手段】 一次巻線Ｎ1 にスイッチング動作による
一次入力を供給し、この一次巻線Ｎ1 と絶縁された二次
巻線Ｎ2 により前記スイッチング動作に応じた二次出力
を得るスイッチング電源装置で、一次巻線Ｎ1 と同一の
巻数で平行に配置され、同じ大きさで逆向きの電界を生
成する一次補助巻線Ｎ3 を備え、この一次補助巻線Ｎ3
を一次巻線Ｎ1 とともに二次巻線Ｎ2 を間に挟む配置と
して、一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 による逆向きの
電界の相殺作用により前記トランスＴ1 の一次側から二
次側への電界の影響を減殺するものである。
モンモードノイズを低減することができるスイッチング
電源装置を提供する。 【解決手段】 一次巻線Ｎ1 にスイッチング動作による
一次入力を供給し、この一次巻線Ｎ1 と絶縁された二次
巻線Ｎ2 により前記スイッチング動作に応じた二次出力
を得るスイッチング電源装置で、一次巻線Ｎ1 と同一の
巻数で平行に配置され、同じ大きさで逆向きの電界を生
成する一次補助巻線Ｎ3 を備え、この一次補助巻線Ｎ3
を一次巻線Ｎ1 とともに二次巻線Ｎ2 を間に挟む配置と
して、一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 による逆向きの
電界の相殺作用により前記トランスＴ1 の一次側から二
次側への電界の影響を減殺するものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に関し、より詳しくは、コモンモードノイズの低減
を図ったスイッチング電源装置に関する。
装置に関し、より詳しくは、コモンモードノイズの低減
を図ったスイッチング電源装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスイッチング電源装置の一例につ
いて、図６を参照して説明する。
いて、図６を参照して説明する。
【０００３】図６に示す従来のスイッチング電源装置
は、フォワード方式に構成されたものであり、トランス
Ｔ1 の一次巻線Ｎ1 にスイッチング素子（ＦＥＴ）２０
のスイッチング動作による一次入力を供給し、この一次
巻線Ｎ1 と絶縁された二次巻線Ｎ2 により前記スイッチ
ング動作に応じた二次の交流出力を得て、整流ダイオー
ドＤ2 、Ｄ3 により整流し、平滑コイルＬ2 、平滑コン
デンサＣ4 により平滑して、出力端子２１、２２間に所
定の直流電圧を出力するようにしている。
は、フォワード方式に構成されたものであり、トランス
Ｔ1 の一次巻線Ｎ1 にスイッチング素子（ＦＥＴ）２０
のスイッチング動作による一次入力を供給し、この一次
巻線Ｎ1 と絶縁された二次巻線Ｎ2 により前記スイッチ
ング動作に応じた二次の交流出力を得て、整流ダイオー
ドＤ2 、Ｄ3 により整流し、平滑コイルＬ2 、平滑コン
デンサＣ4 により平滑して、出力端子２１、２２間に所
定の直流電圧を出力するようにしている。
【０００４】前記トランスＴ1 の一次側には、一次巻線
Ｎ1 に加えて、この一次巻線Ｎ1 と同一の巻線数を有す
る一次補助巻線Ｎ3 が結線されている。この一次補助巻
線Ｎ3 の一端（丸数字１で示す）と一次巻線Ｎ1 の他端
（丸数字５で示す）とにスイッチング素子２０を介して
ダイオードＤ1 を接続し、一次巻線Ｎ1 と一次補助巻線
Ｎ3 とに大きさが同じで逆向きの電圧を誘起するように
なっている。
Ｎ1 に加えて、この一次巻線Ｎ1 と同一の巻線数を有す
る一次補助巻線Ｎ3 が結線されている。この一次補助巻
線Ｎ3 の一端（丸数字１で示す）と一次巻線Ｎ1 の他端
（丸数字５で示す）とにスイッチング素子２０を介して
ダイオードＤ1 を接続し、一次巻線Ｎ1 と一次補助巻線
Ｎ3 とに大きさが同じで逆向きの電圧を誘起するように
なっている。
【０００５】また、前記トランスＴ1 の一次側に対して
はコモンモードチョークＬ1 、コンデンサＣ1 、入力コ
ンデンサＣ2 、Ｃ3 が接続され、また、前記平滑コンデ
ンサＣ4 の一方の端子は入力コンデンサＣ2 、Ｃ3 の接
続点に接続されるとともに、疑似電源回路網Ｒ0 を介し
てコモンモードチョークＬ1 の入力側に接続さている。
はコモンモードチョークＬ1 、コンデンサＣ1 、入力コ
ンデンサＣ2 、Ｃ3 が接続され、また、前記平滑コンデ
ンサＣ4 の一方の端子は入力コンデンサＣ2 、Ｃ3 の接
続点に接続されるとともに、疑似電源回路網Ｒ0 を介し
てコモンモードチョークＬ1 の入力側に接続さている。
【０００６】上述したスイッチング電源装置における一
次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 、二次巻線Ｎ2 の巻線構
造について図７を参照して説明する。
次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 、二次巻線Ｎ2 の巻線構
造について図７を参照して説明する。
【０００７】図７に示す従来の巻線構造は、一次巻線Ｎ
1 の半分（丸数字３、４で示す）と残りの半分（丸数字
４、５で示す）とにより二次巻線Ｎ2 （丸数字６、７で
示す）の両側を挟むとともに、一次巻線Ｎ1 の半分（丸
数字３、４で示す）の外側に一次補助巻線Ｎ3 （丸数字
１、２、３で示す）を配置した構造となっている。
1 の半分（丸数字３、４で示す）と残りの半分（丸数字
４、５で示す）とにより二次巻線Ｎ2 （丸数字６、７で
示す）の両側を挟むとともに、一次巻線Ｎ1 の半分（丸
数字３、４で示す）の外側に一次補助巻線Ｎ3 （丸数字
１、２、３で示す）を配置した構造となっている。
【０００８】ところで、スイッチング電源装置の二次側
から一次側に帰還するコモンモードノイズは、原理的に
はトランスＴ1 の等価容量ＣT に比例することが知られ
ている。
から一次側に帰還するコモンモードノイズは、原理的に
はトランスＴ1 の等価容量ＣT に比例することが知られ
ている。
【０００９】即ち、トランスＴ1 の等価容量をＣT 、入
力コンデンサＣ2 、Ｃ3 の換算容量（並列換算容量）を
ＣF とし、トランスＴ1 の一次側、二次側間の浮遊容量
をＣ12とするとき、前記スイッチング電源装置の等価回
路は図８に示すようになり、コモンモードノイズは疑似
電源回路網Ｒ0 において観測される。
力コンデンサＣ2 、Ｃ3 の換算容量（並列換算容量）を
ＣF とし、トランスＴ1 の一次側、二次側間の浮遊容量
をＣ12とするとき、前記スイッチング電源装置の等価回
路は図８に示すようになり、コモンモードノイズは疑似
電源回路網Ｒ0 において観測される。
【００１０】そして、トランスＴ1 の等価容量ＣT は、
前記浮遊容量Ｃ12をトランスＴ1 の一次側、二次側間の
ギャップ中の電界強度が位置によらず一定となる条件で
測定するのが理想であるが、上述した従来のスイッチン
グ電源装置におけるトランスＴ1 の場合には、図９に示
すように、一次巻線Ｎ1 （丸数字３、５で示す）と二次
巻線Ｎ2 （丸数字６、７で示す）との間の電界強度が位
置によらず一定とはならず、一端（丸数字３）側から他
端（丸数字５）側に至るほど前記ギャップ中の電界強度
が大きくなる。
前記浮遊容量Ｃ12をトランスＴ1 の一次側、二次側間の
ギャップ中の電界強度が位置によらず一定となる条件で
測定するのが理想であるが、上述した従来のスイッチン
グ電源装置におけるトランスＴ1 の場合には、図９に示
すように、一次巻線Ｎ1 （丸数字３、５で示す）と二次
巻線Ｎ2 （丸数字６、７で示す）との間の電界強度が位
置によらず一定とはならず、一端（丸数字３）側から他
端（丸数字５）側に至るほど前記ギャップ中の電界強度
が大きくなる。
【００１１】このとき、前記スイッチング素子２０のド
レイン交流電圧（一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字５で示す
巻線の端子電圧）をＶd0、即ち、一次巻線Ｎ1 の一端
（丸数字３）と他端（丸数字５）との間の電圧変動をＶ
d0としたときの、トランスＴ1の等価容量ＣT はＣ12／
３で得られることが知られている。また、このトランス
Ｔ1 の等価容量ＣT ＝Ｃ12／３における右辺の係数１／
３はトランスＴ1 の巻線方法によって変化することが知
られている。
レイン交流電圧（一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字５で示す
巻線の端子電圧）をＶd0、即ち、一次巻線Ｎ1 の一端
（丸数字３）と他端（丸数字５）との間の電圧変動をＶ
d0としたときの、トランスＴ1の等価容量ＣT はＣ12／
３で得られることが知られている。また、このトランス
Ｔ1 の等価容量ＣT ＝Ｃ12／３における右辺の係数１／
３はトランスＴ1 の巻線方法によって変化することが知
られている。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
スイッチング電源装置の場合、一次巻線Ｎ1 、一次補助
巻線Ｎ3 の巻線構造に格別の工夫が施されていないた
め、一次側と二次側との間のギャップ中の電界強度が位
置によらず一定とはならず、電圧変動Ｖd0が生じ、この
電圧変動Ｖd0を小さく、即ち、前記係数１／３を零近く
まで小さくすることができず、この結果、トランスＴ1
の等価容量ＣT ＝Ｃ12／３に起因する大きなコモンモー
ドノイズが発生してしまうという課題があった。
スイッチング電源装置の場合、一次巻線Ｎ1 、一次補助
巻線Ｎ3 の巻線構造に格別の工夫が施されていないた
め、一次側と二次側との間のギャップ中の電界強度が位
置によらず一定とはならず、電圧変動Ｖd0が生じ、この
電圧変動Ｖd0を小さく、即ち、前記係数１／３を零近く
まで小さくすることができず、この結果、トランスＴ1
の等価容量ＣT ＝Ｃ12／３に起因する大きなコモンモー
ドノイズが発生してしまうという課題があった。
【００１３】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、トランスの巻線構造を改良し、一次側
と二次側との間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線
による電界強度の変動を無くし、コモンモードノイズを
低減することができるスイッチング電源装置を提供する
ことを目的とする。
れたものであり、トランスの巻線構造を改良し、一次側
と二次側との間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線
による電界強度の変動を無くし、コモンモードノイズを
低減することができるスイッチング電源装置を提供する
ことを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスイッチン
グ電源装置は、一次巻線にスイッチング動作による一次
入力を供給し、この一次巻線と絶縁された二次巻線によ
り前記スイッチング動作に応じた二次出力を得るスイッ
チング電源装置において、前記一次巻線と同じ大きさで
逆向きの電界を生成する一次補助巻線を備え、前記一次
巻線、一次補助巻線による逆向きの電界の相殺作用によ
り前記トランスの一次側から二次側への電界の影響を減
殺したことを特徴とするものである。
グ電源装置は、一次巻線にスイッチング動作による一次
入力を供給し、この一次巻線と絶縁された二次巻線によ
り前記スイッチング動作に応じた二次出力を得るスイッ
チング電源装置において、前記一次巻線と同じ大きさで
逆向きの電界を生成する一次補助巻線を備え、前記一次
巻線、一次補助巻線による逆向きの電界の相殺作用によ
り前記トランスの一次側から二次側への電界の影響を減
殺したことを特徴とするものである。
【００１５】前記一次補助巻線は、一次巻線とは平行配
置に結線されて一次巻線とは逆向きの電界を生成する構
造である。
置に結線されて一次巻線とは逆向きの電界を生成する構
造である。
【００１６】さらに、本発明は、前記一次補助巻線を一
次巻線とともに前記二次巻線を間に挟む配置に結線して
いる。
次巻線とともに前記二次巻線を間に挟む配置に結線して
いる。
【００１７】このような構成の本発明に係るスイッチン
グ電源装置によれば、前記一次巻線、一次補助巻線によ
る逆向きの電界の相殺作用により、一次側と二次側との
間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線による電界強
度の変動が無くなり、この結果、コモンモードノイズを
低減することができる。
グ電源装置によれば、前記一次巻線、一次補助巻線によ
る逆向きの電界の相殺作用により、一次側と二次側との
間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線による電界強
度の変動が無くなり、この結果、コモンモードノイズを
低減することができる。
【００１８】また、本発明に係るスイッチング電源装置
は、一次巻線にスイッチング動作による一次入力を供給
し、この一次巻線と絶縁された二次巻線により前記スイ
ッチング動作に応じた二次出力を得るスイッチング電源
装置において、前記一次巻線と同一の巻数を有し、一次
巻線とは平行配置でこの一次巻線とともに前記二次巻線
を間に挟む配置の一次補助巻線を備え、前記一次巻線の
半分と一次補助巻線の半分とを前記二次巻線の片側に、
前記一次巻線の残りの半分と一次補助巻線の残りの半分
とを前記二次巻線の反対側に配置して、前記二次巻線を
挟んで対向する一次巻線の部分、一次補助巻線の部分に
生成する電界が同じ大きさで逆向きになる結線としたこ
とを特徴とする。
は、一次巻線にスイッチング動作による一次入力を供給
し、この一次巻線と絶縁された二次巻線により前記スイ
ッチング動作に応じた二次出力を得るスイッチング電源
装置において、前記一次巻線と同一の巻数を有し、一次
巻線とは平行配置でこの一次巻線とともに前記二次巻線
を間に挟む配置の一次補助巻線を備え、前記一次巻線の
半分と一次補助巻線の半分とを前記二次巻線の片側に、
前記一次巻線の残りの半分と一次補助巻線の残りの半分
とを前記二次巻線の反対側に配置して、前記二次巻線を
挟んで対向する一次巻線の部分、一次補助巻線の部分に
生成する電界が同じ大きさで逆向きになる結線としたこ
とを特徴とする。
【００１９】このような一次巻線、一次補助巻線の分割
配置の巻線構造により、前記二次巻線を挟んで対向する
一次巻線の部分、一次補助巻線の部分に生成する電界が
同じ大きさで逆向きとなって相殺しあい、全体としても
一次側と二次側との間のギャップ中の一次巻線、一次補
助巻線による電界強度の変動が無くなり、この結果、コ
モンモードノイズを低減することができる。
配置の巻線構造により、前記二次巻線を挟んで対向する
一次巻線の部分、一次補助巻線の部分に生成する電界が
同じ大きさで逆向きとなって相殺しあい、全体としても
一次側と二次側との間のギャップ中の一次巻線、一次補
助巻線による電界強度の変動が無くなり、この結果、コ
モンモードノイズを低減することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
細に説明する。
【００２１】図１は、本発明の実施の形態のスイッチン
グ電源装置を示すものである。尚、図１に示す本実施の
形態のスイッチング電源装置において、図６に示す従来
例と同一の機能を有するものには同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
グ電源装置を示すものである。尚、図１に示す本実施の
形態のスイッチング電源装置において、図６に示す従来
例と同一の機能を有するものには同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【００２２】図１に示す本実施の形態のスイッチング電
源装置は、図６に示す従来例と同様な回路構成で、フォ
ワード方式に構成されたものであり、トランスＴ1 の一
次巻線Ｎ1 にスイッチング素子（ＦＥＴ）２０のスイッ
チング動作による一次入力を供給し、この一次巻線Ｎ1
と絶縁された二次巻線Ｎ2 により前記スイッチング動作
に応じた二次の交流出力を得て、整流ダイオードＤ2 、
Ｄ3 により整流し、平滑コイルＬ2 、平滑コンデンサＣ
4 により平滑して、出力端子２１、２２間に所定の直流
電圧を出力するようにしている。また、前記トランスＴ
1 の一次側には、図６に示す従来例と同様、一次巻線Ｎ
1 に加えてこの一次巻線Ｎ1 と同一の巻線数を有する一
次補助巻線Ｎ3 を備えている。
源装置は、図６に示す従来例と同様な回路構成で、フォ
ワード方式に構成されたものであり、トランスＴ1 の一
次巻線Ｎ1 にスイッチング素子（ＦＥＴ）２０のスイッ
チング動作による一次入力を供給し、この一次巻線Ｎ1
と絶縁された二次巻線Ｎ2 により前記スイッチング動作
に応じた二次の交流出力を得て、整流ダイオードＤ2 、
Ｄ3 により整流し、平滑コイルＬ2 、平滑コンデンサＣ
4 により平滑して、出力端子２１、２２間に所定の直流
電圧を出力するようにしている。また、前記トランスＴ
1 の一次側には、図６に示す従来例と同様、一次巻線Ｎ
1 に加えてこの一次巻線Ｎ1 と同一の巻線数を有する一
次補助巻線Ｎ3 を備えている。
【００２３】本実施の形態のスイッチング電源装置にお
いては、前記トランスＴ1 の一次巻線Ｎ1 、一次補助巻
線Ｎ3 の巻線構造について図２を参照して説明する。
いては、前記トランスＴ1 の一次巻線Ｎ1 、一次補助巻
線Ｎ3 の巻線構造について図２を参照して説明する。
【００２４】前記トランスＴ1 の一次巻線Ｎ1 と一次補
助巻線Ｎ3 とは平行配置で、この一次巻線Ｎ1 と一次補
助巻線Ｎ3 とにより前記二次巻線Ｎ2 を間に挟む構造と
している。
助巻線Ｎ3 とは平行配置で、この一次巻線Ｎ1 と一次補
助巻線Ｎ3 とにより前記二次巻線Ｎ2 を間に挟む構造と
している。
【００２５】即ち、前記一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数
字１で示す巻線及び前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４
で示す巻線と、前記前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４
で示す巻線及び一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字３で示
す巻線（一次補助巻線Ｎ1との接続巻線部分）とを、前
記二次巻線Ｎ2 を丸数字６で示す巻線部分の両側に平行
に配置し、このような巻線構造を前記二次巻線Ｎ2 の後
続の巻線部分の両側に沿って連続的に行い、最終的に、
前記一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字２で示す巻線及び
前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字５で示す巻線と、前記
一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字３で示す巻線及び前記
一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字２で示す巻線とを、前
記二次巻線Ｎ2 の丸数字７で示す巻線部分の両側に平行
に配置している。
字１で示す巻線及び前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４
で示す巻線と、前記前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４
で示す巻線及び一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字３で示
す巻線（一次補助巻線Ｎ1との接続巻線部分）とを、前
記二次巻線Ｎ2 を丸数字６で示す巻線部分の両側に平行
に配置し、このような巻線構造を前記二次巻線Ｎ2 の後
続の巻線部分の両側に沿って連続的に行い、最終的に、
前記一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字２で示す巻線及び
前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字５で示す巻線と、前記
一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字３で示す巻線及び前記
一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字２で示す巻線とを、前
記二次巻線Ｎ2 の丸数字７で示す巻線部分の両側に平行
に配置している。
【００２６】この結果、総合的に見ると、前記一次巻線
Ｎ1 の半分と一次補助巻線Ｎ3 の半分とを前記二次巻線
Ｎ2 の片側に、前記一次巻線Ｎ1 の残りの半分と一次補
助巻線Ｎ3 の残りの半分とを前記二次巻線Ｎ2 の反対側
に配置する構造となっている。
Ｎ1 の半分と一次補助巻線Ｎ3 の半分とを前記二次巻線
Ｎ2 の片側に、前記一次巻線Ｎ1 の残りの半分と一次補
助巻線Ｎ3 の残りの半分とを前記二次巻線Ｎ2 の反対側
に配置する構造となっている。
【００２７】このようなトランスＴ1 の巻線構造による
一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 の電界分布を図３を参
照して考察する。
一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 の電界分布を図３を参
照して考察する。
【００２８】いま、前記スイッチング素子２０のドレイ
ン交流電圧（一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字５で示す巻線
の端子電圧）をＶd とし、前記二次巻線Ｎ2 の巻線数は
十分少なく、さらに、二次巻線Ｎ2 の丸数字６、７で示
す巻線は略同電位で接地（ＦＧ）に落ちているものとす
る。
ン交流電圧（一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字５で示す巻線
の端子電圧）をＶd とし、前記二次巻線Ｎ2 の巻線数は
十分少なく、さらに、二次巻線Ｎ2 の丸数字６、７で示
す巻線は略同電位で接地（ＦＧ）に落ちているものとす
る。
【００２９】このとき、前記一次補助巻線Ｎ1 のうちの
丸数字１で示す巻線の電位は−Ｖd、前記一次巻線Ｎ1
のうちの丸数字４で示す巻線の電位は−Ｖd ／２とな
る。また、二次巻線Ｎ2 の丸数字６で示す巻線の部分を
挟んで反対側の前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４で示
す巻線の電位はＶd ／２、前記一次補助巻線Ｎ1 のうち
の丸数字３で示す巻線の電位は０となる。
丸数字１で示す巻線の電位は−Ｖd、前記一次巻線Ｎ1
のうちの丸数字４で示す巻線の電位は−Ｖd ／２とな
る。また、二次巻線Ｎ2 の丸数字６で示す巻線の部分を
挟んで反対側の前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４で示
す巻線の電位はＶd ／２、前記一次補助巻線Ｎ1 のうち
の丸数字３で示す巻線の電位は０となる。
【００３０】この結果、前記一次補助巻線Ｎ1 のうちの
丸数字１で示す巻線と前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字
４で示す巻線との間の電位は図３に示すように−Ｖd ／
２となり、また、前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４で
示す巻線と、前記一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字３で
示す巻線との間の電位は図３に示すようにＶd ／２とな
って、これらの間の二次巻線Ｎ2 の丸数字６で示す巻線
の部分に対する前記一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 に
よる電界は相殺し合って零になり、二次巻線Ｎ2 に対す
る影響はなくなる。
丸数字１で示す巻線と前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字
４で示す巻線との間の電位は図３に示すように−Ｖd ／
２となり、また、前記一次巻線Ｎ1 のうちの丸数字４で
示す巻線と、前記一次補助巻線Ｎ1 のうちの丸数字３で
示す巻線との間の電位は図３に示すようにＶd ／２とな
って、これらの間の二次巻線Ｎ2 の丸数字６で示す巻線
の部分に対する前記一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 に
よる電界は相殺し合って零になり、二次巻線Ｎ2 に対す
る影響はなくなる。
【００３１】このようにして、二次巻線Ｎ2 の全範囲に
亘って前記一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 による電界
は相殺し合うことになり、一次側から二次巻線Ｎ2 に対
する電界の影響を無くし、又は減殺することができる。
亘って前記一次巻線Ｎ1 、一次補助巻線Ｎ3 による電界
は相殺し合うことになり、一次側から二次巻線Ｎ2 に対
する電界の影響を無くし、又は減殺することができる。
【００３２】この結果、トランスＴ1 の一次側と二次側
との間のギャップ中のＮ1 、一次補助巻線Ｎ3 による電
界強度の変動が無くなり、これにより、一次側に帰還す
るコモンモードノイズを無くし又は大幅に低減すること
ができる。
との間のギャップ中のＮ1 、一次補助巻線Ｎ3 による電
界強度の変動が無くなり、これにより、一次側に帰還す
るコモンモードノイズを無くし又は大幅に低減すること
ができる。
【００３３】図４、図５は、本発明の他の実施の形態で
あるフィードバック式のスイッチング電源装置を示すも
のである。図１に示すスイッチング電源装置と異なる点
はトランスＴ1 の二次側に整流ダイオードＤ2 及び平滑
コンデンサＣ4 を接続した点であり、前記一次巻線Ｎ1
、一次補助巻線Ｎ3 の二次巻線Ｎ2 に対する巻線構造
は図５に示すように既述した図２に示す場合と全く同様
である。
あるフィードバック式のスイッチング電源装置を示すも
のである。図１に示すスイッチング電源装置と異なる点
はトランスＴ1 の二次側に整流ダイオードＤ2 及び平滑
コンデンサＣ4 を接続した点であり、前記一次巻線Ｎ1
、一次補助巻線Ｎ3 の二次巻線Ｎ2 に対する巻線構造
は図５に示すように既述した図２に示す場合と全く同様
である。
【００３４】このようなフィードバック式のスイッチン
グ電源装置の場合にも、既述した図１に示すスイッチン
グ電源装置の場合と同様前記トランスＴ1 の一次側と二
次側との間のギャップ中のＮ1 、一次補助巻線Ｎ3 によ
る電界強度の変動が無くなり、これにより、一次側に帰
還するコモンモードノイズを無くし又は大幅に低減する
ことができる。
グ電源装置の場合にも、既述した図１に示すスイッチン
グ電源装置の場合と同様前記トランスＴ1 の一次側と二
次側との間のギャップ中のＮ1 、一次補助巻線Ｎ3 によ
る電界強度の変動が無くなり、これにより、一次側に帰
還するコモンモードノイズを無くし又は大幅に低減する
ことができる。
【００３５】
【発明の効果】本発明によれば、一次巻線、一次補助巻
線による逆向きの電界の相殺作用により、一次側と二次
側との間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線による
電界強度の変動が無くなり、コモンモードノイズを低減
することができるスイッチング電源装置を提供すること
ができる。
線による逆向きの電界の相殺作用により、一次側と二次
側との間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線による
電界強度の変動が無くなり、コモンモードノイズを低減
することができるスイッチング電源装置を提供すること
ができる。
【００３６】また、本発明によれば、一次巻線、一次補
助巻線の二次巻線を挟んだ平行で、かつ、分割配置の巻
線構造により、前記二次巻線を挟んで対向する一次巻線
の部分、一次補助巻線の部分に生成する電界が同じ大き
さで逆向きとなって相殺しあい、全体としても一次側と
二次側との間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線に
よる電界強度の変動を無くして、コモンモードノイズを
低減することができるスイッチング電源装置を提供する
ことができる。
助巻線の二次巻線を挟んだ平行で、かつ、分割配置の巻
線構造により、前記二次巻線を挟んで対向する一次巻線
の部分、一次補助巻線の部分に生成する電界が同じ大き
さで逆向きとなって相殺しあい、全体としても一次側と
二次側との間のギャップ中の一次巻線、一次補助巻線に
よる電界強度の変動を無くして、コモンモードノイズを
低減することができるスイッチング電源装置を提供する
ことができる。
【図１】本発明の実施の形態のスイッチング電源装置の
回路図である。
回路図である。
【図２】本発明の実施の形態のスイッチング電源装置の
巻線の状態を示す説明図である。
巻線の状態を示す説明図である。
【図３】本発明の実施の形態のスイッチング電源装置の
一次巻線及び一次補助巻線の二次巻線に対する電界分布
を示す回路図である。
一次巻線及び一次補助巻線の二次巻線に対する電界分布
を示す回路図である。
【図４】本発明の他の実施の形態のスイッチング電源装
置の回路図である。
置の回路図である。
【図５】本発明の他の実施の形態のスイッチング電源装
置の巻線の状態を示す説明図である。
置の巻線の状態を示す説明図である。
【図６】従来のスイッチング電源装置回路図である。
【図７】従来のスイッチング電源装置のトランスの巻線
の状態を示す説明図である。
の状態を示す説明図である。
【図８】従来のスイッチング電源装置の等価回路図であ
る。
る。
【図９】従来のスイッチング電源装置の巻線の状態とギ
ャップ中の電界強度との関係を示す説明図である。
ャップ中の電界強度との関係を示す説明図である。
２０ スイッチング素子 Ｔ1 トランス Ｎ1 一次巻線 Ｎ2 二次巻線 Ｎ3 一次補助巻線 Ｒ0 疑似電源回路網 Ｌ1 コモンモードチョーク Ｃ1 コンデンサ Ｃ2 入力コンデンサ Ｃ3 入力コンデンサ Ｄ1 ダイオード Ｄ2 整流ダイオード Ｄ3 整流ダイオード Ｌ2 平滑コイル Ｃ4 平滑コンデンサ
Claims (4)
- 【請求項１】 一次巻線にスイッチング動作による一次
入力を供給し、この一次巻線と絶縁された二次巻線によ
り前記スイッチング動作に応じた二次出力を得るスイッ
チング電源装置において、 前記一次巻線と同じ大きさで逆向きの電界を生成する一
次補助巻線を備え、前記一次巻線、一次補助巻線による
逆向きの電界の相殺作用により前記トランスの一次側か
ら二次側への電界の影響を減殺したこと、 を特徴とするスイッチング電源装置。 - 【請求項２】 一次巻線にスイッチング動作による一次
入力を供給し、この一次巻線と絶縁された二次巻線によ
り前記スイッチング動作に応じた二次出力を得るスイッ
チング電源装置において、 前記一次巻線と同一の巻数を有し、一次巻線とは平行配
置に結線されて一次巻線とは逆向きの電界を生成する一
次補助巻線を備え、前記一次巻線と前記一次補助巻線と
が生成する同じ大きさで逆向きの各電界の相殺作用によ
り前記トランスの一次側から二次側への電界の影響を減
殺したこと、 を特徴とするスイッチング電源装置。 - 【請求項３】 一次巻線にスイッチング動作による一次
入力を供給し、この一次巻線と絶縁された二次巻線によ
り前記スイッチング動作に応じた二次出力を得るスイッ
チング電源装置において、 前記一次巻線と同一の巻数を有し、一次巻線とは平行配
置でこの一次巻線とともに前記二次巻線を間に挟む配置
に結線された一次補助巻線を備え、前記一次巻線と前記
一次補助巻線とが生成する同じ大きさで逆向きの各電界
の相殺作用により前記二次巻線が生成する電界の変動を
防止すること、 を特徴とするスイッチング電源装置。 - 【請求項４】 一次巻線にスイッチング動作による一次
入力を供給し、この一次巻線と絶縁された二次巻線によ
り前記スイッチング動作に応じた二次出力を得るスイッ
チング電源装置において、 前記一次巻線と同一の巻数を有し、一次巻線とは平行配
置でこの一次巻線とともに前記二次巻線を間に挟む配置
の一次補助巻線を備え、 前記一次巻線の半分と一次補助巻線の半分とを前記二次
巻線の片側に、前記一次巻線の残りの半分と一次補助巻
線の残りの半分とを前記二次巻線の反対側に配置して、
前記二次巻線を挟んで対向する一次巻線の部分、一次補
助巻線の部分に生成する電界が同じ大きさで逆向きにな
る結線としたこと、 を特徴とするスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8197446A JPH1052036A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8197446A JPH1052036A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | スイッチング電源装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1052036A true JPH1052036A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16374650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8197446A Pending JPH1052036A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | スイッチング電源装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1052036A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1239578A2 (en) | 2001-03-08 | 2002-09-11 | Power Integrations, Inc. | Method and apparatus for substantially reducing electrical earth displacement current flow generated by wound components |
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| JP2006310648A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Matsushita Electric Works Ltd | トランス |
| JP2011114000A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Shihen Tech Corp | スイッチング電源装置用トランス |
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| JP2017017845A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | サンケン電気株式会社 | 高電圧発生装置 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP8197446A patent/JPH1052036A/ja active Pending
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