JPH10513390A - 外科用プレジット分配供給システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 外科用プレジットが少なくとも１つの他の物体に添付され、外科用プレジットがその少なくとも１つの他の物体から引きちぎられることができる外科用プレジット分配供給システム。その少なくとも１つの他の物体は、好ましくは、少なくとも１つのランナー、縫合パッケージの一部、又は少なくとも１つの他の外科用プレジットである。

Description

【発明の詳細な説明】 外科用プレジット分配供給システム 発明の分野 本発明は、外科用プレジットとその分配供給システムの分野に関する。 発明の背景 外科用プレジットは、一般に外科的縫合と組み合わせて使用される生体適合性 材料の小片であり、縫合針と縫合糸によって、組織のより大きい面積にわたって 縫合の保持力を分布させるのに、又は体の組織を貫くことよって生じる血液のよ うな体液の漏れを止めるのに役立つ。外科用プレジットは、組織再建のために縫 合糸が最初に使用されたほぼそのときから、ごく普通に使用されてきた。ある場 合には、外科用プレジットは生体内に恒久的に移植されたままでよく、別な場合 には、それらは縫合糸と一緒に生体から除去される。 外科用プレジットは、一般に、生体適合性シート材料から作成された小さな卵 形、偏長形又は円形の形状をなし、一般に、所望サイズの縫合糸を受け入れるに 足るだけ大きい、シートを貫通する１つ又は２つの予め形成された孔を有する。 外科用プレジットを作成するためにこれまでに使用されてきた材料には、ポリア ミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレ タン、ポリテトラフルオロエチレン（以降は「ＰＴＦＥ」と略称する）、種々の 生体吸収適性ポリマー、及び小片の自家移植組織が挙げられる。 ピアス(Pierce)の米国特許第４８２３７９４号明細書は、外科用 プレジットを広範囲に開示しており、とりわけ外科用綿撒糸の縫合孔と隣接エッ ジの間にスリットを有する外科用綿撒糸を開示している。 従来より、外科用プレジットは、外科用プレジットが滅菌条件に維持されるこ とが可能な密閉容器の中に、ある量の外科用プレジットを包装することによって 分配供給されてきた。容器の中の個々の外科用プレジットは、全く相互に接続さ れていない。その容器は処置室の中で開封され、鉗子を用い、必要なときに外科 用プレジットを掴み上げることによってそれらが個々に取り出される。鉗子によ って外科用プレジットが保持されながら、ニードルドライバーを用い、縫合針と 縫合糸が外科用プレジットを貫いて挿入される。このプロセスは、同じ容器から 次の外科用プレジットが取り出されるとき、同じ仕方で繰り返される。 発明の要旨 本発明は、外科用プレジットが少なくとも１つの他の物体から引きちぎられる ことができる、少なくとも１つの他の物体に添付された外科用プレジットを有す る外科用プレジット分配供給システムに関する。好ましくは、本外科用プレジッ ト分配供給システムは、各外科用プレジットが少なくとも１つの他の物体から別 々に引きちぎられることができる、少なくとも１つの他の物体に添付された多数 の外科用プレジットを有する。本願において、「多数の外科用プレジット」とは 、２以上の外科用プレジットを意味するものと定義される。少なくとも１つの他 の物体は、好ましくは、少なくとも１つのランナー、縫合パッケージの一部、又 は少なくとも１つの他の外科用プレジットである。 図面の説明 図１は、従来技術の外科用プレジットを示す。 図２は、２つのランナーを有し、各外科用プレジットの各端部がランナーに添 付され、それによって外科用プレジットの各端部がランナーから引きちぎられる ことができる外科用プレジット分配供給システムを示す。 図３Ａと３Ｂは、引きちぎられることができる仕方で外科用プレジットが１つ のランナーに添付された外科用プレジット分配供給システムを示す。 図４は、２つのグループの外科用プレジットがミドルランナーに添付され、外 科用プレジットの各グループの反対側の端部が別なランナーに添付された外科用 プレジット分配供給システムを示す。 図５は、外科用プレジットのサイドがランナーに添付された外科用プレジット 分配供給システムを示す。 図６は、引きちぎられることができる仕方で外科用プレジットが相互に添付さ れた外科用プレジット分配供給システムを示す。 図７は、縫合パッケージの一部に外科用プレジットが添付された外科用プレジ ット分配供給システムを示す。 発明の詳細な説明 図１は、従来技術の一般的な外科用プレジットを示す。ここに示された外科用 プレジット13は、生体適合性材料のシートから切り取られた又は作成された偏長 形状である。外科用プレジット13は、この例においては、２つの小さな縫合孔19 を有し、その中を通して縫合糸が縫合針によって挿入されることができる。 本発明の縫合糸分配供給システムが図２に示されている。少なくとも１つの外 科用プレジット13が、接続箇所15でランナー11と12か ら個々の外科用プレジット13が引きちぎられることを可能にする仕方で、ランナ ー11と12に接続されている。外科用プレジット13A は、ランナー11から端部17で 引きちぎられ、外科用プレジット13A の反対端部も同じ仕方で引きちぎられるこ とができ、その他の外科用プレジット13A の両端部も同じである。引きちぎりは 、引きちぎられるべき外科用プレジットを単に鉗子で把持し、一方で、もう１つ の鉗子でランナーを把持し、その２つの鉗子を逆方向に引っ張ることによって達 成される。あるいは、また好ましくは、この引きちぎりは、先ず、外科用プレジ ットが添付されたランナーの一方又は両方を鉗子を用いて把持し、使用されるべ き縫合糸を外科用プレジットの縫合孔の中に通し、その鉗子と反対方向に外科用 プレジットを縫合糸で引っ張り、１つ以上のランナーから外科用プレジットを引 きちぎることによって達成される。 図３Ａと３Ｂは、外科用プレジット分配供給システムの別な態様を示す。図３ Ａは、ランナー11の１つのサイドに添付された外科用プレジット13のグループを 示し、図３Ｂは、１つのランナー11に添付された２つのグループの外科用プレジ ット13を示し、２つのグループがランナー11の相対するサイドに添付されている 。 図４は、２つのグループの外科用プレジット13が共通ランナー11に添付され、 外科用プレジットの各グループの反対端部が追加ランナー12に添付された別な態 様を示す。 図５に示されたように、外科用プレジット13は、それらの端部ではなくてそれ らのサイドでランナー11と12に添付されることもできる。この方法は、縫合糸を 外科用プレジットに取り付けることを容易にするため、端部エッジと縫合糸挿入 孔19の間の外科用プレジット13の端部に、挿入用スリット51を使用することを可 能にする。ここで、挿入用スリット51の使用は、外科用プレジット13の端部のみ に位置させることに限定されるものではない。 図６は、隣接した外科用プレジット13が相互に引きちぎられることができる、 外科用プレジット13が接続箇所15で相互に添付された別な態様を示す。 図７は、縫合パッケージ71のある部分に添付された少なくとも１つの外科用プ レジット13を有する縫合外科用プレジット分配供給システム10を示し、少なくと も１つの外科用プレジットが縫合パッケージのその部分から引きちぎられること ができる。外科用プレジットは、パッケージそのもの、パッケージを包む包囲体 、パッケージの一部である別なカード、又はパッケージ蓋などの、縫合パッケー ジの任意の部分に添付されることができる。外科用プレジットそのものは、外科 用プレジットを必要とする特定の外科的再建に適切な生体適合性材料から作成さ れなければならない。 本外科用プレジット分配供給システムを作成するのに種々の方法が使用され得 ることは明らかである。選択される特定の方法は、外科用プレジットに選択され る材料に依存する場合が最も多い。それらは、例えば、射出成形、又は打抜きに よる切り取りによって作成されることができる。 選択される材料にかかわらず、ランナー11と12は、外科用プレジット13が接続 箇所15でランナー11又は12から引きちぎられるときにランナーが破損しないよう に、添付箇所15よりも強く作成されなければならない。 好ましい態様において、外科用プレジットを備えた外科用プレジット分配供給 システムは、フィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有する多 孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンから作成される。このタイプの材料は 、Ｇｏｒｅの米国特許第４１８７３９０号明細書、Ｈｕｂｉｓの米国特許第４４ ７８６６５号 明細書による教示に従って作成される。適切な材料はＧＯＲＥ−ＴＥＸ（商標） 外科用膜（アリゾナ州のフラグスタッフにあるW.L.Gore & Associates社）であ る。このタイプの材料が好ましくは、これは、それらが可撓性で、強く、滑らか で、且つ高度に生体適合性であるからである。外科用プレジット分配供給システ ムは、所望のパターンを切り取るようにプログラムされたプログラム式レーザー 切断装置を用いて、そのような材料から容易に切り取られることができる。外科 用プレジットを貫通する縫合孔も、同じ方法によって切り取られることができる 。適切なレーザー切断装置は、アリゾナ州のScottsdaleにあるUniversal Laser Systems社から入手可能な型式番号 USL 1720Cである。 本願において本発明の特定の態様を例示し、説明してきたが、本発明はこの例 示や説明に限定されるべきでない。いろいろな変化や変更が、次の請求の範囲の 中で本発明の一部として取り入れられ、具体化され得ることは明らかであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，Ａ Ｕ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ， ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，Ｌ Ｋ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，Ｔ Ｒ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ディージェル，ポール ディー. アメリカ合衆国，アリゾナ 86001，フラ グスタッフ，ウエスト コセット 8795エ ー (72)発明者 キルグロー，ブレット ジェイ. アメリカ合衆国，アリゾナ 86004，フラ グスタッフ，エルク ラン ストリート 2557

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外科用プレジットが少なくとも１つの他の物体に添付され、それにより該 他の物体から引きちぎられることができる外科用プレジットを含んでなる外科用 プレジット分配供給システム。 ２．外科用プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ エチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、及び分 解吸収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでなる請求の 範囲第１項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ３．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンである 請求の範囲第２項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ４．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続さ れたノードの微細構造を有する請求の範囲第３項に記載の外科用プレジット分配 供給システム。 ５．少なくとも１つの他の物体が少なくとも１つのランナーである請求の範囲 第１項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ６．少なくとも１つのランナーが２つのランナーからなる請求の範囲第５項に 記載の外科用プレジット分配供給システム。 ７．該プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ レンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、及び分解吸 収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでなる請求の範囲 第５項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ８．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンである 請求の範囲第７項に記載の外科用プレジット分配供給 システム。 ９．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続さ れたノードの微細構造を有する請求の範囲第８項に記載の外科用プレジット分配 供給システム。 １０．少なくとも１つの他の物体が縫合用の縫糸パッケージの一部である請求 の範囲第１項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 １１．該プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ チレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、及び分解 吸収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでなる請求の範 囲第１０項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 １２．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンであ る請求の範囲第１１項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 １３．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続 されたノードの微細構造を有する請求の範囲第１２項に記載の外科用プレジット 分配供給システム。 １４．少なくとも１つの他の物体が別な外科用プレジットである請求の範囲第 １項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 １５．該プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ チレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、及び分解 吸収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでなる請求の範 囲第１４項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 １６．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンであ る請求の範囲第１５項に記載の外科用プレジット分配 供給システム。 １７．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続 されたノードの微細構造を有する請求の範囲第１６項に記載の外科用プレジット 分配供給システム。 １８．多数の外科用プレジットが少なくとも１つの他の物体に添付され、それ によって該他の物体から個々に引きちぎられることができる多数の外科用プレジ ットを含んでなる外科用プレジット分配供給システム。 １９．多数の外科用プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン 、及び分解吸収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでな る請求の範囲第１８項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２０．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンであ る請求の範囲第１９項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２１．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続 されたノードの微細構造を有する請求の範囲第２０項に記載の外科用プレジット 分配供給システム。 ２２．少なくとも１つの他の物体が少なくとも１つのランナーである請求の範 囲第１８項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２３．多数の外科用プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン 、及び分解吸収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでな る請求の範囲第２２項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２４．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンであ る請求の範囲第２３項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２５．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続 されたノードの微細構造を有する請求の範囲第２４項に記載の外科用プレジット 分配供給システム。 ２６．少なくとも１つの他の物体が縫合用の縫糸パッケージの一部である請求 の範囲第１８項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２７．多数の外科用プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン 、及び分解吸収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでな る請求の範囲第２６項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２８．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンであ る請求の範囲第２７項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ２９．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続 されたノードの微細構造を有する請求の範囲第２８項に記載の外科用プレジット 分配供給システム。 ３０．少なくとも１つの他の物体が別な外科用プレジットである請求の範囲第 １８項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ３１．多数の外科用プレジットが、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン 、及び分解吸収性ポリマーからなる群より選択された生体適合性材料を含んでな る請求の範囲第３０項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ３２．ポリテトラフルオロエチレンが多孔質ポリテトラフルオロエチレンであ る請求の範囲第３１項に記載の外科用プレジット分配供給システム。 ３３．多孔質ポリテトラフルオロエチレンが、フィブリルによって相互に接続 されたノードの微細構造を有する請求の範囲第３２項に記載の外科用プレジット 分配供給システム。