JPH10512787A - 登高安全システムのための拘束装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 拘束装置はガイドレールに沿って滑める滑走部材（１）と、滑走部材（１）の内部において回転可能に支持され、かつ墜落時にガイドレールの止め部材に向かって滑るロック爪（６）と固定ベルトをロック爪（６）に固定するための固定装置を備えている。固定装置は緩衝エレメント（１２）を有しており、緩衝エレメント（１２）は墜落時の拘束の衝撃を和らげるようになっている。緩衝エレメント（１２）はロック爪（６）のピボット状の突出部（１１）に支持されている。緩衝エレメント（１２）および滑走部材（１）の間には横部材（１４）がピボット状突出部（１１）上に支持されており、横部材（１４）には固定ベルトが取り付け可能になっている。横部材（１４）はシャックルリング（１５）の一部をなし、横部材（１４）の両端は支軸として形成され、この支軸にはシャックルつり手（１７）の通し穴が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 登高安全システムのための拘束装置 本発明は、使用者が梯子、支柱またはそれに類するものから墜落することを防 止するための登高安全システムのための拘束装置に関するものである。拘束装置 はガイドレールに沿って滑り、固定されるべき使用者は固定ベルトを通じて拘束 装置に繋がれる。拘束装置はガイドレールに沿って滑る滑走部材と、滑走部材内 において回転可能に支持されかつ墜落時に止め部材に向かってガイドレールに沿 って滑りロック爪と、固定ベルトをロック爪に固定するための固定装置を有して いる。さらに、拘束装置は、墜落時における拘束の衝撃を和らげる緩衝エレメン トを有している。 この種の拘束装置は、ＥＰ−Ａ−０ １６８ ０２１、ＤＥ−Ａ−２７３６ ０３７およびＤＥ−Ａ−１９ ６１ ７５７において知られている。固定装置に は緩衝エレメントが備えられ、その内部においてロック爪の固定リングにはＵ字 状のつり手が懸けられており、このＵ字状のつり手の両脚にはそれぞれ緩衝エレ メントが配置されている。つり手の脚の自由端はプレートによって閉じられてい る。緩衝エレメントの上方にはまた、プレートが配置されており、プレートはつ り手の脚の上において移動可能になっている。このプレートにはベルトが取り付 けられており、ベルトはつり手の脚に対して平行にかつこれらの脚の間において 下方にのびており、その自由端には固定ループが設けられており、固定ループに はバネフックによって固定ベルトが取り付け可能になっている。墜落時において 、拘束によって衝撃はベルトを通じて緩衝エレメントの上面に伝えられ、２つの 緩衝エレメントは圧縮され、それによって拘束の衝撃波 和らげられる。この固定装置の寸法は、しかしながら、相対的に大きく、そのた め、Ｕ字状のつり手及びバネフックはそれぞれ固定ループ内に懸けられており、 この固定装置は全体として非常に大きな遊びを有している。 本発明は、緩衝エレメントを備えた拘束装置であって、固定装置が全体として 最小限のスペースしか必要とせず、ループ連結を備えることはもはや必要でない ような拘束装置を提供するという課題に基づいている。 本発明によれば、この課題は、緩衝エレメントを爪のピボット状突出部に配置 し、緩衝エレメントの上方においてピボット状の突出部に横部材を案内し、そし て、かつ横部材を緩衝エレメントに隣接させ、それによって固定ベルトを横部材 に取り付け可能とし、横部材をシャックルリングの一部として形成し、横部材の 両端を支軸として形成し、支軸にシャックルつり手の通し穴を取り付けることに よって解決される。 緩衝エレメントをロック爪のピボット状の突出部上に直接配置することによっ て非常にコンパクトな構造がもたらされ、さらに、緩衝エレメントとロック爪と の間には如何なる緩んだ結合も生ずることはない。 好ましくは、緩衝エレメントは、例えば、ドイツ連邦共和国 ハスメルスハイ ム ７４８５５に住所を有するフィブロ ゲゼルシャフト ミット ベシュレン クテル ハフツング社から注文番号２５３．６．０２５の下に入手可能な９０シ ョアＡの硬度（黄色）を有するフィブロフレックス（登録商標）という名称の中 空円筒形のロッドからなる全長約２３ｍｍ、内径約１２ｍｍ、外径約２４ｍｍを もつ管からなっている。 次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、拘束装置の側面図である。 図２は、拘束装置の後面図である。 図１および図２示した拘束装置は、図示しないガイドレールによって案内され た滑走部材１からなっている。ガイドレールは、ＤＥ−Ａ−０ １６８ ０２１ に記載のように、ガイドフランジとして機能するガイドリップを備えたＣ型断面 を有している。滑走部材１は、両側にガイド溝２を有し、ガイド溝にはガイドレ ールのガイドリップが収容されるようになっている。ガイド溝２内にはガイドロ ール３が突出し、ガイドレール３はガイドリップの外側面および内側面上におい て転動する。 滑走部材１は、スリット状の開口５を有し、この開口５内にはロック爪６がピ ボット７によって回転可能に支持されている。ロック爪６のノーズ８は、滑走部 材１から前方に、かつガイドレールのＣ型断面の内側に向かって、ノーズ８が止 め部材に当接するまで突出している。ロック爪６は、その上端において、ピボッ ト７によって取り付けられており、ノーズ８の背面９はピボット軸受から下向き に傾斜している。 ロック爪６は、ピボット軸受７の上方においてロック爪６に対して押し付けら れた圧縮バネ１０の作用を受け、ノーズ８は滑走部材１からできるだけ遠くに突 出している。もし、滑走部材１が、使用者によって、例えば梯子を登る際に、上 方に引っ張られるならば、ノーズ８の背面９は下側から固定ノッチに向かって滑 り、その傾斜のために押し戻され、それによって、ノーズ８は止め部材を通り過 ぎる。ピボット状の突出部１１は下を向いており、明らかにピボット軸受７の下 方に配置されているので、ノーズ８は、固定ベルトおよびシャックルリング１５ を通じて、上向きの張力がピボット状の突出部１１に及ぼされるとき、滑走部材 １内に挿入される。それに 対して、使用者が降りるとき、下向きの張力が突出部１１に及ぼされ、それは、 圧縮バネ１０の作用とともに、ロック爪６を滑走部材１から突出させる。使用者 が降りるとき、止め部材を通過するため、ロック爪６は、バネ１０の弾性力に抗 して旋回せしめられなければならない。この旋回は使用者が降りるとき、手動的 にまたは一時的にわずかに寄り掛かることによって引き起こされ得る。また、こ のために、拘束解除装置を備えることが知られている。 ロック爪６はまた、スリット状の開口５から後向きに、すなわち使用者に向か って突出しており、この場合、ロック爪６はピボット状の突出部１１を有してい る。ピボット状の突出部１１には緩衝エレメント１２が配置されており、緩衝エ レメント１２は固定ナット１３によって保持されている。緩衝エレメント１２の 上方、すなわち緩衝エレメント１２と滑走部材１との間には、突出部１１上に回 転軸または横部材１４が配置されており、横部材１４は、その中央に突出部１１ を受け入れるためのループを有している。緩衝エレメント１２を保護するために 、座金１９が、緩衝エレメント１２および横部材１４の間に配置されている。横 部材の上側には、当接ワッシャ２０が固定して配置されている。横部材１４の両 端はシャックルリング１５の支軸として形成されており、シャックルつり手１７ の両端の２つの通し穴１６は、この支軸に取り付けられている。シャックルつり 手１７には、カラビネル１８によって、使用者の安全具または救命具のための固 定ベルトが掛けられている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．使用者が梯子、支柱またはそれに類するものから墜落することを防止するた めの登高安全システムのための拘束装置であって、前記拘束装置はガイドレール に沿って滑り、使用者は固定ベルトを通じて前記拘束装置に固定されており、前 記拘束装置は、前記ガイドレールに沿って滑走し得る滑走部材（１）と、前記滑 走部材（１）の内部において回転可能に支持され（７）かつ墜落時に前記ガイド レールに沿って止め部材に向かって滑るロック爪（６）と、前記固定ベルトを前 記ロック爪に固定するための固定装置を備えており、前記固定装置は、墜落時に 拘束の衝撃を和らげる緩衝エレメントを有する拘束装置において、 ‐ 前記緩衝エレメント（１２）は、前記ロック爪（６）のピボット状の突出 部（１１）上に配置され、 ‐ 前記緩衝エレメント（１２）および前記滑走部材（１４）の間において、 横部材（１４）が前記ピボット状の突出部（１１）上に支持され、前記横部材（ １４）には前記固定ベルトが取り付けられるようになっており、 ‐ 前記横部材（１４）はシャックルリング（１５）の一部をなし、前記横部 材（１４）の両端は支軸として形成され、前記両端にはシャックルつり手（１７ ）の通し穴が取り付けられていることを特徴とする拘束装置。 ２．前記緩衝エレメント（１２）は９０のショアＡ硬度のプラスチックから形成 され、全長が約２３ｍｍで内径が約１２ｍｍで外径が約２４ｍｍの管から形成さ れていることを特徴とする請求項１に記載の拘束装置。