JPH1051247A - 全差動型アナログ回路 - Google Patents

全差動型アナログ回路

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JPH1051247A
JPH1051247A JP8199062A JP19906296A JPH1051247A JP H1051247 A JPH1051247 A JP H1051247A JP 8199062 A JP8199062 A JP 8199062A JP 19906296 A JP19906296 A JP 19906296A JP H1051247 A JPH1051247 A JP H1051247A
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operational amplifier
input terminal
capacitor
resistor
reference potential
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JP8199062A
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Noriaki Dobashi
則亮 土橋
Chiyaanoru Jisurafu
ジスラフ・チャーノル
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/68Combinations of amplifiers, e.g. multi-channel amplifiers for stereophonics
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/005Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements using switched capacitors, e.g. dynamic amplifiers; using switched capacitors as resistors in differential amplifiers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波数域においても確実な動作を保証できる
全差動型アナログ回路を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】正と負の入力端子間に仮想接地が成り立
ち、特性が等しい第1,第2の回路CK1 ,CK2 の正
の入力端子を共通接続し、これらの回路の負の入力端子
にそれぞれ第1,第2の入力信号を与える。そして、こ
れら第1,第2の回路の正の入力端子と基準電位供給源
VR間に第3の回路CK3 を設けたことを特徴としてい
る。第3の回路は、第1,第2の回路の正の入力端子の
電位を、第1,第2の回路の出力端子と負の入力端子と
の電位差の平均値に基準電位VREF を加えた電位とする
ことにより、上記第1,第2の回路出力の直流バイアス
電位を、上記基準電位とほぼ等しくする。コモンモード
フィードバックを用いることなく同相信号を除去でき、
高周波数域においても確実な動作を保証できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、全差動型アナロ
グ回路に係るもので、特にコモンモードフィードバック
を不要とし、入力信号の同相成分を除去することができ
る高速用の全差動型アナログ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル・アナログ混載半導体
集積回路装置の需要が増加している。この装置では、単
一の半導体チップ中にディジタル回路とアナログ回路を
混載するので、アナログ回路はディジタル回路からのノ
イズ、いわゆるディジタルノイズの影響を考慮して設計
する必要がある。回路を対称構成にし、同相入力信号や
電源電圧等からの同相成分のノイズを除去する全差動回
路は、上記ディジタルノイズ対策の代表的なものであ
る。
【0003】従来、演算増幅器を用いた全差動型のアナ
ログ回路として、例えば図12に示すような回路が知ら
れている。この回路は反転増幅回路であり、全差動型の
演算増幅器16と4個の抵抗10,11,12,13で
構成されている。上記抵抗10は第1の信号入力端子V
i1と演算増幅器16の負の入力端子間に接続され、上記
抵抗11は第2の信号入力端子Vi2と演算増幅器16の
正の入力端子間に接続されている。また、上記抵抗12
は上記負の入力端子と第1の信号出力端子Vo1との間に
接続され、上記抵抗13は上記正の入力端子と第2の信
号出力端子Vo2との間に接続されている。上記全差動型
の演算増幅器16には2個の帰還抵抗14,15と演算
増幅器17が内蔵されている。上記帰還抵抗14,15
は信号出力端子Vo1,Vo2間に直列接続され、演算増幅
器17はこれら抵抗14,15の接続点の電位と基準電
位供給源VRの基準電位VREF との電位差を増幅して帰
還する。この演算増幅器16は、いわゆるコモンモード
フィードバック(CMF)で同相入力成分を除去する構
成になっている。
【0004】ところで、上記図12に示した回路におい
ては、帰還抵抗14,15は、演算増幅器16の負荷と
みなされるため、演算増幅器16の駆動力(出力電流)
等の制約からあまり低い抵抗値に設定することができ
ず、ある程度高い抵抗値が必要となる。しかし、半導体
集積回路装置の構造上、抵抗と基板等との間には寄生容
量が形成され、抵抗値が高くなるにつれてこの寄生容量
も増大する。このため高周波数域では寄生容量が無視で
きなくなり、回路の周波数特性に影響を与える。しか
も、最悪の場合には帰還経路の位相遅れにより発振する
可能性がある。また、全差動型の演算増幅器は、通常の
演算増幅器に比べ、いくぶん回路構成が複雑であるた
め、設計が簡単であるとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の全
差動型アナログ回路は、帰還抵抗の抵抗値を十分低くす
ることができず、寄生容量により周波数特性が影響を受
けるという問題があった。
【0006】また、回路構成が複雑であり、設計も難し
いという問題があった。この発明は上記のような事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コモ
ンモードフィードバックを用いることなく同相信号を除
去することができ、高周波数域においても確実な動作を
保証できる全差動型アナログ回路を提供することにあ
る。また、この発明の他の目的は、設計の簡単化が図れ
る全差動型アナログ回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載した全差動型アナログ回路は、正の入力端子と負の入
力端子間に仮想接地が成り立つ第1の回路と、正の入力
端子と負の入力端子間に仮想接地が成り立ち、上記第1
の回路と特性が等しく且つ正の入力端子が上記第1の回
路の正の入力端子と共通接続された第2の回路と、上記
第1,第2の回路の正の入力端子の共通接続点と基準電
位供給源間に接続され、上記第1,第2の回路の正の入
力端子の共通接続点の電位を、上記第1の回路の出力端
子と負の入力端子との電位差と、上記第2の回路の出力
端子と負の入力端子との電位差との平均値に上記基準電
位供給源の基準電位を加えた電位に設定し、上記第1,
第2の回路の出力の直流バイアス電位を、上記基準電位
とほぼ等しくする第3の回路とを具備し、上記第1,第
2の回路の負の入力端子にそれぞれ第1,第2の入力信
号を供給し、上記第1,第2の回路の出力端子から第
1,第2の出力信号を得ることを特徴としている。
【0008】この発明の請求項2に記載した全差動型ア
ナログ回路は、第1の演算増幅器と、この第1の演算増
幅器と特性が等しく、正の入力端子が上記第1の演算増
幅器の正の入力端子に共通接続された第2の演算増幅器
と、上記第1,第2の演算増幅器の正の入力端子の共通
接続点と基準電位供給源との間に接続され、上記第1,
第2の演算増幅器の正の入力端子の共通接続点の電位
を、上記第1の演算増幅器の出力端子と負の入力端子と
の電位差と、上記第2の演算増幅器の出力端子と負の入
力端子との電位差との平均値に上記基準電位供給源の基
準電位を加えた電位とすることにより、上記第1,第2
の演算増幅器出力の直流バイアス電位を、上記基準電位
とほぼ等しくする電位設定手段とを具備し、上記第1,
第2の演算増幅器の負の入力端子にそれぞれ第1,第2
の入力信号を供給し、上記第1,第2の演算増幅器の出
力端子から第1,第2の出力信号を得ることを特徴とし
ている。
【0009】請求項3に記載したように、請求項2に記
載の全差動型アナログ回路において、前記電位設定手段
は、受動素子で構成されることを特徴とする。請求項4
に記載したように、請求項2に記載の全差動型アナログ
回路において、前記電位設定手段は、受動素子と能動素
子で構成されることを特徴とする。
【0010】この発明の請求項5に記載した全差動型ア
ナログ回路は、第1の演算増幅器と、この第1の演算増
幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子との間に設け
られ、上記第1の演算増幅器の出力が帰還される第1の
回路ブロックと、上記第1の信号入力端子と上記第1の
演算増幅器の正の入力端子との間に設けられ、基準電位
供給源から基準電位を与えられて上記第1の演算増幅器
の正の入力端子の電位を設定する第2の回路ブロック
と、正の入力端子が上記第1の演算増幅器の正の入力端
子に共通接続された第2の演算増幅器と、この第2の演
算増幅器の負の入力端子と第2の信号入力端子との間に
設けられ、上記第2の演算増幅器の出力が帰還される第
3の回路ブロックと、上記第2の信号入力端子と上記第
2の演算増幅器の正の入力端子との間に設けられ、上記
基準電位供給源から基準電位を与えられて上記第2の演
算増幅器の正の入力端子の電位を設定する第4の回路ブ
ロックとを具備し、上記第1,第2の信号入力端子から
それぞれ第1,第2の入力信号が供給され、上記第1,
第2の演算増幅器の出力端子にそれぞれ接続された第
1,第2の信号出力端子から第1,第2の出力信号を得
るようにしてなり、上記第1,第2の演算増幅器の特性
は等しく、且つ上記第1の回路ブロックと第3の回路ブ
ロック、及び上記第2の回路ブロックと第4の回路ブロ
ックの回路特性はそれぞれ等しく、上記第1,第2の信
号入力端子から入力される第1,第2の入力信号の電位
をそれぞれVi1(s) ,Vi2(s) 、上記第1,第2の信号
出力端子から出力される第1,第2の出力信号の電位を
それぞれVo1(s) ,Vo2(s) 、上記第1,第3の回路ブ
ロックにおける上記第1,第2の演算増幅器の負の入力
端子との接続点の電位をそれぞれVx1(s) ,Vx2(s) 、
入力係数をKi(s)、帰還係数をKo(s)としたとき、 Vx1(s) =Ki(s)Vi1(s) +Ko(s)Vo1(s) Vx2(s) =Ki(s)Vi2(s) +Ko(s)Vo2(s) で表され、上記第2,第4の回路ブロックの入力係数を
Ki(s)、上記第2,第4の回路ブロックと上記第1,第
2の演算増幅器の正の入力端子との接続点の電位をVxc
(s) としたとき、 Vxc(s) =Ki(s)・(Vi1(s) +Vi2(s) )/2 で表されることを特徴としている。
【0011】請求項6に記載したように、請求項5に記
載の全差動型アナログ回路において、前記第1及び第3
の回路ブロックに前記基準電位供給源から基準電位を与
えることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項7に記載した全差動型ア
ナログ回路は、第1の演算増幅器と、この第1の演算増
幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子間に接続され
た第1の抵抗と、上記第1の演算増幅器の正の入力端子
と上記第1の信号入力端子間に接続された第2の抵抗
と、上記第1の演算増幅器の負の入力端子と第1の信号
出力端子間に接続された第3の抵抗と、上記第1の演算
増幅器の正の入力端子と基準電位供給源間に接続された
第4の抵抗と、正の入力端子が上記第1の演算増幅器の
正の入力端子に共通接続された第2の演算増幅器と、こ
の第2の演算増幅器の負の入力端子と第2の信号入力端
子間に接続された第5の抵抗と、上記第2の演算増幅器
の正の入力端子と上記第2の信号入力端子間に接続され
た第6の抵抗と、上記第2の演算増幅器の負の入力端子
と第2の信号出力端子間に接続された第7の抵抗と、上
記第2の演算増幅器の正の入力端子と上記基準電位供給
源間に接続された第8の抵抗とを具備し、上記第1,第
2の演算増幅器は特性が等しく、上記第1の抵抗と第5
の抵抗、上記第2の抵抗と第6の抵抗、上記第3の抵抗
と第7の抵抗、及び上記第4の抵抗と第8の抵抗の抵抗
値がそれぞれ等しく、且つ上記第1の抵抗と第2の抵抗
の抵抗値の比と、上記第3の抵抗と第4の抵抗の抵抗値
の比が等しいことを特徴としている。
【0013】請求項8に記載したように、請求項7に記
載の全差動型アナログ回路において、前記第1の演算増
幅器の負の入力端子と前記第1の信号出力端子間に接続
された第1のキャパシタと、前記第1の演算増幅器の正
の入力端子と前記基準電位供給源間に接続された第2の
キャパシタと、前記第2の演算増幅器の負の入力端子と
前記第2の信号出力端子間に接続された第3のキャパシ
タと、前記第2の演算増幅器の正の入力端子と前記基準
電位供給源間に接続された第4のキャパシタとを更に備
え、上記第1のキャパシタと第3のキャパシタ、及び上
記第2のキャパシタと第4のキャパシタの容量がそれぞ
れ等しく、且つ上記第1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値の
比と、上記第1のキャパシタと第2のキャパシタのイン
ピーダンスの比が等しいことを特徴とする。
【0014】請求項9に記載したように、請求項7に記
載の全差動型アナログ回路において、前記第1の抵抗と
前記第1の演算増幅器の負の入力端子間に設けられた第
1のキャパシタと、前記第2の抵抗と前記第1の演算増
幅器の正の入力端子間に設けられた第2のキャパシタ
と、前記第5の抵抗と前記第2の演算増幅器の負の入力
端子間に設けられた第3のキャパシタと、前記第6の抵
抗と前記第2の演算増幅器の正の入力端子間に設けられ
た第4のキャパシタとを更に備え、上記第1のキャパシ
タと第3のキャパシタ、及び上記第2のキャパシタと第
4のキャパシタの容量がそれぞれ等しく、且つ上記第1
の抵抗と第2の抵抗の抵抗値の比と、上記第1のキャパ
シタと第2のキャパシタのインピーダンスの比が等しい
ことを特徴とする。
【0015】この発明の請求項10に記載した全差動型
アナログ回路は、第1の演算増幅器と、この第1の演算
増幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子間に直列接
続された第1,第2の抵抗と、上記第1の演算増幅器の
正の入力端子と上記第1の信号入力端子間に直列接続さ
れた第3,第4の抵抗と、上記第1,第2の抵抗の接続
点と基準電位供給源間に接続された第1のキャパシタ
と、上記第3,第4の抵抗の接続点と上記基準電位供給
源間に接続された第2のキャパシタと、上記第1,第2
の抵抗の接続点と上記第1の演算増幅器の出力端子間に
接続された第5の抵抗と、上記第1の演算増幅器の負の
入力端子と出力端子間に接続された第3のキャパシタ
と、上記第3,第4の抵抗の接続点と上記基準電位供給
源間に接続された第6の抵抗と、上記第1の演算増幅器
の正の入力端子と上記基準電位供給源間に接続された第
4のキャパシタと、正の入力端子が上記第1の演算増幅
器の正の入力端子に共通接続された第2の演算増幅器
と、この第2の演算増幅器の負の入力端子と第2の信号
入力端子間に直列接続された第7,第8の抵抗と、上記
第2の演算増幅器の正の入力端子と上記第2の信号入力
端子間に直列接続された第9,第10の抵抗と、上記第
7,第8の抵抗の接続点と上記基準電位供給源間に接続
された第5のキャパシタと、上記第9,第10の抵抗の
接続点と上記基準電位供給源間に接続された第6のキャ
パシタと、上記第7,第8の抵抗の接続点と上記第2の
演算増幅器の出力端子間に接続された第11の抵抗と、
上記第2の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接
続された第7のキャパシタと、上記第9,第10の抵抗
の接続点と上記基準電位供給源間に接続された第12の
抵抗と、上記第2の演算増幅器の正の入力端子と上記基
準電位供給源間に接続された第8のキャパシタとを具備
し、上記第1,第2の演算増幅器の出力端子にそれぞれ
接続された第1,第2の信号出力端子から出力信号を得
るようにしてなり、上記第1,第2の演算増幅器は特性
が等しく、上記第1の抵抗と第7の抵抗、上記第2の抵
抗と第8の抵抗、上記第3の抵抗と第9の抵抗、上記第
4の抵抗と第10の抵抗、上記第5の抵抗と第11の抵
抗、及び上記第6の抵抗と第12の抵抗の抵抗値がそれ
ぞれ等しく、且つ上記第1のキャパシタと第5のキャパ
シタ、上記第2のキャパシタと第6のキャパシタ、上記
第3のキャパシタと第7のキャパシタ、及び上記第4の
キャパシタと第8のキャパシタの容量がそれぞれ等し
く、上記第1の抵抗と第3の抵抗の抵抗値の比、上記第
2の抵抗と第4の抵抗の抵抗値の比、上記第5の抵抗と
第6の抵抗の抵抗値の比、上記第1のキャパシタと第2
のキャパシタのインピーダンスの比、及び上記第3のキ
ャパシタと第4のキャパシタのインピーダンスの比がそ
れぞれ等しいことを特徴としている。
【0016】この発明の請求項11に記載した全差動型
アナログ回路は、第1の演算増幅器と、この第1の演算
増幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子間に直列接
続された第1,第2のキャパシタと、上記第1の演算増
幅器の正の入力端子と上記第1の信号入力端子間に直列
接続された第3,第4のキャパシタと、上記第1,第2
のキャパシタの接続点と基準電位供給源間に接続された
第1の抵抗と、上記第3,第4のキャパシタの接続点と
上記基準電位供給源間に接続された第2の抵抗と、上記
第1,第2のキャパシタの接続点と上記第1の演算増幅
器の出力端子間に接続された第5のキャパシタと、上記
第1の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接続さ
れた第3の抵抗と、上記第3,第4のキャパシタの接続
点と上記基準電位供給源間に接続された第6のキャパシ
タと、上記第1の演算増幅器の正の入力端子と上記基準
電位供給源間に接続された第4の抵抗と、正の入力端子
が上記第1の演算増幅器の正の入力端子に共通接続され
た第2の演算増幅器と、この第2の演算増幅器の負の入
力端子と第2の信号入力端子間に直列接続された第7,
第8のキャパシタと、上記第2の演算増幅器の正の入力
端子と上記第2の信号入力端子間に直列接続された第
9,第10のキャパシタと、上記第7,第8のキャパシ
タの接続点と上記基準電位供給源間に接続された第5の
抵抗と、上記第9,第10のキャパシタの接続点と上記
基準電位供給源間に接続された第6の抵抗と、上記第
7,第8のキャパシタの接続点と上記第2の演算増幅器
の出力端子間に接続された第11のキャパシタと、上記
第2の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接続さ
れた第7の抵抗と、上記第9,第10のキャパシタの接
続点と上記基準電位供給源間に接続された第12のキャ
パシタと、上記第2の演算増幅器の正の入力端子と上記
基準電位供給源間に接続された第8の抵抗とを具備し、
上記第1,第2の演算増幅器の出力端子にそれぞれ接続
された第1,第2の信号出力端子から出力信号を得るよ
うにしてなり、上記第1,第2の演算増幅器は特性が等
しく、上記第1の抵抗と第5の抵抗、上記第2の抵抗と
第6の抵抗、上記第3の抵抗と第7の抵抗、及び上記第
4の抵抗と第8の抵抗の抵抗値がそれぞれ等しく、且つ
上記第1のキャパシタと第7のキャパシタ、上記第2の
キャパシタと第8のキャパシタ、上記第3のキャパシタ
と第9のキャパシタ、上記第4のキャパシタと第10の
キャパシタ、上記第5のキャパシタと第11のキャパシ
タ、及び上記第6のキャパシタと第12のキャパシタの
容量がそれぞれ等しく、上記第1のキャパシタと第3の
キャパシタのインピーダンスの比、上記第2のキャパシ
タと第4のキャパシタのインピーダンスの比、上記第5
のキャパシタと第6のキャパシタのインピーダンスの
比、上記第1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値の比、及び上
記第3の抵抗と第4の抵抗の抵抗値の比がそれぞれ等し
いことを特徴としている。
【0017】この発明の請求項12に記載した全差動型
アナログ回路は、正の入力端子が基準電位供給源に接続
された第1の演算増幅器と、この第1の演算増幅器の負
の入力端子と第1の信号入力端子間に接続された第1の
抵抗と、上記第1の演算増幅器の負の入力端子と出力端
子間に接続された第2の抵抗と、上記第1の演算増幅器
の負の入力端子と出力端子間に接続された第1のキャパ
シタと、正の入力端子が上記基準電位供給源に接続され
た第2の演算増幅器と、この第2の演算増幅器の負の入
力端子と上記第1の演算増幅器の出力端子間に接続され
た第3の抵抗と、上記第2の演算増幅器の負の入力端子
と出力端子間に接続された第2のキャパシタと、第3の
演算増幅器と、この第3の演算増幅器の負の入力端子と
上記第2の演算増幅器の出力端子間に接続された第4の
抵抗と、上記第3の演算増幅器の負の入力端子と出力端
子間に接続された第5の抵抗と、上記第3の演算増幅器
の正の入力端子と上記第2の演算増幅器の出力端子間に
接続された第6の抵抗と、上記第3の演算増幅器の正の
入力端子と上記基準電位供給源間に接続された第7の抵
抗と、上記第1の演算増幅器の負の入力端子と上記第3
の演算増幅器の出力端子間に接続された第8の抵抗と、
正の入力端子が上記基準電位供給源に接続された第4の
演算増幅器と、この第4の演算増幅器の負の入力端子と
第2の信号入力端子間に接続された第9の抵抗と、上記
第4の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接続さ
れた第10の抵抗と、上記第4の演算増幅器の負の入力
端子と出力端子間に接続された第3のキャパシタと、正
の入力端子が上記基準電位供給源に接続された第5の演
算増幅器と、この第5の演算増幅器の負の入力端子と上
記第4の演算増幅器の出力端子間に接続された第11の
抵抗と、上記第5の演算増幅器の負の入力端子と出力端
子間に接続された第4のキャパシタと、正の入力端子が
上記第3の演算増幅器の正の入力端子に共通接続された
第6の演算増幅器と、この第6の演算増幅器の負の入力
端子と上記第5の演算増幅器の出力端子間に接続された
第12の抵抗と、上記第6の演算増幅器の負の入力端子
と出力端子間に接続された第13の抵抗と、上記第6の
演算増幅器の正の入力端子と上記第5の演算増幅器の出
力端子間に接続された第14の抵抗と、上記第6の演算
増幅器の正の入力端子と上記基準電位供給源間に接続さ
れた第15の抵抗と、上記第4の演算増幅器の負の入力
端子と上記第6の演算増幅器の出力端子間に接続された
第16の抵抗とを具備し、上記第3,第6の演算増幅器
の出力端子にそれぞれ接続された第1,第2の信号出力
端子から出力信号を得るようにしてなり、上記第1の演
算増幅器と第4の演算増幅器、上記第2の演算増幅器と
第5の演算増幅器、及び上記第3の演算増幅器と第6の
演算増幅器はそれぞれ特性が等しく、上記第1の抵抗と
第9の抵抗、上記第2の抵抗と第10の抵抗、上記第3
の抵抗と第11の抵抗、上記第4の抵抗と第12の抵
抗、上記第5の抵抗と第13の抵抗、上記第6の抵抗と
第14の抵抗、上記第7の抵抗と第15の抵抗、及び上
記第8の抵抗と第16の抵抗の抵抗値がそれぞれ等し
く、且つ上記第1のキャパシタと第3のキャパシタ、及
び上記第2のキャパシタと第4のキャパシタの容量がそ
れぞれ等しく、上記第4の抵抗と第6の抵抗の抵抗値の
比と、上記第5の抵抗と第7の抵抗の抵抗値の比が等し
いことを特徴としている。
【0018】請求項13に記載したように、請求項7な
いし12いずれか1つの項に記載の全差動型アナログ回
路において、前記各抵抗の少なくとも1つとしてスイッ
チドキャパシタ回路を用いたことを特徴とする。
【0019】この発明の全差動型アナログ回路は、コモ
ンモードフィードフォワードを用いており、請求項1な
いし13のような構成によれば、コモンモードフィード
バックを用いることなく同相信号を除去することがで
き、高周波数域においても確実な動作を保証できる。ま
た、請求項2ないし13の構成では、通常の演算増幅器
を用いて全差動型アナログ回路を構成するので、全差動
型の演算増幅器で必要となる抵抗値の高い帰還抵抗は不
要となり、寄生容量の増大による周波数特性への影響が
なく、回路構成も簡単化できる。
【0020】請求項7のような構成によれば、全差動構
成の反転増幅回路が得られる。請求項8のように、請求
項5の構成に第1ないし第4のキャパシタを付加するこ
とにより全差動構成の1次ローパスフィルタが得られ
る。
【0021】請求項9のように、請求項7の構成に第1
ないし第4のキャパシタを付加することにより全差動構
成の1次ハイパスフィルタが得られる。請求項10のよ
うな構成によれば、全差動構成の多重帰還型2次ローパ
スフィルタが得られる。
【0022】請求項11のような構成によれば、全差動
構成の多重帰還型2次ハイパスフィルタが得られる。請
求項12のような構成によれば、全差動構成のバイカッ
ト型2次ローパスフィルタが得られる。
【0023】請求項13に示すように、請求項7ないし
12いずれか1つの項に記載の全差動型アナログ回路に
おいて、各抵抗の少なくとも1つとしてスイッチドキャ
パシタ回路を用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1ないし図4はそれぞ
れ、この発明の基本原理について説明するためのもの
で、図1はこの発明による全差動型アナログ回路の概念
を示すブロック図、図2は理想の全差動型アナログ回路
の入出力の関係について説明するためのシンボル図、図
3及び図4はそれぞれ上記図1に示した全差動型アナロ
グ回路を演算増幅器を用いて実現する場合の概略的な構
成例を示すブロック図である。
【0025】図1に示す如く、この発明の全差動型アナ
ログ回路は、正の入力端子と負の入力端子間に仮想接地
が成り立つ第1の回路CK1 と、正の入力端子と負の入
力端子間に仮想接地が成り立ち、上記第1の回路CK1
と特性が等しく且つ正の入力端子が上記第1の回路CK
1 の正の入力端子と共通接続された第2の回路CK2
と、上記第1,第2の回路CK1 ,CK2 の正の入力端
子の共通接続点と基準電位供給源VR間に接続される第
3の回路CK3 とを備えている。上記第1,第2の回路
CK1 ,CK2 としては、例えば演算増幅器やgmセル
(トランスコンダクタ)等が用いられる。第1の回路C
K1 の出力は図示しない負荷素子等を介して負の入力端
子にフィードバックされており、第2の回路CK2 の出
力も図示しない負荷素子等を介して負の入力端子にフィ
ードバックされる。第3の回路CK3 は、抵抗等の負荷
素子、あるいは負荷素子とキャパシタ等の容量性負荷を
含んで構成されており、第1,第2の回路CK1 ,CK
2 の正の入力端子の共通接続点Nxの電位を、上記第1
の回路CK1 の出力端子と負の入力端子との電位差Vf1
と、上記第2の回路CK2 の出力端子と負の入力端子と
の電位差Vf2との平均値(Vf1+Vf2)/2に上記基準
電位供給源VRの基準電位VREF を加えた電位、すなわ
ち(Vf1+Vf2)/2+VREF に設定するものである。
これによって、上記第1,第2の回路CK1 ,CK2 の
出力の直流バイアス電位は、上記基準電位VREF とほぼ
等しくなる。
【0026】図2に示すような理想の全差動回路CKを
想定し、入力端子Vi1,Vi2にそれぞれ入力される信号
の電位をVi1(s) ,Vi2(s) 、出力端子Vo1,Vo2から
それぞれ出力される信号の電位をVo1(s) ,Vo2(s) 、
全差動回路CKの係数、すなわちゲインをK(s) とする
と、下式が成り立つ。
【0027】 Vo1(s) −Vo2(s) =K(s) ・(Vi1(s) −Vi2(s) )…(1) また、 Vo1(s) +Vo2(s) =0…(2) となり、同相信号成分は除去される。
【0028】図3は上記図1に示した全差動型アナログ
回路の概略的な構成例を示すもので、第1の回路CK1
として演算増幅器8と回路ブロック4を用い、第2の回
路CK2 として演算増幅器9と回路ブロック7を用い、
第3の回路CK3 として回路ブロック5,6を用いてい
る。上記演算増幅器8,9の特性は等しく、且つ回路ブ
ロック4と7、及び回路ブロック5と6はそれぞれ全く
同じ回路構成と回路特性になっている。信号入力端子V
i1には回路ブロック4,5の入力端子(i)がそれぞれ
接続され、これら回路ブロック4,5の出力端子(x)
が演算増幅器8の負及び正の入力端子(−),(+)に
それぞれ接続される。この演算増幅器8の出力端子は、
信号出力端子Vo1に接続されるとともに、回路ブロック
4の端子(o)に接続されて出力信号が帰還される。同
様に、信号入力端子Vi2には回路ブロック6,7の入力
端子(i)が接続され、これら回路ブロック6,7の出
力端子(x)が演算増幅器9の正及び負の入力端子
(+),(−)にそれぞれ接続される。この演算増幅器
9の出力端子は、信号出力端子Vo2に接続されるととも
に、回路ブロック7の端子(o)に接続されて出力信号
が帰還される。また、上記回路ブロック5,6の端子
(o)は基準電位供給源VRに接続され、基準電位V
REF が印加される。そして、上記演算増幅器8,9の正
の入力端子(+)が共通接続されている。
【0029】回路ブロック4は、演算増幅器8の負の入
力端子に信号入力端子Vi1からの信号入力と演算増幅器
8の出力からの帰還を行い、回路ブロック5は、信号入
力端子Vi1に入力された信号と基準電位供給源VRの基
準電位VREF とに基づいて上記演算増幅器8の正の入力
端子の電位を設定するようになっている。また、回路ブ
ロック6は、信号入力端子Vi2に入力された信号と基準
電位VREF とに基づいて上記演算増幅器9の正の入力端
子の電位を設定し、回路ブロック7は、演算増幅器9の
負の入力端子に信号入力端子Vi2からの信号入力と演算
増幅器9の出力からの帰還を行っている。
【0030】図3において、上記各回路ブロック4〜7
として抵抗とキャパシタとから構成されるRCブロック
を想定し、各回路ブロック4,7の入力係数をKi(s)、
帰還係数をKo(s)とすると、回路ブロック4,7の出力
端子(x)の電位Vx1(s) ,Vx2(s) はそれぞれ、 Vx1(s) =Ki(s)Vi1(s) +Ko(s)Vo1(s) …(3) Vx2(s) =Ki(s)Vi2(s) +Ko(s)Vo2(s) …(4) と表せる。また、回路ブロック5,6の入力係数をKi
(s)とすると、出力端子(x)の電位Vxc(s) は、 Vxc(s) =Ki(s)・(Vi1(s) +Vi2(s) )/2…(5) となる。よって、出力信号Vo1(s) ,Vo2(s) は、演算
増幅器の関係式から、 Vo1(s) =Koa(s) ・(Vxc(s) −Vx1(s) )…(6) Vo2(s) =Koa(s) ・(Vxc(s) −Vx2(s) )…(7) と表せる。但し、Koa(s) は演算増幅器8,9の係数で
ある。(3)〜(7)式より、 Vo1(s) −Vo2(s) =−{Ki(s)/(μ(s) +Ko(s))}・(Vi1(s) −Vi2 (s) )…(8) となる。但し、μ(s) =1/Koa(s) である。また、 Vo1(s) +Vo2(s) =0…(9) となり、同相信号成分は除去される。(1),(2)式
と(8),(9)式を比較すると、図3が理想の場合と
一致しており、このことから、図3のように構成するこ
とにより全差動回路を実現できることがわかる。
【0031】また、図3に示した回路においては、電位
Vxc(s) は2つのフィードバック電圧Vf1とVf2で表す
ことができる。(3),(4)式よりそれぞれの演算増
幅器4,7のフィードバック電圧Vf1,Vf2を求める
と、 Vf1=Vx1(s) −Vo1(s) =Ki(s)Vi1(s) +(Ko1(s) −1)・Vo1(s) … (10) Vf2=Vx2(s) −Vo2(s) =Ki(s)Vi2(s) +(Ko2(s) −1)・Vo2(s) … (11) となる。(10),(11)式より、 (Vf1+Vf2)/2=(Ki(s)・(Vi1(s) +Vi2(s) ))/2+((Ko(s) −1)・(Vo1(s) +Vo2(s) ))/2…(12) である。ここで、Vo1(s) +Vo2(s) =0となるため、
(12)式は、 (Vf1+Vf2)/2=(Ki(s)・(Vi1(s) +Vi2(s) ))/2…(13) となり、回路ブロック5,6の出力端子(x)、換言す
れば演算増幅器8,9の正の入力端子の電位Vxc(s)
は、 Vxc(s) =(Vf1+Vf2)/2…(14) で表すことができる。
【0032】図4は上記図1に示した回路の他の概略構
成例を示すもので、第1の回路CK1 として演算増幅器
8と回路ブロック4´を用い、第2の回路CK2 として
演算増幅器9と回路ブロック7´を用い、第3の回路C
K3 として回路ブロック5´,6´を用いている。この
図4に示す回路は、図3に示した回路における回路ブロ
ック4,5,6,7に端子(y)を設け、基準電位供給
源VRに接続して基準電位VREF を与えるようにしたも
のである。(3)〜(14)式には基準電位VREF が与
えられる端子(y)に関係する要素はないので、図4に
示すような構成であっても実質的に図3に示した回路と
同様であり、コモンモードフィードバックを用いること
なく同相入力信号を除去できる。
【0033】次に、上述したこの発明の基本原理にした
がって構成した全差動型アナログ回路の具体的な構成例
について詳しく説明する。図5は、この発明の第1の実
施の形態に係る全差動型アナログ回路について説明する
ためのもので、上述したこの発明の基本原理を利用して
構成した反転増幅回路であり、上記図3の回路を具体化
したものである。この反転増幅回路は、2個の演算増幅
器18,19と8個の抵抗20〜27とから構成されて
いる。信号入力端子Vi1には抵抗20,21の一端が共
通接続され、これら抵抗20,21の他端は演算増幅器
18の負及び正の入力端子にそれぞれ接続される。抵抗
24は、上記演算増幅器18の負の入力端子と出力端子
間に接続される。抵抗25の一端は演算増幅器18の正
の入力端子に接続され、他端は基準電位供給源VRに接
続されて基準電位VREF が印加される。同様に、信号入
力端子Vi2には抵抗22,23の一端が共通接続され、
これら抵抗22,23の他端は演算増幅器19の正及び
負の入力端子にそれぞれ接続される。抵抗27は上記演
算増幅器19の負の入力端子と出力端子間に接続され
る。抵抗26の一端は演算増幅器19の正の入力端子に
接続され、他端は基準電位供給源VRに接続されて基準
電位VREFが印加される。そして、上記演算増幅器1
8,19の正の入力端子が共通接続され、演算増幅器1
8の出力端子は信号出力端子Vo1に、演算増幅器19の
出力端子は信号出力端子Vo2にそれぞれ接続されてい
る。ここで、演算増幅器18,19の特性は等しく、且
つ抵抗20と23、抵抗21と22、抵抗24と27、
及び抵抗25と26はそれぞれ同じ抵抗値であり、また
抵抗20と21の抵抗値の比と、抵抗24と25の抵抗
値の比は同じである。
【0034】上記のような構成によれば、コモンモード
フィードバックを用いることなく同相信号を除去するこ
とができ、高周波数域においても確実な動作を保証でき
る全差動型の反転増幅回路を実現できる。しかも、通常
の演算増幅器と抵抗を用いて構成しているので、回路構
成が簡単であり、設計の簡単化も図れる。
【0035】図6は、この発明の第2の実施の形態に係
る全差動型アナログ回路について説明するためのもの
で、上記図3に示した回路を具体化し、全差動型の1次
ローパスフィルタを構成したものである。この1次ロー
パスフィルタは、2個の演算増幅器28,29、8個の
抵抗30〜37、及び4個のキャパシタ38〜41から
構成されている。信号入力端子Vi1には抵抗30,31
の一端が共通接続され、これら抵抗30,31の他端は
演算増幅器28の負及び正の入力端子にそれぞれ接続さ
れる。抵抗34及びキャパシタ38は、演算増幅器28
の負の入力端子と出力端子間に並列接続される。抵抗3
5の一端及びキャパシタ39の一方の電極は演算増幅器
28の正の入力端子に接続され、抵抗35の他端及びキ
ャパシタ39の他方の電極は基準電位供給源VRに接続
されて基準電位VREF が印加される。同様に、信号入力
端子Vi2には抵抗32,33の一端が共通接続され、こ
れら抵抗32,33の他端は演算増幅器29の正及び負
の入力端子にそれぞれ接続される。抵抗37及びキャパ
シタ41は、演算増幅器19の負の入力端子と出力端子
間に並列接続される。抵抗36の一端及びキャパシタ4
0の一方の電極は演算増幅器29の正の入力端子に接続
され、抵抗36の他端及びキャパシタ40の他方の電極
は基準電位供給源VRに接続されて基準電位VREF が印
加される。そして、上記演算増幅器28,29の正の入
力端子が共通接続され、演算増幅器28の出力端子は信
号出力端子Vo1に、演算増幅器29の出力端子は信号出
力端子Vo2にそれぞれ接続されている。ここで、演算増
幅器28,29の特性は等しく、抵抗30と33、抵抗
31と32、抵抗34と37、及び抵抗35と36はそ
れぞれ抵抗値が等しい。また、キャパシタ38と41、
及びキャパシタ39と40はそれぞれ容量が同じであ
り、抵抗30と31の抵抗値の比、抵抗34と35の抵
抗値の比、及びキャパシタ38と39のインピーダンス
の比はそれぞれ同じである。
【0036】上記のような構成によれば、コモンモード
フィードバックを用いることなく同相信号を除去するこ
とができ、高周波数域においても確実な動作を保証でき
る全差動型の1次ローパスフィルタを実現できる。しか
も、通常の演算増幅器、抵抗及びキャパシタを用いて構
成しているので、回路構成が簡単であり、設計の簡単化
も図れる。
【0037】図7は、この発明の第3の実施の形態に係
る全差動型アナログ回路について説明するためのもの
で、上記図3の回路を具体化し、第2の実施の形態と同
様に全差動型の1次ローパスフィルタを構成した他の例
である。図7に示す回路は、上記図6の1次ローパスフ
ィルタにおける各抵抗30〜37をスイッチドキャパシ
タ回路SC30〜SC37でそれぞれ置換したものであ
る。各スイッチドキャパシタ回路SC30〜SC37
は、1個のキャパシタと、このキャパシタの充電と放電
を制御する4個のスイッチ、例えばトランジスタとから
構成されている。
【0038】スイッチドキャパシタ回路SC30中のキ
ャパシタは、第1の動作タイミングで信号入力端子Vi1
と基準電位供給源VR間に接続され、第2の動作タイミ
ングで基準電位供給源VRと演算増幅器28の負の入力
端子間に接続される。スイッチドキャパシタ回路SC3
1中のキャパシタは、第1の動作タイミングで信号入力
端子Vi1と基準電位供給源VR間に接続され、第2の動
作タイミングで基準電位供給源VRと演算増幅器28の
正の入力端子間に接続される。スイッチドキャパシタ回
路SC32中のキャパシタは、第1の動作タイミングで
信号入力端子Vi2と基準電位供給源VR間に接続され、
第2の動作タイミングで基準電位供給源VRと演算増幅
器29の正の入力端子間に接続される。スイッチドキャ
パシタ回路SC33中のキャパシタは、第1の動作タイ
ミングで信号入力端子Vi2と基準電位供給源VR間に接
続され、第2の動作タイミングで基準電位供給源VRと
演算増幅器29の負の入力端子間に接続される。スイッ
チドキャパシタ回路SC34中のキャパシタは、第1の
動作タイミングで演算増幅器28の負の入力端子と出力
端子間に接続され、第2の動作タイミングでキャパシタ
の両方の電極が基準電位供給源VRに接続される。スイ
ッチドキャパシタ回路SC35中のキャパシタは、第1
の動作タイミングで演算増幅器28の正の入力端子と基
準電位供給源VR間に接続され、第2の動作タイミング
で両方の電極が基準電位供給源VRに接続される。スイ
ッチドキャパシタ回路SC36中のキャパシタは、第1
の動作タイミングで演算増幅器29の正の入力端子と基
準電位供給源VR間に接続され、第2の動作タイミング
で両方の電極が基準電位供給源VRに接続される。そし
て、スイッチドキャパシタ回路SC37中のキャパシタ
は、第1の動作タイミングで演算増幅器29の負の入力
端子と出力端子間に接続され、第2の動作タイミングで
両方の電極が基準電位供給源VRに接続される。
【0039】上記のように各スイッチドキャパシタ回路
SC30〜SC37中の各スイッチを選択的にオン/オ
フ制御してキャパシタを充放電することにより等価的な
抵抗として用いることができ、図6に示した実施の形態
と等しい回路動作を行うことができ、同じ作用効果が得
られる。
【0040】なお、上記スイッチドキャパシタ回路30
〜33はそれぞれ、図7に括弧を付けて示すような動作
タイミングで各スイッチを切り換え操作するようにして
も良い。すなわち、スイッチドキャパシタ回路SC30
中のキャパシタは、第1の動作タイミングで信号入力端
子Vi1と演算増幅器28の負の入力端子間に接続し、第
2の動作タイミングで両方の電極を基準電位供給源VR
に接続する。スイッチドキャパシタ回路SC31中のキ
ャパシタは、第1の動作タイミングで信号入力端子Vi1
と演算増幅器28の正の入力端子間に接続し、第2の動
作タイミングで両方の電極を基準電位供給源VRに接続
する。また、スイッチドキャパシタ回路SC32中のキ
ャパシタを、第1の動作タイミングで信号入力端子Vi2
と演算増幅器29の正の入力端子間に接続し、第2の動
作タイミングで両方の電極を基準電位供給源VRに接続
する。スイッチドキャパシタ回路SC33中のキャパシ
タは、第1の動作タイミングで信号入力端子Vi2と演算
増幅器29の負の入力端子間に接続し、第2の動作タイ
ミングで両方の電極を基準電位供給源VRに接続する。
【0041】図8は、この発明の第4の実施の形態に係
る全差動型アナログ回路について説明するためのもの
で、上記図3の回路を具体化し、全差動型の1次ハイパ
スフィルタを構成したものである。この1次ハイパスフ
ィルタは、2個の演算増幅器42,43、8個の抵抗4
4〜51、及び4個のキャパシタ52〜55から構成さ
れている。信号入力端子Vi1には抵抗44,45の一端
が共通接続され、これら抵抗44,45の他端と演算増
幅器42の負及び正の入力端子間にはキャパシタ52,
53がそれぞれ接続される。抵抗48は、演算増幅器4
2の負の入力端子と出力端子間に接続される。抵抗49
の一端は演算増幅器42の正の入力端子に接続され、他
端は基準電位供給源VRに接続されて基準電位VREF
印加される。同様に、信号入力端子Vi2には抵抗46,
47の一端が共通接続され、これら抵抗46,47の他
端と演算増幅器43の正及び負の入力端子間にはキャパ
シタ54,55がそれぞれ接続される。抵抗51は演算
増幅器43の負の入力端子と出力端子間に接続される。
抵抗50の一端は演算増幅器43の正の入力端子に接続
され、他端は基準電位供給源VRに接続されて基準電位
REF が印加される。そして、上記演算増幅器42,4
3の正の入力端子が共通接続され、演算増幅器42の出
力端子は信号出力端子Vo1に、演算増幅器43の出力端
子は信号出力端子Vo2にそれぞれ接続されている。ここ
で、演算増幅器42,43の特性は等しく、抵抗44と
47、抵抗45と46、抵抗48と51、及び抵抗49
と50はそれぞれ同じ抵抗値である。また、キャパシタ
52と55、及びキャパシタ53と54はそれぞれ同じ
容量であり、抵抗44と45の抵抗値の比、抵抗48と
49の抵抗値の比、及びキャパシタ52と53のインピ
ーダンスの比はそれぞれ同じである。
【0042】上記のような構成によれば、コモンモード
フィードバックを用いることなく同相信号を除去するこ
とができ、高周波数域においても確実な動作を保証でき
る全差動型の1次ハイパスフィルタを実現できる。しか
も、通常の演算増幅器、抵抗及びキャパシタを用いて構
成しているので、回路構成が簡単であり、設計の簡単化
も図れる。
【0043】図9は、この発明の第5の実施の形態に係
る全差動型アナログ回路について説明するためのもの
で、上記図4の回路を具体化し、全差動型の多重帰還型
2次ローパスフィルタを構成したものである。この多重
帰還型2次ローパスフィルタは、2個の演算増幅器5
6,57、12個の抵抗58〜69、及び8個のキャパ
シタ70〜77から構成されている。信号入力端子Vi1
と演算増幅器56の負の入力端子間には抵抗58,62
が直列接続され、信号入力端子Vi1と演算増幅器56の
正の入力端子間には抵抗59,63が直列接続されてい
る。抵抗66は上記抵抗58,62の接続点と演算増幅
器56の出力端子間に接続され、キャパシタ74は上記
演算増幅器56の負の入力端子と出力端子間に接続され
る。キャパシタ70の一方の電極は抵抗58,62の接
続点に接続され、他方の電極は基準電位供給源VRに接
続される。キャパシタ71の一方の電極は抵抗59,6
3の接続点に接続され、他方の電極は基準電位供給源V
Rに接続される。抵抗67の一端は抵抗59,63の接
続点に接続され、他端は基準電位供給源VRに接続され
る。キャパシタ75の一方の電極は演算増幅器56の正
の入力端子に接続され、他端は基準電位供給源VRに接
続される。同様に、信号入力端子Vi2と演算増幅器57
の負の入力端子間には抵抗61,65が直列接続され、
信号入力端子Vi2と演算増幅器57の正の入力端子間に
は抵抗60,64が直列接続される。抵抗69は上記抵
抗61,65の接続点と演算増幅器57の出力端子間に
接続され、キャパシタ77は上記演算増幅器57の負の
入力端子と出力端子間に接続される。キャパシタ72の
一方の電極は抵抗60,64の接続点に接続され、他方
の電極は基準電位供給源VRに接続される。キャパシタ
73の一方の電極は抵抗61,65の接続点に接続さ
れ、他方の電極は基準電位供給源VRに接続される。抵
抗68の一端は抵抗60,64の接続点に接続され、他
端は基準電位供給源VRに接続される。キャパシタ76
の一方の電極は演算増幅器57の正の入力端子に接続さ
れ、他端は基準電位供給源VRに接続される。そして、
上記演算増幅器56,57の正の入力端子が共通接続さ
れ、演算増幅器56の出力端子は信号出力端子Vo1に、
演算増幅器57の出力端子は信号出力端子Vo2にそれぞ
れ接続されている。ここで、演算増幅器56,57の特
性は等しく、抵抗58と61、抵抗59と60、抵抗6
2と65、抵抗63と64、抵抗66と69、及び抵抗
67と68の抵抗値もそれぞれ等しい。また、キャパシ
タ70と73、キャパシタ71と72、キャパシタ74
と77、及びキャパシタ75と76はそれぞれ容量が同
じであり、抵抗58と59の抵抗値の比、抵抗62と6
3の抵抗値の比、抵抗66と67の抵抗値の比、キャパ
シタ70と71のインピーダンスの比、及びキャパシタ
74と75のインピーダンスの比はそれぞれ同じであ
る。
【0044】上記のような構成によれば、コモンモード
フィードバックを用いることなく同相信号を除去するこ
とができ、高周波数域においても確実な動作を保証でき
る全差動型の多重帰還型2次ローパスフィルタを実現で
きる。しかも、通常の演算増幅器、抵抗及びキャパシタ
を用いて構成しているので、回路構成が簡単であり、設
計の簡単化も図れる。
【0045】図10は、この発明の第6の実施の形態に
係る全差動型アナログ回路について説明するためのもの
で、上記図4に示した回路を具体化し、全差動型の多重
帰還型2次ハイパスフィルタを構成したものである。こ
の多重帰還型2次ハイパスフィルタは、2個の演算増幅
器78,79、8個の抵抗80〜87、及び12個のキ
ャパシタ88〜99から構成されており、基本的には図
9に示した回路における抵抗とキャパシタを置き換えた
回路構成になっている。すなわち、信号入力端子Vi1と
演算増幅器78の負の入力端子間にはキャパシタ88,
92が直列接続され、信号入力端子Vi1と演算増幅器7
8の正の入力端子間にはキャパシタ89,93が直列接
続される。キャパシタ96は上記キャパシタ88,92
の接続点と演算増幅器78の出力端子間に接続され、抵
抗84は上記演算増幅器78の負の入力端子と出力端子
間に接続される。抵抗80の一端はキャパシタ88,9
2の接続点に接続され、他端は基準電位供給源VRに接
続される。抵抗81の一端はキャパシタ89,93の接
続点に接続され、他端は基準電位供給源VRに接続され
る。キャパシタ97の一方の電極はキャパシタ89,9
3の接続点に接続され、他方の電極は基準電位供給源V
Rに接続される。抵抗85の一端は演算増幅器78の正
の入力端子に接続され、他端は基準電位供給源VRに接
続される。同様に、信号入力端子Vi2と演算増幅器79
の負の入力端子間にはキャパシタ91,95が直列接続
され、信号入力端子Vi2と演算増幅器79の正の入力端
子間にはキャパシタ90,94が直列接続される。キャ
パシタ99は上記キャパシタ91,95の接続点と演算
増幅器79の出力端子間に接続され、抵抗87は上記演
算増幅器79の負の入力端子と出力端子間に接続され
る。抵抗82の一端はキャパシタ90,94の接続点に
接続され、他方の電極は基準電位供給源VRに接続され
る。抵抗83の一端はキャパシタ91,95の接続点に
接続され、他端は基準電位供給源VRに接続される。キ
ャパシタ98の一方の電極はキャパシタ90,94の接
続点に接続され、他方の電極は基準電位供給源VRに接
続される。抵抗86の一端は演算増幅器79の正の入力
端子に接続され、他端は基準電位供給源VRに接続され
る。そして、上記演算増幅器78,79の正の入力端子
が共通接続され、演算増幅器78の出力端子は信号出力
端子Vo1に、演算増幅器79の出力端子は信号出力端子
Vo2にそれぞれ接続されている。ここで、演算増幅器7
8,79の特性は等しく、抵抗80と83、抵抗81と
82、抵抗84と87、及び抵抗85と86の抵抗値も
それぞれ等しい。また、キャパシタ88と91、キャパ
シタ89と90、キャパシタ92と95、キャパシタ9
3と94、キャパシタ96と99、及びキャパシタ97
と98はそれぞれ同じ容量であり、抵抗80と81の抵
抗値の比、抵抗84と85の抵抗値の比、キャパシタ8
8と89のインピーダンスの比、キャパシタ92と93
のインピーダンスの比、及びキャパシタ96と97のイ
ンピーダンスの比はそれぞれ同じである。
【0046】上記のような構成によれば、コモンモード
フィードバックを用いることなく同相信号を除去するこ
とができ、高周波数域においても確実な動作を保証でき
る全差動型の多重帰還型2次ハイパスフィルタを実現で
きる。しかも、通常の演算増幅器、抵抗及びキャパシタ
を用いて構成しているので、回路構成が簡単であり、設
計の簡単化も図れる。
【0047】図11は、この発明の第7の実施の形態に
係る全差動型アナログ回路について説明するためのもの
で、上記図3に示した回路を組み合わせて具体化し、全
差動型のバイカット型2次ローパスフィルタを構成した
ものである。このバイカット型2次ハイパスフィルタ
は、6個の演算増幅器206〜211、16個の抵抗2
12〜227、及び4個のキャパシタ228〜231か
ら構成されている。信号入力端子Vi1と演算増幅器20
6の負の入力端子間には抵抗212が接続され、この演
算増幅器206の負の入力端子と出力端子Vx1間には抵
抗214及びキャパシタ228が並列接続される。上記
演算増幅器206の出力端子Vx1と演算増幅器208の
負の入力端子間には、抵抗216が接続される。キャパ
シタ230は、上記演算増幅器208の負の入力端子と
出力端子間に接続される。抵抗218は演算増幅器20
8の出力端子と演算増幅器210の負の入力端子間に接
続され、抵抗220は演算増幅器208の出力端子と演
算増幅器210の正の入力端子間に接続される。抵抗2
22は、上記演算増幅器210の負の入力端子と出力端
子間に接続される。抵抗226の一端は上記演算増幅器
206の負の入力端子に接続され、他端は演算増幅器2
10の出力端子及び信号出力端子Vo1に接続される。抵
抗224の一端は上記演算増幅器210の正の入力端子
に接続され、他端は基準電位供給源VRに接続される。
【0048】同様に、信号入力端子Vi2と演算増幅器2
07の負の入力端子間には抵抗213が接続され、この
演算増幅器207の負の入力端子と出力端子Vx2間には
抵抗215及びキャパシタ229が並列接続される。上
記演算増幅器207の出力端子Vx2と演算増幅器209
の負の入力端子間には、抵抗217が接続される。キャ
パシタ231は、上記演算増幅器209の負の入力端子
と出力端子間に接続される。抵抗219は演算増幅器2
09の出力端子と演算増幅器211の負の入力端子間に
接続され、抵抗221は演算増幅器209の出力端子と
演算増幅器211の正の入力端子間に接続される。抵抗
223は、上記演算増幅器211の負の入力端子と出力
端子間に接続される。抵抗227の一端は上記演算増幅
器207の負の入力端子に接続され、他端は演算増幅器
211の出力端子及び信号出力端子Vo2に接続される。
抵抗225の一端は上記演算増幅器211の正の入力端
子に接続され、他端は基準電位供給源VRに接続され
る。上記演算増幅器206,207,208,209の
正の入力端子はそれぞれ基準電位供給源VRに接続さ
れ、上記演算増幅器210と211の正の入力端子が共
通接続されている。
【0049】上記演算増幅器206と207、上記演算
増幅器208と209、及び上記演算増幅器210と2
11の特性はそれぞれ等しい。また、上記抵抗212と
213、抵抗214と215、抵抗216と217、抵
抗218と219、抵抗220と221、抵抗222と
223、抵抗224と225、及び抵抗226と227
の抵抗値もそれぞれ等しい。更に、キャパシタ228と
229、及びキャパシタ230と231の容量はそれぞ
れ同じものであり、抵抗218と220の抵抗値の比と
抵抗222と224の抵抗値の比は同じである。
【0050】上記のような構成によれば、コモンモード
フィードバックを用いることなく同相信号を除去するこ
とができ、高周波数域においても確実な動作を保証でき
る全差動型のバイカット型2次ローパスフィルタを実現
できる。しかも、通常の演算増幅器、抵抗及びキャパシ
タを用いて構成しているので、回路構成が簡単であり、
設計の簡単化も図れる。
【0051】なお、上記第1ないし第7の実施の形態で
は、全差動型アナログ回路の例として、反転増幅回路、
1次ローパスフィルタ、1次ハイパスフィルタ、多重帰
還型2次ローパスフィルタ、多重帰還型2次ハイパスフ
ィルタ、及びバイカット型2次ローパスフィルタをそれ
ぞれ例にとって説明したが、この発明はこれらの実施の
形態に限定されるものではなく、図1ないし図4を用い
て説明した基本原理にしたがって種々変形して実施する
ことが可能である。また、第3の実施の形態では第2の
実施の形態における抵抗に代えてスイッチドキャパシタ
回路を用いたが、他の第1,第4ないし第7の実施の形
態の回路において、抵抗に代えてスイッチドキャパシタ
回路を用いても良いのは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コモンモードフィードバックを用いることなく同相
信号を除去することができ、高周波数域においても確実
な動作を保証できる全差動型アナログ回路が得られる。
また、設計の簡単化が図れる全差動型アナログ回路が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本原理について説明するためのも
ので、全差動型アナログ回路の概念を示すブロック図。
【図2】理想の全差動型アナログ回路の入出力の関係に
ついて説明するためのシンボル図。
【図3】図1に示した回路を演算増幅器を用いて実現す
る場合の概略的な構成例を示すブロック図。
【図4】図1に示した回路を演算増幅器を用いて実現す
る場合の概略的な他の構成例を示すブロック図。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る全差動型ア
ナログ回路について説明するためのもので、全差動型の
反転増幅回路を示す回路図。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係る全差動型ア
ナログ回路について説明するためのもので、全差動型の
1次ローパスフィルタを示す回路図。
【図7】この発明の第3の実施の形態に係る全差動型ア
ナログ回路について説明するためのもので、スイッチド
キャパシタ回路を用いた全差動型の1次ローパスフィル
タを示す回路図。
【図8】この発明の第4の実施の形態に係る全差動型ア
ナログ回路について説明するためのもので、全差動型の
1次ハイパスフィルタを示す回路図。
【図9】この発明の第5の実施の形態に係る全差動型ア
ナログ回路について説明するためのもので、全差動型の
多重帰還型2次ローパスフィルタを示す回路図。
【図10】この発明の第6の実施の形態に係る全差動型
アナログ回路について説明するためのもので、全差動型
の多重帰還型2次ハイパスフィルタを示す回路図。
【図11】この発明の第7の実施の形態に係る全差動型
アナログ回路について説明するためのもので、全差動型
のバイカット型2次ローパスフィルタを示す回路図。
【図12】従来の全差動型アナログ回路について説明す
るためのもので、全差動型反転増幅回路の構成例を示す
回路図。
【符号の説明】
CK1 …第1の回路、CK2 …第2の回路、CK3 …第
3の回路、18,19,28,29,42,43,5
6,57,78,79,206〜211…演算増幅器、
20〜27,30〜37,44〜51,58〜69,8
0〜87,212〜225…抵抗、38〜41,52〜
55,70〜77,88〜99,228〜231…キャ
パシタ、SC30〜SC37…スイッチドキャパシタ回
路、Vi1,Vi2…信号入力端子、Vo1,Vo2…信号出力
端子、Vf1,Vf2…フィードバック電圧、VR…基準電
位供給源、VREF …基準電位。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正の入力端子と負の入力端子間に仮想接
    地が成り立つ第1の回路と、正の入力端子と負の入力端
    子間に仮想接地が成り立ち、上記第1の回路と特性が等
    しく且つ正の入力端子が上記第1の回路の正の入力端子
    と共通接続された第2の回路と、上記第1,第2の回路
    の正の入力端子の共通接続点と基準電位供給源間に接続
    され、上記第1,第2の回路の正の入力端子の共通接続
    点の電位を、上記第1の回路の出力端子と負の入力端子
    との電位差と、上記第2の回路の出力端子と負の入力端
    子との電位差との平均値に上記基準電位供給源の基準電
    位を加えた電位に設定し、上記第1,第2の回路の出力
    の直流バイアス電位を、上記基準電位とほぼ等しくする
    第3の回路とを具備し、 上記第1,第2の回路の負の入力端子にそれぞれ第1,
    第2の入力信号を供給し、上記第1,第2の回路の出力
    端子から第1,第2の出力信号を得ることを特徴とする
    全差動型アナログ回路。
  2. 【請求項2】 第1の演算増幅器と、この第1の演算増
    幅器と特性が等しく、正の入力端子が上記第1の演算増
    幅器の正の入力端子に共通接続された第2の演算増幅器
    と、上記第1,第2の演算増幅器の正の入力端子の共通
    接続点と基準電位供給源との間に接続され、上記第1,
    第2の演算増幅器の正の入力端子の共通接続点の電位
    を、上記第1の演算増幅器の出力端子と負の入力端子と
    の電位差と、上記第2の演算増幅器の出力端子と負の入
    力端子との電位差との平均値に上記基準電位供給源の基
    準電位を加えた電位とすることにより、上記第1,第2
    の演算増幅器出力の直流バイアス電位を、上記基準電位
    とほぼ等しくする電位設定手段とを具備し、 上記第1,第2の演算増幅器の負の入力端子にそれぞれ
    第1,第2の入力信号を供給し、上記第1,第2の演算
    増幅器の出力端子から第1,第2の出力信号を得ること
    を特徴とする全差動型アナログ回路。
  3. 【請求項3】 前記電位設定手段は、受動素子で構成さ
    れることを特徴とする請求項2に記載の全差動型アナロ
    グ回路。
  4. 【請求項4】 前記電位設定手段は、受動素子と能動素
    子で構成されることを特徴とする請求項2に記載の全差
    動型アナログ回路。
  5. 【請求項5】 第1の演算増幅器と、この第1の演算増
    幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子との間に設け
    られ、上記第1の演算増幅器の出力が帰還される第1の
    回路ブロックと、上記第1の信号入力端子と上記第1の
    演算増幅器の正の入力端子との間に設けられ、基準電位
    供給源から基準電位を与えられて上記第1の演算増幅器
    の正の入力端子の電位を設定する第2の回路ブロック
    と、正の入力端子が上記第1の演算増幅器の正の入力端
    子に共通接続された第2の演算増幅器と、この第2の演
    算増幅器の負の入力端子と第2の信号入力端子との間に
    設けられ、上記第2の演算増幅器の出力が帰還される第
    3の回路ブロックと、上記第2の信号入力端子と上記第
    2の演算増幅器の正の入力端子との間に設けられ、上記
    基準電位供給源から基準電位を与えられて上記第2の演
    算増幅器の正の入力端子の電位を設定する第4の回路ブ
    ロックとを具備し、上記第1,第2の信号入力端子から
    それぞれ第1,第2の入力信号が供給され、上記第1,
    第2の演算増幅器の出力端子にそれぞれ接続された第
    1,第2の信号出力端子から第1,第2の出力信号を得
    るようにしてなり、 上記第1,第2の演算増幅器の特性は等しく、且つ上記
    第1の回路ブロックと第3の回路ブロック、及び上記第
    2の回路ブロックと第4の回路ブロックの回路特性はそ
    れぞれ等しく、 上記第1,第2の信号入力端子から入力される第1,第
    2の入力信号の電位をそれぞれVi1(s) ,Vi2(s) 、上
    記第1,第2の信号出力端子から出力される第1,第2
    の出力信号の電位をそれぞれVo1(s) ,Vo2(s) 、上記
    第1,第3の回路ブロックにおける上記第1,第2の演
    算増幅器の負の入力端子との接続点の電位をそれぞれV
    x1(s) ,Vx2(s) 、入力係数をKi(s)、帰還係数をKo
    (s)としたとき、 Vx1(s) =Ki(s)Vi1(s) +Ko(s)Vo1(s) Vx2(s) =Ki(s)Vi2(s) +Ko(s)Vo2(s) で表され、 上記第2,第4の回路ブロックの入力係数をKi(s)、上
    記第2,第4の回路ブロックと上記第1,第2の演算増
    幅器の正の入力端子との接続点の電位をVxc(s) とした
    とき、 Vxc(s) =Ki(s)・(Vi1(s) +Vi2(s) )/2 で表されることを特徴とする全差動型アナログ回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第3の回路ブロックに前記
    基準電位供給源から基準電位を与えることを特徴とする
    請求項5に記載の全差動型アナログ回路。
  7. 【請求項7】 第1の演算増幅器と、この第1の演算増
    幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子間に接続され
    た第1の抵抗と、上記第1の演算増幅器の正の入力端子
    と上記第1の信号入力端子間に接続された第2の抵抗
    と、上記第1の演算増幅器の負の入力端子と第1の信号
    出力端子間に接続された第3の抵抗と、上記第1の演算
    増幅器の正の入力端子と基準電位供給源間に接続された
    第4の抵抗と、正の入力端子が上記第1の演算増幅器の
    正の入力端子に共通接続された第2の演算増幅器と、こ
    の第2の演算増幅器の負の入力端子と第2の信号入力端
    子間に接続された第5の抵抗と、上記第2の演算増幅器
    の正の入力端子と上記第2の信号入力端子間に接続され
    た第6の抵抗と、上記第2の演算増幅器の負の入力端子
    と第2の信号出力端子間に接続された第7の抵抗と、上
    記第2の演算増幅器の正の入力端子と上記基準電位供給
    源間に接続された第8の抵抗とを具備し、 上記第1,第2の演算増幅器は特性が等しく、上記第1
    の抵抗と第5の抵抗、上記第2の抵抗と第6の抵抗、上
    記第3の抵抗と第7の抵抗、及び上記第4の抵抗と第8
    の抵抗の抵抗値がそれぞれ等しく、且つ上記第1の抵抗
    と第2の抵抗の抵抗値の比と、上記第3の抵抗と第4の
    抵抗の抵抗値の比が等しいことを特徴とする全差動型ア
    ナログ回路。
  8. 【請求項8】 前記第1の演算増幅器の負の入力端子と
    前記第1の信号出力端子間に接続された第1のキャパシ
    タと、前記第1の演算増幅器の正の入力端子と前記基準
    電位供給源間に接続された第2のキャパシタと、前記第
    2の演算増幅器の負の入力端子と前記第2の信号出力端
    子間に接続された第3のキャパシタと、前記第2の演算
    増幅器の正の入力端子と前記基準電位供給源間に接続さ
    れた第4のキャパシタとを更に備え、 上記第1のキャパシタと第3のキャパシタ、及び上記第
    2のキャパシタと第4のキャパシタの容量がそれぞれ等
    しく、且つ上記第1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値の比
    と、上記第1のキャパシタと第2のキャパシタのインピ
    ーダンスの比が等しいことを特徴とする請求項7に記載
    の全差動型アナログ回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の抵抗と前記第1の演算増幅器
    の負の入力端子間に設けられた第1のキャパシタと、前
    記第2の抵抗と前記第1の演算増幅器の正の入力端子間
    に設けられた第2のキャパシタと、前記第5の抵抗と前
    記第2の演算増幅器の負の入力端子間に設けられた第3
    のキャパシタと、前記第6の抵抗と前記第2の演算増幅
    器の正の入力端子間に設けられた第4のキャパシタとを
    更に備え、 上記第1のキャパシタと第3のキャパシタ、及び上記第
    2のキャパシタと第4のキャパシタの容量がそれぞれ等
    しく、且つ上記第1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値の比
    と、上記第1のキャパシタと第2のキャパシタのインピ
    ーダンスの比が等しいことを特徴とする請求項7に記載
    の全差動型アナログ回路。
  10. 【請求項10】 第1の演算増幅器と、この第1の演算
    増幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子間に直列接
    続された第1,第2の抵抗と、上記第1の演算増幅器の
    正の入力端子と上記第1の信号入力端子間に直列接続さ
    れた第3,第4の抵抗と、上記第1,第2の抵抗の接続
    点と基準電位供給源間に接続された第1のキャパシタ
    と、上記第3,第4の抵抗の接続点と上記基準電位供給
    源間に接続された第2のキャパシタと、上記第1,第2
    の抵抗の接続点と上記第1の演算増幅器の出力端子間に
    接続された第5の抵抗と、上記第1の演算増幅器の負の
    入力端子と出力端子間に接続された第3のキャパシタ
    と、上記第3,第4の抵抗の接続点と上記基準電位供給
    源間に接続された第6の抵抗と、上記第1の演算増幅器
    の正の入力端子と上記基準電位供給源間に接続された第
    4のキャパシタと、正の入力端子が上記第1の演算増幅
    器の正の入力端子に共通接続された第2の演算増幅器
    と、この第2の演算増幅器の負の入力端子と第2の信号
    入力端子間に直列接続された第7,第8の抵抗と、上記
    第2の演算増幅器の正の入力端子と上記第2の信号入力
    端子間に直列接続された第9,第10の抵抗と、上記第
    7,第8の抵抗の接続点と上記基準電位供給源間に接続
    された第5のキャパシタと、上記第9,第10の抵抗の
    接続点と上記基準電位供給源間に接続された第6のキャ
    パシタと、上記第7,第8の抵抗の接続点と上記第2の
    演算増幅器の出力端子間に接続された第11の抵抗と、
    上記第2の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接
    続された第7のキャパシタと、上記第9,第10の抵抗
    の接続点と上記基準電位供給源間に接続された第12の
    抵抗と、上記第2の演算増幅器の正の入力端子と上記基
    準電位供給源間に接続された第8のキャパシタとを具備
    し、上記第1,第2の演算増幅器の出力端子にそれぞれ
    接続された第1,第2の信号出力端子から出力信号を得
    るようにしてなり、 上記第1,第2の演算増幅器は特性が等しく、上記第1
    の抵抗と第7の抵抗、上記第2の抵抗と第8の抵抗、上
    記第3の抵抗と第9の抵抗、上記第4の抵抗と第10の
    抵抗、上記第5の抵抗と第11の抵抗、及び上記第6の
    抵抗と第12の抵抗の抵抗値がそれぞれ等しく、且つ上
    記第1のキャパシタと第5のキャパシタ、上記第2のキ
    ャパシタと第6のキャパシタ、上記第3のキャパシタと
    第7のキャパシタ、及び上記第4のキャパシタと第8の
    キャパシタの容量がそれぞれ等しく、上記第1の抵抗と
    第3の抵抗の抵抗値の比、上記第2の抵抗と第4の抵抗
    の抵抗値の比、上記第5の抵抗と第6の抵抗の抵抗値の
    比、上記第1のキャパシタと第2のキャパシタのインピ
    ーダンスの比、及び上記第3のキャパシタと第4のキャ
    パシタのインピーダンスの比がそれぞれ等しいことを特
    徴とする全差動型アナログ回路。
  11. 【請求項11】 第1の演算増幅器と、この第1の演算
    増幅器の負の入力端子と第1の信号入力端子間に直列接
    続された第1,第2のキャパシタと、上記第1の演算増
    幅器の正の入力端子と上記第1の信号入力端子間に直列
    接続された第3,第4のキャパシタと、上記第1,第2
    のキャパシタの接続点と基準電位供給源間に接続された
    第1の抵抗と、上記第3,第4のキャパシタの接続点と
    上記基準電位供給源間に接続された第2の抵抗と、上記
    第1,第2のキャパシタの接続点と上記第1の演算増幅
    器の出力端子間に接続された第5のキャパシタと、上記
    第1の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接続さ
    れた第3の抵抗と、上記第3,第4のキャパシタの接続
    点と上記基準電位供給源間に接続された第6のキャパシ
    タと、上記第1の演算増幅器の正の入力端子と上記基準
    電位供給源間に接続された第4の抵抗と、正の入力端子
    が上記第1の演算増幅器の正の入力端子に共通接続され
    た第2の演算増幅器と、この第2の演算増幅器の負の入
    力端子と第2の信号入力端子間に直列接続された第7,
    第8のキャパシタと、上記第2の演算増幅器の正の入力
    端子と上記第2の信号入力端子間に直列接続された第
    9,第10のキャパシタと、上記第7,第8のキャパシ
    タの接続点と上記基準電位供給源間に接続された第5の
    抵抗と、上記第9,第10のキャパシタの接続点と上記
    基準電位供給源間に接続された第6の抵抗と、上記第
    7,第8のキャパシタの接続点と上記第2の演算増幅器
    の出力端子間に接続された第11のキャパシタと、上記
    第2の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接続さ
    れた第7の抵抗と、上記第9,第10のキャパシタの接
    続点と上記基準電位供給源間に接続された第12のキャ
    パシタと、上記第2の演算増幅器の正の入力端子と上記
    基準電位供給源間に接続された第8の抵抗とを具備し、
    上記第1,第2の演算増幅器の出力端子にそれぞれ接続
    された第1,第2の信号出力端子から出力信号を得るよ
    うにしてなり、 上記第1,第2の演算増幅器は特性が等しく、上記第1
    の抵抗と第5の抵抗、上記第2の抵抗と第6の抵抗、上
    記第3の抵抗と第7の抵抗、及び上記第4の抵抗と第8
    の抵抗の抵抗値がそれぞれ等しく、且つ上記第1のキャ
    パシタと第7のキャパシタ、上記第2のキャパシタと第
    8のキャパシタ、上記第3のキャパシタと第9のキャパ
    シタ、上記第4のキャパシタと第10のキャパシタ、上
    記第5のキャパシタと第11のキャパシタ、及び上記第
    6のキャパシタと第12のキャパシタの容量がそれぞれ
    等しく、上記第1のキャパシタと第3のキャパシタのイ
    ンピーダンスの比、上記第2のキャパシタと第4のキャ
    パシタのインピーダンスの比、上記第5のキャパシタと
    第6のキャパシタのインピーダンスの比、上記第1の抵
    抗と第2の抵抗の抵抗値の比、及び上記第3の抵抗と第
    4の抵抗の抵抗値の比がそれぞれ等しいことを特徴とす
    る全差動型アナログ回路。
  12. 【請求項12】 正の入力端子が基準電位供給源に接続
    された第1の演算増幅器と、この第1の演算増幅器の負
    の入力端子と第1の信号入力端子間に接続された第1の
    抵抗と、上記第1の演算増幅器の負の入力端子と出力端
    子間に接続された第2の抵抗と、上記第1の演算増幅器
    の負の入力端子と出力端子間に接続された第1のキャパ
    シタと、正の入力端子が上記基準電位供給源に接続され
    た第2の演算増幅器と、この第2の演算増幅器の負の入
    力端子と上記第1の演算増幅器の出力端子間に接続され
    た第3の抵抗と、上記第2の演算増幅器の負の入力端子
    と出力端子間に接続された第2のキャパシタと、第3の
    演算増幅器と、この第3の演算増幅器の負の入力端子と
    上記第2の演算増幅器の出力端子間に接続された第4の
    抵抗と、上記第3の演算増幅器の負の入力端子と出力端
    子間に接続された第5の抵抗と、上記第3の演算増幅器
    の正の入力端子と上記第2の演算増幅器の出力端子間に
    接続された第6の抵抗と、上記第3の演算増幅器の正の
    入力端子と上記基準電位供給源間に接続された第7の抵
    抗と、上記第1の演算増幅器の負の入力端子と上記第3
    の演算増幅器の出力端子間に接続された第8の抵抗と、
    正の入力端子が上記基準電位供給源に接続された第4の
    演算増幅器と、この第4の演算増幅器の負の入力端子と
    第2の信号入力端子間に接続された第9の抵抗と、上記
    第4の演算増幅器の負の入力端子と出力端子間に接続さ
    れた第10の抵抗と、上記第4の演算増幅器の負の入力
    端子と出力端子間に接続された第3のキャパシタと、正
    の入力端子が上記基準電位供給源に接続された第5の演
    算増幅器と、この第5の演算増幅器の負の入力端子と上
    記第4の演算増幅器の出力端子間に接続された第11の
    抵抗と、上記第5の演算増幅器の負の入力端子と出力端
    子間に接続された第4のキャパシタと、正の入力端子が
    上記第3の演算増幅器の正の入力端子に共通接続された
    第6の演算増幅器と、この第6の演算増幅器の負の入力
    端子と上記第5の演算増幅器の出力端子間に接続された
    第12の抵抗と、上記第6の演算増幅器の負の入力端子
    と出力端子間に接続された第13の抵抗と、上記第6の
    演算増幅器の正の入力端子と上記第5の演算増幅器の出
    力端子間に接続された第14の抵抗と、上記第6の演算
    増幅器の正の入力端子と上記基準電位供給源間に接続さ
    れた第15の抵抗と、上記第4の演算増幅器の負の入力
    端子と上記第6の演算増幅器の出力端子間に接続された
    第16の抵抗とを具備し、上記第3,第6の演算増幅器
    の出力端子にそれぞれ接続された第1,第2の信号出力
    端子から出力信号を得るようにしてなり、 上記第1の演算増幅器と第4の演算増幅器、上記第2の
    演算増幅器と第5の演算増幅器、及び上記第3の演算増
    幅器と第6の演算増幅器はそれぞれ特性が等しく、上記
    第1の抵抗と第9の抵抗、上記第2の抵抗と第10の抵
    抗、上記第3の抵抗と第11の抵抗、上記第4の抵抗と
    第12の抵抗、上記第5の抵抗と第13の抵抗、上記第
    6の抵抗と第14の抵抗、上記第7の抵抗と第15の抵
    抗、及び上記第8の抵抗と第16の抵抗の抵抗値がそれ
    ぞれ等しく、且つ上記第1のキャパシタと第3のキャパ
    シタ、及び上記第2のキャパシタと第4のキャパシタの
    容量がそれぞれ等しく、上記第4の抵抗と第6の抵抗の
    抵抗値の比と、上記第5の抵抗と第7の抵抗の抵抗値の
    比が等しいことを特徴とする全差動型アナログ回路。
  13. 【請求項13】 前記各抵抗の少なくとも1つとしてス
    イッチドキャパシタ回路を用いたことを特徴とする請求
    項7ないし12いずれか1つの項に記載の全差動型アナ
    ログ回路。
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