JPH10511916A - 流体、特に刺激性流体を貯える為の装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 流体、特に刺激性流体を貯える為の装置であって、充填及び／又は排出目的の為の少なくとも１個の開口（５）を有する１個の閉塞可能なコンテナー（１）を備えている。１個の第２コンテナー（６）が上記閉塞可能なコンテナー（１）を囲み配置されており、第２コンテナーは上記閉塞可能なコンテナー（１）と等しい充填容量を備え且つ上記閉塞可能なコンテナー（１）より低い高さを備え、上記第２コンテナー（６）は組立体（７、８、９）の搬送の為の手段を備え、従って第１コンテナー（１）に流体の漏洩が生じた時には漏洩流体は第２コンテナー（６）に集められ、一方第１コンテナー（１）上の内容物に関する印刷は見得る状態に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】 流体、特に刺激性流体を貯える為の装置 本発明は流体、特に刺激性流体を貯える為の装置に関するもので、その装置は １個の閉塞可能なコンテナーからなり、このコンテナーは充填及び／又は排出目 的の為の少なくとも１個の開口を備えている。 この種のコンテナーは普通流体の供給者により充填され、引き続き使用者へ搬 送され、使用者はこれらのコンテナーを保護されているか保護されていないキャ ビネット内に保存する。使用時にはコンテナーは排出システムに接続され、その コンテナーはその場所に暫く留まる。 そのようなコンテナーを保存し及び搬送する際にコンテナーが破損して漏れだ し、これにより刺激性流体が流れ去り、環境や使用者に不利な衝撃を与える可能 性がある。 本発明は上述の問題を排除し且つその目的の為の装置を提供することを目的と しており、上記装置の特徴は閉塞可能なコンテナーを取り囲んで１個の第２コン テナーが配置され、上記第２コンテナーが上記閉塞可能なコンテナーと等しい充 填容量を備え、且つ上記閉塞可能なコンテナーより低い高さを備え、上記第２コ ンテナーが組立体の搬送の為の手段を備えていることである。 上記第２コンテナーが第１コンテナーを囲んで配置され且つ第１コンテナーと 等しい充填容量を備えている為に、第１コンテナーに漏洩が生じた場合にも流体 は第２コンテナーに集められる。第２コンテナーが第１コンテナーより低いこと により、第１の閉塞可能なコンテナー内にどの様な流体が貯蔵されているかを示 している上端部の印刷を確実に見分けることができる。 本発明によると、第２コンテナーの搬送手段を具備することが推奨され、上記 搬送手段としては第２コンテナーをフォークリフトトラック又は同種のもののフ ォークを使用できるものである。この目的の為に、本発明による第２コンテナー は搬送手段が支持部材として構成されており、この支持部材は第２コンテナーの 底部の下側に配置され、第２コンテナーの側壁に開口する２本の平行な溝形の通 路であり、この通路はフォークリフトトラックのような搬送手段の持上げ部材の 挿入に適している。 この実施例においては、搬送手段に中空形状を与え、それらが第２コンテナー の貯蔵空間に連通し、これにより第２コンテナーの充填容量が最適化されている ことが推奨される。 更に推奨されることは、第２コンテナーが水平断面で見て大体多角形、特に正 方形であり、これによりコンテナーによる順次の流体の貯蔵が容易になり、且つ これらのコンテナーの間隔が確保される。更に正方形は第２コンテナーのより好 ましい充填容量を確保する。 本発明の上述の及びその他の特徴は２個の実施例の図示の記載により更に説明 されるであろう。図において： 図１は本発明による第２コンテナーの縦断面図を示しており、その内部に閉塞 しうるコンテナーを備えている； 図２は図１のコンテナーを９０°回した側面図である。 図３は図１の第２コンテナーの水平断面を示している。 図４は閉塞しうる第１のコンテナーを完全に包むのに適したもう一つの第２コ ンテナーの実施例を示している。 図１に符号１で示したものは閉塞しうる第１のコンテナーであり、これはどの 様な形状をも備えうるが一般に筒状体で、底部２、起立側壁３及び１個のカバー 又は上壁４を備え、上壁は１個の充填用開口５を備えている。この充填用開口５ を用いてコンテナーに流体を充填することができ、これは上記流体の供給者の所 で行われ、この供給者はこの充填開口５を閉じてロックし、その後に使用者はロ ックを外した後開口５を開き、そこに排出手段、例えば図示されていない１個の チューブを差し込む。 本発明により第１の閉塞しうるコンテナー１の周りに配置されているのは１個 の第２コンテナー６であり、この第２コンテナーはここでは一体ユニットとして 製造された薄壁のプラスチック製品である。 １個の支持基台７が第１コンテナーの底部２を支持する機能を果たしている。 コンテナーの下側には突出部８が配置してあり、これは支持部材の機能を果たす が、これはその間に通路９を形成し、側部で第２コンテナーの起立側壁内に連通 する。通路９はフォークリフトのフォークを受け入れる機能を果たす。 図１から、第２コンテナーの高さが第１コンテナーの高さよりも低いことが見 えるが、従って第１コンテナーの外側壁の上部は使用者により見ることができ、 使用者は従って流体がコンテナー内に保持されていることを見分けることができ る。 図３は第２コンテナーの水平断面が実質的に正方形で、且つ丸められた隅部１ １を備えていることを示している。第１コンテナー１はここでは円筒状である為 、隅部に空間が形成され、この空間は第２コンテナー６の充填容量の拡大に貢献 し、これにより第２コンテナーは第１コンテナーよりも低くでき、従って第１コ ンテナーから流体が漏洩した場合に、例え第１コンテナーが一杯に充填されてい ても流体は第２コンテナーから溢れない。更に、中空支持部材８は第２コンテナ ーの充填容量の拡大に貢献する。 図１、図２に示されている実施例では、第２コンテナーの上端部１２は狭めら れており、第１コンテナー１の外壁上に実質的に接している。この上端部は従っ て芯決め部材の機能を果たし、この為第１コンテナー１の運搬中に第２コンテナ ーに対して大幅に揺れることはなくなる。 同じ観点から、上記狭められた端部は上記開口端部１２の内周縁に等配分され た内方への突出出張りで置き換えることができる。 図３で分かるように、上端部１２は１個の外方突出出張り部１３を備え、挿入 チューブのようなものを第１コンテナーの外壁に沿って第２コンテナー内に挿入 可能としており、これによりコンテナーを持ち上げることなく流体を排出するこ とができるように構成されている。 同様な理由により、隅部１１（図４参照）に近接した肩部に閉塞可能な開口１ ３´を設けることができる。その様な開口１３´は、上記コンテナーの組立品を 倒すことにより第２コンテナーを容易に空にする機能を果たす。 もし望まれるならば、上記第２コンテナーには複数個のハンドルを備えて、手 で搬送可能とすることができる。 図４は１個の実施例を示しており、そこでは第２コンテナー６が部分１４でも って上方へ延長されており、その上端部１５は第１コンテナー１の上方へ延びて いる。この上端部は閉塞体１６を備えることができる。 この実施例は運搬中に第１コンテナーを完全に囲むのに適しており、これは特 種目的の為に必要なことである。 もし必要とされるならば、頂部１４は破線１７に沿い切断し、その後頂部１４ を取り除くことができる。 変形例として、蓋１６と部分１４は一体成形可能であり、それによりドーム形 閉塞体を形成することができる。部分１４と第２コンテナー６の衝合端部は互い に嵌合するように形成される。 本発明は上記実施例に限定されるものではない。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１月２８日 【補正内容】 請求の範囲 １．流体、特に刺激性流体を貯える為の装置であって、上記装置は少なく とも１個の充填及び／又は排出用の開口（５）を有する閉塞可能なコンテナーを 備え、充填容量が閉塞可能なコンテナーと等しい１個の第２コンテナー（６）が 上記閉塞可能なコンテナー（１）を囲み配置されたものにおいて、上記第２コン テナー（６）が上記閉塞可能なコンテナー（１）より低い高さを備え、上記第２ コンテナーが組立体の搬送手段を備えていることを特徴としている。 ２．請求項１に記載の装置であって、上記搬送手段が支持部材（８）で形 成されており、この支持部材は第２コンテナー（６）の底部の下側に配置され、 第２コンテナーの側壁に開口する平行な２個の溝形の通路（９）を区画し、そし てフォークリフトトラックのような搬送手段の持上げ部材の挿入に適しているも のにおいて、上記支持部材（８）は中空で第２コンテナーの充填空間に連通して いることを特徴としている。 ３．請求項１〜２に記載の装置であって、閉塞可能なコンテナー（１）は 断面が実質的に円形なものにおいて、第２コンテナー（６）の水平断面が実質的 にその全高に渡り実質的に多角形、特に正方形であることを特徴としている。 ４．請求項１〜３に記載の装置において、第２コンテナー（６）の内壁（ １２）が閉塞可能なコンテナー（１）の芯出しの為の停止手段を備えていること を特徴としている。 ５．請求項４に記載の装置において、上記停止手段が上記第２コンテナー （６）の狭められた上端部（１２）で形成されていることを特徴としている。 ６．請求項５に記載の装置において、上記狭められた上端部（１２）が１ 本の侵入チューブを通す為の１個の外方突出出張り部（１３）を備えているか、 又は肩部（１１）の近傍に１個の開口（１３´）を備えていることを特徴として いる。 ７．上記のいずれかの請求項に記載の装置において、上記第２コンテナー （６）が１個の上端部（１２）に接続する延長壁（１４）を備え且つ閉塞可能な コンテナー（１）の頂部の上に延びていることを特徴としている。 ８．上記のいずれかの請求項に記載の装置において、上記第２コンテナー の起立側壁（１０）が持上げ用ハンドル及び／又はハンドグリップを備えている ことを特徴としている。 ９．上記のいずれかの請求項に記載の装置において、上記第２コンテナー （６）が上記支持部材及び／又はハンドル及び延長部を一体に備え、薄い壁構造 体を形成していることを特徴としている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．流体、特に刺激性流体を貯える為の装置であって、上記装置は少なく とも１個の充填及び／又は排出用の１個の閉塞可能なコンテナーを備えたものに おいて、１個の第２コンテナーが上記閉塞可能なコンテナーを囲み配置され、上 記第２コンテナーが上記閉塞可能なコンテナーに等しい充填容量を備え且つ上記 閉塞可能なコンテナーより低い高さを備え、上記第２コンテナーが組立体の搬送 手段を備えていることを特徴としている。 ２．請求項１に記載の装置であって、上記搬送手段が支持部材で形成され ており、この支持部材は第２コンテナーの底部に形成され、第２コンテナーの側 壁に開口する平行な溝形の２個の通路を区画し、そしてフォークリフトトラック のような搬送手段の持上げ部材の挿入に適していることを特徴としている。 ３．請求項２に記載の装置であって、支持部材は中空であって上記第２コ ンテナーの充填空間に連通していることを特徴としている。 ４．請求項１〜３に記載の装置であって、第２コンテナーの水平断面が実 質的に多角形であり、特に正方形であることを特徴としている。 ５．請求項１〜４に記載の装置であって、上記第２コンテナーの内壁が閉 塞可能なコンテナーの芯出しの為の停止手段を備えていることを特徴としている 。 ６．請求項５に記載の装置であって、上記停止手段が上記第２コンテナー の狭められた上端部で形成されていることを特徴としている。 ７．請求項６に記載の装置であって、上記狭められた上端部が１本の侵入 チューブを通す為の１個の外方突出出張り部を備えているか、又は肩部の近傍に １個の開口を備えていることを特徴としている。 ８．上記のいずれかの請求項に記載の装置であって、上記第２コンテナー が１個の上端部に接続する延長壁を備え且つ閉塞可能なコンテナーの頂部の上に 延びていることを特徴としている。 ９．上記のいずれかの請求項に記載の装置であって、上記第２コンテナー の延長壁が持上げ用ハンドル及び／又はハンドグリップを備えていることを特徴 としている。 １０．上記のいずれかの請求項に記載の装置であって、上記第２コンテナ ーが上記支持部材及び／又はハンドル及び延長部を一体に備え、薄い壁構造体を 形成していることを特徴としている。