JPH10511164A - ２つのハウジング半部から成る再生ポンプ形圧縮機のハウジング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は２つのハウジング半部から成る再生ポンプ形圧縮機のハウジングに関する。この種のハウジングの強度は、各ハウジング半部（１、２）の前面壁（３）に、互いに半径方向に間隔を隔てられ前面壁（３）に対して軸方向に突出した少なくとも二つのリング（４、５）およびこれら両リング（４、５）間をスポーク状に延びるリブ（７）がそれぞれ一体成形されていることによって著しく高められる。

Description

【発明の詳細な説明】 ２つのハウジング半部から成る再生ポンブ形圧縮機のハウジング 本発明は２つのハウジング半部から成る再生ポンブ形圧縮機のハウジングに関 する。 この種のハウジングはドイツ実用新案登録第９２１５２３１号明細書で知られ ている。このハウジングでは、、ハウジング半部は金属、例えばアルミニウムか ら成り、従って十分な強度を有している。 本発明の課題は、再生ポンプ形圧縮機のハウジングを、強度が金属より小さな 材料例えばプラスチックで製造する際に、運転中に生ずる荷重に耐えられるよう に構成することにある。 本発明によればこの課題は、各ハウジング半部の前面壁に、互いに半径方向に 間隔を隔てられ前面壁に対して軸方向に突出した少なくとも二つのリングおよび これらの両リング間をスポーク状に延びるリブ壁がそれぞれ一体成形されること によって解決される。このような形のハウジングはプラスチックで製造した場合 にも十分な強度を有する。 両リングの半径がそれぞれハウジング半部に形成されている側溝の外側半径お よび内側半径にほぼ相応していることによって、リブ壁は側溝を形成する壁部分 の外側面に位置する。この壁部分は圧縮圧力によって荷重されるので、従ってリ ブ壁によって十分に補強される。 一方のリングが心出しリングとして形成されていると有利である。 前面壁に両リングに加えて、その半径方向内側に位置し軸方向に延びる心出し リングが一体成形され、この心出しリングとこれに隣接するリングとの間に同様 にスポーク状に延びる第２のリブ壁が前面壁に一体成形されることによって、ハ ウジングの強度は一層増大される。 この第２のリブ壁が第１のリブ壁に対してずらして配置されることによって、 第１のリブと第２のリブとの間に位置するリングは、荷重力の少なくとも一部が このリングを介して導かれるので、ハウジングの強度を高める働きをする。 更に心出しリングとこれに対して半径方向内側に位置するハブとの間に追加的 に半径方向に延びる補強リブを前面壁に一体成形することもできる。これによっ て各ハウジング半部の前面壁全体が実際に一様に強化される。 更にハウジング半部をプラスチックで製造することによってハウジング半部の 分割面に位置する各ハウジング半部における端面側の周縁に、半周にわたって延 びるシール舌片およびその残りの半周にわたって延びるシール溝を設けることが できる。ハウジング半部を接合する際に互いにかみ合うこれらのシール舌片およ びシール溝によって両ハウジング半部間に存在する分割面は十分に密封される。 シール舌片およびシール溝がハウジング半部の対称分割線の片側および反対側 を延びている場合、両ハウジング半部を同一に形成することができる。 以下図面に示した実施例を参照して本発明を詳細に説明する。 図１は再生ポンプ形圧縮機のハウジング半部の正面図、 図２は図１におけるＩＩ−ＩＩ線に沿った再生ポンプ形圧縮機の２つのハウジ ング半部の断面図である。 図において１および２は再生ポンプ形圧縮機の２つのハウジング半部を示す。 各ハウジング単部の前面壁３に第１のリング４および第２のリング５が一体成形 されている。各リング４、５は前面壁３に対して軸方向に突出し、互いに半径方 向に間隔を隔てられている。第１のリング４の半径は各ハウジング半部１、２に 形成されている側溝６の外側半径にほぼ相応し、第２のリング５の半径は側溝６ の内側半径にほぼ相応している。 第１のリング４と第２のリング５との間においてこれらの両リング４、５間を スポーク状に延びるリブ壁７が側溝６を形成する壁部分８の外側面に一体成形さ れている。このリブ壁７によって特に、圧縮圧力で特に強く荷重されるこの壁部 分８の強度が著しく高められる。 各ハウジング半部１、２の前面壁３に両リング４、５に対して同心的にそれら より半径方向内側に心出しリング９が設けられている。この心出しリング９とそ れに隣接する第２のリング５との間に第２のリブ壁１０が一体成形されている。 この第２のリブ壁は第１のリング４と第２のリング５との間を延びる第１のリブ 壁７に対してずらして配置されている。これによって荷重力が第２のリング５に も導かれるので、第２のリングは強度の増大に寄与する。 心出しリング９とその半径方向内側に位置するハウジング半部１、２のハブ１ １との間にも半径方向に延びる補強リブ１２が前面壁３に一体成形されている。 ハブ１１の円周は心出しリング９の円周に比べてかなり小さいので、補強リブ１ ２の数は第１のリブ壁７および第２のリブ壁１０の数に比べて３分の１に減少さ れている。補強リブ１２もリブ壁１０対してずらして配置されている。 図１の正面図から明らかなように、ハウジング半部１、２の円周に目穴１３が 一体成形され、この目穴は取付けボルト用の貫通開口１４を備えている。その取 付けボルトによって両ハウジング半部１、２は一つの再生ポンプ形圧縮機ハウジ ングの形に結合される。 更に管状に形成された３個の脚部１５がハウジング半部１、２の外周に一様に 分布して設けられている。脚部１５の中空室１６の中には半径方向内側に突出し たストッパ１７が形成されている。再生ポンプ形圧縮機を縦軸形で設置する際に 脚部１５の中に挿入される取付けボルトのボルト頭部はそのストッパ１７で支持 される。 ハウジング半部１、２には更に入口開口用および出口開口用のエンボス加工部 １８が設けられている。これらのエンボス加工部１８は適当なハウジング半部で は除去される。同様に軸挿入用のエンボス加工部１９および取付け孔用のエンボ ス加工部２０も設けられている。これらのエンボス加工部１９、２０も適当なハ ウジング半部では除去される。 従ってハウジング半部１、２は同形即ち同一のものとして形成できる。このた めに脚部１５およびエンボス加工部１８〜２０を入口および出口開口用のエンボ ス加工部１８間の中央を延びる等分線に対して対称に配置するだけでよい。 ハウジング半部１、２の分割面２１に位置する端面側の周縁２２に、等分線の 片側で半周にわたって延びるシール舌片２３および等分線の反対側で残りの半周 にわたって延びるシール溝２４がそれぞれ設けられている。ハウジング半部１、 ２を接合した際、シール舌片２３およびシール溝２４は互いにかみ合い、互いに 結合されたハウジング半部１、２間に存在する接合面を良好に密封する働きをす る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．各ハウジング半部（１、２）の前面壁（３）に、互いに半径方向に間隔を隔 てられ前面壁（３）に対して軸方向に突出した少なくとも二つのリング（４、５ ）およびこれら両リング（４、５）間をスポーク状に延びるリブ壁（７）がそれ ぞれ一体成形されていることを特徴とする２つのハウジング半部から成る再生ポ ンプ形圧縮機のハウジング。 ２．両リング（４、５）の半径がハウジング半部（１、２）に形成されている側 溝（６）の外側半径および内側半径にほぼ相応していることを特徴とする請求項 １記載のハウジング。 ３．一方のリングが心出しリング（９）として形成されていることを特徴とする 請求項１又は２記載のハウジング。 ４．前面壁（３）に両リング（４、５）に加えて、その半径方向内側に位置し軸 方向に延びる心出しリング（９）が一体成形され、心出しリング（９）とこれに 隣接するリング（５）との間に同様にスポーク状に延びる第２のリブ壁（１０） が前面壁（３）に一体成形されていることを特徴とする請求項１又は２記載のハ ウジング。 ５．第２のリブ（１０）が第１のリブ壁（７）に対してずらして配置されている ことを特徴とする請求項４記載のハウジング。 ６．心出しリング（９）とこれに対して半径方向内側に位置するハブ（１１）と の間に追加的に半径方向に延びる補強リブ（１２）が前面壁（１３）に一体成形 されていることを特徴とする請求項４又は５記載のハウジング。 ７．ハウジング半部（１、２）の分割面（２１）に位置する各ハウジング半部（ １、２）における端面側の周縁（２２）に、半周にわたって延びるシール舌片（ ２３）およびその残りの半周にわたって延びるシール溝（２４）が設けられてい ることを特徴とする請求項１ないし６のいずれか１つに記載のハウジング。 ８．シール舌片（２３）およびシール溝（２４）がハウジング半部（１、２）の 対称な分割線の片側および反対側を延びていることを特徴とする請求項７記載の ハウジング。