JPH10509927A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH10509927A
JPH10509927A JP9511026A JP51102697A JPH10509927A JP H10509927 A JPH10509927 A JP H10509927A JP 9511026 A JP9511026 A JP 9511026A JP 51102697 A JP51102697 A JP 51102697A JP H10509927 A JPH10509927 A JP H10509927A
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ヨセフ ロベルト ルネ パンケルト
ヨハネス リチャード ローラ
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フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 記録用ヘッド(3)を設けたフレーム(1)を含み、前記記録用ヘッド(3)が、インク小滴を放出するための多数のノズル(33)と、該記録用ヘッドを第一の方向(7)へ移動させるための第一の駆動手段(9)と、記録用担体(61)を、該担体表面を前記ノズルに対向させるように、前記第一の方向と交差する第二の方向(63)へ送るための第二の駆動手段(57,59)とを具える装置である。前記ノズル(33)を、前記第一の方向(7)に平行に、隣接するノズル間の間隔を等しくして延在する直線状の列(55)に配置し、前記第一の駆動手段(9)を、前記記録用ヘッド(3)に、少なくとも隣接するノズルの中心間の距離(p)に等しい振幅(A)の振動を伝達するように設ける。本装置は、前記記録用ヘッドを、各ノズルからのインク小滴の放出が該ヘッドが振動する際の該ヘッドのフレーム(1)に対する瞬間的な位置と相関するように設けた制御ユニット(71)をさらに具える。その結果、記録用担体(61)の幅全体に亘ってインクの点を付着させる、非常に小型化した装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 インクジェット式記録装置 本発明は、インクジェット式記録装置に関するものであり、本装置には記録ヘ ッドを有するフレームが設けられ、前記記録ヘッドは、インク小滴を放出する多 数のノズルと、記録用ヘッドを第一の方向へ移動させる第一の駆動手段と、記録 用担体を、その表面が前記ノズルと対向するように前記第一の方向と交差する第 二の方向へ送る第二の駆動手段とを具える。 こうした種類のインクジェット式記録装置は、米国特許第 4864328号より公知 である。この公知の装置において、記録用ヘッドは記録用担体(例えば、紙シー ト)の表面全体にインク小滴を付着させられるように、記録用担体の幅全体に亘 って送られる。したがって、記録用ヘッドのこうした動きを可能とするために、 装置に十分な空間を設けなければならない。さらに、第一の駆動手段がやや大き くなり、かつ多くのエネルギーを消費する。 本発明の目的は、前述したようなインクジェット式記録装置を提供するもので あり、本装置は、第一の駆動手段を、記録用担体表面全体にインク小滴が付着す る可能性を犠牲にすること無しに公知の装置よりも小型化することが可能である 。この目的を達成するために、本発明に係る装置は、ノズルを前記第一の方向に 平行に、隣接するノズル間の間隔を等しくして延在する直線状の列に配置し、前 記第一の駆動手段を、前記記録用ヘッドに、少なくとも隣接するノズルの中心間 の距離に等しい振幅の振動を伝達するように設け、前記記録用ヘッドを、各ノズ ルからのインク小滴の放出が該ヘッドが振動する際の該ヘッドのフレームに対す る瞬間的な位置と相関するように設けた制御ユニットをさらに具えることを特徴 とする。 ノズル列の長さは自由に選ぶことが可能である。例えば、紙シート(A4)の幅と 等しくすることができる。ノズルの中心間の距離(ピッチ)を便宜的な値に選ぶ ことが可能であり、これは記録用ヘッドの製造を容易なものとする。このピッチ の大きさを1mm程度とすると、非常に満足しうるものとなる。記録用ヘッドの振 動は、記録用担体の幅全体に亘るインク小滴の付着を可能とする。この振動の振 幅は幾分小さいため、第一の駆動手段の大きさおよび消費エネルギーを相対的に 小さくすることができる。 本発明に係る装置の好適な実施形態は、フレームに対する記録用ヘッドの瞬間 的な位置を位置決めするための位置検出手段を設けたことを特徴とする。記録用 ヘッドの瞬間的な位置は、記録用ヘッドが所定の位置(例えば、静止位置または 振動の一方の最端位置)を通過した後の経過時間より推定することができるが、 位置検出手段の使用は、記録用ヘッドの瞬間的な位置をより高精度での決定を可 能とする。 本発明に係る装置のさらなる好適な実施形態は、フレームに記録用ヘッドを取 り付けるための弾性取り付け手段を設け、それによって前記記録用ヘッドおよび 前記弾性取り付け手段とが所定の固有振動数で前記第一の方向に振動し得る系を 形成し、この系の振動が前記記録用ヘッドに、前記固有振動数を有する第一の駆 動手段による振動を伝達することを特徴とする。この実施形態において、エネル ギー消費はさらに減少する。なぜならば記録用ヘッドと取り付け手段とから形成 される振動系が共振周波数で動作するからである。 記録用ヘッドの振動の振幅は、列をなすノズルのピッチにほぼ等しい値を選ぶ ことが可能である。しかしながら、この場合インク小滴を振動周期の間に放出し なければならない。公知のように、記録用ヘッドの速さは、記録用ヘッドかその 静止位置近傍にある場合よりも振動端位置にある場合の方がかなり低い。したが って、制御ユニットが記録用ヘッドの瞬間的な速度に従って小滴の放出時間を規 定しなければならない。これは可能であるが、相対的に複雑な制御ユニットを必 要とする。さらに、記録用担体を、その幅全体に亘って小滴を付着させるために 相対的に低い速度で送らなければならない。それゆえ、本発明に係る装置のさら なる好適な実施形態は、記録用ヘッドの振動の振幅が、隣接するノズルの中心間 の距離の少なくとも二倍であり、制御ユニットを、インクが放出されない期間に 前記記録用ヘッドが、その静止位置からの距離が隣接するノズルの中心間の距離 の半分よりも大きい位置に来るように動作させるために設けたことを特徴とする 。この実施形態において、小滴の放出は、記録用ヘッドが、その振動の端部まで の半分の位置に達したときにのみ生じる。記録用ヘッドの速度は、このときほぼ 一定となり、そのため小滴放出タイミングは相対的に単純なものとなる。さらに 、記録用担体を、小滴が放出される期間に静止状態に保つことができる。小滴が 放出されない期間に、記録用担体を送ることができる。 記録用ヘッドは、振動の結果として強く振られる。その結果、インク容器を含 むインク供給系により記録用ヘッドに供給されるインク内に圧力波が形成され得 る。こうした圧力波を避けるため、本発明の好適な実施形態は、インク供給系が インク中の圧力波を減少させる減衰手段を更に具えることを特徴とする。減衰手 段は、例えば、インク供給系の少なくとも一部に弾性の壁を、またはインク供給 系の壁に開口部を具え、この開口部はインク供給系を大気と接続する。 本発明に係る装置に非常に単純な実施形態は、第一の駆動手段が、記録用ヘッ ドに固定した永久磁石と、フレームに固定した導電性ワイヤのコイルとを具える ことを特徴とする。 本発明の上記および他の特徴は、以下に記載した実施形態より明確になるであ ろう。 図1は、本発明に係るインクジェット式記録装置の一実施形態を概略示す図で ある。 図2は、図1に示す装置のインクジェット式記録用ヘッドの断面図である。 図3は、図2に示す記録用ヘッドの一部の、III −III 線に沿った断面図であ る。 図4は、本発明に係るインクジェット式記録装置の動作を示すダイヤグラムで ある。 図5および6は、図1に示す装置の一部を詳細に示す図である。 図1はインクジェット式記録装置を概略示すものであり、本発明を理解するの に十分な背景を与えるために必要な最小限の部品を示すものである。本装置はフ レーム1を具え、フレーム1は、弾性取り付け手段5、本例ではリーフスプリン グにより取り付けた記録用ヘッドを有する。取り付け手段5は、記録用ヘッド3 のフレーム1に対する、二方向の矢印7で示す第一の方向への移動を許容する。 つる巻きばねのような他の弾性取り付け手段も使用可能である。記録用ヘッド3 および弾性取り付け手段5は、所定の固有振動数による、第一の方向7への振動 をなしうる系を形成する。この固有振動数は記録用ヘッドの質量と弾性取り付け 手段の特性に依存する。第一の駆動手段9を、記録用ヘッド3を第一の方向7へ 移動させるためにフレーム1に取り付ける。第一の駆動手段9は、例えば、リニ アモータで良い。第一の駆動手段9は、記録用ヘッド3に第一の方向7への振動 を伝達し、その振動周波数は記録用ヘッドと弾性取り付け手段5より形成される 系の固有振動数に等しい。 記録用ヘッド3はインク小滴を放出する多数のノズルを具え、これらノズルは 第一の方向7に平行に延在する直線状の列に配置する。本発明に係る記録装置に おいては、様々な形式の記録用ヘッドが使用できる。直線状の列をなすノズルを 具えるインクジェット式記録用ヘッドの例は、例えば米国特許第 4599628号、欧 州特許出願公開明細書第 0516188号および本願の出願人による特許出願(出願番 号未定、PHN 15.079)に記載されている。このPHN 15.079記載の記録用ヘッドの 断面図が、図2に示されている。この記録用ヘッドは、圧電アクチュエータ要素 11を具え、このアクチュエータ要素は、セラミック製圧電材料と電極を交互に積 層した多数の層からなるアクチュエータ板の形を取る。図2に概略示すように、 第一、第三、第五、…の電極層13が、第一の端子15と接続し、第二、第四、第六 、…の電極層17が第二の端子19と接続する。奇数番号の電極層13は、第二の端子 19と絶縁するための第一の領域21で遮断され、偶数番号の電極層17は、第一の端 子15と絶縁するための第二の領域23で遮断されている。第一および第二の領域21 、23の間には、アクチュエータ板11の動作部が配置されている。端子15、19は後 述する制御ユニットからの電圧パルスを受ける。端子15と19の間に電圧を印加す ると、図2に示す、アクチュエータ板11の少なくとも動作部の大きさが変化する 。言い換えれば、アクチュエータ板の大きさが電圧印加によって変化する方向が 、その動作方向と呼ばれる。アクチュエータ板11の動作部には窪み25が設けられ 、この窪み25は圧力室を形成する。 ノズル板27は第一の面29を有し、この第一の面29は圧力室25の第一の壁を形成 するようにアクチュエータ板11の第一の面31と接続する。ノズル板27は多数のノ ズル33を具え、その一つが図2で見ることができる。このノズル33は圧力室25と 記録用ヘッド3を囲む空間との間に延在する。 基板35は第一の面37を有し、この面は圧力室25の第二の壁を形成するようにア クチュエータ板11の第二の面39と接続する。インク溜め41は、インク供給チャネ ル43を通して圧力室25と連通する。インク溜め41およびインク供給チャネル43は 、アクチュエータ板11の第二の面39に窪みとして形成されている。図3でより明 確に見られるように、インク容器41は、これと接続するインク供給チャネル43よ りも相対的に幅広のダクトとなっている。一つの圧力室25の、一つまたはそれ以 上の他の圧力室での圧力上昇により生じる圧力波を防ぐため、各インク供給チャ ネル43は閉塞部として働く制限部43a を具える。基板35の第一の面37はインク容 器41およびインク供給チャネル43を覆う。基板35は一つまたはそれ以上の充填用 チャネル45を具え、このチャネルは、インク溜め41とインク容器(図2では図示 せず)を具えるインク供給系とを接続する貫通孔(図2に破線で示す)として形 成される。アクチュエータ板11、ノズル板27および基板35からなる記録用ヘッド 3の構造は非常に単純である。これらの部品は、記録用ヘッドの三個の部品全て に設けられている調整孔49を通して延在する調整ピン47によって調整される。 記録用ヘッドを組み立てた後、インク溜め41、インク供給チャネル43および圧 力室25は適切なインクで満たされる。端子15と19の間に所定の極性の電圧を印加 すると、アクチュエータ板11の厚みが増加し、そのため圧力室25の体積が増加す る。その結果としてインク溜め41から、インク供給チャネル43を通して圧力室25 へインクが流れる。端子15と19の間の電圧が0に減少する、あるいは電圧の極性 が反転すると、圧力室は急激に縮小し、そのためインク小滴がノズル33を通して 放出される。インク供給チャネルの限定部43a の断面積は非常に小さいため、圧 力室25の縮小の結果として生じる、圧力室25からインク溜め41へのインクの戻り が避けられる。このことは、インク溜め41を通しての、記録用ヘッド3のノズル 33間のクロストークを減少させる。アクチュエータ板11によるクロストークは、 圧力室25間にスリット51を設けることで減少する。前記スリットはアクチュエー タ板の動作部を通して第一の領域21を越えて延在する。これらスリットにより、 アクチュエータ板11は多数の指状部53に分けられ、各指状部は圧力室25の一つを 具える。指状部53に隣接する電極層13、17は、スリット51によって電気的に絶縁 され、スリット51の指状部間自体もスリットによって機械的に事実上分離してい る。 図3に明確に示されるように、ノズル33は直線状の列55内に延在する。列55の 長さは自由に取ることができる。通常、この長さは紙シートの幅と等しい長さに 選ぶことが好ましい。A4サイズの紙の場合、列の長さは約 216mmとなる。隣接 するノズル33の中心間の距離(ピッチ)を1mmに選んだ場合、記録用ヘッドは21 6個のノズルを具えることとなる。勿論、図3は記録用ヘッド3の小部分のみを 示すものであり、ここではその部分は4個のノズル33のみを具える。 図1に示すインクジェット式記録装置は第二の駆動手段をさらに具え、この第 二の駆動手段はモータ59によって駆動される一対のピンチローラ57を含む。ピン チローラ57は記録用担体61、例えば紙シートを矢印63で示す第二の方向へ送るた めに協動する。図1よりわかるように、第二の方向63は第一の方向7と交差する 。記録用担体61は、その表面(図1における上面)が記録用ヘッド3のノズル33 に面するように送られる。記録用担体61が無い場合、ノズル33は待機および作動 ステーション65に面し、このステーションは、装置が使用状態に無いときに記録 用ヘッドを適切な状態に保つ役割を果たす。インク容器67を、可撓性チューブ69 を具えるパイプ系を通してインク溜め41へインクを供給するためにフレーム1に 固定する。本装置はさらに制御ユニット71を具え、この制御ユニットは、上述し たような手順で、電圧パルス印加により記録用ヘッド3を動作させることを想定 したもので、その手順は、記録用ヘッドが振動する間、各ノズル33からのインク 小滴の放出が、フレーム1に対する記録用ヘッドの瞬間的な位置と相関するとい うものである。制御ユニット71は適切にプログラムされたマイクロプロセッサ( 図示せず)を具えても良い。記録用ヘッド3とインク小滴の放出との関係の例を 、図4を参照して説明する。 図4は、記録用ヘッド3の位置x、速度vおよび加速度aを時間tの関数とし て示す3本の曲線からなるダイヤグラムを示す。数個のノズル33を有する記録用 ヘッド3自体を図の上部に示す。ノズル33の中心間の距離(ピッチ)を符号pで 示す。上述したように、記録用ヘッド3は周波数fで振動し、この周波数は、好 ましくは記録用ヘッドと弾性取り付け手段とを具える系の固有振動数である。し たがって、記録用ヘッドの、その静止位置x0に対する瞬間の位置x(t)は、 x(t)=x0+Asin2πftで与えられ、ここでAは振動の振幅である。 振幅Aは、好ましくは少なくともノズル33のピッチpの二倍に等しい値に選ぶ。 図4に示す例では、振幅はpのほぼ2.5倍に等しい。記録用ヘッド3の移動は正 弦曲線的であるため、移動の周期Tの間に二つのインターバルを有し、この周期 でxは時間の関数としてほぼ直線的に変化する。このインターバルの内、第一番 目をΔtlで、第二番目をΔt2で表す。このインターバルの間に速度v(t)は 最大値を取り、加速度a(t)は0に近づく。記録用ヘッド3の変位は、実際の 目的全てにおいて、第一および第二のインターバルΔt1およびΔt2の間は時間 tの線型関数となるため、これらインターバルはインク小滴の放出に非常に適し たものとなる。これらの内一方のインターバルの間に小滴が放出されることによ り達する記録担体61上の位置は、ほぼ時間の線型関数となる。勿論、このインタ ーバルは、記録用担体の幅全体に亘って小滴が付着できるために、記録用ヘッド 3がこのインターバルの間にピッチpに等しい距離xで移動できるよう十分長い 距離を選ばなければならない。したがって、時間tの関数としてのxの線型性は 、振幅Aを増加させることによってより厳密なものに近づけることができる。も し、A≧2pが得られれば、満足し得る結果となることが理解されよう。第一お よび第二のインターバルΔtlおよびΔt2の間に第三のインターバルΔt3があ り、ここではxはtの非線型関数である。この第三のインターバルは、インク小 滴の放出にはあまり適してはいないが、記録用担体61の送りには有効に利用でき る。それゆえ、制御ユニット71は適切にプログラムされ、そのため第二の駆動手 段57、59は第三のインターバルΔt3の間に、記録用ヘッド3は第一および第二 のインターバルΔtlおよびΔt2の間にそれぞれ動作する。したがって、第三の インターバルの間はインク小滴は放出されず、このとき記録用ヘッド3は、その 静止位置x0からの距離がノズル33のピッチpの半分よりも大きい位置にある。 第一および第二のインターバルの間、インク小滴は選択されたノズル33より、記 録用ヘッド3が、これらノズルが記録担体61上の所定の位置に対向する位置にあ る瞬間に放出される。インク小滴がノズルの一つより放出されなければならない 瞬間を決めるために、制御ユニットは、記録用ヘッドの振動を、第一の 駆動手段9によって伝達される記録用ヘッドの振動の位相から推定することがで きる。記録用ヘッド3の位置のより正確な測定は、フレーム1に対する記録用ヘ ッドの瞬間的な位置を位置決めするために位置検出手段を設けることで達成する ことができる。 図5は、こうした位置検出手段を設けた記録用ヘッド3の実施形態を概略示す ものである。位置検出手段は、フレーム1に取り付けた第一の部分73と、記録用 ヘッド3に取り付けた第二の部分75とを具える。第一の部分73は、制御ユニット 71と電気的に接続する。多くの異なる形式、例えば光学型、静電容量型または磁 気型装置のような位置検出手段が、インクジェット式記録装置1での使用に適し ている。幾つかの例が、米国特許第 5136192号および米国特許第 5279044号に見 られる。位置検出手段は、相対的に小さな距離の範囲、すなわちほぼピッチpに 等しい範囲内のみでの記録用ヘッドの位置を検出することが必要である。 第一の駆動手段9(図1参照)は、図5に概略示すような公知のラウドスピー カーシステムに類似のシステムを設けた、非常に単純なものとしても良い。この システムは、記録用ヘッド3に取り付けた永久磁石77と、フレーム1に取り付け た導電性ワイヤのコイル79とを具えても良い。コイル79は制御ユニット71と電気 的に接続する。コイルに通電すると磁場が発生し、この磁場が永久磁石の磁場77 と協調して記録用ヘッド3を第一の方向7へ向かわせる力を生じさせる。こうし た駆動系は非常に小型である。 上述したように、図1に示すインクジェット式記録装置は、インク容器67と可 撓性チューブ69を含むインク供給系を具える。可撓性チューブ69はパイプ系の一 部であり、容器67と記録用ヘッド3とを接続する。例として、図6にインク供給 系の一実施形態を示す。可撓性チューブ69はインク容器67を主パイプ81と接続し 、この主パイプ81は少なくとも一部が剛体である。主パイプ81は、相対的に短い 連結用パイプ83により記録用ヘッド3のインク充填用チャネル45と接続する。主 パイプ81と連結用パイプ83は記録用ヘッド3と固定的に接続し、記録用ヘッドと 共に振動する。この振動のため、インクに圧力波が形成され得る。こうした圧力 波の効果を減少させるため、インク供給系は減衰手段を具える。こうした減衰手 段の二つの例を図6に概略示す。第一の例において、減衰手段は、インク供給系 内の弾性壁、例えば主パイプ81の壁に設けた弾性部85により形成される。第二の 例において、減衰手段はインク供給系の壁の一つまたはそれ以上の開口部により 形成され、この開口部は、例えば、インク供給系と大気とを開放された容器89を 通して直接接続する一つまたはそれ以上の追加の連結パイプ87である。いずれの 場合も、圧力波がインク供給系を押し上げようとする際、この減衰手段は直ちに インク供給系の体積を増加させることとなり、そのため圧力は再度減少する。上 記した二つの減衰手段を、共に、あるいはいずれか一方のみを使用することが可 能である。他の形式の減衰手段も同様に使用できる。インク容器67はフレーム1 に固定されているため、インク容器内側にスポンジのような減衰要素を設ける必 要は無い。 上述したように、本発明に係るインクジェット式記録装置の利点の一つは、第 一の駆動手段9が非常に小型化することができ、かつ非常に小さいエネルギーで 使用できることである。本装置のさらなる利点は、印刷の解像度を振動周期に対 する放出する小滴数を選択することにより変化させ得ることである。第一の方向 (図4のx軸)における解像度はp/nで定義される。ここでnは第一のインタ ーバルΔt1または第二のインターバルΔt2で放出される小滴の数である。第二 の方向63での解像度は、第三のインターバルΔt3での記録用担体61の移動距離 で定義される。高解像度のために、この距離は非常に小さく、例えば記録用担体 61上のインクの点の直径の大きさ程度であることが望ましい。その結果、記録用 担体61の移動におけるわずかな不正確さは、記録用担体上に印刷された連続線の 間のほんのわずかなずれを生じさせるのみである。これは、記録用ヘッドが記録 用担体の送り方向に平行に延在するノズル列を具える従来の記録装置と有利に比 較できるものである。これらの装置においては、記録用担体はノズル列の長さに 応じてステップ式に送られ、連続的に印刷した線の間のずれを増加させる結果を もたらす。 本発明に係る記録装置では、ノズル数を増加させた装置を設計することにより 、高い印刷速度を容易にもたらすことが可能である。印刷速度を増加させるもう 一つの方法は、記録用ヘッド3の振動数を増加させることである。これは、記録 用ヘッドの質量を変更する、あるいは弾性取り付け手段5の特性を変えることに よって行うことができる。勿論、共振時の動作が望ましければ、第一の駆動手段 9の周波数を、記録用ヘッドと弾性取り付け手段とを具える系の新しい固有振動 数に適合させなければならない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.記録用ヘッド(3)を設けたフレーム(1)を含むインクジェット式記録装置であ って、前記記録用ヘッド(3)が、インク小滴を放出するための多数のノズル(33) と、該記録用ヘッドを第一の方向(7)へ移動させるための第一の駆動手段(9)と、 記録用担体(61)を、該担体表面を前記ノズルに対向させるように、前記第一の方 向と交差する第二の方向(63)へ送るための第二の駆動手段(57,59)とを具える記 録装置において、前記ノズル(33)を、前記第一の方向(7)に平行に、隣接するノ ズル間の間隔を等しくして延在する直線状の列(55)に配置し、前記第一の駆動手 段(9)を、前記記録用ヘッド(3)に、少なくとも隣接するノズルの中心間の距離( p)に等しい振幅(A)の振動を伝達するように設け、前記記録用ヘッドを、各ノ ズルからのインクの小滴の放出が該ヘッドが振動する際の該ヘッドのフレーム(1 )に対する瞬間的な位置と相関するように設けた制御ユニット(71)をさらに具え ることを特徴とするインクジェット式記録装置。 2.フレーム(1)に対する記録用ヘッド(3)の瞬間的な位置を位置決めするための 位置検出手段(77,79)を設けたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット 式記録装置。 3.フレーム(1)に記録用ヘッド(3)を取り付けるための弾性取り付け手段(5)を 設け、それによって前記記録用ヘッドおよび前記弾性取り付け手段とが所定の固 有振動数で前記第一の方向(7)に振動し得る系を形成し、この系の振動が前記記 録用ヘッドに、前記固有振動数を有する第一の駆動手段(9)による振動を伝達す ることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット式記録装置。 4.記録用ヘッド(3)の振動の振幅(A)が、隣接するノズル(33)の中心間の距離( p)の少なくとも二倍であり、制御ユニット(71)を、インクが放出されない期間( Δt3)に前記記録用ヘッドが、その静止位置(x0)からの距離が隣接するノズル の中心間の距離の半分よりも大きい位置に来るように動作させるために設けたこ とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のインクジェット式記録装置。 5.インクを記録用ヘッド(3)に供給するインク供給系を含み、このインク供給 系が、フレーム(1)に固定したインク容器(67)と、少なくともその長さに亘って 一部が可撓性を有するチューブ(69)とを具え、前記チューブが前記インク容器と 前記記録用ヘッドとを接続し、該インク供給系がインク中の圧力波を減少させる 減衰手段(81,87)を更に具えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記 載のインクジェット式記録装置。 6.前記減衰手段が、前記インク供給系の少なくとも一部に弾性の壁(85)を具え ることを特徴とする請求項5記載のインクジェット式記録装置。 7.前記減衰手段が、前記インク供給系の壁に開口部(87)を具え、前記開口部が 前記インク供給系と大気とを接続することを特徴とする請求項5記載のインクジ ェット式記録装置。 8.第一の駆動手段(9)が、記録用ヘッド(3)に固定した永久磁石(77)と、フレー ム(1)に固定した導電性ワイヤのコイル(79)とを具えることを特徴とする、請求 項1〜7のいずれか1項記載のインクジェット式記録装置。
JP9511026A 1995-09-07 1996-09-02 インクジェット式記録装置 Pending JPH10509927A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP95202418 1995-09-07
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