JP2000233497A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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JP2000233497A
JP2000233497A JP3773099A JP3773099A JP2000233497A JP 2000233497 A JP2000233497 A JP 2000233497A JP 3773099 A JP3773099 A JP 3773099A JP 3773099 A JP3773099 A JP 3773099A JP 2000233497 A JP2000233497 A JP 2000233497A
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Japan
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ultrasonic wave
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ink
ultrasonic
burst
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JP3773099A
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Takeo Miki
武郎 三木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クロストークを減少させることができ、常に安
定したインク滴の飛翔が得られ、高画質な画像記録を実
現することができるインクジェット記録方法およびイン
クジェット記録装置を提供する。 【解決手段】圧電素子の複数の個別電極に対して、複数
の個別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割し、
これら複数組の個別電極群を互いに位相の異なる少なく
とも2種類のバースト波を組合わせてなるバースト波で
記録画像に応じて選択的に駆動することにより、前記個
別電極群からインク液中に超音波を放射し、インク液面
近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴
を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させるこ
とにより画像を記録するインクジェット記録方法におい
て、前記複数組の個別電極群をその駆動タイミングに所
定の時間差を設けて選択的に駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波発生手段か
らインク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超音
波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を飛翔さ
せ、そのインク滴を記録媒体上に付着させることにより
画像を記録するインクジェット記録方法およびインクジ
ェット記録装置に係り、特に、圧電素子により放射され
る超音波ビームの圧力によりインク滴を吐出させて記録
媒体に向けて飛翔させるインクジェット記録方法および
インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インク液を記録媒体上に飛翔
させて記録ドットを形成するインクジェット記録装置
(プリンタ)が知られている。このインクジェット記録
装置は、他の記録方法と比べて騒音が少なく、現像や定
着などの処理が不要であるという利点を有し、普通紙記
録技術として注目されている。
【0003】現在までに、数多くのインクジェット記録
装置の方式が考案されているが、特に、発熱体の熱によ
り発生する蒸気の圧力でインク滴を飛翔させる方式とし
て、たとえば、特公昭56−9429号公報や特公昭6
1−59911号公報に開示された技術が、また、圧電
体の変位による圧力パルスでインク滴を飛翔させる方式
として、たとえば、特公昭53−12138号公報に開
示された技術などが代表的なものである。
【0004】しかし、これらの方式では、溶媒の蒸発や
揮発によって局部的なインクの濃縮が生じやすく、それ
ぞれの解像度に対応する個別のノズルが細かく目詰まり
しやすいという問題がある。特に、蒸気の圧力を用いる
方式では、インク液との熱的あるいは科学的な反応など
による不溶物の付着が、また、圧電体の変位による圧力
を用いる方式では、インク流路などでの複雑な構造が更
に目詰まりを誘起しやすくしている。
【0005】数十から百数十のノズルを使用しているシ
リアル走査形の記録ヘッドでは、その目詰まりの頻度を
低く抑えることができるが、数千のノズルを必要とする
ライン走査形の記録ヘッドでは、確率的に高い頻度で目
詰まりが発生し、信頼性の点で大きな課題となってい
る。さらに、これらの方式は、解像度を上げることには
適していないという欠点もある。
【0006】これらの欠点を克服するために、薄膜の圧
電体から発生する超音波ビームの圧力を用いてインク液
面からインク滴を飛翔させる、超音波を用いる方式(I
BMTDB,vol.16,No.4、pp.1168
(1973−10)、USP−4308547(198
1)、特開昭63−166548号公報、特開昭63−
312157号公報、特開平2−184443号公報、
特開昭63−162253号公報など参照)が提案され
ている。この方式は、個別のドットごとのノズルやイン
ク流路の隔壁を必要としないノズルレスの方式であるた
め、ラインヘッド化する上での大きな障害であった目詰
まりの防止と復旧に対して有効な構造を持っている。ま
た、非常に小さい径のインク滴を安定に飛翔させること
ができるため、高解像度化にも適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のインクジェット記録方式では、音波の圧力によ
りインク液の表面を盛り上げ、集束幅に対応した大きさ
のメニスカスを形成し、インク滴を飛翔させている。メ
ニスカスの形状は、数百umの範囲に影響し合い、ま
た、音波も完全に集束させているわけではないので、近
傍のメニスカス形成に影響を与える、いわゆるクロスト
ークがあるなどの課題があった。
【0008】そこで、本発明は、クロストークを減少さ
せることができ、常に安定したインク滴の飛翔が得ら
れ、高画質な画像記録を実現することができるインクジ
ェット記録方法およびインクジェット記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録方法は、複数の超音波発生手段に対して、複数の超
音波発生手段を1組とした複数組の超音波発生手段群に
分割し、これら複数組の超音波発生手段群を少なくとも
2つのバースト波を組合わせてなるバースト波で記録画
像に応じて選択的に駆動することにより、前記超音波発
生手段群からインク液中に超音波を放射し、インク液面
近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴
を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させるこ
とにより画像を記録するインクジェット記録方法であっ
て、前記複数組の超音波発生手段群をその駆動タイミン
グに所定の時間差を設けて選択的に駆動することを特徴
とする。
【0010】また、本発明のインクジェット記録方法
は、列状に配列された複数の超音波発生手段に対して、
隣り合う複数の超音波発生手段を1組とした複数組の超
音波発生手段群に分割し、これら複数組の超音波発生手
段群のうち1組の超音波発生手段群の各超音波発生手段
を少なくとも2つのバースト波を組合わせてなるバース
ト波で同時に駆動することにより、前記超音波発生手段
群からインク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に
超音波を集束して、超音波の圧力により1個のインク滴
を記録媒体に向けて飛翔させ、1個の画素を形成するイ
ンクジェット記録方法であって、前記駆動する注目超音
波発生手段群の位置をその注目超音波発生手段群の1画
素記録周期前の位置から最も遠い位置にすることを特徴
とする。
【0011】また、本発明のインクジェット記録方法
は、列状に配列された複数の超音波発生手段に対して、
隣り合う複数の超音波発生手段を1組とした複数組の超
音波発生手段群に分割し、これら複数組の超音波発生手
段群のうち1組の超音波発生手段群の各超音波発生手段
を少なくとも2つのバースト波を組合わせてなるバース
ト波で同時に駆動することにより、前記超音波発生手段
群からインク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に
超音波を集束して、超音波の圧力により1個のインク滴
を記録媒体に向けて飛翔させ、1個の画素を形成するイ
ンクジェット記録方法であって、前記駆動する注目超音
波発生手段群の位置をその注目超音波発生手段群の1画
素記録周期前の位置から最も遠い位置にし、かつ、隣り
合う超音波発生手段群を1画素記録周期内で駆動タイミ
ングを変えて駆動することを特徴とする。
【0012】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超
音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を飛翔さ
せ、そのインク滴を記録媒体上に付着させることにより
画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記
超音波を放射する複数の超音波発生手段と、これら複数
の超音波発生手段に対して、複数の超音波発生手段を1
組とした複数組の超音波発生手段群に分割し、これら複
数組の超音波発生手段群を少なくとも2つのバースト波
を組合わせてなるバースト波で記録画像に応じて選択的
に駆動する駆動手段と、この駆動手段により前記複数組
の超音波発生手段群を選択的に駆動する駆動タイミング
に所定の時間差を与える駆動タイミング制御手段とを具
備している。
【0013】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超
音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を飛翔さ
せ、そのインク滴を記録媒体上に付着させることにより
画像を記録するインクジェット記録装置であって、列状
に配列され、前記超音波を放射する複数の超音波発生手
段と、これら複数の超音波発生手段に対して、隣り合う
複数の超音波発生手段を1組とした複数組の超音波発生
手段群に分割し、これら複数組の超音波発生手段群のう
ち1組の超音波発生手段群の各超音波発生手段を少なく
とも2つのバースト波を組合わせてなるバースト波で同
時に駆動することにより、1個のインク滴を飛翔させて
1個の画素を形成させる駆動手段と、この駆動手段によ
り駆動する注目超音波発生手段群の位置をその注目超音
波発生手段群の1画素記録周期前の位置から最も遠い位
置に制御する駆動位置制御手段とを具備している。
【0014】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超
音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を飛翔さ
せ、そのインク滴を記録媒体上に付着させることにより
画像を記録するインクジェット記録装置であって、列状
に配列され、前記超音波を放射する複数の超音波発生手
段と、これら複数の超音波発生手段に対して、隣り合う
複数の超音波発生手段を1組とした複数組の超音波発生
手段群に分割し、これら複数組の超音波発生手段群のう
ち1組の超音波発生手段群の各超音波発生手段を少なく
とも2つのバースト波を組合わせてなるバースト波で同
時に駆動することにより、1個のインク滴を飛翔させて
1個の画素を形成させる駆動手段と、この駆動手段によ
り駆動する注目超音波発生手段群の位置をその注目超音
波発生手段群の1画素記録周期前の位置から最も遠い位
置に制御する駆動位置制御手段と、前記駆動手段により
超音波発生手段群を駆動する駆動タイミングに1画素記
録周期内で所定の時間差を与える駆動タイミング制御手
段とを具備している。
【0015】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超
音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を飛翔さ
せ、そのインク滴を記録媒体上に付着させることにより
画像を記録するインクジェット記録装置であって、板状
の圧電体と、この圧電体の一方の面に一定間隔で列状に
配列された複数の個別電極と、これら複数の個別電極と
対向する前記圧電体の他方の面に配設された単一の共通
電極とからなり、前記超音波を発生する圧電素子と、こ
の圧電素子の前記複数の個別電極に対して、複数の個別
電極を1組とした複数組の個別電極群に分割し、これら
複数組の個別電極群を少なくとも2つのバースト波を組
合わせてなるバースト波で記録画像に応じて選択的に駆
動する駆動手段と、この駆動手段により前記複数組の個
別電極群を選択的に駆動する駆動タイミングに所定の時
間差を与える駆動タイミング制御手段とを具備してい
る。
【0016】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超
音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を飛翔さ
せ、そのインク滴を記録媒体上に付着させることにより
画像を記録するインクジェット記録装置であって、板状
の圧電体と、この圧電体の一方の面に一定間隔で列状に
配列された複数の個別電極と、これら複数の個別電極と
対向する前記圧電体の他方の面に配設された単一の共通
電極とからなり、前記超音波を発生する圧電素子と、こ
の圧電素子の前記複数の個別電極に対して、隣り合う複
数の個別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割
し、これら複数組の個別電極群のうち1組の個別電極群
の各個別電極を少なくとも2つのバースト波を組合わせ
てなるバースト波で同時に駆動することにより、1個の
インク滴を飛翔させて1個の画素を形成させる駆動手段
と、この駆動手段により駆動する注目個別電極群の位置
をその注目個別電極群の1画素記録周期前の位置から最
も遠い位置に制御する駆動位置制御手段とを具備してい
る。
【0017】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超
音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を飛翔さ
せ、そのインク滴を記録媒体上に付着させることにより
画像を記録するインクジェット記録装置であって、板状
の圧電体と、この圧電体の一方の面に一定間隔で列状に
配列された複数の個別電極と、これら複数の個別電極と
対向する前記圧電体の他方の面に配設された単一の共通
電極とからなり、前記超音波を発生する圧電素子と、こ
の圧電素子の前記複数の個別電極に対して、隣り合う複
数の個別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割
し、これら複数組の個別電極群のうち1組の個別電極群
の各個別電極を少なくとも2つのバースト波を組合わせ
てなるバースト波で同時に駆動することにより、1個の
インク滴を飛翔させて1個の画素を形成させる駆動手段
と、この駆動手段により駆動する注目個別電極群の位置
をその注目個別電極群の1画素記録周期前の位置から最
も遠い位置に制御する駆動位置制御手段と、前記駆動手
段により個別電極群を駆動する駆動タイミングに1画素
記録周期内で所定の時間差を与える駆動タイミング制御
手段とを具備している。
【0018】本発明によれば、同時駆動させる超音波発
生手段群(圧電素子の個別電極群)の駆動タイミングに
所定の時間差を設けることにより、記録周期を変えるこ
となく、実質上の同時駆動超音波発生手段群の距離を離
すことができ、クロストークを減少させることができ
る。これにより、常に安定したインク滴の飛翔が得ら
れ、高画質な画像記録を実現することができる。
【0019】また、本発明によれば、駆動する注目超音
波発生手段群(圧電素子の個別電極群)の位置をその注
目超音波発生手段群の1画素記録周期前の位置から最も
遠い位置にすることにより、クロストークを減少させる
ことができ、常に安定したインク滴の飛翔が得られ、高
画質な画像記録を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明に係るインクジェット記録
装置の構成を模式的に示す概略構成図である。本発明の
インクジェット記録装置は、たとえば、パーソナルコン
ピュータなどに接続され、印字や図形記録のための情報
が送信され、記録を開始する。記録開始信号を受取る
と、制御部1から開始信号が送出され、給紙ローラ2が
作動し、記録媒体としての用紙3を搬送ドラム4へ送出
する。搬送ドラム4は、記録時は図示矢印Aの方向に回
転し、給紙ローラ2で送られた用紙3を受取り、記録ヘ
ッド5の方向へ搬送する。用紙3が記録ヘッド5の上方
に到達すると、制御部1は記録ヘッド5の駆動ICなど
に記録開始信号を送出し、画像の記録動作が開始する。
【0022】用紙3の後端が記録ヘッド5の上方に近づ
くと、制御部1から記録終了信号が送出され、記録動作
が終了する。記録終了後、搬送ドラム4は図示矢印B方
向に回転し、用紙3を排出ローラ6まで搬送する。つい
で、用紙3は、排出補助部材7に補助され、排紙トレー
8へ画像が記録された用紙3が排出される。用紙3が排
出されると、一連の記録動作が終了し、次の記録動作に
対する待機状態となる。
【0023】図2および図3は、前記記録ヘッド5の構
成を模式的に示すものである。すなわち、支持材10の
上に、相対向した後述する電極19,20に挟まれた超
音波振動子としての板状の圧電体11が設けられ、その
上に音波を集束する手段としてのレンズ12が設けら
れ、これら圧電体11とレンズ12との周りにはプール
状のインク保持室13が形成され、その内部にはインク
液14が充填されている。
【0024】インク保持室13の上部には、圧電体11
およびレンズ12の長手方向に長いスリット15が設け
られたスリット部材16が形成されている。ここに、プ
ール状のインク保持室13の壁面の高さは、レンズ12
により集束された音波が集束する距離近傍になっている
ので、その上に形成されたスリット部材16のスリット
15の高さが音波の集束位置となり、インク液面を集束
位置に保持できるようになっている。
【0025】インク液14は、図示しないインクタンク
からインク保持室13に設けられた複数の図示しない供
給口にポンプとインク供給チューブを介して供給されて
いる。圧電体11とそれを挟んで対向した電極19,2
0で構成される圧電素子は、アレイ状に一定間隔で配置
されており、そのうちの一部の複数の圧電素子を同時駆
動することにより、超音波をインク液面近傍に集束させ
て、インク滴を飛翔させるようになっている。
【0026】また、本実施の形態では、圧電体11はア
レイ状に分割されず、圧電体11の下層電極20をアレ
イ状に分割配置させて、個別電極としている。そして、
支持材10上に設けられた図4に示すような同じ間隔の
アレイ状の引出し電極21が形成されていて、圧電体1
1の各個別電極20と接着材を介して圧着配線してい
る。引出し電極21は、圧電体11を駆動するための駆
動IC(集積回路)22の端子とボンディングワイヤ2
3により接続されている。
【0027】また、圧電体11の上部電極19は、共通
電極として駆動IC22の共通端子(図示しない)に接
続されている。駆動IC22は、図示しないプリント配
線基板およびコネクタなどを介して、駆動を制御する制
御部1に接続されている。
【0028】レンズ12は、フレネル輪帯理論に基づく
凹凸が圧電体11の長手方向(以降、主走査方向と称
す)に平行に形成されている。このレンズ12の凹凸部
分の厚みは、それぞれレンズ12中の波長の(2n+
1)/4倍(nは0以上の整数)に近くなるように設定
され、レンズ材料には圧電体11の音響インピーダンス
とインク液のそれとの積の平方根に近い値のもの、たと
えば、アルミナ粉末を分散させたエポキシ樹脂を用いる
ことにより、レンズが設けられた底面は音響マッチング
層としての機能も兼ね備えた構造になっている。
【0029】このように構成された記録ヘッド9を用い
た場合の液滴飛翔動作について、液滴飛翔ポイントであ
るスリット部材16の近傍に絞って説明する。また、併
せて記録ヘッド9の駆動方法について説明する。
【0030】図5は、駆動IC22から圧電体11に入
力される所望の幅を有するバースト状の信号を示してい
る。バースト波の周波数は、圧電体11の厚さなどで決
まる共振周波数近傍の周波数に設定されている。本実施
の形態では、バースト波の基本周波数を50MHzの正
弦波とした。また、本実施の形態では、記録ヘッド9の
幅方向(副走査方向)は、フレネルレンズ12により音
波を集束させているが、記録ヘッド9の長手方向(主走
査方向)では、位相を180度ずらしたバースト波の2
種類(以降、0相/π相と称す)を組合わせることによ
り、音波を集束させている。
【0031】バースト波により圧電体11が振動し、音
波がレンズ12およびインク液14に向かって励振させ
られる。バースト波の1周期で1周期の音波が励振され
るため、バースト幅は励振される音波の波数である。本
実施の形態では、音波の波数が「1000」となるよう
に、バースト幅を20μsとした。
【0032】個別電極20で形成された圧電素子の数個
を1組として、位相の異なるバースト波を1組のそれぞ
れの圧電素子に印加して1ドットの画像を形成する。本
実施の形態では、たとえば、図6に示すように、8個の
圧電素子を1組として、0相、π相のバースト波を「0
π0000π0」の順に印加し、主走査方向の音波を8
個の圧電素子の中央付近に集束させ、1つのドットを形
成している。
【0033】したがって、主走査方向(A4サイズの用
紙の幅方向)の1ラインを記録するのには、8回、主走
査方向に駆動素子をスキャンして、形成している。この
ため、同時に飛翔されるドットは、主走査方向に8ドッ
ト隣のドットとなっている。副走査方向の音波の集束
は、フレネルレンズ12を用いてスリット部材16のス
リット15の中央部で集束するようになっている。
【0034】図7は、スリット部材16の近傍における
副走査方向の断面図で、図8は、スリット部材16の近
傍における主走査方向の断面図であり、インク液面の時
間的変化を説明するための説明図である。
【0035】まず、副走査方向断面から見たインク液面
の時間的変化について図7を用いて説明する。圧電体1
1にバースト波が印加されず、インク液14中に音波が
励振されていない非記録状態では、同図(a)に示すよ
うに、インク液14はスリット15の表面で凹状に液面
を形成している。
【0036】次に、図5に示したバースト波が圧電体1
1に印加されると、インク液14中に音波17が励振さ
れ、インク液面に向かって伝搬し、インク液面で反射さ
れ、レンズ12および圧電体11の方向に向かって伝搬
していく。同図(b)のように、音波17がインク液面
で反射する際に、音波17の圧力によりインク液面は盛
り上げられる(以降、これをインクメニスカスP1と称
す)。インク液面で反射された音波は、圧電体11に到
達すると、圧電体11により反射され、再びインク液面
方向に伝搬をしていく。
【0037】この一連の動作を繰り返すうちに、インク
液中にはインク液面と圧電体11との間に音波の定在波
が形成される。同図(c)に示すように、インク液面で
は音波17の圧力により徐々にインクメニスカスP1が
成長を続け、最後には、同図(d)に示すように、液滴
(インク滴)P2を飛翔せしめる。
【0038】液滴P2の飛翔がなされた直後のインク液
面には、液滴飛翔時の慣性力でスリット15の縁を節と
して、同図(d)に破線(符号18)で示したような振
動が起こる。液滴飛翔がなされてしばらく後も、音波の
定在波がまだ残っているため、同図(a)のようにはな
らず、しばらくの間、同図(d)のように、インク液面
にはインクメニスカスP3が形成されたまま保持され
る。
【0039】ここで、次の信号が印加されない場合、音
波の定在波はインク液14の粘度などに起因する減衰を
受け、次第になくなっていく。最後には、同図(a)に
示すように、液面は凹状に戻る。なお、副走査方向で
は、スリット15の縁がインクメニスカスP1の成長を
規制する壁として働いている。
【0040】次に、主走査方向断面から見たインク液面
の時間的変化について図8を用いて説明する。圧電体1
1にバースト波が印加されず、インク液14中に音波が
励振されていない非記録状態では、同図(a)に示すよ
うに、インク液14はスリット15の表面で直線状の液
面を形成している。
【0041】次に、図5に示したバースト波が圧電体1
1に印加されると、同図(b)に示すように、音波17
がインク液面で反射する際に、音波17の圧力によりイ
ンク液面はインクメニスカスP1を形成する。そして、
同図(c)に示すように、インク液面では音波17の圧
力により徐々にインクメニスカスP1が成長を続ける。
1つのインクメニスカスP1の裾野は、スリットのよう
な物理的境界がないので、最隣接のインクメニスカスP
1の裾野まで伸びた状態になっている。最後には、同図
(d)に示すように、液滴(インク滴)P2を飛翔せし
める。
【0042】液滴P2の飛翔がなされた直後のインク液
面には、液滴飛翔時の慣性力で、同図(d)に破線(符
号18)で示したような振動が起こる。液滴飛翔がなさ
れてしばらく後も、音波の定在波がまだ残っているた
め、同図(a)のようにはならず、しばらくの間、同図
(d)のように、インク液面にはインクメニスカスP3
が形成されたまま保持される。
【0043】ここで、次の信号が印加されない場合、音
波の定在波はインク液14の粘度などに起因する減衰を
受け、次第になくなっていく。最後には、同図(a)に
示すように、液面は直線状に戻る。なお、主走査方向で
は、物理的境界がないため、インクメニスカスP1の形
は最隣接のメニスカス状態で決まってしまう。つまり、
画像パターンに応じてメニスカスが変化してしまう。
【0044】図9は、たとえば、グループAが非記録状
態、グループBが記録状態、グループCが記録状態のと
きの、それぞれのメニスカスを示したものである。グル
ープAは非記録状態であるため、図9(a)に示すよう
に、音波17が伝搬しておらず、インクメニスカスが形
成されることはない。このため、グループBのインクメ
ニスカスP1は、グループA方向には自由に変化がで
き、インクメニスカスP1の裾野がグループA方向に伸
びてしまう。片側の裾野が伸びたのに伴い、図9(b)
に示すように、液滴飛翔ポイントであるインクメニスカ
スの頂点部がグループA方向にずれてしまい、液滴P2
が斜め方向に飛翔してしまう。
【0045】また、フレネルレンズ12が形成されてい
る副走査方向では、励振された音波のほとんどが集束さ
れ、さらに、副走査方向では、その方向に飛翔させるべ
きドットがないので、集束に寄与しなかった音波が他の
ドット形成に影響を与えることがない。これに対し、主
走査方向では、フレネル駆動を用いているため、励振し
た音波全てを集束できるわけではなく、主走査方向に集
束せずに伝搬してしまい、隣のドット形成に影響を与え
る可能性がある。つまり、音場的にクロストークがある
と思われる。
【0046】これらを解決するためには、非記録部にも
同時駆動させる個別電極群の位置を遠ざけ、影響を与え
ないようにすることが1つの手段である。第1の実施の
形態では、同時駆動させる個別電極群の距離を極力遠ざ
け、安定した液滴飛翔を実現するとともに、記録速度を
遠ざける前と同じにできることを目的としている。
【0047】図10は、第1の実施の形態に関わる圧電
体11に印加するバースト波を示している。ある個別電
極群グループB、その両隣の個別電極群グループA、個
別電極群グループCが記録状態のときに印加するバース
ト波を示している。グループBのバースト波は、グルー
プAおよびグループCのバースト波が印加終了してか
ら、時間差を設けて、記録周期(主走査)内に終了する
ように印加される。
【0048】図11は、たとえば、個別電極群グループ
A、個別電極群グループB、個別電極群グループCに図
10のバースト波を印加したときのインク液面近傍の時
間的変化を示すものである。グループAおよびグループ
Cが駆動されている間は、グループBは駆動されていな
いため、メニスカスP1が形成されておらず、グループ
Bの電極7個分、グループAおよびグループCの距離を
離していることと等価になっている。
【0049】グループBのバースト波は、グループAお
よびグループCのバースト波が印加し終わった後、すな
わち、グループAおよびグループCでは液滴飛翔がなさ
れた後に印加されるので、グループBの周りにはメニス
カスがほとんど存在しない状態にできるため、影響をほ
とんど受けない。さらに、グループAおよびグループC
には、グループBのバースト波の印加が終了した後にバ
ースト波が印加されるので、上記動作を繰り返すことが
できる。つまり、記録周期を変えることなく、実質上の
同時駆動電極群の距離を離すことができ、クロストーク
を少なくすることができる。
【0050】このように、第1の実施の形態によれば、
同時駆動させる個別電極群の駆動タイミングに所定の時
間差を設けることにより、記録周期を変えることなく、
実質上の同時駆動個別電極群の距離を離すことができ、
クロストークを減少させることができる。これにより、
常に安定したインク滴の飛翔が得られ、高画質な画像記
録を実現することができる。
【0051】次に、第2の実施の形態について説明す
る。
【0052】前述した第1の実施の形態では、主走査方
向1ラインを記録するのに、8回スキャンしなければな
らない。個別電極群をスキャンする場合も工夫が必要と
なる。図12は、主走査方向スキャンを図中右側に個別
電極71個分行なった場合のメニスカスの状態を示して
いる。主走査方向にスキャンしていく場合、図中矢印の
ように、1つの個別電極ずつスキャンしていくと、液滴
飛翔した部分の残余のメニスカスが隣の現在駆動してい
る個別電極群により形成されているメニスカス部まで影
響し、現在駆動している個別電極群の飛翔を乱してしま
う。したがって、主走査方向スキャンにおいても、でき
る限り距離をおいてスキャンすることが必要となる。
【0053】図13は、第2の実施の形態における最大
に距離を取れる主走査方向スキャン方法を示している。
液滴(インク滴)P1上の番号は、スキャンする順番を
表わしており、少なくとも2電極分は距離を空けること
ができている。2電極分離すことで、ほとんど特性を乱
すことがなかった。
【0054】このように、第2の実施の形態によれば、
注目駆動個別電極群の位置をその注目駆動個別電極群の
1画素記録周期前の位置から最も遠い位置にすることに
より、クロストークを減少させることができ、常に安定
したインク滴の飛翔が得られ、高画質な画像記録を実現
することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ク
ロストークを減少させることができ、常に安定したイン
ク滴の飛翔が得られ、高画質な画像記録を実現すること
ができるインクジェット記録方法およびインクジェット
記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の構成を
模式的に示す概略構成図。
【図2】記録ヘッドの構成を一部分解して模式的に示す
斜視図。
【図3】記録ヘッドの構成を模式的に示す縦断側面図。
【図4】圧電素子の個別電極を説明する図。
【図5】圧電素子に印加するバースト波を説明する図。
【図6】圧電素子に印加する信号を説明する図。
【図7】記録ヘッドにおけるスリット部材近傍のインク
液の時間的変化を説明する副走査方向の断面図。
【図8】記録ヘッドにおけるスリット部材近傍のインク
液の時間的変化を説明する主走査方向の断面図。
【図9】記録ヘッドにおけるスリット部材近傍のインク
液の時間的変化を説明する主走査方向の断面図。
【図10】圧電素子に印加するバースト波を説明する
図。
【図11】記録ヘッドにおけるスリット部材近傍のイン
ク液の時間的変化を説明する主走査方向の断面図。
【図12】インク液の時間的変化を説明する主走査方向
の断面図。
【図13】主走査方向スキャンを説明する図。
【符号の説明】
1……制御部 2……給紙ローラ 3……用紙(記録媒体) 4……搬送ドラム 5……記録ヘッド 6……排出ローラ 7……排出補助部材 8……排紙トレー 10……基材 11……圧電体(超音波振動子) 12……フレネルレンズ 13……インク室 14……インク液 15……スリット 16……スリット部材 17……音波 18……インク液面の振動部 19……共通電極 20……個別電極 21……引出し電極 22……駆動IC(駆動手段) 23……ボンディングワイヤ P1,P3……インクメニスカス P2……液滴(インク滴)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の超音波発生手段に対して、複数の
    超音波発生手段を1組とした複数組の超音波発生手段群
    に分割し、これら複数組の超音波発生手段群を少なくと
    も2つのバースト波を組合わせてなるバースト波で記録
    画像に応じて選択的に駆動することにより、前記超音波
    発生手段群からインク液中に超音波を放射し、インク液
    面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
    滴を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させる
    ことにより画像を記録するインクジェット記録方法であ
    って、 前記複数組の超音波発生手段群をその駆動タイミングに
    所定の時間差を設けて選択的に駆動することを特徴とす
    るインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 列状に配列された複数の超音波発生手段
    に対して、隣り合う複数の超音波発生手段を1組とした
    複数組の超音波発生手段群に分割し、これら複数組の超
    音波発生手段群のうち1組の超音波発生手段群の各超音
    波発生手段を少なくとも2つのバースト波を組合わせて
    なるバースト波で同時に駆動することにより、前記超音
    波発生手段群からインク液中に超音波を放射し、インク
    液面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力により1個
    のインク滴を記録媒体に向けて飛翔させ、1個の画素を
    形成するインクジェット記録方法であって、 前記駆動する注目超音波発生手段群の位置をその注目超
    音波発生手段群の1画素記録周期前の位置から最も遠い
    位置にすることを特徴とするインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 列状に配列された複数の超音波発生手段
    に対して、隣り合う複数の超音波発生手段を1組とした
    複数組の超音波発生手段群に分割し、これら複数組の超
    音波発生手段群のうち1組の超音波発生手段群の各超音
    波発生手段を少なくとも2つのバースト波を組合わせて
    なるバースト波で同時に駆動することにより、前記超音
    波発生手段群からインク液中に超音波を放射し、インク
    液面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力により1個
    のインク滴を記録媒体に向けて飛翔させ、1個の画素を
    形成するインクジェット記録方法であって、 前記駆動する注目超音波発生手段群の位置をその注目超
    音波発生手段群の1画素記録周期前の位置から最も遠い
    位置にし、かつ、隣り合う超音波発生手段群を1画素記
    録周期内で駆動タイミングを変えて駆動することを特徴
    とするインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記超音波発生手段を駆動するバースト
    波は、互いに位相の異なる少なくとも2種類のバースト
    波を組合わせてなることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1つに記載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 インク液中に超音波を放射し、インク液
    面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
    滴を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させる
    ことにより画像を記録するインクジェット記録装置であ
    って、 前記超音波を放射する複数の超音波発生手段と、 これら複数の超音波発生手段に対して、複数の超音波発
    生手段を1組とした複数組の超音波発生手段群に分割
    し、これら複数組の超音波発生手段群を少なくとも2つ
    のバースト波を組合わせてなるバースト波で記録画像に
    応じて選択的に駆動する駆動手段と、 この駆動手段により前記複数組の超音波発生手段群を選
    択的に駆動する駆動タイミングに所定の時間差を与える
    駆動タイミング制御手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 インク液中に超音波を放射し、インク液
    面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
    滴を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させる
    ことにより画像を記録するインクジェット記録装置であ
    って、 列状に配列され、前記超音波を放射する複数の超音波発
    生手段と、 これら複数の超音波発生手段に対して、隣り合う複数の
    超音波発生手段を1組とした複数組の超音波発生手段群
    に分割し、これら複数組の超音波発生手段群のうち1組
    の超音波発生手段群の各超音波発生手段を少なくとも2
    つのバースト波を組合わせてなるバースト波で同時に駆
    動することにより、1個のインク滴を飛翔させて1個の
    画素を形成させる駆動手段と、 この駆動手段により駆動する注目超音波発生手段群の位
    置をその注目超音波発生手段群の1画素記録周期前の位
    置から最も遠い位置に制御する駆動位置制御手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 インク液中に超音波を放射し、インク液
    面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
    滴を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させる
    ことにより画像を記録するインクジェット記録装置であ
    って、 列状に配列され、前記超音波を放射する複数の超音波発
    生手段と、 これら複数の超音波発生手段に対して、隣り合う複数の
    超音波発生手段を1組とした複数組の超音波発生手段群
    に分割し、これら複数組の超音波発生手段群のうち1組
    の超音波発生手段群の各超音波発生手段を少なくとも2
    つのバースト波を組合わせてなるバースト波で同時に駆
    動することにより、1個のインク滴を飛翔させて1個の
    画素を形成させる駆動手段と、 この駆動手段により駆動する注目超音波発生手段群の位
    置をその注目超音波発生手段群の1画素記録周期前の位
    置から最も遠い位置に制御する駆動位置制御手段と、 前記駆動手段により超音波発生手段群を駆動する駆動タ
    イミングに1画素記録周期内で所定の時間差を与える駆
    動タイミング制御手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記超音波発生手段を駆動するバースト
    波は、互いに位相の異なる少なくとも2種類のバースト
    波を組合わせてなることを特徴とする請求項5ないし7
    のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 インク液中に超音波を放射し、インク液
    面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
    滴を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させる
    ことにより画像を記録するインクジェット記録装置であ
    って、 板状の圧電体と、この圧電体の一方の面に一定間隔で列
    状に配列された複数の個別電極と、これら複数の個別電
    極と対向する前記圧電体の他方の面に配設された単一の
    共通電極とからなり、前記超音波を発生する圧電素子
    と、 この圧電素子の前記複数の個別電極に対して、複数の個
    別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割し、これ
    ら複数組の個別電極群を少なくとも2つのバースト波を
    組合わせてなるバースト波で記録画像に応じて選択的に
    駆動する駆動手段と、 この駆動手段により前記複数組の個別電極群を選択的に
    駆動する駆動タイミングに所定の時間差を与える駆動タ
    イミング制御手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 インク液中に超音波を放射し、インク
    液面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりイン
    ク滴を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させ
    ることにより画像を記録するインクジェット記録装置で
    あって、 板状の圧電体と、この圧電体の一方の面に一定間隔で列
    状に配列された複数の個別電極と、これら複数の個別電
    極と対向する前記圧電体の他方の面に配設された単一の
    共通電極とからなり、前記超音波を発生する圧電素子
    と、 この圧電素子の前記複数の個別電極に対して、隣り合う
    複数の個別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割
    し、これら複数組の個別電極群のうち1組の個別電極群
    の各個別電極を少なくとも2つのバースト波を組合わせ
    てなるバースト波で同時に駆動することにより、1個の
    インク滴を飛翔させて1個の画素を形成させる駆動手段
    と、この駆動手段により駆動する注目個別電極群の位置
    をその注目個別電極群の1画素記録周期前の位置から最
    も遠い位置に制御する駆動位置制御手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 インク液中に超音波を放射し、インク
    液面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりイン
    ク滴を飛翔させ、そのインク滴を記録媒体上に付着させ
    ることにより画像を記録するインクジェット記録装置で
    あって、 板状の圧電体と、この圧電体の一方の面に一定間隔で列
    状に配列された複数の個別電極と、これら複数の個別電
    極と対向する前記圧電体の他方の面に配設された単一の
    共通電極とからなり、前記超音波を発生する圧電素子
    と、 この圧電素子の前記複数の個別電極に対して、隣り合う
    複数の個別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割
    し、これら複数組の個別電極群のうち1組の個別電極群
    の各個別電極を少なくとも2つのバースト波を組合わせ
    てなるバースト波で同時に駆動することにより、1個の
    インク滴を飛翔させて1個の画素を形成させる駆動手段
    と、 この駆動手段により駆動する注目個別電極群の位置をそ
    の注目個別電極群の1画素記録周期前の位置から最も遠
    い位置に制御する駆動位置制御手段と、 前記駆動手段により個別電極群を駆動する駆動タイミン
    グに1画素記録周期内で所定の時間差を与える駆動タイ
    ミング制御手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記個別電極を駆動するバースト波
    は、互いに位相の異なる少なくとも2種類のバースト波
    を組合わせてなることを特徴とする請求項9ないし11
    のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
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