JPH02198853A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

Info

Publication number
JPH02198853A
JPH02198853A JP1627089A JP1627089A JPH02198853A JP H02198853 A JPH02198853 A JP H02198853A JP 1627089 A JP1627089 A JP 1627089A JP 1627089 A JP1627089 A JP 1627089A JP H02198853 A JPH02198853 A JP H02198853A
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JP
Japan
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ink
energy
ultrasonic
protruding section
applying
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Pending
Application number
JP1627089A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Morita
直己 森田
Jun Isozaki
準 磯崎
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP1627089A priority Critical patent/JPH02198853A/ja
Publication of JPH02198853A publication Critical patent/JPH02198853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14322Print head without nozzle

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はスリット状のインク吐出口からインクを選択
的に飛翔させることにより、画像の記録を行うインクジ
ェットプリンタに関する。
〔従来の技術] インクジェットプリンタは、1)普通紙に直接画像を印
字することができる、2)印字に際して騒音がまったく
発生しない、3)普通紙に直接画像を印字するため定着
等の特別の処理を必要としないといった優れた特徴を有
しており、きわめて将来性のあるプリンタとして注目さ
れている。
そして、インクジェットプリンタとしては、種々の方式
のものが既に提案されている。
ところで、インクジェットプリンタは、着色された液状
部材であるインクに何らかのエネルギを印加して、滴状
のインクを画像情報に従って記録用紙に付着させること
により、記録用紙上に画像の記録を行う方式のプリンタ
である。
初期の頃に提案されたインクジェットプリンタは、イン
クを滴化するためプリンタヘッドが単数または複数のノ
ズルを備えており、このノズルからインクを滴状に噴射
するようになっている。インク滴の噴射方法としては、
ノズルからインク滴を連続的に噴射し、インク滴の飛翔
方向をなんらかの手段で制御して、画像の記録を行うい
わゆる連続噴射タイプのものと、ノズルからインクを画
像情報に応じて噴射させるいわゆるオンデマンドタイプ
のものがある。
しかし、この種のノズルを用いたインクジェットプリン
タにあっては、ノズルの大きさがインク滴の大きさを決
定し、又ノズルの方向性がインク滴の飛翔方向を決定す
るため、ノズルを高精度に形成する必要があり、ノズル
の製造が困難であるとともに、連続噴射タイプのもので
は、ノズルの方向性のばらつきを補正する手段が新たに
必要となるという問題点がある。また、インク中に混入
したゴミ等によってノズルの目詰まりを生じ易く、ノズ
ルに目詰まりが生じると記録画像にかすれや欠は等が発
生するため、画像の記録動作を長期に亘って安定させる
のが困難であり、不定期のメインテナンスが必要となる
という問題点がある。
そこで、上記の問題点を解決するため、ノズルを用いず
にスリット状のインク吐出口からインクを選択的に飛翔
させることにより、画像の印字を行う方式のものが提案
されている。この方式は、インクを選択的に飛翔させる
ために、インクにどのようなエネルギを印加するかによ
って、次に示すようないくつかのタイプに分類すること
ができる。
(1)インクに静電気力エネルギを選択的に作用させ、
インクをスリット状のインク噴出口よりドツト状に噴射
させ、記録用紙に付着させて画像の記録を行うもの(特
公昭58−49189号、特公昭58−49190号、
特公昭60−59869号、特公昭61−192号、特
公昭61−193号、特公昭62−16825号公報等
)。
(2)インクに静電気力エネルギと熱エネルギを印加し
て、両エネルギが印加された領域にあるインクを選択的
に飛翔させて画像の記録を行うらの(特開昭62−22
5388号公報)。
(3)インクが満たされだ液溜のほぼ表面において、超
音波エネルギが焦点を結ぶように印加して、焦点合わせ
された音響波によってインク滴を飛翔させて画像の記録
を行なうもの(特開昭62−66943号、特開昭62
−264962号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、 (1)の場合には、スリット状のインク吐出口に保持さ
れたインクを、静電気力エネルギのみによって選択的に
飛翔させるものであるため、インクを飛翔させるのに大
きな静電気力エネルギが必要であり、インクを飛翔させ
るための電極に高電圧を印加して大きな静電気力エネル
ギを形成する必要がある。そのため、隣接する電極に同
時に高電圧を印加して画像の印字を行なうと、電極間で
リークが生じるため、隣り合う電極間で同時に印字する
ことができない。従って、印字タイミングを電極毎にず
らすダイナミック駆動方式等を採用する必要があり、高
速度の印字が行えないばかりか、電極に高電圧を印加す
る必要があるため、電極に電圧を印加する駆動回路が大
型化してコスト高になると共に消費電力が大きいという
問題点がある。
(2)の場合には、スリット状のインク吐出口に保持さ
れたインクを、静電気力エネルギと熱エネルギの両方に
よって選択的に飛翔させるものであるため、上記(1)
の場合に比べてインクに静電気カニネルVの他に熱エネ
ルギをも印加するため、その分だけ電極に印加する電圧
を低くすることができるものの、熱エネルギを選択的に
印加する手段を新たに設ける必要があり、構造が複雑に
なるとともに、インクに熱エネルギを伝達するのに短い
といえどもある程度の時間を必要とするため、印字動作
の高速化に限界があり、高速記録に対応することができ
ないという問題点があった。
(3)の場合には、インクに超音波を印加して飛翔させ
るものであるが、超音波を収束させるためにインク溜に
ある程度の容慰が必要であり、装置が大型化するととも
に、印字の制御及びマルチ化が困難であるという問題点
がある。
[課題を解決するための手段] そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、スリ
ット状のインク吐出口に保持されたインクに、超音波振
動を印加1ノてインク吐出口から部分的に吐出した隆起
部を形成し、このインりの隆起部にエネルギを印加して
インクを飛翔させることにより、インクを飛翔させるた
めのエネルギを低く押えることができ、しかもインクに
熱エネルギを印加する必要がないので、高速印字が可能
であり、しかも印字位置を精度良く制御可能であるとと
もに、印字のマルチ化が容易に可能なインクジェットプ
リンタを提供することにある。
すなわち、この発明は、スリット状のインク吐出口を長
手方向に沿って形成したヘッド本体と、前記スリット状
のインク吐出口に保持されたインクに、この吐出口から
インクが一部隆起するように超音波の進行波を印加する
超音波印加手段と、この超音波印加手段により形成され
た隆起部のインクを、記録シート側へ選択的に飛翔させ
るためのエネルギを印加するエネルギ印加手段とを具備
するように構成されている。
上記ヘッド本体としては、例えばステンレス等の金属等
からなる角材に、長手方向に沿ってインク流路及び−側
面に開口したスリット状のインク吐出口を形成したもの
が用いられる。しかし、これに限定されるものではなく
、ヘッド本体として薄肉のチューブを用い、このチュー
ブにスリット状のインク吐出口を形成するようにしても
良い。
この場合、スリットのインク吐出口の長さが短いので、
インク吐出口での超音波の減衰が少ないという利点があ
る。また、ヘッド本体としては、導電性あるいは絶縁性
の一対の基板を互いに対向させて、両基板間に長手方向
に沿ったスリット状のインク吐出口を形成したものなど
を用いても良い。
また、上記超音波印加手段としては、例えばヘッド本体
の一端に設けられ、超音波を発生させる超音波励振器と
、ヘッド本体の他端に設けられ、超音波を吸収する超音
波吸収器とからなるものが用いられる。
さらに、上記エネルギ印加手段としては、例えばインク
に静電気エネルギを印加してインクを飛翔させるものが
用いられるが、これに限定されるものではなく、インク
にレーザービームを照射して、このレーザービームが照
射された部分のインクを選択的に飛翔させるようにした
ものでも良い。
すなわち、エネルギ印加手段は、超音波印加手段により
形成された隆起部のインクを、記録シート側へ選択的に
飛翔させるためのエネルギを印加可能なものであれば、
どのようなものを用いても良い。
なお、インクに静電界を印加してインクを飛翔させる場
合には、静電界を形成するための電極は、例えばヘッド
本体と対向する位置に設けられるが、この静電界形成用
電極をヘッド水側に設け、記録シートの背面に対向電極
を設けるようにしても良い。上記静電界形成用電極は、
例えば記録密度に応じて分割して設けられるが、必ずし
もこれに限定されるものではない。
[作用] この発明においては、ヘッド本体のスリット状のインク
吐出口に保持されたインクに、超音波印加手段によって
超音波の進行波を印加することにより、インク吐出口か
らインクを一部隆起させ、この超音波印加手段により形
成された隆起部のイン、りに、エネルギ印加手段によっ
てエネルギを選択的に印加し、インクを記録シート側へ
選択的に飛翔させることにより、画像の印字記録を行う
ものである。
[実施例1 動作原理 この発明の記録動作原理を、第1図に基づいて説明する
まず、第1図(a)に示すように、インク1をヘッド本
体2に設けられたスリット状のインク吐出口3に保持す
る。このインク1に超音波の進行波を印加して、第1図
(b)に示ずように、インク表面に超音波振動の腹の部
分に対応だ隆起部4を形成する。この隆起部4は、一定
の速度で矢印方向に移動する。
そして、インクの隆起部4が所定の位置に移動した状態
で、第1図(C)に示すように、この隆起部4に例えば
静電界等のエネルギを印加する。
すると、このインクの隆起部4には、静電界によって生
ずる誘導電荷と静電界の積で与えられるクーロン力が作
用する。この力によってインク1は矢印の方向へ飛翔し
ようとする。
ところで、インクの一部は、上記のごとく隆起している
ため、静電界は、インクの隆起部4に集中し、強いクー
ロン力が作用する。こうして、ついには、第1図(d)
に示すように、隆起部4のインク1が柱状に成長し、ち
ぎれてインク滴4′となって記録シート5に向かって飛
翔する。
このように、インク1に超音波の進行波を印加し、その
表面に一定の速度で伝搬する隆起部4を形成し、このイ
ンクの隆起部4が所定の位置に移動したときに、静電界
等のエネルギを印加して、インク1を記録シート5へと
飛翔させる。従って、インクの隆起部4の位置及び静電
界等のエネルギの印加タイミングをIII御することに
より、記録シート5の所定の位置にインク1を付着させ
て画像の記録を行なうことができる。
装置の実施例 以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第2図はこの発明に係るインクジェットプリンタの一実
施例を示すものである。図において、10はインクジェ
ットプリントヘッドを示すものであり、このインクジェ
ットプリントヘッド10は、インク供給装M11からイ
ンク供給口12を介してインクを導入し、その−側面に
長手方向に沿って開口されたスリット(図示せず)から
後述するようにインクを選択的に飛翔させ、記録シート
13上にインクを付着させて画像の印字を行なうもので
ある。図中、14は必要に応じてインクを排出する排出
孔を示している。
上記インクジェットプリントヘッド10は、次に示すよ
うに構成されている。このインクジェットプリントヘッ
ド10は、第3図に示すように、ステンレス等の金属製
の角材からなるヘッド本体15を備えており、このヘッ
ド本体15には、第4図に示すように、ガンドリル加工
等により断面円形状のインク流路16が貫通状に穿設さ
れている。このインク流路16の直径は、インク流路1
6内を伝搬する後に述べる超音波の撮動数等を考慮して
決定されるが、例えば5mmに設定される。なお、上記
ヘッド本体15は、アースに接続されている。
また、上記ヘッド本体15の一側面には、第3図に示す
ように、所定の間隙を有するスリット状のインク吐出口
17が、ヘッド本体15の長手方向に沿って形成されて
おり、このスリット状のインク吐出口17は、第4図に
示すように、インク流路16に連通している。上記イン
ク吐出口17の間隙は、特に限定されるものではないが
、吐出されるインク滴の大きさや吐出口17内での超音
波の減衰を考えると、0.05〜1mm程度に設定する
のが好ましい。このインク吐出口17の間隙としては、
例えばQ、5mmに設定される。また、インク吐出口1
7の奥行き方向の長さは、例えば5mm程度に設定され
るが、これに限定されるものではない。さらに、インク
吐出口17の長手方向の長さは、画像の記録を行なう記
録シート13の記録幅と少なくとも同程度に設定されて
いる。
このヘッド本体15は、上記スリット状のインク吐出口
17が上を向くように水平に配置され、記録シート13
が後述するようにインク吐出口17の上方を通過するよ
うになっている。
ヘッド本体15内のインク流路16には、インク供給装
置11からインク供給口12を介してインクIが導入さ
れ、このインク■は、第5図に示すように、インク流路
16に連通したスリット状のインク吐出口17に、所定
のインクメニスカスを形成して保持される。そのため、
インク供給装置11は、インクIの圧力を所定の値に制
御して供給するとともに、画像の印字によって失われた
インクIを常時補給するようになっている。
また、ヘッド本体15の背面には、第2図に示すように
、温度制御袋W118が配設されており、この温度制御
装置18は、インク■の温度を一定に制御することによ
り、インク1中を伝搬づる超音波の音速を一定に保持す
るようになっている。
上記ヘッド本体15の両端には、第2図に示すように、
超音波励振器19と超音波吸収器20とが設けられてい
る。そして、上記超音波励振器19によって超音波を発
生させ、超音波の進行波をインク流路16及びスリット
状のインク吐出口17内を伝搬させる。すると、超音波
振動は、第6図に示すように粗密波であり、インク■の
密度は一定であるため、スリット状のインク吐出口17
の開口端に保持されたインクIの表面には、超音波振動
の密な部分に対応した隆起部21が形成される。このイ
ンクの隆起部21は、超音波振動の進行に伴ってインク
吐出口17の長手方向に沿って移動する。インク流路1
6及びインク吐出口17内を伝搬した超音波は、ヘッド
本体6の端部に設けられた超音波吸収器20によって吸
収され、インク流路16及びインク吐出口17内には、
反射波を生じないようになっている。
第7図は超音波励振器19にパルス状の電圧を印加した
場合を示しており、インク1表面の隆起部21は、単独
で進行する。また、第8図は超音波励振器19に正弦波
状の電圧を印加した場合を示しており、インクIの表面
には、隆起部21が一定の周期で形成され、この隆起部
21が進行する。
第9図は上記超音波励振器を示すものである。
この超音波励振器19は、円板状の電極22の両端にこ
れを挟持するように同じく円板状のPZTセラミック2
3.24と、SUS等からなる円柱状のピストン25.
26を配置し、これらの部材を真空グリースにより隙間
を埋めて音響的なW!着性を保証した上で、貫通するビ
ス27によって互いに圧接固定して形成されている。ビ
ス27のトルクは、例えば10Kq/Cm2に設定され
る。
また、PZTセラミック24とピストン26との間には
、取付は用のシム28が挟持されている。
この取付は用のシム28としては、例えば厚さ0.1〜
Q、3mm程度のステンレス薄板が用いられる。
上記電極22、Pz■セラミック23.24、ピストン
25及びシム28には、第10図に示すように、ビス2
7を通すための挿通孔29が穿設されているとともに、
ピストン26には、ビス27の先端を螺合するための雌
ネジ30が螺刻されている。また、上記ビス27には、
電極22との電気的な接触を避けるため、円筒状の絶縁
ゴム31が巻かれている。
そして、上記電極22に電源32により高周波^電圧を
印加し、PZTセラミック23.24によって超音波振
動を発生させる。この超音波振動は、ピストン26を介
してインク流路16内のインク■に伝搬され、インク流
路16内及びこのインク流路16に連通したインク吐出
口17内を超音波の進行波として伝搬する。
上記PZTセラミック23.24には、例えば周波数1
50KHzの高周波^電圧が印加され、PZTセラミッ
ク23.24は、150KHzの振動数で振動する。と
ころで、インクI中を伝搬する超音波の速度は、一般に
言われている水中の音速1500mm/secにほぼ等
しいことが実験的に求められている。従って、インクI
中を伝搬する超音波振動の波長λは、この場合1Qmm
となる。
また、ヘッド本体15の他端には、第11図に示すよう
に、超音波を吸収する超音波吸収器20が設けられてい
る。この超音波吸収器20は、第11図及び第12図に
示すように、シリコンゴム等の超音波を吸収する部材に
よって直方体状に形成されており、この超音波吸収器2
0の内部には、インク流路16及びインク吐出口17に
連通した所定の深さを有する平面円形状の空間からなる
音響プール33が設けられている。そして、インク流路
16及びインク吐出口17を伝搬してきた超音波振動は
、第11図に示すように、音響ブール33内に解放され
るとともに、音響プール33の円周に沿って伝搬しなが
ら吸収され、インク流路16及びインク吐出口17内に
は、超音波振動の反射波が生じない。従って、インク流
路16及びインク吐出口17内を伝搬しでくる超音波の
進行波と反射波とが干渉して、インク流路16及びイン
ク吐出口17内に超音波の定在波が形成されることがな
い。
さらに、このインクジェットプリンタは、超音波印加手
段により形成された隆起部のインクを、記録シート側へ
選択的に飛翔させるためのエネルギを印加するエネルギ
印加手段Eを備えている。
すなわち、インクジェットプリントヘッド10と対向す
る位置には、第13図及び第14図に示すように、電界
形成用電極34.34・・・が所定の記録ピッチ、例え
ば12dat/mmすなわち1mm当たり12本の割合
いで配置されている。上記電界形成用電極34.34・
・・は、マコール基板等のセラミック製絶縁基板35の
端面に、クロムや銅等の金属を所定のパターンに従って
蒸着することによって形成される。また、上記電界形成
用電極34.34・・・の一端には、通電用の電極36
.36・・・が接続されており、この通電用電極36.
36・・・は、電界形成用電極34.34・・・と同様
の部材によって形成される。なお、電界形成用電極34
.34・・・とヘッド本体15のインク吐出口17の先
端部との間隔は、例えば0.3mmに設定される。
そして、上記電界形成用電極34.34・・・には、第
13図に示すように、画像信号発生装置37によって通
電用電極36.36・・・を介し1、例えばIKV程度
のat!j1圧を選択的に印加することにより、インク
吐出口17に保持されたインクと電界形成用電極34と
の間に、静電界を印加するようになっている。
また、画像の記録が行なわれる記録シート13は、第1
5図に示すように、一対の搬送ローラ38.39によっ
て挟持されて、インクジェットプリントヘッド10と電
界形成用電極34.34との聞を通過するように構成さ
れている。
なお、上記ヘッド本体15に供給されるインクIは、特
に限定されるものではないが、例えば電気抵抗が103
〜104Ω/Cm、室温での粘度が1〜10cps程度
のものが用いられる。
以上の構成において、この実施例に係るインクジェット
プリンタでは、次のようにして画像の記録が行なわれる
。すなわち、画像の記録を行なうには、ヘッド本体15
にインク供給口12を介してインク供給装@11から所
定の圧力のインク1を供給し、インク流路16を通して
インク吐出口17の開口端に、所定のインクメニスカス
を形成する。そして、超音波励振器19の電極22に電
源32によって高周波高電圧を印加して、超音波振動を
発生させる。この超音波振動は、ヘッド本体15のイン
ク流路16及びインク吐出口17内に伝搬する。すると
、インク吐出口17の開口部には、第6図に示すように
、超音波振動の密な部分に対応した領域のインクIが山
型に突出した隆起部21が形成される。このインクの隆
起部21は、超音波振動の周期に対応した一定の周期、
例えば超音波の振動数が前記のごと<150KH2であ
れば10mm間隔で形成され、矢印方向に一定の速度で
進行する。
そして、インクの隆起部21が所定の印字位置に移動し
た状態で、印字位置に対応した電界形成用電極34に、
画像信号発生装置37によって高電圧を印加する。する
と、ヘッド本体15と電界形成用電極34との間には、
静電界が形成され、インクの隆起部21には、静電界に
よって電荷が誘導される。従って、インクの隆起部21
には、誘導電界と印加された静電界の積で与えられるク
ーロン力が作用し、インクIは矢印の方向へ飛翔しよう
とする。
ところで、インクIの一部は、上記のごとく隆起してい
るため、電界形成用電極34に高電圧を印加した際に形
成される静電界は、インクの隆起部21に集中し、この
インクの隆起部21には、電界形成用電極34にそれほ
ど高い高電圧を印加しなくても強いクーロン力が作用す
る。そして、インクの隆起部21は、第1図に示すよう
に、隆起部21のインクIが柱状21′に成長して、つ
いにはちぎれて記録シート13に向かって飛翔し、記録
シート13には、インクが滴状に付着する。
このように、インクIを画像信号に応じて順次記録シー
ト13上に付着させることによって画像の印字記録が行
なわれる。
この実施例では、インクの隆起部21が1波長分例えば
10mm進行する間に、この間に位置する各電界形成用
電極34.34・・・に画像信号に応じて電圧を印加す
ることによって、記録シート13の1ライン分の画像の
記録を行なうことができる。
したがって、この実施例に係るインクジェットプリンタ
では、ヘッド本体15のスリット状のインク吐出口17
に保持されたインクIに、超音波励振器19によって超
音波の進行波を印加することにより、インク吐出口17
からインク1を一部隆起させ、この超音波励振器19に
より形成されたインクIの隆起部21に、電界形成用電
極34によって静電界を形成することによって、インク
Iを記録シート13側へ選択的に飛翔させることにより
、画像の印字記録を行うようになっている。
そのため、インクに静電界を印加してインクを飛翔させ
るような場合でも、静電界が印加されるインク1の部分
は、超音波振動によって隆起しているため、印加される
静電界は、この隆起部21に集中して作用し、インクI
には、強いクーロン力が作用する。従って、電界形成用
電極34.34・・・に印加する電圧は、インクを静電
界のみによって飛翔させる場合に比べて、小さくするこ
とができ、隣接する電界形成用電極34.34・・・間
でのリーク等を効果的に防止することができる。
そのため、電界形成用電極34.34・・・に電圧を印
加する電源を小型化することができるとともに、消費電
力を低減化することができる。
また、上記インクの隆起部21は、インク中を伝搬する
超音波の音速と等しい速さで高速で移動し、しかも超音
波の進行波を用いているため、超音波振動の密な部分に
対応した隆起部21の位置は、超音波励振2s19に印
加される高周波信号によって、正確に知ることができる
。そのため、インクの隆起部21の位置及び電界形成用
電極34.34・・・に電圧を印加するタイミングを制
御することによって、所定の画像を高速でしかも精度良
く形成することができる。さらに、画像の印字を行なう
インクは、ヘッド本体15の長手方向に沿って設けられ
たインク吐出口17から、所定のタイミングで飛翔され
るため、印字のマルチ化が容易に可能であり、この点か
らも記録動作の高速化が容易に可能である。
本発明者らは、この発明に係るインクジェットプリンタ
の印字特性を確認するため、第1図に示すような装置を
試作し、実際に印字動作を行なう実験を行なった。なお
、インク流路16の直径は、5mm、インク吐出口17
の間隙は、Q、5mm。
超音波励振器19に印加する高周波の周波数は、150
KH2,電界形成用電極34の印加電圧は、1KVにそ
れぞれ設定した。
こうすることによって、直径的60μm程度のインク滴
を形成することができ、このインク滴を記録シート13
上に付着させて印字を行なうことができることが確認さ
れた。
第16図はこの発明の他の実施例を示すものであり、前
記実施例と同一の部分には、同一の符号を付して説明す
ると、この実施例では、電界形成用電極が記録密度に応
じて分割されているのではなく、いくつかの領域毎にま
とめて形成されている。すなわち、前記実施例の場合に
は、記録密度に応じて電界形成用電極34.34・・・
が分割されているため、記録密度によっては電界形成用
電極34.34・・・にピッチに応じた画像の印字が可
能である。つまり、インクの隆起部21が一波長分例え
ば10mmだけ移動する間に、所定位置の電界形成用電
極34.34・・・に画像信号に応じて電圧を印加する
ことによって、インクの隆起部21が一波長分だけ移動
する間に、記録シート13の1ライン分の画像の印字が
可能である。
しかし、電界形成用電極34.34・・・のピッチがか
なり高密度となると、インクの隆起部21で一度印字を
行なうと、インクの表面がゆらぐため、この隆起部21
が再び印字を可能な程度にまで復帰するのに、ある程度
の時間を必要とするため、インクの隆起部21が一波長
分だけ、移動する間に、所定位置の画像の印字を行なう
ことができないことがある。
そのため、この実施例では、インクの隆起部21が一波
長分だけ進む間には、1回の印字のみを行なうようにな
っている。従って、電界形成用電極34.34・・・は
、インク隆起部21の一波長分の移動距離、例えばlQ
mmの長さにそれぞれ設定されている。
また、前記実施例では、電界形成用電極34.34・・
・が記録密度に応じて分割されていたため、インク隆起
部21の位置に多少のずれがあっても、インク滴は、高
電圧が印加された電界形成用電極34の位置で印字され
、印字位置にずれ生じることはない。しかし、電界形成
用電極34.34・・・をインク隆起部21の一波長分
の移動距離の長さに設定した場合には、電界形成用1t
134.34・・・に電圧を印加(るタイミングと、実
際のインク隆起部21の位置との闇に、ずれがあると直
接印字位置のずれとして現われるため、インク隆起部2
1の位置を正確に検出する必要がある。
そのため、第17図に示すように、超音波吸収器20側
で検出Ia40によって超音波振動を検出し、この検出
器40の出力信号をプリント位相検出回路41にフィー
ドバックして、このプリント位相検出回路41によって
駆動電源32の信号とともに、インク隆起部21の位置
を検出する。そして、プリント位相検出回路41の出力
信号を、画像信号発生回路37の出力信号とともに、プ
リント位相調整回路42に入力させて、インク隆起部2
1の位置に応じて電界形成用電極34.34・・・に、
IMI11回路43を介して画像信号に応じた電圧を印
加するタイミングを制御する。
例えば、12dat/mmの記録密度で記録し、隆起部
21の1波長を10mmとした場合、この1波長分を1
20ドツトに分割する。そのため、隆起部21の1波長
当たりにおいて、第18図に示すように、1201i1
の基本り0ツクすなわち3度刻みで、静電界形成用電極
34.34・・・に電圧を印加するタイミングを制御す
る。
この方式のプリンタにおいては、1ラインあたりの印字
に要する時間が、1波長当たりの移動時間1/150K
Hz (sec)と1波長当タリノ印字回数120との
積で与えられ、 1/150KH2(Sec)Xl 20−L6msec となる。いま、A4の用紙に印字するとして、用紙の送
り方向に対しても1mmあたり12ドツト印字するとす
ると、A4の用M1ページの印字に要する時間は、 0、 8  (+++5ec)x  1 2  (do
t)  x  2 9 7  (gin)=2.85s
ec となる。従って、1分当たりの印字枚数は、60/2.
85−20.・・・ となり、A4用紙20 ppm (Oaaes per
 m1nutes)を達成した。もちろん、1波長の長
さを短くしたり、パルスの数を増やすことによって、ス
ピードは向上する。
こうすることによって、画像の印字をインク隆起部21
が1波長分移動する間に1回のみ°行なうようにして、
印字が行なわれた隆起i!!21でも、1波長分だけ移
動する間に所定の形状に復帰させることができ、常に所
定のインクドツトで画像の印字を行なうことができる。
また、このようにした場合でも、インクの隆起部21の
位置を正確に検出して、電界形成用電極34.34・・
・に電圧を印加するようにしたので、画像の記録位置に
位置ずれが生じるのを防止することができる。
その他の構成及び作用は前記実施例と同一であるので、
その説明を省略する。
[発明の効果] この発明は、以上のようにスリット状のインク吐出口に
保持されたインクに、超音波振動を印加してインク吐出
口から部分的に吐出した隆起部を形成し、このインクの
隆起部にエネルギを印加してインクを飛翔させるように
したので、インクを飛翔させるためのエネルギを低く押
えることができ、しかもインクに熱エネルギを印加する
必要がないので、高速印字が可能であり、しかも印字位
置を精度良く制御可能であるとともに、印字のマルチ化
が容易に可能なインクジェットプリンタを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d)はこの発明に係るインクジェット
プリンタの記録動作の原理をそれぞれ示す説明図、第2
図はこの発明に係るインクジェットプリンタの一実施例
を示す構成図、第3図はプリントヘッドの本体を示す要
部斜視図、第4図は同ヘッド本体の断面図、第5図はイ
ンクメニスカスを示す断面図、176図は超音波の進行
状態を示す構成図、第7図及び第8図は同じく超音波の
進行状態をそれぞれ示す説明図、第9図は超音波励振器
を示す断面図、第10図は同超音波励振器の分解正面図
、第11図は超音波吸収器を示ず平面図、第12図は同
超音波吸収器を示す斜視図、第13図はエネルギ印加手
段を示す説明図、第14図は同エネルギ印加手段を示す
斜視図、第15図は記録シートの搬送機構を示す構成図
、第16図はこの発明の他の実施例を示す構成図、第1
7図は同実施例の回路を示すブロック図、第18図(a
)〜(C)は同実施例の信号を示す波形図である。 「符号の説明」 10・・・インクジェットプリントヘッド13・・・記
録シート 15・・・ヘッド本体 16・・・インク流路 17・・・インク吐出口 19・・・超音波励振器 2o・・・超音波吸収器 34・・・電界形成用電極 特 許 出 願 人  富士ゼロックス株式会社代 理
 人 弁理士  中村 智廣(外1名)第1図 (a) (b) (C) (d) 第4 第 図 第 図 第 図 第10rIA 第 図 第 図 第12 図 @ 13 rlA 34:を界形成用電掻 第15図 第14図 17図 手続補正口 平成 1年 5月 2日 特許庁長官  古 1) 文 毅 殿 1、事件の表示 平成 1年特許願第16270号 2、発明の名称 インクジェットプリンタ 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都港区赤坂3丁目3番5号 名称 (549)富士ゼロックス株式会社4、代理人 
 〒105 電話03 (433)4420住所 東京
都港区新13丁目8番8号、上−ビル5階第18図 5、補正命令の日付  平成1年4月25日(発送臼)
6、補正の対象 明細書の1図面の簡単な説明jの欄 7、補正の内容 明細書第31頁第12行目〜第13行目の「第18図・
・・・・・波形図」を「第18図は同実施例の信号を示
す波形図Jと補正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. スリット状のインク吐出口を長手方向に沿つて形成した
    ヘッド本体と、前記スリット状のインク吐出口に保持さ
    れたインクに、この吐出口からインクが一部隆起するよ
    うに超音波の進行波を印加する超音波印加手段と、この
    超音波印加手段により形成された隆起部のインクを、記
    録シート側へ選択的に飛翔させるためのエネルギを印加
    するエネルギ印加手段とを具備することを特徴とするイ
    ンクジェットプリンタ。
JP1627089A 1989-01-27 1989-01-27 インクジェットプリンタ Pending JPH02198853A (ja)

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