JPH10509408A - 厚紙の連結装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２枚の厚紙片を互いに連結する装置を提供する。この装置は、一方の厚紙片に突設された少なくとも１個のフラップ１９を備え、このフラップ１９は前縁部分２０を有し、くびれ部の折り曲げ線２３に沿って折り返される。この前縁部分２０は横方向に突出した部分２１を有し、他方の厚紙片の開口２７の切欠内に挿入される。この横方向の突出部分２１は開口を通過して挿入され、弾性により持ち上がり、抜け止めをなす。上記の前縁部分２０の先端部はこの開口の切欠内に残って保持され、厚さの倍で開口２１に係合するのを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】 厚紙の連結装置 本発明は、２枚の厚紙片を互いに連結する装置に関する。限定されるものでは ないが、さらに特定すれば、本発明は１または複数の物品の回りを囲む筒状の厚 紙の端部を連結する装置に関する。 本発明は、２枚の厚紙を相互に連結する装置であって、第１の厚紙片からは少 なくとも１個のフラップが突出しており、このフラップは第２の厚紙片の少なく とも１個の開口内に係合し、このフラップはこの第１の厚紙片の他の部分から離 れた側に前縁部分を有し、この前縁部の背後には、横方向の少なくとも一方に突 出した部分が形成され、またこのフラップは、上記の前縁部分および横方向の突 出部分がこのフラップの他の部分に重なるように折り返されており、このフラッ プは上記の折り返された部分が上記の開口内に挿入され、この際に上記の横方向 に突出した部分が上記の開口の内法を塞ぎ、これによって抜けを防止して上記の 前縁部分がこの開口内に保持される。この連結装置は、これら厚紙片と略同一面 内に平坦に配置される。 好ましくは、各フラップは横方向の両側に突出した部分を有し、これらの突出 部分の直後にはくびれ部が形成され、このフラップはこのくびれ部で折り返され る。 また、好ましい実施形態では、上記の開口は２つの端部を有する単一の切欠で 構成される。 また、好ましい装置としては、上記の横方向の突出部分は上記のくびれ部およ び前縁部分に向けて傾斜している。もちろん、横方向の突出部分の最大幅は、そ れに対応する開口の最大幅と略等しく設定されている。また、好ましい特徴とし ては、開口の切欠の両端部は傾斜しており、この傾斜角度は、フラップが折り返 された場合において上記の横方向の突出部分の前縁部分に向けた傾斜角度と対応 している。 また好ましくは、上記のフラップは上記の開口内に挿入される際に、その前縁 部分が開口の縁部を通過するまでは深く挿入することができないような寸法に設 定されている。 また実施形態では、これら２枚の厚紙片は、１または複数の物品を収容する重 ね巻される筒状容器の両端部分として構成されている。好ましくは、この筒状容 器の一端部に２以上のフラップが形成され、またこの筒状容器の他端部には２以 上の開口が形成されている。 また、好ましい特徴としては、上記の開口は折り曲げ線に沿って配置され、こ の筒状容器の自由端部がこの折り曲げ線まわりにヒンジ状に曲がることにより、 この開口内へのフラップの挿入を容易にする。 また、別の特徴としては、上記のフラップにはその前縁部分から離れた位置に 形成されたＣ字状の切欠で連続されその両側部分に設けられた折り曲げ線を有し ており、折り曲げられた場合にこの折り曲げ線からタブ部が突出するように構成 されている。 以下、本発明の実施形態を詳述する。この説明で参照される図面において、 図１は、本発明の連結装置を備えたカートンのブランクを示す図。 図２ａおよび２ｂは、図１の連結装置の連結前および連結後の状態を示す斜視 図。 図３は、連結後の連結装置を一部断面で示す平面図。 図４は、図３の連結後の連結装置の概略的な端面図。 図５は、本発明の別の連結装置を備えたカートンのブランクを示す図。 図６ａおよび６ｂは、図５の連結装置の連結前および連結後の状態を示す斜視 図。 図１ないし図４には、３個の物品を収容する筒状のカートンを形成するブラン ク１０を示す。このブランク１０は、上壁部１１、主側壁部１２、副側壁部１３ 、第１の底壁部１４および第２の底壁部１５を備えている。そして、これら物品 の上端部に対応した切欠部１６およびこれら物品の下端部に対応した切欠部１７ が形成されている。なお、上記の構成は、このようなカートンの分野では公知の 構成である。 上記の第１の底壁部１４は、対応する側壁部１３に対して、上記の切欠部１７ の両端部を連続する折り曲げ線１８を介して接続され、この折り曲げ線１８に沿 ってヒンジ状に折り曲げ自在である。底壁部１４には、３個のフラップ１９が突 設され、これらのフラップはそれぞれ前縁部分２０を有している。また、上記の 切欠部１７側の直後には、横方向の突出部分２１が形成され、これらの横方向外 側部分２２は傾斜しており、くびれ部２３からは折り曲げ線が形成されている。 これらのくびれ部の背後の部分２４では、再び拡幅されており、このフラップ１ ９の最幅広部２５が形成されている。この最幅広部２５は、くびれ部２３はもと より、上記の横方向の突出部分の２１の最大幅より広く、かつこれとほぼ同様の 幅を有している。 また、前記の第２の底壁部１５には、３個の切欠状の開口２７の間を連続して 折り曲げ線２６が形成されている。これらの開口２７は、このブランク１０が折 り曲げられてカートンを構成する場合に、上記の第１の底壁部１４の各フラップ １９にそれぞれ対応する位置に形成されている。各開口２７の横方向の端部２８ は、この底壁部１５の自由縁部２９に向けて内側方向に傾斜しており、またこれ ら開口の中央部３０は上記の折り曲げ線２６の延長線上にある。また、これらの 開口の横方向の幅は、前記のフラップ１９の横方向の突出部分２１の幅よりわず かに広く形成されている。 次に、上記のような連結装置を連結する場合を説明する。理解を容易にするた めに、以下１個のフラップ１９および開口２７についてのみ説明する。まず第１ の段階として、上記の２枚の底壁部１４，１５を互いに対向させる。そして、こ のフラップ１９の前縁部分および横方向の突出部分をくびれ部の折り曲げ線から 上方に折り返し、このフラップの他の部分に重ねる。また、第２の底壁部１５を 折り曲げ線２６に沿って上方に少し折り曲げ、開口２７を開く。そして、このフ ラップ１９の折り曲げ線２３の部分を上記の開口２７内に挿入する。上記の横方 向の突出部分２１は、この開口２７を通過可能であり、その傾斜した端部２８が この開口２７を通過し、弾性により上方に持ち上がり、反対の後ろ向きになって いる突出部分２１の前縁部が開口２７の傾斜した端部２８と係合し、このフラッ プ１９がこの開口２７から抜けなくなる。また同時に、この開口の中央部３０は 、このフラップ１９の前縁部分２０は開口２７を通過していないので、この第２ の底壁部１５の下方に残るように位置する。そして、この状態において、このフ ラップ１９の最幅広部２５が開口２７の両端部に係合するので、このフラップは これ以上挿入不能となり、底壁部１４と結合される。 このようにして、完全に結合され、かつ結合部分はほぼ平坦な形状である。よ って、このような連結装置は、底部が平坦な物品またはその容器に特に適したも のであるが、もちろん他の容器にも適用できる。 図５および図６には変形例を示し、上記の実施形態と対応する部分は図１ない し図４と同じ符号を付してその説明を省略する。この変形例のものは、フラップ １９に前記のような連続したくびれ部の折り曲げ線２３が形成されておらず、中 央部にＣ字状の切欠５０が形成され、その両側に端部折り曲げ線５１が形成され ている。そして、前縁部分２０が折り返されると、上記のＣ字状の切欠５０の内 側部分のタブ５２がこの折り曲げ線５１の部分から前方に突出する。物品は上記 のタブ５２の位置に保持され、このタブを押し下げ、これによって横方向の突出 部分２１の押し上げを助長し、開口２７の端部２８での係合の強度が増す。 なお、上述したような形状、寸法は好ましい実施形態についてのものである。 もちろん、他の寸法の容器にも同様に適用でき、また本発明は複数の物品を収納 するカートンに限らず、各種の厚紙の連結装置として適用することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ２枚の厚紙片を互いに連結する連結装置であって、一方の厚紙片から少 なくとも１個のフラップが突設され、このフラップは他方の厚紙片に形成された 少なくとも１個の開口と協働し、このフラップは上記の一方の厚紙片の他の部分 から離れた側に前縁部分を有し、またこの前縁部分の背後に少なくとも横方向の 一方側に突出した突出部分を有し、上記の前縁部分および突出部分は折り返され てこのフラップの上に重ねられ、このフラップはそれに対応する開口内に挿入さ れ、上記の横方向の突出部分は上記の開口を通過してこの開口の縁部を通過した 位置まで挿入され、上記の前縁部分がこの開口内に保持された状態でこの開口か らの抜け止めがなされ、上記の厚紙片をそれらと略同一面内で連結することを特 徴とする厚紙の連結装置。 ２． 前記のフラップは横方向両側に突出した突出部分を有し、またこのフラ ップは上記の突出部分の直後に形成されたくびれ部を有し、このフラップは上記 のくびれ部において直線に沿って折り返されることを特徴とする請求の範囲第１ 項に記載の連結装置。 ３． 前記の開口は、両端部を有する単一の切欠から形成されていることを特 徴とする請求の範囲第２項に記載の連結装置。 ４． 前記の横方向に突出した部分は、前記のくびれ部および前縁部分におい て傾斜していることを特徴とする請求の範囲第３項に記載の連結装置。 ５． 前記の各フラップの横方向に突出した部分の最大幅は、対応する開口の 最大幅と略等しいことを特徴とする請求の範囲第４項に記載の連結装置。 ６． 前記の開口の端部は傾斜しており、この傾斜は、折り返された場合の前 記横方向に突出した部分の前縁部に向かう傾斜と対応していることを特徴とする 請求の範囲第５項に記載の連結装置。 ７． 前記のフラップは、その前縁部分が前記の開口の縁部を越える位置まで は挿入できないような寸法に設定されていることを特徴とする請求の範囲第６項 に記載の連結装置。 ８． 前記の２枚の厚紙片は、１個以上の物品を巻き包む筒状容器の端部であ ることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第７項のいずれか１に記載の連結装 置。 ９． 上記の筒状容器の一方の端部に２個以上のフラップが設けられ、またこ の筒状容器の他方の端部に２個以上の開口が設けられていることを特徴とする請 求の範囲第１項ないし第８項のいずれか１に記載の連結装置。 １０． 前記の開口の端部は折り曲げ線上に整列されており、前記の筒状容器 の自由端部がこの折り曲げ線に沿ってヒンジ状に折り曲げられることにより前記 のフラップの挿入を容易にすることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第９項 のいずれか１に記載の連結装置。 １１． 前記の折り曲げ線は、前記のフラップの前縁部分から離間して延長さ れたＣ字状の切欠で連続されその両側に形成された２つの端部分から構成されて いることを特徴とする請求の範囲第１０項に記載の連結装置。