JPH10509367A - 多重堅固度マットレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 単一マットレス組立体（１６）は、平面で略長方形状を持つ単一内部バネコア（２０）を形成するように相互配列された複数のコイルバネ（３０）を備える。コア（２０）は、第１の睡眠中の人に適応するように寸法化された第１部分（４６）を含み、第１の予め選択された圧縮強度（３０’）を持つコイルバネを備える。第１部分の近傍には、他の睡眠中の人に適応するように寸法化され、第１部分（４６）のバネより異なる圧縮強度（３０”）のコイルバネを持つ第２コア部分（５２）が配置される。前述の構造によってマットレスは、２人の特定の好みに適用するために、単一内部バネコア（２０）を持つが異なる堅固度（４６、５２）の２つの領域を持って製造されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 多重堅固度マットレス 技術分野 本発明は、一般にマットレス構造に関し、特に異なる圧縮強度のバネが異なる 堅固度の複数の領域を有するマットレス表面を形成するために使用された内部バ ネ構造を持つ寝具に使用される単一のマットレス組立体に関する。 背景技術 しばらくの間流行した標準ベッド構造は、ちょうちんバネを支持するフレーム を含む。ちょうちんバネは、順にマットレスを支持するようになっている。マッ トレスは種々のサイズが市販され、また種々の方法で造られる。極めて望ましい と検証されたそのような構造の１つは、ストリングで相互に結合された個々の布 地ポケット中にカプセル化された複数の離散コイルバネを備えた内部バネの使用 を含む。このタイプの組立体は、マーシャル構造として知られ、例えば、スタン プ氏に発行され、この出願人に譲渡された米国特許第４，２３４，９８３号に開 示されている。この開示が参照によって明確に協働する。また、コイルのポケッ トに入れられたストリングは、スタンプ氏に発行され、この出願人に譲渡されそ の開示が同様に参照によって協働する例えば、米国特許第４，４０１，５０１号 に開示された装置によって容易に製造することができる。本質において後者の特 許は、適切な感熱布地のチューブの超音波溶接によって形成されたスプリングポ ケットにコイルを挿入することによってポケットに入れられたコイルバネのスト リングの製造を教示する。コイルのストリングは、一度形成された時に、個々の バネ全てが相互に平行に配向される長手軸線を持ち、各バネが共通平面に横たわ るバネ端を有する平面で略長方形状を持つアレイに密接に詰め込まれる内部バネ 組立体を形成するために、山形又は他の模様のような所望のファッションで配列 されてもよい。その後、予め選択された厚さの好適なキルト風の発泡パッドが内 部バネを覆い、人が眠れる略平坦表面を形成するために使用されてもよい。好ま しくは内部バネは、両側が覆われ、対向した表面カバーを接続する布地縁取りを 持ち、従って単一のマットレス組立体を形成している。 前述のタイプのマットレスは、ユーザの特定の好みに適用するように、異なる 堅固度で一般に市販されている。しかしながら、フル、クイーン又はキングサイ ズマットレスのような２人用に寸法化された公知の単一マットレスは、これまで マットレスの両側に共通な単一のみの堅固度を持っていた。この構造は、もしあ るユーザの好みが他のユーザの好みと異なるならば、堅固度に関する彼又は彼女 の好みを損なわせることをユーザに強いる。２つの堅固度を持つ二人用のベッド を提供するためには、２つの別々のコアマットレスが挿入された中央空洞を形成 する連続の境界を構成し、従って２人のユーザの個々の好みにあった異なるマッ トレス堅固度を形成することは知られている。このようなベッド構造は例えば、 マグヌッソン氏に発行されこの出願人に譲渡された米国特許第４，４４９，２６ １号に示されている。しかしながら、このようなベッド構造の不利益は、ユーザ が居心地が悪くまたは不都合なことができる２つのマットレスコア自身間と同様 に、境界及びそれに挿入されるマットレス間に形成された認識できるギャップ又 は隙間があることである。さらにこのタイプのベッド構造は、製造が幾分複雑で 高価である。 それゆえに、別々のマットレスコアを中に含む構造を必要としないで選択的に 配置される多重堅固度領域を持つ単一のマットレス組立体を提供することは望ま しい。さらに、従来の単一堅固度マットレスに匹敵するコストで製造することが できる多重好ましくは二重の堅固度を持つ単一マットレス組立体を提供すること は望ましい。 発明の開示 本発明は、好ましくは平面で略長方形状を持つ単一マットレスコアを形成する ために配列された複数のコイルバネを備えた単一のマットレス組立体を提供する ことによって先行技術を改善する。本発明の最も好ましい実施例において、コア は、第１の睡眠中の人に適応するように寸法化された第１部分を含み、第１の予 め選択された圧縮強度を持つコイルバネを備える。第１部分の近傍には、他の睡 眠中の人に適応するように寸法化され、第１部分のバネより異なる圧縮強度のコ イルバネを持つ第２コア部分が配置される。前述の構造によってマットレスは、 ２人の特定の好みに適用するように単一内部バネコアを持つが、異なる堅固度の ２つの領域を持って製造されてもよい。同様に異なる圧縮強度を持つコイルバネ から組み立てられた複数の相互接続されたコイルストリングの好適な配置によっ て、どんな個々のユーザの仕様にカスタムデザインされた多重堅固度マットレス を組み立てることは可能である。 図面の簡単な説明 発明の前述及び他の新規な特徴は、添付図面に関連した次の詳細な説明の解釈 で良好に理解される。 図１は、発明に従って造られたマットレスを備えたベッドの一部破断斜視図で ある。 図２は、図１に示されたマットレスに使用されたタイプのコイルバネのストリ ングの破断側面図である。 図３は図１のマットレスで示された内部バネ組立体の上面図である。 発明を実施するための最良の形態 今図面まず図１を参照すると、ベッドは、一般に参照数字１０に指定されて、 フレーム組立体１２と、ちょうちんバネ１４と、マットレス１６とを備える。好 ましくは、マットレス１６が当該分野で公知な方法で造られ、以後詳細に描写さ れるように、平面で略長方形状を持つアレイに配列された複数のポケットに入れ られた（ポケット入り）コイルバネ３０を含む。図１に参照されるように、コイ ル３０は、それらの長手軸線Ａ−Ａで全てが相互に平行になり、それらの長手方 向の端３１、３２で全てが共通平面に位置合わせされ、従って内部バネ組立体即 ちコア２０を形成するように密接に詰め込まれる。好適な封じ込めストラップ２ ２及びコーナー部材２４はコア２０の形状を強化するために使用されてもよい。 公知方法において、コア２０は、発泡体及び布地のキルト風の組立体であり得る パネル２６で覆われ、従って睡眠用表面を形成する。図１に示されていないが、 マットレスは、構造が上側と同一で、内部バネコアと同様に同一の外延を持つキ ルト風のカバーを含む下側を持ってもよい。上側カバーパネル２６の縁は、布地 から成る連続端部２８で下側カバーパネルに結合している。 今図２に戻ると、内部バネコア構造２０は、各々が布地３３の個々のポケット 中にカプセル化された複数のコイルバネ３０を含むことが理解できる。好ましく は、ポケットは、隣接したバネ３０間に形成された織物３６で感熱布地３３を超 音波溶接して、細長い連続ストリング３４としての感熱布地３３のチューブから 形成される。好ましくは、溶接３８は、組立てられたストリング３４の十分な強 度を保証するために、織物３６に沿って点在した間隔で実行される。 完全な内部バネコア２０は図３の平面図で最良に見ることができる。好適な長 さのポケット入りコイル３０のストリング２４は、コア２０を形成するために、 密接に詰め込まれたアレイに配列される。当該分野で公知な方法において、多重 ストリング３４は、コア２０の略長方形状を保持するために、相互に接着された 隣接したストリング３４を有する山形模様構築で配列されてもよい。 本発明によれば、内部バネコア２０は、異なる圧縮強度即ちスティフネスを持 つコイルバネ３０を用いて構成される。例えば、第１スティフネスのバネ３０’ は、図３に説明されるように、中心線５０の左側に横たわるコア２０の半分を含 むコア２０の第１領域４６を形成するコイル３０の第１ストリング３４に組立て てもよい。同様に、コイルバネ３０’のスティフネスと異なる第２スティフネス のコイルバネ３０”は、図３で見られるように、中心線５０の右側に横たわるコ ア２０の第２領域５２を形成するために、コイル３０の第２ストリング３４に組 み立てられる。この構造は、２つの別々のコアが必要な組立体を要求しないで、 異なるスティフネスの２つの半分を有する単一内部バネコア２０をマットレス１ ６に許容する。 さらに本発明のマットレス組立体１６は、従来のマットレス内部バネに外部が 類似し、ユーザの居心地を悪くさせるギャップ或は隙間を持たない単一の内部バ ネコア組立体２０を備える。より好ましい形態において、全マットレス１６は、 半分のコイルバネ３０が０．０６３インチの直径を持つ鋼鉄ワイヤから形成され てもよく、一方隣接した半分が０．０８３インチの直径を持つワイヤから形成さ れたバネ３０を持ってもよい。この構造は、２つの半分の間に堅固度の認識でき る相違を提供し、２人の好みに適応させることに好適である。 発明の１つの形式が異なる堅固度の２つの領域又はセクタを持つマットレス内 部バネ組立体であってもよいが、ユーザ又はユーザ等の特定の好みに適合させる ために、かなり多くの異なる堅固度セクタを持って、内部バネ組立体が製造され 得ることは理解することができる。従って例えば、異なる堅固度セクタは、ユー ザの頭、トルソー又は足毎に変化する支持度を提供するために、内部バネが縦方 向に配列されてもよい。さらにセクタは、内部バネ組立体の全体のサイズに対す るどんなサイズも持つことができる。従って、例えば、もし１人のユーザが他の ユーザが望むものより大きいマットレスの部分に亙ってある堅固度特性を望むな らば、内部バネ組立体はそのように造ることができる。 本発明が好ましい実施例に関連して描写されたが、多くの変形例及び修正例が 本発明の真の精神及び範囲から逸脱しないで製造されてもよいことは、当該技術 者によって理解される。従って、製品の要望及び好みに適応するように位置づけ された２つの堅固度領域より多い領域を中に持つ単一のマットレスのような、発 明の精神及び範囲内にある全てのそのような変化及び修正が追加された請求項に よって網羅されている。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年７月１１日 【補正内容】 請求の範囲 １．各々が離散圧縮強度を持つポケット入りコイルバネで単一のマットレスコ ア構造を形成するように配列された複数の前記ポケット入りコイルバネのストリ ングを備え、 前記ストリングの各々が前記ポケット入りコイルバネの長手軸線に直角な共通 平面に略横たわる全てのポケット入りコイルバネの長手方向の上端によって、他 の複数のポケット入りコイルバネのストリングの各々に略平行に位置合せされて 配置されて、前記バネの前記上端によって形成される上部平坦マットレス表面を 形成し、 前記複数のストリングにおける前記ポケット入りコイルバネは、特定の圧縮強 度を持つコイルバネがマットレスコア内で第１堅固度セクタを形成するように配 列され、他の圧縮強度を持つコイルバネがマットレスコア内で第２堅固度セクタ を形成するように配列されるように、前記マットレスコアに選択的に配置され、 前記第１及び第２セクタは、互いに近接して、前記組立体を実質的に長手方向に ２つの半分に分割する仮想線の両側に配置され、前記仮想線の両側のポケット入 りコイルバネのストリングは、前記第１及び第２強固度セクタ間の前記単一マッ トレスコアの不連続性なしに前記仮想線に沿って相互に直接接続され、従って、 異なる堅固度特性が前記平坦マットレス表面の２つの明確な位置で現われて２人 の同時使用者の異なる寝心地の好みに適合することを特徴とする単一のマットレ ス組立体。 ２．前記上部平坦マットレス表面に隣接して配置され、前記コア上で略平坦表 面を形成する前記コアと略同一の外延を持つカバーを備えた請求項１記載のマッ トレス組立体。 ３．前記第１セクタのバネは、約０．０６３インチの直径を持つ鋼鉄ワイヤか ら形成され、前記第２セクタのバネは、約０．０８３インチの直径を持つ鋼鉄ワ イヤから形成される請求項１記載のマットレス組立体。 ４．第１圧縮強度を持つ複数の第１コイルバネを形成し、 前記第１圧縮強度と異なる圧縮強度を持つ複数の第２コイルバネを形成し、 各々が前記第１又は第２コイルバネのいずれかを収容するように寸法化及び構 築された相互接続された布地ポケットの第１ストリングを形成し、 各々が前記第１又は第２コイルバネのいずれかを収容するように寸法化及び構 築された相互接続された布地ポケットの第２ストリングを形成し、 前記第１布地ストリングのポケットに前記第１バネを挿入し、 前記第２布地ストリングのポケットに前記第２コイルバネを挿入し、 構築中の前記ストリングを配列して、相互に略平行に配向されたバネの長手軸 線及び全てが共通平面に横たわるバネの端を有する平面で略長方形状を持つ単一 のマットレスコアを形成するステップを備え、 前記第１ストリングは前記コアを実質的に長手方向に２つの半分に分割する仮 想線の片側に配置された前記マットレスコアの第１離散部分を形成するように配 列され、前記第２ストリングは前記仮想線の他の側に配置された前記マットレス コアの第２離散部分を形成するように配列され、前記仮想線の両側上のポケット 入りコイルバネのストリングは、前記マットレスの前記部分間の前記単一マット レスコアの不連続性なしに前記仮想線に沿って相互に直接接続され、従って、前 記マットレスコアの２つの明確な位置が異なる堅固度特性を持って形成されて２ 人の同時使用者の異なる寝心地の好みに適合することを特徴とするマットレス組 立体を製造する方法。 ５．パッドは前記コイルバネのストリングの前記アレイと略同一の外延を持つ ように、マットレスコアの上部の柔らかい弾性材料を搭載するステップを備えた 請求項４記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．各々が離散圧縮強度を持つポケット入りコイルバネで単一のマットレスコ ア構造を形成するように配列された複数の前記ポケット入りコイルバネのストリ ングを備え、 前記ストリングの各々が前記ポケット入りコイルバネの長手軸線に直角な共通 平面に略横たわる全てのポケット入りコイルバネの長手方向の上端によって、他 の複数のポケット入りコイルバネのストリングの各々に略平行に位置合せされて 配置されて、前記バネの前記上端によって形成される上部平坦マットレス表面を 形成し、 前記複数のストリングにおける前記ポケット入りコイルバネは、特定の圧縮強 度を持つコイルバネがマットレスコア内で第１堅固度セクタを形成するように配 列され、他の圧縮強度を持つコイルバネがマットレスコア内で第２堅固度セクタ を形成するように配列されるように、前記マットレスコアに選択的に配置され、 従って、異なる堅固度特性が前記平坦マットレス表面の明確な位置で現われるこ とを特徴とする単一のマットレス組立体。 ２．前記上部平坦マットレス表面に隣接して配置され、前記コア上で略平坦表 面を形成する前記コアと略同一の外延を持つカバーを備えた請求項１記載のマッ トレス組立体。 ３．前記第１セクタのバネは、約０．０６３インチの直径を持つ鋼鉄ワイヤか ら形成され、前記第２セクタのバネは、約０．０８３インチの直径を持つ鋼鉄ワ イヤから形成される請求項１記載のマットレス組立体。 ４．前記第１及び第２セクタは、お互いに隣接して、前記組立体を２つの半分 に分けるラインの両側に配置されている請求項１記載のマットレス組立体。 ５．前記２つの半分は、サイズが実質的に等しい請求項４記載のマットレス組 立体。 ６．前記第１及び第２セクタは、全体のサイズが異なる請求項１記載のマット レス組立体。 ７．第１圧縮強度を持つ複数の第１コイルバネを形成し、 前記第１圧縮強度と異なる圧縮強度を持つ複数の第２コイルバネを形成し、 各々が前記第１又は第２コイルバネのいずれかを収容するように寸法化及び構 築された相互接続された布地ポケットの第１ストリングを形成し、 前記第１布地ストリングのポケットに前記第１バネを挿入し、 前記第２布地ストリングのポケットに前記第２コイルバネを挿入し、 構築中の前記ストリングを配列して、相互に略平行に配向されたバネの長手軸 線及び全てが共通平面に横たわるバネの端を有する平面で略長方形状を持つ単一 のマットレスコアを形成するステップを備え、 前記第１ストリングは前記マットレスコアの第１離散部分を形成するように配 列され、前記第２ストリングは前記マットレスコアの第２離散部分を形成するよ うに配列されることを特徴とするマットレス組立体を製造する方法。 ８．パッドは前記コイルバネのストリングの前記アレイと略同一の外延を持つ ように、マットレスコアの上部の柔らかい弾性材料を搭載するステップを備えた 請求項７記載の方法。