JP2000041792A - 家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法 - Google Patents

家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法

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JP2000041792A
JP2000041792A JP10217814A JP21781498A JP2000041792A JP 2000041792 A JP2000041792 A JP 2000041792A JP 10217814 A JP10217814 A JP 10217814A JP 21781498 A JP21781498 A JP 21781498A JP 2000041792 A JP2000041792 A JP 2000041792A
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coil
pitch
coil spring
coil springs
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Hiroyuki Eto
博之 衛藤
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Matsushita Industrial Co Ltd
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C27/00Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
    • A47C27/04Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas with spring inlays
    • A47C27/06Spring inlays
    • A47C27/063Spring inlays wrapped or otherwise protected
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C27/00Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
    • A47C27/04Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas with spring inlays
    • A47C27/06Spring inlays
    • A47C27/062Spring inlays of different resiliencies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F33/00Tools or devices specially designed for handling or processing wire fabrics or the like
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所望する場所に所望する反発力のコイルスプリ
ングを正確に且つ簡単に装着できるようにして、生産性
と信頼性を向上させ、製造コストも安価にできるように
することを目的とするものである。 【解決手段】所定個数のスプリング収納部を平行に連続
させた状態に円筒形袋を形成し、該円筒形袋の夫々にコ
イルスプリングをその軸芯を平行に並べた状態で収納し
てなるインナースプリングにおいて、反発力の異なるコ
イルバネを円筒形袋に挿入して一列のインナースプリン
グを構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、椅子やソファ等の家具
や、ベッドのマットレス等の寝具に内装されて使用され
るインナースプリングに関するものである。ここで、本
発明にいうところの家具並びに寝具とは上記の例示に限
らず、電車や自動車に組付けられた座席等も広く包含す
るものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来この種のインナースプリングの製造装
置は、一般的な線材でコイルスプリングを製作した場合
にはコイルスプリングの反発力及び耐久性に問題がある
ことから、コイルスプリングの反発力及び耐久性を高め
るためにオイルテンパーされた高価で弾性の強い線材が
使用されている。
【0004】ところが、こうしたものでは線材の弾性が
強いことから、コイルスプリングの製造に手間がかかっ
てしまうという問題があった。しかも、生産量が低い
上、線材のコストも高いことから製造コストも高くなっ
てしまうという問題もあった。また、一連の収納型コイ
ルスプリング列は、コイルスプリング製造機で連続して
作られるコイルスプリングを、二つ折にされた不織布又
はシートの間に順次挿入し、シールする方法で作られる
ため内包する個々のコルバネの線径を変えることはでき
ない。
【0005】従って、従来方式で例えばベッドのマット
レスの長さL方向に対して部分的に異なる反発力を得る
ためには、線径の異なるコイルスプリングを内包した列
状のインナースプリングを複数種類作成し、その複数種
類の中から必要とする反発力をもった線径のコイルスプ
リングを内包するインナースプリングングを選択し、複
数のインナースプリングングを巾W方向並べ、これらを
順次連結して例えば図12に示すベッドのマットレス4
1を形成するようにしている。
【0006】こうしたものでは必要とする線径に対応し
た複数の機械で、内包するコイルスプリングの線径が異
なる複数種類の収納型コイルスプリング列を作る必要が
あり、その収納型コイルスプリング列の長さはマットの
巾Wが変る度に変更しなければならないため、効率が非
常に悪い。
【0007】かかる問題を解決するために本出願人はイ
ンナースプリングの製造装置(特開平9−173673
号)を先に提案している。この本出願人の先の提案にか
かるインナースプリングの製造装置は、コイルスプリン
グに通電することにより発熱させて焼入れし、これを所
定個数のスプリング収納部を平行に連続させた状態に形
成した円筒形袋に挿入するようにしたものである。
【0008】ところが、上記本出願人の先の提案にかか
るインナースプリングの製造装置及び一般的なインナー
スプリングの製造装置で製作されるコイルスプリングは
その反発力が一定であるために、従来の反発力に変化の
ないコイルスプリング列を複数列連結して作られたマッ
トは全ての部分が同一の反発力となり、例えば図12に
示すように体重のマットに対する荷重分布が頭部34や
脚部35では軽いのに対して胴部36では重くなるにも
拘らず、この荷重分布に対応することが出来ないという
問題があった。
【0009】そこで、こうした荷重分布に対応するため
にコイルスプリングの反発力を異ならせる場合は、当該
部分のコイルスプリングの線径を異ならせるようにする
ことが考えられるが、こうする場合にはその線径に対応
した複数のコイルスプリング製造装置で別々にコイルス
プリングを作らなくてはならず、その為に複数の機械設
置、複数種類の線材の在庫等、広い工場スペースが必要
となるという問題がある。
【0010】加えて、複数のコイルスプリング装置で別
々に製作されたコイルスプリングを夫々管理し、これら
を円筒形袋のスプリング収納部の設定された箇所に正確
に収納しなくてはならず、多大の手間を要し、生産性が
低下する上、誤収納の確率も高くなり、品質の信頼性に
も問題があった。また、複数のインナースプリング製造
装置で線径の異なる複数種類のインナースプリング列
(1列のインナースプリング列に内包された個々のコイ
ルスプリングの線径は全て同じ)を作製し、この複数種
類の中から適時必要な線径のコイルスプリングを内包し
たインナースプリング列を選択する。
【0011】そして、図13で示すようにインナースプ
リング列がマットレスの幅W方向になるように順次連結
することにより、マットレスの長さL方向に対して部分
的に異なる反発力を得ることができるが、この方法も例
えばシングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ
等、マットレスの幅の種類に対応するためにはインナー
スプリング列の長さを、その幅に合わせてその都度変更
する必要があり、前述の問題に加え、多くの問題を含ん
でいる。
【0012】そこで、本出願人は上記諸々の問題点を解
決するために、家具並びに寝具に装着されるインナース
プリング及びその製造方法を先に特願平10−5844
9号として出願している。この本出願人の先の提案にか
かる特願平10−58449号は、インナースプリング
の製造装置に通電式の焼入れ装置を備え、この通電式の
焼入れ装置の通電時間を変更・制御することにより、製
造するインナースプリング中のコイルスプリングの弾性
を種々変更させるようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記先の提
案にかかるものでは、製造するインナースプリング中の
コイルスプリングの弾性を種々変更させてマットレスの
長さL方向に対して部分的に異なる反発力を得ることが
でき画期的なものであるが、通電式の焼入れ装置を備え
ていない従来のインナースプリングの製造装置では不可
能であり、新たに焼入れ装置を備えたインナースプリン
グの製造装置を導入しなくてはならないと言う問題があ
った。
【0014】そこで、本発明は上記諸々の問題点に鑑み
提案されたもので、焼入れ装置を備えていない従来のイ
ンナースプリングの製造装置でもインナースプリング中
のコイルスプリングの弾性を種々変更できるとともに、
焼入れ装置を備えているインナースプリングの製造装置
ではその弾性力の差を更に大きく設定することができる
ようにすることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる家具並びに寝具に装着されるインナー
スプリングは、所定個数のスプリング収納部を平行に連
続させたスプリング収納袋を形成し、該スプリング収納
袋の夫々にコイルスプリングをその軸芯を平行に並べた
状態で収納してなるインナースプリングにおいて、スプ
リング収納部に収納された所定のコイルスプリングのピ
ッチを異ならせて反発力を異ならせたコイルスプリング
を円筒形袋に挿入して一列のインナースプリングを構成
したことを特徴とするものである。
【0016】また、家具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングにおいては、スプリング収納部に収納され
る個々のコイルスプリング若しくは所定のコイルスプリ
ングのコイル間ピッチが不等ピッチに形成されているこ
とも特徴とするものである。
【0017】本発明にかかる家具並びに寝具に装着され
るインナースプリングの製造方法は、所定個数のスプリ
ング収納部を平行に連続させた状態に円筒形袋を形成
し、該円筒形袋の夫々にコイルスプリング製造工程で線
材からコイル状に成形されたコイルスプリングをその軸
芯を平行に並べた状態で収納してなるインナースプリン
グ製造装置において、コイルスプリング製造工程で線材
をコイル状に成形する前または後でピッチ設定手段によ
りコイルピッチを変更し、円筒形袋に挿入されたインナ
ースプリング列の所定のコイルスプリングの反発力を他
のコイルスプリングの弾性とことならせるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0018】そして、具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングの製造方法において、スプリング収納部に
収納される個々のコイルスプリング若しくは所定のコイ
ルスプリングのコイル間ピッチがピッチ設定手段で不等
ピッチに形成されていることも特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る家具並びに寝
具に装着されるインナースプリング及びその製造方法を
図面に基づいて説明する。図1は、インナースプリング
製造装置の略図を示す側面図、図2はその正面図であ
り、図中符号1はこのインナースプリング製造装置を全
体的に示す。
【0020】このインナースプリング製造装置1は、ワ
イヤーからコイルスプリング2を成形加工するコイルス
プリング製造工程3と、コイルスプリング製造工程3か
ら供給されるコイルスプリング2をコンベア4に植設さ
れたコイルスプリング支持バー5に供給するためのコイ
ルスプリング供給工程6と、コイルスプリング供給工程
6から供給されたコイルスプリング2をコイルスプリン
グ支持バー5に支持した状態で搬送する前記コンベア4
からなる搬送工程7と、搬送途中でコイルスプリング2
に順次焼入れし、送風して冷却する焼入れ冷却工程8
と、コイルスプリング2が挿入される二つ折りのシート
9を供給するシート供給工程10と、焼入れ冷却された
コイルスプリング2を圧縮し、二つ折りのシート9の間
に挿入する圧縮挿入工程11と、コイルスプリング2が
挿入されたシート9を接合して、コイルスプリング2を
内包した略長方形の袋にする接合工程12と、シート袋
内の圧縮され垂直状態にあるコイルスプリング2を、袋
の長手方向に倒して整列させ自由状態にするコイルスプ
リング整列工程13と、上記各工程を総合的に連繋して
制御するための制御機構14を備えて構成されている。
【0021】上記各工程についてコイルスプリングを製
造する手順に基づいて説明する。コイルスプリング製造
工程3は、図3に示すように一側方から供給されたワイ
ヤー15を矯正具16で歪みを取り除き、歪みが取り除
かれたワイヤー15はワイヤーガイド17を介して一対
のワイヤーフィードローラ18でラウンドツール19に
送られ、ここで円弧状に成形される。
【0022】円弧状に形成されたワイヤー15の一側部
がピッチツール20で押圧されて設定されたピッチのコ
イルが形成されるようになっている。このピッチツール
20はコイルスプリングのピッチを変更する装置として
も作用する。
【0023】こうして連続して形成されるコイルのピッ
チを設定する構造について説明すると、先ず、コイルス
プリング製造工程3部分のフレーム21に回動可能に枢
支された軸22にピッチ調整用偏心カム23を取付け、
このピッチ調整用偏心カム23のプロフィールに摺接し
て変位するピッチアジャスタ24により操作軸25が回
動される。
【0024】次に、操作軸25が回動するとこれに連動
してピッチツール20が図3中前後に揺動してワイヤー
15への押圧力を変えてコイルスプリング2のピッチを
変化させるのである。
【0025】即ち、図4に示すようにピッチツール20
のワイヤー15への押圧力が強い時はコイルスプリング
2のピッチが粗くなりコイルスプリングの反発力が強い
ものとなる。また、図5に示すように押圧力が弱い時は
コイルスプリング2のピッチが細かくなったり零(隙間
が開いていない状態)になり、反発力も弱いものとな
る。
【0026】ピッチツール20のワイヤー15への押圧
力を零にすると、カッター26で切断されたコイルスプ
リング2の端部がその内方に位置するようになる。ま
た、コイルスプリングの製造中にも、ピッチアジャスタ
24の位置を変更させると、コイルスプリングのピッチ
を種々変更することもできるのである。上記ラウンドツ
ール19は、コイルスプリング製造工程3部分のフレー
ム21に回動可能に枢支されたコイル径調整軸27に偏
心カム28を取付け、この偏心カム28により図3中左
右に揺動操作可能になっている。
【0027】即ち、ラウンドツール19が左方に移動し
た時は成形されるコイルスプリング2の外径が小さくな
り、右方に移動した時はコイルスプリング2の外径は大
きくなる。従って、コイルスプリング2の製造時にラウ
ンドツール19を連続して移動させると図6に示すよう
に樽形のコイルスプリング2や図示は省略したがこれと
は逆の鼓形のコイルスプリングも簡単に成形することが
できるのである。
【0028】また、コイルスプリング製造工程3で成形
されたコイルスプリング2はカッター26で切断され
る。
【0029】こうしてカッター26で切断されたコイル
スプリング2は、その前方の供給ガイド29から搬送工
程7のコンベア4に供給される。搬送工程7のコンベア
4に供給されたコイルスプリング2を、圧縮挿入工程1
1に搬送される途中に設けられた冷却する焼入れ冷却工
程8で焼入れ冷却される。
【0030】この焼入れ冷却工程8は、図7に示すよう
にコイルスプリング2の上端部と下端部とに夫々電極3
0・31を当接させ、この電極30・31からコイルス
プリング2に通電して発熱させることにより焼入れを行
うとともに、焼入れ後のコイルスプリング2に送風して
冷却するブロアー32とから構成されており、焼入れさ
れたコイルスプリング2は後続の圧縮挿入工程11に供
給されるまでにブロアー32からの送風により略大気温
度程度に冷却されるようになっている。
【0031】ここで、焼入れ冷却工程8での焼入れにつ
いて更に詳述すると、制御装置14にはテンキー33等
により列状のインナースプリング40を構成するコイル
スプリング2の個数(Z)と、そのコイルスプリング2
の個数のうち、最初からK個目までのコイルスプリング
2への電圧及び電流供給時間、K+1個目からN個目ま
での電圧及び電流供給時間、N+1個目からX個目まで
の電圧及び電流供給時間、X+1個目からY個目までの
電圧及び電流供給時間、Y+1個目からZ個目までの電
圧及び電流供給時間が夫々予め電流制御回路及び複数の
タイマーからなる電流供給時間設定回路に入力されてお
り、この入力データでコイルスプリング2への焼入れが
行われる。
【0032】しかして、焼入れ冷却工程8から袋挿入工
程5に送られたコイルスプリング2は圧縮挿入工程11
で圧縮され、二つ折りにされたシートの間に挿入され、
コイルスプリング2とコイルスプリング2との間を縦接
合工程12でシールする。然る後、横接合工程12で挿
入口部分がシールされ、シート袋内の圧縮され垂直状態
にあるコイルスプリング2を整列工程で袋の長手方向に
倒して整列させると図8及び図9に示すように複数のコ
イルスプリング2が夫々円筒形のスプリング収納袋39
に挿入された一列のインナースプリング40が製作され
るのである。
【0033】この時、同じ長さの円筒形のスプリング収
納袋39に同じ巻き数でピッチを異ならせたコイルスプ
リング2を挿入してあるので、仮に挿入口部分が解放さ
れた時には図10に示すように反発力のピッチが粗い部
分のコイルスプリング2が挿入口から大きく突出した状
態となる。
【0034】上記のように焼入れされた列状のインナー
スプリング40では前述のようにピッチを異ならせてそ
の反発力を部分的に変化させてあるので、このインナー
スプリング40を図11に示すようにマットの長さ方向
になるようにして、複数列巾方向に接着剤又はホックリ
ングで連結してベッド用のマットレス41を形成する
と、このマットレス41は長さL方向に対して部分的に
異なる反発力が形成された状態になる。
【0035】即ち、図12に示すように頭部34及び脚
部35では反発力が少なく、荷重の大きな胴部36で反
発力が大きく、その他の部分37では反発力が最も少な
くしてその荷重分布に対応したものにすることができる
のである。
【0036】また、図12に示すようなベッドのマット
レス41の場合、シングルサイズ、セミダブルサイズ、
ダブルサイズ、クィーンサイズ、キングサイズ等、その
種類も多様であるが、こうしたものにおいても通常長さ
Lは約2mでほぼ一定であり、本例のように列状のイン
ナースプリングを長さ方向に引き揃えた状態で使用する
場合には、巾Wは連結する収納型インナースプリング列
を増減するだけで変更することができ、従来のように収
納型コイルスプリング列1の長さを変更する必要がなく
効率的である。
【0037】尚、本発明のインナースプリング40は図
12に示すようなベッドのマットレス41を形成する場
合、長さ方向に配設するものにとらわれず、例えば図1
3に示すように幅方向Wに引き揃えるものにも実施する
ことができるのである。また、上記実施の形態では成形
されたコイルスプリングに焼入れをした後、冷却する工
程を設けるようにして有るが、この焼入れ冷却工程を省
略することができるのは勿論のことである。
【0038】更に、インナースプリングの製造装置をコ
イルスプリング製造工程から袋挿入工程まで一連に形成
してあるが、これを分離して夫々の工程を別の場所で行
うようにすることができるのはいうまでもないことであ
る。加えて、上記実施の形態ではベッドのマットに使用
されるインナースプリングを例に説明してあるが、本発
明はこうしたものに限られずソフアーや椅子、電車やバ
スの座席用のインナースプリングにも実施することがで
きるのは勿論のことである。
【0039】
【発明の効果】以上、上述のように本発明によれば、所
定個数のスプリング収納部に収納されるコイルスプリン
グのピッチを変更させることにより、コイルスプリング
の反発力を変更させるようにしてあるので、この異なる
反発力を有するコイルスプリングをインナースプリング
の所定の位置に収納するだけで、例えばベッドのマット
の幅方向に反発力の異なる部分を簡単に形成することが
できる。
【0040】これにより反発力が部分的に異なるインナ
ースプリング連続して生産することができ、生産性を向
上させ、もってその製造コストも大幅に低減することが
できるという利点がある。
【0041】また、コイルスプリングの弾性をベッドの
マットにかかる加重の分布にあわせて製作することが簡
単にできるので、マットの“へたり”を可及的に防止す
ることができ、これらベッド等の寝具や家具の耐久性を
向上させて商品価値の高いものにすることができるとい
う利点もある。
【0042】また、コイルスプリングの反発力は、ピッ
チ設定手段でコイルスプリングのピッチを変更するだけ
で済み、先の提案にかかる通電式焼入れ装置を備えない
インナースプリングの製造装置でも簡単に実施すること
ができる利点もある。尚、通電式焼入れ装置を備えたも
のではこの通電式焼入れ装置を併用することにより反発
力の差を更に大きくすることができる利点もある。
【0043】更に、ピッチ設定手段でコイルスプリング
のピッチを変更するだけでコイルスプリングの反発力を
変更することができるので、一種類のインナースプリン
グ製造装置とこれで加工される線材も一種類で済み、従
来のように複数の機械設置、複数種類の線材の在庫等、
広い工場スペースも必要とするという問題も解消するこ
とができる利点もある。
【0044】加えて、ピッチ設定手段でコイルスプリン
グのピッチを変更してコイルスプリングの反発力を変更
したコイルスプリングをそのままスプリング収納部に収
納されるので、従来のように複数のコイルスプリング装
置で別々に製作されたコイルスプリングを夫々管理しな
くても済み、また、これらを円筒形袋のスプリング収納
部への挿入ミス等も確実に防止できるので、これらベッ
ド等の寝具や家具の信頼性を大幅に向上させることがで
きるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】はインナースプリングの製造装置の概略側面図
である。
【図2】はインナースプリングの製造装置の正面図であ
る。
【図3】はインナースプリングの製造装置におけるコイ
ルスプリング成形部分の正面図である。
【図4】はインナースプリングの製造装置におけるコイ
ルスプリング成形部分でのコイルスプリングの製造過程
を示す側面図である。
【図5】はインナースプリングの製造装置におけるコイ
ルスプリング成形部分でのコイルスプリングの製造過程
を示す側面図である。
【図6】はインナースプリングの製造装置におけるコイ
ルスプリング成形部分でのコイルスプリングの製造過程
を示す側面図である。
【図7】はインナースプリングの製造装置における焼入
れ装置の概略を示す正面図である。
【図8】はインナースプリングの製造装置で製作された
インナースプリングの斜視図である。
【図9】はインナースプリングの製造装置で製作された
インナースプリングの側面図である。
【図10】はインナースプリングの製造装置で製作され
たインナースプリングを自由状態にした時の側面図であ
る。
【図11】はインナースプリングの製造装置で製作され
たインナースプリングを長さ方向になるように並べて連
結した状態の平面図である。
【図12】はインナースプリングを連結してベッドのマ
ットを形成した斜視図である。
【図13】はインナースプリングの製造装置で製作され
たインナースプリングを幅方向に並べて連結した状態の
平面図である。
【符号の説明】
2・・・コイルスプリング 3・・・コイルスプリング製造工程 15・・・線材 39・・・スプリング収納袋 40・・・インナースプリング 41・・・マット又はマットレス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定個数のスプリング収納部を平行に連続
    させたスプリング収納袋を形成し、該スプリング収納袋
    の夫々にコイルスプリングをその軸芯を平行に並べた状
    態で収納してなるインナースプリングにおいて、スプリ
    ング収納部に収納された所定のコイルスプリングのピッ
    チを異ならせて反発力を異ならせたコイルスプリングを
    円筒形袋に挿入して一列のインナースプリングを構成し
    たことを特徴とする家具並びに寝具に装着されるインナ
    ースプリング。
  2. 【請求項2】スプリング収納部に収納される個々のコイ
    ルスプリング若しくは所定のコイルスプリングのコイル
    間ピッチが不等ピッチに形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の家具並びに寝具に装着されるインナ
    ースプリング。
  3. 【請求項3】所定個数のスプリング収納部を平行に連続
    させた状態に円筒形袋を形成し、該円筒形袋の夫々にコ
    イルスプリング製造工程で線材からコイル状に成形され
    たコイルスプリングをその軸芯を平行に並べた状態で収
    納してなるインナースプリング製造装置において、コイ
    ルスプリング製造工程で線材をコイる状に成形する前ま
    たは後でピッチ設定手段によりコイルピッチを変更し、
    円筒形袋に挿入されたインナースプリング列の所定のコ
    イルスプリングの反発力を他のコイルスプリングの弾性
    とことならせるようにしたことを特徴とする家具並びに
    寝具に装着されるインナースプリングの製造方法。
  4. 【請求項4】スプリング収納部に収納される個々のコイ
    ルスプリング若しくは所定のコイルスプリングのコイル
    間ピッチがピッチ設定手段で不等ピッチに形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の家具並びに寝具に
    装着されるインナースプリングの製造方法。
JP10217814A 1998-07-31 1998-07-31 家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法 Pending JP2000041792A (ja)

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