JPH11253278A - 家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法 - Google Patents
家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法Info
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- JPH11253278A JPH11253278A JP5844998A JP5844998A JPH11253278A JP H11253278 A JPH11253278 A JP H11253278A JP 5844998 A JP5844998 A JP 5844998A JP 5844998 A JP5844998 A JP 5844998A JP H11253278 A JPH11253278 A JP H11253278A
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- coil
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B68—SADDLERY; UPHOLSTERY
- B68G—METHODS, EQUIPMENT, OR MACHINES FOR USE IN UPHOLSTERING; UPHOLSTERY NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B68G9/00—Placing upholstery springs in pockets; Fitting springs in upholstery
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】所望する場所に所望する反発力のコイルスプリ
ングを正確に且つ簡単に装着できるようにして、生産性
と信頼性を向上させ、製造コストも安価にできるように
することを目的とするものである。 【解決手段】所定個数のスプリング収納部を平行に連続
させた状態に円筒形袋を形成し、該円筒形袋の夫々にコ
イルスプリングをその軸芯を平行に並べた状態で収納し
てなるインナースプリングにおいて、反発力の異なるコ
イルバネを円筒形袋に挿入して一列のインナースプリン
グを構成したものである。
ングを正確に且つ簡単に装着できるようにして、生産性
と信頼性を向上させ、製造コストも安価にできるように
することを目的とするものである。 【解決手段】所定個数のスプリング収納部を平行に連続
させた状態に円筒形袋を形成し、該円筒形袋の夫々にコ
イルスプリングをその軸芯を平行に並べた状態で収納し
てなるインナースプリングにおいて、反発力の異なるコ
イルバネを円筒形袋に挿入して一列のインナースプリン
グを構成したものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、椅子やソファ等の家具
や、ベッドのマットレス等の寝具に内装されて使用され
るインナースプリングに関するものである。ここで、本
発明にいうところの家具並びに寝具とは上記の例示に限
らず、電車や自動車に組付けられた座席等も広く包含す
るものである。
や、ベッドのマットレス等の寝具に内装されて使用され
るインナースプリングに関するものである。ここで、本
発明にいうところの家具並びに寝具とは上記の例示に限
らず、電車や自動車に組付けられた座席等も広く包含す
るものである。
【０００２】従来この種のインナースプリングの製造装
置は、一般的な線材でコイルスプリングを製作した場合
にはコイルスプリングの反発力及び耐久性に問題がある
ことから、コイルスプリングの反発力及び耐久性を高め
るためにオイルテンパーされた高価で弾性の強い線材を
使用している。
置は、一般的な線材でコイルスプリングを製作した場合
にはコイルスプリングの反発力及び耐久性に問題がある
ことから、コイルスプリングの反発力及び耐久性を高め
るためにオイルテンパーされた高価で弾性の強い線材を
使用している。
【０００３】ところが、こうしたものでは線材の弾性が
強いことから、コイルスプリングの製造に手間がかかっ
てしまうという問題があった。しかも、生産量が低く線
材のコストも高いことから製造コストも高くなってしま
うという問題もあった。また、一連の収納型コイルスプ
リング列は、コイルスプリング製造機で連続して作られ
るコイルスプリングを、二つ折にされた不織布又はシー
トの間に順次挿入し、シールする方法で作られるため内
包する個々のコルバネの線径を変えることはできない。
強いことから、コイルスプリングの製造に手間がかかっ
てしまうという問題があった。しかも、生産量が低く線
材のコストも高いことから製造コストも高くなってしま
うという問題もあった。また、一連の収納型コイルスプ
リング列は、コイルスプリング製造機で連続して作られ
るコイルスプリングを、二つ折にされた不織布又はシー
トの間に順次挿入し、シールする方法で作られるため内
包する個々のコルバネの線径を変えることはできない。
【０００４】従って、従来方式で例えばベッドのマット
レスの長さＬ方向に対して部分的に異なる反発力を得る
ためには、図７に示すように線径の異なるコイルスプリ
ング１０３ａ・１０３ｂ・・・を内包した列状のインナ
ースプリング１１３ａ・１１３ｂ・・・を複数種類作成
し、その複数種類の中から必要とする反発力をもった線
径のコイルスプリング１０３ａ・１０３ｂ・・・を内包
するインナースプリングング１１３ａ・１１３ｂ・・・
を選択し、複数のインナースプリングング１１３ａ・１
１３ｂ・・・を巾Ｗ方向並べ、これらを順次連結して例
えば図６に示すベッドのマットレス１５を形成するよう
にしている。こうしたものでは必要とする線径に対応し
た複数の機械で、内包するコイルスプリングの線径が異
なる複数種類の収納型コイルスプリング列を作る必要が
あり、その収納型コイルスプリング列の長さはマットの
巾Ｗが変る度に変更しなければならないため、効率が非
常に悪い。
レスの長さＬ方向に対して部分的に異なる反発力を得る
ためには、図７に示すように線径の異なるコイルスプリ
ング１０３ａ・１０３ｂ・・・を内包した列状のインナ
ースプリング１１３ａ・１１３ｂ・・・を複数種類作成
し、その複数種類の中から必要とする反発力をもった線
径のコイルスプリング１０３ａ・１０３ｂ・・・を内包
するインナースプリングング１１３ａ・１１３ｂ・・・
を選択し、複数のインナースプリングング１１３ａ・１
１３ｂ・・・を巾Ｗ方向並べ、これらを順次連結して例
えば図６に示すベッドのマットレス１５を形成するよう
にしている。こうしたものでは必要とする線径に対応し
た複数の機械で、内包するコイルスプリングの線径が異
なる複数種類の収納型コイルスプリング列を作る必要が
あり、その収納型コイルスプリング列の長さはマットの
巾Ｗが変る度に変更しなければならないため、効率が非
常に悪い。
【０００５】かかる問題を解決するために本出願人はイ
ンナースプリングの製造装置（特開平９−１７３６７３
号）を先に提案している。この本出願人の先の提案にか
かるインナースプリングの製造装置は、コイルスプリン
グに通電することにより発熱させて焼入れし、これを所
定個数のスプリング収納部を平行に連続させた状態に形
成した円筒形袋に挿入するようにしたものである。
ンナースプリングの製造装置（特開平９−１７３６７３
号）を先に提案している。この本出願人の先の提案にか
かるインナースプリングの製造装置は、コイルスプリン
グに通電することにより発熱させて焼入れし、これを所
定個数のスプリング収納部を平行に連続させた状態に形
成した円筒形袋に挿入するようにしたものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記一般的
なインナースプリングの製造装置及び本出願人の先の提
案にかかるインナースプリングの製造装置で製作される
コイルスプリングはその反発力が一定であるために、従
来の反発力に変化のないコイルスプリング列を複数列連
結して作られたマットは全ての部分が同一の反発力とな
り、例えば図６に示すように体重から受ける加重分布が
頭部や脚部では軽いのに対して胴部では重くなるにも拘
らず、この加重分布に対応することが出来ないという問
題があった。
なインナースプリングの製造装置及び本出願人の先の提
案にかかるインナースプリングの製造装置で製作される
コイルスプリングはその反発力が一定であるために、従
来の反発力に変化のないコイルスプリング列を複数列連
結して作られたマットは全ての部分が同一の反発力とな
り、例えば図６に示すように体重から受ける加重分布が
頭部や脚部では軽いのに対して胴部では重くなるにも拘
らず、この加重分布に対応することが出来ないという問
題があった。
【０００７】そこで、こうした加重分布に対応するため
にコイルスプリングの反発力を異ならせる場合は、コイ
ルスプリングの線径を異ならせるようにすることが考え
られるが、こうする場合にはその線径に対応した複数の
コイルスプリング装置で別々にコイルスプリングを作ら
なくてはならず、その為に複数の機械設置、複数種類の
線材の在庫等、広い工場スペースが必要となるという問
題がある。
にコイルスプリングの反発力を異ならせる場合は、コイ
ルスプリングの線径を異ならせるようにすることが考え
られるが、こうする場合にはその線径に対応した複数の
コイルスプリング装置で別々にコイルスプリングを作ら
なくてはならず、その為に複数の機械設置、複数種類の
線材の在庫等、広い工場スペースが必要となるという問
題がある。
【０００８】加えて、複数のコイルスプリング装置で別
々に製作されたコイルスプリングを夫々管理し、これら
を円筒形袋のスプリング収納部の設定された箇所に正確
に収納しなくてはならず、多大の手間を要し、生産性が
低下する上、誤収納の確率も高く品質の信頼性にも問題
があった。また、複数のインナースプリング潜像装置で
線径の異なる複数種類のインナースプリング列（１列の
インナースプリング列に内包された個々のコイルスプリ
ングの線径は全て同じ）を作製し、この複数種類の中か
ら適時必要な線径のコイルスプリングを内包したインナ
ースプリング列を選択し、図７で示すようにインナース
プリング列がマットレスの幅Ｗ方向になるように順次連
結することにより、マットレスの長さＬ方向に対して部
分的に異なる反発力を得ることができるが、この方法も
マットレスの幅の種類に対応するためにはインナースプ
リング列の長さを、その都度変更する必要があり、前述
の問題に加え、多くの問題を含んでいる。本発明は上記
諸々の問題点に鑑み提案されたもので、所望する場所に
所望する反発力のコイルスプリングを正確に且つ簡単に
装着できるようにして、生産性と信頼性を向上させ、製
造コストも安価にできるようにすることを目的とするも
のである。
々に製作されたコイルスプリングを夫々管理し、これら
を円筒形袋のスプリング収納部の設定された箇所に正確
に収納しなくてはならず、多大の手間を要し、生産性が
低下する上、誤収納の確率も高く品質の信頼性にも問題
があった。また、複数のインナースプリング潜像装置で
線径の異なる複数種類のインナースプリング列（１列の
インナースプリング列に内包された個々のコイルスプリ
ングの線径は全て同じ）を作製し、この複数種類の中か
ら適時必要な線径のコイルスプリングを内包したインナ
ースプリング列を選択し、図７で示すようにインナース
プリング列がマットレスの幅Ｗ方向になるように順次連
結することにより、マットレスの長さＬ方向に対して部
分的に異なる反発力を得ることができるが、この方法も
マットレスの幅の種類に対応するためにはインナースプ
リング列の長さを、その都度変更する必要があり、前述
の問題に加え、多くの問題を含んでいる。本発明は上記
諸々の問題点に鑑み提案されたもので、所望する場所に
所望する反発力のコイルスプリングを正確に且つ簡単に
装着できるようにして、生産性と信頼性を向上させ、製
造コストも安価にできるようにすることを目的とするも
のである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる家具並びに寝具に装着されるインナー
スプリングは、所定個数のスプリング収納部を平行に連
続させた状態に円筒形袋を形成し、該円筒形袋の夫々に
コイルスプリングをその軸芯を平行に並べた状態で収納
してなるインナースプリングにおいて、反発力の異なる
コイルバネを円筒形袋に挿入して一列のインナースプリ
ングを構成したことを特徴とするものである。
に本発明にかかる家具並びに寝具に装着されるインナー
スプリングは、所定個数のスプリング収納部を平行に連
続させた状態に円筒形袋を形成し、該円筒形袋の夫々に
コイルスプリングをその軸芯を平行に並べた状態で収納
してなるインナースプリングにおいて、反発力の異なる
コイルバネを円筒形袋に挿入して一列のインナースプリ
ングを構成したことを特徴とするものである。
【００１０】また、本発明にかかる家具並びに寝具に装
着されるインナースプリングの製造方法は、コイルスプ
リングを製造する工程と、コイルスプリング製造工程で
形成されたコイルスプリングに焼入れする焼入れ工程
と、焼入れされたコイルスプリングを所定個数のスプリ
ング収納部を平行に連続させた状態に形成された円筒形
袋に夫々挿入する袋挿入工程とを有し、焼入れ工程は焼
入れ用通電時間を制御する制御装置と該制御装置からの
給電をコイルスプリングに通電する通電装置とを備え、
制御装置からの給電を変化させて袋挿入工程に供給され
るコイルスプリングの反発力を異ならせるようにしたこ
とを特徴とするものである。
着されるインナースプリングの製造方法は、コイルスプ
リングを製造する工程と、コイルスプリング製造工程で
形成されたコイルスプリングに焼入れする焼入れ工程
と、焼入れされたコイルスプリングを所定個数のスプリ
ング収納部を平行に連続させた状態に形成された円筒形
袋に夫々挿入する袋挿入工程とを有し、焼入れ工程は焼
入れ用通電時間を制御する制御装置と該制御装置からの
給電をコイルスプリングに通電する通電装置とを備え、
制御装置からの給電を変化させて袋挿入工程に供給され
るコイルスプリングの反発力を異ならせるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【００１１】更に、制御装置からの給電の変化がその電
圧を２０Ｖから４０Ｖ、通電時間を０．１秒から０．４
秒の範囲内にしたことも特徴の一つである。
圧を２０Ｖから４０Ｖ、通電時間を０．１秒から０．４
秒の範囲内にしたことも特徴の一つである。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る家具並びに寝
具に装着されるインナースプリング及びその製造方法を
図面に基づいて説明する。以下、本発明に係るインナー
スプリング製造装置を図面に基づいて説明する。図１
は、インナースプリング製造装置の略図を示す側面図で
あり、図中符号１はこのインナースプリング製造装置を
全体的に示す。
具に装着されるインナースプリング及びその製造方法を
図面に基づいて説明する。以下、本発明に係るインナー
スプリング製造装置を図面に基づいて説明する。図１
は、インナースプリング製造装置の略図を示す側面図で
あり、図中符号１はこのインナースプリング製造装置を
全体的に示す。
【００１３】このインナースプリング製造装置１は、コ
イルスプリングを製造するコイルスプリング製造工程２
と、コイルスプリング製造工程２で成形されたコイルス
プリング３に焼入れする焼入れ工程４と、焼入れされた
コイルスプリング３を一列状に形成された円筒形袋に挿
入する袋挿入工程５とからなり、これらの動作は本出願
人が先に提案（特開平９−１７３６７３号）したインナ
ースプリングの製造装置と略同様になっている。
イルスプリングを製造するコイルスプリング製造工程２
と、コイルスプリング製造工程２で成形されたコイルス
プリング３に焼入れする焼入れ工程４と、焼入れされた
コイルスプリング３を一列状に形成された円筒形袋に挿
入する袋挿入工程５とからなり、これらの動作は本出願
人が先に提案（特開平９−１７３６７３号）したインナ
ースプリングの製造装置と略同様になっている。
【００１４】焼入れ工程４は、コイルスプリング３を製
造するコイルスプリング製造工程２から間欠的に順次供
給されるコイルスプリング３の内径部を貫通して支持す
るスプリング支持ロッド６で順次支持して袋挿入工程５
まで間欠的に搬送するエンドレス駆動チェーン等からな
る搬送機構２１と、搬送機構２１の所定箇所で図２に示
すようにコイルスプリング３の上端外径部と下端外径部
に当接してコイルスプリング３に通電する電極（通電装
置）７・７と、焼入されコイルスプリング支持ロッド６
で支持されて間欠搬送されているコイルスプリング３に
風を吹きつけて冷却する冷却機構８で構成されており、
この焼入れ工程４にはその焼入れ用通電時間を制御する
制御装置９が設けられている。
造するコイルスプリング製造工程２から間欠的に順次供
給されるコイルスプリング３の内径部を貫通して支持す
るスプリング支持ロッド６で順次支持して袋挿入工程５
まで間欠的に搬送するエンドレス駆動チェーン等からな
る搬送機構２１と、搬送機構２１の所定箇所で図２に示
すようにコイルスプリング３の上端外径部と下端外径部
に当接してコイルスプリング３に通電する電極（通電装
置）７・７と、焼入されコイルスプリング支持ロッド６
で支持されて間欠搬送されているコイルスプリング３に
風を吹きつけて冷却する冷却機構８で構成されており、
この焼入れ工程４にはその焼入れ用通電時間を制御する
制御装置９が設けられている。
【００１５】制御装置９は、制御箱１０内に装置全体の
駆動をトータル的に制御する制御回路に加えて、焼入れ
工程４でのコイルスプリング３への焼入れ電流を制御す
る電流制御回路及び、複数のタイマーからなる電流供給
時間設定回路を有しており、これらの回路は制御箱１０
に設置されたテンキー１１等で設定された数値に基づい
て駆動制御されるようになっている。
駆動をトータル的に制御する制御回路に加えて、焼入れ
工程４でのコイルスプリング３への焼入れ電流を制御す
る電流制御回路及び、複数のタイマーからなる電流供給
時間設定回路を有しており、これらの回路は制御箱１０
に設置されたテンキー１１等で設定された数値に基づい
て駆動制御されるようになっている。
【００１６】上記のように構成されたインナースプリン
グ製造装置１で図３乃至図５に示す列状のインナースプ
リング１３を製造する場合を次に説明する。まず、線材
がコイルスプリング製造工程２で所定の長さのコイル状
に成形されて焼入れ工程４に供給されると、焼入れ工程
４では設定された電圧と電流供給時間で焼入れされた
後、冷却機構８でブロアー１２から吹きつけられる冷却
風により冷却されることにより所望の反発力が付与され
たコイルスプリング３は袋挿入工程５に送られる。
グ製造装置１で図３乃至図５に示す列状のインナースプ
リング１３を製造する場合を次に説明する。まず、線材
がコイルスプリング製造工程２で所定の長さのコイル状
に成形されて焼入れ工程４に供給されると、焼入れ工程
４では設定された電圧と電流供給時間で焼入れされた
後、冷却機構８でブロアー１２から吹きつけられる冷却
風により冷却されることにより所望の反発力が付与され
たコイルスプリング３は袋挿入工程５に送られる。
【００１７】ここで、焼入れ工程４での焼入れについて
更に詳述すると、制御装置９にはテンキー１１等により
列状のインナースプリング１３を構成するコイルスプリ
ング３の個数（Ｚ）と、そのコイルスプリング３の個数
のうち、最初からＫ個目までのコイルスプリング３への
電圧及び電流供給時間、Ｋ＋１個目からＮ個目までの電
圧及び電流供給時間、Ｎ＋１個目からＸ個目までの電圧
及び電流供給時間、Ｘ＋１個目からＹ個目までの電圧及
び電流供給時間、Ｙ＋１個目からＺ個目までの電圧及び
電流供給時間が夫々予め電流制御回路及び複数のタイマ
ーからなる電流供給時間設定回路に入力されており、こ
の入力データでコイルスプリング への焼入れが行われ
る。 上記電圧の設定は２０Ｖから４０Ｖの範囲内で設
定され、通電時間は０．１秒から０．４秒の範囲内で設
定される。
更に詳述すると、制御装置９にはテンキー１１等により
列状のインナースプリング１３を構成するコイルスプリ
ング３の個数（Ｚ）と、そのコイルスプリング３の個数
のうち、最初からＫ個目までのコイルスプリング３への
電圧及び電流供給時間、Ｋ＋１個目からＮ個目までの電
圧及び電流供給時間、Ｎ＋１個目からＸ個目までの電圧
及び電流供給時間、Ｘ＋１個目からＹ個目までの電圧及
び電流供給時間、Ｙ＋１個目からＺ個目までの電圧及び
電流供給時間が夫々予め電流制御回路及び複数のタイマ
ーからなる電流供給時間設定回路に入力されており、こ
の入力データでコイルスプリング への焼入れが行われ
る。 上記電圧の設定は２０Ｖから４０Ｖの範囲内で設
定され、通電時間は０．１秒から０．４秒の範囲内で設
定される。
【００１８】これは、電圧の設定が４０Ｖを越えると、
感電等の危険性が高くなるうえ、通電時間を瞬時にしな
くてはならず、全体を均一に焼入れすることが難しくな
ることによるものである。また、２０Ｖ未満では昇温し
難く、焼入れに時間がかかってしまい生産性が大幅に低
下してしまうことによるものである。そして、通電時間
は上記電圧に連動して決定される。即ち、最高側電圧の
４０Ｖの時は０．１秒で焼入れ効果が十分であり、最低
側電圧が２０Ｖ付近では０．４秒かかることによるもの
であり、焼入れが過ぎると脆くなり、耐久性が低下し、
焼入れが不足すると反発力が低下してしまうことを考慮
して決定される。
感電等の危険性が高くなるうえ、通電時間を瞬時にしな
くてはならず、全体を均一に焼入れすることが難しくな
ることによるものである。また、２０Ｖ未満では昇温し
難く、焼入れに時間がかかってしまい生産性が大幅に低
下してしまうことによるものである。そして、通電時間
は上記電圧に連動して決定される。即ち、最高側電圧の
４０Ｖの時は０．１秒で焼入れ効果が十分であり、最低
側電圧が２０Ｖ付近では０．４秒かかることによるもの
であり、焼入れが過ぎると脆くなり、耐久性が低下し、
焼入れが不足すると反発力が低下してしまうことを考慮
して決定される。
【００１９】因みに本例では電圧を３０Ｖにしてあり、
上記最初からＫ個目までのコイルスプリングへの電流供
給時間は０．１秒、Ｋ＋１個目からＮ個目までの電流供
給時間は０．２秒、Ｎ＋１個目からＸ個目までの電流供
給時間は０．３秒、Ｘ＋１個目からＹ個目までの電流供
給時間は０．２秒、Ｙ＋１個目からＺ個目までの電流供
給時間は０．１秒となるように設定してある。
上記最初からＫ個目までのコイルスプリングへの電流供
給時間は０．１秒、Ｋ＋１個目からＮ個目までの電流供
給時間は０．２秒、Ｎ＋１個目からＸ個目までの電流供
給時間は０．３秒、Ｘ＋１個目からＹ個目までの電流供
給時間は０．２秒、Ｙ＋１個目からＺ個目までの電流供
給時間は０．１秒となるように設定してある。
【００２０】しかして、焼入れ工程４から袋挿入工程５
に送られたコイルスプリング３はコイルスプリング圧縮
挿入機構１４により圧縮され、二つ折にされて袋状に形
成された不織布又は通気性を有するシートの中に挿入さ
れ、、シール機構（図示せず）でシールされて図３及び
図４に示すような複数のコイルスプリング３が夫々円筒
形袋２０に挿入された一列のインナースプリング１３が
製作されるのである。上記のように焼入れされた列状の
インナースプリング１３を、図５に示すようにマットの
長さ方向になるようにして、複数列巾方向に接着剤又は
ホックリングで連結してベッド用のマットレス１５を形
成すると、このマットレス１５は長さＬ方向に対して部
分的に異なる反発力が形成された状態になる。即ち、図
６に示すように頭部１６び脚部１７では反発力が少な
く、荷重の大きな胴部１８では反発力が大きく、その他
の部分１９では反発力が最も少なくしてその荷重分布に
対応したものにすることができるのである。
に送られたコイルスプリング３はコイルスプリング圧縮
挿入機構１４により圧縮され、二つ折にされて袋状に形
成された不織布又は通気性を有するシートの中に挿入さ
れ、、シール機構（図示せず）でシールされて図３及び
図４に示すような複数のコイルスプリング３が夫々円筒
形袋２０に挿入された一列のインナースプリング１３が
製作されるのである。上記のように焼入れされた列状の
インナースプリング１３を、図５に示すようにマットの
長さ方向になるようにして、複数列巾方向に接着剤又は
ホックリングで連結してベッド用のマットレス１５を形
成すると、このマットレス１５は長さＬ方向に対して部
分的に異なる反発力が形成された状態になる。即ち、図
６に示すように頭部１６び脚部１７では反発力が少な
く、荷重の大きな胴部１８では反発力が大きく、その他
の部分１９では反発力が最も少なくしてその荷重分布に
対応したものにすることができるのである。
【００２１】また、ベッドのマットレス１５の場合、シ
ングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ、クィ
ーンサイズ、キングサイズ等、その種類も多様である
が、こうしたものにおいても通常長さＬは約２ｍでほぼ
一定であり、本例のように列状のインナースプリングを
長さ方向に引き揃えた状態で使用する場合には、巾Ｗは
連結する収納型インナースプリング列を増減するだけで
変更することができ、従来のように収納型コイルスプリ
ング列１の長さを変更する必要がなく効率的である。
ングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ、クィ
ーンサイズ、キングサイズ等、その種類も多様である
が、こうしたものにおいても通常長さＬは約２ｍでほぼ
一定であり、本例のように列状のインナースプリングを
長さ方向に引き揃えた状態で使用する場合には、巾Ｗは
連結する収納型インナースプリング列を増減するだけで
変更することができ、従来のように収納型コイルスプリ
ング列１の長さを変更する必要がなく効率的である。
【００２２】尚、上記実施の形態ではインナースプリン
グの製造装置をコイルスプリング製造工程から袋挿入工
程まで一連に形成してあるが、これを分離して夫々の工
程を別の場所で行うようにすることができるのは勿論の
ことである。
グの製造装置をコイルスプリング製造工程から袋挿入工
程まで一連に形成してあるが、これを分離して夫々の工
程を別の場所で行うようにすることができるのは勿論の
ことである。
【００２３】
【発明の効果】以上、上述のように本発明によれば、所
定個数のスプリング収納部を平行に連続させた状態の円
筒形袋に反発力の異なるコイルスプリングを円筒形袋に
挿入して一列のインナースプリングを形成するようにし
てあるので、この列状のインナースプリングを引き揃え
た状態にして使用するだけで、例えばベッドのマットの
幅方向に反発力の異なる部分を簡単に形成することがで
き、生産性を向上させながらその製造コストも大幅に低
減することができるという利点がある。
定個数のスプリング収納部を平行に連続させた状態の円
筒形袋に反発力の異なるコイルスプリングを円筒形袋に
挿入して一列のインナースプリングを形成するようにし
てあるので、この列状のインナースプリングを引き揃え
た状態にして使用するだけで、例えばベッドのマットの
幅方向に反発力の異なる部分を簡単に形成することがで
き、生産性を向上させながらその製造コストも大幅に低
減することができるという利点がある。
【００２４】また、コイルスプリングの弾性をベッドの
マットにかかる加重の分布にあわせて製作てることが簡
単にできるので、マットの“へたり”を可及的に防止す
ることができ、これらベッド等の寝具や家具の耐久性を
向上させて商品価値の高いものにすることができるとい
う利点もある。
マットにかかる加重の分布にあわせて製作てることが簡
単にできるので、マットの“へたり”を可及的に防止す
ることができ、これらベッド等の寝具や家具の耐久性を
向上させて商品価値の高いものにすることができるとい
う利点もある。
【００２５】また、スプリング収納部に挿入されて列状
のインナースプリングを形成するコイルスプリングは、
その反発力が袋挿入工程の前工程の焼入れ工程でその焼
入れ用通電時間により簡単に変更することができるので
一種類のインナースプリング製造装置とこれで加工され
る線材も一種類で済み、従来のように複数の機械設置、
複数種類の線材の在庫等、広い工場スペースも必要とす
るという問題も解消することができる利点もある。
のインナースプリングを形成するコイルスプリングは、
その反発力が袋挿入工程の前工程の焼入れ工程でその焼
入れ用通電時間により簡単に変更することができるので
一種類のインナースプリング製造装置とこれで加工され
る線材も一種類で済み、従来のように複数の機械設置、
複数種類の線材の在庫等、広い工場スペースも必要とす
るという問題も解消することができる利点もある。
【００２６】更に、焼入れ装置で異なる反発力に設定さ
れたコイルスプリングはそのまま袋挿入工程でスプリン
グ収納部に挿入されるので、従来のように複数のコイル
スプリング装置で別々に製作されたコイルスプリングを
夫々管理しなくても済み、また、これらを円筒形袋のス
プリング収納部への挿入ミス等も確実に防止できるの
で、これらベッド等の寝具や家具の信頼性を大幅に向上
させることができるという利点もある。
れたコイルスプリングはそのまま袋挿入工程でスプリン
グ収納部に挿入されるので、従来のように複数のコイル
スプリング装置で別々に製作されたコイルスプリングを
夫々管理しなくても済み、また、これらを円筒形袋のス
プリング収納部への挿入ミス等も確実に防止できるの
で、これらベッド等の寝具や家具の信頼性を大幅に向上
させることができるという利点もある。
【図１】は本発明に家具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングの製造装置の概略側面図である。
ースプリングの製造装置の概略側面図である。
【図２】は本発明に家具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングの製造装置の焼入れ部分の側面図である。
ースプリングの製造装置の焼入れ部分の側面図である。
【図３】は本発明に家具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グの斜視図である。
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グの斜視図である。
【図４】は本発明に家具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グの側面図である。
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グの側面図である。
【図５】は本発明に家具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グを連結して形成されたマットレスの構造体部分の平面
図である。
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グを連結して形成されたマットレスの構造体部分の平面
図である。
【図６】は本発明に家具並びに寝具に装着されるインナ
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グを使用したベッドの斜視図である。
ースプリングの製造装置で製作されたインナースプリン
グを使用したベッドの斜視図である。
【図７】は従来方式のインナースプリングをマット状に
連結した状態を示す平面図である。
連結した状態を示す平面図である。
２・・・コイルスプリング製造工程 ４・・・焼入れ工程 ５・・・袋挿入工程 ７・・・通電装置
Claims (3)
- 【請求項１】所定個数のスプリング収納部を平行に連続
させた状態に円筒形袋を形成し、該円筒形袋の夫々にコ
イルスプリングをその軸芯を平行に並べた状態で収納し
てなるインナースプリングにおいて、反発力の異なるコ
イルバネを円筒形袋に挿入して一列のインナースプリン
グを構成したことを特徴とする家具並びに寝具に装着さ
れるインナースプリング。 - 【請求項２】コイルスプリングを製造する工程と、コイ
ルスプリング製造工程で形成されたコイルスプリングに
焼入れする焼入れ工程と、焼入れされたコイルスプリン
グを所定個数のスプリング収納部を平行に連続させた状
態に形成された円筒形袋に夫々挿入する袋挿入工程とを
有し、焼入れ工程は焼入れ用通電時間を制御する制御装
置と該制御装置からの給電をコイルスプリングに通電す
る通電装置とを備え、制御装置からの給電を変化させて
袋挿入工程に供給されるコイルスプリングの反発力を異
ならせるようにしたことを特徴とする家具並びに寝具に
装着されるインナースプリングの製造方法。 - 【請求項３】制御装置からの給電の変化がその電圧を２
０Ｖから４０Ｖ、通電時間を０．１秒から０．４秒の範
囲内であることを特徴とする請求項２に記載の家具並び
に寝具に装着されるインナースプリングの製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5844998A JPH11253278A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法 |
| EP98305431A EP0941962A1 (en) | 1998-03-10 | 1998-07-08 | An inner spring fit inside furniture and bedding and a producing method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5844998A JPH11253278A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11253278A true JPH11253278A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13084737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5844998A Pending JPH11253278A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 家具並びに寝具に装着されるインナースプリング及びその製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0941962A1 (ja) |
| JP (1) | JPH11253278A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005044055A1 (ja) * | 2003-11-07 | 2005-05-19 | Dreambed Co.,Ltd. | ポケットコイル袋列の製造方法及び製造装置 |
| JP2017202025A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 西川産業株式会社 | ポケットコイルマットレスの製造方法 |
| KR102379399B1 (ko) * | 2020-11-27 | 2022-03-29 | 주식회사 한샘 | 스프링 구조체 및 이를 이용하여 제조되는 매트리스 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101810412B (zh) * | 2010-03-27 | 2011-11-23 | 邢秋平 | 一种可调节的弹簧垫 |
| GB2495499B (en) | 2011-10-11 | 2019-02-06 | Hs Products Ltd | Hybrid spring |
| GB2506104B (en) | 2012-08-10 | 2018-12-12 | Hs Products Ltd | Resilient unit with different major surfaces |
| GB201708635D0 (en) | 2017-05-31 | 2017-07-12 | Hs Products Ltd | Pocketed spring unit and method manufacture |
| GB201708639D0 (en) | 2017-05-31 | 2017-07-12 | Hs Products Ltd | Transportation Apparatus and method |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IT1192390B (it) * | 1982-03-17 | 1988-04-13 | Permaflex Spa | Procedimento per la produzione di manufatti elastici per la formazione di materassi od altro,e materassi con tale procedimento realizzati |
| JP2895791B2 (ja) | 1995-12-25 | 1999-05-24 | 松下工業株式会社 | ポケットコイルバネ製造装置 |
-
1998
- 1998-03-10 JP JP5844998A patent/JPH11253278A/ja active Pending
- 1998-07-08 EP EP98305431A patent/EP0941962A1/en not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005044055A1 (ja) * | 2003-11-07 | 2005-05-19 | Dreambed Co.,Ltd. | ポケットコイル袋列の製造方法及び製造装置 |
| US7426810B2 (en) | 2003-11-07 | 2008-09-23 | Dreambed Co., Ltd. | Method and apparatus for producing pocket coil bag row |
| JP2017202025A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 西川産業株式会社 | ポケットコイルマットレスの製造方法 |
| KR102379399B1 (ko) * | 2020-11-27 | 2022-03-29 | 주식회사 한샘 | 스프링 구조체 및 이를 이용하여 제조되는 매트리스 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0941962A1 (en) | 1999-09-15 |
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