JPH10508834A - 免疫原性組成物 - Google Patents

免疫原性組成物

Info

Publication number
JPH10508834A
JPH10508834A JP8515847A JP51584796A JPH10508834A JP H10508834 A JPH10508834 A JP H10508834A JP 8515847 A JP8515847 A JP 8515847A JP 51584796 A JP51584796 A JP 51584796A JP H10508834 A JPH10508834 A JP H10508834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
immunogen
antigen
item
solvent
immunogenic composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8515847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4297515B2 (ja
Inventor
ニュー,ロジャー,ランダル,チャールズ
Original Assignee
コーテックス リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コーテックス リミテッド filed Critical コーテックス リミテッド
Publication of JPH10508834A publication Critical patent/JPH10508834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4297515B2 publication Critical patent/JP4297515B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/44Oils, fats or waxes according to two or more groups of A61K47/02-A61K47/42; Natural or modified natural oils, fats or waxes, e.g. castor oil, polyethoxylated castor oil, montan wax, lignite, shellac, rosin, beeswax or lanolin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/02Bacterial antigens
    • A61K39/08Clostridium, e.g. Clostridium tetani
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/107Emulsions ; Emulsion preconcentrates; Micelles
    • A61K9/1075Microemulsions or submicron emulsions; Preconcentrates or solids thereof; Micelles, e.g. made of phospholipids or block copolymers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 親水性相の不存在下で疎水性溶媒中に免疫原を可溶化または分布させることからなる免疫原性組成物。好ましくは、本免疫原性組成物は経口ワクチンとして提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫原性組成物 本発明は、免疫原が一般的には可溶性でない疎水性溶媒に溶解した免疫原から なる免疫原性組成物、これらの組成物の調製方法および病気の処置若しくは予防 におけるこれらの使用、またはこのような使用を目的とした薬剤の調製における これらの使用に関するものである。特に、本発明は、経口ワクチンとして有用な 免疫原性組成物に関するものである。 例えば、製薬科学における、食品技術または化粧品工業における、数多くの用 途を目的とした、タンパク質や同様の高分子を用いた研究には、それらの疎水性 や高度の極性が脂質相と相互作用できるまたは脂質相中に導入できる範囲を制限 するため、問題がある。多くの天然のシステムは、内部コンパートメントへの親 水性分子の接近を防止する脂質のバリアー(例えば、皮膚、細胞膜)を使用する ;このため、脂質賦形剤にタンパク質を分散できるようになると、生物学的シス テムに上記高分子を取り入れる新規なルートが開かれ、これによりタンパク質を 含む脂質媒体は、バリアーにより排除されることなく、バリアーの疎水性成分と 共に組み込まれる。 疎水性溶媒中への親水性高分子の可溶化が有用な他の領域としては、免疫反応 を誘導するように設計された組成物、例えば、ワクチン、特に経口ワクチンの領 域がある。ワクチンは、特異的な抗原または抗原群に対する宿主の免疫反応を生 じさせる際の有効性に依存する。多くの場合、ワクチンの一抗原性成分または複 数の抗原性成分は、1以上のタンパク質、例えば、ウィルスのコートタンパク質 からなる。患者にワクチンを投与すると、患者において抗体の産生が誘導され、 これにより一抗原または複数の抗原の源である特定の物質による感染に対して防 御がなされる。 しかしながら、タンパク質からなる経口投与用のワクチンは、上述したような 理由によりタンパク質に関連した問題を有する。したがって、患者に経口投与す る際 に適当な免疫反応を誘導できるが上記問題は生じない経口ワクチンに対して常に 必要性が存在する。 このような免疫反応が免疫原を油等の疎水性溶媒に溶解した調製物の使用によ って誘導できることが発見された。特に、油に可溶化されるタンパク質またはペ プチドは、免疫反応を生じさせるのに使用できるため、ワクチン、特に経口ワク チンの調製に有用である。 水性媒体ではなく油相に親水性物質を分散させることは、温度が介在する変性 、加水分解、光感受性などに関する安定性を向上させるという点でさらに利点を 有する。物理的な損傷に対してより良く保護できるように、水溶液より広い温度 範囲で液状を保てる、またはより高い粘性を有する、油が選ばれる。混合相シス テムでは、油におけるタンパク質の分離により、水可溶性化合物との相互に有害 な相互作用、例えば、酸化または加水分解、が制限できる。 高分子及び油の双方を含む配合物の例はあり、一例としてはEP−A−036 6277号に開示される。上記公報に開示される配合物は、疎水性相がキロミク ロンまたはキロミクロン形成脂質を含む、疎水性及び親水性相を有するエマルジ ョンである。しかしながら、高分子は疎水性相ではなく親水性相に溶解する。 EP−A−0521994号もまた、レシチンまたはインビボでレシチンの前 駆体として作用できる化合物に結合する生物学的活性物質からなる高分子の経口 デリバリーに適した組成物に関するものである。例示されたすべての組成物は親 水性及び親油性相からなる配合物である。繰り返すが、上記従来公報では、高分 子は親油性相ではなく親水性相に溶解する。 上述した配合物は確かに高分子及び油を含むものであるが、すべての場合にお いて、高分子は親油性相ではなく親水性相に溶解することは重要である。油にお ける真の高分子溶液を形成しようとする試みは限られた範囲で成功を納めたのみ であり、ワクチンに使用されるような溶液例は知られていない。 US−A−5340588号には、室温で固体のリポスフェアー(liposphere) を 基礎としたワクチン調製物が開示される。上記調製物は、リン脂質の単層がリポ スフェアー(liposphere)のコアの表面上に包埋され、抗原、または免疫原がコア 中に位置し、リン脂質に若しくはリン脂質内でまたは双方の状態で結合できる。 英国特許出願番号9323588.5号には、親水性種を通常可溶性でない疎 水性溶媒中に可溶化できる方法が開示される。この方法は、親水性種をある条件 下で両親媒(amphiphile)と混合すると、得られる組成物は油などの親油性溶媒に 容易に溶けるという驚くべき発見に基づくものである。 本発明は、油などの親油性溶媒に可溶化される免疫原は投与される患者におい て免疫原性反応を誘導できるという驚くべき発見に関係するものである。特に経 口投与が容易である。 上記脂質性賦形剤はまた、より有効な微粒子のデリバリーシステムとして作用 し、食細胞活動によって容易に摂取される。 したがって、本発明の第一の概念によると、親水性相の不存在下で疎水性溶媒 中に可溶化されるまたは同様に分布する免疫原からなる免疫原性組成物を提供す るものである。好ましい実施態様においては、免疫原は抗原であり、組成物は例 えば経口ワクチン等のワクチンである。 本明細書においては、「免疫原」ということばは、免疫結果(immune outcome) を誘導できる種に関する。この結果は、典型的な免疫反応、例えば、抗体の産生 、または分化の始動若しくはT細胞の特定集団の拡大(expansion)であってもよ く、また、全体のまたは、例えば、粘膜の応答に制限されるなど、局所的であっ てもよい。または、免疫結果は、例えば、自然の免疫システムが特異的な抗原に よる攻撃に対して非応答性になる、免疫寛容であってもよい。他の結果としては 、特定の抗原に対する自己免疫またはアレルゲン反応(IgE)の先在的な傾向 が抑制される、脱感作であってもよい。 適当な免疫原の例としては、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、ボツ リヌストキソイド、ヘビ毒抗原、B型肝炎抗原、百日咳サブユニット、インフル エン ザaおよび/またはb(全てが殺されたウィルスまたはタンパク質のサブユニッ ト)、コレラ抗原、ヘリコバクター ピロリ(H.pylori)抗原、シュードモナス アエルギノーザ(P.aeruginosa)、クラミジア属(chlamydia species)、ナイセ リア属(neisseria species)、エルシニア属(yersinia species)、サルモネラ属( salmonella species)等の、全細菌またはその抽出物、カンジダ属(Candida)等 由来の、真菌または真菌の抗原、狂犬病ウィルス、ポリオウィルス、ロタウィル ス、麻疹ウィルス、風疹ウィルス、呼吸系発疹ウィルス、HIV、BCG、他の ミコバクテリアの抗原、マラリア、リーシェマニア、トキソプラズマ、トリパノ ソーマ等の、原虫の抗原、住血吸虫等の吸虫の抗原、擬嚢尾虫、エキノコッカス 等由来の条虫抗原、トキソカラ、鉤虫及びフィラリア等の線虫抗原、ボレリア属 (borrelia species)等のスピロヘータ抗原、癌細胞に特異的な表面膜エピトープ 、および抗TNF−R及び抗IL−1R等の細胞のレセプターを標的にする抗炎 症免疫修飾物質(クローン病やリウマチ性関節炎等の炎症性の疾患の処置を目的 とする)が挙げられる。 例えば、多糖またはステロイドのポリマー複合体等の、非タンパク質性抗原を 使用してもよい。 本発明の一つの利点としては、様々な抗原(例えば、タンパク質や多糖)を、 共有結合を必要とせずに、同一の賦形剤中に一緒に共存させて一成分が他成分の 担体として作用することにより促進された免疫反応を惹起することができること がある。 抗原に対する免疫反応を抑制するまたは排除するために使用できる抗原の例と しては、HLA抗原及びRNA等のポリヌクレオチド、およびプラスミドDNA を含むDNAが挙げられる。 脱感作免疫反応を惹起させるために使用できる抗原の例としては、花粉、ダス トダニ抗原、ハチ刺されおよび食物アレルゲンが挙げられる。 また、免疫原がペプチド、多糖または他の抗原である際には、免疫原を少なく とも一の中鎖−または長鎖−炭化水素テールと複合体を形成させる(conjugate) ことも可能である。 他の実施態様では、反応を促進するために免疫原を一以上のサイトカインと一 緒に可溶化させる。適当なサイトカインの例としては、IL−4、IL−10、 IL−12及びγ−インターフェロンが挙げられる。また、モノホスホリルリピ ッドA(monophophoryl Iipid A)、水生細菌の抽出物(hydrobacterial extract) 、ムラミルジペプチド及びその類似体、ツフトシン(tuftsin)およびコレラサブ ユニットBおよび大腸菌の熱不安定性毒素などの、他の免疫促進物質を添加して もよい。 本発明の第二の概念によると、免疫原を通常可溶性でない疎水性溶媒中に可溶 化するまたは分布させる段階からなる免疫原性組成物の調製方法を提供するもの である。好ましくは、上記組成物は経口ワクチンである。 英国特許出願番号9323588.5号に開示される方法は、本発明の組成物 の調製に使用するための疎水性溶媒中に免疫原を可溶化させるのに特に適してい る。 したがって、本発明の上記概念の好ましい実施態様によると、親水性種を可溶 化させる方法は下記段階からなる: (i) 液体媒体中で両親媒と免疫原を結合させる; (ii) 上記液体媒体を除去して、親水性のヘッド基(head group)が免疫原 に配向しかつ両親媒と免疫原との間には化学的な相互作用が存在しない両親媒性 分子のアレイ(array)を残す;および (iii) 上記免疫原/両親媒アレイ(immunogen/amphiphile array)の周辺に 疎水性溶媒を提供する。 本発明に使用される両親媒は数多く存在し、リン脂質等の双性イオンの両親媒 がこれらのうち特に好ましいことが分かった。ホスファチジルコリンのヘッド基 を有するリン脂質が特に良好に使用され、このようなリン脂質の例としては、ホ スファチジルコリン(PC)自体、リゾホスファチジルコリン(lyso−PC )、スフィンゴミエリン、これらの誘導体、例えば、ヘキサデシルホスホコリン またはホスホリルコリンを含む両親媒性ポリマー及びハロゲン化両親媒、例えば 、フッ素化リン脂質が挙げられる。本明細書において、「ホスファチジルコリン (PC)」及び 「レシチン」ということばは、交互に使用される。使用される天然のレシチンは いずれの既知の源由来でもよいが、例えば、卵、及び特に大豆がある。ほとんど の場合、選択される疎水性溶媒と化学的に類似な両親媒を選ぶことが好ましく、 これについては以下により詳細に説明する。オクチルグルコシド、α−トコフェ ロール、若しくはこれらのエステル、または上記いずれかの混合物を使用しても よい。 本発明者らがリン脂質などの双性イオンの両親媒が本方法に特に好ましく使用 されることを発見した事実は、本発明はオカハタ(Okahata)らの方法とはかなり 異なることをさらに示すものである。特に、上記従来文献の著者らは、陰イオン 及び双性イオンの脂質は著者らの方法には全く不適当であると結論付けており、 さらに、上記脂質を用いると複合体の収率はゼロであると記載した。 選択される疎水性溶媒は、可溶化される物質の型及び両親媒によって異なる。 使用される溶媒としては、炭化水素、例えば、鉱油、スクアラン及びスクアレン 等の無極性油、不飽和脂肪酸を有する長鎖の脂肪酸(オレイン酸及びリノレン酸 等が好ましい)、アルコール、特にオクタノール等の中鎖のアルコール及びフィ トール等の枝分れ鎖のアルコール、イソプレノイド、例えば、ネロール及びゲラ ニオール、t−ブタノール、テルピネオール等の他のアルコール、グリセロール モノオレエート(GMO)等のモノグリセリド、他のエステル、例えば、酢酸エ チル、酢酸アミル及び酢酸ボルニル、中鎖−または長鎖−モノ−、ジ−またはト リ−グリセリド及びこれらの混合物、ハロゲン化油、例えば、長鎖フルオロカー ボンやリピジオール(lipidiol)等のヨウ化トリグリセリドなどの、上記いずれか のハロゲン化類似体が挙げられる。 最適な結果は、通常、疎水性溶媒及び両親媒が好ましく適合する際に、得られ る。例えば、オレイン酸等の溶媒には、lyso−PCがPCよりも好ましく選 ばれる両親媒であり、疎水性溶媒がトリグリセリドである際には、その反対が好 ましい。 加えて、場合によっては、疎水性溶媒を免疫原/両親媒アレイと接触させる前 にある量の両親媒を疎水性溶媒に添加することが好ましいことが分かった。これ によ り、両親媒の疎水性溶媒に対する高い親和性により、両親媒性分子は親水性種の 周りのその位置から離れなくなる。 両親媒性分子を免疫原の部分に面する親水性のヘッド基を有するアレイの中に 向かせることは様々な方法で達成できるが、特に好ましい方法の例を以下により 詳細に述べる。 第一の方法によると、始めはカービイ(Kirby)らにより、バイオ/テクノロジ ー(Bio/Technology)、1984年11月、頁979〜984においておよびリポ ソーム テクノロジー(Liposome Techology)、I巻、頁19〜27、グレゴリア ディス(Gregoriadis)著、シーアールシー プレス インコーポレイテッド(CRC Press,Inc.)、ボカ レイトン、フロリダ(Boca Raton,Florida)、米国におい て記載されるのと同様であり、免疫原を親水性溶媒における両親媒の分散液と混 合することいより、両親媒性分子は親水性のヘッド基が免疫原を含む親水性相に 向かって外側に向く集団を形成する。次に、親水性溶媒を除去すると、両親媒性 分子の親水性のヘッド基が免疫原の方向に向く乾燥組成物が残る。 上記第一の方法では、親水性溶媒が水であることが好ましいが、他の極性溶媒 を使用してもよい。 両親媒集団によって取られる形態としては、ミセル、単層小胞、好ましくは通 常約25nmの直径を有すると考えられる小さい単層小胞、多重ラメラ小胞また は管状構造、例えば、蝸牛殻状のシリンダー、六角相(hexagonal phase)、立方 相(cubic phase)またはミエリン型構造がある。使用される形態は使用される両 親媒によって異なり、例えば、ホスファチジルコリン(PC)等の両親媒は小さ な単層小胞を形成しやすいが、リゾホスファチジルコリンはミセルを形成する。 しかしながら、上記構造すべてにおいて、両親媒性分子の疎水性のテールは構造 体の中心に向かって内側に向いているが、親水性のヘッド基は免疫原が分散する 溶媒に向かって外側に向いている。 両親媒:免疫原の重量比は、通常、1:1〜100:1、好ましくは、2:1 〜 20:1の範囲であり、最も好ましくは、PCでは約8:1であり、lyso− PCでは約4:1である。 上記比率は好ましい比率を示すのみであり、特に、上限は経済的な観点から、 すなわち、可能な最小限の量の両親媒を使用することが好ましい点から設定され るものであることを指摘すべきである。下限はより重要であり、2:1以下の割 合は免疫原が非常に疎水性である部分を有するまたは非常に大きい場合にのみ使 用されると考えられる。 溶媒を迅速に除去すると、良好な性状が得られるが、この際の簡便な溶媒の除 去方法は凍結乾燥であるが、他の方法を使用することも可能である。 場合によっては、特に、免疫原が大きなタンパク質等の高分子化合物である際 には、親水性溶液中に塩を含ませることが有用である。しかしながら、より多量 の無機塩が存在すると結晶を形成しやすい、即ち、濁った液体になりやすいため 、塩化ナトリウム等の無機塩よりむしろ有機塩を使用することが好ましい。凍結 乾燥により除去しやすいという利点をさらに有するため、酢酸アンモニウムが上 記目的には特に好ましい。 ヘッド基が免疫原部分の方向に向く両親媒のアレイを含む組成物の第二の調製 方法は、共通溶媒中に免疫原及び両親媒を一緒に可溶化させた後、溶媒を除去す ることである。 したがって、本発明の第二の概念の他の好ましい実施態様によると、共通溶媒 中に免疫原及び両親媒を一緒に可溶化させた後、上記共通溶媒を除去することに より、両親媒性分子の親水性のヘッド基が免疫原に向かって配向する免疫原/両 親媒アレイを形成することからなるワクチンの調製方法を提供するものである。 上記方法を使用する際には、両親媒:免疫原の重量比は約1:1〜50:1、 より好ましくは、2:1〜10:1、最も好ましくは約4:1であることが好ま しい。 上記共通溶媒は、当然、両親媒及び免疫原の両方を溶解するものでなければな らず、好ましくは、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたは、最も 好ま しくは氷酢酸などの、極性有機溶媒である。 上記方法では、第一の方法とは逆に、アレイは共通溶媒の除去前には形成され ないと考えられる。 溶媒を除去すると、両親媒性分子は、ヘッド基は免疫原の方向に向きかつ親油 性のテール基は免疫原から離れる方向に向きながら、それ自身シート状に並ぶ傾 向にあると考えられる。しかしながら、本発明の有効性は上記推察の正確さ等に 因るものではない。 恐らく、両親媒性分子がより長い時間をかけて再配列できるため、溶媒を、例 えば、窒素気流下で乾燥することにより、ゆっくり除去すると良好な結果が得ら れることが分かった。 両親媒に対して疎水性の溶媒を使用してもよいが、小さな免疫原と共に使用す るのが好ましい油中水乳濁液では、疎水性の溶媒を蒸発等の穏和な方法によって ゆるやかに除去する際に最も良好な結果が得られることが分かったため、ジエチ ルエーテル等の低沸点の溶媒が好ましく、明らかに、低沸点の溶媒を用いるのが 最も有効である。また、低沸点の溶媒は油中水乳濁液に好ましいが、この際には 、凍結乾燥がより好ましい溶媒除去方法である。親水性溶媒は好ましくは水性で ある。 両親媒:免疫原の重量比は、約1:1〜50:1、好ましくは2:1〜10: 1、最も好ましくは約4:1である。 疎水性溶液に対する親水性溶液の割合は重要ではないが、小さな免疫原を使用 する際には、水中油乳濁液ではなく油中水乳濁液が形成されるような割合である ことが好ましい。 小さな免疫原と共に使用するのに特に適する、他のアレイ形成方法としては、 免疫原を親水性溶媒中に分散した小さな単層小胞(SUV)等の密閉された脂質 小胞中に閉じ込めた後、溶媒を除去することがある。 リポソームを形成できない両親媒の一例としては、リゾレシチンがある。最も 水性な環境下では、このような両親媒は小さな単層小胞ではなくミセルを形成す るた め、リポソームの調製に使用するのには適さない。しかしながら、上記は、特に オレイン酸等の相溶性の疎水性溶媒と組み合わせて使用する際には、本発明の方 法では非常に有用である。 第三の概念によると、本発明は、本明細書中に記載された方法を用いて得られ る、疎水性溶媒における免疫原の単相疎水性調製物を提供するものである。 第四の概念によると、本発明は、疎水性相が本発明の免疫原性組成物からなる 親水性相及び疎水性相からなる二相組成物を提供するものである。特に、上記疎 水性相は親水性の連続相に分散され、乳濁液であることが好ましい。 第五の概念によると、本発明は、免疫原性組成物、特に経口ワクチンの調製に おける免疫原が一般的に可溶性でない疎水性溶媒中に溶解される免疫原の使用を 提供するものである。 第六の概念によると、本発明は、本発明の免疫原性組成物または単相疎水性調 製物を含む腸溶性被覆されたカプセルを提供するものである。 上記単相調製物の一つの利点としては、本質的に無水であるため加水分解に安 定であることがある。また、上記単相調製物は、恐らく、水がタンパク質が折り 畳まれずに変性されるためには存在しなければならないため、凍結融解に対して も安定であり、かつ高温でより高い安定性を有する。すなわち、上記単相調製物 は免疫原の水性の調製物に比べてかなりより長期間の寿命を有すると予想される 。 本発明を、下記実施例を参照しながらさらに説明するが、下記実施例は本発明 を制限するものではない。 実施例は下記図面を参照する。 図1は、本発明の配合物の経口投与後の破傷風トキソイドに対する応答を示す ものである;および 図2は、本発明の配合物の皮下投与後の破傷風トキソイドに対する応答を示す ものである。実施例1 1mlの破傷風トキソイド(3,000Lf/ml(6mg/ml)の濃度) を1リットルの蒸留水で一晩透析した。大豆のホスファチジルコリンを、100 mg/mlの濃度で冷却しながら10分間プローブソニケーション(probe sonic ation)によって蒸留水中に分散させた。この溶液1mlを、ガラス製のスクリュ ーキャップ付の2mlのバイアル瓶に調合し、40μlの破傷風トキソイド(希 釈後5mg/ml)を混合しながら添加した。この混合物を一晩凍結乾燥し、1 mlのオレイン酸を加えた。無色透明な溶液(crystal clear solution)を得、こ れを使用するまでは凍結して貯蔵した。 100μlの上記調製物(配合物「A」と称する)を、制御された条件下で3 匹を1つのケージで飼育し、飼料及び水を自由に与えた同系繁殖した青少年のス イスマウス(Swiss mouse)(20μg破傷風トキソイド/動物、3〜4匹のマウ ス/群)に皮下投与または胃内チューブ(intragastric tube)を介して投与した 。投与してから2週間後に、血漿サンプルを尾静脈から採取し、破傷風抗原に対 する抗体(IgG)レベルを1:100の希釈倍率でサンドイッチELISAに よって測定した。結果(450nmでの光学濃度として表す)を図1及び2に示 す。実施例2 大豆のホスファチジルコリンを、100mg/mlの濃度で冷却しながら10 分間プローブソニケーション(probe sonication)によって蒸留水中に分散させた 。この溶液1mlを、ガラス製のスクリューキャップ付の2mlのバイアル瓶に 調合し、40μlの破傷風トキソイド(実施例「A」における場合と同じ)を混 合しながら添加した。この混合物を一晩凍結乾燥し、1mlのミグリオール81 8(Miglyol 818)を加えた。無色透明な溶液(crystal clear solution)を得、こ れを使用するまでは凍結して貯蔵した。 100μlの上記調製物(配合物「B」と称する)を、制御された条件下で3 匹を1つのケージで飼育し、飼料及び水を自由に与えた同系繁殖した青少年のス イスマウス(Swiss mouse)(20μg破傷風トキソイド/動物、3〜4匹のマウ ス/ 群)に皮下投与または胃内チューブ(intragastric tube)を介して投与した。投 与してから2週間後に、血漿サンプルを尾静脈から採取し、抗体(IgG)レベ ルを1:100の希釈倍率でサンドイッチELISAによって測定した。結果( 450nmでの光学濃度として表す)を図1及び2に示す。実施例3 大豆のホスファチジルコリンを、100mg/mlの濃度で冷却しながら10 分間プローブソニケーションによって蒸留水中に分散させた。この溶液1mlを 、ガラス製のスクリューキャップ付の2mlのバイアル瓶に調合し、40μlの 破傷風トキソイド(実施例「A」における場合と同じ)を混合しながら添加した 。この混合物を一晩凍結乾燥し、1mlの市販のヒマワリ油を加えた。無色透明 な溶液を得、これを使用するまでは凍結して貯蔵した。 100μlの上記調製物(配合物「C」と称する)を、制御された条件下で3 匹を1つのケージで飼育し、飼料及び水を自由に与えた同系繁殖した青少年のス イスマウス(20μg破傷風トキソイド/動物、3〜4匹のマウス/群)に皮下 投与または胃内チューブを介して投与した。投与してから2週間後に、血漿サン プルを尾静脈から採取し、抗体(IgG)レベルを1:100の希釈倍率でサン ドイッチELISAによって測定した。結果(450nmでの光学濃度として表 す)を図1及び2に示す。実施例4 ヘキサデシルホスホリルコリンを、100mg/mlの濃度で蒸留水に溶解し た。この溶液500μlを、ガラス製のスクリューキャップ付の2mlのバイア ル瓶に調合し、20μlの破傷風トキソイド(実施例「A」における場合と同じ )(希釈後5mg/ml)を混合しながら添加した。この混合物を一晩凍結乾燥 し、500μlのオレイン酸を加えた。無色透明な溶液を得、これを使用するま では凍結して貯蔵した。 100μlの上記調製物(配合物「D」と称する)を、制御された条件下で3 匹 を1つのケージで飼育し、飼料及び水を自由に与えた同系繁殖した青少年のスイ スマウス(20μg破傷風トキソイド/動物、3〜4匹のマウス/群)に皮下投 与または胃内チューブを介して投与した。投与してから2週間後に、血漿サンプ ルを尾静脈から採取し、抗体(IgG)レベルを1:100の希釈倍率でサンド イッチELISAによって測定した。結果(450nmでの光学濃度として表す )を図1に示す。実施例5 β−オクチルグルコシドを、100mg/mlの濃度で蒸留水に溶解した。こ の溶液500μlを、ガラス製のスクリューキャップ付の2mlのバイアル瓶に 調合し、20μlの破傷風トキソイド(実施例「A」における場合と同じ)(希 釈後5mg/ml)を混合しながら添加した。この混合物を一晩凍結乾燥し、5 00μlのグリセロールモノオレエートを加えた。無色透明な溶液を得、これを 使用するまでは凍結して貯蔵した。 100μlの上記調製物(配合物「E」と称する)を、制御された条件下で3 匹を1つのケージで飼育し、飼料及び水を自由に与えた同系繁殖した青少年のス イスマウス(20μg破傷風トキソイド/動物、3〜4匹のマウス/群)に皮下 投与または胃内チューブを介して投与した。投与してから2週間後に、血漿サン プルを尾静脈から採取し、抗体(IgG)レベルを1:100の希釈倍率でサン ドイッチELISAによって測定した。結果(450nmでの光学濃度として表 す)を図2に示す。実施例6 両親媒性β−オクチルグルコシドを、100mg/mlの濃度で蒸留水に溶解 した。この溶液500μlを、ガラス製のスクリューキャップ付の2mlのバイ アル瓶に調合し、20μlの破傷風トキソイド(実施例「A」における場合と同 じ)(希釈後5mg/ml)を混合しながら添加した。この混合物を一晩凍結乾 燥し、500μlのフィトールを加えた。無色透明な溶液を得、これを使用する までは凍 結して貯蔵した。 100μlの上記調製物(配合物「F」と称する)を、制御された条件下で3 匹を1つのケージで飼育し、飼料及び水を自由に与えた同系繁殖した青少年のス イスマウス(20μg破傷風トキソイド/動物、3〜4匹のマウス/群)に皮下 投与または胃内チューブを介して投与した。投与してから2週間後に、血漿サン プルを尾静脈から採取し、抗体(IgG)レベルを1:100の希釈倍率でサン ドイッチELISAによって測定した。結果(450nmでの光学濃度として表 す)を図2に示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年10月28日 【補正内容】 請求の範囲 1.免疫原を親水性相の不存在下で疎水性溶媒中に可溶化または分布させ、下 記からなる免疫原性組成物: (i) 親水性のヘッド基が免疫原に配向しかつ両親媒と免疫原との間には化 学的な相互作用は存在しない両親媒性分子のアレイ;および (ii) 該免疫原/両親媒アレイの周辺の疎水性溶媒。 2.該免疫原が疎水性溶媒に可溶化されて単相を形成する、請求の範囲第1項 に記載の免疫原性組成物。 3.該免疫原が抗原である、請求の範囲第1項または第2項に記載の免疫原性 組成物。 4.ワクチンであるまたはワクチンの調製に使用できる、請求の範囲第1から 3項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 5.該ワクチンが経口ワクチンである、請求の範囲第4項に記載の免疫原性組 成物。 6.該免疫原がジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、ボツリヌストキソ イド、ヘビ毒抗原、B型肝炎抗原、百日咳サブユニット、インフルエンザaおよ び/またはb(または全てが殺されたウィルス若しくはタンパク質のサブユニッ ト)、コレラ抗原、ヘリコバクター ピロリ(H.pylori)抗原、シュードモナス アエルギノーザ(P.aeruginosa)、クラミジア属(chlamydia species)、ナイ セリア属(neisseria species)、エルシニア属(yersinia species)、サルモネラ 属(salmonella species)等の、全細菌またはその抽出物、カンジダ属(Candida )等由来の、真菌または真菌の抗原、狂犬病ウィルス、ポリオウィルス、ロタウ ィルス、麻疹ウィルス、風疹ウィルス、呼吸系発疹ウィルス、HIV、BCG、 他のミコバクテリアの抗原、ヒトA若しくはB型インフルエンザウィルス(H.i nfluenza A or B)(担体タンパク質を含む若しくは含まない)、マラリア、リ ーシェマニア、トキソプラズマ、ト リパノソーマ等の、原虫の抗原、住血吸虫等の吸虫の抗原、擬嚢尾虫、エキノコ ッカス等由来の条虫抗原、トキソカラ、鉤虫及びフィラリア等の線虫抗原、ボレ リア属(borrelia species)等のスピロヘータ抗原、癌細胞に特異的な表面膜エピ トープ、および抗TNF−R及び抗IL−1R等の細胞のレセプターを標的にす る抗炎症免疫修飾物質(クローン病やリウマチ性関節炎等の炎症性の疾患の処置 を目的とする)、多糖またはステロイドのポリマー複合体から選ばれるものであ る、請求の範囲第1から5項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 7.二以上の抗原が組成物中に共存する、請求の範囲第1から6項のいずれか に記載の免疫原性組成物。 8.タンパク質抗原及び多糖抗原が共存する、請求の範囲第7項に記載の免疫 原性組成物。 9.該免疫原が少なくとも一の中鎖−または長鎖−炭化水素テールと複合体形 成するペプチド、多糖または他の抗原である、請求の範囲第1から8項のいずれ かに記載の免疫原性組成物。 10.一以上の免疫促進物質がさらに存在する、請求の範囲第1から9項のいず れかに記載の免疫原性組成物。 11.該さらなる免疫促進物質がIL−4、IL−10、IL−12、γ−イン ターフェロン、モノホスホリルリピッドA、ミコバクテリアの抽出物、ムラミル ジペプチド及びその類似体、ツフトシンおよびコレラサブユニットB、および大 腸菌の熱不安定性毒素から選ばれるものである、請求の範囲第10項に記載の免 疫原性組成物。 12.抗原に対する免疫反応を抑制または排除するものである、請求の範囲第1 から3項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 13.該抗原がHLA抗原またはDNAである、請求の範囲第12項に記載の免 疫原性組成物。 14.該組成物が免疫反応を脱感作するようなものである、請求の範囲第1から 3 項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 15.該抗原が花粉、ダスト、ダニ抗原、ハチ刺されまたは食物アレルゲンから 選ばれるものである、請求の範囲第14項に記載の免疫原性組成物。 16.下記段階からなる免疫原性組成物の調製方法: (i) 液体媒体中で両親媒と免疫原を結合させる; (ii) 該液体媒体を除去して、親水性のヘッド基が免疫原に配向しかつ両 親媒と免疫原との間には化学的な相互作用が存在しない両親媒性分子のアレイを 残す;および (iii) 該免疫原/両親媒アレイの周辺に疎水性溶媒を提供する。 17.一以上の請求の範囲第3から15項の態様によって修飾される請求の範囲 第16項に記載の方法。 18.該両親媒がリン脂質、オクチルグルコシド、α−トコフェロール、または これらのエステル、または胆汁酸塩、またはこれらの混合物である、請求の範囲 第16項または第17項に記載の方法。 19.該リン脂質がホスファチジルコリンのヘッド基を有する、請求の範囲第1 8項に記載の方法。 20.該リン脂質がホスファチジルコリン(PC)、リゾホスファチジルコリン (lyso−PC)、スフィンゴミエリン、ヘキサデシルホスホコリン等の上記 いずれか一の誘導体またはホスホリルコリンを含む両親媒性ポリマーである、請 求の範囲第19項に記載の方法。 21.該疎水性溶媒が鉱油またはスクアレン等の炭化水素、長鎖の脂肪酸、中鎖 のアルコール、α−トコフェロール等のポリオール、中鎖−若しくは長鎖−モノ −、ジ−若しくはトリ−グリセリド、またはこれらの混合物からなる、請求の範 囲第16から20項のいずれかに記載の方法。 22.該両親媒がPCからなりかつ該疎水性溶媒がトリグリセリドである、また は該両親媒がlyso−PCからなりかつ該疎水性溶媒がオレイン酸である、請 求の 範囲第16から21項のいずれかに記載の方法。 23.該免疫原/両親媒アレイが免疫原を親水性溶媒における両親媒の分散液と 混合し、該親水性溶媒を除去することによって形成される、請求の範囲第16か ら21項のいずれかに記載の方法。 24.該親水性溶媒が水である、請求の範囲第23項に記載の方法。 25.両親媒集団がミセル、単層小胞、例えば、小さな単層小胞、多重ラメラ小 胞または鍋牛殻状のシリンダー等の管状構造、六角相、立方相またはミエリン型 構造からなる、請求の範囲第23項または第24項に記載の方法。 26.該親水性溶媒が凍結乾燥によって除去される、請求の範囲第23から25 項のいずれかに記載の方法。 27.該免疫原/両親媒アレイが共通溶媒中に免疫原及び両親媒を一緒に可溶化 した後、該共通溶媒を除去することによって形成される、請求の範囲第16から 23項のいずれかに記載の方法。 28.免疫原に対する両親媒の重量比が約1:1〜50:1である、請求の範囲 第27項に記載の方法。 29.該疎水性溶媒がジエチルエーテル等の低沸点の有機溶媒である、請求の範 囲第28項に記載の方法。 30.請求の範囲第16から29項のいずれかに記載の方法によって得られる、 疎水性溶媒における免疫原の単相疎水性調製物。 31.疎水性相が請求の範囲第1から15項のいずれかに記載の組成物または請 求の範囲第30項に記載の調製物からなる、親水性相及び疎水性相からなる二相 組成物。 32.該疎水性相は親水性の連続相に分散される、請求の範囲第31項に記載の 組成物。 33.乳濁液である、請求の範囲第31項または第32項に記載の組成物。 34.免疫原性組成物の調製における、免疫原が一般的に可溶性でない疎水性溶 媒 中に溶解される免疫原の使用。 35.該免疫原性組成物が経口ワクチンである、請求の範囲第34項に記載の使 用。 36.請求の範囲第1から15項のいずれかに記載の免疫原性組成物または請求 の範囲第30項に記載の単相疎水性調製物を含む腸溶性被覆カプセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V N

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.親水性相の不存在下で疎水性溶媒中に免疫原を可溶化または分布させるこ とからなる免疫原性組成物。 2.該免疫原が疎水性溶媒に可溶化されて単相を形成する、請求の範囲第1項 に記載の免疫原性組成物。 3.該免疫原が抗原である、請求の範囲第1項または第2項に記載の免疫原性 組成物。 4.ワクチンであるまたはワクチンの調製に使用できる、請求の範囲第1から 3項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 5.該ワクチンが経口ワクチンである、請求の範囲第4項に記載の免疫原性組 成物。 6.該免疫原がジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、ボツリヌストキソ イド、ヘビ毒抗原、B型肝炎抗原、百日咳サブユニット、インフルエンザaおよ び/またはb(または全てが殺されたウィルス若しくはタンパク質のサブユニッ ト)、コレラ抗原、ヘリコバクター ピロリ(H.pylori)抗原、シュードモナス アエルギノーザ(P.aeruginosa)、クラミジア属(chlamydia species)、ナイ セリア属(neisseria species)、エルシニア属(yersinia species)、サルモネラ 属(salmonella species)等の、全細菌またはその抽出物、カンジダ属(Candida) 等由来の、真菌または真菌の抗原、狂犬病ウィルス、ポリオウィルス、ロタウィ ルス、麻疹ウィルス、風疹ウィルス、呼吸系発疹ウィルス、HIV、BCG、他 のミコバクテリアの抗原、ヒトA若しくはB型インフルエンザウィルス(H.infl uenza A or B)(担体タンパク質を含む若しくは含まない)、マラリア、リー シェマニア、トキソプラズマ、トリパノソーマ等の、原虫の抗原、住血吸虫等の 吸虫の抗原、擬嚢尾虫、エキノコッカス等由来の条虫抗原、トキソカラ、鉤虫及 びフィラリア等の線虫抗原、ボレリア属(borrelia species)等のスピロヘータ抗 原、癌細胞に特異的な表面膜エピトープ、 および抗TNF−R及び抗IL−1R等の細胞のレセプターを標的にする抗炎症 免疫修飾物質(クローン病やリウマチ性関節炎等の炎症性の疾患の処置を目的と する)、多糖またはステロイドのポリマー複合体から選ばれるものである、請求 の範囲第1から5項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 7.二以上の抗原が組成物中に共存する、請求の範囲第1から6項のいずれか に記載の免疫原性組成物。 8.タンパク質抗原及び多糖抗原が共存する、請求の範囲第7項に記載の免疫 原性組成物。 9.該免疫原が少なくとも一の中鎖−または長鎖−炭化水素テールと複合体形 成するペプチド、多糖または他の抗原である、請求の範囲第1から8項のいずれ かに記載の免疫原性組成物。 10.一以上の免疫促進物質がさらに存在する、請求の範囲第1から9項のいず れかに記載の免疫原性組成物。 11.該さらなる免疫促進物質がIL−4、IL−10、IL−12、γ−イン ターフェロン、モノホスホリルリピッドA、ミコバクテリアの抽出物、ムラミル ジペプチド及びその類似体、ツフトシンおよびコレラサブユニットB、および大 腸菌の熱不安定性毒素から選ばれるものである、請求の範囲第10項に記載の免 疫原性組成物。 12.該組成物により抗原に対する免疫反応の排除が抑制されるようなものであ る、請求の範囲第1から3項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 13.該抗原がHLA抗原またはDNAである、請求の範囲第12項に記載の免 疫原性組成物。 14.該組成物が免疫反応を脱感作するようなものである、請求の範囲第1から 3項のいずれかに記載の免疫原性組成物。 15.該抗原が花粉、ダスト、ダニ抗原、ハチ刺されまたは食物アレルギーから 選ばれるものである、請求の範囲第14項に記載の免疫原性組成物。 16.免疫原を通常可溶性でない疎水性溶媒中に可溶化するまたは分布させる段 階からなる免疫原性組成物の調製方法。 17.下記段階からなる請求の範囲第16項に記載の方法: (i) 液体媒体中で両親媒と免疫原を結合させる; (ii) 該液体媒体を除去して、親水性のヘッド基が免疫原に配向しかつ両 親媒と免疫原との間には化学的な相互作用が存在しない両親媒性分子のアレイを 残す;および (iii) 該免疫原/両親媒アレイの周辺に疎水性溶媒を提供する。 18.一以上の請求の範囲第3から15項の態様によって修飾される請求の範囲 第16項または第17項に記載の方法。 19.該両親媒がリン脂質、オクチルグルコシド、α−トコフェロール、若しく はこのエステル、または胆汁酸塩、またはこれらの混合物である、請求の範囲第 17項または第18項に記載の方法。 20.該リン脂質がホスファチジルコリンのヘッド基を有する、請求の範囲第1 9項に記載の方法。 21.該リン脂質がホスファチジルコリン(PC)、リゾホスファチジルコリン (lyso−PC)、スフィンゴミエリン、ヘキサデシルホスホコリン等の上記 いずれか一の誘導体またはホスホリルコリンを含む両親媒性ポリマーである、請 求の範囲第20項に記載の方法。 22.該疎水性溶媒が鉱油またはスクアレン等の炭化水素、長鎖の脂肪酸、中鎖 のアルコール及びα−トコフェロール等のポリオール、中鎖−若しくは長鎖−モ ノ−、ジ−若しくはトリ−グリセリド、またはこれらの混合物からなる、請求の 範囲第16から21項のいずれかに記載の方法。 23.該両親媒がPCからなりかつ該疎水性溶媒がトリグリセリドである、また は該両親媒がlyso−PCからなりかつ該疎水性溶媒がオレイン酸である、請 求の範囲第17から22項のいずれかに記載の方法。 24.該免疫原/両親媒アレイが免疫原を親水性溶媒における両親媒の分散液と 混合し、該親水性溶媒を除去することによって形成される、請求の範囲第17か ら22項のいずれかに記載の方法。 25.該親水性溶媒が水である、請求の範囲第24項に記載の方法。 26.両親媒集団がミセル、単層小胞、例えば、小さな単層小胞、多重ラメラ小 胞または蝸牛殻状のシリンダー等の管状構造、六角相、立方相またはミエリン型 構造からなる、請求の範囲第24項または第25項に記載の方法。 27.該親水性溶媒が凍結乾燥によって除去される、請求の範囲第24から26 項のいずれかに記載の方法。 28.該免疫原/両親媒アレイが共通溶媒中に免疫原及び両親媒を一緒に可溶化 した後、該共通溶媒を除去することによって形成される、請求の範囲第17から 24項のいずれかに記載の方法。 29.免疫原に対する両親媒の重量比が約1:1〜50:1である、請求の範囲 第28項に記載の方法。 30.該疎水性溶媒がジエチルエーテル等の低沸点の有機溶媒である、請求の範 囲第29項に記載の方法。 31.請求の範囲第17から30項のいずれかに記載の方法によって得られる、 疎水性溶媒における免疫原の単相疎水性調製物。 32.疎水性相が請求の範囲第1から15項のいずれかに記載の組成物または請 求の範囲第31項に記載の調製物からなる、親水性相及び疎水性相からなる二相 組成物。 33.該疎水性相は親水性の連続相に分散される、請求の範囲第32項に記載の 組成物。 34.乳濁液である、請求の範囲第32項または第33項に記載の組成物。 35.免疫原性組成物の調製における、免疫原が一般的に可溶性でない疎水性溶 媒中に溶解される免疫原の使用。 36.該免疫原性組成物が経口ワクチンである、請求の範囲第35項に記載の使 用。 37.請求の範囲第1から15項のいずれかに記載の免疫原性組成物または請求 の範囲第31項に記載の単相疎水性調製物を含む腸溶性被覆カプセル。
JP51584796A 1994-11-15 1995-11-14 免疫原性組成物 Expired - Fee Related JP4297515B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9422990.3 1994-11-15
GB9422990A GB9422990D0 (en) 1994-11-15 1994-11-15 Immunogenic compositions
PCT/GB1995/002675 WO1996014871A1 (en) 1994-11-15 1995-11-14 Immunogenic compositions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10508834A true JPH10508834A (ja) 1998-09-02
JP4297515B2 JP4297515B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=10764393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51584796A Expired - Fee Related JP4297515B2 (ja) 1994-11-15 1995-11-14 免疫原性組成物

Country Status (19)

Country Link
EP (1) EP0792165B1 (ja)
JP (1) JP4297515B2 (ja)
KR (1) KR970706848A (ja)
CN (1) CN100346828C (ja)
AT (1) ATE249841T1 (ja)
AU (1) AU700910B2 (ja)
CA (1) CA2205083A1 (ja)
DE (1) DE69531793T2 (ja)
DK (1) DK0792165T3 (ja)
ES (1) ES2210318T3 (ja)
FI (1) FI972054A0 (ja)
GB (1) GB9422990D0 (ja)
IL (1) IL116010A0 (ja)
MX (1) MX9703480A (ja)
NO (1) NO972219L (ja)
NZ (1) NZ295238A (ja)
PT (1) PT792165E (ja)
WO (1) WO1996014871A1 (ja)
ZA (1) ZA959729B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540570A (ja) * 2007-10-03 2010-12-24 イムノバクシーン・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 抗原、両親媒性化合物及び疎水性担体を含有する組成物、並びにその使用

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9323588D0 (en) 1993-11-16 1994-01-05 Cortecs Ltd Hydrophobic preparation
US6165773A (en) * 1995-10-25 2000-12-26 Provalis Uk Limited Methods of preserving viruses
GB9613858D0 (en) 1996-07-02 1996-09-04 Cortecs Ltd Hydrophobic preparations
UY25089A1 (es) * 1997-07-10 2000-08-21 Hoechst Roussel Vet Gmbh Vacunas no acuosas
AU736038C (en) * 1997-07-10 2006-08-10 Intervet Australia Pty Limited Non-aqueous vaccines
CA2320223A1 (en) * 1998-02-12 1999-08-19 American Cyanamid Company Pneumococcal and meningococcal vaccines formulated with interleukin-12
AU764036B2 (en) * 1998-02-12 2003-08-07 Wyeth Holdings Corporation Vaccines comprising interleukin-12 and herpes simplex viral antigen
IL137810A0 (en) * 1998-02-12 2001-10-31 American Cyanamid Co Vaccines comprising interleukin-12 and respiratory syncytial viral antigens
ES2296390T3 (es) 1998-05-07 2008-04-16 Corixa Corporation Composicion coadyuvante y procedimiento para su uso.
CA2337445A1 (en) 1998-07-16 2000-01-27 Sumitomo Pharmaceuticals Co., Ltd. Preparations for immunotherapy for cancer having bacterial somatic constituent as the active ingredient
WO2009039628A1 (en) 2007-09-27 2009-04-02 Immunovaccine Technologies Inc. Use of liposomes in a carrier comprising a continuous hydrophobic phase for delivery of polynucleotides in vivo
BRPI0913612B8 (pt) 2008-06-05 2021-05-25 Immunovaccine Technologies Inc composição injetável de vacina, método para obter a composição e uso da composição
EP2654782A4 (en) * 2010-12-23 2015-03-25 Immport Therapeutics Inc PROCESSES AND COMPOSITIONS FROM PROTEIN ANTIGEN FOR THE DIAGNOSIS AND TREATMENT OF TOXOPLASMA GONDII INFECTIONS AND TOXOPLASMOSIS
GB201107629D0 (en) * 2011-05-06 2011-06-22 Proxima Concepts Ltd Hydrophobic preparations
CN102277373B (zh) * 2011-08-15 2014-07-02 南京大学 一种减毒沙门氏菌分泌表达的日本血吸虫疫苗表达载体及其应用
EP2763698B1 (en) 2011-10-06 2020-12-02 ImmunoVaccine Technologies Inc. Liposome compositions comprising an adjuvant that activates or increases the activity of tlr2 and uses thereof

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4578391A (en) * 1982-01-20 1986-03-25 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Oily compositions of antitumor drugs
IE904098A1 (en) * 1989-11-13 1991-05-22 Nova Pharm Corp Lipospheres for controlled delivery of substances
ES2193134T3 (es) * 1991-06-26 2003-11-01 Yamanouchi Europ Bv Procedimiento para la preparacion de dispersiones de vesiculas encapsuladas.
ATE179599T1 (de) * 1993-08-06 1999-05-15 Opperbas Holding Bv Verfahren zur hohen beladung von vesikeln mit biopolymeren substanzen
GB9323588D0 (en) * 1993-11-16 1994-01-05 Cortecs Ltd Hydrophobic preparation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540570A (ja) * 2007-10-03 2010-12-24 イムノバクシーン・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 抗原、両親媒性化合物及び疎水性担体を含有する組成物、並びにその使用

Also Published As

Publication number Publication date
KR970706848A (ko) 1997-12-01
GB9422990D0 (en) 1995-01-04
NO972219L (no) 1997-07-11
PT792165E (pt) 2004-02-27
CN100346828C (zh) 2007-11-07
FI972054A (fi) 1997-05-14
ATE249841T1 (de) 2003-10-15
ES2210318T3 (es) 2004-07-01
WO1996014871A1 (en) 1996-05-23
AU3853495A (en) 1996-06-06
DE69531793D1 (de) 2003-10-23
DE69531793T2 (de) 2004-07-15
NZ295238A (en) 1999-01-28
NO972219D0 (no) 1997-05-14
FI972054A0 (fi) 1997-05-14
IL116010A0 (en) 1996-01-31
MX9703480A (es) 1997-08-30
AU700910B2 (en) 1999-01-14
CN1163575A (zh) 1997-10-29
ZA959729B (en) 1997-05-15
JP4297515B2 (ja) 2009-07-15
DK0792165T3 (da) 2004-01-05
EP0792165B1 (en) 2003-09-17
EP0792165A1 (en) 1997-09-03
CA2205083A1 (en) 1996-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4297515B2 (ja) 免疫原性組成物
US5716637A (en) Solid fat nanoemulsions as vaccine delivery vehicles
US5961970A (en) Submicron emulsions as vaccine adjuvants
DE69131709T2 (de) Liposomen enthaltende impfstoffzusammensetzungen
US6015576A (en) Method for inducing a systemic immune response to an antigen
EP2729127B1 (en) Methods for producing liposomes
EP0796085B1 (en) Solubilisation aids for hydrophilic macromolecules
MXPA97003480A (en) Immunogeni compositions
US20070020282A1 (en) Immunstimulating lipid formulation
WO1995011700A1 (en) Submicron emulsions as vaccine adjuvants
US20160136250A1 (en) Hydrophobic Preparations
AU744308B2 (en) Antigen vectors in the form of multilamellar vesicles
CA2207274A1 (en) Sequestration agents
EP1212043A2 (fr) Compositions destinees a une administration par voie muqueuse
Alving Theoretical basis for development of liposomes as carriers of vaccines
Wilkhu et al. Designing nonionic surfactant vesicles for the delivery of antigens for systemic and alternative delivery routes
WO2012152707A1 (en) Microemulsions
Wijburg et al. Liposomes as Systemic and Mucosal Delivery Vehicles
WO2004073596A2 (fr) Composition vaccinale comprenant un antigene proteique du vih incorpore dans des vesicules lipidiques multilamellaires.

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070319

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071128

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080121

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080128

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080812

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees