JPH10508527A - 調整可能なランセット用先端部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 異なった皮膚穿刺の深さを生じさせる血液ランセット器具のための調整可能な先端部が提供される。内部スリーブは部分的に閉じられた、ランセットの肩部の係止部材をなす遠位端部を有している。外部スリーブは円柱状リングに押し合わされ内部カム面を形成し、この内部カム面は、外部スリーブおよび円柱状リングが内部スリーブ上を一つのユニットとして滑るときに、内部スリーブにより支持されたカム従動部を捕捉する。外部スリーブの回転は内部および外部スリーブの遠位端部の間の長さ方向の移動を生じさせ、これにより種々の穿刺の深さを与える調整可能な二重底部が作り出される。

Description

【発明の詳細な説明】 調整可能なランセット用先端部発明の背景および概要 本発明は一般に、検査用の少量の血液を得るための血液ランセット器具に関す る。本発明は特に、幾つかの異なった皮膚穿刺の深さを与える血液ランセット器 具のための調整可能な先端部を提供する。 先進国における現在の一般的な診療では、糖尿病患者の血液糖度(blood sugar levels)が１日に数回検査されている。このため、検査のための少量の血液を得 るために幾つかの種類の指用ランセット器具の使用が必要とされている。現在、 大半のランセット器具は１つ、または多くて２つの異なった皮膚穿刺の深さを有 するものであり、これらの深さは先端部を取り外して別のものに交換することに より変えられる。このことは、余分な先端部を持ち歩かなければならず、またこ の余分な先端部を置き忘れることもあるので、不便である。改良されたシステム としては、より細かな段階の突刺し深さが得られ、先端部を交換することなく素 早く調整を行うことができるものが望まれる。多くの人々は、指ごとにかなり異 なった皮膚の厚さを有している。例えば、人差し指は通常、中指や薬指よりも硬 く肥厚している。穿刺の深さを正確な段階に合わせることにより、痛みが最小化 され、また同時に十分な量の血液が検査のために取り出される。 従来の調整可能な先端部を持つ器具として、現在、ベーリンガーマンハイム社 （Boehringer Mannheim Company）により「ソフトクリックス（Softclix）」が 製造されている。この「ソフトクリックス」の先端部は、皮膚上に置かれる先端 部の領域がわずかにプラスチックの単一層からなっているので、「単一底部（si ngle bottom）」器具と呼ばれている。 ベーリンガーの器具は、先端部の一端にねじがつけられ、単に先端部を時計回 りまたは反時計回りに回転させることにより皮膚穿刺の深さが調整されるように なっている。深さの調整に関するこのような簡単な方法は、ベーリンガーの器具 がランセットキャリアに正確に適合するよう刻み目がつけられた特別のランセッ トを利用していることから可能になるものである。従って、ランセットは、ベー リンガーの器具が用いられたときはいつでも正確に同一の距離を移動する。 最も一般的に用いられているランセットでは、皮膚穿刺の深さを変えるために 、このような簡単な解決手段を採用していない。一般的なランセットは、ランセ ットキャリアに装填されたときにランセットが正確に同一の方法で位置決めされ るような刻み目を有していない。このため、突刺し深さを正確に変えるためには 異なった方法が用いられなければならない。 従来技術としては、１９９０年１月２３日付けのボディッキー（Bodicky）ら による米国特許第４，８９５，１４７号に記載された調整可能な先端部を持つラ ンセット機構がある。この特許は、穿刺領域を真空にするための機構を有する比 較的複雑な「単一底部」の先端部を示唆している。従来技術としてはまた、１９ ８４年９月４日付けのスラマ（Slama）による米国特許第４，４６９，１１０号 に記載されたものがある。このスラマの器具は、ねじ付きのスリーブ１０を本体 ２に対して回転させることにより穿刺の深さを調整するものである。このスラマ の器具は、深さが調整された穿刺を実現するために比較的高価なねじを用いる「 単一底部」の器具である。この特許は「二重底部」を示唆しておらず、また部品 を正確な位置に保持して所定の深さを繰り返し実現する手段についても示唆して いない。 ここで述べる技術は、ランセットの肩部が「内部底部」に当接したときにラン セットの肩部によりランセットの移動が係止させられる「二重底部」の先端部を 用いるものである。「外部底部」の位置は、使用者が外部底部をらせん状のカム 面に接して回転させることにより変化する。らせん状の溝の成形は、溝の上面お よび下曲を別個のプラスチック部品として配置した後、これらを押し合わせるこ とにより容易になされる。 本発明はこれらの点を考慮してなされたものであり、先端部を製造するために ３つの部品のみが必要とされるので、コストを最小限に抑えることができる。ま た本発明は好ましくは、一般的に使用されるペン状器具の鏡筒の大きさに一致す るよう、先端部の直径が十分に小さくなるよう製造される。一緒に用いられる器 具全体はこのため、審美的にも好ましいものとなる。 本発明の一つの特徴は、現在入手できる最も一般的に用いられるランセットを 利用することができる血液ランセット器具のための調整可能な先端部を提供する ことにある。 本発明の別の特徴は、構造が簡単でかつ３つの部品のみを用いることにより比 較的安価に製造することができる血液ランセット器具のための調整可能な先端部 を提供することにある。図面の簡単な説明 図１は現在商業的に入手可能な基部に装着された本発明による調整可能な先端 部の斜視図である。 図２は図１に示された器具の斜視図であり、基部が図２に示す位置まで引っ込 められて突刺しの準備のために内部のばねが圧縮された様子が示されている。 図３は突刺しがなされたときの図１および図２の器具を示す。 図４は先端部が装着される商業的に入手可能な基部に適合した本発明による調 整可能な先端部の分解斜視図である。 図５は本発明による調整可能な先端部の一部分解斜視図である。 図６は最も一般的でかつ容易に入手できるランセットの立面図である。 図７は最大深さに調整された調整可能な先端部の断面図である。 図８は最小深さに調整された本発明による調整可能な先端部の断面図である。 図９は図８の９−９線についての断面図である。 図１０は本発明による調整可能な先端部の分解断面図である。発明の詳細な説明 図１乃至図３は固定的な管状部材１１に取り付けられたカラー１２を有する基 部部材に装着された、本発明による調整可能なランセット用先端部２０を示して いる。滑動自在な外部管１０は、突刺しの準備のために内部のばねを圧縮するよ う、図２および図３に示す矢印の方向に移動することができる。本発明は図１乃 至図３に示す調整可能な先端部２０に関するものである。器具の基部は基本的に １９８９年５月１６日付けのレビン（Levin）らによる米国特許Ｒｅ．３２，９ ２２に示されているものと同一であり、これを本明細書中に引用する。固定され た管１１およびカラー１２内に内蔵された内部の仕組みについては特許Ｒｅ．３ ２，９２２に詳細に示されているので、ここでは繰り返さない。 図３に示すように、使用者がトリガー１３を押下したときには、ランセット針 の針頭７２は調整可能な先端部２０の遠位端部６４を越えて移動する。突刺し深 さは以下にさらに詳細に述べるように容易に調整できる。操作時には、使用者は 例えば指の表面に遠位面６４を押し当て、内部に支持されている圧縮されたばね を解放するトリガー１３を押下し、これにより針頭７２を皮膚に突き刺す。 図４は３つの部品からなる調整可能な先端部２０の分解図を示す。これらの部 品は、全体が符号３０として示された内部スリーブと、全体が符号５０として示 された円柱状中間リングと、全体が符号６０として示された円柱状外部スリーブ とを備えている。内部スリーブは図４に部分的に示された器具の基部に支持され ている。器具の基部につけられている外部ねじ１６は、図７および図８に最もよ く示されているように、内部スリーブ３０の内部ねじ３９を受け入れる。基部部 材に支持された内部プランジャ１５は、基部内に支持されている内部の圧縮され たばね（図示せず）により駆動され、使用者がトリガー１３を押下したときに図 ４に示す垂直方向に進行する。 内部スリーブ３０は近位端部３３（図１０参照）および遠位端部３７を有する 、略円柱形状の中央部分３５を有している。遠位端部３７は部分的に閉じられて ランセット７０（図６参照）の肩部７４が係止する第１の表面を形成する。 図６には、最も一般的なランセット７０の構成が示されている。ランセットは 、典型的にはプラスチック材料からなる細長い本体７１と、本体７１内に支持さ れた細長い針７３とを有している。針７３はその長さに沿って延びる長さ方向軸 を有している。この長さ方向軸に垂直な略平坦な肩部７４は、ランセットの本体 ７１の一端を形成している。針７３は肩部７４を貫通し、テーパ状の針頭７２は 針７３の一端に形成されている。図７および図８に最もよく示されているように 、ランセット７０は内部スリーブ３０の内部に支持され、トリガー１３が押下さ れたときに長さ方向軸に沿って図７および図８の左側に向かって駆動される。 図４に最もよく示されているように、円柱状中間リング５０は近位端部５４お よび遠位端部５３を有している。遠位端部５３は、図４に最もよく示されている ように、約１８０°の範囲で延び、図１０に最もよく示されているように、好ま しくはらせん状に傾斜したカム面を形成している。なお、カム面５３はらせん状 でなくてもよいが、らせん状の構成は好ましいものである。円柱状中間リング５ ０はまた、その遠位端部５３から下方に延びる２つの垂直面５８および５９を有 している。垂直面５８および５９は円柱状外部スリーブ６０の垂直面８０および ８１にかみ合い、その結果、リング５０および外部スリーブ６０は、以下に述べ るように、組み立てられた先端部において一緒に回転する。 円柱状中間リング５０はまた、リング５０の内面に形成された、垂直方向に延 びる複数の溝を有している。溝５５は、図５に最もよく示されているように、内 部スリーブ３０に支持された突起部すなわち移動止め４０に嵌合する。円柱状中 間リング５０が移動止め４０に対して回転したときには、移動止め４０は外部ス リーブ６０（図４参照）の５つの深さ指示部６６の１つに対応した溝５５の１つ に配置される。 円柱状中間リング５０は、内部スリーブ３０上で図５に示された位置まで滑り 込むとともに内部スリーブ３０に対して回転するよう適合されている。 円柱状外部スリーブ６０は、図５に概略的に示されているように、中間リング ５０の上方に滑り込み、中間リング５０上に圧入される。好ましい組立方法は、 スリーブ６０およびリング５０を押し合わせ、それから互いに連結された２つの 部品をスリーブ３０上に滑り込ませる。その後、互いにかみ合った部品５０およ び６０は内部スリーブ３０に対して１つのユニットとして回転する。互いに連結 されたときには、らせん状の上面およびト面はカムを捕捉する完全ならせん状の 溝を形成する。そこに形成されたカム面は約１８０°の範囲の弧を通るように延 びる。外部スリーブ６０（図１０参照）は近位端部６２および遠位端部６４を有 している。遠位端部６４は部分的に閉じられ、突刺しがなされたときに針の針頭 が貫通する円形状の開口部６５が形成されている。第１および第２のカム面はら せん状でなくてもよいが、らせん状の構成は好ましいものである。 円柱状外部スリーブ６０の円柱状中間リング５０への組付けは圧入により達成 される。ここで、２つの部品を接続するのには十分な圧力が必要とされ、その結 果、使用者はこれら２つの部品を分解することはできない。外部スリーブ６０が 音波溶接(sonic welding)または接着剤等を用いることなく中間リング５０に永 久的に取り付けられるということは重要である。本発明の全体的な製造コストは このため最小限に抑えられ、一方、構成の簡素化により調整可能な先端部の耐用 寿命は最大化される。円柱状外部スリーブが一旦円柱状中間リング５０上に押し 込まれたときには、中間リング５０の垂直面５８および５９は円柱状外部スリー ブ６０の垂直面８０および８１に嵌合し、２つの部品は一緒に回転する。内部ス リーブ３０の基部につけられた指示矢印すなわち基準マーカ３４はどのような突 刺し深さが設定されているかを示すための基準点として用いられる。図４に示す ように、ここでは５つの突刺し深さが設けられている。指示数字６６はスリーブ ６０の外面においてリング５０の溝５５に対応する位置につけられている。 図７および図８に最もよく示されているように、針頭７２の突刺し深さは外部 スリーブ６０の遠位端部６４と内部スリーブ３０の遠位端部３７との間の長さ方 向すなわち軸方向の距離を変えることにより調整される。遠位端部６４および３ ７は上述した本発明の特徴である「二重底部」を形成する。図７は内部スリーブ の遠位端部３７および外部スリーブの遠位端部６４とが互いに近接したときに達 成される針頭７２の最大の突刺し深さを示している。図７に示された位置は、図 ４および図５に示されている外部スリーブ６０の時計回りの回転により達成され る。時計回りの回転は、第１のカム面５３を内部スリーブ３０に支持された突起 部（ラグ）４１の下方を通過させる。外部スリーブ６０の反時計回りの回転は、 カム面６８を突起部（ラグ）４１の上面に嵌合させ、これにより外部スリーブ６ ０は、最小の突刺し深さの位置まで針７３の長さ方向軸に沿って図８に示す矢印 の方向に移動する。針７３の長さ方向軸は図１乃至図３に示す器具全体の長さ方 向軸に一致している。 外部スリーブ６０は使用者によるスリーブ６０の回転に利用される複数の溝が 形成されたテーパ状の上部６３を有している。内部スリーブ３０には一対の対向 するくぼみ、すなわち凹部３２が形成され、これにより使用者は一方の手の親指 および人差し指の間で内部スリーブ３０の基部を把持するとともに他方の手で外 部スリーブ６０を回転させることができる。基準マーカ矢印３４は、「１」乃至 「５」の数字を持つ深さの指示数字の可視性を高めるために、対向するくぼみ３ ２の間に配置されている。 外部スリーブ６０の遠位面６４を越えた針の延長は、突刺しがなされるときに 瞬間的にのみなされることは理解できるであろう。このような突刺しがなされた 後、針は針頭７２が露出しない内部スリーブ３０内の静止位置まで引っ込められ る。 図９は円柱状中間リング５０の内面に形成された５つの溝の配置を示している 。これらの溝の各々は互いに約４５°間隔で配置されている。外部スリーブの内 部スリーブに対する最大回転範囲は約１８０°である。 調整可能な先端部を構成する３つの部品の各々、すなわち内部スリーブ３０、 中間リング５０および外部スリーブ６０は射出成形により作られ、かつ安価な圧 入により組み立てられるとよく、これにより全体の製造コストを最小化すること ができる。また、構成の簡素化により器具の耐用寿命を最大化することができる 。 カム従動部４１および移動止め４０は、それに近接するスリーブ３０にスリッ ト４２，４３およびスリット４４，４５をそれぞれ形成することにより、スリー ブ３０の外面に弾性的に支持される。カム従動部４１は、図１０に最もよく示さ れているように、強度を高めるために矩形状の横断面を有している。従動部４１ の上面およびト面はカム面５３および６８に平行に傾斜しており、これにより従 動部４１はこれらの面に対して滑らかに移動する。 好ましい糾立方法は、まず、中間リング５０および外部スリーブ６０を押し合 わせる。このようにして押し合わされ（または、あまり好ましくない変形例では あるが接着剤または音波溶接により取り付けられた）ときには、リング５０およ びスリーブ６０はカム面５３および６８により形成された滑らかな内部溝を有す る単一部品を形成する。このようにして形成された単一部品はそれから内部スリ ーブ３０上に滑り込む。カム従動手段４１は内部スリーブ３０の外面に弾性的に 支持され、このようにして形成された単一部品がその上を滑ることを可能にして いる。カム従動手段４１はカム面５３および６８により形成された溝により「捕 捉」される。外部スリーブ６０の内部スリーブ３０に対する相対的な回転は、上 述したように、外部スリーブ６０の長さ方向への移動を生じさせる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 異なった皮膚穿刺の深さを生じさせる血液ランセット器具のための調整 可能な先端部であって、前記器具は、細長い本体と、前記本体内に支持された針 とを有する一般的なランセットであって前記針の針頭は前記本体から外方に延び 、前記本体は前記針が貫通する略平坦な肩部を有するランセットを利用する調整 可能な先端部において、 前記ランセットが通るとともに略円柱形状でかつ近位端部および遠位端部を有 する内部スリーブであって、前記遠位端部は部分的に閉じられて前記ランセット の前記肩部が係止する第１の表面を形成し、かつカム従動部が弾性的に支持され た内部スリーブと、 前記内部スリーブ上に滑り込むとともに前記内部スリーブに対して回転するよ う適合した円柱状中間リングであって、第１のカム面が形成された円柱状中間リ ングと、 開口した遠位端部を有するとともに前記中間リングの上方に滑り込むよう適合 した円柱状外部スリーブであって、第２のカム面を有し、これにより前記中間リ ングに連結されたときに前記カム従動部を捕捉する完全ならせん状の溝が形成さ れる円柱状外部スリーブとを備えたことを特徴とする調整可能な先端部。 ２． 異なった皮膚穿刺の深さを生じさせる血液ランセット器具のための調整 可能な先端部であって、前記器具は、細長い本体と、前記本体内に支持された針 とを有する一般的なランセットであって前記針の針頭は前記本体から外方に延び 、前記本体は前記針が貫通する略平坦な肩部を有するランセットを利用する調整 可能な先端部において、 前記ランセットが通るとともに略円柱形状でかつ近位端部および遠位端部を有 する内部スリーブであって、前記遠位端部は部分的に閉じられて前記ランセット の前記肩部に係止する第１の表面を形成する内部スリーブと、 前記内部スリーブ上に滑り込むとともに前記内部スリーブに対して回転するよ う適合した円柱状中間リングであって、第１のカム面が形成された円柱状中間リ ングと、 前記中間リングの上方に滑り込むよう適合した円柱状外部スリーブであって、 第２のカム面が形成され、近位端部および遠位端部を有し、前記遠位端部には前 記針の針頭が貫通する開口部が形成された円柱状外部スリーブと、 前記外部スリーブを前記中間リングに接続するための手段と、 前記内部スリーブに支持されたカム従動手段であって、前記外部スリーブが前 記内部スリーブに対して回転したときに前記外部スリーブの遠位端部は前記内部 スリーブの遠位端部に対して移動し、このような相対的な移動が前記カム従動手 段に接して移動する前記第１および第２のカム面により引き起こされるカム従動 手段とを備えたことを特徴とする調整可能な先端部。 ３． 前記第１および第２のカム面はらせん状であることを特徴とする請求項 ２記載の調整可能な先端部。 ４． 前記円柱状中間リングはその内面に複数の長さ方向溝が形成され、前記 内部スリーブはその外面に前記長さ方向溝の一つに嵌合するよう適合した突起部 を有することを特徴とする請求項２記載の調整可能な先端部。 ５． 前記外部スリーブの外面には複数の指示数字がつけられ、このうちの少 なくとも１つの指示数字は前記長さ方向の溝の各々に対応していることを特徴と する請求項４記載の調整可能な先端部。 ６． 前記内部スリーブの近位端部はその外面に一対の凹部が形成され、前記 凹部は前記内部スリーブの対向する側面に配置され、前記凹部は使用者が親指お よび人差し指の間に前記内部スリーブを把持できるようにしていることを特徴と する請求項５記載の調整可能な先端部。 ７． 前記内部スリーブの外面のうち前記凹部の間には基準マーカがつけられ 、使用者が前記凹部を親指および人差し指で把持しながら前記指示数字および前 記基準マーカを容易に見ることができるようにしていることを特徴とする請求項 ６記載の調整可能な先端部。 ８． 前記各部品はプラスチックからなり、かつ射出成形により形成されてい ることを特徴とする請求項２記載の調整可能な先端部。 ９． 異なった皮膚穿刺の深さを生じさせる血液ランセット器具のための調整 可能な先端部であって、前記器具は、細長い本体と、前記本体内に支持されると ともに長さ方向軸に沿って延びる細長い針とを有する一般的なランセットであっ て前記針の針頭は前記本体から外方に延び、前記本体は前記針が貫通する略平坦 な肩部を有するランセットを利用し、糾立て前には３つの部品のみからなる調整 可能な先端部において、 前記ランセットが通るとともに略円柱形状でかつ近位端部および遠位端部を有 する内部スリーブであって、前記遠位端部は部分的に閉じられて前記ランセット の前記肩部が係止する第１の表面を形成する内部スリーブと、 前記内部スリーブ上に滑り込むとともに前記内部スリーブに対して回転するよ う適合した円柱状中間リングであって、第１のカム面が形成された円柱状中間リ ングと、 前記中間リング上に押し込まれるよう適合した円柱状外部スリーブであって、 第２のカム面が形成され、近位端部および遠位端部を有し、前記遠位端部には前 記針の針頭が貫通する開口部が形成された円柱状外部スリーブと、 前記内部スリーブに一体的に形成されたカム従動ラグであって、前記外部スリ ーブが前記内部スリーブに対して回転したときに前記外部スリーブの遠位端部は 前記内部スリーブの遠位端部に対して前記長さ方向軸に沿って軸方向に移動し、 このような相対的な軸方向移動が前記カム従動ラグに接して移動する前記第１お よび第２のカム面により引き起こされるカム従動ラグとを備えたことを特徴とす る調整可能な先端部。 １０． 前記第１および第２のカム面はらせん状であることを特徴とする請求 項９記載の調整可能な先端部。 １１． 組み立てられていない前記３つの部品はプラスチックからなり、かつ 射出成形により形成されていることを特徴とする請求項１０記載の調整可能な先 端部。 １２． 異なった皮膚穿刺の深さを生じさせる血液ランセット器具のための調 整可能な先端部であって、前記器具は、細長い本体と、前記本体内に支持される とともに長さ方向軸に沿って延びる細長い針とを有する一般的なランセットであ って前記針の針頭は前記本体から外方に延び、前記本体は前記針が貫通する略平 坦な肩部を有するランセットを利用する調整可能な先端部において、 前記ランセットが通るとともに略円柱形状でかつ近位端部および遠位端部を有 する内部スリーブであって、前記遠位端部は部分的に閉じられて前記ランセット の前記肩部が係止する第１の表面を形成する内部スリーブと、 第１のカム面が形成された円柱状中間リングと、 前記中間リング上に押し込まれるよう適合した円柱状外部スリーブ手段であっ て、第２のカム面が形成され、これにより前記第１および第２のカム面が単一で かつ滑らかな溝を形成し、かつ前記外部スリーブ手段および前記中間リングは押 し合わされて単一部品を形成し、前記外部スリーブは近位端部および遠位端部を 有し、前記遠位端部には前記針の針頭が貫通する開口部が形成された円柱状外部 スリーブと、 前記内部スリーブの外面に弾性的に取り付けられたカム従動手段であって、前 記外部スリーブ手段および前記中間リングを押し合わせることにより形成された 前記単一部品は前記内部スリーブ上に滑り込み、これにより前記カム従動手段は 前記単一でかつ滑らかな溝により捕捉され、前記内部および外部スリーブの間の 相対的な回転が前記外部スリーブの前記遠位端部を前記長さ方向軸上で前記内部 スリーブの前記遠位端部に対して移動させるカム従動手段とを備えたことを特徴 とする調整可能な先端部。 １３． 前記第１および第２のカム面はらせん状であることを特徴とする請求 項１２記載の調整可能な先端部。 １４． 前記カム従動手段は略矩形状の横断面を有するとともに前記第１およ び第２のカム面に平行な上面およびト面を有することを特徴とする請求項１３記 載の調整可能な先端部。